エフラム「そろそろ結婚も考えないとな」エイリーク「!?」 (54)

エイリーク「兄上…それはどういう…」

エフラム「一国の王になったんだ。そろそろ結婚でもしないと国民も本当に安心出来ないと言うものだ」

エイリーク「そんな…」

エフラム「お前も婿くらい取ったらどうだ?」

エイリーク「(わ、私の気持ちも知らないで!このままでは兄上が他の女に取られてしまいます!)」





エイリーク「何としても兄上の結婚を阻止します。わかりましたね?」

ゼト「エイリーク様…。あの…私は」

エイリーク「兄上には恋なんて早すぎます!もし恋をするなら私のような女性じゃなければ失敗するに決まってます!」

ゼト「別に私は…」

エイリーク「い い で す ね !」

ゼト「………はい」

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エフラム「どうしたんだエイリーク?」

エイリーク「!」

ゼト「エフラム様。実は…」

エイリーク「えいっ!」レイピアプスリ

ゼト「」

エフラム「お、おい。ゼトが倒れたぞ?」

エイリーク「撤退扱いなので問題ありません。それより兄上!」

エフラム「なんだ?」

エイリーク「結婚はいつ頃…?」

エフラム「嫁が決まったらすぐにでも…」

エイリーク「(やっぱりそう来ましたか…。やはり味方を最大限に増やしておかなくちゃいけませんね!)」

エイリーク「わかりました。私はこれで!」スタスタスタ

エフラム「(最近エイリークの様子が変だ…。まさかあいつ好きな男でも出来たのか?)」

エフラム「…俺より強い奴じゃないと認めんぞ」

―フレリア―

ターナ「エフラムが結婚!?だ、誰と!」

ヴァネッサ「噂だとターナ様かラーチェル様、何故かミルラ様にエイリーク様も名前が上がっています」

ターナ「わ、私も入ってるなんて…///」

シレーネ「ヴァネッサ、なんでミルラ様はともかくエイリーク様も入ってるのよ?」コソコソ

ヴァネッサ「実はね姉さん、ついこの間ルネスの法律をねじ曲げた者がいたらしいの。」コソコソ

ヴァネッサ「寧ろエイリーク様が一番結婚に近いともっぱらの噂よ!」

ターナ「なんですって!?…ちょっとルネスに行ってくる」

シレーネ ヴァネッサ「あ」

―ルネスの外れ―

エイリーク「ありがとうございます。貴方達のおかげで計画通りに事が進みました」

プリシラ「いえ、当たり前の事をしただけです。」

ラケシス「」コクコク

クラリーネ「その通り!兄と結ばれるのは全女性共通の願い…」

ラケシス「」ウンウン

プリシラ「貴方の力になれて嬉しいです。ここにくればレイモンド兄様と…///」

エイリーク「貴方達も幸せになれます」




ミスト「こ、これは一体…?」

レナ「どういうことなのでしょうか?」

※聖戦の系譜やったこと無いのでラケシス様には居るだけにしてもらいました

ラーチェル「さあ!今日もエフラムに会いにいきますわよ!」

ドズラ「ガハハ、レナックよ、はよせんか」

レナック「わかってるって!…そういやラーチェル様はエフラム様の結婚の噂を知ってますか?」

ラーチェル「え、エフラムが結婚!?」

レナック「はい。なんでも伴侶が決まったらすぐに婚礼の儀を取るらしいですよ」

ラーチェル「ようやく私のアプローチが効きましたのね!…待っててエフラム////」

ドズラ「ガハハ!」

レナック「じゃあ俺はこれで…」

ドズラ「レナックよ。お前の運命はラーチェル様に仕えた時に決まってたのだ。ワシとお前は一心同体じゃ!」ガシッ

レナック「何が一心同体だ!は、放せーーーーッ!」

ルネス城下町

コーマ「あ、あの…。俺に用って…?」

ネイミー「(なんかエイリーク様が怖い…)」ウルウル

エイリーク「貴方をお呼びしたのは兄上に関する情報を集めて欲しいからです。」

コーマ「で、でもルネス騎士の方が集めやすいんじゃ…」

エイリーク「カイルとフォルデは兄上の結婚に賛成派の人間です。頼める訳がないないでしょう。」

ゼト「腕輪の件、チャラにしてやらん事もない(裏切ろうとするとお前もこうなるぞ?)」ボロボロ

