以前の決勝メンツとかは適当なんで勘弁してください
~2年前~
―インハイ団体戦決勝―
アナ『決まったぁぁああああああ!!』
アナ『連荘に連荘を重ね迎えた南1局5本場! ついに白糸台の若きエース、宮永照が劔谷をハコ下に! 勝利の栄冠を勝ち取りました!』
アナ『新たな王者の誕生ですっ!』
照(なんとか切り抜けられた……)
照(千里山が爆発しそうだったから、狙い撃ちすることになっちゃったけど……)
照(仕方ないよね……)
千里山大将「ありがとうございました……」
新道寺大将「ありがとうございました……」
劔谷大将「あ、ありがとう、ございました……」カタカタ
照「…………?」ドキッ
照(なんだろ……)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
菫「お疲れ様」
照「菫……」
菫「流石だな、先輩方も大喜びだ」
菫「はやく控え室に戻ろう、みんな待ってる」
照「うん……」ボー
菫「……どうした? まだ余韻に浸ってるのか?」
照(余韻? これは……勝ったからこんなにドキドキしてるのかな……)
照(なんか違う気がするけど……気のせいだよね……)
照「なんでもない。 戻ろっか」
菫「相変わらずおかしな奴だな、お前は」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
照「思えば、あれが始まりだった……」
菫「そうか……」
菫「それはそうと、今日の試合はどうだった?」
照「前菜にすらならない。 西東京の連中は始めから諦めてるから、全くダメ」
照「全然いい顔を見せてくれないからね」
菫「そうか……」
照「特に先鋒っていうポジがダメ」
照「私に削られても後があるからっていう安心感が感じられる」
照「やっぱり大将にオーダーしてもらえるように嘆願するべきだった」
菫「仕方がないだろう、エースは紛れもなくお前なんだし、大星は今年が初陣だ」
菫「コーチの采配は正しかったと思うぞ」
照「私の最後のインハイが……はぁ……」
菫「そういえば、長野の代表校、清澄というらしいんだが」
菫「お前、長野出身だよな。 この宮永って1年……」
照「私に妹はいない」
菫(まだ何も言ってないんだが……)
照「そいつは敵、私が倒すべき敵だよ」
菫「はぁ?」
照「そう……あれは私が目覚めた1年の冬……」
菫(おいおい……長くなるのは勘弁して欲しいんだが……)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
―照自室―
照「ここが私の部屋……」ガチャ
咲「お、おじゃまします……」
照「とりあえず適当なところにすわっ……!?」
照(しまった!! 私の秘蔵の薄くて高くてエロい本がっ!)
咲「キレイな部屋だn……あれ? この本……」
照「さささささささき、おおおおおおちつけ!」
咲「………………お姉ちゃん」
照(おわったああああああああああああああ! 私の人生終了したああああああああああ!!)
咲「嬉しいっ! お姉ちゃんもレイプ目フェチだったんだね!」
照「…………は?」
咲「私も女の子の目からハイライトが消えてるところ大好きなんだ! 特に陵辱されたあとの文字通り「レイプ目」ってもうたまらないよね!
