さやか「まどかもほむらも久しぶり!高校卒業以来だね」(123)

ほむら「久しぶりねさやか、毎日のようにメールや電話をしてるけどやっぱり会えないと寂しいものね」

さやか「そうだねぇ。いやーまどかやほむらは仲良さそうで何より何より」

まどか「さやかちゃんこそ元気そうだね、音大はどうなの?」

さやか「まぁ成績は悪くないかなってまどかの薬指に指輪!」

まどか「うぇひひ、ほむらちゃんと婚約したんだ」

ほむら「ちなみにこれは私のソウルジェムよ」

さやか「ってソウルジェムをまどかに渡すって離れられないじゃん」

まどか「え?問題あるかな?」

ほむら「私にはわからないわ」

さやか(何このバカップル)

さやか「まぁいいや、それでそっちは大学どうなの?」

まどか「ちゃんと毎日行ってるよ!」

ほむら「えぇ、毎日真面目に勉強しながらいちゃついているわ」

さやか「へ、へぇ」

ほむら「この前もまどかといちゃついていたら」

さやか「そ、それよりさ!マミさんとか久しぶりにあってみたいね!」

まどか「マミさんならこの前会ったよ?」

さやか「本当?元気だった?」

ほむら「最初は元気そうだったけど最後はなんだか疲れていたわ」

さやか「何を話したのさ」

ほむら「私達が婚約したことから始まって」

さやか「あぁうんそのせいだね」

ほむら「それにしてもこれからはお酒を飲んだりできるのね」

さやか「そういえば私も飲んだことないなぁ」

まどか「ママじゃなくてお母さんがいつも酔ってたから飲み過ぎは注意しないとね」

さやか「まどかはまだママってよんでるんだね」

まどか「そ、そんなことないよ!」

ほむら「そこが可愛いのよ」

まどか「そんなこと言ったらさやかちゃんにバレちゃうよほむらちゃんのばかぁ」ポカポカ

ほむら「ごめんなさい、どんな時も可愛いまどかのことを伝えたくて」

さやか(何これ)

ほむら「そういえばまどかはお義母さんと一緒にお酒を飲む事を夢と言っていたわよね」

まどか「うん!」

ほむら「ならあなたがお義母さんと話している間、私はお義父さんと飲み明かしてみようかしら」

まどか「あはは、パパもきっと喜ぶよ」

さやか「まぁまぁ、今日はさやかちゃんと一緒に初めてお酒でも飲もうよ」

ほむら「そうね、お義父さんの前で醜態を晒す可能性もあるし」

まどか「うぇひひ、ママがいつも美味しそうに飲んでるからきっと美味しいんだろうなぁ」

ほむら「えぇ、きっととても美味しいものよ」

さやか(でもお酒ってジュースみたいに美味しいってわけではないって聞いたような)

和子「見滝原中学校の皆さん元気ですか?」

和子「えーでは中沢くん、卵焼きは甘めですか?それともだし巻きですか?」

中沢「どっちでもいいんじゃ」

和子「正解です」

まどか「またダメだったんだ」

さやか「というか先生ももういい歳年なのにね」

ほむら「それでもしっかり彼氏はできるのよね先生って」

まどか「そういえば仁美ちゃんがいないね」キョロキョロ

さやか「あー仁美なら今海外だってさ」

ほむら「海外?また仕事?」

さやか「みたいだね、大学生でもあるのに大変だねぇ仁美は」

まどか「お家がやっぱり大変そうだもんね」

さやか「小さい頃はいっぱい遊べたんだけどね」

ほむら「小さい頃の記憶は中学時代の事しか覚えてないわね」

まどか「あ、ほむらちゃんの嘘つき」

まどか「気弱でおどおどしてた自分を忘れたいなんて前に言ってたよね」

まどか「でもそれはそれでとっても可愛いって言ったのに」

ほむら「まどかが可愛いっていってくれてもやっぱり忘れたくなることはあるのよ」ファサ

さやか「あーはいはいごちそうさま」

さやか「中学時代をこの前のように思い出せるけどもうすぐ就職なんだよね」

まどか「そうだね、あの頃はママが大企業の社長になるなんて思わなかったよ」

ほむら「そうね、お義母さんの実力には驚かされたわ」

まどか「でもママがほむらちゃんを是非採用したいって言ってたよね」

ほむら「えぇ、光栄なことだわ」

さやか「就職決まってるみたいなもんじゃん」

さやか「まどかも詢子さんの会社に?」

まどか「うん、ほむらちゃんの秘書になるの!」

さやか「え?秘書ってほむらは新入社員になるんでしょ?」

ほむら「大学生でも貢献できることぐらいあるわ」ファサ

さやか(幹部みたいな位置に入ってすぐつけるぐらい信頼得てるって一体何したんだろう)

ほむら「個室がもらえるからまどかといちゃつきながら給料がもらえるなんて夢みたいね」

まどか「うぇひひ、仕事はちゃんとしないとだめだよほむらちゃん」

ほむら「えぇ、まどかを寂しがらせない程度にね」

さやか(ほむらの部下って大変そうだなぁ働かせるために色々やらないといけなさそうだし)

