凛「>>2……? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」(1000)

時計の針の音が空気を震わせる。夜の二時、私にとってももっとも調子の良い時間帯。
それを時計ではなく肌で感じながら、呪文の最後の一節を唱えた。

「 汝三大の言霊を纏う七天、
  抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」


知らないキャラだったら適当にイメージで書く

「え、えっと、その……ごめんなさい」

召喚の余波でぐちゃぐちゃになった部屋の中、少女が一人申し訳なさそうにたっていた。
クラスに二番目くらいに可愛い子、という表現が似合う。といっても私のクラスだと二番目は綾子になるから、この喩えは正確じゃないか。

「す、すぐ片付けますから! えーと、ほうきとか貸してもらますか?」

普通なら怒るところだが、先にここまでかしこまられると怒りづらい。
というかそもそも私のうっかりが原因なわけで。

「いいわ。それより先に確認させて。あなた、サーヴァントなのよね?」

「はい。一応、英霊やってます」

そのあと二人で部屋を片付けて、紅茶を飲んで眠った。
試しに紅茶を入れさせてみたんだけど、これがまったくなってなくて
お湯が温い上にカップを温めてもいなかったから全然茶葉の味が出ていない。
でも心配そうに私の顔色をうかがう様子は、やっぱり怒りづらいものがあり、結局お世辞で茶を濁すことになった。

鹿目まどか。日本名だけど、聞いたことの無い英霊だ。
英霊とは通常、偉業によって名前を広く知らしめたものがなるもの。聞いたことが無い英霊なんて、そうそういるものじゃない。
一体何者なのだろう。

ベッドの中で寝返りをうつ。続きはまた、明日考えよう。

近くに気配を感じて、急速に頭が覚醒する。
頭を動かして気配の方を見る動きを取る一方で、眠ったふりを続けた方がよかったのではと後悔する。
この屋敷にいるのは私だけ。なら他人はすなわち侵入者であり――

「おはようございます」

「あ、そうか。あんたがいたんだっけ」

お盆の上にティーカップを乗せて、昨日呼び出したアーチャーが立っていた。
おずおずと紅茶を差し出すアーチャーに礼を言いながら起き上がり、カップから立ち上る湯気の少なさから出来を察する。

「はぁ……後で紅茶の入れ方を教えることにするわ」

「えっと、その、ごめんなさい」

ぬるい紅茶を飲み終わったころに、目覚まし時計の音が鳴る。
私の起きる時間を見計らって紅茶を入れてくれたようなのだが、微妙に間が悪い。
良い人ではあるのだけど、信頼できるかというと少し心配だ。

「今日は休日だから、この街を案内して回るわ。着替えたらすぐ出るから」

「分かりました。えと、霊体化しておいた方がいいですよね?」

「決まってるじゃない。確かにアーチャーの見た目は普通の女子学生だけど、魔術師なら数メートル先から魔力を感じ取れるわ」

「ですよね。ごめんなさい」


しばらく服の選択に悩んだ末、やっぱり赤かな、と手を伸ばす。その途中で。

「ねえアーチャー。どれがいいと思う?」

「えっ、えっと……これとか」

「やっぱり赤かー。いや、いいわ」

遠坂邸は丘の頂上にあるので、そのまま降りて行けば西洋建築の並ぶ区域は大体見て取れる。
そのまま和風区域を進んで戻ってくれば、住宅地はおおまかにめぐり切れる。

「で、ここから橋を渡った向こうが新都なわけだけど……何か退屈そうね」

「いえ退屈というか……その知ってるから行かなくてもいい、かな」

「知ってる? どういうわけよ」

「人の歴史を最初から見てきたというか聞いたというか」

「何? 予言でもできるの? タイムシフト? 弓しか使えないって言ってたけど、他に魔術ができるの?」

「いえ、魔術で見たわけではなくて……説明しづらいんですが、見れば大体思い出します。
この街のことも、そのうち思い出してくるはずです」

「何で最初に言わないのよ。歩き損じゃない。じゃあ、これから帰るから歩きながら説明しなさい」

アーチャーの発言を簡単にまとめると、彼女は異文明の作り上げた聖杯を手にしたらしい。
自分自身を代償に、あらゆる願いを叶える万能の契約。その夢みたいに便利な聖杯に、彼女は聖杯機構の抹消を願った。

まともな魔術師が聞けば卒倒しそうな話だ。何百年の時を経て、何百人もの人生を喰らい、ようやく一つの願いが叶うのが魔術師の世界だというのに。

「難しい顔してますけど、大丈夫ですか? 説明へたっぴでした?」

「理解できちゃったから困ってるのよね……。自分自身を消してしまったなら、誰も知らない英霊が生まれるわけだわ」

「とりあえず、お家に帰りましょう」

「ええ。別に私が頭抱えてもこの件はどうしようもないしね」

「はい。凛さんは笑ってる方がかわいいです」

『知っている』というのは、この世界を一から再構築した際の名残りのようなものらしい。
あらゆる事象を知るということは、無限に分岐する世界を認識するということ。
それは有りえた世界・やがて生まれる世界を選択することに繋がるが……彼女のやったことはそれ以上だ。
世界を形作る根本法則そのものの改変。それは新たな宇宙の創造。もしかしなくてもゼルレッチ翁を超えている。

詳しく考えるとまた頭を抱えたくなってくる。やめよう。

家に帰って一息つき、シャワーを浴びてから朝の約束を思い出す。

「そうそう、紅茶の入れ方を教えようと思ってたのよ」

「はい。楽しみにしてました。お願いします先生」

「よし、まずはお湯をわかすのよ。沸騰するまでしっかりね」

「猫舌気味なので熱いのは苦手なんですけど……」

「お湯の対流が茶葉を回して均一に味が染み出るの。しっかり熱いお湯を入れないと苦みばっかりになっちゃうわよ。
あつさはうまさ! 猫舌なら最後にミルクを入れればいいわ」

「わー。手慣れますね! マミさんみたいです!」

休日を終えたあとは学校が始まる。霊体化したまどかを伴って登校したのだが。

「凛さん凛さん。授業が分かりません」

「原子が一番ちっちゃいことになってるんじゃないんですかー!?」

「何で返事してくれないんですかー」

と、終始隣から話しかけ続けてくる。アーチャーは他人には見えていないので、ここで返事をすれば独り言を呟く変な人になってしまう。
一応サーヴァント契約でパスは繋がっているから、やろうと思えば念話もできるだろうが、ここで返事をしたらそのまま長々と会話が続く気がする。
アーチャーと話しながら授業を聞く自信は無い。

無視し続けているようでこちらの心が痛いのだが、どう考えても悪いのはアーチャーだ。

授業が終わる度にアーチャーに授業の解説を挟み、普段より2割増しの疲労を抱えながら放課後に入る。
そのまま家に帰って宝石に魔力を溜めておこうと思っていたのだが、よりにもよってこいつに呼び止められるとは。

「わざわざ人気の無いところまで来てもらった理由、分かるかなぁ?」

「大勢の前で振られると可哀そうだから、付いてきてあげたんだけど」

「振られる? あぁ。僕に告白されるとでも思ってたのか? はっはっはっ。そうだよねぇ、勘違いしちゃうよね」

笑うとワカメヘアが揺れてヌメヌメ度が上がるからやめてもらいたい。海藻は海で揺れるものだ。

「単刀直入に言うよ。君、聖杯戦争に参加するんだろ?」

「馬鹿な質問ね。参加するとしても、あんたに言う理由なんて無いわ」

すぐ隣にいるまどかも気配も感じ取れずに真面目に聞いているのが笑える。
魔術師としての才能は完全に0のようだ。

「はっ。まあいいよ、この先の返答次第では無礼な言葉使いも許してやる。遠坂、僕と組まないか?」

そのワカメが真面目に聞いてくるものだから、おもわず笑いそうになった。

「僕には魔術師の血が流れてる。間桐は御三家だ。僕が儀式を行えば、絶対にサーヴァントを召喚できる。
だからさ、遠坂。取引をしよう。僕に道具を貸してくれよ。代わりに僕はお前と同盟を組んでやるよ」

どうしようか>>50

じゃあこのMって書いてある赤い帽子をあげる

http://i.imgur.com/1HrB009.jpg

「じゃあこのMって書いてある赤い帽子をあげる」

「あ、何だよこれ」

「触媒よ。最低限、触媒さえあれば召喚はできるわ。あとは固定の魔法陣でも敷いておけば?」

「そ、そんなこ――」

「何?」

(そのくらい自分でやってみたなんて、言えるわけねぇだろ……)

帽子を握りしめて歯ぎしりするワカメをおいて、私はそのまま立ち去った。

「凛さん、どうしてあんな人に触媒を渡したんですか? 私を召喚する時に触媒なんて使いませんでしたよね?」

「あれ? ただの帽子よ。まあ資格があるなら召喚くらいはできるんじゃない?
それであいつが何か呼び出したなら、触媒と無関係な雑魚が出てくる。一騎確実に倒せる相手が出てきて嬉しい展開ね」

「あっ、そういうことだったんですか。さすが凛さんです」

顔をあげた時、そこに遠坂はいなかった。握りしめた赤い帽子はぐしゃぐしゃだ。

「ちっ。なんなんだよこの帽子は!」

悪態をついて周りを歩いてみるが、遠坂はどこにもいない。僕をおいて帰ったようだ。
くそっ、ちょっと容姿が良くて魔術が使えるからって調子に乗りやがって。
僕だってサーヴァントさえいれば……!

そう思いながら校庭に出ると、何か異様な空気が立ち込めていた。

「よぅ嬢ちゃん。アンタがマスターで間違いないな?」

一人は青い男。手には赤い槍。軽妙な語り口とは裏腹に、隙のない構えでどっしりと待つ。
僕は武道の心得もあるから分かる。あいつ、ただものじゃない。

「ええ。私がマスターよ」

もう一人は黒い服の女。腰まで届く長い髪をピンクのリボンで止めている。

「じゃあ、やりますかね!」

槍を構え直し、重心を高くする。そこまでは見えた。だが次の瞬間、あまりに早い突進は瞬間移動のようで。
瞬きした後には男の槍が受け止められている。

ほむほむのサーヴァント >>75

>>52
あるのかylwwww

エミヤ

二時半くらいに一回ねる そのあと六時から再開予定

キリツグ英霊になったのか……
ほむほむとキリツグはやべぇよ……やべぇよ……

エミヤさんだと……。
アーチャー出てるから、セイバーかキャスターだろうか

クラス>>85

アーチャー

白と黒、二本で一対の夫婦剣。
神速の突きを一本で上空へ弾き、すかさずそれに対応して上から降りおろしてくる攻撃をもう一本の短剣で受け止める。

「やるじゃねえか。てめぇ、どこの英霊だ」

「そういうお前は、ある程度絞れそうだな。赤い魔槍と類稀なる槍さばき。これほどの腕を持つのは英霊でも数えるほどしかいるまい」

「はっ! じゃあ自慢の槍捌き、もっとよく味わってみるか!?」

微妙な動きの調整、あらゆる角度から狙い来る槍。その一突きごとに狙う箇所が違う。この男、相手を試している。
はじき、そらし、後ろに飛び退いては続く追い打ちを掻い潜ってランサーの懐に入る。アーチャーの剣、干将が奔る。
槍はそのまま地面につきたてられ、棒高跳びの要領でランサーが飛んだ。紙一重の攻防が、一打ごとに加速する。

一秒ごとに複数回の刃の交錯がある。火花が散るのは何度目だろう。そろそろ四桁に突入したか。

「その筋肉の付け方、本職の剣士じゃねえな。一方でその身体能力は一流だ。ライダー、いやアーチャーってとこか」

「驚いたな。真実に至る刃といえば光の剣だが……同じケルトの繋がりで、その魔槍にも看破の力があるのか?」

「ちっ。喰えねえ男だ。俺がお前をはかる間にお前は俺の出自まで見破ってるってか。こりゃあ、本気でいくしかねえな」

周囲の力が槍に向かって凝縮される。

「刺し穿つ――」

宝具。それは英霊の象徴にして蘇った幻想。
あるものはあらゆる魔術を打ち破り、あるものは一振りで竜をも屠る。

そしてこの槍に籠った力は――

「ちっ。誰か見てるようだ。この勝負、預ける!」

>>81はアニメZeroしか見てない超にわか

「ひっ」

青い男と眼があった。やばい。あいつの眼はやばい。
活きた心地がしなかった。というか今も振り向いたらあの眼が睨んでるのだと思うと、僕は震えがとまらない。

走る走る走る。いくら走っても息が苦しくない。ただただ怖くて足を動かす。

ありえない、僕がこんなところで終わっていいはずがない。

握りしめた左手が痛い。爪がてのひらに食い込んでいる。
じゃあなんで右手は痛くないのかと思ったら帽子を握りしめていた。

何か重いものを落としたような音がして、振り向いたら誰もいなくて。
そしたら後ろから肩を叩かれた。そういえば、さっき、黒い影みたいなのが視界を過ぎったような。
馬鹿な、人がそんなに早く動けるわけが。

「おい坊主」

「ひぃぃいぃぃい!」

「見ちまったものは仕方ない。が、俺も見逃すわけにはいかなくてな。人生そんなもんさ」

再度振り向けば、青い男が目の前にいる。身長差はそこまででもない。
だが威圧感が凄まじい。蟲倉の入口にたった時ですら、これほどの重圧を感じたことは無い。

「諦めろ」

槍が突きだされるのがスローモーションで見える。いや、本当にゆっくりなんだ、さっきまでに比べれば。
自分の中の勇気とかプライドとかを振り絞って身体を動かす。大丈夫、かわせる。体の動きが遅い。
死ぬ間際は意識が加速して周りがゆっくりに見えるとか聞いた覚えが――。

「ぉ? お前、案外できるじゃねえか!」

僕の制服の端を掠め、槍はぎりぎりのところで僕から外れていた。
けど安心するのは早い。構え直された槍が再度襲ってくる。
必死で穂先を見る。横に飛び退く。

痛みはとても遠くて、ただ腕を切られたことが事実として頭に残る。

こんなところで終わるなんておかしい。僕はもっと、もっと。魔術だってできるはずなんだ。
聖杯さえあれば。桜さえいなければ。もっともっと、そう。

そうサーヴァントさえいれば。

左腕の傷口を右手で抉る。流れた血を糧に、僕はその場に魔法陣を描こうとする。
だが縁すら書き終えぬまま、槍は無情にも振り下ろされ――。

赤だった。視界の中は赤だった。

「イヤッホォォォオォウ!」

その赤いツナギの男が、槍を掴みとっている。
ぐるん。腕が回る。槍が回る。その持ち手たる男までが回る。
そのままハンマー投げよろしく男を振り回し始める!

