まどか「杏子ちゃんくさい……」 (212)
まどか「おはよー」
さやか「おはよー、まどか」
杏子「よっ」
まどか(あれ、なんだか変な臭い……)
さやか「今ね、杏子のお昼の話してたんだけど」
杏子「そうそう、弁当忘れちまってさー」
まどか「ええ、じゃあ今日はパン?」
さやか「と思うじゃん?杏子まさかの金欠www」
まどか「じゃあ私が貸してあげるよ!」
さやか「だめだめ杏子にお金なんか貸しちゃ。返って来た試しがないんだから」
杏子「そーいうわけだから」
ごそごそっ
まどか「杏子ちゃん!?」
杏子「まどかの弁当いただきだぜえ!」
まどか(あ、杏子ちゃんの臭いだ……)
まどか「分かったから、い、一緒に食べよ?」
杏子「マジで!助かるよ」
さやか「そんな気使っちゃだめだって。懐かれるよー」
杏子「うるせえ薄情者!な、まどか」
まどか「てぃひひ」
まどか(でもこんなこと言えないよね)
さやか「しょーがないからあたしも少し分けてあげるよ」
杏子「へへっ、世話んなりやす」
さやか「手のひら返すの速っ!言っとくけど、まどかが可哀想だからだよ」
杏子「飯がくえりゃ関係ねー」
キーンコーン
杏子「飯だー!めしめし」
さやか「あんたは飯もらいでしょー」
杏子「いや、物々交換だ」
さやか「お菓子あんのかよ!じゃあそれで我慢しろよ!」
杏子「飯はまた別だろ」
まどか「マミさん待ってるから屋上行こー」
マミ「佐倉さんがお弁当忘れた?」
さやか「そーなんですよ。ったくしょーがないやつ」
マミ「珍しいわね」
杏子「まーな」
まどか「はい杏子ちゃん」
杏子「ハンバーグじゃん!神!神!」ぱくっ
杏子「うめええええ」
さやか「おいおい、ちっとは遠慮しなよー」
杏子「さやかもくれよ」
さやか「はいはい」
杏子「ちくわか……」
さやか「文句あんのか!」
杏子「とんでもないでやんす」ぱく
マミ「ふふっ。佐倉さん、私からも」
杏子「えっ!おにぎりくれんのか!」
マミ「ええ、焼豚」
杏子「太っ腹ー!」
マミ「……」
さやか(それは言ってはならない)
まどか「これもあげる」
杏子「持つべきものは友だなあ」
まどか「あーん」
杏子「あー」
まどか(っ……)
杏子「あむっ」ぱく
まどか「ぅ……おぇっ」
杏子「ん、具合悪いのかい?」
まどか「だ、大丈夫……」
さやか「ほんとだ、顔色悪いよ」
マミ「無理しないで、保健室に言った方がいいわ」
杏子「飯ならあたしが食っとくよ」
まどか「ほんとに、大丈夫です……。ごめんなさい」
キーンコーン
さやか「さあーて帰ろ帰ろ」
杏子「まどかー、帰れる?」
まどか「あ、えっと……」
まどか(どうしよう……。杏子ちゃんともさやかちゃんとも一緒に帰りたいけど)
杏子「用事ある?」
まどか「そう!そうなんだ。ごめんね、先に帰ってて」
さやか「そっか。じゃ、帰りましょう!」
杏子「じゃなー」
まどか「……はぁ」
世界観が明確に定まってないSSに複雑なキャラのほむらは出すのは面倒
ピピッ
さやか「お、メールだ。……ん?」
「まどか」
杏子「どうした」
さやか「別に、なんでもないよ」
杏子「なんだよ。男か~?」
さやか「ちがうちがう」
杏子「ふーん。あー食いたんねー。なあ、なんか食って帰ろうぜ」
さやか「別にあたしはお腹減ってないからねー。そうだ、家にパンがあったじゃん」
杏子「ああ、まあ、いいね」
さやか「ごめん、あたしも急用できちゃってさ、先帰っててよ」
杏子「おう!」だだっ
さやか(そんなお腹減ってたのか)
まどか「迷惑かけてごめんね」
さやか「気にしないの。で、話って?」
まどか「あ、あのね、杏子ちゃんの事なんだけど……」
さやか「杏子の事?」
さやか(やっぱあれですよね)
