ダーニック「聖杯大戦に向けて安価で最強のサーヴァントを集める」2スレ目の続きです。
1スレ目
ダーニック「聖杯大戦に向けて安価で最強のサーヴァントを集める」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1389786741/)
2スレ目
ダーニック「聖杯大戦に向けて安価で最強のサーヴァントを集める」2スレ目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390054433/)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1390477487
「人物紹介的なもの」
・ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア
スレタイに名前のある一応たぶん主人公。
安価でサーヴァントを決めるという判断により最強のサーヴァントを集め、赤の陣営を壊滅状態にまで追い込んだ。
・フェルグス
原作におけるジーク。ここでは兄貴に救われフェルグスの名前を与えられる。
ジークフリートより心臓が与えられていない為、余命三年は変わらず。
現在は獅子劫、モードレッドと行動を共にしている。
・兄貴
みんな大好き兄貴。原作だとランサーだがここでは黒のキャスターとして召喚される。
マスターとの仲は良くも悪くも互いに無関心状態。
・セイバー
ご存知Fateのドル箱スター。兄貴と並んでフェルグスにとっては恩人にあたる。
今回は最初から鞘を装備している上、ゴルドさんがあんまり暴走していないせいで逆補正がなく無敵状態。
正直真っ向勝負で彼女に勝てるのが黒の陣営だとカルナさんしかいない。
・シロウ・コトミネ
セミラミスのマスターとして暗躍していたが、黒のサーヴァントのあまりのチートぶりによりセミラミスとモード以外赤が全滅してしまう。
余りにも絶望的な状況に立たされたせいでダーニックより一時的に主人公を強奪したりした。
・獅子劫界離
モードレッドのマスター。種無し死霊魔術師。危ない形相と恰好をしているがわりと常識人。
赤の陣営壊滅による大劣勢を挽回すべく切嗣を援軍に呼ぼうとするが失敗する。
・モードレッド
反抗期真っ盛りのファザコン。
このスレだとアホの子にされるわ、セイバーとアキレウスに散々苛められるわと変な属性を獲得してしまっている。
ちなみに嫌っていたセミ様と紆余曲折あって和解したっぽい。
・ジャンヌ
あんまり出番がない原作主人公にしてヒロイン。
ジークもといフェルグスはモードレッドの方へいっちゃうなど散々。
・カルナさん
チート。
・ゴルドさん
萌えキャラ。
・フィオレ
癒し。
・言峰綺礼&ギルガメッシュ
ピンチのシロウが呼んでしまった元祖Fateラスボスコンビ。
赤の陣営の援軍として呼ばれたわけだが、あの麻婆とギルが普通に味方になるはずはなく実質的第三勢力。
ダーニック「赤の陣営の生き残りのシロウ・コトミネ……いや天草四郎とアサシン、赤のセイバー主従は見つかったのか?」
ロシェ「ルーン魔術に秀でて探索向きの能力をもってるキャスターが偵察に出てるよ。もう直ぐ戻るんじゃないかな」
兄貴「呼んだかい」
ゴルド「きゃ、キャスター!」
ダーニック「ロシェから話は聞いている。ご苦労だった」
兄貴「大したことやってねえよ。こんな使い走りみてえなこと」
ダーニック「それで天草四郎や赤のセイバーたちは見つかったか?」
兄貴「>>7」
いや、奴らの拠点を見つけたんだがもぬけの殻だった
兄貴「いや、奴らの拠点を見つけたんだがもぬけの殻だった」
ダーニック「そうか」
セレニケ「ふーん。貴方のルーンで追えなかったの?」
兄貴「あっちにゃ魔術も使える赤のアサシンが残ってるからな。索敵逃れの小細工くらいは出来るんだろ」
ダーニック「>>10」
今日のところは一旦休もう
ダーニック「今日のところは一旦休もう」
兄貴「休み?」
ダーニック「まだセイバーとアサシンが残っているとはいえ、もはやユグドミレニアが勝利したも同然だ」
ゴルド「まぁ私のセイバーを含めてもユグドミレニアには六騎のサーヴァントが残っているわけだからな」
ダーニック「だからここは英気を養うためにも一時の休息をとるのはどうだろうか」
カルナ「>>14」
↓
カルナ「焦らずとも、機が来れば向こうから攻めてくるだろう 今は力を蓄えておくのも良いだろう」
ダーニック「成程。ならばやはり休息だな」
兄貴「おいおい。サーヴァントが六騎も集まって呑気に昼寝かよ。しまらねえな」
ダーニック「なに。一日じっくり休むだけだ」
ダーニック「そして万全のコンディションで残った赤のセイバーとアサシンを刈り取る」
兄貴「チッ。わぁったよ」
ダーニック「では皆も休んでくれ」
――――翌日
ダーニック「さて。昨日は存分に休息はとれただろうか」
ゴルド「うむ」
フィオレ「はい」
ダーニック「サーヴァントの諸君等はどうか?」
兄貴「とれ過ぎて欠伸が出そうだぜ。つぅかサーヴァントは魔力供給さえしっかりしてりゃ休みなんざいらねえんだよ」
イスカンダル「アドミラブル大戦略を大分進めることができた。礼を言う」
セイバー「貴方は現界してなにをやっているんですか……」
ダーニック「では始めよう。早速だが天草四郎を始めとした赤の残党の居所が発覚した」
全員『!?』
ダーニック「昨日、フィオレのアーチャーが見つけて来てくれてね」
ゴルド「なんだと? それで赤の残党は何処にいるんだ?」
アーチャー「>>22」
>>22
場所
城内
ダーニック「既に城内に侵入している……」
ゴルド「っ!」ビクッ
セレニケ「!」カッ
フィオレ「………………」
ダーニック「今はバーサーカーとセイバーが二人掛かりで抑えている」
ダーニック「だが連中は天草四郎を含めればサーヴァントが三体。我々の守りも外せないが、念のために四体は向かわせた方が良いだろう」
ダーニック「バーサーカーとセイバーの援軍に向かわせる二体は誰がいいと思う?」
セレニケ「>>26」
ミスった。再安価>>29
アーチャーとキャスターが良いかと
セレニケ「アーチャーとキャスターでどう?」
ダーニック「となるとここの守りとして残るのはランサーとライダーか」
セレニケ「私のライダーは宝具的に城内での戦いは不得手だし、ランサーも宝具の規模が大きいし打倒でしょう」
ゴルド「成程」
セレニケ(本当は手元にライダーを残しておいて、残党狩りが終わった後にあわよくば他の黒のマスターを狩り尽くすのが目的なんだけど)
セレニケ(そこのブ男のデブは忘れているでしょうねぇ。聖杯大戦は敵対する陣営を狩り尽くした後は従来通りの聖杯戦争が始まるのよ)ニヤァ
カルナ「……………ダーニック」ジッ
ダーニック「分かっているさ。言わなくても。お前は私の傍から離れるなよ」
カルナ「ならば良い」
ダーニック「ではそのように」
兄貴「応援にきたぜセイバー」
セイバー「キャスター! それに……」
アーチャー「その様子だと余り援軍の必要性はなかったようだな。上手い具合に城外へ追い出したか」
モードレッド「チッ。ぞろぞろ出てきやがったか」
獅子劫「おいシロウ。まだなのか?」
シロウ「……………もう直ぐです。どうにか持ち堪えて下さい」
呂布「■■■■■■■ッッ!」
セミラミス「いかん! バーサーカーの奴、マスターの方へ!」
シロウ「いえ。紙一重でした」
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッ!!
