モバP「……はぁーっ」 (34)

以前書いた
モバP「……はぁ」とモバP「……はぁー」のCoアイドルverです
オムニバスなので前回のを読んでなくても大丈夫です
モバP「……はぁ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1389192406/)
モバP「……はぁー」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1389717056/)

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ヘレンの場合

P「……はぁ」

P「(最近なかなか疲れがとれない…)」

P「(我ながら最近ちょっと頑張り過ぎてるところがあるかな…)」

P「(だけどウチのアイドル達は今が大切な時期なんだ…)」

P「(つらくても、もう少し踏んばらないと…)」

ガチャ…

ヘレン「…あら」

P「おっと…お疲れ、ヘレン」

ヘレン「ええ。お疲れさま」

ヘレン「…感心ね、P。休息も取らずにまた次の仕事なんて」

P「ははっ。こちとら世界レベルのアイドルをプロデュースしている以上、常に本気を出しておかないとだからな」

ヘレン「ふふ…良い心がけね」

ヘレン「けれど、それは今のあなたにとっては足枷になっているのよ」

P「…えっ?」

P「足枷って…そんなことは…」

P「むしろ仕事を頑張ることが今の俺の支えで…」

ヘレン「…それは違うわね」

P「いや、だから俺は…」

ヘレン「P、自分自身に問いかけてみなさい」

ヘレン「あなたが仕事に精を出すのは一体何故なのかを」

P「俺が仕事に打ち込む理由…?」

ヘレン「そう」

ヘレン「あなたが一番理解しているはずよ」

ヘレン「あなたが仕事をするうえで…」

ヘレン「……いいえ」

ヘレン「私達アイドルと、プロデューサーであるあなたが仕事をするうえで」

ヘレン「お互いの存在が支えになっているということを」

P「…!」

ヘレン「ねぇ?あなたと私の出会い、覚えているかしら?」

P「…もちろん」

P「あの時はヘレンは別の事務所に所属していて、俺はまだ新人プロデューサーで…」

P「そしてウチの新人アイドルだった凛とのLIVEバトルだったよな」

ヘレン「そう」

ヘレン「…私は今まではずっと自分一人でも結果を出せると思っていたわ」

ヘレン「それだけの素質が私には備わっていたから」

ヘレン「だけど、あなたと凛に出会って、そして教えられたの」

ヘレン「支え合い、認め合い、信頼すること」

ヘレン「それは時に、世界を超える力になるのだということをね…」

P「……」

ヘレン「そして今、私はあなたのことを私に並び立つパートナーとして認め、身を委ね、世界を超えようとしているの」

ヘレン「だから、あなたも疲れた時は私にその身を委ねなさい」

ヘレン「世界を超えるからには、極上の癒しの時も必要よ?」

P「ヘレン…」

P「(そうだよな…)」

P「(俺一人で頑張っているわけじゃない…)」

P「(みんなで力を合わせて頑張っているんだ)」

P「(俺一人が頑張り過ぎて、途中で倒れたりなんかしたら元も子も無い…)」

P「…ありがとう、ヘレン」

ヘレン「ふっ…」

ヘレン「トッププロデューサーである為に必要なこと、思い出せたようね」

P「あぁ」

P「まずは自分の身体も大切にしないとな」

P「さて、一度仕事を切り上げて飯でも食いに行くとするかな!」

ヘレン「もちろん最上級の食事を取るのよね?」

P「妥協はしない。牛丼キングだ」

ヘレン「ナイス世界レベル」

橘ありすの場合

P「……はぁ」

P「(ほぼ休みなしで働いてるせいか、最近仕事をしんどく感じるようになったなぁ…)」

P「(けど、仕事がつらいのは当たり前のことだ…)」

P「(それを口に出して言ったところで何かが変わるわけじゃない…)」

P「(昼休憩を取ったら、また頑張らないと…)」

ガチャ…

ありす「お疲れさまです」

P「おっと…」