コーマ「(これじゃあ脅迫じゃねえか…)わかりました。これでもルネスの密偵にスカウトされた事もありますし、やってみます」

ネイミー「だ、大丈夫なのコーマ?」

エイリーク「すいませんネイミー。貴方の恋人を暫く預かります。」

ネイミー「こ、恋人だなんて…///」

コーマ「ネイミー?」

ネイミー「頑張ってねコーマ!私、応援するから!」

コーマ「お、おうよ。」

エイリーク「(さて、次の作戦です…!)」

―ポカラの里―

ミルラ「(久し振りにエフラムに会いたいです…)」

サレフ「ミルラ様。エフラム様が結婚に向けてミルラ「わかりましたすぐ行きます」お気をつけて。」

ミルラ「(エフラムは私を見たら喜んでくれるでしょうか…////)」

ミルラ「(一緒に寝てくれるかもしれません//もしかすると一夜の過ちで…//)」

―ルネス―

エフラム「他の大陸からも来るのか?」

カイル「はい。その中には槍を得意とするものもいるらしいです。」

フォルデ「年上の魔導将軍様もいるって話ですよ?」

エフラム「何人いるんだ?」

カイル「ざっと十人でしょうか。エフラム様も一国の王。世界中の女性から注目されるものです。」

エフラム「そんなにいるのか…」



コーマ「(なんかスゲー事になってんのな…)」

コーマ「…というわけです」

エイリーク「ありがとうございます。これは早めに手を打っとくべきですね…」

コーマ「そういやターナ様やラーチェル様もルネスに向かってるらしいですよ」

エイリーク「!」

エイリーク「(よりによってあの二人が来るとは…今日中に作戦を実行せねば!)」

―エフラムの部屋―

エフラム「結婚するのも楽じゃないな…」

エフラム「(それに、変な法律もいつの間にか出来てたな…。なんだったかな…?)」

コンコン

エイリーク「兄上?部屋にいますか?」

エフラム「エイリークか。入れ」

エイリーク「………」

エフラム「どうしたんだ?」

エイリーク「その…、一緒に寝てくれますか?///」

エフラム「!?」

エフラム「あのなエイリーク…。お前はもう子供じゃないんだ。それに俺も一人で寝たいんだ、自分の部屋へ…」

エイリーク「兄上は私が嫌いなのですか…?」ウルウル

エフラム「ッ!」

エフラム「…気が済んだら部屋へ戻れよ」

エイリーク「はぁい!あにうえ!」ダキッ

エフラム「おいおい。そんな抱きつくんじゃない」

エイリーク「(うふふ…。今だけ兄上は私のもの…///)」クンクン

エイリーク「(やっぱり兄上が居ると落ち着きます…。とっても心が安らぐ…)」

―夢―

エフラム「エイリーク!」

エイリーク「あ、兄上!?」

エフラム「もう我慢出来ん!」

エイリーク「そんな!いけません///そこはでめですぅ!///」

エイリーク「兄上!あにうえぇぇーーーッ!////」

―夢おわり―


エイリーク「(あにうえ…///)」

エフラム「…もう寝たのか。まだまだ子供だな」ヒョイ

―朝―

エイリーク「私としたことが…。あのまま眠ってしまったせいで自分の部屋に戻されてしまうなんて…!」

ゼト「エイリーク様。ターナ様とラーチェル様が城に着いたとの伝言が」

エイリーク「ま、まずい…。このままでは兄上が…!!」



エフラム「久し振りだな、ターナ。」

ターナ「久し振りエフラム!私、ずっと会いたかったんだから!」

エフラム「ラーチェルはこの前も会ったな」

ラーチェル「エフラム、叔父様には伝えました。直ぐにでも婚礼の…!!」

ターナ「………」ガシッ

エフラム「?」

ラーチェル「(ターナ!?何を!)」

ターナ「(エフラムは私と結婚するの!幼馴染みなんだから当たり前でしょ!)」

ラーチェル「(まあ!そんなの理由になりませんわ。)」

ムムムムム……

エフラム「二人とも落ち着け…」

レナック「やっぱこうなったか…。」

ドズラ「ガハハ!ラーチェル様を頼みましたぞエフラム様!」

エフラム「?ドズラ、どういうことだ?」

レナック「(マジで脳筋なんているんだな世の中は…)」

エイリーク「ターナにラーチェル!お久し振りです。」

ターナ ラーチェル「エイリーク!」