呂布「―――――――――ッッ!!」グサグサグサッ
アーチャー「なっ! あれは……」
???「クククッ。会いたかったぞ、セイバー」
セイバー「貴方は――――」
ギルガメッシュ「十年ぶりの再会か。いいやお前にとってはつい数日前のことなのか? まぁ良い。男を待たせるとは戯けた女だ」
セイバー「ギルガメッシュ……何故貴様がここに!?」
ギルガメッシュ「>>36」
しれた事を
ギルガメッシュ「知れたことを。あの時に言った我の決定に変わりはない。セイバー、貴様は王たる我のもの。ここで婚姻を始めようではないか!」
モードレッド「なっ! あの野郎、父上と婚姻だと!? ふざけんじゃねえ!」
ギルガメッシュ「ん? 誰かと思えばセイバーに反逆した賢しい小娘ではないか。フム、セイバーは我の妻。ということは貴様は……娘、なのか?」
モードレッド「はぁぁぁあ!? 何言ってんだテメエ!!」
ギルガメッシュ「良いぞ。パパと呼べ」
モードレッド「>>42」
誰が呼ぶか!!大体俺にとって父上はアーサー王のみ!!
モードレッド「誰が呼ぶか!!大体俺にとって父上はアーサー王のみ!!」
ギルガメッシュ「ふん。セイバーの血を流しているとはいえ所詮はそれだけの雑種。AUOジョークを理解するなど期待するだけ無駄か」
兄貴「いや、俺にも分からねえよ」
セイバー「私も」
言峰「いつまでやっているギルガメッシュ。さて義兄上殿、こうして直接顔を会わせるのは何時以来か」
シロウ「……来て下さり感謝します、綺礼」
獅子劫「――――チッ。英雄王なんて破格の英雄を連れてるだけある。あの野郎、シロウ以上にまるで何考えてるか分からねえ」
セミラミス「ふん。最古の英雄王か。気に入らん男よな」
シロウ「>>48」
(なにいざという時は・・・)
シロウ(なにいざという時は……)
シロウ「いえ、それはお互い様ですね。綺礼、お願いします」
言峰「というわけだ。ギルガメッシュ、我が兄はここにいる連中を倒すのを望んでいるらしい。どうする?」
ギルガメッシュ「分かりきった事を言うな。我の目的はセイバーのみ」
セイバー「……っ!」
ギルガメッシュ「が、他の雑種共は我が婚姻には邪魔だ。故に」キィィィイン
セミラミス「背後の空間が、開いていく!?」
フェルグス「あれは、宝具……なのか?」
呂布「■■■■■■■ッ!」
アーチャー「待てバーサーカー! 一人で突出しては……!」
ギルガメッシュ「失せろ雑種」パチンッ
>>54
バーサーカーはどうなる?
構わず前進 肉薄する
呂布「■■■■■■■■■■ッ!」
モードレッド「あの野郎。剣群を浴びても強引に突進してやがる」
フェルグス「だが、もう限界だ」
ギルガメッシュ「ふん。暑苦しい。近寄るな、狂犬」
ドガガガガガガガガガガガガガガガッッ!!
呂布「■■■■ッ■■■■……」
ギルガメッシュ「死ね」ザシュッ
呂布「――――――」シュゥゥゥゥ
セミラミス「バーサーカーをああもあっさりと。認めるしかないようだな。あの男、強い」
シロウ(恐らくは彼の実力は全サーヴァントで随一。あれと対抗できるサーヴァントがいるとすれば黒のランサーかセイバーくらいでしょうね。ここは)
シロウ「……獅子劫界離、セイバー、そしてフェルグス。貴方達はギルガメッシュが派手に暴れている間に城内でホムンクルスの解放を」
モードレッド「テメエ等は?」
シロウ「ここに残り四体……いえ三体の足止めを。如何に破格の英雄とはいえ彼等だけに任せるのは不安なので」
獅子劫「分かった。んじゃ任せたぜ」
セミラミス「しくじるなよ」
モードレッド「>>61」
お前、オレを誰だとおもってやがる
モードレッド「お前、オレを誰だと思ってやがる?」
シロウ「そうでしたね。任せます」
モードレッド「ああ。サー・モードレッドの名に誓い任された。大船にのった気でいろ」
獅子劫「ほらセイバー、いつまでも喋ってねえで行くぞ。フェルグス、お前もだ」
フェルグス「ああ。今助けに行く!」
ダーニック「なんだというのだ、あれは!」ダンッ
カルナ「恐らくはジークフリートと同じ。どこぞの亜種聖杯戦争で召喚されたサーヴァントだろう。セイバーによればその真名はギルガメッシュ」
フィオレ「ギルガメッシュ、人類最古の英雄王!?」
イスカンダル「ほほう。英雄王とな。それほどの英雄となればその宝物庫、さぞ財宝がたんまりとあるのだろうな」ニィ
セレニケ(…………………予想外ね。けど、これはチャンスでもある。上手くいけばダーニックを殺して、聖杯を独り占めすることも)
ゴルド「っ!? ダーニック、一大事だ! 赤のセイバーが混乱の城内に再侵入した!」
ダーニック「やはりか。狙いは我々の命か、もしくは聖杯か」
ダーニック(セレニケが良からぬことを考えている今、ランサーと離れるわけにはいかない。かといって赤のセイバーもそのままには出来ない。ここは)
ダーニック「>>68」
↑
ダーニック「ライダー、赤のセイバーの所へ行ってくれ」
イスカンダル「ふむぅ。余としてはあの英雄王の所へ行ってみたいのだがのう。やむを得ぬか」
セレニケ「……待ってダーニック。私のライダーは戦車を失っている上に城内での戦いには向かないわ」
セレニケ「宝具の規模が規模とはいえ、槍兵のランサーの方が赤のセイバーとの戦いには向いているんじゃないかしら?」
フィオレ「言われてみれば、そうかもしれませんね」
