魔王「最近の勇者ゆとりすぎんだろ」(86)

勇者「遂に辿り着いたぞ、魔王!」

勇者「あっさり過ぎるぐらい簡単にここまで来れたけど、これが最後の戦いだ!」

勇者「まぁ、戦闘一回もなかったけどね……。魔王覚悟ぉー!」

がちゃり

側近「弓兵隊、撃てーッ!!」

弓兵隊「」ドドドドドド

勇者「ぎゃあ!!」

勇者「きゅう」

側近「撃ち方やめー!」

弓兵隊「」ザッザッ

側近「魔王様、勇者の体力をあと一発シッペすれば死ぬ状態まで削りました」

魔王「うむ、よくやったぞ。トドメはせめて魔王の我が刺してやろう」

勇者「だ、誰だお前は……」

魔王「人類の宿敵である魔王だが」

勇者「えぇ!?」

勇者「魔王って……女の子じゃなかったのか!?」

魔王「は?」

勇者「お前本当は魔王じゃないだろ!魔王はこんなゴツくてデッカイ化物なんかじゃない!」

魔王「……一体何を申しておるのか分からんのだが」

勇者「俺の知ってる魔王は可愛い女の子で、おっぱい大きかったり、幼かったり、ちょっとのんびり屋だったり」

勇者「とにかくこの勇者にべた惚れの可愛い女の子だ。俺が倒しにかかったら「好きだよ」とか言ってくれる……」

魔王「……うわぁ」

側近「ま、魔王様……これは」

魔王「ああ、酷い」

勇者「魔王を出せ!俺はその為にここまでやって来たんだ!」びたんびたん

側近「全身に矢刺さってるのに陸に上がった魚みてーに元気だ」

魔王「勇者よ……。我が魔王なのだ、我は貴様と同じ男に性別が分類される」

勇者「いやだあああぁーーー!!!?」

魔王「貴様が魔王にどんな願望を抱いてきたのかは知らんが」

魔王「魔王が何の理由もなく勇者好くわけねぇだろカス」

勇者「うそだ!!そうやってお前は人間たちを長年苦しめてきた!!」

側近「都合悪くなってそれっぽい事言い出し始めましたね」

魔王「糞みたいな理想を話した手前、もう何も感じぬ」

勇者「世界を半分やるだと……?ふざけるな、俺はそんな安い誘惑に惑わされたりはせん!」

勇者が死んで人間滅ぶ話が見たい

側近「まぁ、勇者も思っていたより幼かったし、おつかい感覚の軽い気持ちでここまで来たのでしょうね」

魔王「そうか。勇者、これから貴様を倒すぞ。我は直前で哀れんで生かしておくとかするつもりはないからな」

勇者「やめろぉー!!俺は勇者だぞぉー!!これは何か間違いが起きてるんじゃないか!!」

魔王「生まれ変わったら女の魔王が支配する世界で勇者やれるといいな。さらばだ」

勇者「待て……落ち着け……。弓矢如きで勇者がこんな消耗させられたのは納得いかないんだ……」

側近「いや、だってお前レベル1じゃんか」

魔王軍ってひとつの軍隊みたいなもんじゃん
勇者だけで壊滅させるっておかしくねえ?とは思ってたわ

むしろレベル1が弓掃射くらって生き残ってる勇者ぱねぇ

>>23
神(笑)の加護だろ
勇者の力とかじゃなくて神の力よね結局
つまり神&捨て駒(人間)VS魔王軍だったんだよ!