まどか「杏子ちゃんには秘密にして欲しいな」
さやか「うん、わかってる」
まどか「私、最近ね、杏子ちゃんの臭いが気になっちゃって……。私がおかしいのかな」
さやか「……いや、おかしくないよそれは」
まどか「……」
さやか「実は杏子、最近お風呂に入らないんだよね」
まどか「そうなの?」
さやか「寒いからって入りたがらないんだ。そのくせコタツで寝たりするから汗かいてて、それが臭いんだと思う」
まどか「さやかちゃんもそう思ってた?」
さやか「まあ、慣れてきちゃったけどね」
ただいま
正直保守スクリプトが湧いても嫌な気分にはならない
まどか「なんとか出来ないかな」
さやか「無理無理。杏子のものぐさと来たら。風呂に入れなんて言ったって「あー」とか適当に返して寝るだけなんだから。あいつは」
まどか「ええ……」
さやか「どうしたものかねー。ったくよー」
まどか「私から言ってもだめかな?」
さやか「どうだろうね?案外まどかくらいの距離から言うのがこうかあったり」
まどか「でも、傷ついたりしないかな……」
さやか「まどかだって杏子の体臭に苦しめられてきたんでしょ。あいつのゴム製のハートが多少傷ついたってチャラでしょチャラ」
まどか「そう、だけど……」
さやか「まどかは優しいなあー」
まどか「……」
さやか「ま、無理にまどかが言わなくても、あたしも今夜は粘ってみるよ」
まどか「そうだ!」
さやか「な、なによ」
まどか「あのね、」
まどか「おはよー、二人とも!」
さやか「おはよー」
杏子「おはよー」
まどか「あれ~?この匂い……ソースかな」くんくん
さやか「ん?」
杏子「なんだ?」
まどか「あのね、ソースみたいな匂いがするんだ。お好み焼きとかたこ焼きとか……焼きそばとか。杏子ちゃんの方からなんだけど……お弁当かな?」
杏子「いいや、今日はさやかと同じ弁当……は!?」
さやか「にやにや」
杏子「そういや昨日の晩飯、焼きそばだった」
正直スクリプトよりキャラdis連呼厨のがうぜー
お前が勝手に始めた事だろ
うぜーと思うなら勝手にやめろ
別に完結させる義務とかねーから
やめたきゃやめろ、完結しろなんて言ってねぇ
まどか「ほんと!?じゃあその匂いかな?あれ?でもさやかちゃんからは焼きそばの匂いはしないから……杏子ちゃん一人で食べたの?」
杏子「え?いや、さやかも食ったよなあ?
」
さやか「うん、一緒に食べたね」
まどか「うーん、なんでさやかちゃんからは匂いがしないんだろう」
さやか「それはあたしがお風呂に入ったからだよ!」
杏子「なるほど!」
まどか「そっか!お風呂に入ってない杏子ちゃんからは焼きそばの匂いがしたんだね!」
さやか「お風呂に入らないとこうなるんだー」
杏子「ってかまどか鼻利くじゃん、そんな特技があったなんてな」
まどか「え……」
さやか「それはちがうよ杏子。あたしもあんたの焼きそばの匂いわかるよ」
まどか「でも、カレーっぽい匂いもするような……?」
杏子「カレー……って、おとといの晩飯じゃねえか!」
さやか「ここ最近、ずっとお風呂入ってないもんね、杏子」
まどか「そんなに入ってないの!?」
杏子「まーな。しかしすげーなまどか」
まどか「え、あ、うん」
さやか「そうじゃなくて、色んな臭いがまざりあってるよ杏子」
杏子「言われてみると飯的な臭いが……」
杏子「まあ、風呂はいはなかったらそりゃにおいも残るかもな」
まどか「うん!」
さやか「だから杏子、お風呂にはいるんだよ」
杏子「はいはい」
まどか「お風呂って気持ちいいよね」
さやか「お風呂入らないで寝ても寝た気がしないよねー」
まどか「うん、それわかる!」
杏子「そうかな?あたしは別に」