P「お疲れさま、ありす」

ありす「Pさん」

ありす「お仕事は、一段落つきましたか?」

P「ははっ。一段落ついたとは言えないから昼飯を食べたら、またすぐに仕事だよ」

ありす「そう…ですか」

ありす「……あの」

P「ん?」

ありす「一緒に食べませんか?お昼ご飯…」

P「あぁ、良いぞ。一緒に食べようか」

ありす「あっ…はいっ」

P「おっ、ありすは今日は弁当か」

ありす「はい。母が作ってくれました」

ありす「私も手伝おうとしたんですが、何故か母に止められてしまって…」

P「(イチゴハンバーグとか作ろうとしたのだろうか…)」

ありす「Pさんは、何を食べるんですか?」

P「俺か?俺はカップ麺だよ」

ありす「…それだけですか?」

P「まぁ、午後からの仕事を乗り切るエネルギーには充分だよ」

ありす「ダメです」

P「えっ?」

ありす「カップ麺だけじゃ、栄養が偏ります」

P「うーん…でも手軽だし、ついつい…」

ありす「Pさん、このイチゴ、食べてください」

P「えっ?」

P「イチゴって…これはありすのデザートじゃ…」

ありす「食べるんですか?食べないんですか?」

P「……」

P「…じゃあ、お言葉に甘えて」ひょい…

ありす「待ってください」

P「こ、今度はなんだ…?」

ありす「隣に並んでいたイチゴも、とってあげないとかわいそうです」

P「……」

ありす「どうかしましたか?」

P「…いただきます」ひょい…

ありす「どうぞ召し上がれ」

P「……」モグモグ…

P「(…うん。甘くて美味しいな)」

ありす「……」

ありす「Pさん、最近しっかりとしたお休みはとりましたか?」

P「えっ…?」

P「ま、まぁ…それなりには…」

ありす「…イチゴには疲労回復、ストレス解消の効能があると言われています」

P「疲労回復に、ストレス解消…」

P「……」

P「…!」

P「(仕事で疲れを感じているのは確かだ…)」

P「(でも、それを口に出すわけじゃなく、また仕事をして…)」

P「(知らず知らずにストレスを溜め込んでいたんじゃないかと言われれば…)」

P「ありす…お前、もしかして最初から…」

ありす「……」

ありす「人の変化って子どもの方がよく気づいたりするんですよ」

ありす「それが、自分にとって大切な人なら…尚更です…」

ありす「だから無理はしないでください」

ありす「大人だって甘えても良い時はあるはずです…」

P「ありす…」

P「…ごめんな」

P「心配、かけさせちゃったな」

ありす「分かってくれたらいいんです…」

ありす「それに私だってPさんに甘えることは、よくあるから…」

ありす「大人と子どもでも、あなたとは対等な関係でいたいし…」

P「…そうだな」

P「じゃあ俺が限界を感じたりしたその時は…」

P「ありす、話を聞いてくれるか?」

ありす「Pさん…」

ありす「私で良ければ……えへへ」

P「ありがとな」ナデナデ…

ありす「あ、だ、ダメですっ…!」

P「あ、悪い…頭撫でられるのイヤだったか?」

ありす「いえ…その…」

ありす「……いきなりは、照れちゃいます」

鷹富士茄子の場合

P「……はぁ」

P「(最近ため息をつくことが多くなったよな…)」

P「(っていうよりも、自分でも自覚するほどに落ちこむことが多くなった…)」

P「(多分原因は少し前に仕事で大きなポカをやってしまったせいなんだろうけど…)」

P「(それ以降、何か問題が起きると全部自分のせいだって思うようになったんだよな…)」

P「(被害妄想もあるとは思う…だけど、一度そう思うと、なかなか頭から離れなくなる…)」

ガチャ…

P「(ん…?誰が来たのかな?)」

茄子「毎度お騒がせー♪茄子の幸せ宅配便ですよー!」

P「!?」

P「か、茄子…?」

茄子「カコじゃなくてナスですってばー!…あれ?」

P「……」

茄子「あっ!プロデューサーに幸せをお届けに参りましたー♪」

P「(つ、ツッコミが間に合わん…)」

茄子「ではでは、まずは私の幸運を分け与えるために…えいっ!」ぎゅっ…!