カウレス「まぁランサーなら城を壊さないよう力をセーブすることだってできそうだし」
ダーニック(女狐め。これで私がランサーを赤のセイバーの迎撃に回せば、その隙に乗じてライダーに我々を皆殺しにさせる魂胆だろうに)
ダーニック(かといってここで私が指摘しても証拠などないし、逆に疑心暗鬼になりユグドミレニアの結束が揺らぐ。そこまで計算通りなのだろうな)
ダーニック「……ランサーは外にいる英雄王と比肩できるほどの英雄だ。英雄王ギルガメッシュというイレギュラーが混ざった以上、そんなイレギュラーがまたいないとも限らない」
ダーニック「聖杯戦争においてマスターの命が最優先。我々の命の安全のために最大戦力たるランサーはここに留まってくれる方が良いだろう。やはりライダーに行って貰う」
セレニケ(どうだか。そうやってライダーを追いだしておいて、ランサーに他のマスターたちを皆殺しにさせようとしているんじゃないのかしらね。貴方も)
セレニケ(かといって私が口先でダーニックに勝てるわけもないし、発言力だってダーニックの方が上。ここは従うしかないわね)
セレニケ「分かったわ。だけど念のため、私もライダーに同行するわ。構わないわね」
ダーニック「良いだろう。好きにしたまえ」
モードレッド「本当にこっちで間違いねぇんだな」
フェルグス「ああ。なにせ俺が元いた場所だ。よく覚えている」
獅子劫「急ぐぞ。外のギルガメッシュがやられっちまったら城内にいる俺達は包囲されておしまいだ」
フェルグス「分かっている。これが時間勝負だってことくらい」
???「待てぃ!!」
モードレッド「お出ましか」
イスカンダル「ふむぅ。征服ではなくこうして城を守る門兵となるのもまた一興。赤のセイバーよ、ここを通りたくば余を倒してかれにしていくが良い」
セレニケ「あら? 貴方が例の逃げ出したホムンクルスかしら。折角自由になれたのに馬鹿なホムンクルスね」
獅子劫「征服王イスカンダルに、あいつは黒魔術師のセレニケか。戦ってる時間はねえ……な」
モードレッド「>>75」
へっ、筋肉ダルマの相手は俺に任せて、二人は先に行け!
モードレッド「へっ、筋肉ダルマの相手は俺に任せて、二人は先に行け!」
獅子劫「……黒のライダーは生前の自分の軍勢を丸ごと召喚する固有結界を持ってるんだぞ」
モードレッド「ふん。ンな軍勢など父上なら軽く捻っただろうさ。そして父に出来た事が子に出来ぬ道理はない……!」
獅子劫「分かった。固有結界が展開されちまえば、俺はもうお前との視界共有も難しくなる。任せた」
モードレッド「おう! では行くぞ、黒のライダー!」
イスカンダル「威勢が良いのう。おうとも! 赤のセイバー!」
フェルグス「良かったのか、セイバーに任せてしまって」
獅子劫「……黒のセイバーからの聖剣から逃がすのに一つ。ルーラーと黒のサーヴァントたちの包囲網から逃がすのに一つ。合計二つ令呪を使った」
獅子劫「だから俺にはあと一つだけ令呪が残っている。やることやってセイバーが固有結界の中なら令呪で強制的に脱出させてやるさ」
フェルグス「そうか」
ホムンクルスB「待て」
フェルグス「!」
ホムンクルスC「……お前は…………戦場で我等を逃がすよう説得していたホムンクルスか。無事で良かった」
フェルグス「そちらこそ」
ホムンクルスB「>>81」
↑
ホムンクルスB「我らを逃がす…本当なのか?」
フェルグス「その為に戻ってきた」
ホムンクルスC「分かった。急ごう。今ならばユグドミレニアのマスターたちも外のサーヴァントと赤のセイバーに気をとられている」
獅子劫「交渉成立、か。交渉ってほどのものじゃねえが、行くぞ!」
フェルグス「これで皆を救える」
ギルガメッシュ「フハハハハハハハッハハハハハハ! どうしたセイバー!」
セイバー「くっ……!」
ガガガガガガガガガッ!!
シロウ「凄まじいものですね。我々が援護する隙がありません」
セミラミス「のようだ。が、はぁぁ!」シュパッ
兄貴「ぬおっ!」バッ
セミラミス「大砲の中に小銃が混ざると小回りが利かなくなろう?」
アーチャー「面倒な」
>>88
黒の陣営の行動
アーチャーの固有結界でセミラミスを取り込む
アーチャー「――――ここは赤のアサシンだけでも」
アーチャー「unlimited blade works!」
セミラミス「固有結界! 我を取り込むつもりか……!」
言峰「おや」
シロウ「>>93」
シロウ「迂闊ですね、私のことをお忘れで?」シュパッ
アーチャー「黒鍵か! ちぃっ! 詠唱が阻害されて固有結界の発動が……っ」
シロウ「今の隙に、離れますよアサシン!」
セミラミス「助かった……礼を言う、マスター」
言峰「>>97」
ふっふっふ、では私はマスター共の相手をするとしようかね
言峰「ふっふっふ、では私はマスター共の相手をするとしようかね」
シロウ「いや、ここにマスターはいませんから」
言峰「いや、いるじゃないか」
グサッ!
シロウ「が、……はっ……!」
ギルガメッシュ「ああ、すまんすまん。あんまりにも目障りなのでな。つい手が滑った」
セミラミス「き、貴様――――! 英雄王!!」
ギルガメッシュ「黙れ女。胎盤で国と交わる女狐……いや今は己のマスターに操を捧げた純情狐か。狐は狐らしくマスターの足に纏わりつき、そして消えるがいい」パチンッ
ドガガガガガガガガガガガガガッ!
>>101
セミラミスはどうなる?
