響「プロデューサー!ご飯だぞー!」(118)
P「わかった、置いといてくれ」
響「今日は奮発したんだぞ!プロデューサーに喜んでもらおうと思って!」
P「そうか、ありがとう」
響「だからこの扉をあけてほしいさー」
P「ご飯と称してペディグリーチャムを持ってくるような女の子は入れたくないです」
響「銀のスプーンもあるぞ!」
P「まず簡単なお勉強をしようね」
響「勉強?自分完璧だから必要ないさー!」
P「響が持ってきてくれたのはペット用のご飯だね?」
響「そうだぞ」
P「じゃあ、Pちゃん食べれないね?」
響「プロデューサーは自分のペットだろ?なんにも問題ないさー!」
P「響は完璧だなぁ」
P「一つ質問していいかな?」
響「完璧な自分になんでも聞くがいいさー!」
P「俺はいつから響のペットになったのかな?」
響「え?プロデューサーは自分のペットだったんだぞ?知らなかったの?」
P「俺と会話する気ないよね?」
響「つべこべいわずここを開けるさー」ガチャガチャガチャ
P「ごめん、やっぱり説明してほしいな」
響「仕方ないなー、プロデューサーって一人暮らしだよね?」
P「そうだね」
響「じゃあ、自分が保護したげないとヤバイと思ったんだぞ-!」
P「ヤバイのは響の頭だと思うな」
響「自分、捨てられてる子を見ちゃうとほっとけなくてさー」
P「響は優しいな」
響「へへっ、プロデューサーにほめられちゃったぞ」
P「優しい響は今すぐPちゃんのために帰ってくれるよね?」
響「もうコレは一緒にすむしかないさー!」
P「どうしよう、マジで話を聞いてくれない」
響「自分、捨てられてる子を見るとほっとけなくてさー」
P「あ、またそのくだりするんですか」
響「だからプロデューサーのことも自分ほっとけないんだぞ…」
P「そっかー」
響「そうだぞ!」
P「俺捨てられてたんだな」
響「開けないと酷いことになるぞ!」
P「ほうほう、酷いこととは?」
響「酷いことだぞ!」
P「酷いことの内容はと聞いてるんだがね」
響「…と、とにかく酷いことだぞ!」
P「物事はちゃんと考えてから話しましょうね」
響「そうだ!お仕置きするぞ!」
P「お仕置きとな」
響「泣いても許してあげないんだからな!」
P「面妖な…」
響「怖いだろー?許して欲しかったらさっさと開けるさー!」ガチャガチャガチャ
P「俺が泣いたら帰ってくれないかな、無理だろうけど」
P「一つ質問なんだがお仕置きって何するつもりだ」
響「ふっふっふ…聞いちゃうのか、プロデューサー!」
P「おう、聞いてやるよ」
響「お風呂の刑だぞ!」
P「聞いて損した気分だ、帰れ」
響「詳細を聞いてから帰らせるかどうか判断するさー!」
P「俺の中では満場一致で帰れだぞ、響」
響「まずプロデューサーをシャンプーでワシャワシャする!」
P「ほうほう、それでそれで?」
響「目に入ったら痛いさー!」
P「響は完璧だなぁ」
響「次に体を洗ってあげる!」
P「ふむ」
響「タオルを使うと肌に傷がつくから手で洗ってあげるんだぞ」
P「気が利くなぁ響は」
響「…肌と肌で洗うのがいいんだぞ…って何言わせるんだ!へ、変態プロデューサー!」
P「俺何か言いましたかね」
響「恐ろしい刑だろ?プロデューサー!」
P「それが刑になるって考えてるからお前は臭いとか根も葉もない事言われるんだ」
響「自分臭くないぞ!」
P「そうだな、響は臭くないな」
響「嗅いでもないのになんでそんなことが言えるんだ!無責任だぞ!」
P「もう僕にどうしたら良いのか教えてよ、響」
響「とりあえず嗅いだらいいと思うぞ!」
P「えー」
響「…やっぱり自分…臭いんだ…」
P「そんなことない!そんなことないから!」