エイリーク「兄上。ちょっとこの二人を借りますよ?」

エフラム「あ、ああ。わかった」

エフラム「(そういや今日はカイルとフォルデが他の大陸から来た女性とコンタクトをとるため、居ないんだったな。)」

エフラム「闘技場にでも行くか」


―闘技場―
ハゲ「エフラム様また来たんですか」

エフラム「一番強い奴を頼む」

ハゲ「そういや、テリウス大陸から来た剣士が化物じみた強さで連勝してるんですよ。いくらエフラム様でもあいつには苦戦すると思いますが…」

エフラム「そいつとやる。賭け金は? 」

ハゲ「王から取るなんてとんでもねぇ。でも死なないで下さいよ」

とりあえずここまで。
続きは早くて夕方頃かな

エフラム「全力を出したのは戦争以来だ。ありがとう。」

アイク「別に感謝される程の事はしていない。しかし、あんたがルネスの王だったとはな」

エフラム「おかげで体が鈍ってな、勉学もからっきしだから大変だ。でも俺の自由が無くなった変わりに国民が幸せなら王になるのも悪くない」

アイク「ここの国民はあんたみたいな王が居て幸せだな。」

HAHAHAHAHAHA…

???「!見つけました…」

―エイリークの部屋―

ターナ「エイリークがエフラムの事をね…。前から仲が良すぎるとは思ってたけどさぁ。」

ラーチェル「ふふ。たとえ二人がライバルでも私は負けませんことよ?」

エイリーク「二人にはどうしても私の想いを聞いて欲しかったのです。私が兄に常日頃から恋い焦がれている事を…」ベラベラ

ターナ「(うわぁ…。こりゃあお兄様に見向きもしないわけだ…)」

ラーチェル「(ここぞとばかりにぶっちゃけますわね…)」


ヒーニアス「へっぶし!」

モルダ「王子。今のくしゃみは大変下品でございますぞ」

ヒーニアス「む、むう。すまない」

ターナ「そういえばエフラムはどうしたの?」

ラーチェル「エフラムなら闘技場にでも行ってるんじゃなくて?」

エイリーク「そうですね。兄上のことだから闘技場に行ってストレス発散でもしてるのでしょう。」



フランツ「エフラム様!探したんですからね!」

エフラム「すまないフランツ。それより客人が二人いる。使用人を連れてきてくれ」

フランツ「はいっ!」

アイク「別に俺は…」

エフラム「王が招待したいと言ったんだ、素直に従え。それに大陸中を回るなら資金やら拠点やら必要だろう?」

アイク「…恩に着る。しかし、随分と賑わっているなこの城は」

ミルラ「エフラムが結婚するために沢山の人とお見合いをするんですよね!」

アイク「そうなのか?」

エフラム「ああ。俺もそろそろ結婚しないと国民も大臣も心配するだろうしな。」

ミルラ「も、もちろん私とも…」

エフラム「ミルラはエイリークの所へ行ってくれ。アイクは初めて来たから俺が案内する」

ミルラ「………はい」

ミルラ「………というわけです」

エイリーク「さすが兄上。頭の中が筋肉なだけあります。」

ラーチェル「(私はエフラムの上半身の裸を見たことがありますのよ?エフラムは責任を取って私を選ぶに決まってますわ!)」

ターナ「(こういう時って幼馴染みが強いのよね!ファーストキッスを奪ってやるんだから!///)」





カイル「エフラム様、只今戻りました」

フォルデ「美人ばかりでしたよエフラム様?」

エフラム「顔で選ぶ気はないぞ。」

カイル「さすがエフラム様、予想通りの反応。そこの方は?」

エフラム「アイクだ。強い者と戦うためにこの大陸に来たらしい」

アイク「少しの間だが世話になる」

カイル「ではアイク様はこちらへ…」

カイル「エフラム様は後で説教するので待っててください」

エフラム「!?」

フォルデ「どーせ闘技場で知り合ったんでしょ?カイルならバレても仕方無いですよ」

エフラム「…あいつの説教は退屈で嫌いだ」

―嫁候補控え室1―
チャップ「いやぁ、ルネスもいい所だ。オマ村から王女が出るかもしれんからなぁ、ネフェニー」

ネフェニー「大丈夫かなぁ…、チャップさん。あたし、田舎もんじゃけぇ…」

チャップ「なーに!心配せんでもお前さんみたいな別嬪さんなら王様もきっと気に入るじゃろ。」