消滅するもシロウは逃がす
セミラミス「……うっ。ただでは死なん。貴様が最古の英雄なら、我は最古の毒殺者。意地が、あるのでな」
ギルガメッシュ「む」
シュゥゥウウウウウウウウウウウ……
ギルガメッシュ「く、はははははははははははははははははははははははははははははははははははーーッ! 王を毒殺するような女狐が、召喚者に操をたてて消滅か。らしくない末路よな、アサシン」
セミラミス「なんとでも言え――――すまんな、マスター。我はもう、お前の信念とやらには付き合えそうにはない」シュゥゥ
ギルガメッシュ「まぁ良い。邪魔は消えた。続きといこうかセイバー」
セイバー「………………………」
兄貴「性根から腐ってやがるなテメエ。テメエの欲の皮で国を滅ぼした野郎はやることが一々気に入らねえ」
アーチャー「やれやれ。そういう君は単純だなキャスター」
兄貴「ンだとテメエ」
アーチャー「ただまぁアサシンが消えたのはこちらにとっても有利なこと。これでもう俺にとって邪魔者はいなくなった」
>>104
アーチャーの行動
固有結界発動
アーチャー「unlimited blade works……」
ギルガメッシュ「固有結界……! これが貴様の能力か!」
アーチャー「赤のアサシンとそのマスターがいたせいで発動できなかったがね。彼等はお前が倒してくれた」
兄貴「パチモンばっかおったてやがって。テメエの世界で戦うってのは気に入らねえが、あの金ピカ野郎の方がテメエの百倍は気に入らねえ。ここは共闘だ」
アーチャー「あの男が気に入らないというのは同意見だ」
セイバー「二人とも。口論なら後で。行きます」
言峰「どうするのだギルガメッシュ?」
ギルガメッシュ「>>111」
何、分をわきまえぬ雑種共に、真の英雄の力と言う物を見せてやるまで――起きろ、エア
ギルガメッシュ「何、分をわきまえぬ雑種共に、真の英雄の力と言う物を見せてやるまで――起きろ、エア」
セイバー「……あれは」
アーチャー「不味いな。あの剣、まったく解析できない」
セイバー「下がって!」ダッ
ギルガメッシュ「クククッ。贋作風情で対抗できぬと見て前へ出たか。褒美に我の力を見せてやる」
セイバー「約束された――――――」
ギルガメッシュ「『天地乖離す開闢の星』」
セイバー「――――勝利の剣ッ!!」
>>115
どうなる?
完全に押し負けて、3人ともダメージを受ける
ドバァァアアアアアアアアアアアアアッ!!
セイバー「――――っ!」
アーチャー「ちぃ!」
兄貴「がっ!」
ギルガメッシュ「フハハッハハハハハハハ! 人類最強の剣とやらもその程度か。ああそうだった、相手は女子供だったのだ。手加減してやるべきだったな」
アーチャー(だがセイバーのエクスカリバーが威力をかなり落とした為に固有結界が切り裂かれることはなかったのが幸いだ)
>>121
黒の面々の行動
エアをアヴァロンで防ぐ。そしてその隙に全員の宝具で一気に決める。
ギルガメッシュ「次で――――終わりだ」
セイバー(来る!)
ギルガメッシュ「『天地乖離す開闢の星』」
ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!
セイバー「エヌマ・エリシュ、エクスカリバーを越える威力を相殺することはできないが防ぐ術はある」
セイバー「『全て遠き理想郷』!」
セイバー「これで私は良い。しかし――――」
アーチャー「……セイバーのアヴァロンで守れるのは彼女自身のみ。キャスター、下がっていろ」
兄貴「なに?」
アーチャー「言っただろう。共闘だ、と。アヴァロンの守りは得られずとも、セイバーの背後なら多少なりともエアの破壊力もマシなはずだ」
アーチャー「熾天覆う七つの円環!!」
>>127
アーチャー致命傷からの全員で宝具攻撃orアーチャー及びランサー死亡、セイバーのみが宝具で攻撃
123
アーチャー「…………ぐぅっ!」
ギルガメッシュ「なに?」
セイバー「はぁぁあああああああああっ!」
ギルガメッシュ「貴様、そのような小細工を……!!」
セイバー「約束された」
ギルガメッシュ「天地乖離す――――」
兄貴「させねえよ。突き穿つ死翔の槍――――!」
ゴォォンッ!!
ギルガメッシュ「っ!」
セイバー「勝利の剣!!」
ドガァァッ!!
ギルガメッシュ「が、―――――――っ」
アーチャー「フ、どうやら勝ったようだな」
ギルガメッシュ「アヴァロン……五つの魔法も寄せ付けぬ究極の守り。伝説に聞く聖剣の力か」
ギルガメッシュ「憎らしい女よ。最後までこの我に抗うか」
セイバー「――――――」
ギルガメッシュ「だが許そう。手に入らぬからこそ美しい者もある」
ギルガメッシュ「ではな騎士王。いや中々に楽しかったぞ」シュゥゥゥ
兄貴「死んだか。最後まで言いたい放題だったな、あいつ。ってか言峰はいつのまにかいねえし」
セイバー「アーチャー、その傷は!?」
アーチャー「クッ。どうも私はここまでか。まぁ役目は果たしたさ。後はランサーなりが上手くやるだろう」シュゥゥ
兄貴「……こいつもこいつで最期までいけ好かねえ野郎だったな。ま、感謝しといてやるよ」
セイバー「戻りましょう。中には既にモードレッドたちが侵入しています」
フェルグス「着いた!」
獅子劫「ここが魔力供給用ホムンクルスの……ねえ。なんだかガキの頃に見たSFアニメを思いだしっちまったぜ」
フェルグス「早く助け出そう。なにか鈍器のようなものは」
ホムンクルスB「私に任せろ。はぁ」バン
ドガッ!!