響「そう言うなら開けて自分の!匂いを!!嗅いでほしいぞ!!!」
P「なんかすごく変態チックな響きだから声を小さくお願いします」
P「ほら、開けたぞ」
響「チェーンがかかってるぞ?」
P「うん、だってチェーン外したら侵入してくるよね?」
響「チェーンがかかってるのはプロデューサーの首だけでいいさー」
P「なぁ、人権って言葉知ってるか?」
響「それがどうかした?」
P「ほれ、匂いを嗅いでやるから近う寄れ」
響「うう…変態だ、プロデューサー」
P「お前が言い出したんだろうが」
響「わかった、腹を決めるぞ」
P「で、俺はどこの匂いを嗅げばいいんですかね」
響「パンツ脱ぐからちょっと待ってね、プロデューサー」
P「待て、早まるな」
P「なんで、パンツ脱いでもうたんや」
響「だって匂い嗅ぐって…」
P「脇とかでいいじゃないですか」
響「…そっか!」
P「理解してくれたか、よし、パンツ履き直しなさい」
響「濡れてるからやだぞ!」
P「」
P「ほらさっさと済ませるからこっち来なさい」
響「うー…」
P「…大丈夫、いい匂いだ、響」
響「そっか!ありがとうだぞ!プロデューサー」
P「なんかお礼言われるのおかしい気がするが、どういたしまして」
響「お礼に自分のパンツをプレゼント!」
P「あ、それはいいです」
響「さて、安心したらお腹がすいたぞ、プロデューサー…」
P「持ってきた餌缶食べればいいんじゃないか?」
響「コレはペットの食べ物だぞ!」
P「うん、そうだね」
響「自分のことバカにしてるのか!プロデューサー!」
P「響は俺のことバカにしてるよね」
響「うえーん、自分が悪かったぞー!プロデューサー!だから開けてよ!」
P「悪いと思うなら帰って欲しいな」
響「もうプロデューサーの携帯を覗いたり、女のメールに勝手に返信したりしないからさー」
P「えっ、なにそれは」
響「プロデューサーの出したゴミを漁ったり、ティッシュを広げて匂いを嗅いだりしないから!」
P「すいません、警察呼びます」
響「うう…ごめんなさいだぞ、プロデューサー」
響「自分はただ、プロデューサーと家族になりたかっただけなんだ」
響「一緒にいたいだけなんだ」
響「ねぇ、プロデューサー」
響「プロデューサー?」
響「プロデューサー、聞いてる?」
響「何か言って欲しいぞ、プロデューサー」
響「い、嫌だ!プロデューサー!」
響「無視しないで!一人にしないでよ!プロデューサー!」
響「嫌だ!嫌だ!一人ぼっちは嫌だよ!プロデューサー!助けてよ!プロデューサー!」
響「プロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサー
P「うるさい、人んちの前で騒ぐな」
響「プロデューサー!」
P「ほれ、さっさと入れ」
響「は、入っていいの?」
P「入りたかったんじゃないのか?」
響「うん!」
P「あのなぁ、飯を作る時ぐらい相手してやれないのは察してくれ」
響「…お箸が2本用意されてる…」
P「腹空いてるって言ってたからな」
響「うん…」
P「ほら、座れ、食うぞ」
響「プロデューサー!これ夫婦箸!?」
P「違います」
P「自己流ソーメンチャンプルーだがどうだ?」
響「んー、なんか、ちょっと違うさー」
P「そうか、まぁ、本場の味を知らないからな」
響「今度自分が作ってあげるよ!」
P「ん、楽しみにしてる」
響「こういう場面ではお約束のアレをしなきゃね!」
P「はぁ」
響「はい、あーん」
P「口移しはお約束じゃないとPちゃん思うなー」
P「ごちそうさまでした」
響「おいしかったさー!」
P「で、帰ってくれるのか?」
響「何言ってるんだ!今からプロデューサーへの調教が始まるんだぞ!」