「ヒャッハー!」

そのまま投げ飛ばされながらも、上手く着地する相手は流石。余波で地面を数メートルすべり、足跡が深く深く地面を抉る。
しかしそれ以上にこの赤い男の力が目立つ。

「サーヴァント、だと……!?」

というわけで寝ます。六時ごろに起きてスレがまだ残ってたらまたここで書きます。

もうマリオ倒せないだろwwww

>>100
そんなおかしなにわかありえるか?
外伝だけ見たにしても本編の粗筋くらいググるだろ

思いっきり寝過ごしたのにスレが残ってて驚いている

投げ技で開いた距離は一瞬にして元に戻る。
赤い男の跳躍。その一歩はその場に足跡だけを残し、限界を超えた速さは音を置き去りにする。
十分な加速がついた走り込みはそれだけで周囲に暴風をまき散らし、回転と共に降り立つ瞬間、赤い男は竜巻となる。

「ヤァッ!」

並の戦士が相手なら、その旋風は見えぬ刃となって本体の着地より早く勝負を決めていただろう。

だがこの男、並ではない。

「ご丁寧なこった!」

先攻する真空の刃は、敵の動きを予測する要因に成り下がる。
矢避けの加護。飛び道具である限り、それがどんな類のものであれこのランサーにまともに当てることは叶わない。
本能的な回避の後、赤い男の着地の後から音が遅れてやってくる。

暴風を伴って着地した赤い男に、すかさず槍が向かう。
回転の動きそのままに槍を弾き、帰ってくる石突での攻撃をその場での跳躍でかわす。

(このジャンプだ……。回避がそのまま攻撃に繋がってやがる。この動きが奴を象徴する動作……!)

真空波を事前に察知することで落ちてくる本体に対応、だが落ちた直後をついてもかわされてしまう以上、ランサーには攻める余地がない。

「ちっ。せっかく楽しくなってきたとこだってのによ」

独り言を呟いて、青い男は反転する。
校庭の端から端へ。赤いサーヴァントとの交戦を放棄し、そのまま一時撤退を選んだのだ。

それをすぐには追わず、赤い男は相手との間に十分な距離が開いたのを確認してから、宝具の名を口にした。
ス ー パ ー ・ ド ラ ゴ ン
「神の与えし我が揺り籠」

最強の幻想種たる竜。その中でも神の力を受け継いだとされる最上位。
緑色の生ける伝説、その名もヨッシーである。

ヨッシーにまたがった赤い男は、慎二を引き上げて後ろに乗せて、夕刻の街を走りだした。

「ヒアウィゴーゥ!」

「こいつ、ライダーか! おいおい、戦車馬より早いじゃねえか!」

ランサーは直接拠点に戻らずに一度逆方向に進んでいる。
その途中でライダーに発見されたため、そのまま柳洞寺方面へ進むことになった。

これだけの速度で走る幻獣、平地で競っても勝ち目は無いと判断して山の中に入ったが、結果はこの通り。

「でってぅ!」

ある程度接近すると、ヨッシーがジャンプし、そこからヨッシーを足場として二段ジャンプが飛んでくる。
槍で突き返そうとすれば、その槍さえも足場としてさらにジャンプが続く。
驚くべきことに、スピンのかかったジャンプは風圧によってランサーを攻撃するだけではなく、風が防壁となって刃を防ぐ役割も果たすらしい。

穂先を足場にしたジャンプでヨッシーのもとに戻るライダーを前に、ランサーは逃亡を諦めた。

「すごい、凄いよ! これがボクのサーヴァントなんだ。これがボクの、才能の証!
ははははははは! やっちゃえ!」

「……聞いたことがある。この国の竜騎士は槍術とジャンプを極めるのだと」

「ハッハー!」

「でゅっ!」

ヨッシーの舌が伸びる。勢いづいた直線運動。さながらランサーの持つ魔槍と対になるもう一本の紅い槍のよう。
これが先ほど、焦って逃げようとする子鹿を丸飲みした場面をランサーは見ている。舌といえど侮るわけにはいかない。

(宝具の開放で一発を狙うしかない……!)

ライダーの一撃一撃を避け続け、戦場は少しずつ山の上へと近づいていく。

でっていうwwwwwwwwwwww

「くるりん、あっ!」

上を取ってのヒップドロップ。
このライダーの攻撃の中で強いのは、どれも上からの攻撃。

攻撃自体はなんとかかわしたが、落下地点から地面に走る衝撃で体勢を崩す。
最初に比べてランサーの動きが鈍っている。

「はははは! 凄いぞ! 僕のサーヴァント!」

万事休したかと思われたところで、ライダーの動きが止まる。

「刺し穿つ――」

「はっ! よ、よけろ、ライダー! おい、どうしたんだよ!?」

竜洞寺には、自然霊以外を遠ざける結界がある。
ある程度寺に近づいた時点で自動で起動し、あらゆる霊体に対して「近づくな」と命令を発する機構。

それが本格的に威力を発揮し出す地点が、さきほどヨッシーがヒップドロップを仕掛けた場所であり
ランサーがあえて誘い込んだ場所である

「死棘の槍!!!」

突きだした瞬間に、心臓を貫いたという結果を得る槍。
誰が相手であろうと致命傷を奪う最終兵器。

それが正しく効果を発揮した時点で、ライダーに避ける術は無く。

「マンマミーア!」

確かに心臓を穿った。だというのに、何故こんなにはっきりとした声で意味ある言葉を言えるのか。
それは敗者の遺言ではありえない。その言葉は明るすぎる。陽気すぎる。

「再生能力、だと……!?」

胸に空いた穴が塞がっていく。服に空いた穴さえも、周囲の糸が自然に絡み合って勝手に縫い直されていく。
血の痕が消えていき、急速にライダーが回復していく。

宝具まで解放しておきながらこの結果。
ランサーは冷静に状況を判断し、ライダーが回復し切る前に撤退することにした。

配管工の残人数 -1
さて何人残っているのか、1UP茸は存在するのか

翌日、校門の前で凛を待ち構えていた慎二はえらく上機嫌だった。

「すごいよ遠坂! あんな凄い奴を呼びだす触媒なんて、どこで手に入れたんだ!」

まさかそんなこと、という思いをライダーの気配が否定する。
霊体化していてもこれだけの魔力を感じられる存在は、英霊以外にありえない。

「ちょ、ちょっと!」

慎二の手を引いて弓道場の裏に連れて行く凛の姿を見た生徒の口から
遠坂と間桐が付き合いだした、という噂が広まることになる。

「それで、どんな凄いサーヴァントを呼びだしたの?」

「それがさ! 僕にも分からないんだけどとにかく強いんだよ!」

「分からない? あなた、サーヴァントのステータス調べてないの?」

「あ」

真名:マリオ クラス:ライダー
筋力B 敏捷A+ 魔力C 宝具A 耐久E 幸運E
クラススキル
対魔力× 宝具の特性によって打ち消されている
騎乗A 専用のカートは勿論のこと、竜種にさえ騎乗可能

宝具
コ ン テ ィ ニ ュ ー
死は最良の教師なり:残機0
一定の威力をもった攻撃が当たれば必ず致命傷に至る代わりに、残機が残っている限り何度でも蘇生できる能力。
残機数はマスターの魔力に依存し、魔力供給によって補充される。

――

「あっ……」

「どうしたの? 顔が真っ青だとワカメ度がうなぎ登りだけど」

残機0…だと…!!?

「とにかく遠坂、手を組もう。お前がくれた触媒で呼び出したサーヴァントなんだ。当然だろ?」

「そんなに顔を青くしながら言っても、ハズレ引いたようにしか見えないんだけど」

「いいや、最高のサーヴァントさ! ははっ」

「声震えてるわよ」

「ぐっ……ぬ、うう。確かにボクのサーヴァントは聖杯戦争を勝ち抜くにはちょっと厳しいよ。
でも、僕には情報がある。ランサーの真名を知ってるし、あとアーチャーらしい奴を見たぜ
僕と組めば情報が手に入る。どうだよ遠坂、サーヴァントはともかく、僕の情報収集を甘く見るなよ」

どうしようか>>195

スペランカー引いたヤツがいるのを祈る

今すぐ消す

やめろ!
おれはまだマリオの活躍がまだ見たいんだ!

残機ゼロか・・・・

畜生・・・
もうマリオの勇姿は見れないのか

(アーチャーらしき奴を見たとか言ってるけど、昨日まどかが実体化したのは家の中だけ。見間違いね。
サーヴァントはハズレみたいだし、自慢の情報の方も当てにならない。なら――)

「ここで倒してやって、教会に送り込んでやるのがアンタのためよね」

「えっ!? ら、ライダー!」

「クラスまでばらしちゃうなんて、相当焦ってるのね。じゃ、頼むわ!」

日常は一瞬で崩れ去る。
相対するはピンクの射手と赤い配管工。

戦闘用の衣装は、白いロングスカート。手には木製の弓を持つ。
背から伸びる白い翼は、人を超越した存在であることの証。

配管工の姿は昨夜と同じく、赤いシャツに青いオーバーオール。
チャームポイントはヒゲ。年齢の割に若いとはいえ、その姿は一般人にしか見えない。

「ごめんなさい。あなたを、倒します!」

「ヒャッハー!」

マリオってイタリア英霊なのか日本英霊なのかどっちなんだろう

右手に矢を持ち、左手で弓を持つ。
アーチャーは矢をつがえる事無く、右手の鏃で切りかかる。

一歩後ろに下がって攻撃をかわし、ライダーは慎二を掴んでその場で跳び上がる。
悲鳴を上げる慎二を容赦なく投げ捨てて、庇うものが無くなったライダーは凛の真上から落ちてくる。

「凛さん! 危ない!」

飛びかかって凛を押し倒したところで、ライダーが着地する。
地面に足がめりこみ、低めの身長がさらに低く。女性のアーチャーを前にして下から見上げる形。

「凛さん、逃げて。だってこれ……日本で一番知名度が高い英霊なんじゃ……」

知っているなら隠す必要も無い、とばかりにライダーは惜し気もなく宝具を開放する。
フ ァ イ ア フ ラ ワ ー
「煉獄の一輪花」

手の中に現れた花をそのまま丸呑みにする。
いかなる原理か、ライダーの姿は光り輝き、服の色が変わっていく。

ファイアマリオ来たか
こりゃ絶対防御のメタルとか地蔵もあるで…

アイテム使えるのかマリオ
チートなんてもんじゃないな
そしてロード二世が喜ぶな④

ち、知名度の高さならミッ○ー様が日本一や!