ホムンクルスE「う、……」
ホムンクルスF「外、か」
フェルグス「やったぞ」
獅子劫「ああ。これでもう黒のサーヴァントは魔力供給が無尽蔵じゃねえ」
カルナ「!」
ダーニック「どうしたランサー」
カルナ「俺から魔力供給が消えた。どうやらホムンクルスたちが解放されたようだ」
ゴルド「な、なんだと!?」
フィオレ「そんな!」
ロシェ「やられたね。侵入した赤のセイバーたちの目的は聖杯じゃなくてこっちの魔力供給源を潰すことだったのか」
ゴルド「ええぃ! 警備の戦闘用ホムンクルスと迎撃に出たセレニケとライダーはなにをしていたのだ!!」
ダーニック「やむをえん。魔力供給は一時的に私が自前でなんとかするとして。他の者もホムンクルスに頼るものから自分でする方式に切り替えろ」
ダーニック「それに慌てることはない。アーチャーとバーサーカーを失う結果になりキャスターもかなりのダメージを負ったが、既に赤のアサシンと英雄王ギルガメッシュは倒した」
ダーニック「残るは天草四郎と赤のセイバーだけ。先ずは城内の赤のセイバーとそのマスターを倒すとしよう」
ダーニック「>>137」
セイバーとキャスターをライダーの援軍に向かわせろ
ダーニック「セイバーとキャスターをライダーの援軍に向かわせろ」
ゴルド「分かった」
ロシェ「はいはい」
兄貴「ってことらしい」
セイバー「……そうですか。フェルグスはその為に」
兄貴「あいつも面倒な生き方をするもんだ」
セイバー「そう言うわりには顔が綻んでいますが?」
兄貴「まぁな。面倒な生き方いいじゃねえか。無茶なんてもんは挑んでみるもんだぜ。特に若いうちにはな」
セイバー「――――行きますよ」
>>141
イスカンダルとモードレッドの戦いの内容。どっちかの死亡はなし。
お互い魔翌力がつきかけ、殴り合いをして決着がつかず、互いに健勝を讃えあっていた
モードレッド「へっ。やるじゃねえか」
イスカンダル「そちらものう。余が召喚した我が臣下をああも切り伏せるとはな」
セイバー「ライダー! モードレッド!」
モードレッド「―――――父上か」
兄貴「互角ってところかい」
セレニケ(……報告通りギルガメッシュは倒したようね。つまりここで赤のセイバーを倒せばユグドミレニアの勝利)
セレニケ(だけどセイバーやダーニックのランサーを相手に戦車を失ったライダーじゃ分が悪い
セレニケ(そういえば聖杯にはもうイレギュラーの二体を除いても九体のサーヴァントがくべられているのよねぇ)ニヤリ
セレニケ「ライダー、撤退するわよ」
イスカンダル「なんだと? 余はまだ決着をつけてはおらんぞ」
セレニケ「黙りなさい。令呪で命じてもいいのよ。大体貴方自身もボロボロでしょう。ここはセイバーたちに任せなさい。……二人には因縁もあることだしね」
イスカンダル「ふむ。そう言われると仕方ないのう。ではな赤のセイバー、貴様の剣。騎士王に叩きつけてみるが良い」
モードレッド「お前に言われなくてもそうするさ」
フェルグス「皆、もう解放できたか?」
ホムンクルスB「ああ。お前のお蔭だ。これで全員だ」
獅子劫「ならとっとと行くぞ。セイバーや、シロウのことも気になる」
???「天草四郎は知らねえが、赤のアサシンとギルガメッシュなら死んだぜ」
フェルグス「っ! キャスター……」
兄貴「少し見ねえ間に良い顔するようになったじゃねえか」
獅子劫「アサシンとギルガメッシュが死んだだと? くそっ。最悪の展開だぜ」
フェルグス「>>147」
俺達の抹殺でも命令されてきたのか?
フェルグス「俺達の抹殺でも命令されてきたのか?」
兄貴「そんなところだ。ま、生きてりゃこういうこともあるさ」サッ
フェルグス「――――!」
兄貴「我が友の名を持つのなら構えろフェルグス」
フェルグス「……………貴方に救われたその時から、なんとなくこういう時が来ると思っていた」カチャ
ホムンクルスB「お前だけに戦わせはしない。我々も」
フェルグス「いや、いい」
ホムンクルスC「しかし!」
フェルグス「確認するがキャスター、貴方はホムンクルスたちの脱走阻止を命じられたのか?」
兄貴「いや。俺がされたのは城の侵入者をやれって命令だけだ。ホムンクルスのことは知らねえな」
フェルグス「そういうことだ。お前達は逃げろ」
ホムンクルスB「だが私達はお前に救われた。お前一人を置いていくことは出来ない」
フェルグス「――――俺のことを思ってくれるのなら猶更先に行ってくれ。上手く言えないんだがな。勝てないなんて百も承知なのに、俺はクー・フーリンと戦ってみたいんだ」
ホムンクルスB「お前……分かった。もう止めない。頑張れよ」
フェルグス「勿論だ。俺はフェルグスだからな」
フェルグスと兄貴の戦い勃発――――というところで今日はここまでです。
展開的に恐らく次が最終回になると思います。なんだかいよいよ誰が主役なのか分からなくなってきました。
そろそろ再開します。
セレニケ(大聖杯……ダーニックは一族でもフィオレ以外に見せた事はないけど、このミレニア城塞のどこかにあるのは確実)
セレニケ(だけど私は大聖杯なんて見た事はない。となると大聖杯が安置されているのは地下ね)
イスカンダル「おいマスターよ。一度王の間に戻るのではなかったのか?」
セレニケ「黙っていなさいライダー。貴方は黙って私についてくれば良いのよ。そうすれば受肉して世界征服だったかしら? 世界征服でも大虐殺でも好きにするといいわ」
セレニケ「だから今は私に従いなさい。令呪を使ってもいいのよ」
イスカンダル「…………………なぁマスター、もしや」
セレニケ「だから黙りなさいって何度言わせる気。私の計算ならたぶんこのあたりに―――――見つけた! これが大聖杯への」
???「ほう。何を見つけたのかねセレニケ。私にも教えてくれないだろうか」
セレニケ「!」
ダーニック「女狐め。ホムンクルスを悪趣味な娯楽に浪費するくらいなら黙認したが、ユグドミレニアに仇名す真似は許さん」
セレニケ「ランサー! それにダーニック!」
ダーニック「やはり君の言う通りだったなランサー」
カルナ「心無い賞賛は良い。俺が言わずとも彼女の叛意に気付かぬお前ではないだろう」
イスカンダル「……やはり、か」
ダーニック「同族とはいえ、一族を裏切るような真似をしたのであればお前はユグドミレニアの敵だ。ユグドミレニアの主としてお前を処断する」
セレニケ「あら。なにか勘違いしているようだけど、私はユグドミレニアを裏切るつもりなんてないわ」
ダーニック「なに?」
セレニケ「>>162」
なに言ってるのよ、聖杯手に入れられるは最終的には一人なんだから当然じゃない
今からチーム戦から個人戦に移っただけじゃない 私は悪くなんてないは、
セレニケ「なに言ってるのよ、聖杯手に入れられるは最終的には一人なんだから当然じゃない。今からチーム戦から個人戦に移っただけじゃない 私は悪くなんてないわ」
ダーニック「開き直りか。だがそれもいいだろう。ランサー!」
カルナ「分かっている」チャキッ
セレニケ「っ!」
ダーニック「個人戦への移行了承した。つまり私達がここでお前達を焼く滅ぼしてもなんの問題もないということだな」
セレニケ「同じ一族の魔術師を殺すのかしら?」
ダーニック「仮に敵対しても同じ一族の者の命を奪う気はなかったのだがな。セレニケ、貴様は別だ」
イスカンダル「不本意だがやるしかないようだのう」カチャ
セレニケ「>>166」
164
セレニケ「ライダー令呪2画持って命じる、この戦いに勝利しなさい」
イスカンダル「――――良かろう。余もこやつとは一度戦ってみたくはあったからのう」
イスカンダル「太陽の子よ。三界を制すると謳われた槍で余の軍勢は制覇できるか!!」
ヒュゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウ………………
ダーニック「固有結界か。だがランサーならば攻略できぬものではない」
カルナ「いや一杯喰わされたようだ。見ろ」
ダーニック「ん……あっ!」
カルナ「ライダーのマスターがいない。ライダーに足止めさせている間に自分は大聖杯の所へ向かうつもりだろう」
ダーニック「女狐めっ!」
セレニケ「ダーニックが来たときは焦ったけど上手くいったわ」
セレニケ「ライダーじゃランサーには勝てないけど、あの固有結界は足止めにはもってこいよ」
セレニケ「クスクス。ここを抜ければ大聖杯までは直ぐのはず」
???「へぇ。ここを抜けると大聖杯なんですか。良い事を聞きました」
セレニケ「なっ! お、お前は……!」
シロウ「まだまだだ。俺はまだまだやれる。だってこうして俺にもツキが回って来たんだからな」
セレニケ「天草四郎!? 令呪をもって―――――」
シロウ「遅い」
グサッ!!
