玄「おねえちゃーん、お片付け始めるよー」(164)

ID:zoMylprb0 の代行なのです

宥「はーい」

玄「年末は忙しかったし、お正月もお客さん多くて住居部分の大掃除ちゃんとできてなかったからね」

宥「今年はホントに忙しかったよね」

玄「うん。自分の部屋は後でもできるから、とりあえず蔵の整理を終わらせちゃおう」

宥「そうしよっか」

松実館の仲居「ちょっと玄ちゃん、悪いんだけど洗濯手伝ってくれない?」

玄「あ、はい今いきます」

玄「ごめんねおねえちゃん、すぐ終わらせてあとから行くから」

宥「大丈夫だよ~」

玄「はい、これ蔵の鍵」チャリ

宥「先に蔵で待ってるね」

玄「うん、ほんとに急いで頑張るから」

宥「じゃ、あとでね」

――――――蔵


宥「蔵…久しぶりに入るなあ」

宥「こほっこほっ…すごく埃っぽい」

宥「昔は玄ちゃんと二人で遊んで怒られたりしたっけ」

宥「ふふ……懐かしいな」



宥「さて、お片付け始めますか」

宥「ん…なんだろこれ」

宥「ラベルがはがれてて読めない…」

宥「■■■は、14種類の生薬が溶け込む滋養強壮のための飲み物です。
  すみずみまで血行を改善し、体調を正常に整え、体を内から温めます…」

宥「肉体疲労、そして冷え性の改善にとても大きな効果を発揮します…?」

宥「もしかしてこれってすごいお薬なんじゃ!」

玄「お待たせおねえちゃん!」ガチャ

宥「ひぅ!」サッ

玄「どうしたの?」

宥「な、なんだ、玄ちゃんか…いきなりだったからびっくりしたよ」

玄「そうだったの。ごめんね」

宥「ううん、いいの」

宥(とりあえずこれは分かりやすいところに置いておこう)

玄「これお皿だから割らないようにね…」

宥「うん」

玄「この掛け軸はそっち」

宥「はい」

玄「この壺重いから気を付けて」

宥「う、うん……」

宥(こんなにガラクタばっか……捨てちゃえばいいのに)



―――――松実館大浴場


宥「はあぁ~~疲れたよお~~」ザプーン

玄「お疲れ様おねえちゃん」チャプ

宥「玄ちゃんは平気そうだね~」

玄「うん、まあ普段から力を使う仕事は多いし」

宥「ごめんね、もうちょっと私にも体力があればいいんだけど…」

玄「そんなことないよ!おねえちゃんだって一生懸命やってくれてるよ」

宥「うん…ありがと玄ちゃん」ギュ

――――――宥の自室

玄「おやすみお姉ちゃん」

宥「おやすみ玄ちゃん」バタム

宥「さて……もう寝ちゃおうかな」

宥「あ……」

宥(結局、あの薬の入った瓶部屋に持ってきちゃった)

宥「……」

宥(ちょっとだけ)クピ

宥「!?」ポワワーン

宥(喉…食道…おなか…)

宥(通り抜けていくのがわかる…すごく熱い)

宥「本当に冷え症に効くおくすりだったんだ!」

宥「もうちょっと飲んでみよ」

ドバッ

宥「…結構注ぎすぎちゃった」

宥「もったいないし…飲んじゃえ」ゴクゴク

宥(あれ!?)

宥(世界、が、回る…………)

宥「ふにゃ~」ドタッ

ムクリ



宥「ふふ、ふ」

宥「うふふふふふふふふふ…」


ガチャ

玄「あれ、おねーちゃ、どうし」ポケー

宥「うふふ」

宥「ねえ、玄ちゃん。おねえちゃんと、あったかいことしない?」

玄「え?それどういうこ」



チュッ


玄「ん?んんんーっ」

玄「ぷはっ お、おねえちゃん……?」


グイッ

玄(なんて力…今度は振りほどけそうにない!)