勇者「だってここまで一匹も魔物と遭遇しなかったんだもん!レベル上がるわけねーじゃん!」

魔王「当たり前だ。こちらも貴様のステータスアップを恐れて対策を練っていたのだ」

魔王「勇者には絶対に近づくな、と」

魔王「スライム一匹でさえ貴様には勿体ないのだ」

勇者「マジかよ、せいすいもトヘロスも唱えてないのにおかしいと思った……」

側近「哀れなお前を魔王様は、せめて魔王城で死なせてやろうと提案なされたので貴様は今まで暗殺一つされずに済んでいたのだ」

魔王「よくそんな状態で我が城を攻め込んできたものだな。逆に関心させられたぞ」

勇者「てっきり、奇跡かうふふな展開が起きるとばかり考えてたんだ、俺……」

何度倒しても生き返るチート
さらに来るたびにレベルが上がってるという糞仕様
魔王側からしたら経験地も入らないので疲れるだけ

魔界って人間界から糞離れてるじゃん
それでも勇者生き返るじゃん
つまり自分の領土に近い魔王が復活しないのはおかしい

勇者「くっ……想像以上に卑怯で極悪な魔王だったようだ……!」

勇者「しかし、甘かったな魔王……俺は勇者だぞ!女神さまの加護で身を守られている!」

魔王「あ、ああ」

勇者「貴様のその闇の力は俺には通用しない!光はかならず闇に勝つんだ!」

側近「魔王様、あまりにも奴が哀れすぎます……この側近、これ以上は見ていられない」

魔王「我もだ……。我はこんな虫ケラを殺してしまって良いのだろうか……」

勇者「ま、まだだ……俺は、俺はまだ負けていない……!」

ゆうしゃは ひのきのぼう を かまえた !

魔王「うぬぅ!?ひ、ひのきのぼう……!?」

ヒノキの棒でボス倒すSSがあった気がするな
でもひのきの棒どう考えても折れるよね
ご都合主義すぎてうっとうしかったわ

側近「ああっ、魔王様!こいつの防具ぬののふくしかないですぜ!?」

魔王「なんと惨い……」

勇者「うるさい!魔物倒せなかったから金が全然手に入んなかったんだよ!」

勇者「武器だって……途中のダンジョンに宝箱でもあるかと期待してたら、そんなもん一つも見つからなかったし」

勇者「そういうのそっちでダンジョンに置いといてくれるはずだろ!?」

魔王「……な、何を申しておるのか更にわからぬ」

側近「普通に考えて、敵が有利になるような武器や防具をご丁寧に配置してくれる魔王なんていねーだろうが」

側近「更に言えば回復アイテムとか以ての外だわ」

勇者「畜生っ……悪魔め……!!」

そういえば勇者は正々堂々と戦った~みたいなのあるけど
大体4人パーティーで一人の魔王倒してる時点で
正々堂々じゃないんだよね
一人で挑むか魔王+側近3人ぐらいで勝負したらいいのにね
それでも軍隊滅ぼすレベルなんだから正々堂々じゃなくて
チート糞野郎って呼ぶべきだよね

>>45
軍隊というか魔王やられて皆士気が落ちて降伏してるんじゃないの?

>>47
魔王のとこいくまでに幹部みたいなの倒してる場合がほとんどじゃん
この時点でおかしいよね
どう考えても人間じゃ勝てないよね
こういうのもご都合主義すぎてうざい
そもそも士気が落ちるのがわかってるなら最初から弱いうちに
フルボッコにするべきだよねこれもご都合主義だよね

確かにそうだよな
なんで魔王の城に武器があるんだ

エルフとかドラゴンとかが人間と手を組む~みたいなのあるけど
あれもうざいね何で魔族とは組まないんだろうねおかしいよね
チート糞野郎が勝つって最初からわかってるから組むんだよね
死ねばいいのに