親友とか姉妹に裏切られたり、突然犯されるっていうシチュも捨てがたいと思うの。 それに何かで脅されていやいや行為を強要され
てるのもいいよね! でも最近はちょっとリョナの方も良いかなって思ってるんだ。 あの自分の運命に絶望した表情とか、泣き叫ぶ様
子とかもうごはん何杯でもいけちゃうよね! あ、もしかしてお姉ちゃん、こういうソフトなので満足してるの? ダメだよ! そんなニワカ
丸出しの本じゃ! 私が今度いいのを」
照「……出て行け」
咲「え?」
照「もう、顔も見たくない」グイッ
咲「え、ちょ……お姉ちゃん!?」
バタン
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
照「それからあいつとは一切合っていない」
菫(どうでも良すぎる……)
菫「あー、その……二人の趣味は私からは同じようなものに見えるんだが……」
照「ぜんっぜん違う!!」ギュオオオオオオオオ
菫「ひっ」ビク
照「私は確かに目からハイライトの消えた女の子が好きだ、大好きだ。 だがしかし、私の好きなのは厳密には「戦犯顔」なんだよ。
自らの立場、重要性をこれ以上なく理解した上で重要な局面に立ったとき、自らの実力不足や不注意で、大事なものを失って
しまった時のあの表情! 特に自分以外の人の期待とか、そういう背負ったものを全て台無しにしてしまった時のあの嗚咽!そ
ういう形での絶望、自ら自分の心を締め上げているような悲壮感! それこそが「戦犯顔」であり、至高の芸術なの! それなの
に咲は……あいつは……陵辱? 脅し? リョナだって!? そんなもの断じて認めることはできない! 相手を物理的に痛めつ
けるなんて愚の骨頂! 玄人は心を弄んでこそ! それがわからない奴は、すべからく私が粉砕すべき敵だ!!!」
照「……」フーッ フーッ
菫「そ、そうか…………」
菫「とりあえず戻ろうか、な? 疲れてるだろう?」
照「うん……」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
~夜~
―照自室―
照(昼間は熱くなりすぎた……亦野に収集させた予選大会での戦犯顔集でも眺めてよう……)ゴロッ
照「…………」ジー
照「池田ァァ!!」バサッ
照(あぁ……なんて素晴らしい戦犯顔……)ハァハァ
照(そういえば去年も天江衣にズタボロにされたんだったね……)ハァハァ
照(リベンジのために同じ舞台に立ったのに、再び点棒をガッツリむしられて……)
照(しかも0点にされるとか……あああああ華菜たんかわいいいいいいいいいい!!)ジタバタ
照「……ん?」
照(さ、咲っ……お前っ……)ワナワナ
照「……………………」
照「………………」
照「…………許さん」
照(せっかく天江ちゃんが作り上げた芸術を……ぶち壊すとは!)ワナワナ
照(咲……お前がやったのは満漢全席にサッカリンをぶちまける様な行いだ……)ワナワナ
照(やはりお前は私の敵のようだな……ふふふ)
照「もう、容赦はしない」
照「本当の麻雀を、楽しませてやる!!」ギュオオオオオオオオオオオオ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
~インハイ2回戦終了後~
―白糸台宿泊ホテル―
照「……」イライライライライライライライライラ
淡「ね、ねぇ……テルーどうしたんですか?」
誠子「いや……今日の先鋒戦の相手が気に入らなかったらしい」
淡「あぁ、あの『すばらっ』とか言ってるクワガタみたいな……」
照「その言葉を私の前で口にしないでくれないかな」ゴッ
淡「ひっ、ご、ごめんねテルー……」アワアワ
誠子(こりゃ本格的に荒れてるなぁ……)ナデナデ
淡「うぅ……」グスッ
ガチャ
菫「なんだ、まだご機嫌斜めなのか」
照「……随分遅かったね、お得意のシャープシュートで女の子でも狩ってたの?」
菫「はぁ……お前の攻撃にさらされても心くじけず立ち向かってきたんだ」
菫「むしろあの花田という選手、高く評価するべきだと思うがな」
照「あれのせいで他の選手も励まされてた」
照「今まで一番つまらない試合だった……」
菫「ほれ」スッ
照「?」
菫「次の対戦相手、千里山と阿知賀が映ってる試合の様子だ」
照「そんなもの必要ない……」
菫「いいから見てみろ。 その捻くれた機嫌もよくなる」
~視聴中~
照「…………」ガタッ
菫「寝るのか?」
照「うん……先に失礼するね」