さやか「一回はいってみなって」
杏子「はいはい」
まどか「(だめだったみたい)」
さやか「(敵はしぶといね)」
昼
杏子「弁当くばるぞー」
さやか「は!?」
杏子「昨日みんなに世話になったし、わずかながらの恩返しを」
さやか「ふーん、珍しいじゃん」
杏子「ほらまどか、あーん」
まどか「あ、ありが……けほっ、けほっ!」
杏子「大丈夫?」
まどか「うん、大丈夫……」
杏子「ほら」
まどか「あーん」ぱく
杏子「マミは?いる?」
マミ「じゃあ、折角だから……ぶふっ」
杏子「おいおいマミまで大丈夫か?」
マミ「おろろろろろろろ」
さやか「マミさん!?」
まどか「あ、私、保健室に連れていくね!」
杏子「あれだろ!ノロウイルス!流行ってるらしいよ」
さやか「……」
まどか「マミさん、立てる?」
マミ「」
まどか「っしょ……よいしょ……」
杏子「手伝おうか?」
まどか「あっ、へいき……わっ!」よろっ
杏子「ほら!言わんこっちゃない」ぐっ
まどか「あ、ありが……っ」
杏子「まさか、あんたまで吐くのかよ!?」
まどか「~~~!」ふるふる
杏子「なんだ?」
さやか「大丈夫だって言ってるよ」
杏子「本当か……?」
まどか「ーーー!」がちゃっ
ばたん
まどか「はぁ、はぁ、はぁ……ごめんね、杏子ちゃん」
さやか「さ、あたしたちはマミさんの中身片付けるよ」
杏子「素手で触るんじゃない!吐瀉物には病原菌が含まれていて、感染症の原因になるんだ!手袋をして、使った雑巾は捨てる!」
さやか「う、うん」
さやか(素手で触るわけない)
まどか「マミさん、まさか倒れちゃうなんて……。やっぱり杏子ちゃんの臭いは普通じゃないんだ……私がなんとかしなきゃ!」よろよろ
杏子「そして最後にアルコール消毒」シューシュー
さやか「ふー終わったー。しばらくもんじゃ食べらんないわマジ」
杏子「あー、きっつ。それ言わなきゃ気になんねえのに」
さやか「こんなことしたんだから、今日はお風呂は入りなよ?」
杏子「はいはい」
さやか「だめだこりゃ」
まどか「ただいまー」
さやか「お疲れー」
まどか「あ、片付けてくれたんだ」
杏子「いいってことよ」
さやか「……」
杏子「ところでマミはどうした?」
まどか「先生に話したら、一応病院でみてもらうことになったよ」
さやか「そっか」
さやか(杏子の臭いって)
キーンコーン
まどか「ねえさやかちゃん、今日さやかちゃんの家にお泊まりしていい?」
さやか「ん?大丈夫だとおもうけど」
杏子「徹夜でゲームでもするか!」
まどか「うん!」
まどか(絶対杏子ちゃんをお風呂に入れる!)
さやか「じゃあこの後どうする?まどか着替えは?」
まどか「一旦家に帰るね」
杏子「飯は?」
まどか「じゃあ、ご馳走になってもいい?」
さやか「オッケー、じゃまた後で」
まどか「ばいばーい」
まどか「ただいまー」
知久「おかえり、まどか」
タツヤ「まろかー!」
まどか「あのねパパ、今日はさやかちゃんの家にお泊まりなんだ。ご飯もご馳走になるから」
知久「そっか。楽しんでおいで。すぐにいくのかい?」
まどか「うん、着替えだけ取りにきたの」
知久「準備しようか?」
まどか「大丈夫!」
さやか「もうくるってさ」
杏子「んー」
ピンポーン
さやか「きたきた」
がちゃっ
まどか「お邪魔しまーす」
さやか「どーぞ」
まどか「杏子ちゃんは?」
さやか「あたしの部屋」
まどか「そ、そっか」
さやか「一応すでにお風呂沸かして置いたよ」
まどか「ありがと!」
さやか「あたしもできる限りサポートはするから」
まどか「うん、頑張ろう」
まどか「おじゃましまーす」
杏子「おっすー、ゲームやろーぜ」
まどか「ゲームはご飯の後にしよっか」