玄「おねーちゃっ、やめっ」

宥「どうして?」

玄(熱を帯びて潤みながらもしっかりと私を捉える目…そんな、そんな目をされたら…)

玄(私、抵抗できないよおぉ~~~)


玄(ごめんなさい、お母さん…)

玄(玄は、玄は…)

宥「ね…?玄ちゃん。そんな顔しないで」

宥「おねえちゃんに、全部まかせて」


宥「とろとろに蕩けちゃって、いいんだよ……?」

玄(おねえちゃんに、堕とされてしまいました……)

宥「ねえ…玄ちゃんが私の胸をおもちおもちって触るたびにどんなこと考えてたかわかる…?」サワサワ

玄「そんなっ、だって私たちは姉妹じゃない」

宥「姉妹だからって、そんなの関係ないよ」

宥「キモチいいことはキモチいい。ね?素直になろうよ玄ちゃん」

宥「玄ちゃんは素直でいい子だよね?」モミモミ

宥「お母さんにもいつもそう褒めてもらってたもんね?」

宥「だから、さ…」


宥「意地張ってないで、イッちゃえ♪」ギュ


玄「ああああああああっ!」



宥「はあ…失神しちゃった。もう終わり?つまんない」

宥「お部屋に戻ってねよーっと」バタム

―――――――翌日


宥「玄ちゃん、おはよう」

玄「……」フイッ

宥「玄ちゃん…?」

玄「お父さん、行ってきます」

宥「い、行ってくるねお父さん」

玄「」スタタタタッ

宥「くろちゃー…まって…」

宥「ということがあったの」

穏乃「へー、仲良いふたりに珍しいですね」

穏乃「お昼休みに玄さんウチのクラスにきて『今日はお休みするね』って言ってましたよ」

宥「そう…わたしに言っといてくれてもいいのに…」

宥「ほんとは昨日のお片付けで疲れてたのかな…」

穏乃「そうかもしれませんね。たぶんあしたには元に戻ってますよ」

宥「そうだといいけど…」

宥「あ、ちょっといいかな」コト

穏乃「なんですかそれ?」

宥「うん。冷え症のお薬なの。とってもよく効くんだよ」

穏乃「へー、よかったですね…ちょっと漢方っぽい匂いがしますね」

宥「うん。14種類の生薬のお薬なんだって」ゴクゴク

穏乃「それにちょっとアルコ…」

穏乃「宥さん?」

宥「なにかな?」

穏乃「めちゃくちゃ目が座ってますよ」

宥「わたしはいつもこんな感じだよぉ」

穏乃「いや、それ飲んだ瞬間顔つきがキリッて変わりましたけど」

宥「ひっどーい!じゃあ穏乃ちゃんは私がいつもボケボケしてるって言いたいの?」ススス

穏乃「そんなこと言ってませんけど…さっきより距離が近くないですか?」ススス

宥「ええ?そんなことないよぉ。私たちチームメイトでしょ?心の距離はゼロにしなくちゃ」ナデナデ

穏乃「体をくっつける必要はないと思いますけど…なんで顔を撫ぜるんですか?」ペシッ

宥「それは…穏乃ちゃんの体温を感じていたいからよ」ギュム

穏乃「それは宥さんが寒がりだからというだけですか?」

宥「いいえ…?それは」




宥「あなたがもう私のものだからよ」

穏乃「はい?」

宥「こんな股下ギリギリのジャージの上一枚でうろちょろするなんて…誘ってるんでしょ?」スルッ

穏乃「ひあっ…」

穏乃「やめてください宥さん!今なら許してあげますから!」

宥「許す?…それはどうして?なぜ私が穏乃ちゃんに許しを乞わなければならないの?」

穏乃(やばい、これは)

宥「ね?どうして?教えてよ」グッ

穏乃(腕を片手でまとめて拘束された!?しかも振りほどけない!)