>>215
黒ネズミさんは戦闘向きじゃないし
知名度でいったら紫式部とか召喚しても戦えそうもないのと同じで
魔法使いの弟子に出演してたから黒ネズミさん辛うじてキャスター適性はありそうだけど④

「ヘイ!」

再度の跳び上がり。上空に上がったライダーに対してすかさずアーチャーが矢を射る。
だが回転のかかったジャンプの前では英霊の弓すらも単なる足場にすぎない。
矢を蹴って二段ジャンプ、太陽を背にしながら掌から火の玉を落とす。

火の玉を避けるためにアーチャーが飛び退けば、ライダーは凛を狙って落ちてくる。
回転は風を生み、風を操ることは己を動かすになる。空中での軌道修正、戦場から離れようとする凛にライダーが迫る。

「凄い。大きくなってる。本当にマリオさんだ……」

感嘆しながらも弓を引き絞れば、光が寄り集まって矢が生まれる。
それをすぐには放たず、光は収束を続けて矢が成長する。

ライダーが凛の上に落ちる直前、矢はようやく飛び出す。
光は見た目に反してしっかりと質量を持っているようで、射線上に暴風を作り出す。

風がライダーを襲い、軌道を乱す。凛が転ぶが、ライダーの一撃をよけられただけでも十分。

空中で気流に絡め取られているライダーに向かって素早く次の矢を繰り出す。

「ヘアッ!」

光の矢は炎の玉に相殺され、ライダーは無事に地面に降り立った。

「凛さん……ちょっとこれ、まずいかも」

「慎二がこんな強力なサーヴァントを呼びだすなんて。よっぽど相性が良かったのかしら」

ミッ○ーさんは万能だぞ
サーベルや鍵持って戦えるし→セイバー
射撃も可能→アーチャー
車や蒸気船や飛行機も操縦するし→ライダー
白黒の頃はキチそのものの行動も多い→バサカ
そして何か有れば黒服の軍団→アサシン
が現れて、ん?通販なんて頼んでたっけな?ちょっと佐川さんの相手してくる

>>222
でも戦えるってだけで宝具とか思いつかないや

>>223
結界宝具「夢の国」

>>222
加えて
天候操作・大洪水を二つに割るレベルの魔術:キャスター

車持ってたり飛行機狂や蒸気船ウィリーが初期作品だったり趣味が乗馬だったり黒ネズミは乗り物好きみたいだな
しかし攻撃能力は微妙

「あのジャンプ、規格外すぎるわ。逃げるのは無理そうね」

「いえ、凛さんを守りながらだと攻められません。私がなんとかしますから……」

「いいえ。私が逃げるから、追ってくるあいつをあのでっかい矢で貫いちゃいなさい」

アーチャーの返事も聞かず、凛が走り出す。追ってくるライダーの足音はとてつもない迫力を持っている。
だが何故か、恐怖やおぞましさはまったく感じない。どこか安心していられる。そんな空気をまとっている。

「凛さん……ッ!」

周りの空間から光の玉が生まれては、アーチャーの手元に飛んでいって矢を大きくしていく。
色取り取りな光の玉を吸収した矢は、初めは鮮やかな色合いをコロコロと変えていき、やがて主の衣と同じ白色に変わった。

「ヤァ!」

凛に火の玉が向かい、そしてライダーが跳躍する。

○ッキーの宝具は、固有結界「夢の国」
内包するあらゆる物・人物で戦闘する

>>231
元ネタの関係でナーサリーライムに吸収されそう

「一撃くらいなら、止めてみせる!」

自身の上にライダーの影が落ちたのを見計らって、懐から取り出した宝石を上空に投げつける。

「Neun,Es ist klein! Es Atlas!」

十年分の魔力を込めた特製の宝石の一つ。その力を開放しての重力操作。
ライダーの身体を重圧が包み込むのと同時に、凛は前方に向かって飛びこむ。

「堕ちろぉぉぉ!」

ジャンプしているライダーを無理やりに地に落とし、そのまま重力がライダーを束縛する。
防御がそのまま足止めになる。そして一撃凌げば、アーチャーが一撃必殺の矢を用意して待っている。

光は際限なく大きくなり、それはもはや矢というより砲弾。極光は目をくらませ、相手の最後を誰にも見せない。
光の矢が満を持して放たれる!

ライダーワカメ組はスペックや相性を問わず最初に退場する運命なのか

ここでまさかのスター状態なんてことは…

「ハァァァッ!」

ライダーがマントを取り出す。黄色いマントは無地のシンプルな作り。
だが膨大な魔力が織り込まれていることが伺える。
   リ フ レ ク タ ー   ・   ス ー ハ ゚ ー マ ン ト
「神のものは神に、カエサルのものはカエサルに」

翻したマントが光の矢を包み込み、矢が止まる。
マントから展開された魔力が矢を構成するエネルギーを細かく包み込み、逆方向へとベクトルをずらす。
相手の持つエネルギー量に関係の無い、絶対の反転!

「嘘……アーチャーにとって、最悪の宝具じゃない!」

でもこのマリオってワカメからの魔力供給がないからすぐ消えるんじゃね?

矛先を変えた矢はアーチャーに向かって戻り、そして再度方向を変える。
ホーミング特性。弓の英霊は一筋縄ではいかない。

くるりと一回転してライダーに向き直った矢が、今度こそライダーを貫かんとして直進する。
轟音。土が飛び散り、地面の中の水分が蒸発して霧を作る。

視界の奪われた世界の中、ライダーの軽妙な声が響いた。

「イヤッフゥ!」

次はどこから攻めてくるのかと身構えつづけたが、追撃が来ることは無く。
霧が晴れた時、ライダーの姿は既になかった。

そろそろ魔力切れでマリオさん死ぬぞ…

>>242
さり気なくランサー戦でヨッシーに小鹿喰わせて魂食いしてたし
まだ余力あるのかも

「おいライダー、仕留めたか?」

フルフル首を振るライダー。

「ちっ。まあいい。あの遠坂の引きつった顔見たか? 傑作だよなあ!」

ライダーに吹っ飛ばされたことで全身に痛みを感じながらも、慎二は高らかに笑う。
そんなマスターを、ライダーは厳しい目でにらみ続けた。

残りのメンツが気になるな

ライダー
ヒアウィーゴー、イヤッハー、オーキィドーキィ、マンマミーア
以外に喋れるのか④

今確定してんのは
ランサー・クーフーリン(マスター不明)
ライダー・マリオ(マスター間桐慎二)
アーチャー・鹿目まどか(マスター遠坂凛)
アーチャー?・無銘(マスター暁見ほむら)

普段通り学校に登校すると、穂群原の黒豹がすり寄ってきた。

「よう衛宮。いいところに来たな。まずは何も言わずにあれを見ろ」

「何だ蒔寺。流石にそんなチープなトラップにはハマらないぞ」

「いや、そういうのじゃなくてだな。お前、眼いいだろ。アレ見てくれよ」

指差された方を見ると、男が跳び上がっていた。
どうみてもマリオだ。でもってファイアマリオだ。

「……マリオ?」

「やっぱ? やっぱマリオ! いやー、大まかなカラーリングは分かるんだけど確証がもてなくてさ。
ヒゲまでちゃんと見えた? なあ、マリオはどんな表情してるんだ?」

「ちょっと行ってくる」

>>257
登校したらマリオがジャンプしてました
ってシュール過ぎるだろwww

やっぱり士郎は巻き込まれる運命か…
セイバー誰だ

「衛宮君!?」

「遠坂。なんだ、お前もマリオを見に来たのか?」

「ちっ……いや、そう! そう……ってあれ? 衛宮君、あの飛び跳ねるオヤジの正体を知ってるの?」

「正体って、どうみてもマリオだったろ」

「マリオでしたね。ファイアフラワー食べてましたし」

「ああ、アーチャーが知ってるなら衛宮君に聞かなくてもいいか」

落ち着いて考えてみると、この女の子の方もおかしい。だって羽根生えてるし。思いっきり魔力感じるし。

「仮想大賞……じゃないよな」

「そうだったらよかったんだけど。衛宮君、ごめんね」

すっと遠坂の手のひらが額に当てられたかと思うと、俺は意識を失った。

「朝からやったらこうなるわよねー。仕方ない、あいつに連絡するか」

やはり凛はマリオ知らなかったのかwww

もう

碇シンジ(バーカーサー)とか
武藤遊戯/ファラオ(キャスター)とか出てきてもおかしくない

凜は生粋のメガドライバーなので、マリオなど知りません
ソニックだったら狂喜乱舞してました

「凛か。珍しいな、お前の方から連絡してくるとは」

「学校でライダーと戦闘したわ。何人かに目撃されてると思う。とりあえず一人記憶消しておいたけど、私一人じゃ処置しきれないと思う」

電話越しに何かピコピコと電子音が聞こえる。聞き覚えのある声がする。
ヘイ! イヤッフゥー! ポコッ! タッタタラタッタッタッター!

「仕方ない。せっかく新記録が出せそうだったのだが……」

声が遠い。受話器を置いて、少し離れたところから話しているよう。

「これも監督の仕事だ。分かった。聖堂教会の者を遣わせて記憶を消させるとしよう」

>>268
立川のロン毛「えっ?私Fateに出るチャンス!!?」
立川のパンチ「君は聖杯いっぱい作れちゃうからダメでしょ!!?」

>>271
あんた達きたら聖杯戦争とか意味無くなるからだめ

>>270
麻婆てめぇマリオプレイしながら電話すんなやwww

>>273
パンチの方はシェイプアップして外伝に顔出してた

「ねえ切嗣、切嗣は正義の味方になりたかったんだよね?」

「そう。僕は正義の味方になりたかった。でも、彼を見ているうちに、分からなくなってきたよ」

切嗣はよく“彼”の話をする。それが誰なのかは分からない。
けど、きっとその彼は、正義の味方なのだろうと思った。

最近はめっきり老け込んで、あまり外にも出なくなったけど切嗣は今も元気で家にいる。

「士郎は、正義の味方になりたいかい?」

「俺は……」

――

「何この分厚い魔術障壁。実際に攻撃を仕掛けるまで欠片も感じ取れなかった。」

「う、あ……とーさか?」

「衛宮君、あなた、魔術師なの?」

>>277
アソパソマソだったらいいな

>>277
まさかのロールシャッハ

「なるほど。父親が協会に登録の無い魔術師で、一応簡単な魔術は学んでるのね」

「ああ。つってもほとんど一つしか使えないけどな」

「そう。なら話が早いわ。今冬木市では、魔術師同士の殺し合いが行われている。
魔術師というだけでマスターだと思われて攻撃されてもおかしくない。
命が惜しいなら、今すぐそのお父さんと一緒に教会に逃げ込みなさい」

「殺し合い……!? マリオが!?」

「いえ、あのマリオさんはああ見えて手加減してくれてたと思いますよ。ファイアマリオよりタヌキマリオの方が強いですし」

「ごめんアーチャー、話がそれるから黙ってて」

申し訳なさそうにアーチャーが姿を消したあと、しばらく二人は話し合い続ける。
状況を知りたがる士郎と、聖杯戦争から士郎を遠ざけようとする凛の話は平行線をたどり
まずは父親と話し合ってくる、ということでようやくまとまった。

キノコ食ったら回復するんだろ
間桐邸ってなんかキノコ生えてそうだし余裕

「聖堂教会が動いたみたいね。何か魔術がばれることがあったなら」

「今行けば、情報が得られる可能性が高いな」

「そういうことよ、いくわよアーチャー」

簡単な認識阻害の呪文を唱え、黒衣の少女は英霊と並走を始める。もう一つのアーチャー組だ。
新都側から橋を越え、交差点に差し掛かったところで二人が止まる。

「マスター。サーヴァントの気配だ。微弱だが、近いぞ」

「魔術師の気配はまったく感じないけど……」

「あれだな」

指差す先には、息を切らした間桐慎二。

どうする>>298

ksk

とりあえず肩でも撃つ
その後教会に行くよう脅迫

ワカメ・・・

敢えて殺さずか
鬼だなほむ&エミコンビ

「アーチャー、やっちゃいなさい」

「全殺しと半殺し、どちらがいい?」

「昼間から目立つ行動はとりたくないわ。まずはマスターに警告ね。その後教会に行くよう勧告する」

「やはり君は甘いな。一番確実な行動は、マスターを一撃で狩ることだろう? まあ、君は分かっていて言っているんだろうが」

「そうね。今更良い子ぶるのが柄じゃないのは分かってるけど、まどかに会うことを考えると、あまり血なまぐさい戦いはしたくない」

引き絞られた弓につがえられたのは何の変哲もない普通の矢。
慎二に魔術の才が無いことを知っているアーチャーは、彼を倒すのに大した武器は必要ないことを知っている。

その後マスターが上手く彼を説得できることを祈りながら、矢から手を離した。

「ひぎぃぃぃぃ! なんだよこれ! ライダー! お、おまえ何で僕を守らないんだよ! うああ! 血が、血がいっぱい出てる!」

矢は肩を貫通し、彼の言葉通り血が流れ続けている。うずくまった慎二の周りには早くも血の水溜りが出来始めていた。

「この場で令呪を使い切って教会へ行けば、見逃してあげるわ」

アーチャーとは別の場所からほむらが姿を現す。手には弓。ちょっとした陽動だ。
攻撃してきたのがほむらだと誤解してそちらに反撃にいけば、アーチャーの攻撃が背後から襲い掛かる。

「お前! こんな卑怯な真似しやがって。今なら許してやる。土下座しろよ。包帯も持って来い。
なあ、後悔しても知らないぞ。僕のライダーは凄い強いんだからな」

間に素早い呼吸を挟みながら慎二は話し続ける。
その言葉に一切耳を傾けず、ほむらが弓を構える。

ちょっとお昼ご飯食べてきまー

ワカメが相性召喚したらワカメの英霊が呼ばれるのだろうか

せっかくだからワカメスープでも作ろうかと思ったんだけど家にワカメ無かったわ

英霊になれそうな海藻系のキャラって何かいたっけ?

