まゆ「おかえりなさい……」(69)

えと…代行、ですっ

モバP「……おぉ、ただいま」

まゆ「うふ……きょうの晩御飯は、オムライスですよぉ」

モバP「うわぁ嬉しいなぁ」

まゆ「うふ……喜んでくれて嬉しいです……」

モバP「あははは」

まゆ「うふふ……」

モバP「……頼む、もう俺の家に居候するのはやめてくれ……」

まゆ「なにを言ってるんですかぁ…?」

まゆ「最初にこの関係を望んだのはPさんじゃないですかぁ……」

まゆ「『家庭的なまゆが俺の家にいてくれたら助かるなぁ』……って言ったじゃないですかぁ」

モバP「あれは単なる、……冗談みたいなもので」

モバP「まさかこんなことになるなんて……」

まゆ「いままでの十何日間は、わたしといっしょに暮らすことにPさん一度も不満を言わなかったじゃないですかぁ……」

http://i.imgur.com/h99OG2X.jpg
http://i.imgur.com/BxZQtTy.jpg
佐久間まゆ(16)

モバP「それは……」

まゆ「大丈夫ですよ……うふ……わかってます」

まゆ「Pさんは幸せだったんですよね…?」

まゆ「だから、アイドルであるわたしとの同棲生活に、いままでなにも言わなかったんですよね…?」

モバP「…………」

まゆ「……Pさんはいま幸福すぎて、おびえているだけなんですよぉ」

まゆ「安心してください……」

ギュッ…

まゆ「Pさんがわたしの純粋な愛をずっと受け取りつづけてくれれば……」

まゆ「おびえることなんか無くなりますよぉ…?」

モバP「まゆ、おれは……」

まゆ「さぁ、早く晩御飯たべましょ…?」

まゆ「せっかくの、Pさんの好物なんですからぁ……」

まゆ「冷めちゃうと、勿体ないですよ……」

モバP「……いただきます」

モバP「ごちそうさま」

まゆ「お粗末さまでした……お味はどうでしたかぁ…?」

モバP「おいしかったよ……いつもどおり」

まゆ「うふふ……よかったぁ……」

まゆ「あ、おふろわいてますけど……今日もいっしょに入りますかぁ…?」

モバP「……」

スタスタスタ

まゆ「うふ……それじゃあまた後で…」

ガラガラガラ

まゆ「お湯加減はどうですかぁ…?」

モバP「……今日はちゃんと、バスタオルぐらい巻いてきたんだろうな?」

まゆ「確認してみたらどうですかぁ…?」

まゆ「わたしに背を向けてないで……」

モバP「……おれはもうあがるよ、ちょってお湯が熱すぎて湯あたりしたみたいだ」

モバP「まゆは、ゆっくり入っていてくれ」

ガラガラガラ…スタスタスタスタ
まゆ「…………」

モバP「はぁ……まゆが風呂に入っている間に夜風にでも当たってくるか」

スタスタスタ……ガチャバタンッ

モバP「ふぅ、夜の風は気持ちいいなぁ」

幸子「……あれ、プロデューサーさん?」

モバP「さ、幸子?なんでこんなとこに」

幸子「ボクは月光浴で自宅の近くを散歩していたところです……あ、知ってましたか?月に当たると女性はキレイになるらしいですよ」

モバP「へぇ」

すまんおふろはいってくる
さいきん幸子かまゆかどちらとおふろに入ればいいか迷ってる

http://i.imgur.com/fkaDniI.jpg
http://i.imgur.com/P0LG7YF.jpg
輿水幸子(14)