セレニケ「――――ぁ、あぁあがっ」
シロウ「誰にも渡さない。聖杯は俺のものだ」
ホムンクルスB「逃げろ! フェルグスの意志を無駄にするな!」
ホムンクルスC「歩けない奴は歩ける奴が背負え!」
モードレッド「…………ホムンクルスも解放された。もう黒のサーヴァントには無尽蔵の魔力供給はない」
セイバー「のようだ。フェルグスは短い間に立派になったようですね」
モードレッド「ふん。この期に及んでフェルグスの心配か」
モードレッド「ホムンクルスの魔力供給が断たれ、この城塞内じゃ派手に聖剣を解放することもできねえ。それは俺も同じだが」
モードレッド「今日こそ雌雄を決するぞ、父上!」
セイバー「>>175」
いいでしょう 貴女との因縁、ここで断ち切る!
セイバー「いいでしょう 貴方との因縁、ここで断ち切る!」
モードレッド「行くぞ、父上!」
セイバー「はぁぁぁあ!」
モードレッド「おらぁあああああああ!!」
ギィンッ!!
セイバー「私の太刀筋を元に自分に合うように磨き上げた剣。荒削りだが悪くない」
モードレッド「ふん! 当たり前だ! 俺は父上を超える唯一人の騎士だ!」
セイバー「………………」
モードレッド「だが解せないな。父上、貴方は誰よりも完璧な王だった。その貴方がどうして今更聖杯などを求める?」
セイバー「――――王として最後の務めを果たすため」
モードレッド「最後だと?」
セイバー「私は国のため剣を振ったが最後には滅んでしまった。ならば選定の剣は間違ったものを王として選んだのだろう」
セイバー「故に王の選定をやり直す。そのために私は聖杯を欲する」
モードレッド「>>180」
父上その願いは駄目だ、それは貴方共に生きた時代の人間全ての侮辱じゃないか
俺が言うのも何だがあの時代で父上以上の王なんて居なかったじゃないか
モードレッド「父上。その願いは駄目だ、それは貴方と共に生きた時代の人間全ての侮辱じゃないか」
セイバー「それを侮辱と思う者もいるかもしれない。だがそう思う者ばかりではない。やり直しが悪だと誰が定めた。そも貴公等赤の陣営とて一度キャスターの宝具でやり直した身だろう」
モードレッド「そりゃそうだがな」
セイバー「まだなにか?」
モードレッド「俺が言うのも何だがあの時代で父上以上の王なんて居なかったじゃないか」
セイバー「……解せないな。私の統治を否定した貴公がどうして私を肯定するような事を言うのだ。私が消滅することは貴方も望んだことだろう」
モードレッド「>>185」
モードレッド「俺は父上に認めてほしかったんだよ」
セイバー「…………」
モードレッド「本当は王になりたいとか選定の剣に挑戦するとかそんな事はただの言い訳なんだ、生前死ぬ前にそんな当たり前の事にきずいたんだ」
セイバー「モードレッド」
モードレッド「なぁ父上。もうやめよう。俺は貴方にずっと憧れて、その背中を追ってきた。だから分かるんだ。貴方以上の王なんているわけがない。貴方以上にブリテンを救える人間なんていやしないんだよ」
セイバー「>>190」
・・・ならば、どうすればいい?
私はすでに何度も聖杯戦争に参加し、多くのものの誇りを、意思を、願いを、時には尊厳すら踏みにじってきた
彼らの無念はどうすればいい?
セイバー「……ならば、どうすればいい? 私はすでに何度も聖杯戦争に参加し、多くのものの誇りを、意思を、願いを、時には尊厳すら踏みにじってきた。彼らの無念はどうすればいい?」
モードレッド「父上なんて大した事ねえさ。父上に認められる為だけに国を滅ぼした大罪人の俺と比べればな」
セイバー「らしくなく泣き言を言った。多くの命など、王としてこの身があった頃に幾らでも奪ってきたというのに」
モードレッド「……………」
セイバー「貴方の言うことは分かった。感謝します、モードレッド。ですが私以上の王がいる可能性が僅かでもあるのならば、私は王としてそれを確かめなければならない」
モードレッド「>>196」
194
モードレッド「解ってるよ、雌雄決しようぜ父上生前から続く親子喧嘩の再開だ」
セイバー「良いだろう。ここで貴方を打ち倒し、私は聖杯へ向かう」
モードレッド「俺は父上をここで倒して、父上を止める」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
モードレッド「ここがカムランの丘だ」スッ
セイバー「――――命を懸けろ。今の私は致命傷くらいで斃れはせぬぞ」
モードレッド「上、等……ッ!」
セイバー「はっ――――!」シュッ
モードレッド「だぁ――――ッ!」バァ
>>202
セイバー勝利orモードレッド勝利or相打ち
相撃ち
セイバー「――――――こういう、結果になりましたか」ドクドク
モードレッド「はは……相打ちかぁ。父上には勝てなかったけど、追い付くことはできたなぁ」ドクドク
セイバー「モードレッド」ギュッ
モードレッド「父、上……俺を、抱きしめて」
セイバー「すまないな。嘗ての私は王として、貴公を息子と認めることができなかった。許してくれとは言わない。だが……」
モードレッド「は、ははは。初めてだよ、こうやって誰かに抱きしめられるなんて。父に抱かれるって、こういう気分だったのか」
セイバー「父、か」
――――でも、セイバー。
――――ありがとう。おまえに、何度も助けられた。
セイバー(シロウ。理想を捨てて唯一人の者を守ろうとした貴方は、私と同じような気持ちだったのですか?)