ネフェニー「(エフラム王かぁ。どんな人じゃろか…。)」

ネフェニー「(あたしみたいな田舎もんじゃ、見向きもされんじゃろなぁ)」

ネフェニー「とにかく、はよぉ土地に慣れんといかんね」

チャップ「そうじゃなあ。ちょっと城の中でも見回ったらどうかね?」

ネフェニー「うん。」

チャップ「道に迷うんじゃないぞお。」

―嫁候補控え室2―

ロイ「あの…なんで僕達がここにいるのでしょうか?」

セシリア「当たり前でしょ?師匠の結婚式に弟子が出席するのは」

リリーナ「もう結婚した気になってる…」

ロイ「(パーシバル様が結婚しちゃって相手が居なくなっちゃったからね)」ヒソヒソ

リリーナ「(ドロシーさんも凄いわよね。正に将軍の心を射止めたって感じよね)」ヒソヒソ

セシリア「エフラム王と結婚したら、海に行きたいわね…。それに娘は二人と息子は一人…」ブツブツ

ロイ「リリーナは好きな人はいるの?」

リリーナ「えっ!……いないよ」

ロイ「良かったぁ。」

リリーナ「よ、良かったって?それってどういう…」


セシリア「……のろけやがって」チッ

―嫁候補控え室3―
ルセア「プリシラ様。これは一体…」

プリシラ「いいから貴方は私の言う通りにして下さい」

ルセア「は、はぁ…。」

プリシラ「(これでエフラム王の所に行けばレイモンド兄様は私のもの。)」

プリシラ「(エイリーク様には申し訳無いけど、私にはこれしかないの。)」

ルセア「私は一体何をされるのですか?」

プリシラ「当日になったら教えます。これも兄さまのためですよ?」

ルセア「レイモンド様のためなら…。それに妹のプリシラ様のためです。レイモンド様も喜んでくれるでしょう」

プリシラ「(…ルセアさん、ごめんなさい。)」

―嫁候補控え室4―

レテ「何で私がこんな所に…」

ライ「アイクを探すためだろ?見合いは適当に流しとけって」

レテ「本当にここにアイクがいるのか?」

モウディ「ソーンが言ってタ間違いない。」

ライ「まあ、あいつが胡散臭いのはわかるけどな。」

レテ「アイクめ、どこにいるんだ…。会ったら文句言ってやる!」シッポフリフリ

モウディ「レテはワカりヤすいな」

ライ「ツンデレってやつだぜ全く」

―嫁候補控え室5―

デュッセル「まさかお前が生きてるとは思ってないだろうなエフラムは」

???「そうでしょうね」

クーガー「グラドに明るいニュースをもたらすのなら、貴方が結婚するしかありません」

???「ほ、他に方法はなかったのか?」

クーガー「少なくともこれは明るい話題になりますよ」

デュッセル「せっかく残った命だ。軍人だったお前が残りの人生を女として満喫しても良いだろう」

セライナ「し、しかし…」

クーガー「素直に惚れたって言えばいいだろう。」

セライナ「ク、クーガー!///」

デュッセル「これ。セライナが恥ずかしがっているだろ」

セライナ「将軍まで…」

―嫁候補控え室6―

マーシャ「兄さんったら!勝手に応募しちゃって!」

マカロフ「だってよぉ…」

ステラ「すいませんマーシャさま。私がマカロフさまを止めなかったのがいけなかったのです」

マーシャ「そ、そんなぁ!ステラさんのせいじゃないですって!」

マカロフ「もしかして好きな人がいたりとか?」

マーシャ「!それは…」

ケビン「貴様オスカー!マーシャ殿の晴れ舞台だというのになんだその目は!」

オスカー「元々こんな目だ。君は何で私を呼んだんだい?」

ケビン「マーシャ殿の結婚式だぞ!これ以上の幸せがあるものか!」

オスカー「私はお見合いと聞いたんだが…。」

マカロフ「…マーシャ、頑張れよ。」

マーシャ「もう、ケビンさんったら…」

今日はここまで。
次回はお見合い編

王女達も参加します

ネフェニー「本当に広いんじゃなあ…。テリウスにもこんな大きいとこおるんかなあ。ほんまに村の生活とは大違いじゃ。」

エフラム「誰かそこにいるのか?」

ネフェニー「!!?」ビックゥ

エフラム「お前はここで何をしている?」

ネフェニー「(ど、どうしよう…。この人誰なんじゃろか?取り敢えず兵士さんのフリしよう)」