宥「なんだ…やっぱり誘ってたんじゃない。もう糸引いてるよ」クチュ

穏乃「な…っ。そ、そんな」ポロポロ

宥「玄ちゃんみたいなのもいいけど…ゼロから育てるのも楽しそうね」

宥「ねえ、穏乃ちゃん…あなたの雌としての本性…目覚めさせてあげるよ」チュ

穏乃「んん!んむ~~~~~っ!ぷはっ!げほげほ!」ブンブン

宥「ふふ……抵抗する気全開ね。狩りってのはこうじゃなくっちゃ…」

宥「これでどうかな!」クリッ

穏乃「つああああああああああああああああああっ!」ビクン

宥「ふふっ!いい反応!発育不良の子も捨てたもんじゃないね」ツプ

穏乃「ひ、あ…もう…許して…」

宥「よくできました。許しを乞うべきなのはあなただって理解できたかな?」

穏乃「ひゃ、ひゃい…」

宥「じゃあ、誓ってよ」

穏乃「な、なにを…?」

宥「『私は宥さんのモノです』って、さんはい」

穏乃「わ、わたしは…ゆうさんのものです…」

宥「よくできました」クニッ

穏乃「っふ…あ…」グッタリ

宥「はあ…さすがに疲れちゃったな 玄ちゃんより全力で抵抗してくるから…」

宥「おとなしくしていれば気持ちいいだけなのに…」

宥「だれも来ないみたいだし、帰っちゃお」

宥「最上級生を待たせるなんて…後輩としてなってないよね」

宥「これはお仕置きが必要かなぁ…」

―――――――帰り道

宥「…はっ!?」


宥「寒い…どうしてこんなところにいるんだろ」

宥「あっ、玄ちゃん」

玄「……」

宥「一緒にかえろ?」

玄「…うん」

宥「玄ちゃん疲れてたんだよねぇ。朝は無理に構っちゃってごめんね」

玄「いいよ、そんなの」

宥「手つないでもいいかな?今日とっても寒いね」

玄「うん」スッ

宥「あったかぁい♪」

―――――松実館大浴場


宥「はふ~~、冷えた体に熱いお湯がしみわたるねぇ玄ちゃん」

玄「そうだね」

宥「どうしたの玄ちゃん?やっぱり元気ない」スス…

玄「!」

玄「やめて!」バシャ

宥「はぷっ!」

宥「げほっごほ…」

玄「ご、ごめんねおねえちゃん」

宥「ううん、いいの」

宥「今朝嫌な思いをさせたばっかりなのに…おねえちゃんが悪かったね」

玄「わ、わたしもうあがるよ」

宥「うん、わたしはもうちょっと入ってる」

玄「……」パクパク

宥「……」ハグハグ

松実父「なんだお前ら、今日はやけに静かだな」

玄「ごちそうさま」カチャン

宥「ごちそうさま」カチャン



松実父「なんだありゃ…」

――――――宥の自室


宥「玄ちゃん…やっぱりなんか怒らせちゃったのかなあ」ウトウト

宥「Zzz…」


ガチャ


玄「……」

宥「玄ちゃん?」

玄「今日は、来なかったんだね」

宥「今日は?何を言ってるの?」

玄「私をこんなに惑わしておいて……知らないふりなんかするの!?」

玄「このっ……!」パッ


ムニ


ドキドキドキドキドキドキドキ…

玄「この胸のドキドキは、どうしたらいいっていうのよ!」

玄「もういい…しらないよ。私の好きなようにするから」チュッ


ガチッ

玄「ったあ…」

宥「い、痛いよ玄ちゃん…」

玄「おねえちゃんがした時と…全然違う」

玄「どうして!?どうしてなの!?」

玄「う、うう……ぐす」

玄「うあああああああああああ…」


ギュッ

ポンポン

宥「大丈夫…大丈夫だよ玄ちゃん」

玄「お、おねえちゃ…」グス

チュ

宥「ね…?落ち着いて」

玄「うん」

宥「玄ちゃんのしたいことがあったら、ちゃんと叶えてあげるから」

宥「何でも言ってみて?」

玄「うん…おねえちゃんのおもち触りたい」

宥「わかった…ちょっと待ってね」

シュル

宥「どうぞ」

玄「お、おねえちゃあああん」マフマフ

宥「ふふ…ほんと、玄ちゃんは甘えん坊だね」

玄「だってぇ…」

宥「いいよ、今日は一晩中一緒にいてあげるから」

玄「ありがとう……おねえちゃん、だいすきだよ」

宥「おねえちゃんも玄ちゃんがだいすきだよ♪」

玄「うん…そうだよね…」コテン

玄「Zzz…」

翌朝

玄「はい、おねえちゃんの大好きな蓮根の煮物だよ」

宥「あーん♪」

松実父「なんだお前ら、喧嘩はもういいのか」

玄「何のこと?」

宥「喧嘩なんかしてないよ?」

玄「いってきまーす」
宥「いってきまーす」バタム

松実父「ま、仲がいいのはいいけどさ……」

――――――――通学路

玄「あ、おーい!穏乃ちゃーん」

穏乃「あ、おはようございます玄さん!…と、宥さん……」

宥「おはよう」

宥(急に表情が曇った…)