ほむら「それで、さやかは音楽関係でも狙って就職活動をするの?」

まどか「さやかちゃんなら上条君のマネージャーとか?」

さやか「い、いやー恭介は外国でもうデビューしてるし」

ほむら「でもあんなに有名になってるのにマネージャーはまだいないのよね」

まどか「それにマネージャーになってほしい人は決まってるって雑誌でも言ってるんだよね」

さやか「あーもううるさいうるさい!」





さやか「なんだかんだで成人式も終わったねー」

まどか「同窓会まで時間があるねー」

ほむら「せっかく3人そろったんだしマミの家にでも行ってみる?」

さやか「あ、いいねーマミさんいるかなぁ」

まどか「じゃあ私が運転するね!」

さやか「え?まどかが?」

まどか「うぇひひ、ちゃんと無事故無違反なんだよ」

さやか「いつとったの免許」

まどか「19歳の時にとったんだぁ」

さやか(むしろその時期にとってすでに違反してたらそれはそれで…)

ピンポーン

マミ「はい」

さやか「あ、お久しぶりですマミさん」

マミ「え?もしかして美樹さん!?久しぶりね、元気だった?」

まどか「うぇひひ、久しぶりってほどではないですけどこんにちはマミさん」

マミ「え、あ、鹿目さん」

ほむら「こんにちは」

マミ「暁美さんまでこんにちは」

さやか(表情が引きつってるけど一体どれだけ惚気られたんだろう)

マミ「そう、そういえば成人式の日だったわね、」

さやか「そうなんですよねー」

まどか「うぇひひ、久しぶりにマミさんに皆で会いに行こうってなって」

マミ「そう、わざわざありがとう」

マミ「それにしても皆可愛い衣装ね」

ほむら「成人式だとこんな感じじゃなかったかしら?」

マミ「それでいいと思うわよ?」

さやか「そういえばマミさんはスーツですけどほむらみたいにもう社会で活躍を!」

マミ「あぁ、これは就職活動がそろそろ始まるから色々とね」

さやか「なんかピシっとしててOLって感じですね!」

マミ「ふふっありがとう」

まどか「私もマミさんみたいにスーツ似合うかなぁ」

ほむら「まどかは何を着ても似合うわ」

まどか「うぇひひ、ありがとうほむらちゃん」

ほむら「お礼なんていらないわ、事実だもの」

さやか「まぁあの二人は置いといて」

マミ「どうかしたの?」

さやか「杏子って今はどうしてるんですか?」

マミ「佐倉さん?」

さやか「そういえば見てないなぁっておもいまして」

マミ「あなた達今日は同窓会は?」

さやか「ありますけどまぁ夕方ですね」

ほむら「まだ数時間あるわね」

マミ「なら少し会いに行ってみる?」

まどか「会えるんですか?」

マミ「えぇ、今日はお祝いってことで行きましょう」

さやか「お祝いじゃないと会えないんですか?」

マミ「そういうわけではないけどお楽しみってことで行きましょう」

マミ「佐倉さんに会う前にこのお店に入りましょう」

さやか「こ、ここってすごく高い店なんじゃ」

まどか「高級そうだねー」

マミ「気にしないで、今日は私のおごりよ」

ほむら「なるほど、杏子がいたら財布がすっからかんになるという予想で先に入るわけね」

マミ「そういうわけじゃなくてあなた達の成人祝いよ」

さやか「ありがとうございますマミさん」

まどか「ありがとうございます!」

ほむら「…」

さやか「…」

まどか「…」

マミ「今日は皆を連れてきたわよ佐倉さん」

杏子「はい、お久しぶりです暁美様、美樹様、鹿目様」ニコ

ほむら「誰?」

マミ「佐倉さんよ」

さやか「杏子はもっと髪がぼさぼさだよマミさん」

マミ「素材がきっといい髪なんでしょうね佐倉さんって」

まどか「自然で優しい笑顔だね」

杏子「ありがとうございます鹿目様」ニコ

さやか(別人としか思えない)

さやか「で、あんたはこの御店で働いてるの?」

杏子「はい、とてもよくしてもらっています」

ほむら「給料はりんご何個分?」

杏子「そんなリンゴばかり買ったりしませんよ」

まどか「そ、そうだよね!お菓子も買うもんね!」

杏子「そうですね、孤児院の子供達に買っていってあげたら喜びそうですね」

さやか「孤児院?」

杏子「孤児達に何かできることがあればと思ってよくボランティアに行くんです」ニコ

さやか「ま、眩しい」

杏子「私もそんなに給料が高いわけではないのでそんなにボランティアや募金というわけにも行きませんが」

さやか「それにしても化けるもんだねぇ」

さやか「あの杏子がちゃんとセットするとこんなに女の子らしくなるなんて」

杏子「昔は皆様に大変失礼な言葉遣いをしてしまって申し訳ありませんでした」ペコ

さやか「え、いや責めてる訳じゃなくて、」

マミ「やっぱりこんなに代わってると皆驚くわよね」

ほむら「別人としか…」

まどか「うん」

マミ(こうしている間もずっと手を組んで話さないあなた達も昔はお互いに恥ずかしがってたのに随分かわったとは言わないほうがいいのかしら)

