岡部「夜中に騒がしいぞッ…」
ダル「アイマスの映画を見に行ってきたんだお…」
岡部「…は? 映画? まだ夜中ではないか」
ダル「最速上映ってやつに行ってきたでござるの巻」
岡部「ほぉ、そんなこと言っていたなそう言えば」
ダル「…むほぉぉぉぉおおおおお!!!!」ブルブル
岡部「ちょ、ウェイウェイ! とりあえず落ち着けッ!」
ダル「僕の、僕の……やよいたんの出番が……」
岡部「やよいって……あの『フッフー』が口癖のキャラクターか?」
ダル「『うっうー』だっつーの!!」ドンッ
岡部「そ、そんなに怒らなくてもいいではないか…」フッフー
ダル「出番が、少なすぎだお! もっと! もっとやよい成分をッッ!!!」
岡部「駄目だこいつ早くなんとかしないと……」
────
──
岡部「で、お前の中でどうだったんだその…劇場版アイドルマスターは?」
ダル「普通に面白かったと思いますまる」
岡部「俺はアニメも見ていないが、初見でも楽しめるのか?」
ダル「うむ、初見にも優しいシナリオだったお。詳しいプロデューサーには、
もっと楽しめる出来っつうか?」
岡部「なんだ、けっこういい感じではないか」
ダル「そうなんだけど……まぁ、
プロデューサーならではの文句なんだよなー結局は…」イジイジ
岡部「出番が少なかった、というところか?」
ダル「映画だから一人一人に焦点を置くのは難しい、
ってのは重々承知なんだお。しかも今回は765プロのメンバー──」
ダル「プラス、グリマスのメンバー7人だったわけで」
岡部「それで、キャラは何人になるんだ?」
ダル「アイドルだけで、19人」
岡部「おぉ、多いな」
ダル「まぁ、律っちゃん入れれば20人なんだけどー。
『今回はプロデューサーに徹するって、決めたんです』とか、マジ鳥肌!」
岡部「…よ、よく分からんが。とにかく、何人かの出番が少なかったと」
ダル「うむ……はるるんがいっぱい出てましたなー」
岡部「メインヒロインか?」
ダル「ウィ」
岡部「……ふーむ。お前が熱弁するから気になってきたではないか」
ダル「おっ? オカリン見に行くかい?」
岡部「……行ってみるか」
──翌日──
紅莉栖「いきなり呼び出しておいて、アニメ映画って…」
ダル「大丈夫だ、問題ない。この映画はアニマス知らない人でも楽しめるからさ。
いやマジで」
まゆり「わぁ~、人でいっぱいだね~」
岡部「うむ……すごい熱気だな…」
ダル「おっし、二回目いくぜぇぇぇぇえええ!!」
まゆり「ダル君燃えてるねぇ~」ニコニコ
岡部「“萌えてる”の間違いだまゆり」
紅莉栖「ったく、橋田みたいな奴がこうやって金を落としていくのね。
まったくのナンセンス、DVDが出てからまた見ればいいの──」
ダル「そう言っていられるのも、今のうちだぜ牧瀬氏」
紅莉栖「はっ?」
ダル「それと、ここでアイマス批判はやめた方がいいと思われ」
俺1「……」チラッ
俺2「……」フゥ…
俺3「……」チッ…
紅莉栖「…そ、そのようね……」
岡部「よーっし、では乗り込むぞッ!」
ダル・まゆり「「おーっ!」」
紅莉栖「お、おーっ……」
────
──
『カイガイニケンシュウニイクコトニナッタ…』
岡部(ふむ…プロデューサーが海外に……)
岡部「……」チラッ
紅莉栖「……っ」ハラハラ
岡部(っふ、なんだかんだで楽しんでいるではないか)
岡部(なかなか面白いな、まぁ──)
岡部(冒頭の予告が一番面白そうだったがなッ!!)
岡部(俺はあの学園の教師として、彼女らを──……)モンモン
『…ハナシニ、ナリマセン』
岡部「……」
岡部(見てて辛くなるシーンだな…)
岡部「……」チラッ
ダル「アアアアア…」ガタガタ
岡部(呻くなッ)バシッ
ダル「ゥ……」
『ワタシハ、アマミハルカダカラ』
岡部「っ……」ジーン
岡部(うむ……)
岡部「……」チラッ
紅莉栖「っ……、っ」ボロボロ
岡部「……」
岡部(ボロ泣き…だと…!?)
岡部(だ、ダルは……──)
ダル「ウウウウウウ…」ボロボロ
岡部(デスヨネー)
ゴカンショウアリガトウゴザイマシター
岡部「うむ、いい話だったな」
まゆり「ライブのシーンとかすごかったねぇ~」
ダル「そうっしょ? よかったっしょ?」
紅莉栖「橋田っ…まず、アンタに……っ」グズッ
岡部「取り敢えずクリスティーナは涙を拭け」
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