宥(なんだか最近こんなことがあったような気がする)

宥(もしかして…)ススス

穏乃「ひっ」ビクッ

穏乃「じゃ…じゃあ玄さん。先に行きますね」タタタ

宥(やっぱり)

宥(玄ちゃんの言動から見て…ここ数日で私が二人に何かしたことは間違いない)

宥(そして、それは二人との今後の関係に関わる重要なこと……)

宥(私も覚悟を決めなきゃいけないみたいだね……)


宥(そう、私は―――――――――――)


①玄ちゃんを選ぶ
②穏乃ちゃんを選ぶ
③どっちも


直近5レスによる多数決

宥(追いかけなきゃ!)タッ

玄(……なんだろう)

玄(ここで声をかけなきゃ……おねえちゃんが遠くに行っちゃう気がする)

玄「おねえちゃんッ!」

宥「な、なに…?」

玄「今日のご飯は、おねえちゃんの好きな湯豆腐にするね」

宥「うん…ありがと♪」

――――――――体育館裏

穏乃「なんですか、宥さん……こんなところに呼び出して」ビクビク

宥「穏乃ちゃん……もし、あなたに私が何かしたんだったら、教えてほしいの」

穏乃「~っ、あ、あれだけのことをしておいて…」

穏乃「わかりました。放課後私のうちに来てください」

穏乃「あと、この間飲んでた薬も持ってきてください。来るまでは飲まないでくださいね」

宥「うん……あれは部室で飲んでからは飲んでないよ……」

穏乃「部活の最中はこの話題は禁止ですよ?」

宥「うん」

―――――――部室

穏乃「ツモ。4000オールです」


穏乃「その牌ロン。2400の一本場は2700です」

玄「はい……」チャラ



玄「ロンです。タンヤオドラ9で24000」

穏乃「はい」チャリリ


晴絵「今日の穏乃と玄はやたらやる気だなー」

晴絵「じゃあ、この辺にしようか」

憧「あたし今日通して焼き鳥…」ズーン

穏乃「お疲れ様です」

玄「おねえちゃん!帰ろう」

宥「あ、ごめんね玄ちゃん。これからし―――」

玄「し?」

宥「――ゅくだいを教えてほしいって子がいて、ちょっと行かなきゃなの」

玄「そうなんだ……クラスの付き合いも大事だもんね。先に帰ってるよ」

玄「なるべく早く帰ってきてね」

―――――――穏乃の家

穏乃「ここですよ」

宥「お邪魔します」



穏乃「さて、例のお薬をこっちに」

宥「はい」

穏乃「じゃあ、宥さんがこないだしたことを教えてあげますね」トクトク

宥「うん……それにその薬が必要なの?」

穏乃「はい、もうちょっとこっちに来てください」

グイッ

宥「穏乃ちゃんが飲むの…?それ」

穏乃「ひがいまふ」フルフル

穏乃「ほうふるんれふよ」

チュッ

宥「んん!?んむむ~~~?」

宥「かはっかはっ……こほっ」

宥「な、なんでこんなムリヤリ飲ませるなんて……」

穏乃「宥さんがしたことをそのまましただけですよ…」

宥「え?――――――う、あ」フッ

宥「ちょっとおいたが過ぎるよね……穏乃ちゃん」

穏乃「……」ゾクゾクッ

宥「ねえ……こんな密室に自分から誘っちゃって」ジジーーーーーィ

宥「チャンスを待ち続けてたのかな?」シュル

宥「無理矢理わたしを襲うわけでもなく…」ギュ

宥「あの時と同じ状況を作るだけで終わり……んちゅ」

宥「ぷは……いじめてくれるのを待ってるなんて」


宥「本当に見下げ果てたヘ・ン・タ・イ……だね♪」

宥「もう濡れてるの?期待してたんだ」クチュ

穏乃「っく…ぁ…は……」

宥「よくここで否定の言葉を口にする展開あるけど…」

宥「さすがにこれは否定のしようがないよねぇ」

宥「穏乃ちゃんのことだから…今まで一人でシたこともないんでしょ?」

穏乃「う、ぁ、ぁ…」コクコク

宥「私が手を貸すのはここまで……見ててあげるからさ、自分でイくまでやってみなよ」