幸子「それで、ほらっ、どうです?」

モバP「……なにが?」

幸子「ふふん、月に照らされたボクはいつも以上にカワイイでしょう?」

モバP「はいはい、カワイイよ」

幸子「でしょう?さすがプロデューサーさんはボクのかわいさをよくわかってますねっ!」

モバP「わかったわかったから……ほら、もう夜中なんだから早く自宅に帰れ」

モバP「痴漢に襲われても知らんぞ」

幸子「えっ……も、もしかしてこの辺り、ち、痴漢がでるんですか?」

モバP「あぁ、前もこの辺りで痴漢があったらしいぞ」

幸子「…………」

モバP「どうした、幸子?」

幸子「その……ボクを家まで送っていただけないでしょうか?」

モバP「え?」

幸子「ぷ、プロデューサーさんがカワイイボクと長くいっしょにいたいだろうと思っての提案ですよ!?」

幸子「決して痴漢が怖いわけじゃないですからね!勘違いしないでくださいね!?」

モバP「わかってるよ、家まで送る」

幸子「ボクの優しさに感謝してくださいね、プロデューサーさん!」

モバP「…………」

幸子「……プロデューサーさん?」

モバP「いや、なんでもない」

モバP「(まゆのことをほったらかしにしたままだった……いや)」

モバP「(たまには、いいよな?)」

幸子「ほら、プロデューサーさん、ボクの家はこっちです」

幸子「早くついて来てください!」

モバP「はいはい」

スタスタスタ

幸子「そういえばプロデューサーさんは、どうして夜中に外に?」

モバP「おれは、夜の散歩だよ」

幸子「へぇ、プロデューサーさんの家もこの近くなんですか?」

モバP「まぁな」

幸子「なら……今度遊びに行ってもかまいませんか?」

モバP「え……」

スタスタスタスタ

幸子「じ、冗談ですよ、本気にしないでください!」

モバP「あぁ、冗談か……よかった」

幸子「……あ…着きました」

モバP「そうか、じゃあ俺はこれで」

幸子「はい、また明日」

モバP「あぁ、また明日」

スタスタスタスタ

幸子「はぁ…あんなこと言わなければよかったかなぁ」

幸子「でも、こんなにカワイイボクがお邪魔するっていうのにあんな顔しなくてもいいじゃないですか!」

幸子「プロデューサーさんの……ばか」

ガチャ

モバP「ただいま……」

ガサゴソガサゴソ

まゆ「うふ……Pさぁん……どこに隠れてるんですかぁ…?」

モバP「……なにをやってるんだ、まゆ」

まゆ「あぁ…!うふ……Pさん見ーつけた……」

まゆ「いきなりかくれんぼだなんて、びっくりしちゃったじゃないですかぁ……」

ダキッ

モバP「……」

まゆ「…………」

モバP「どうした…?」

まゆ「Pさんの身体からわたし以外の女の臭いが……」

モバP「えっ…?」

まゆ「うふ……冗談ですよぉ……」

まゆ「犬じゃないんですから臭いなんかわかるわけないじゃないですかぁ……うふ……」

モバP「そ、そうか、そうだよな……」

まゆ「……それで、誰といっしょにいたんですか?」

モバP「え」

まゆ「やっぱり……誰かといっしょにいたんですね?」

モバP「……散歩に出かけたらぐうぜん幸子に会ったから家まで送ってやったんだよ」

まゆ「へぇ……Pさんは相変わらず優しいですねぇ……」

モバP「…………」

まゆ「幸子ちゃんって、カワイイって自称している女の子ですよねぇ…?」

モバP「あぁ、そうだよ」

まゆ「そんな子がいきなり、カワイイと言われなくなったらどうなるんでしょう…?」

モバP「どういう意味だ?」

まゆ「うふ……明日から、それでお願いしますねぇ…?さもないと……」

モバP「まゆ、意味がわからないぞ」

まゆ「うふ……さぁ、あしたも早いんですからもう寝ましょうか……Pさん」

モバ「…………」

まゆ「それじゃあ、おやすみなさい……」

モバP「あぁ、おやすみ」

スッ

まゆ「Pさん……手を繋いでください……」

モバP「あぁ」

ギュッ

まゆ「うふ……これで安心して眠れます……」

モバP「……それは、よかった」

モバP「……なぁまゆ、さっきの話の意味を教えてくれな……」

まゆ「…………」スゥ…スゥ…

モバP「もう寝むったのか……」

モバP「……俺も寝るかな」

翌日

モバP「ん……っ……」

まゆ「うふ……おはようございます、Pさん」

モバP「……あぁ、おはよう」

まゆ「朝ごはん……ちょうどいま出来上がったところですよ」

モバP「あぁ、それなら顔洗ってから食べるよ」

まゆ「はい、それじゃあそれまで待ってますね…?」

モバP「あぁ」

スタスタスタスタ

モバP「いただきます」

まゆ「はい、どうぞ……」

まゆ「お味はどうですかぁ…?」

モバP「あぁ、いつもどおり美味しいよ」

まゆ「うふ……ありがとうございます」

モバP「……あんまりじろじろ見るなよ、食べにくいじゃないか」

まゆ「うふ……すみません……つい、うれしくって……」

モバP「そっか」

モバP「ごちそうさま」

まゆ「お粗末さまです……」

モバP「……なぁ、今日はいっしょに事務所に行くのはやめないか?」

まゆ「どうしてですかぁ…?」

モバP「ほら、ゴシップ記事とかに載ったら嫌だろ?」

まゆ「大丈夫ですよ……いままでだって大丈夫だったんですから」

モバP「……そうだな」

モバP「(幸子に会わなけりゃいいけど……)」

すまん仮眠をとってくる
場合によってはおてしてくれてもかまわない

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom