男「番号は…っと」
プルルルルルルル ガチャ
男「あ、出た」
サービス「さがしものはなんですか~」
男「え?あ、会社の書類なんですけど」
サービス「みつけにくいものですか~」
男「見つからないから電話してるんですけど」
サービス「かばんのなかも」
男「探しました」
サービス「つくえのなかも」
男「探しました」
サービス「さがしたけれどみつからないのに~」
サービス「まだまださがすきですか~」
男「いや、探して欲しいんですけど」
サービス「それよりぼくとおどりませんか~」
男「嫌ですけど」
サービス「ゆめのなかへ~ ゆめのなかへ~」
サービス「いってみたいとおもいませんか~るるっるー」
男「………なんだこれ」
ガチャッ
ツーツーツーツーツー
おわり
男「やっぱり見つからない もう一度かけよう」
プルルルルルルルルル ガチャ
男「もしもし」
サービス「やすむむこともゆるされず~わらうことはとめられて~」
男「やっぱりだ」
サービス「はいつくばって はいつくばって」
男「まあ探すために這いつくばってますけど」
サービス「いったいなにをさがしているのか」
男「書類です」
サービス「さがすのをやめたとき~」
サービス「みつかることもよくあるはなしで~」
男「探して欲しいんですよ!」
サービス「おどりましょう~ゆめのなかへ~いってみたいとおもいませんか~るるっるー」
男「だから嫌ですって!もう何なんですか!」
サービス「探し物は何ですか まだまだ探す気ですか?」
男「え?なんか真面目になった いや探しますよ」
サービス「夢の中へ 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか?」
男「どうなんでしょう…ガチャッあっ切れた」
結局あの人は何を言っていたのだろう
もしかしたら、夢の中とは、人生という名の、一生の「探し物」のことなのかもしれない
~~FIN~~
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