穏乃「……ふうっ!……ぁ」

穏乃「…ぅ、さ…」

穏乃「宥さぁんっ!」

宥「はいはい、私はここにいるよ ちゃんと見てるから」

宥「ふふ、腰が浮いちゃってるよ」

宥「やっぱり穏乃ちゃん、淫乱の才能があるんじゃない?」

穏乃「そんなっ、いじわ、る……いわな、いでっ」

宥「あはは……もうちょっとみたいだね」

穏乃「ぁ…ん…だ、だめ……宥さん!くる!何かがくるぅっ!」

宥「えい」クニッ

穏乃「ああああああっ!」ビクン



宥「絶頂経験1 …おめでとう」

宥「じゃ、わたし帰るね」

宥「いい子にしてたら……また遊んであげるよ」ガチャ

―――――――帰り道

宥「頭が冴えてきた……」

宥「今回は量が少なかったみたいだから、何をしたのかはっきり覚えてる」

宥「穏乃ちゃんにあんな一面があったなんて……」

宥「いや、それはわたしもおんなじだよね」

宥「今日は、ご飯の前にお風呂入らなくっちゃ」

宥(でも―――――ちょっと、楽しかったな)

――――――松実館

宥「ただいまー」

玄「おかえりおねえちゃん」

松実父「遅かったな」

宥「ちょっと用事で……ごめんなさい」

玄「ご飯できてるよ」

宥「あ、ごめんね……先にお風呂入りたいな。今日体育あったから髪が砂っぽいし」

玄「そう……じゃあ先にお風呂にしよっか」

――――――お風呂

宥「こ、こっちのお風呂に二人で入るのはちょっと狭くない?」

玄「じ、時間の節約だよ節約」

玄「まだ大浴場のほうは営業時間だからしかたないよ」

宥「そ、それはそうだけど……」

宥「今日はやけに丁寧に体を洗うんだね?」

玄「えっ!?そ、そうかな?」

宥「もう左腕だけでタオル30往復はしてるよ」

玄「あ、あははははは……」

玄「いただきまーす」
宥「いただきます」

松実父「いただきます」

宥「ん……おいしい」ハフハフ

玄「うん」チラッ

宥「しあわせー」ハムハム

玄「よかった」チラッ

松実父「さっきから玄は宥のほうばっか見てどうしたんだ?」

玄「な、なに言ってるのお父さん!?そんなことないよ?」ドキドキ

松実父「そうか?」モグモグ

宥「ごちそーさまー♪」カチャン

――――――玄の自室

玄「…」ドキドキドキドキ

玄「おねえちゃん…」ドキドキ




シーン



玄「こない……」

玄「ぐす…」シュン

玄「やっぱり……最初から無理だったんだ」

玄「昨日のは、幸せな夢」

玄「今日はいろいろ頑張ってみたのに」

玄「体だって……きれいにしておいたのに」

玄「わたしの全ては…こんなにもおねえちゃんのためだけにあるのに」


玄「どうしてわたしたちは……姉妹なんかに生まれちゃったんだろう」

玄「ぐす…ひっく…うぇ……」


宥「玄ちゃん?」

ここに来て姉妹の甘々えっちか玄ちゃーもまとめて首輪つけてしまうか俺の中の宥さんが葛藤している

宥「また泣いてるの?」

玄「だって…うえぇ…」

宥「しょうがないなぁ、玄ちゃんは」ダキッ

宥「ね?私はいつでもそばにいるから」

宥「昨日も言ったじゃない…玄ちゃんの望むことなら何でもしてあげるって」

玄「そうだったね。じゃあさ…おねえちゃん」

玄「あったかいこと、したいなぁ」

宥「…わかった」スルッ

玄「おねえちゃん…キレイ」

宥「もう、いっつもお風呂で見てるじゃない」

玄「ベッドに腰掛けて、こんなカンジで見るのって初めてだもん」

玄「最近のは……ずっと真っ暗だったし」

玄「ちゃんとおねえちゃんの顔を見て…シたかったのに」

宥「一番最初の時は、ごめんね…」

宥「蔵にあった変な薬のせいで……あんな風になっちゃったみたいで」

宥「しず――――――」

玄「しず?」

宥(――――のちゃんにも迷惑かけたとは、口が裂けても言うべきタイミングじゃない)