>>320
海からがアリならニャル子さんとか

リーフィーシードラゴン←強そう

ペルセウスが性格的に似てるらしい

天道総司はワカメに含まれますか?

>>328
これ以上ライダー増やしてどうする
ライダー戦争でもやらかすつもりか

>>326
ワカメの上位互換がウェイバー(矯正されたワカメ)で最上位互換がペルセウス(成功したワカメ)なんだろ

お前らワカメ馬鹿にすんなよ!あいつ一般人としては神童とよばれるほどのハイスペックキャラだぞ、お前ら絶対勝てねえから!!
魔術師としては産廃以下とかそんなのどうでも良くなるレベルだから!

ちょっと遊戯王の話が聞こえたから宣伝してみよう

>>332
ワカメ涙ふけよ

>>332
ワカメさんチィースwww

仮面ライダーカブト参戦とかマリオやまどかでも勝てねえぞ

天パ繋がりで銀魂誰か名前出すかと思ったのに出なかった

>>336
ハイパーゼクター使えるならマリオには勝てそうだが、歴史と因果律操る
まど神様相手は無理ありすぎ

因果反転の槍と因果崩壊の魔法少女がぶつかったらどうなるのっと

「ちょ、ちょっと待てよ。落ち着け。話し合おう、な? 良い話があるんだ。
不意打ちしなきゃ僕を倒すことすらできないお前じゃあ、この先生き残っても勝てない。
だから僕と手を組むんだ。僕のサーヴァントは最強だから、きっと最後まで生き残る。
最後に僕とお前だけになったら正々堂々と戦うんだ。お前にとって一番有利な選択だろ?」

慎二が長々と命乞いをする間に、ライダーは既に動いていた。
矢が慎二を貫く音にまぎれてのジャンプ。一度空中に出れば、あとはほとんど無音で移動を達成できる。

「でってぅー!」

「えっ?」

ほむらへと伸びた舌が、弓を絡め取って口の中におさめる。
バキバキと弓を折る音が響き、やがて満足げな声がした。

「イヤッホゥ!」

「は、はは。ほら、見ろよ。お前の武器はなくなっ――」

「 食らいつけ、赤原猟犬!」

ライダーに向かって宝具が射ちだされる。

背後からの射撃、マントを振るう暇も無い。ヨッシーが跳び上がるが、そこに向かって赤原猟犬が進路を変える。
自動追尾。必中を旨とする宝具だ。英霊級の技ならどんな攻撃でも致命傷となるライダーにとって、最悪の敵。

「ハッ!」

だがライダーは迷うことなくヨッシーを捨てることで攻撃を回避する。ヨッシーからの二段ジャンプ。
標的が二つに分かれたことで自動追尾が一時的に機能を失い、剣はヨッシーとライダーの間を抜けていく。

マリオさんマジチート
このマリオは鬼畜仕様改造マリオをクリアしたマリオ

まだアサシンとキャスターとバーサーカーとセイバー出てきてないとか
ヤバいすげー楽しみ

http://fsm.vip2ch.com/-/sukima/sukima127977.jpg

>>355
目が………

>>355
おいやめろ
やめろ…

このままだと鯖がギル含めて9体くらいになるな

アーチャーから見て慎二が丸腰であるのには何も変わりがない。
作りの単純な普通の矢であれば、投影には一秒とかからず。

「凄いぞライ――」

次の一矢は、過たず慎二の心臓を貫いた。

慎二の口から血が逆流する。

(ありえない。ありえない。ありえない。ありえない。……)

「悪いなマスター。こいつを説得するのはちょっとコツがいるんだ。
説明する暇はなさそうだったので、手早く終わりにさせてもらった」

アーチャーの腕が良かったのが不幸中の幸いか。苦しむ間も無く慎二の意識は闇に呑まれていった。

>>360
ギルガメッシュの席ねぇからぁぁ(AA略)

ワカメなんかより
マリオがぁ(´・ω・`)

待て待て待て慌てるな
この時点で心臓穿たれてもワンチャンスあるはず
ある…ある…ワカメェェェェ!

そっか、桜と再契約の可能性もあるのか

「慎二がマスターでは、ろくに魔力供給も受けられまい。それにアレが持つマントは弓兵の天敵だ。
下手に追い打ちをかければ手痛い目に合いかねん。マスター、人気の無い今のうちに退くぞ」

「ええ」

一度だけ振り向いて、慎二の死体を見る。
肩の出血だけでも放っておけば死に至るレベルだった。
まして心臓を討ち抜かれれば、今すぐ治癒魔術を施したとしても手遅れだろう。

広がっていく血の海を見ながら、人を殺めるのは久しぶりだなと、思った。

「後悔しているか?」

「いいえ。私は願いを叶えるためなら、何を犠牲にしてもいい覚悟がある」

「そうか。再三言うようで申し訳ないが、くれぐれも目的と手段を履き違えるなよ」

しかしほむとエミヤは相性良さそうだな

ドクターマリオ来る?

>>374
あれって細菌殺すゲームであって、外科手術は管轄外なのでは。

桜の黒化でワリオになるんですよね

慎二が死んだ。学校では交通事故って言ってたけど、凛に聞いたら別の答えが返ってきた。
「才能も無い癖に首をつっこんだからよ。あなたも慎二みたいになりたくなかったら、早く教会に逃げ込みなさい」
だそうだ。

俺はこれまで、聖杯戦争ってのは俺とは遠い世界の出来事のような気がしていた。
最初に見た風景が飛び跳ねるマリオだったのもあって、危機感が足りなかった。

その結果がこれだ。

「俺が、俺がもっと真面目に考えていれば……!」

魔術師の殺し合いが、魔術と無関係な慎二まで巻き込むって言うなら。
魔術師の端くれである俺が、その戦いを止めようと決めた。

セイバー「ガタッ」

昼休みから帰ってきたらワカメが死んでいた
ワカメェ…

マリオレベルのサーヴァント
黒ねずみ以外というとなかなか難しいな

サトシさんさえいれば……

>>385
ソニックさんでは力不足か…

>>148は自分で決めつけた思い込みが世界の常識と思い込むかわいそうな子

ここであえての駄狐さん

いたわ
マリオに匹敵するサーバント
ドナルド・マクドナルド

??「向こうでリストラ喰らったからゴールデン参上!!」

学校にいったら遠坂が凄い目でにらんできたが、一日無視し続けるともうこちらに反応しなくなった。

夜に巡回をすることにした。一日目は深山町を適当に練り歩き、二日目は新都の方に行ってみた。
今のところは特に魔術の気配は感じない。そもそも切嗣以外の魔力を感じたことなんて無いし、他人の魔力を感じ取れるか分からない。

そして三日目。心の底が冷えるような感じがした。
魔術なんて関係ない。ただ動物としての本能が、近寄るなと俺に警鐘を鳴らし続ける。
全身がエマージェンシーコールを発し、いますぐにでも逃げ出したくなる。

そんな自分の身体に鞭を打って歩みを進めた先にいたのは
身の丈ほどもある長槍を自在に操る青い男と、そして

もう一人のサーヴァント >>397

ふぇぇ、安価ミスー 再安価>>405

石川五右衛門(ルパン三世)

グレイ・フォックス

なのは

魔王vs神キタ――――――――――――――――!!

魔王きたー

お前らそんなに兄貴を殺したいのか……
なのはさんの願いってなんだろう

火力最強キャスターだな

魔法少女verなのか魔砲熟女verなのかによって他サバの生存率が変わってくるなww

ひろやまひろ設定MS力
イリヤ…10000
なのはさん…530000+α

暫定メンバー
セイバー(未定)未定組
ランサー(クーフーリン)不明組
アーチャー(まどか)凛組
ライダー(マリオ)間桐慎二組→脱落
キャスター(なのは)未定組
アサシン(未定)未定組
イレギュラー(エミヤ)ほむら組

「お話、聞いてくれないんだね」

白い服の魔導師。同じく白を基調とする杖は、魔術を自動で練り上げる、いわば生きた魔術刻印。

「戦場で分かり合うには切り結ぶのが一番手っ取り早い。それができないってんなら、女子供が戦争に出向くんじゃねえ」

「そう。どうしてみんな強情なのかな。いつもこうなっちゃう」

「戦争なんだ。そりゃあこうなるってもんだろ」

「いくよ、レイジングハート」「OK.my master. Accel shooter!」

>>424
麻婆がいないやり直し

>>426
イレギュラー枠にエミヤちゃんいるから兄貴と一緒に戦場こない限り麻婆の居場所は無いと思うの

>>426
麻婆がマスターかどうかの確定情報出たら更新するよ
9割9分麻婆がランサーのマスターだろうけど

高町なのは(CV:北都南)

なら…

そろそろCCさくら

そしてバーサーカーを抜かす凡ミス発見
セイバー(未定)未定組
アーチャー(鹿目まどか)遠坂凛組
ランサー(クーフーリン)不明組
ライダー(マリオ)間桐慎二組→脱落
バーサーカー(未定)未定組
キャスター(高町なのは)未定組
アサシン(未定)未定組
イレギュラー(エミヤ)暁美ほむら組

>>435
なるほどさくらちゃんはバーサーカー枠か……

ミスとかどうでもいいからいい加減ROMってろ
SS書いてるわけでもないのに1割近くお前のレスとか頭可笑しいんじゃねぇの

なお現時点マスター候補
衛宮士郎
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン(御三家枠)
言峰綺礼

>>439
ごめんね……

ギル「このような生娘がバーサーカーとはwww片腹痛いどころか腸捻転にまってしまうわふははははwwww」

さくら「あ~!!お兄ちゃんでしょ!?こんなとこでもバイトしてるの?!」

アルトリア「…なぜでしょう…このバーサーカーの少女から、ものすごく不快な声が聞こえます…」

さくら「今度、文化祭の劇で私カエサル役をやるんだ!」



以上声優つながり

>>450
うっかりセイバー枠で、ムーンセルからネロ様強引に出てきそうだな…

一度空中へ散らばった赤い光弾が、収束し散逸し、素早く飛び回ってランサーを威嚇する。

直接キャスターを狙おうとすれば、後ろから飛んでくる光弾が避けられない。
進んでは撤退し、距離が縮まらないまま光弾をダンスを踊り続ける。

「お話、聞いてくれるかな?」

「この程度で調子乗ってんじゃねえ。本気で来い、キャスター!」

足元に槍を突き刺して魔力を流せば、光弾から逃げ回りながら地面に描いたルーンが起動する。
保護のエオロー。効力は結界。ルーンの中心から青い半球が広がり、やがてルーン全体を覆う過程で光の弾をはじき飛ばす。

「もらったッ!」

面より線の動きが早く、線よりも点が早い。
槍こそが世界最速の近接武器。一点に集中した攻撃は魔術結界を容易く打ち破り、さらにバリアジャケットに向かって加速を続ける。

「Accel Fin! Flash Move!」

だがそう容易くやられるキャスターではない。空戦界最強の座はその後数世紀にわたって轟く。
時空管理局の訓練プログラムで残した成績は、結局そのプログラムが改修されるまで抜かれることはなかった。

足元から小さな羽根を伸ばし、キャスターは空へと駆ける!
ランサーが大がかりなルーン魔術を用いても、結果はジャケットを少し破いただけ。脇腹が露出しているがダメージは無い。

「なるほど、空に逃げられるとちょいと困るな」

「いくら機敏に動けても、陸戦魔導士と空戦魔導士の戦力差は歴然。どうする、ランサーさん!」

「ロードカートリッジ! アクセルモード!」

(射撃攻撃なら物理的に回避不能な状態にでもされない限り、あたりはしない……。
大型攻撃が来るなら、その隙にこそチャンスがある!)

「ショートバスター!」

キャスターの最速砲撃を危なげなく回避し、足で地面にルーンを刻む。
馬のエオー。機動力の強化。

「今度こそ、決めるッ!」

砂煙の中、ルーンの加護でジャンプ力を強化し、ランサーは空へと跳ぶ!

「刺し穿つ――」

「避けられた!? レイジングハート!」

「Protection EX」

(お生憎さま、防御魔法のぶち抜き方は、昔飽きるほど練習してるんだよッ!)