菫「そうか、ゆっくり休めよ」
照「淡」
淡「ぇ」ピク
照「さっきはごめん……淡に八つ当たりなんて大人気なかった……」ギュ
淡「あ、テルー……」
照「こんどおいしいスイーツおごってあげるから……許してくれる?」
淡「うん!」
照「……じゃあ、お休み」
淡「うん! お休み!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
―照自室―
照(莉子ちゃん……はぁはぁ……)クチュクチュ
照(あぁ……このチートイに振り込んだ瞬間の戦犯顔)クチュクチュ
照(たまらない……)クチュクチュ
照「んっ……ふっ……」ビビクン
照「はぁ……はぁ……」
照(はぁ……でも……)
照(今回一番の収穫は……この……)カチカチ
照「玄ちゃん……」
照(千里山の前になす術なく蹂躙されるこの表情……)
照(あ……またっ……)ジュン
照「玄ちゃん……玄ちゃん……」クチュクチュ
照(はぁはぁ……待っててね玄ちゃん……)クチュクチュ
照(私のチカラで最高の戦犯顔に仕上げてあげるからね!)クチュクチュ
照(千里山の前になす術なく蹂躙されるこの表情……)
照(あ……またっ……)ジュン
照「玄ちゃん……玄ちゃん……」クチュクチュ
照(はぁはぁ……待っててね玄ちゃん……)クチュクチュ
照(私のチカラで最高の戦犯顔に仕上げてあげるからね!)クチュクチュ
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
~準決勝~
照(来た……ついにこの時が……)
照(玄ちゃんのどこか不安そうな表情……)
照(ちょっと鏡で覗いてみよう)ゴオッ
玄「!?」ビクッ
照(ふんふむ……なるほどなるほど……)
照(ドラが集まってくるんだね……そしてそのドラを手放さない……)
照(これはちょっと打点が上げにくいな……)
照(気合を入れていかないと……)
玄(前半戦が終わりそうなのに、まだ一度も和了れてない)
照(おほぅ……いい顔になってきた……)
照(いい感じ……あ、もう……)クチュ
照(はぁ……まだ我慢……)
照(もうちょっと頑張れば前半戦が終わる……)
照(そうすれば休憩……トイレに直行だ……)
照「ロン、8000」
煌「うはう! すばら!!」
煌「……」パタン
照「……!?」
照(すばらが……折れた!?)ブルッ
照(2回戦の時、ずっと笑顔だったあのすばらが!?)ゾクゾク
照(これは……イける!)トロッ ツー
照(急がないと……ただでさえ短いのに……)タッタッタ
バタン
照(ふぅっ……クロチャー……うっ……)クチュ
照(はぁ……あの表情……たまんないよぉ……)クチュクチュ
照(うぁっ)ビビクン
照(……そうだ、携帯)ハァハァ
照(テレビでさっきのハイライトやってるかもしれない……)
照(うっ……携帯汚れちゃうかも……いいや)
照(…………え)
照(まだ、すばらが突っ伏したまま……?)
照(私が今まで戦った中で、こうなってしまった人は少なくない……)
照(でも、部屋に戻れないくらい傷ついた選手は、必ず試合会場まで仲間が励ましに来ていた……)
照(でも、すばらがまだここに写ってるっていうことは、誰ひとりとして彼女のもとへ向かわなかったということ……)
照(彼女は今、一人ぼっちに……)
照「!?」ゾクゾクゾクッ
照「あっ……」ガクガク
照「んっ……くぁ……!」ビビクン
照「はぁっ…………はぁ……」
照(こ、これ……は……)ハァハァ
照(あ……こんあの……はひ……)クタァ
照(こんな……世界があったなんて……)
照(私は……)
照(私は…………)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
―先鋒戦後半戦―
照(はぁ……結局あのあと腰が抜けて何もできなかった……)
照(下着も変えられなかったし……気持ち悪い……)ヌルヌル
照(でも、まだまだお楽しみはこれから……)
照(さっきのすばらが教えてくれた……人にはまだまだ無限の可能性がある……)
照(私はそれを知りたい……もっと見たい……)
照(楽しませてよ! さぁ!)
照(これは……来る?)ピリピリ
照(きた……やるしかない)
照「カン」シャカッ
照「リーチ」トン
照(これでドラが増えた……クロチャーは……)チラッ
照「!!」
玄「……」ガクガク
照(きたあああああああ!! 今までで最高の戦犯顔いただきましたぁぁぁああ!!)