杏子「えー、ゲームやろーよゲームゲーム」
さやか「まあまあ、ゲームは徹夜でやるんだしさ」
杏子「まあ、そうか。じゃあ飯までなにする?」
まどか「お、お風呂入らない!?」
杏子「風呂?」
まどか「走ってきたから、汗かいちゃって」
杏子「入ってきなよ。さっきさやかが沸かしてたし」
さやか「二人で入ってきたら?せっかくお泊まりなんだし。ねえ」
まどか「うん!わたし、杏子ちゃんと一緒に入りたいな」
杏子「ええ、あたしはいいよ。汗かいてないし」
まどか「ぅ……」
さやか「入ってきなよ。まどかかわいそうじゃん」
杏子「そんなこと言われてもさ」
まどか「で、でも……」
杏子「……わーったよ。入るか!」
まどか「ほんと!?」
さやか「案外ちょろいね」
杏子「じゃ、着替えとってくるから先入ってて」
まどか「うん!」
ちゃぷ
まどか「よかった、お風呂に入るって言ってもらえて」
まどか「なんとかお風呂の素晴らしさを知ってもらって、毎日お風呂に入ってもらえるようにしなきゃ!」
さやか「杏子、はやく行ってあげなよ」
杏子「なんか面倒くさくなってきた」
さやか「はぁ!?」
杏子「だって寒いしさー」
さやか「まどかがどんな気持ちであんたとお風呂に入りたいっていったか……!」
杏子「いやー悪いとは思うけど」
30分後
まどか「はぁ、杏子ちゃん遅いなぁ。のぼせてきちゃった……」くらくら
さやか「ほら、まどかでてこないよ」
杏子「以外と長風呂なんだな」
さやか「あんたが行かないから待ってんの!」
杏子「はは、まさか」
さやか「様子みてきなよ。のぼせて倒れてたらあんたのせいだからね」
杏子「はいはい」
がちゃっ
杏子「まどかー、生きてるか?」
まどか「……、はぁ、杏子ちゃん来てくれたんだ……」
杏子「まどか!?」
まどか「ど……どうかした?」
杏子「い、いや」
まどか「杏子ちゃん、お風呂……はい……はいって……一緒に……」ぶくぶく
杏子「おい!」
がらっ
まどか「ぶくぶく」
杏子「やべぇーっ!」
ざばー
杏子「さやかー!」
どたどた
さやか「なんでそこまで無理するかな……」
まどか「はー、はー、」
杏子「まどか、まどか!」
さやか「冷やすもの持ってくるから、服着せてあげて、部屋に運んで」
杏子「おう」
さやか「いい?この際だから言うけど、まどかはあんたにお風呂にはいって欲しくて、ずっと待ってたんだよ」
杏子「え?」
さやか「あんたここ最近全然お風呂入ってないでしょ。まどか、あんたの体臭の事心配してたんだよ。それなにのあんたは……」
杏子「そんな……」ぱたぱた
まどか「ぁ……杏……子……ちゃん?」
さやか「あ、起きた」
まどか「あれ、わたし……」
杏子「まだ寝てなよ。涼しいだろ」ぱたぱた
まどか「うん、ありがと……てぃひひ」
杏子「っ!!」
さやか「……」
杏子「ごめん、まどか」
まどか「ぇ……?」
杏子「今度、一緒に風呂入ろうな」
まどか「うん!」
杏子「水、飲む?」
まどか「いただきます」こくっこくっ
さやか「ご飯は食べられそう?」
まどか「うん」
杏子「じゃあそれまでゲームやろーぜ」
さやか「あんたは罰として今すぐお風呂に入って来い!」
杏子「いや、あたしは……」
さやか「あぁん?」
杏子「まどかと入るから!」
さやか「は?まどかはもう入っちゃったじゃん」
杏子「じゃあ仕方ないな、今日は……」
まどか「いいよ」
杏子「えっ」
まどか「入ろっか、お風呂」
さやか「何言ってんの!?」
まどか「そのためにきたんだもん」
さやか「いやいや、死ぬよ!」
まどか「大丈夫、ご飯の後に入ろうね」
杏子「お、おう」
杏子(大丈夫かこいつ)
まどか「ご馳走様でした」