蛇のようにくねり、防壁の基点を打ち破る。いかに強度を増しても、術式そのものが弱点を持つ。
神懸かり的な観察眼が、プロテクションの術式を見破り、陣の隙間を掻い潜る。

「死棘の――」

勇次郎(バーサーカー)
コブラさん(アサシン)

ゴンさん(バーサーカー)

アサシン「アイエエエエェェェェェ!!!」

戦闘のレベルが違いすぎて、もはや何が起きているのか分からない。

戦いを目の当たりにすれば、自分のやるべきことが分かる気がした。
片方が正義で片方が悪。そんな分かりやすい構造を想像していた。

分からない。何をするべきなのか。何が起きているのか。

ただただ進んでいく戦場を眺めつづけていた士郎の横に、緑の爬虫類にまたがった男がやってきた。

何も言わず、ただ士郎を見つけ続ける男は、何かを待っているようだった。

「マリオ……」

ヨッシーから降り、地面に簡単な陣を書く。円の内側に固定と契約を。縁に描く文字はラテン語で兄弟。
マリオが士郎の手を引っ張って陣の中に招く。

「ヒアウィゴーゥ!」

言いたいことが分かる気がした。身体を包む光の中、手のひらに痛みを覚え。
眼を開けると、士郎の手には赤い紋様が浮かんでいた。

マリオがキャスターとランサーとを指差す。戦いは既に終盤。

「刺し穿つ――」「避けられた!? レイジングハート!」

どうしようか>>485

なのはのマスター登場

令呪でマリオに二人を止めさせる

セイバー「裏切りましたねシロウ!!そんなにおさんどんするのが嫌でしたか!!」

アサシンは串刺し公でどうだろう
ドラキュラって考えるとアサシンっぽい

>>492
串刺し公さんは公式でランサー

>>494
マジか!知らんかったな

「マリオ! あいつらを止めるんだ!」

既に戦いは最終局面。止めるも何もなく、あと一秒後にはランサーの宝具が開放される。
既に勝負が決しようという一瞬、マリオへの無茶な願いは令呪行使によって命令に変わる。

「イヤッフゥ!」

マリオが跳ぶ。筋肉という筋肉が軋み、膨張に膨張を重ねた足が爆発する。それは生きた弾丸。
ルーンの補助を得たランサーの跳躍ですら、マリオの前では児戯に等しい。

「ヤァ!」

キャスターとランサーの間に割って入ったマリオが両手を伸ばす。
右手でランサーの槍を掴み、左手でキャスターの杖を掴む。

クッションとなってランサーの突撃を止めたマリオは、右手を離し、左手一つで身体を持ち上げてレイジングハートの上に立った。

「おぅ、邪魔してくれたじゃねえかヒゲオヤジ。その様子じゃ、キャスターにつくってか?」

突撃に失敗したランサーはそのまま落ちていく。

「流石に二対一じゃ分が悪いな。出直すとするぜ」

「ヤァ!」

「マリオさん、ですよねー?」

「イヤッフゥ!」

「助けてくれたんですか?」

「ハァ!」

「えと、日本語喋れます?」

「……」

「お話できないね」

余は疲れた あと飽きた

>>503
赤さま頑張って!

>>503
少し休め
そして続きを待ってる

>>503
病気の父が続きを楽しみに闘病しているんです!

続きを考えながらしばらく寝ます

保守

酷い安価に襲われた前作 http://sshozonbasho.com/vip/3383.html

今10分くらいだっけか保守

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

イッツミーマーサタカ

保守

前作読んで感動した
まさかあの酷い安価をこなせるとは

保守る

赤様は飽きっぽいからな

すまぬ、調子が出ぬ

>>570
君がッ「落として」と言うまでッ
保守するのをやめないッ

支援

ランサーが逃げ去った後、キャスターと士郎とが話し合っていた。

「大まかなところは私も賛成かな。無駄な戦いはしたくないし、一般人を巻き込むのも反対」

「よかった。話の分かるサーヴァントもいるようで」

「お話できさえすれば、みんな分かり合えるものなんだよ。そこまでが大変なの」

「マンマミーア」

マリオがお手上げのポーズを取っている。肩をすくめて手のひらを上にし、首を振る。
大仰なしぐさだが、マリオがやると様になる。流石はボディランゲージの本場、イタリアの出身である。

「ところで、士郎君の家では空き部屋とかある?
ちょっと私の方はマスターが大変アレなので帰りたくないなー、と」

「ん、ああ。空き部屋ならいっぱいあるから自由に使っていいよ。切嗣もそういうのに文句言う人じゃないし」

目覚まし時計が鳴っているのに眠い。
そうだ、キャスターを切嗣に紹介しなくては、と思って普段より早めにかけたんだった。
老いの影響なのか、近頃の切嗣の起床時間は予測できない。妙にことがある。

「ん、よっと」

「ヤァ!」

「ああ、マリオもおはよう」

せっかく覚醒しかけた頭からまた現実感が遠のいていく。
どうみてもマリオなんだよなー。

お(*・∀・)/
か(∀・*)))
え(せなか)
りぃぃぃぃ\(゜∀゜)/

キター

朝の切嗣は縁側でお茶を飲んでいることが多い。
日によって時間はまちまちだが、いつも起きて最初にやるのはこれだ。

「おはよう切嗣……ってあれ?」

そこには普段通りの切嗣の姿と、その横に座るキャスターの姿があった。

「おはよう士郎くん。なんか見つかっちゃって。話してたら結構すぐ仲良くなれましたー!」

「おはよう士郎」

そういえば昔からよく切嗣の知人、という人が訪ねてくることがあった。
そうすると切嗣は今みたいに縁側に並んで話をしてたな。

一番よく来るのは俺より小さいくらいの女の子だったけど、最近来なくなったな。今どうしているんだろう。

「やっほー士郎! おっはよー! っとあら、士郎の横に妙齢の女性が!」

「藤ねえ、何故そこで構えを取る」

「いたいけな少年を誑かす女に正義の鉄槌をー!」

何故か持参している竹刀でキャスターに斬りかかる藤ねえ。何を考えているんだこの人。

「あれ?」

初めはゆっくりと、遊びと分かる早さでの振りおろしだったのだが、それがキャスターに軽くいなされると
段々と藤ねえの太刀が真剣味を帯びていく。

「あれー、やるねーお姉さん」

「鍛えてますから」

虎竹刀が縦横無尽に暴れ回り、それをどこ吹く風と、無手でキャスターが捌いていく。
ダイナミック竹刀アクション劇に見惚れていると、やがて服の袖が引っ張られた。

「先輩。これがどうなっているんでしょうか」

「ああ、桜。どうやら俺達は時空を超えて動乱の幕末期へやってきてしまったらしい。
あのキャスターさんが辻斬り虎竹刀を抑えている隙に台所に逃げ込もう」

「は、はい! 先輩」

お風呂入ってきまー

兄貴に対してなのはが不利なのって1天才だと思った
よく考えたら矢除けの加護持ちは魔砲使いには鬼門だよなぁ

なのは×マリオ

>>610
25歳と26歳か
年齢的には釣り合いとれてるな

ウェイバーの声優と士郎の声優は今期アニメで共演しとった

えっ、マリオさん20代なの!?

赤様のお風呂焚き支援

あ、お帰り
湯加減は如何でしたか?

兄貴の享年も二十代後半なんで、享年に近い姿で召喚されてた場合
マリオとほぼ同年輩です赤様
見た目ってアテにならんね④

>>620
悪くない むしろ良い

切嗣と俺、藤ねえと桜の普段のメンバーにマリオとキャスターを加え、
普段よりさらに騒がしくなった食卓を囲む。
まあ騒がしさの9割は藤ねえなので、大した変わりも無いのだが。

「マリオさん。マリオさんよ士郎。きゃー! なんでマリオがいるのー!?」

「ヤァ!」

「何これ凄い美味しい。これ誰が作ったんですか?」

「えへへ、今日のは自信作です。先輩の味に大分迫れたと思います!」

「ああ。最近の桜はメキメキ腕を上げてるからな。そろそろ追い抜かれちゃうんじゃないか?」

「む、最近桜ちゃんが台所に立つことが増えた気がするわ。駄目よ士郎、手を抜いちゃ。本当に追いつかれちゃうわよ?」

「いや、桜が積極的に俺の仕事を奪いに来ているのであって、決して俺は手を抜いているわけでは……」

マリオがナチュラルに居座っていることに疑問を持てよタイガー!

タイガーさんは似非聖杯創っちゃうくらい器の大きい素晴らしい教師です

騒がしい食卓から離れ、切嗣は一人で電話をかける。

「ほむらくんか。僕だ。状況に変化があった」

「そう。私の方はライダーのマスターを仕留めてからは変わりないけど」

「そのライダーが、士郎と再契約した。キャスターと同盟を組み、今二騎とも家にいる」

「なん、ですって……? あなた、どうするつもりなの?」

「アーチャーを君に渡した時点で僕の聖杯戦争は終わっている。
契約通り、僕は君を支援し、君は聖杯を浄化する。あとは好きにすればいい」

「その結果、衛宮士郎を殺すことになったとしても……?」

その質問には答えず、切嗣は電話を切った。

所在なげに手を動かして、煙草が手元に無いことに気付く。
もう何年も前にやめたというのに、自然と手が動いていた。

エミヤとキリツグは既に会ったというわけか

遊びに来ていた少女はイリヤじゃなくてほむらだったのか…!

「凛さん、あれ」

「ええ。この感じ、サーヴァント……!」

「それも、二騎います」

衛宮士郎に聖杯戦争に関わらないように注意したら、突然サーヴァントを二騎も引きつれてやってきた。
何が何だか分からない。

それでいて私には何も話しかけず、極めて普通に授業を受けているのだから、まったくどういう頭をしているのか本気で心配になる。
しかも聞いた話によると、今日の衛宮君は独り言が多かったそうで、つまりサーヴァントと人前で会話していたということだ。何たる危機感の無さ。

二重召喚は考えたとしても、リスクやコストの面から誰もが断念する手だ。一騎維持することすら並の魔術師では難しい。
英霊のポテンシャルを最大限に発揮してもらうには、一騎への魔力供給に専念する以外に選択肢は無い。

一体いかなる手段で二騎を従えているのか。

>>633
>>277の「彼」はエミヤのことみたいね

木之元桜

弓塚さつきがバーサーカーになるのか
これは勝てるな、固有結界さえ使えれば

授業が終わった後、すぐに士郎を連れ出す。
「慎二を誘い出して、事故で先立たれたか今度は衛宮か。遠坂も堕ちたな」などという噂が広まり出すのはまだ先の話である。

「なんだ遠坂。今日はちょっと用事があるんだが」

「朝は二騎連れてたのに、今は一騎なのね」

「ああ。そのいなくなった方のキャスターさんに頼まれててな。
できるだけ早い方がいいらしいんだが、遠坂、お前も来るか?」

「来るかって、どこよ?」

「なんかキャスターのマスターがお腹を空かせてまってるらしいんだ」

「はぁ?」

まったく事情が読み取れないが、キャスターのマスターの居場所が分かるというなら行くしかない。

生活力が大変アレな魔術師…
じゃんけんで死ねぇ!と言っちゃう人か?

新都側、都市部から離れ、教会へ進む道から脇道に入ったところ。

林の中、急に現れる幽霊屋敷。堅牢な作りの建物は年を経ても劣化せず。
けれど生活の営みが行われなければ家は緩慢に死んでいくもの。

だからいくら立派でも、これはあくまで幽霊屋敷。

「確かに拠点としては良い場所ね。霊脈の巡りも悪くないみたいだし、隠れ家としても良い」

「お邪魔しまーす」

扉を開けて中に入る。二階の大広間に向かって階段を昇ると、奇妙な声が聞こえた。

「なのはたん! おかえりなのはたん! 放置プレイなんて酷いよ!」

両手両足を光の輪で拘束された状態で宙吊りになっている小太りな男。
足元に丸まった布切れとガムテープが落ちているところを見ると、簡易的な猿轡が施されていたようだ。

「えーと、衛宮くん。これは?」

「キャスターさんのマスター……のはずだ」

入ってきたのがキャスターでないことに気付いたからか、ふぉおお、とか言いながら暴れ回るが光の輪の拘束は解けない。
努力のほどは顔面から滴る汗の量に現れるのみである。

「気持ち悪い」

「奇遇だな遠坂。俺もそう思った」

「だ、誰だお前ら。なのはたんをどこへやった! このマジカル協会派遣員さまを舐めると痛い目を見るぞ! 早くなのはたんを出せ!」

霊体化したマリオとまどか、遠坂と士郎は同時に思った。だめだこいつ、と。

あー、ルヴィア最初に召還した奴かww

餌付け役はジャンケンの結果遠坂になった。
誰もが切実に「嫌だなあ」と思ったため、互いの動体視力と運動神経の限りを尽くした極めてハイレベルな試合であったことを伝えておこう。

いろいろと文句を言いながらも、ジャンケンで負けた結果には従うあたりに遠坂の律義さが表れている。

最初に手に取ったのはソーセージパン。長い形だからマジカル派遣員との距離が取りやすいとの判断だろうか。
猛獣に餌付けするかのように恐る恐る近づいていく。一歩、二歩、三歩。届いた。

「は、はふぅ!」

「オラァ早く食えやー!」

マジカル派遣員がソーセージパンの端に口をつけたとたんに、吹っ切れた遠坂がパンをぐいぐい押しこんでいく。

「も、もごぉげっ!」

「うわ、次こぼしたら殺すわよ!」

よく考えるとなのは様に拘束されてたんだよなぁ?