ネフェニー「すいません…。新米兵士で…まだ軍に来たばかり…だったので…」

エフラム「そうか。ちょうどいい、少し付き合ってくれないか?」

ネフェニー「…え?」

エフラム「俺がお前に稽古を付けよう。新人なら、基礎を固めることが大事だ。」

ネフェニー「(ここで断ったら怪しまれよるよなぁ…)」

ネフェニー「わかりました…。」

エフラム「それじゃこっちに来てくれ」




エイリーク「今日もこっそり兄上の部屋に…あれ?」

ミルラ「……」スースー

エイリーク「ミルラが先に来てましたか。でも兄上は居ないみたいですね…。」

ネフェニー「はっ!ふっ!」

エフラム「いい筋だ。本当に新米か?」

ネフェニー「」ビク

エフラム「踏み込みも間合いの取り方も完璧だ。これなら直ぐにでも活躍出来るぞ」

ネフェニー「あ、ありがとうございます…。」

エフラム「試しに試合でもしないか?お互い木の棒なら大きな怪我をしなくて済む」

ネフェニー「で、でも…」

エフラム「遠慮することはない。全力で来るんだ」

ネフェニー「(ここまで来たんじゃ。最後までやった方がいいじゃろな)」

ネフェニー「よろしく…お願いします」



エイリーク「兄上はどこにいるのでしょうか?訓練所辺りが怪しい気がします」

―嫁候補控え室1―

チャップ「ネフェニーの奴、まだ帰っとらんな。心配じゃなあ…」

エフラム「むん!」

ネフェニー「(強い!槍を扱う人でこんな強い人は私が知る限り一人もおらん!)」

エフラム「ふん!」

ネフェニー「きゃ!」コケッ

エフラム「!?危ない!」オシタオシー

ドサァ

ネフェニー「あ、あの…(顔が近い…)////」

エフラム「す、すまん。直ぐに…」

エイリーク「兄上!何してるん…」

エフラム「エイリークか?」

エイリーク「ま、まさかそんな…。兄上が女性を押し倒すなんて…!!」

エフラム「誤解だエイリーク!」

ネフェニー「(よく見るとカッコいいんじゃなあ…この人。)///」ポケー

エフラム「悪かったな。付き合ってくれてありがとう。俺はちょっと妹の所へ行かなきゃならなくなった」

ネフェニー「は、はい…////」



チャップ「帰ってきたか。心配しとったんだからな」

ネフェニー「うん。チャップさんごめんなさい。」

チャップ「それよりなんかいいことあったかい?顔色がさっきと全然ちがっとるよ。」

ネフェニー「…別に何も///」ルンルン

ひとまずお休み

エイリーク「兄上はケダモノだったんですね…。いやらしい…。」

エフラム「だから誤解だと言っているだろう。俺はあの兵士と訓練をしてただけだ」

エイリーク「(でもああいう一面もあるなら私にもチャンスが…!!)」

エフラム「はぁ…。」

エフラム「(しかしさっきの奴…、いい筋だった。今度はもっと実戦に近い稽古をつけてやろうか)」

エイリーク「それに今のルネスは血が繋がってても結婚出来るんです!私は諦めませんからね!」ダダダダ

エフラム「!?まて、どういう事だ…!?」

エフラム「行ってしまったか…」

エフラム「エイリークの奴、近頃おかしい行動ばかり取ると思ってはいたが…。新しい法律はそんな内容だったのか」

エフラム「まあ、どうせ法律のせいで毒されただけだ。時間が経てばその内忘れるだろうな。」

ラーチェル「!(見つけましたわエフラム!深呼吸深呼吸…)」スーハースーハー

ラーチェル「あらエフラム。丁度良かった。ちょっと付き合って下さらない?」

エフラム「ラーチェルか。何に付き合わせられるんだ俺は?」

ラーチェル「い、いいからこっちに来なさい。」

エフラム「ああ。」

ラーチェル「こっちですわよ」

エフラム「ここは物置部屋じゃないか。ここになんか用があるのか?」

ラーチェル「探し物があるので手伝って下さらない?」

エフラム「そういうことか。」ガチャ

レナック「二人が入ってきたぜおっさん!今しかねぇ!」

ドズラ「ガハハ!計画通りですなラーチェル様!」

ガラガラガラガラガラ

エフラム「!?危ないラーチェル!」

ラーチェル「きゃあ!?」

エフラム「良かった。運良くここだけ空間になっているな。」