照(あっ……う、いきそ……)
照(うっ……)ビビクン
照(ふぅ…………)キリッ
怜「?」
怜(阿知賀に気いとられてて気づかんかったけど、いまチャンピオンがなんかしとった……?)
照「……」キリッ
怜(…………気のせいか)
照(さて……)
トン
照「ロン」
玄「うぅっ」ビクン
照(うおおおおおおおお! やっぱり最高だよおおおおおおお!!)
照(うっ…………ふぅ)
照(あー、テクノブレイクしそう……)
照(あぁ……クロチャーあんなにぐったりしちゃって……)ゾクゾク ジュンッ
照(でも……もっともっと楽しませてもらわないとね……)ギュオオオオオオオオ
照「…………?」
照(千里山の様子が……おかしい?)
怜(ダブル! ふたつ先へ……!)
照(なんだろう……この感じ……)
照(明らかに、体に負荷をかけてる……)
照(時間をかけるのはまずい、か)
照(なるべく苦しまないよう、一気にキメてあげないとね……)
――ホントニソレデイイノ?
照(…………なんだ?)
照(…………何も聞こえない、気のせいかな)
怜「ツモ! 2300・4200!」
照(…………千里山、辛そう)
照(……)ドクン
照(…………違う……私は咲みたいな外道じゃない)
照(こんな顔を見たいわけじゃ……ない……)
照(親番が来た……早く誰かをとばして終わらせてあげよう……)
照「ロン、7700」
怜(あ……)ゼーゼー
照「…………」
照(もう少し、もう少しだけ……)
照(…………何がもう少し?)
照(もう少しでこの時間を終わらせられる?)
照(それとも……)
照(少しでも長く、この時間を……?)
照(あ…………)ヌルッ
照(シートが……私……こんなに、興奮して……)
照(私……どうすれば……)
照「リーチ」
照(…………もう、わからない)
照(あとでゆっくり考えよう……)
照(今はとりあえず、勝つことだけ……)
玄「リーチ!」トン
照(っえ! ドラ?)
照(そんな……まさか……)
照(は、はは……)
照(面白い……受けて立つよ)トン
玄「ロン!」
玄「16000の2本場は16600です!」
照(あーあ、やられちゃったか……)
照(っていうか、それよりヤバイのは私の椅子だよね……)
照(冷静になって考えたら……コレ相当危ない状況にいるんじゃ……)カタカタ
玄「おつかれさまですっ」
照「お疲れ様でした」
煌「すばらでしたよ」
照「! 千里山」
照(あれ、今にも……大変!)
照(今すぐ誰か呼ばないと……呼ば……)
怜「大丈夫……仮病やから……」
怜「心配せんとって……」フラッ
バタン
竜華「怜っ!」
照「……!!」ゾクゥ
照(あれは……千里山の大将……)
照(……………………)
照(…………)
照(……そっか)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
照「」フラフラ
照(私は……私は……)
咲「お姉ちゃん」
照「」ピク
照「咲……」
咲「久しぶりだね、お姉ちゃん……会いたかった」
照「咲…………」
照「ごめんね、今まで冷たくして」
咲「ううん、良いんだよ」
照「私が……間違ってた」
照「気づいたんだ……本当の悦びは……すべての悲しみの中にあるって……」
照「わかってなかったのは、私の方だった……」
咲「お姉ちゃんっ!」ダキッ
照「咲……私たち、やっと分かり合えたんだ」ギュ
咲「うん」
照「今、一緒のお祭りにいることができるのも、きっと運命だよね?」
咲「うん」
照「だから……一緒に楽しもう?」
咲「うんっ、嬉しいよぉ……お姉ちゃん!」
咲「あのねっ、2回戦でとっても素敵な人がいたの!」
咲「ちゃんと決勝まで持って行くから……お姉ちゃんも決勝までちゃんと来てね!」
照「うん、私も後輩に、ちゃんと玩具を残しておくように言っておく」
照「二人で決勝、楽しもうね」
咲「楽しみだね、えへへ♪」
槓
途中ちょっと用事が出来てしまって停滞してしまった
申し訳ない
あと、このふたりは決勝後廃人になった選手を美味しくいただきました
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