モードレッド「父上?」
セイバー「もしもこうして皆の前で貴方を抱きしめることができていれば……いえ、今更ですね」
モードレッド「そんなことは、ない。俺は……その言葉だけが、欲しかったんだ」
セイバー「礼を言います。私も、私なりに答えを得る事が出来た。もうあの丘に戻らなければ」
モードレッド「ああ。どうか父上、最期の務めを――――果たして下さい」シュゥゥ
セイバー「ええ。それが私の王の道ですから」シュゥゥゥ
兄貴「ゆくぞ、フェルグス」
フェルグス「ああ」
フェルグス(俺の武器はキャスターのルーンが刻まれた剣。高い霊格をもつサーヴァントにもダメージを与えるくらいできるだろう)
フェルグス(もっとも与えられることが〝できる〟のと、実際に与えるのは全然違うが)
兄貴「――――――――」
フェルグス(勝てるわけがない相手。だが俺は戦う)
兄貴「その心臓、貰い受ける!」
フェルグス「いくぞ、キャスター!」
>>216
どうなる?
相打ち
フェルグス「だぁああああ!!」
兄貴「そら!」
グサッ!
フェルグス「が、あ――――!」
兄貴「……………」
フェルグス(まだ、だっ!)
ドスッ!!
兄貴「――――ほう」
フェルグス「はぁ……ごほっ……はぁはぁ……」
兄貴「俺の腹に剣を突き立てたか、フェルグス」
フェルグス(キャスターの体が、透けて……いる? そうか。ギルガメッシュとの戦いで、キャスターもかなりのダメージを受けていたのか)
フェルグス(それも普通のサーヴァントならとっくに消滅するくらいの傷を)
兄貴「英雄に刃を浴びせた褒美だ。これを、くれてやる」ガボッ
フェルグス「それは――――! キャスターの心、臓?」
兄貴「そらよ」
ドギャァァァアン!
フェルグス「う、あ」
兄貴「あばよ。達者に生きな」
シロウ「ルーラーとしての感知能力が、告げている」
シロウ「黒のセイバーが死に、赤のセイバーが死に、キャスターが死んだ。マスターを失ったライダーも滅びつつある」
シロウ「はは、は。絶好調じゃないか。唯一の生き残りの黒のランサーも俺に気付けば直ぐに駆けつけるだろう。だがその前に―――」
シロウ「――――あった。見つけたぞ、忘れもしない冬木にあった大聖杯だ。あれがあれば人類の救済を」
???「貴方ならここに辿り着くと思っていました」
シロウ「……………ああ。俺もなんとなくお前がここにいると思っていたよ」
ジャンヌ「天草四郎時貞」
シロウ「ジャンヌ・ダルク」
ジャンヌ「>>228」
――もう、終わらせましょう
ジャンヌ「――もう、終わらせましょう」
シロウ「ふっ。確かに言葉は不要か。極東の聖人もどきと欧州の聖人。格としては雲泥だが、心なら負けるつもりはない」
ジャンヌ「買い被りです。私とてボナパルトのプロパガンダで聖人になったようなもの。それに私とて、心で負けるつもりはない」
シロウ「良いだろう。ならば今また奇蹟を起こしてみせよう!」
シロウ「右腕・悪逆捕食! 左腕・天恵基盤!」
ジャンヌ「"主よ、この身を委ねます"」
シロウ「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ジャンヌ「紅蓮の聖女――ラ・ピュセル――!」
ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
>>236
シロウとジャンヌはどうなる?
シロウが消滅 ジャンヌ大ダメージ
シロウ「―――――また、届かなかったか」
ジャンヌ「後悔していますか?」
シロウ「まさか。俺は一つの生き方しかしてこなかったし、出来なかった。後ろを見たところで道なんて一本しかないんだ。後悔する意味なんてない」
ジャンヌ「……………そうですか」
シロウ「申し訳ありません、アサシン。貴方に生かして貰った命ですが、ここまでのようです」シュゥゥゥゥ
ジャンヌ「紅蓮の聖女は我が身の消滅を代償に発動できる宝具。それに彼が倒れたのです。ルーラーの役目もこれまででしょう」
ジャンヌ「レティシア。私に体を貸して下さりありがとうございます。貴女の未来に主の加護があらんことを」シュゥゥ
イスカンダル「流石はランサー、余の軍勢を正面より打ち破るか。だが余はまだ倒れてはおらんぞ!」
カルナ「知っている。貴様の首級、頂く。悪く思え」
イスカンダル「覇ぁぁああああッ!」
カルナ「真の英雄は眼で殺す!」キィィン
ギュィィンッ!!
イスカンダル「っ! ……………ああ。負けっちまったか。此度の戦いはいけると思ったのだがのう」シュゥゥ
カルナ「時空の果てでも消えぬ臣下との絆、見せて貰った征服の王よ」
ダーニック「それより急ぐぞランサー。セレニケを追わねばならん」
ダーニック「着いた。セレニケの死体が通路に転がっていたことにも驚いたが、これは戦闘の跡か?」
カルナ「天草四郎とルーラー、あの二人が残ったのだろう。二人の気配が残っている」
獅子劫「よう。遅かったなお二人さん」
ダーニック「獅子劫界離! それにそこで倒れている少女は」
獅子劫「ん? こいつはルーラーの憑依していたどこぞの一般人みてえだぜ。シロウと戦ってルーラーも消滅しちまったみてえだな。まぁあいつの呼ばれたそもそもの原因のシロウが死んだんだから当然か」
カルナ「――――」スッ
獅子劫「おっと。出来れば槍向けねえでくれるか? 俺はもう降参だ」
カルナ「>>251」
上
カルナ「ダーニックどうやら我々が勝利者ようだ、願い事を言え。お前にはその権利ある」
ダーニック「私の願いは変わらない。ユグドミレニアの繁栄だ。そのために『根源の渦』を開き、新たなる秩序を手に入れるのも良いだろう」
カルナ「では奴をどうする? 降参と言っているが」
ダーニック「確かに解せないのはそれだ。仮にも魔術師ともあるものが大聖杯を前にして降参とはどういうつもりだ?」
獅子劫「簡単なことさ。俺はもう聖杯で願いを叶えっちまったんだよ」
ダーニック「なんだと?」
獅子劫「丁度俺が来たときに誰もいなかったんでな。俺の家系にかけられた呪いは解消させて貰った。だが心配しなくていい。俺のチンケな願いを叶えたところで大聖杯にはたんまり魔力が溜まっている」
獅子劫「なにせ十三体分のサーヴァントの魂。いやルーラー含めりゃ十四体か?それも殆どがAランク以上のサーヴァントだってんなら実質17、8くらいの魔力はあんだろ」