宥「静まってから、玄ちゃんとああやってお話をして、自分のしたことのとんでもなさにびっくりしたよ」

玄「うん……わたしもほんとにびっくりしたよ」

玄「でも、今はあの養○酒に感謝だね♪」

宥「あ、あれお酒だったの!?」

玄「うん。薬酒。お母さんが冷え症改善に飲んでたやつ。毎年お父さんがお盆と命日にお母さんにって買ってお仏壇においてるの」

宥「そ、そうなんだ……」

玄「誰も飲まないから蔵に放置してたんだけど……まさかおねえちゃんが飲んじゃうとはね」

宥「あはは」


チュ

宥「ん……」

玄「どう?おねえちゃん」

宥「この前よりはマシだね」

玄「あれは痛かった」

ギシ

玄「おねえちゃん、きて……」

宥「うん」

玄「おねえちゃんのおもち、ほんと大好き」

宥「おもちだけ?」

玄「ぜんぶすき」

宥「ふふ」

宥「玄ちゃんの体……あったかい」

玄「おねえちゃんこそ、やわらかくってずっと抱き着いていたい」

玄「ふっ、はっ、んあああっ!」

宥「くろちゃ、おとうさんに、きこえちゃ」

玄「だって、こんな、きもちよすぎっ」

玄「一人でするのと、ぜんぜんちが」

宥「あんっ」

玄「こんな、すごいの、しらないっ」

宥「うんっ、わたしもっ」ギューッ

宥「もう、きこえちゃっても、いいっ!」

宥「もう、くろちゃんだけいれば、それでっ」

玄「うん、うん……!」

玄「おねえちゃ、だいすきっ!」

玄「もう、後戻りできないね」

宥「する必要あるかな?」

玄「まったくもって!」

宥「ふふ」

玄「わたし、おねえちゃんがおねえちゃんでよかった」

宥「わたしも、玄ちゃんが玄ちゃんでよかった」

宥「とっても……よかった」

玄「うん!」


宥「おやすみ。玄ちゃん」
玄「おやすみなさい。おねえちゃん」

―――――――部室

玄「はいおねえちゃん。あーん」

宥「あーん♪」

憧「見せつけてくれるねぇ。それにしても今日はずいぶん仲良いわね」

玄「まぁ……ね」

宥「二人だけの秘密…ね」

憧「へー」



穏乃「……」

穏乃「玄さん、おめでとう。宥さん。ありがとう」

憧「何よ……シズまでなんかいわくありげじゃない?」

穏乃「べっつにー。そんなことないよ」

憧「怪しい……」



穏乃「宥さん。ほんと、感謝してます。こんな世界があったなんて知らなかった」ヒソヒソ

宥「し、穏乃ちゃん…その話はダメ」ヒソヒソ


穏乃「なー憧♪今日の部活後遊びに来ないか?」

憧「えっ!?いいの?いくいく!」

穏乃「じゃー決まりだね!そろそろ部活始めよ!」

憧「うん!」

――――――帰り道


玄「はー。今年はほんと寒いね」

宥「寒くないよ」

玄「え?」

宥「寒くないよ」

玄「ど、どうしたの…!?明日は槍が降るの!?」

宥「だって……」






宥「玄ちゃんがそばにいてくれるからね!」チュ

玄「ふわっ……!」

カン!

ドSでえっちな宥ねえを書きたかっただけのSS

原点に立ち返って玄宥もいいと思うのです

あらたそ出番なかったそ~

以下、穏乃が乙の数だけ道具を使ってアコチャーを奴隷調教


じゃあの

眠いから尻すぼみ感は否めん

すまんの

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