杏子「ごっつぉさーん」
さやか「お風呂入るの?」
まどか「うん」
杏子「まじか」
さやか「あんたから入りなよ」
杏子「はいはい」
杏子「うー、さみい」ざぁぁぁ
杏子「うわっ!つべてっ!」ざぁぁぁぁ
杏子「ちくしょ、はやくお湯出ろよ」
杏子「はぁ~」
まどか「杏子ちゃん、入ってる?」
杏子「おー」
がらっ
杏子(そういや誰かと風呂入るなんてどれくらいぶりだろうな)
まどか「背中流してあげる!」
杏子「気が利くじゃん」
まどか「杏子ちゃん、ここね、手が届かないんだよ」ごしごし
杏子「いや、あたしは」ぐぐっ
杏子「無理だ」
まどか「一人だと洗いづらいよね。気持ちいい?」
杏子「おう」
まどか「てぃひひ。いつも弟で練習してるんだ」
杏子「じゃ、あたしにもやらせてよ」
まどか「お願いします!」くるり
杏子「えーと、ここと」ごしごし
まどか「上手上手!」
杏子「それから、ここだー!」こちょこちょ
まどか「ひゃっ!?ちょ、ふふっ、杏子ちゃん!だめ、くすぐらないでよー!」
杏子「なにー?まどかは脇腹がよわいのかー?修行がたりねーなー!」こちょこちょ
まどか「あはは、やー!意地悪ー!」
きゃっきゃっ
さやか「楽しそうにしやがってぇー」
さやか「あたしも混ぜんかーい!」
がらっ
杏子「レフェリー乱入だー!」
さやか「うりうりうりー」
まどか「うわー!あ、二対一は
ずるいよー!」
杏子「あはは、せめー!せめーぞ!」
さやか「狭くて悪かったわね!この!」こちょこちょ
杏子「うおおおおおお」
まどか「はー、浸かろ」
ちゃぽん
杏子「あたしも。あーやっぱ狭いわ」
さやか「そう?ぜんぜん余裕じゃん」
まどか「えーせまいよー」
さやか「いや、余裕だよ。二人ともまな板ですものねえ?」
杏子「はっ!?」
まどか「……」
さやか「あー、あたしも一緒に入りたいけど、あたしのたわわな果実は入れそうにないや」
杏子「贅肉だろ」
さやか「なっ、ちがうわ!」
まどか「くすくす」
杏子「たしかにこの湯舟にさやかが入って来たら……恐ろしい。お湯がぜんぶ溢れ出ちまうよ」
さやか「こんのおおおお!正義の冷水シャワーを食らえ!」しゃわわわわ
杏子「ばか、ぬるくなるだろ!」
まどか「つめたいよさやかちゃん!」
さやか「はははははは!まな板どもめ!」
杏子「まどか!蓋だ!」
まどか「うん!」
杏子「そっち持って」
さやか「ふははははははは」しょわわわ
さやか「ファっ!?」
杏子「蓋ガード!」
さやか「うわあああああさむっ!寒い!」
まどか「参ったかー!」
さやか「小賢しい!ダーイブ!」
杏子「ぐあーっ」
まどか「うわっさやかちゃんつめたい!」
さやか「あつっ!なにこれ!」
杏子「冷たいところから風呂にダイブするからギャップで熱くなるやつだぞまどか!」
さやか「痒い!からだがかゆい!」
まどか「急に血行が良くなってからだがかゆくなるやつだね杏子ちゃん!」
杏子「はやくこいつを放り出せ!お湯がもう全然ない!」ぐいぐい
さやか「やめろー!」
まどか「はー、楽しかったね!」
さやか「こんなにお風呂でエキサイトしたの久しぶりだわー」
杏子「いい運動になったな」
さやか「はいまどか、ドライヤー」
まどか「いいの?」
さやか「いいのいいの。っていうか滴ってるよ」
杏子「水も滴るいいまどか」
まどか「もー杏子ちゃんへんなこと言わないで」ぶぉぉん
まどか「杏子ちゃん、乾かしてあげよっか」
杏子「いいよあたしは。そのうち乾くし」
まどか「だめだよ!」
杏子「え?」
まどか「濡れた髪をそのままにして置いたらキューティクルが失われて髪が痛むよ!」
杏子「キューティクル?」
まどか「はい、ここ座って」
杏子「……はいはい」