獅子劫「んじゃあな。俺はここで退散させて貰うこととする。殺したけりゃ好きにしな。抵抗なんてしねえし、俺如きの抵抗なんざ意味もねえだろ」
カルナ「……どうする?」
ダーニック「捨て置け。もはや奴は敵ではない。それよりも――――」
ダーニック「聖杯よ。私の願いを聞き届けてくれ。私の願い、それは>>257」
>>257
ユグドミレニアの繁栄orユグドミレニアの幸福
ユグドミレニアの幸福
――――1年後
ロッコ「はぁぁぁあああ~~~~」
エルメロイII世「溜息をつくと幸せが逃げるぞ、ご老人。どうしたのだ、その写真は」
ロッコ「獅子劫の奴が送り付けてきた手紙だ。なんでも結婚しただとかなんとか。見ろ、奴の隣りにいる御夫人は三か月だそうだ」
エルメロイII世「それはめでたいことだ」
ロッコ「ああ、あの男はめでたいだろう。だが時計塔は最悪だ。結局聖杯大戦はユグドミレニアの勝利。時計塔から完全に独立してしまった。時計塔の面子は丸つぶれだよ」
エルメロイII世「これも下らん噂でダーニック・プレストーン・ユグドミレニアを追い詰めた時計塔の身から出た錆。諦めるしかない」
ロッコ「まぁ過ぎたことを話しても仕方ないか。アトラス院が二つになったと思って諦めるしかない。だが胃が痛い……」
フラット「プロフェッサー! なんか今度アメリカのスノーフィールドにまた亜種聖杯戦争が開かれるらしいですよ! 聖遺物化して下さい!」
エルメロイII世「ええぃ! そんなものに参加する前にお前は反省文3000枚だ!!」
フラット「ツンデレ!? それはツンデレですか! プロフェッサー!」
エルメロイII世「ファック!!」
フィオレ「えーと、うぅ……あいたっ!」コテン
カウレス「だ、大丈夫か姉さん」
フィオレ「痛っ~~」
カウレス「無理するなよ。聖杯の力で足が動くようになったからって、そんな直ぐに歩けるわけないんだから」
フィオレ「け、けど」
カウレス「じっくり慣らしていけばいいさ。別に健康な足は逃げたりしないんだから」
フィオレ「そう、ね。ありがとう、カウレス」
カウレス「そりゃ俺は姉さんの弟だからな」
ゴルド「いいか? お前達を鋳造したのはこの私なのだ。だからお前達はこの私にもう少し敬意をもってだな」クドクド
トゥール「言われなくても分かってる。そんなことより手を動かせ。我々の生みの親ならば親らしく子のために働いてくれ」
ゴルド「な、なんだと!? だ、誰がこれからは自由に生きていくだのと戯言を抜かしたお前達の延命処置をしてやっていると思っているんだ。もっと私を敬わんか!」
トゥール「敬っているさ。こうやって憎まれ口を聞くのはお前くらいだ。他の者にはしない。憎まれ口も敬いの証だ」
ゴルド「……もう少し生みの親に忠実なよう鋳造すれば良かった」
トゥール「心配するな。お前の腕じゃ無理だ」ポン
ゴルド「慰めるな! あと肩に手を置くなトゥール!」
ホムンクルスF「ゴルド、俺も」
ホムンクルスG「ゴルドさん、早くして下さい。後がつっかえています」
ゴルド「ああ!! 面倒だ。ゴルド・ムジーク・ユグドミレニアを侮るなよ。貴様等の延命など一片にやってくれるわ!!」
トゥール「その意気だ。お父様」
フェルグス「ここが……冬木市か。見分のため世界を回っていたら、こんなところに来てしまうとはな」
フェルグス「ユグドミレニアが奪った聖杯発祥の地か。トゥリファスと違って、そこまで物々しい気配はないが」
???「あれ、どうしたんだ。そんな所でキョロキョロして。道に迷ったんなら教えるけど」
フェルグス「貴方は?」
士郎「俺は衛宮士郎だ。そこの学園に通ってる生徒だけど」
フェルグス「士郎、さんですか。俺はフェルグスと言います。実はその柳洞寺という所に行きたいんですが」
士郎「柳洞寺に? なんでまた」
フェルグス「少し、見ておきたくて」
士郎「分かった。柳洞寺なら俺の友達の家だし、案内するよ。荷物……重そうだけど、持とうか?」
フェルグス「いえ。そんなことすれば軟弱だ、と俺の恩人に怒られます」
士郎「そっか。じゃあ行こうぜ」
フェルグス(……なんだろう。初対面のはずなのに、どこかで会った事があるような気がする。名前が名前だからか?)
ダーニック「――――――」
カルナ「どうした、ダーニック」
ダーニック「いや、な。私の願いは正しかったのだろうかと思ってな。私はユグドミレニアの繁栄を願って聖杯大戦を引き起こした」
ダーニック「だが私は聖杯を前にして繁栄ではなく幸福を望んだ。もしも繁栄を望んでいれば、どうなっていただろうなと」
カルナ「それは俺にも分からない。恐らくそれが分かるのはあの時あの瞬間に繁栄を望んだダーニック・プレストーン・ユグドミレニアだけだろう。だがそのダーニック・プレストーン・ユグドミレニアは幸福を望んだ結果を知ることはない」
ダーニック「人生などそんなもの。繁栄を望まなければお前がこうしてここに留まるということもなかったのかもしれんな」
カルナ「……………こうなったのは俺も予想外だった」
ダーニック「大聖杯にはかなりの魔力が溜まっていたから、願いを叶えた余りが君を受肉させたのだろう。お陰でユグドミレニアは君という最高の友人を一つの命として迎え入れることができたのだ。嬉しい限りだよ」
カルナ「お前は俺の助けを求め、俺を呼んだ。俺はそれに応えたまで」
ダーニック「―――――私にとって最大の幸運、それはお前を私のサーヴァントとして召喚したことだったのかもしれない」
ダーニック「ユグドミレニアの幸福……幸福か。いいものだな、幸せというものは」
――――END――――
ここまで読んで頂きありがとうございました。これにて完結です。
最初はユグドミレニアに最強鯖集結からの黒鯖TUEEEEEEEEEEEE!! 赤鯖オワタで終わらそうとしていたのに、ここまでシリアス一直線の長丁場になるとは思いませんでした。
切嗣が出たりギルガメッシュが降臨したり一時はどうなるかと思いましたが、個人的にそこそこ綺麗な感じに纏めることができたので満足です。
もし今後他のssを書くことになったら、その時はまた応援お願いします。
このSSまとめへのコメント
個人的にダーニックが好きなのでこのssは嬉しいです(^^)本編でもこんなかんじだと良かったんですけどね