魔王「勇者よ、貴様は本当に我を誰と思って、こんなテロ行為を仕掛けてきたのだ?」

勇者「魔王は魔王だ。人類を脅かす敵であって絶世の美少女!」

勇者「勇者やってんのは王サマに「お前の父親すげー奴だからお前なら絶対できる」とか言われたから、頑張ってるんだ!」

勇者「とにかく魔王!俺はお前を倒さなければ国に帰らせてもらえない!覚悟しろ!」

魔王「お、おお、そうか」

側近「こいつ予想外にバカで酷い……」

勇者「レベル1でもひのきのぼうでも関係ねぇー!俺はここまでたった一人で辿り着けた勇者なんだからな!」

魔王「あっ」

魔王「そ、そうじゃ……貴様、仲間はおらんのか?てっきり隠していたのかと思っておったのだが」

勇者「仲間ぁ!?いないっ!!」

>>50
勇者特権の空き巣と同じ感覚でしょ
勇者から見れば宝箱だけど普通に見たら武器の入った箱みたいなね

勇者は選ばれた存在なんだぞ?幹部にすら勝てるわけないよねなんて、イチローの2000本安打なんて普通の人間にできるわけないじゃんリアリティ無いなって言ってるようなもん
>>50
敵の使ってる武器を拾って使うようなもん、ランボーやスネークだってやってる

>>56
何で選ばれたの?誰から選ばれたの?神(笑)とか言わないでね
父親が~とかもいらないからね
父親と勇者の実力は無関係だからね
国一番とか言うなら他の国の強い奴とも最初から組ませるべきだし
国一番なら1lvなのもおかしいよね
まあそれを言ったらRPGが最初から1なのはおかしいってことになるから
やめておくよ

側近「ほ、本当に、手下の報告通りにこいつ一人ぼっちの旅だったのか!寂しい!」

魔王「町へ潜入させたモシャス使いの魔物によると、酒場とやらで仲間が作れると聞いておるぞ?」

勇者「違うだろ!!」

魔王「何!?」

勇者「仲間ってのはさぁ……イベントが発生して、問題起こしてるボス魔物を倒して」

勇者「それで俺がそいつに認められて、そいつが初めて仲間になるとかだろ!酒場で募集とか上辺だけの奴らしか集まらない!」

側近「ああ、確かに」

勇者「ていうか、みんな4人ぽっちで魔王退治とか無理って言ってきて仲間になってくれないんだよ……!」

勇者「畜生ぉ……4人で魔物軍勢に挑むとか王サマ何考えてんだよぉ……」

魔王「えっ、伏兵とか用意してなかったのか!?」

側近「勇者も勇者なら、その王も王ですねっ……!」

勇者「王サマたぶん頭弱いんだよ!!」

側近「いや、王は最終的な決定を下す立場であって、周りの人間が色々考えたりするだろうが!」

側近「貴様の周りの人間はバカしかいないのか!?」

魔王「通りでこっそり手下どもを人間の町へスパイに送りつけても一切バレないわけだ……」

魔王「側近よ、直ちに幹部を集結するのだ。一気に征服してしまう為に安全な策を練ろうではないか」

側近「了解致しました、魔王様!」

勇者「ま、待て魔王!俺がまだここにいるぞ!そんな真似は勇者が許さん!」

魔王「邪魔だ!!帰れ!!」

勇者「えぇ……」

魔王「貴様の程度も頭の出来も既に知れたわ。勇者ごっこなら裏山かどこかで思う存分に楽しめ」

勇者「ごっこ、だと……!?俺が遊びでこんな事をしているとでも言うのか!」

勇者「やはり魔王、お前を俺は倒さなければならないようだ……!!」

ゆうしゃは ひのk(ry…

魔王「わかったわかった!死ね!」

まおうは ゆうしゃを けっとばした !

ゆうしゃは いきたえて しまった !

魔王「どんな学習教育をすれば、あのようなバカどもが生まれてしまうのか謎だ……」


数ヶ月後、世界は魔物たちによって征服され、人間は皆奴隷と化したのであった。

王「わしはまだ死にたくないのだ。許せ、魔王よ」

側近「首を刎ねいィ!!」

王「」ぐったり

「やったー!痴呆で脳無しの糞国王が死んだぞー!」「うおおおぉー!」

魔王「人間どもよ、貴様らは一人残らず今日より我々魔物の配下となった。奴隷として精々働いていただこう」

魔王「しかし!以前の貴様らの国のような貧困を我は起こさぬと誓おう。安全と平和を約束する」

「うおおおおおおぉぉぉぉぉーーー!!」

魔王「だが、まずは奴らの教育をし直した方が良さそうだな……」


おわり

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