P「おっと…」

茄子「うふふっ。プロデューサーと手を繋いじゃいましたっ!」

茄子「もしかしたら私の方が幸せかもっ♪」

P「……」

P「(いきなり過ぎて言葉を失ってしまったが…)」

P「(やってることも言ってることも、かわいいな…)」

P「あははっ。茄子みたいな綺麗なアイドルと手を繋いでる俺の方が幸せだと思うぞ?」

茄子「プロデューサーったら、お上手~♪」

茄子「でも、笑顔になってくれましたねっ!」

茄子「幸せのお届け、完了です♪」

P「いつもご苦労様です」

茄子「……なーんて」

茄子「実は私のお役目はまだ果たしてなかったり!」

P「えっ?」

P「なんだ?もしかして何か個人的な用事でもあったか?」

茄子「……」

P「…茄子?」

茄子「ぱんぱかぱーん♪茄子の幸せ講座~♪」

P「!?」

茄子「講師の鷹富士茄子ですっ!」

茄子「茄子じゃなくて茄子ですよー♪」

P「……」

P「(な、何か始まってしまった…)」

茄子「では、今日は心が疲れてしまった時のお話をしましょー!」

P「えっ…?」

茄子「最近、ため息をついたり落ち込んだりすること多くありませんかー?」

茄子「特になにか良くないことが起きてしまったら全部自分のせいにしてしまう…」

茄子「これでは幸運も逃げ出してしまいます…しょぼん…」

P「……」

P「(これって、今の俺のことを言ってるのか…?)」

茄子「そういう時はまず「よかった」ことを見つけてみましょう♪」

茄子「些細なことでも大丈夫です!」

茄子「今日は「なにが出来てよかった」「なにがあってよかった」」

茄子「探してみればたくさんあるんですよー?」

茄子「そして「よかった」を数えているうちに落ち込んだ気分も自然に和らいでいくんです♪」

P「「よかった」こと、か…」

P「(けど、ここ最近を考えるとすぐには思いつかないよな…)」

茄子「……」

茄子「ふふっ、難しく考える必要なんてないんですよー♪」

P「えっ?」

茄子「今日、こうしてプロデューサーが私と出会ってお話をして…」

茄子「そして笑顔になった」

茄子「これは「よかった」の1つには入りませんか?」

P「あ…」

茄子「…深く考え込む必要はないんです」

茄子「誰にだって失敗はあります」

茄子「もちろんすぐには立ち直れないかもしれません」

茄子「だけど、落ち込んだ時は思い出してください」

茄子「「よかった」こともある…」

茄子「そして、あなたに「よかった」であってほしい、強運のアイドルがいることを」

茄子「あなたの幸せは、私の幸せなんですからっ♪」

P「茄子…」

P「…ははっ」

P「幸運の女神さまに気に入られたなら…」

P「これから先はもう失敗だって怖くない…か!」

茄子「ふふっ♪そうですよー!」

茄子「それにもう落ち込ませたりだってさせません」

茄子「私の強運で、プロデューサーのことを幸せにしてあげますからっ!」

茄子「今年も来年も…ずっとず~っとね♪」

三船美優の場合

P「……はぁ」

P「(最近寝ても覚めても、身体の疲れがとれない…)」

P「(そもそもロクに睡眠を取れていないのもあるかもしれないけど…)」

P「(少し休んで、少し睡眠を取ったと思ったら、もう仕事…)」

P「(そう考えて憂鬱になることが多くなった…)」

P「(以前は仕事することにストレスなんて感じなかったのにな…)」

ガチャ…

美優「あ、あの…」

P「…っと、美優さん」

P「お疲れさまです」

美優「あっ、は、はい…」

美優「お疲れさま…です…」

P「…?」

P「(なんだか歯切れが悪いな…?)」

P「どうしました?俺に何か用事ですか?」

美優「あ、そ、その…」

美優「……」

美優「今、休憩時間ですよね…?」

美優「私と少し…」

P「あっ、話相手ですか?」

P「俺で良ければお付き合いしますよ」

美優「ほ、本当ですか?良かった…」

美優「…でも、お話の相手というよりは」スッ…

P「?」

美優「…ど、どうぞ?」ぽんぽん…

P「えっ?」

P「(美優さんがソファーに座って、膝をぽんぽんしてる…)」

P「……」

P「え、えっ!?」

美優「今なら…誰もいませんし…」

P「その…それって、もしかして…?」

美優「は、はい……もしかして、です…」

P「(み、美優さんの膝枕だと…)」

美優「わ、私だって…たまには大胆になったりするんですよ…?」

美優「それに距離が近いほうが…気持ちも伝わりやすいかなって…」

P「……」

P「(ここまで言ってくれてるのに恥をかかすわけにはいかないよな…)」

P「お、おじゃまします…?」

美優「はい…どうぞ」

P「……」ぽすっ…

美優「……」

P「(柔らかくて気持ちいい…)」

美優「……」ナデナデ…

P「…ん」

P「…美優さん?」

美優「……」

美優「…Pさん」

美優「今だけは何も考えないで、リラックスしてください」