まどか「はやくー!」ぺちぺち
杏子「はい」
まどか「座らないと届かないよ」
杏子「よっこらせ」
まどか「ふふっ」
ぶぉぉぉん
まどか「いい匂いする?」わしゃわしゃ
杏子「ん?まあ」
まどか「でしょ!シャンプーの匂いだよ」
杏子「だろうねー」
まどか「髪長いもんねー」わしゃわしゃ
杏子「くすぐったい」
まどか「さっきのおかえし」
杏子「あつっ」
まどか「あ、ごめん」
杏子「ドライヤーすると髪の色素が落ちるらしいよ」
まどか「え、ほんと?」ぶぉぉぉおお
杏子「あつつつ、なんだ!?」
まどか「色素落ちたかな」
杏子「落としたいのかよ!」
まどか「てぃひひ、お揃いになるかなーと思って」
杏子「なるほど」
杏子「まだかー?」
まどか「あとちょっと」わしゃわしゃ
杏子「……」
まどか「はい、おしまい!ほーらいい髪!」さらさら
杏子「おぉー」
まどか「きれいな杏子ちゃんの完成ー」
杏子「はは、なんだそれ」
さやか「うぃー」
まどか「あ、さやかちゃんドライヤー使う?」
さやか「今乾かしてきたんだ。それよりお腹すかない?」
杏子「小腹監督が」
さやか「でしょ。コンビニ行こうよ」
まどか「でももう遅いよ?」
さやか「大丈夫。すぐ帰ってくるからさ」
杏子「そうと決まればはやく行こう」
さやか「まだ決まってはないけど」
杏子「決まったろ。さあ」
杏子「ゔゔゔゔゔはやぐしろぉおぉお」
さやか「あったかくしろっていったじゃん」
杏子「はやくいけばいいんだよ」
まどか「冷えるねー。息まっしろ」はー
杏子「うわっまどかタバコなんて吸ってんの」
まどか「杏子ちゃんだってー」
さやか「エイトのシュークリームがおいしいんですなー」
杏子「いやいや、エイトはロールケーキが最強」
さやか「ロールケーキなんてもっさりしてておいしくないっしょー」
杏子「わかってねーなー。エイトのはふわとろなんだって」
さやか「だったらシュークリームだって、
くしゅっとして……」
杏子「まどかに決めてもらえばいいだろ」
さやか「それもそうだ」
さやか「ただいまー」
杏子「あー、ストーブつけっぱなしなんて危ねえの」
さやか「寒いからわざと付けてったの」
杏子「火事になるぞ」
さやか「あー、まどかストーブ前ずるい」
まどか「はい、ここ」
杏子「こっそり布団を独占」
さやか「やつを許すな」
杏子「さて、どーれーにしーよーうーかーな」
さやか「待てこら。あんたはロールケーキでしょー」
杏子「うるせえ!」びりっ
さやか「おい!自分で選らんだんだろー!」
杏子「むしゃむしゃ」
さやか「なんだこいつ……」
まどか「人のって美味しそうにみえるよね」
さやか「納得してんじゃないよ!大体、一口目はまどかに食べ比べさせるっていってたのに」
杏子「げっぷ」
さやか「しんじらんない」
杏子「さて、ゲームやるか」
まどか「……」
さやか「あたし?」
杏子「さやかはいつでもできるだろ」
まどか「……」
杏子「なーまどか、ゲームやろうよー」
まどか「……」
杏子「まどか?」
まどか「すぅ…すぅ…」
杏子「どういうことだオイ……。こいつ、寝てんじゃねえか!」
さやか「あんたがあれこれ世話焼かせるから疲れたんだよ」
ああああ
まどか「杏子ちゃん、今日も髪いいにおい!」
杏子「だろー?」さらさら
まどか「あれ、シャンプー変えた?」
杏子「おう。どうかな」
まどか「すごくいい匂いだよ!」くんくん
杏子「あっはっはっはっ!やっぱり風呂は最高だぜ!」
まどか「分かってくれてよかった!」
PiPiPiPiPiPiPiPiPiPi
完
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