ソーセージパンから始まり、チョコパン、シーチキンマヨネーズにぎりとコンビニ感丸出しのラインナップが次々と減っていく。

「遠坂、楽しんでないか?」

「やりたいならいつでも代わってあげるけど?」

「いや、いい」

「み、水もくれないかなぁ」

ノータイムでペットボトルを口に押し込むあたり、遠坂は実に手慣れてきている。
飲み切れずに床にこぼれていく分をティッシュで吸い取るアーチャーとの連携は完璧だ。

「で、何でアンタこんなところに監禁されてるの?」

「そういうプレイなんだよ、たぶん!」

「手の令呪、既に二画使ってあったけど何したの?」

「そ、そりゃあもちろん。えへ、えへへへへ……」

「最後に質問。何であんたみたいなのが、魔術協会に選ばれたの?」

「そ、そりゃあ優秀だからさ! ははっ! こう見えて僕は派遣オブザ派遣の称号を持つ一流の魔術師なんだよ」

ホットドックで思い出した、ランサーの兄貴連れてこようぜ

大変無駄な時間を過ごしてしまった感を共にしつつ、一同は幽霊洋館を後にする。
実際はわりと致命的なまでに栄養不足だったのだが、恵まれた魔力によってカバーできてしまったがために彼の空腹の度合いが慮られることは無かった。

腹いせに飛び出した遠坂脳天唐竹チョップを魔力の集中で咄嗟に防御したあたり、魔術師としての腕は確かなのだろう。

「まあ、なんだ。これでキャスターさんへの魔力供給は大丈夫だろう」

「そのなのはって人に心から同情するわ。もう一発殴っておくべきだったかしら」

「こんばんは、お兄ちゃん」

深山町に差し掛かり、もう少し進めば交差点にたどり着いて分かれるところだった。

これまであまりにもあんまりなものを見た反動もあるのだろうが、
少女の声は冬の空に清く響き渡り。くるくる回りながら笑いかける姿は天使のようだった。

「お兄ちゃんが悪いんだよ? お兄ちゃんがマスターにならなければ、切嗣だけで良かったのに」

イリヤの鯖 >>695

木之本さくら

ミルヒオーレ・フィリアンノ・ビスコッティ

ごめんDOGDAYS分からないや。調べる
SCARLET KNIGHTは作業用BGMとして愛用してるんだけどなー

なに勇者召還できるの?

>>704
まったく知らないが
ピンク髪だし淫乱に違いない

>>707-708
……怒られるぞ(汗)

ぐぬぬ分からん。ここは安価下のピカチュウでいくとしよう。初期はすねてたしバーサーカー枠でなんとかなるんじゃないかな。

まぁここまでバーサク適性なさそうなキャラも珍しい

凶化電気ネズミこえぇww

>>716
お疲れ赤様④

カミナリはヤバイ
市内全域射程圏内

効くかどうかは別として

そういえば動物の英霊っていないは
狐とか蛇は神だから

「やっちゃえ、バーサーカー!」

「ピッカァ!」

黄金色の幻獣種。数々の旅を経てその力量は限界を突破し、並ぶもの無き最強の魔物。
poacher - keen of the monster
哀歌の猟人の異名は、やがてポケモンと略されることとなる

「いた……! ライダーに並ぶ世界最高の知名度を誇る英霊……!」

「えっ、なにあれ。私知らないんだけど」

なら
レッドかサトシにしよう・・・

>>730
ブケファロス「…」

「ピッ!」

「ヒアウィゴーゥ!」

まずはバーサーカーの電光石火。一瞬ごとに姿が見え、見えたと思った時には既に姿を消している。アサシンに匹敵する隠密機動。

「ピカァ!」

その足の短さからは想像出来ぬ瞬発力。跳び上がってそのまま全身を武器として叩き付ける。

「ヤァ!」

ライダーはバーサーカーの突進を片手で受け止めて投げ返す。
バーサーカーはそれを予想していたかのようにかろやかに着地してみせる。

「ヤハッ!」
「ピーカチュ!」

視線が交錯し、ニヤリと笑い合って互いに一歩後ろに飛び退いた。

「アーチャー。ライダーが引きつけてくれてる。援護するわよ。あ、衛宮くんは邪魔だから下がってて」

「邪魔って何だよ、俺だって――」

自分だって役に立てる。そう言いたかった。
だが目の前の戦いにおいて自分に何ができるというのか。

スマブラXは遅くなった、なんて思っていた自分が恥ずかしい。DXの速度ですら遅すぎる。
あの世界は十倍以上に時間を引き伸ばしでもしていたのだろうか。

「イヤッフゥ!」「ピ!」「ハッ!」「ピーガー!」「ヤァ!」

その声さえも、重なり合ってもはや何を言っているのか聞き取れない。

今理解した。ポケモン図鑑のピカチュウの声は、超高速戦闘の中で重なり合った鳴き声を録音したものなのだと。

メタナイト

SS速報でも週一くらいのまったりペースでネオドミノ聖杯戦争やってるし、できればVIPでぱぱっと終わらせたいなー。
しかし一日使って一騎も脱落してないとかこの感じだと厳しいかー。

>>749
シリアスにwwwスマブラ語るのやめてwww
腹筋つりそうwww

先行する電気ショックをかわした隙をバーサーカー本体が追撃する。
跳び上がっての尻尾のたたきつけ。危ういところで緊急回避。
バーサーカーの尻尾を掴もうとした手を反射的にひっこめ、体勢を整えて次撃に備える。

バーサーカーの全身から電気が迸る。
体内の鉄分を自身の生み出した電気と共鳴させることで自分自身をコイルに変えたのだ。
その状態からの放電は電磁エネルギーを作り出し、空中での方向転換を可能とする。
すなはちロケット頭突き――!

迂闊に手を伸ばしていれば確実に一撃もらっていた。
既に闘った経験があるからこその攻防。

  コ ン テ ィ ニ ュ ー
死は最良の教師なり を武器とするライダーは下手に追撃できない。
一手入ればそれで即死。この戦闘において前衛が敗北することは、即後衛の敗退に繋がる。
バーサーカーの速度をもってすれば、10メートル程度しかないライダーとアーチャーの距離など一瞬でつめられてしまう。

だが後衛がいるからこそ、ライダーは守るだけで勝利に近づいていける。

「ライダーさん、いきます!」

アーチャーの弓には、幾多もの光の矢がつがえられている。

ライダーがその場で飛び跳ねた後、光の矢は雨となって降り注ぐ。

「ピィィィガァッ!」

目には目を。光には光を。
雷獣の雄叫びは天に届き、空さえも恐れおののく。
天空神は黒雲をもってバーサーカーから隠れ、太陽の涙は光となって落ちるのだと言う。

――かみなり。古人はそれは神鳴りと書き記した。

隊列を組んで襲い掛かる光の矢を、かみなりが蹴散らす。
四方八方へと飛んでいく光の矢と、その中心に聳える光の柱。


聖杯戦争、それは神話の再現によって根源に至らんとする営みである。

時間をかけて用意した矢はいとも簡単に打ち砕かれる。だがそれでいい。

「ライダーさん!」

「ヒャホー!」

光の矢がライダーにとって足場となることは、既に先に戦いで証明済み。
周囲に飛び散った矢は、バーサーカーにとっては動きを束縛する檻であり、ライダーにとってはおあつらえ向きのステージだ

スピンジャンプを繰り返し、バーサーカーを踏みつけては離れ、三次元的なヒット&アウェイを繰り返してバーサーカーを追い詰める!

「ホッ!」「ヤァ!」「ハッハー!」

バーサーカーが高速移動で光の矢の散らばった地点から逃げ出そうとすれば、ライダーのマントが矢を弾く。
進路の変わった矢はバーサーカーの行く手を阻み、出口を見つけられずにバーサーカーは光の檻の中に戻る。

だが度重なる攻撃にも関わらず、バーサーカーに疲労の色は見られない。
どころか体中から迸る電気量は戦闘前より増えている。

エレクトロ・マスター
避雷神・静電鬼

電気系の技を無効化した上で筋力を底上げし、さらに接触した相手を感電させる。種族特性としての宝具。
自分自身に当てた雷がバーサーカーを強化している。

ならば再度雷を使わない理由はと言えば。

「ピィガー!」

必殺の一撃である雷を、最大限に生かす機を待っているからに他ならない。

二度目の雷が落ちる。上からの攻撃は、ジャンプを主軸に闘うライダーの天敵。

近場の矢を足場にして進路を変えることで避けきったが、空中を落ちていく光の矢はほとんど落ち切った。
物体が雷で吹き飛ばされてから、落ちるまでの僅かな時間の優勢は、ここで終わりを告げる。

「アーチャー、なんとかならないの?」

「空中で方向転換してくる的です。真っ当に攻撃しても当たりません」

地上を走ってライダーのすぐ下を確保したバーサーカーが、三度目の雷を降らす。

その刹那、ライダーは確かに、アーチャーに微笑みかけた。

「マンマミーア!」

ライダーを殺すのに十分な火力。
人肉の焼ける臭いは通常あまり気持ちのいいものではない。肉だけではなく繊維質の服が同時に焼けることが多いからである。
だがそれも、火力が一定値を超えれば意味を無くす。臭いとは微粒子が感覚器官に触れること。ならば一分子も残さず焼き切る雷は、臭いを残さない。

     コ ン テ ィ ニ ュ ー
――死は最良の教師なり。 起動。
その瞬間、ライダーを除く全時間が静止し、ライダーの身体は一度天に引き上げられるように上がり、その後落下を始める。
真下にはバーサーカー。自分自身の死体を重石としてバーサーカーの動きを止め、再生が開始されると同時に時間が進み始める。

「凛さん、士郎さん、撃ちます! 離れてください!」

極大の矢を構えたアーチャーが、叫ぶ。

まさかの波乗りピカチュウ

>>792
津波は勘弁…

悠久を経た樹のように太く、雄々しく、神聖に。
弓そのもののサイズさえ超えた光の矢。

こんなものが直撃すれば、どんな英霊であろうと生き残れるはずがない。
例外があるとすれば、ヘラクレスやマリオのような自動蘇生能力持ち程度のもの。
高い神性を持ったアーチャーの攻撃は、たとえ相手がカルナやアキレスであったとしても葬り去る。

その一撃が放たれんとした瞬間。

「バーサーカー! ボルテッカー!」

黄金の獣が走った。背にライダーの死体を抱えたまま、疾走する。
三度の雷を飛雷神によってエネルギーに変えたバーサーカーの速さは雷そのもの。

超大な光の矢と、意志を持った雷が早さを競う。

一方はその力を内に宿し、その光は中心ほど強く。全体をもって必殺を体現する矢に、もはや鏃も矢羽根もあったものではない。
魔術を超えた。正しく魔法の力。その矢は全ての拘束を打ち破り、因果を修正して物質を攻撃するプログラム。
契約によってこの世に留まる英霊には、特に強力な威力を発揮する。

もう一方は周囲に電気をまき散らし、空気と擦れる度にバチバチと音を鳴らす。ロケット頭突きの応用。
音速を超えた物体にとって空気は壁。周囲の空気を砲身として自身の動きを統制する。電流がぶれるごとに方向転換。
左右に大きく動くダッシュは相手の視界から逃れると同時に軌道修正の意味を持つ。
自分自身を弾にした、リニアキャノン。それがボルテッカー!