P「家に入れるんじゃなかったなぁ」
響「プロデューサーにプレゼントだぞ!」
P「パンツならいらんぞ」
響「違うぞー、はい、コレ!」
P「こ、これは」
響「チョーカー!」
P「違う、首輪やね」
響「さぁ、つけるんだぞ!プロデューサー!」
P「ああ、もう、帰ってきてくださいよ、ハイライトさん」
響「抵抗するなー!暴れんな…暴れんなよ!」
P「ちょっと、響さん!何するんですか!」
響「プロデューサーのことが好きだったんだよ!」
P「残念だがこのままキスをして終了とはならんぞ」
響「うー、なんでつけてくれないんだー?」
P「首輪付けられて喜ぶ性癖じゃないんでな」
響「…じゃあ、プロデューサーが自分にコレをつけて欲しいぞ」
P「は」
響「自分がプロデューサーのペットになるぞ!」
P「あのさぁ…」
響「ペットは家族だからな!プロデューサーと家族になれるなら、自分喜んでペットになるぞ」
P「…」
響「いい子にするから…プロデューサーの命令だったらなんでもするから…」
P「そうか」
響「うん、だから、コレつけて…」
P「着けません、もういいから風呂入って寝ろ」
響「なんで!」
P「なんでそう、急に家族になろうとするかなぁ」
響「だって…」
P「ゆっくりお互いをよく知ってからでもいいだろ?」
響「…ゆっくりって…いつさ」
P「そうだな、響がSランクアイドルになったら、家族になってやってもいいぞ」
P「だから頑張れ、それまで俺は響のプロデューサーでいるから」
響「…我慢出来ないぞ」
P「いい子にするんじゃなかったのか?」
響「うー、うるさい!変態プロデューサー!お風呂入ってくる!」
P「はぁ…やれやれ」
P「あ、響のパンツ買ってこなきゃ」
響「はぁ、いいお湯だったぞ-!」
P「はいはい、お上がんなさい」
響「パンツありがとう、プロデューサー」
P「ああ、うん、気にするな」
響「ああいうパンツが好みなの?プロデューサー?」
P「テメェ、だまらせるぞ」
P「さて、俺の風呂の番だが…」
P「異常にシャンプー、リンスが減ってる」
P「ボディーソープもだ」
P「…気にしてたんだな、かわいそうに」
響「き、気にしてないぞ!」
P「こら、覗くな」
響「き、気にしなくていいぞ!」
P「よし、寝よう」
響「布団は一つ、まくらは二つ…だぞー!」
P「はいはい、そうだな」
響「え、いいの?」
P「だって寝る場所がベットしかないんだもん」
響「…もっとカワイイパンツがよかったぞ…」
P「安心しろ、考えたことは起こらない」
P「さすがに二人入ると狭いな」
響「暖かいぞー」
P「早く寝ろ」
響「興奮して寝られないぞ!」
P「早く寝ないと家族になってやんない」
響「自分!全力で!!寝るぞ!!!」
P「うるさい」
響「ねぇ、プロデューサー」
P「ん?」
響「自分がSランクになったら…結婚してくれるんだよね?」
P「…」
響「自分頑張るから」
響「プロデューサーのために頑張るからすぐ、Sランクになっちゃうぞ」
P「そうか」
響「うん、自分完璧だからな!」
P「うん、響は完璧だからな」
響「うん」
P「だから今日は寝ような」
響「うん…」
P「おやすみ、響」
響「おやすみなさい、プロデューサー…」
「あ、起きたか、お寝坊さんだぞ」
「とりあえず、トイレする?」
「トイレぐらい一人でできるって?」
「できないよ?」
「もう、自分がいないと何もできない『身体』になっちゃったんだぞ」
「大丈夫だよ、安心して」
「自分、完璧だからさ」
おしまい
>>65の支援で抜きました(興奮)
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