P「えっ…?」

美優「私、こんなことしか出来ないけれど…」

美優「あなたが無理してる顔を見るのは、つらいんです…」

P「…!」

美優「私にとってPさんは一緒にいて心が安らぐ人…」

美優「Pさんにとっての私もそうでありたい…」

美優「あなたが疲れてしまった時は、支えになってあげたいんです…」

美優「あなたが今日まで、私のことを支えてくれたように…」

P「美優…さん…」

P「…美優さん、俺ホントは仕事を休みたいなって時が結構あったんです」

美優「……」

P「でも、俺が休むことでみんなに迷惑がかかるんじゃないかと思って…」

美優「だけど、そうじゃないんですよ…」

美優「私も…他の子たちもきっとそう…」

美優「元気なあなたの笑顔が見れることが、何よりの活力になるんです」

P「美優さん…」

美優「だから、休める時にしっかりと休んで…」

美優「そして、また…私に笑いかけてください」

P「…はい」

P「(美優さんのそばにいると…なんだか安心する…)」

P「(安心した…ら…)」

P「……くぅ」

美優「……」ナデナデ…

美優「(雨と同じように、心もいつかは晴れるから…)」

美優「(今はゆっくりと…おやすみなさい…)」

神崎蘭子、川島瑞樹の場合

P「生きてるってなーんだろ?」

蘭子「命の証とはなんだ?(生きてるってなあに?)」

P「生きてるってなーんだろ?」

蘭子「命の証とはなんだ?(生きてるってなあに?)」

P「(口笛)」

P「いやぁ、あぁ~んああ~はぁーっ…」

蘭子「む?(うん?)」

蘭子「魂が蝕まれている!(どうしたの、プロデューサー!)」

蘭子「毒の吐息!(ため息なんてついて!)」

P「あ、蘭子いたの?」

蘭子「うむ(うん)」

P「ため息だって出るらんこっ!」

P「だって、よく考えてもみろよぉ」

P「昨日もアイドルロワイヤルでふじりなちょりっす」

蘭子「闇に飲まれよ!(お疲れさまです!)」

P「今日もアイドルロワイヤルでふじりなちょりちょりっす」

蘭子「闇に飲まれよ!(お疲れさまです!)」

P「明日もアイドルロワイヤルでふじりなちょりーっす!」

蘭子「さぁ、天を焦がせ!(ちょりーっす♪)」

P「たぶん結果発表の日にもぉ、ふじりなちょりっすマジヤバおこぷんするよー!」

P「Pくん、毎日毎日同じことの繰り返しで全然生きてる気がしないんだよぉー!!」

蘭子「鏡像に惑わされるな!(そんなことないよ、プロデューサー!)」

蘭子「さぁ、我が糧となれ(いいからいいからぁ~蘭子を信じて~♪)」

P「え、蘭子を?」

蘭子「魂の波動を感じなさい(よく聞いてね?)」

蘭子「我が友の魂は天使の如く輝いているの(プロデューサーは中間発表で幸子ちゃんを手に入れてるの)」

蘭子「生贄から新たなる力を…!(フリートレードに出したらドリンクたくさんもらえるよ!)」

P「おいおい冗談はよせよぉ」

P「天使幸子は俺が初めて中間上位で入れた大切なアイドルなんだ」

P「そんな子をフリートレードに出せるわけないだろぉ?」

蘭子「…よわむしぃー!」

P「!?」

蘭子「…けだものぉー!」

P「け、けだもの…?」

蘭子「ならば我が聖なる翼を授けよう(じゃあ代わりに渚の天使をフリートレードに出すね)」

P「天使蘭子か…相場はいくらぐらいだろう…」

蘭子「召喚の儀を執り行う!(フリートレードが完了しました!)」

P「お、早いな…どれどれ…」

P「…スタドリ2000本!?」

P「凄いよ、蘭子!スタドリ2000本越えなんて、Pくんアニバ蘭子が欲しくて課金した時以来だよぉ!」

蘭子「禁忌の詠唱を…(あ、これ渚の天使じゃなくてアニバーサリーだ)」

P「……」

蘭子「……」

P「今すぐ買い戻さないと!」

蘭子「我が友よ!(待ってぇ!プロデューサー!)」

P「お前、あのアニバ蘭子は俺が初めて2枚取りを狙って爆死して…それでも+にした思い出の…!」

蘭子「我が友よ!魂の輝きが!(プロデューサー、生きてるじゃーん!)」

P「…!」

P「お、Oh…」

P「そうだったぁー!!!」

蘭子「命の証とはなんだ?(生きてるってなーんだろ?)」

P「生きてるってなあに?」

蘭子「命の証とはなんだ?(生きてるってなーんだろ?)」

P「生きてるってなあに?」

P「……」

蘭子「……」

蘭子「アニバーサリーがスタドリになっても…」

蘭子「私はずっと…あなたのそばにいるから…」

P「蘭子…」



瑞樹「ふふ、若いわね」

瑞樹「……」

瑞樹「…ドゥ」

瑞樹「ドゥワナ…」

瑞樹「Pクゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!」

瑞樹「……」

瑞樹「世代なのよ。わかるわね?」

おわり
やはり疲れてるかもしれない

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