爆発のあと、煙が少しずつ晴れていく。

「アーチャー、大丈夫?」

「うそ、バーサーカー……」

最後に立っていたのは、蘇生を終えたライダーだけだった。
赤い配管工が、倒れ伏したアーチャーをお姫様だっこする。

後ろで待機する遠坂と士郎にウィンクし、ライダーはイリヤに向かって歩いていく。

「バーサーカーが……私の中にいない」

イリヤをどうしようか >>805

飼う

バーサーカー、バーサーカーと呼び続けて泣き止まない少女を見かけて、
結局家に連れて行くことになった。

魔術的なダメージがあるなら遠坂邸の方が、と遠坂が主張したが
見たところ特に傷も無く、ただバーサーカーの敗北がショックだっただけのようなので、衛宮家へ。

ライダーを見習ってお姫様だっこをやってみたのだが、これが意外に疲れる。
映画とかだと決まって女性の方が首にしがみつくが、あれは恥ずかしくないのか疑問だった。
やってみてわかった。しがみついてくれないとバランスがとりづらい。単純な重みはそこまででもないのだが、凄く気を遣う。疲れる。

バーサーカーとライダー・アーチャーの決戦を、大橋の上から観察している一組がいた。
もう一つのアーチャー組である。

決着がついたあとで勝ち残った方を襲撃し、一気に三組を敗退に追いやる魂胆だったが……。

「まど……か?」

ほむらの双眼鏡を持つ手が震えていた。左手を添えても震えが止まらない。
絶対に見なければならないと頭で理解していても、身体が自由にならない。
焦点のぶれた双眼鏡は、肝心の戦いを上手くとらえることができず。

「マスター。迷っているようだから質問をしよう。
君は鹿目まどかに会えれば満足なのか。それとも聖杯によって鹿目まどかを受肉させなければならないのか。
これはそれだけの話だ。君の目的意識がはっきりしているのなら、簡単なことだと思うが」

「私は……まどかに……」

「鹿目まどかの宝具は、サーヴァントの契約を破壊する。聖杯とのつながりを断たれた英霊は器に宿ることなく座に戻る。
既に今回の聖杯戦争でもっとも強力な英霊が座に戻った。今なら、私自身を生贄に加えれば聖杯は完成するだろう。
だがこのまま鹿目まどかを自由にさせれば、孔を開くことに失敗し、聖杯は未完成なものとなる」

「そんなこと……わかってるわよ……」

「君が鹿目まどかの受肉を望むなら、今この場にいる鹿目まどかを殺し、その上で聖杯に新たな鹿目まどかの召喚を願う他ない」

「まど、か――ぁ――」

バーサーカーとの初対面は、いきなり電気ショックを貰った。
このときほど自分の身体に感謝したことはない。生身だったら死んでいたと思う。

二人きりでどことも知れぬ森に連れ込まれ、襲い来る獣から身を守った。
初めの頃の私は自分の身体に刻まれた魔術回路の使い方さえ分からなくて、バーサーカーは思うように動けなくて苛立っていた。

ある時、狼の群れに囲まれた。
バーサーカーはしばらく応戦したあと、急に振り返って私の頭に鉄のように硬いしっぽを叩きつけ、私の意識は無くなった。

それで、目覚めた時には、雨が降っていて。そして雷でも降ったかのように、周囲は焼け野原で。

私の頬をペロペロと舐め続けるバーサーカーが可愛かった。

何かが頬に触れている。濡れている。手を伸ばすと暖かくて柔らかい。

「ばーさーかー?」

目を開けると、そこにいたのは緑色の幻獣だった。

「でっていう!」

視線を動かすと、横には髭面のオヤジ。

「きゃぁー!!! なにこれ!?」

イリヤの悲鳴を聞いて一番最初に反応したのは、隣の部屋にいたキャスターでも、
居間で会話していた士郎と遠坂でも、外で竹刀を振っていたタイガーでもなく。

会いたくないからと土蔵に籠っていた切嗣だった。

「Time alter ―― double accel!」

まったく久しぶりの魔術行使をこんなことに使うとは思わなかった。
運動量の減少に比例して力を失った身体は二倍速ですら悲鳴をあげる。

その肉体の危険信号も感じないほどの集中と共に駆け抜けた切嗣は
キャスターに次いで二番目にイリヤの部屋に到達する。

キャスターに頭を撫でられているイリヤを見て安心し、申し訳なさそうにうなだれるライダーを見て事情を察し。
緊張の糸が切れた体は術の終了と共に崩れ落ち、イリヤの視線を受け止めることさえできない。

「キリツグ」

「ごめん」

固有時操作の反動で軋む身体をおして扉を閉め、衛宮切嗣は扉の前に座り込んだ。

「キリツグ」

なんと答えればいいのか、分からなかった。

暁美ほむらとの契約が無ければ、もう少し何か言えたのだろうか。
考えても、出てくるのは溜め息だけだった。

携帯電話の着信音でふと我に返ったほむらは、朝日が昇り始めていることに驚いた。
そして、これまで聞いたことの無いほど弱々しい切嗣の声を聞いて、本日二度目の驚きをもって朝を迎えた。

「ほむらくん。聖杯の器は今家に居……いや、ある。奪取はもうしばらく後でもいいだろう。
サーヴァントを失ったと言ってもまだ強力な魔術刻印が残っている。奪い取るなら、器が満ちて人としての機能が圧迫されてからの方がいい。
時期が来たら連絡するよ。君の方は変わりないかい?」

「ええ。あなたの声を聴いているうちに冷静になれたわ。私は私の目的を果たす」

「そうか」

空気が冷たいのは、きっと冬空のせいだけではなく、彼らの心と身体が冷え切っているから。
大橋の上で一夜を明かしたほむらの身体は芯まで寒気にさらされており。

それでも、一晩中ほむらの横に立って風除けになろうとしたアーチャーの心遣いが、少しだけ暖かかった。

「アーチャー、いくわよ。まずは今期のアーチャー、鹿目まどかを……倒す」

「キャスターとライダーは近くにいるからな。それが正解だろう。襲撃場所は?」

「襲撃もあったことだし、なるべく衛宮士郎と行動を共にすると予想できるわ。衛宮家は広いから、あちらに拠点を移してもおかしくない。
確実に単独撃破ができるのは、早朝の今から、学校でクラスごとに分かれている間までね」

「学校で襲えば一般人の目に触れる。結論は一つだな。早速、始めるとしようか」

また二時過ぎぐらいになったら寝ます
スレも残り少ないし、その時は落としちゃっていいよー

いくらかマシになったまどかの紅茶の暖かさが、体の内側に残って心地いい。
身嗜みをチェックし直し、アーチャーと軽い会話をかわしながら遠坂邸を出たところで。

「I am the bone of my sword.
Steel is my body,and fire is my blood.
I have created over a thousand blades.」

「固有結界!? まずい、アーチャー!」

打ち合わせより早く打って出て、結界の展開範囲にほむらを含まないようにしたのはエミヤの配慮。
だが詠唱を終えないままの接近は、相手にわずかな時間を与えることになり。

「Acht,Sieben,bewegen Sie sich schnell!!!」

宝石二つを消費してなんとか本人だけは移動魔術によって結界の展開範囲から逃れ出る。

背景には歯車が回る。自分自身を社会の一装置に堕とすことを是とした男の世界。
果てなく続く丘には、無限の剣が刺さっている。己に課した責務は、自身の心を傷つけ、その痛みをも力にして闘い続ける。

固有結界、アンリミテッド・ブレイド・ワークス――。

「この無限に剣を連ねた丘が、あなたの心象風景なんですね」

「殺風景ですまない。我ながらロクな経験をしてこなかったものでな」

「哀しい場所ですね……」

二人のアーチャーはそれぞれ自分の武器を手に取る。
桃色のアーチャーは光り輝く浄化の弓を手に。赤色のアーチャーは刺々しいフォルムの赤銅色の槍を手に。

「この際だから言ってしまうが、正直私は君にいささか羨望の念を抱いている。
私は最後まで信念を貫き通したつもりだが、私の場合は異議を唱える者が近くにいなかった。
私の行動を非難する者はいても、私の信念を真っ向から否定する者はいなかった。
だが君は違う。すぐ隣に、意地でも君を止めようとした者がいた。それを乗り越えて自分の生き様を肯定した」

「ううん。私がほむらちゃんの想いに気付いたのは、キュゥべえに願いを告げたあと。
だから私は、そんな高尚なものじゃなくて――」

「君は正しく、正義の味方だった」

否定の言葉を探し始めて、相手の視線に気づいて口を閉じる。
全ての絶望を背負うと決めた。自分が希望になることを願った。

正義の味方であることが目の前の男を救うというなら、それでいい。まどかはそう思い、弓を引いた。

走り出した遠坂を無数の矢が襲う。
光り輝く矢。幽かに桃色の光を伴ったそれは、自身のサーヴァントのものに酷似していた。

建物の隙間に入り込んで息を整える。
衛宮家まではまだまだ遠い。この矢を避けながら辿りつけるのか。

アーチャーが襲撃者との戦いに競り勝てるかを考えると、やはり援軍は必須という結論に達する。
彼女の光の弓は強力な宝具だが、単独での接近戦には向いていない。高所を確保しての遠隔射撃か、あるいは連係プレーで活きるタイプだ。

結界の中という逃げ場のない空間に押し込まれたアーチャーが、自分に有利な位置を確保して射撃に専念できるなんて都合のいい展開があるわけがない。

「Sechs.Gros zwei」

宝石一つを引き換えの身体強化を使い、建物の隙間の安全地帯から飛び出す。
初めは余力をもって走り、矢の雨が発射されたのを見計らって全速力に切り替える。

スピードの変化で第一射を避け、あとは策も何も無しにただただ走り続ける。

二回目の矢の雨が降り注ぐ。速さを重視して撃たれた矢の多くは的を外していく。
だがうち一本が肩を掠り、そのわずかな接触だけで身体強化の術式が解除される。

坂道を駆け下りた反動が一気に跳ね返ってくる。
思わず胸を抑えてその場で立ち止まってしまった遠坂に、今度はしっかりと狙いを定めた矢が向かい――

カキン!

長剣が跳ね返した。

「柄にもなく苦戦しているようじゃないか」

両手に何本もの長剣をもった手は、長い爪をもった獣のよう。
黒鍵。浄化を礎とする概念武装。いわばそれは、今矢継ぎ早に飛んでくる光の矢の下位互換である。

「言峰!?」

「確か遠坂の家訓は、常に余裕をもって優雅たれ、であったはずだがこの様はなんだ?」

「ふん。借り一つ、覚えておくわ」

未だ姿を現さぬまま攻撃を続ける射手。
魔力そのものを矢とするために弾切れは実質無しに等しい。

その矢を長剣で防御し続ける言峰。本来投擲用の剣を全て防御に使っているあたりに苦戦のほどがうかがえる。

「凛。うってくる方向は辿れたか?」

「ええ。建物に隠れて相手は見えないけど、あっちね。あ、また打った。次、来るわよ」

同じ性質の武器として、黒鍵と矢では格が違う。弾き返しているうちに段々と黒鍵の刃に傷がついていく。
このまま戦い続ければ負けるのがどちらかは明らか。

「ならば反撃といこうか。凛、もっと近寄れ。私の専門は知っているな?」

「治癒でしょ。こんな場面で何の役に立つってのよ」

「いや、正確には私の力は、『傷を開く』ことだ。これからお前の魂を直接傷つけて肉体のリミッターを外す。
分かりやすく言えば、火事場の馬鹿力を強制的に引き出すということだ。お前らしいだろう」

「どういう意味よ、それ!」

「ふ。抵抗するなよ、手元が狂えばどうなることか」

頭に触れた手が頭蓋を透過して沈んでいく。全身が身震いしそうになるのを押さえつけて不動を保つ。
絶え間ない吐き気が辛い。胃に何も無くて良かった。朝食を食べない主義がこんな形で役に立つとは思わなかった。

というわけでそろそろ寝ます。今度こそ6時くらいに起きたい。
意外に残り100レス以上残ってるけど、まあ保守したら埋まりそうだし、起きたら建て直すー。

またここで、 凛「まどか……? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」その2 でやる予定。

別に保守しなくていいけど、適当に雑談してくれるとあとで読み返して>>1が喜ぶよ

残ってる!?

視界の中で火花が散る。色彩がおかしい。

「ふ……む。せい――こ、の」

言峰の言葉が引き延ばされて音が低い。動物のうめき声のよう。私の感覚が暴走しているんだ。
何が成功だというのか。動きづらいことこの上ない。

知覚ばかりが加速していて、自分の意思に身体がついていけてない。
早くなっているかどうか分からない。意志に対して遅すぎる身体に焦燥がつのるばかりだ。

言峰の施術に不安を覚えたが、それはその後降ってきた矢の雨を見て打ち消された。

(遅い……)

確かに体は遅い。けど、矢と言峰とはほとんど止まっているようだ。

ガンド打ちで数本矢を対消滅させていると、言峰が首を振る。
いいから先へいけ、ということらしい。

一度覚えたはずの動作が不確かになる。
足を出すタイミングが分からない。どこまで意識すればいいんだっけ。

それにもっと、走る時は手を握りしめて――。

急にバランスが崩れて倒れる。加速した意識では、倒れる時の浮遊感が長くて、まるでジェットコーストにでも乗っているようだった。
おまけに受身を取ろうとする動きまで上手くいかず、打ち付けた左手首が痛い。

遠隔操作のロボットを動かすというのはこんな気分なのだろうか。間違いなく高性能なのだが、自由に動かせない。

エミヤが武器として選んだ宝具は、呪縛の槍。
ワラキアの王が串刺しに用いたものの一つ。槍としての作りは並。堅強さと引き換えに重く取り回し辛いものに仕上がっている。

「一つ胸を借りるつもりで――参る」

「お手柔らかに、お願いします」

丘に刺さった大量の剣がまどかの機動を阻害する。
一方エミヤは突き刺さった剣の柄を足場にして走る。自らの精神世界、足元を見ずともどこに何があるかは完全にわかっている。

飛んでくる矢をかわせば、矢が無数の剣の群に触れる。
だが瞬間契約級の魔術さえも無に帰す浄化の矢は、この世界の剣に効果を発揮することができない。

                                                ヒ エ ロ ス ・ ガ モ ス
作られた奇跡を、その代償まで含めて『無かったことにする』のがまどかの弓、完全なる半月輪廻の効果。

無限の剣製内の宝具は、全てエミヤの精神世界に内包されたもの。
そのあるべき姿、自然状態は『ここにある』ことであり、宝具の存在自体は奇跡でも異常でもない。
ゆえに対サーヴァントに必殺であるはずのまどかの矢は、この固有結界内ではエミヤに当てなくては意味が無い。