ラーチェル「は、離して下さらない!?何時まで私に抱きついてらっしゃるの!?」

エフラム「ああ、すまん。」

ラーチェル「(次の作戦ですわ!)」

レナック「ほれほれ。この煙はベルガー商会から入手した、『エッチな気分になる薬』だ!」

レナック「(これで二人ともくっついちまえば、俺がラーチェル様から解放される!そのためならエフラム様を利用してもやってやるぜ!)」

ラーチェル「…………」クラクラ

エフラム「…………?」

ドズラ「ガハハ!エフラム様には効いとらんぞ!」

レナック「バカな!これは強力な媚薬だぞ!?」

ラーチェル「(おかしいですわ…。体が…熱い…)」

エフラム「ラーチェル?」

ラーチェル「エフ…ラムゥ…」ヌギヌギ

エフラム「!?ラ、ラーチェル!何をしているんだ!」

レナック「いや…、ここでラーチェル様が暴走してエフラム様を誘惑すれば!」

ドズラ「我々はここから離れようぞ!」

レナック「だな。おっさんよぉ、ラーチェル様の花嫁衣装は案外早く見れるかもなぁ!」ガチャ

扉「」アケッパナシ

ラーチェル「エフラム…」ダキツキ

エフラム「ラーチェル!?」

ラーチェル「……」スリスリ

エフラム「体をそんなにくっつけるな!」

ラーチェル「知っていました?私はずっとこうしたかったのですよ…。」

エフラム「ラ、ラーチェル…!」

ターナ「あれー?何でここ開いてるのかな?うわっ、グチャグチャだ…」

エフラム「ターナ!助けてくれ!」

ターナ「えっ、エフラム!?待ってて今そっちに…!!!??」

ラーチェル:半裸、エフラムに抱きつき

エフラム「ターナ!頼む!」

ターナ「」

ターナ「(ラーチェルったら!夜だからってこんな大胆なことしてるなんて…///)」

ターナ「(…あれ?なんか体が熱い…)」

ターナ「………」ヌギヌギ

エフラム「な!?」

ラーチェル「二人の女性に言い寄られているのですよ?」

ターナ「責任取ってよね…」

エフラム「何でそうなる!?俺は明日見合いがあるんだぞ!」





エイリーク「はっ!今、兄上がピンチな気がする!待ってて下さいね兄上!!」

アイク「腹が減ったな、飯は何かエフラムに聞いてこよう」

アイク「うん…?なんだこの匂いは?」

アイク「あっちの扉か?」

オ,オイ!イイカゲンニシロッテ!
エフラムガワルインダカラ…
ソノトオリデスワ…
タスケテエイリーク!

アイク「…なんか聞こえるな?」

エイリーク「アイク様ですね?少しどいて下さい!」

アイク「わ、悪い…」

エイリーク「兄上!今助けます!」

エフラム「エイリーク!」タスカッタ…



その後エイリークも媚薬でエッチな気分になってしまい、なんだかんだアイクが助けましたとさ

―お見合い当日―

カイル「用意が出来ました。さあ、こちらへ」

マーシャ「き、緊張するなぁ…」

マーシャ「(ちゃんと断らなきゃ!間違ってここに来ちゃった事を説明すれば大丈夫なはず!)」

マカロフ「いやー、大変なことになったねえステラさん?」

ステラ「はい。でも元を辿ればマカロフ様が悪いんですよ?反省してくださいね?」

マカロフ「…はい。」

オスカー「別に私はいなくても…」

ケビン「貴様オスカー!俺の好敵手のくせして、見下げ果てた奴だ!マーシャ殿の晴れ舞台を見に来るのに、理由など必要あるものか!」

オスカー「そうかい…。マーシャさんの気持ち、君が理解するのは後十年は必要かな…」





エフラム「昨日はすまなかった」

アイク「いや、あんたが大変そうだったからな。あの三人は?」

エフラム「あっちの部屋に閉じ込めてある。それよりアイク、君も参加してくれないか?」

アイク「俺が?」

エフラム「君にも伴侶がいた方がいい。と言うより、今、見合いをやらなかったら君はずっと一人で旅をするだろうからな。」

アイク「しかし…」

エフラム「別にここで伴侶を見つけろというわけではない。気に入った者がいなかったらただ出席するだけでいいさ。」

アイク「わかった。いるだけならやってみるか」

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