杏子「すみません、そろそろ仕事に戻りますね」

マミ「ゆまちゃんは元気?」

杏子「はい、あの子も良く働いてくれています」

杏子「まだ高校生なのにアルバイトのお金を私に渡してくれて」

マミ「そう、妹みたいな子なんだから大切にね」

杏子「はい、それでは失礼します」


さやか「で、マミさん杏子は?」

ほむら「どこで会えるのかしら楽しみね」

マミ「信じられないって言いたいのはわかるけどさっき会って話したでしょう?」

さやか「なんだか私って大人になってない気がしてきた」

まどか「うん、私ももっと大人になりたいな」

ほむら「まどかはそのままでも最高よ」

まどか「ほむらちゃん…うぇひひ、嬉しいな」

ほむら「まどか…」

まどか「ほむらちゃん…」

マミ「さ、注文しましょう」

さやか「2人は放っとくんですね」





さやか「ごちそうさまでした」

まどか「ごちそうさまでしたマミさん」

ほむら「ごちそうさま」

マミ「えぇ、久しぶりに会えて嬉しかったわ」

マミ「あなた達もそろそろ同窓会だしまたね」

さやか「はい!」

マミ「そうそう、結婚式には呼んでね暁美さん」

ほむら「えぇ、任せておきなさい」

まどか「うぇひひ、なんだか照れちゃうよ」

さやか「さーて同窓会に行きますか」

さやか「お、懐かしい面々が」

モブ「さやかじゃん、久しぶりー」

さやか「久しぶりー」

モブ「暁美さんと鹿目さんも久しぶ…え?鹿目さん結婚したの!?」

まどか「うぇひひ、婚約だよ」

中沢「相手は高校で知り合った相手とか?」

ほむら「私よ」

モブ「え?」

中沢「え?いや、仲がいいとはおもってたけど…」

さやか「冗談じゃないみたいなんだよねこれ」

ほむら「性別の壁なんてたやすく乗り越えれるわ!」

モブ「ねぇさやか、暁美さんってもっとクールだったと思うんだけど」

さやか「うん、まどかのこと以外はね」

さやか「なんかあっちの男子が落ち込んでるけど」

中沢「あーあいつは鹿目さんが好きだったらしいからショックだったんでしょ」

さやか「あっちは?」

中沢「あいつは暁美さんに一目惚れしてたな」

さやか「二人共人気なんだ」

中沢「お前はお前でとっつきやすいから人気はあったけどな」

さやか「そうなの?」

中沢「恭介がいたからなぁ」

さやか(そんなにわかり易かったかな)

カンパーイ

さやか「かんぱーい」

まどか「うぇひひ、かんぱーい」

ほむら「乾杯」

さやか「と乾杯もしたけど…」

さやか「ビールって苦いんだっけ」

まどか「らしいね」

ほむら「飲めるかしら」

さやか「ま、まぁものは試しってね」

まどか「うん、そうだね!」

ほむら「それにしても酔っ払うってどんな感覚なのかしら」

さやか「初めてだと結構勇気がいるねこれ…」

さやか「あんまり美味しくないね」

まどか「うん」

ほむら「でもこのおつまみと合わせるとすっと飲めるわよ」

さやか「え?本当?」

ほむら「えぇ、本当よ」

ほむら「はい、あーんまどか」

まどか「も、もうこんなトコロで恥ずかしいよほむらちゃん」

まどか「あ、あーん」

さやか(といいつつするんだ)

その後のことはなんとなくしか覚えていません
目の前でまどかとほむらが口移しでお酒を飲ませあったり
中沢が脱ぎ始めたりしていたことだけはなんとなく覚えています
そこからは記憶がないので何をしていたのかわかりません、私は一体何をしていたのか
まどかやほむら、中沢の事を考えると私もなにかしでかしているのではないか
そう思うと怖くて他の人に聞くこともできません
嫌なことを忘れて騒ぎたい時以外は飲まないようにしたいと思います


その後

杏子「あ、さやかさんこんにちは」

さやか「一応外だと名前で呼んでくれるんだ…っつー」

杏子「大切なお友達ですから」ニコ

さやか「で、どうかしたの?」

杏子「この前あまりお話出来ませんでしたしお酒でも軽く飲みながらお話でもしようかと思いまして」

さやか「お、お酒はしばらくはいいよ!頭も痛いし気だるくなったし!」

杏子「飲み過ぎない程度ならいいものですよ?」

さやか「そのセーブしようっていう思考が動かなくなるから今日は本当に勘弁して!」



新成人はお酒の飲み過ぎに注意しましょうおやすみなさい

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