光の矢の物理的な攻撃力は決して高くない。

走り続けることで狙いを定めさせず、周囲の武具を障壁として使い、それでも命中ルートにあるものを槍ではじく。
正確に一発一発処理し、確実に距離をつめる。

ようやく射程内に相手を追い詰めた槍は、自ら喜び勇んで飛んでいくよう。
見た目の重量に見合わぬ機敏さで突きの連続を繰り出す。

「その槍は――」

「そうだ。呪縛の槍、ドラキュラ公のものだ。呪いと穢れをなすりつける闇の宝具。
確か穢れは、魔法少女の天敵だそうだな?」

「随分と、詳しいですね」

後ずさったまどかの背に大剣の側面が当たり、今度こそは勢いづいた呪縛の槍が追撃する。

その時、まどかの背の翼がこの聖杯戦争の中で始めて動き
航空力学も生物学も関係無しに、驚くほどスムーズに、飛んだ。

絵画に描かれる天使の翼は、ほとんどが猛禽類のものを参考に描かれている。
それは、身体を包み込むように広がるフォルムが慈愛のイメージに近かったからかもしれないし
あるいは、人類の上に立つ捕食者を恐れていたからかもしれない

鷹の飛行は、自身の羽ばたきよりも風を掴むことを重要視している。
彼らの飛ぶ姿をみれば、まずは翼の動きの少なさに驚くことだろう。一度高度を得てしまえば、あとは羽先の細かな動きだけでダイナミックな動きが取れる。

反面、その弱点は飛び立つ瞬間にあり、羽ばたきだけで高度を確保するのは中々骨が折れる作業のようだ。
猛禽類が山中の高い場所を好むのは、高所から落ちながら翼を広げることで飛び立つ際の隙を無くせるから、というのがあるらしい。

――

まどかが飛び立ったあと、渾身の力をもって突き立てられた呪縛の槍は、まどかの背後に大剣にぶつかって跳ね返る。
反動でエミヤでよろめく間に羽ばたきを重ね、天使は空にフィールドを移す。星の引力を振り切って、翼は空へと道を拓く!

飛翔は一瞬。されど英霊同士の戦いの一秒は千金に値する。
この一瞬のためにどれだけ機を伺い続けたことか。

結界内にまどかのマスターは無し。自分に攻撃が当たらなければいい。
ならば空ほど好都合な狙撃ポイントは無い。

空は人が手を伸ばし続けた場所であり、空の獣に戦いを挑むために人は弓を作り上げた。
ならば弓兵同士の戦いが地と空との戦いになるのは、ある種の必然であった。

呪縛の槍を横に刺し、代わりに目の前の大剣を手に取る。
左手にはいつの間にか黒塗りの弓が握られており、片手で抜き出した大剣を矢の代わりにつがえる。

上空ではまどかが光の矢をチャージして真下へ向けており、その鏃の先が大剣に向かい合う。

「どこまでいっても其れ一つか。器用貧乏の権化たる私とは対極に位置する戦い方だな」

「あはは。私、不器用ですから」

死地だからこそ見れる笑顔がある。戦乱の世で分かり合うには、百の言葉より一度切り結ぶ方が早かった。
侍は敵の構えを見て戦いの結果を悟り、銃士は発砲音を聞いて敵の半生を知る。

射手はそこにつがえられた矢を見て、何を見たのか。

互いの矢が放たれるのは同時。

「幻想大剣・天魔失墜――ブロークン・ファンタズムッ!!!」

仄かに赤い浄化の光。無情に明い黄昏の灯。
近しい性質を持った宝具がぶつかり合えば、あとはエネルギーの多寡が勝敗を決める。

宝具の破壊をもって限界値を超えた威力を発揮する切り札、壊れた幻想が
無限の矢を特性とする完全なる半月輪廻に敗北することは常識では考えられない。

だが常識を打ち破ってこそ英霊。

「とっておきの一発をもってして、相殺が限界か。当たれば必殺、まさに射手の鑑だ。
しかもまだチャージに余裕があるとは。いやはや、まったくもって恐ろしい」

すまぬ、調子が出ぬ (眠い)

「ふむ。魔力で競えば競り負けるが……。なら、これはどうだ?」

次に手に取ったのは螺旋を描く刀身。
空間を捩じり切る剣は、それによって周囲の干渉を遠ざけて確実に意図した射線を飛んでいく。

壊れた幻想の使用は、奇跡の行使。生まれた力はある程度浄化の矢に飲まれてしまう。
だから、宝具の性質のみで到達できるものを使って闘う。


落ちて来る小さな光の矢を避け、走りながら剣を弓の元へ。

「偽・螺旋剣!」

迎撃に来た極太の光の矢とガラドボルグがぶつかり合う。
真名開放によって空間を抉る刃は、光の矢と交錯しながらも、その中心の線を削り取って己のためだけの空間に変える。
最初の接触の段階で勢いを大きく削られた偽・螺旋剣は光の矢を打ち破っても速さが足りずにまどかに回避されるが、光の矢をすり抜けただけでも大きい。

この一合を境に、二人の戦いは様相を変える。
互いに相手の攻撃を避けながら矢を打ち合う。片方は縦横無尽に空を駆け、片方は剣の丘を己が庭と笑って駆ける。

「鷹の目を競うとはよく言ったものだが、空から狙われるのはあまり気持ちのいいものではないな」

光の矢の中を赤原猟犬がすり抜け、相変わらず勢い不足でまどかに避けられる。
上へと放つ攻撃は重力によって減衰し、下へと落ちる攻撃は重力を味方につける。

空はいまだ、遠い。

戦いの中で互いが互いを想い合う。

投影魔術で作り出した武器はある程度の光量を持った浄化の矢に触れれば掻き消されてしまう。
矢に対抗するなら、チャージ時間を与えない連射か、またはその場に突き刺さっている武器から有効なものを選び取るしかない。
投影による速射と、丘から引き抜いたとっておきの業物、時折のブラフを織り交ぜて、光の向こうのまどかを狙う。

まどかは相手が手に取った武器がなんであるかを記憶の底から掘り起し、完全なる半月輪廻を超えうるかどうかを瞬時に判断していく。
その場から引き抜かれたものであっても、中にはブラフが混ざっている。意図的に対消滅を起こしてからの投影速射が、これまででもっともまどかに近く迫った攻撃。
世界再編時の膨大な情報を脳内に並べ、視界の中の宝具を用途別に選り分けて対応を決める。

「トレース・オン!」

(干将・莫耶。互いに引き合う夫婦剣。完全なる半月輪廻を突きぬける威力は無い。
狙いはおそらく、それぞれ別な方向へ飛ばしておいて引き寄せによる不意打ち――!)

大型の光の矢を撃ち、飛翔をさらに加速させる。読み切った上でエミヤの攻撃後の隙にもう一撃加えたい。
その少しの欲が戦いを左右する。

「干将・莫耶オーバーエッジ」

「えっ?」

投影した剣をさらに強化。存在異議を増した刃は大きく伸び、一度溶けてささくれ立った刃面は羽根の如く。

「―――鶴翼、欠落ヲ不ラズ」

干将を壊れた幻想の弾にし、解放されたエネルギーが光の矢を阻んで莫耶を守る。

 「―――心技、泰山ニ至リ」

すかさずもう一対の干将・莫耶を投影し、そのまま徒手にて空へと投げる。

「―――心技 黄河ヲ渡ル」

干将は空中の莫耶オーバーエッジに引かれて上空へと駆け上がり
先攻する干将を追って二本目の莫耶も飛んでいく。

「―――唯名 別天ニ納メ」

三回目の干将・莫耶の投影。

最初の莫耶オーバーエッジを避けたまどかの前方に、次の干将が向かってくる。
高度を上げてかわし切れば、そのすぐ下の虚空を二本目の莫耶が切り裂いていく。

「―――両雄、共ニ命ヲ別ツ……!」

三対目の干将・莫耶が構えられた時、まどかは避けられないことを悟り、動きを止めて矢のチャージに専念し始めた。

前方から二本、上空から一本。背後から二本。引き寄せあう五本の剣それぞれがまどかを包囲する。
降下で上空の莫耶オーバーエッジを避けきった直後、前後の四本がまどかの翼を切り刻み。

ダメージ覚悟で最大限に引き絞った弓が、解放される。
  ヒ エ ロ ス ・ ガ モ ス
「完全なる半月輪廻――!」

光は互いの視界を覆い尽くし、これまで散々的を外し続けてきた矢の残滓と共鳴して世界を覆い尽くす。
最後まで丘に留まり続けた矢の数々は、寄る辺を失って消えていく。
固有結界の消滅。

対界宝具、完全なる半月輪廻――。

「さて、剣戟の音で住民の目を覚まさせると言うのは酷な話だ。
せっかくの気持ちの良い朝、ゆっくりと眠っていてもらいたいものだが」

「早起きは三文の徳、一撃で終わればむしろ朝日を楽しませることになりますよ」

「結構」

両手に持つのはやはり干将・莫耶。双剣を構えて突進する。
ここまでくれば戦略も何もあったものではない。ただ残った力を競うのみ。

まどかは弓を消して、両手で光の矢を持って迎え撃つ。

剣を受け止めて矢の力を開放、投影された宝具を打ち消しにかかる。

二度の爆発音はそれぞれ矢と剣が撃ちあった証。だが戦いを終わらせたのは次の打撃音。
一度の交錯で勝負は決した。

剣の一本を打消し、ついで投げ付けられたもう一本をも矢で防ぐ。
仕切り直しと思って下がろうとしたまどかに、エミヤの握り拳が直撃したのだ。

「がっ……ふ……」

弓兵であることを捨てたがための、勝利。

翼を切られた天使は、墜落によってさらなる打撃を受けて倒れ伏している。
返事さえままならぬ有様。うつ伏せに倒れたまま動けない。

「トレース・オン。呪縛の槍」

刺々しいデザインは、天使に対する悪魔のそれ。神の教えに殉じたがために悪魔と罵られた男の得物。
魔名開放によって呪いを滾らせた穂先が、真っ直ぐに下に落ちていく。

「おおっとぉ! ジャマするぜ!」

黒い瘴気に包まれた槍を跳ね除けたのは、赤い魔槍。
槍と槍の激突がけたたましい金属音をかき鳴らす。

「ランサーか! 今の攻撃、私の心臓を取ることもできたはずだが」

「なぁに。マスターには戦いを止めろとしか言われてねえからな。手負いの鹿を狩るのは好みじゃねえってことよ」

「ふむ、私はまだ投影数回分の魔力を残しているが」

「馬鹿言うなよ、固有結界張った後の残り滓でやられるほど俺が雑魚に見えるのか?
まったく聞いてねえぜ。戦いを止めに入れと言われて来てみりゃあ、結界の中にこもって手出しできやしねえ」

「彼女の宝具開放は無駄ではなかったということか。威力が高すぎたがために結界破壊に達し、結界と共に消えることになった一撃。
正直私はアレを下策だと感じていたが、神の思惑は人には理解できぬものらしい」

「はっ。対界宝具とは楽しみだ。なおさらここでトドメを刺すわけにはいかなくなったぜ。はっはっはっ!」

走っているうちに勝手が掴めてきた。
身体能力の向上は二倍以上。魔力を引き出そうとすると痛みが酷いけど、一度に使える魔力量の上限も引き上げられてる。

加速した感覚のせいでどれくらい走ったか自分でもよく分からなくなってるけど、最初の予測が正しければ敵はすぐそこ。
角を曲がってすぐの建物の屋上――!

「Das Schliesen.Es ist gros!」

身体能力の向上に加えて、魔術による力場操作。
やってやるわよ、三角跳び!

壁面を蹴って、跳ね上がる!

「! 早い!」

「こちとら文字通り命削ってんのよ! いまならパウエルだろうがボルトだろうが追い越してみせるわ!」

弓に光の矢を構えたまま、ほむらが振り返る。
壁と壁の間を蹴って階段を使わずに上ってきた遠坂と視線が合う。

「やっぱりそれ、アーチャーの宝具! あんたいったい」

「答える必要が無いわね」

細かい光の散弾の応酬。だが今の遠坂の目にはどれもこれも遅すぎる。
宝具としての性質も、召喚獣には効果てき面でも、生身の人間には威力が薄い。
かすった矢が力場操作を打ち消していくが、魂に傷をつける言峰の施術は精神と肉体の生理反応。遠坂を止めるには至らない。

「Time alter ―― double accel!」

矢を掻い潜って直接殴りに来た遠坂の攻撃をすんでのところで回避する。
固有時操作と精神暴走、互いに加速を重ねての肉弾戦――!

「そっちも身体強化? 矢の方の速度は同じだから、当たる気がしないけど」

「なら直接握って突き立てるまでよ!」

このスレ使い終わったらとりあえず寝ます。
二時くらいに起きられるといいなー。でもって一回自分で読み返してから次スレ建てる。

スレタイは 凛「まどか……? 聞いたことの無いサーヴァントだわ」 で

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