櫻子「これからもよろしくね!」向日葵「もうずっと離しませんわ!」(125)

「私は大室櫻子さんの事が好きです!」

「よろしかったら、私と付き合って頂けませんか!?」




「え・・・えーと・・・」

「お、女の子同士で何を言ってるの!?」

「正直、キモいよ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



向日葵(私はとある夢を見ましたわ・・・)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

向日葵「あ、あれ?ここは?」

櫻子「向日葵?どうかしたの?」

千歳「うふふ、古谷さんが作業中に寝るなんて珍しいな~」

綾乃「今日は冬にしては暖かくて、眠くなる気持ちもわからなくはないけど・・・気をつけてね、古谷さん?」

向日葵「すいません、気をつけます」

櫻子「向日葵め・・・怒られてやーんの♪」ニヤニヤ

向日葵「ぐっ・・・言い返す言葉もありませんわ」

千歳「あっ、うちのクラスの提出プリントが一枚足りへん」

綾乃「歳納京子ね!きっとそうだわ!行くわよ千歳!」

千歳「うふふ、ちょっと行ってくるな~」

綾乃「もし、遅くなったら、二人とも帰っていいからねっ」

千歳「遅くって言ってもイヤラシイ意味やないでー」

綾乃「な、何を言ってるのよっ//」


ガラガラガラ


櫻子「行っちゃったね、先輩方」

向日葵「私も・・・ちょっと顔を洗ってきますわ」

櫻子「お土産はクッキーねー」

向日葵「はいはい、買って来ませんけどね」

櫻子「わーい、向日葵の手作りだぁー♪」

向日葵「今の会話で、どうしてそうなりますの!?」

櫻子「だって、持って来てるでしょ?」

向日葵「まったく、鼻だけはいいんだから・・・・・後で出しますわ」

櫻子「やったー♪・・・紅茶の用意しよう~っと」

向日葵「・・・まったく」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


向日葵「顔を洗いましたが、まだ目が覚めませんわね・・・」スタスタ


生徒B「あ、あの、古谷さん?」

向日葵「はい?」


生徒B「その・・・生徒会室に行くんだよね?」

向日葵「そうですけど?」


生徒B「こ、これを、櫻子ちゃんに渡してくれないかな?」スッ

向日葵「手紙?・・・櫻子にですか?」


生徒B「うん、今日渡してくれると嬉しいかも//」

向日葵「はい、わかりましたわ、ちゃんと渡しておきますね」


生徒B「ありがとう!」タタタタタ


向日葵「・・・・・?」

生徒C「ちょっと、直接渡さないとダメでしょ?」ボソボソ

生徒B「だ、だって恥ずかしいんだもん」ボソボソ

生徒C「まったくそんなんで告白ちゃんとできるの?」ボソボソ

生徒B「が、頑張るもん//」ボソボソ



向日葵(・・・・・・・・・)

向日葵(・・・・普通に聞こえてますわね・・・)

向日葵(・・・・・・・・・)

向日葵(・・・・・・・・・)

向日葵(・・・・・・・・・)

向日葵(・・・・・・・・・)

向日葵(って、告白!?)


向日葵(さ、櫻子宛に・・・って事は、ラブレター!?)

向日葵(櫻子に!?)

向日葵(え、何で・・・・?)

向日葵(と、とにかく中身を確認しないと・・・)


向日葵(って、ダメですわ!)


向日葵(・・・・・・・・・・)

向日葵(ま、まさか、櫻子が・・・・・)

向日葵(あ、ありえませんわよね?)

 







ガラガラガラガラ


櫻子「遅いぞ!紅茶が冷めたじゃん!おっぱいでも洗ってたのか!おっぱい魔人め!」ブーブー

向日葵「なんでよ・・・」




向日葵「はい、これ」スッ

櫻子「ん?なに?」

向日葵「見たまま・・・手紙ですわ」


櫻子「口で言えばいいのに・・・面倒だなー」

向日葵「口で言うのが恥ずかしいから・・・手紙なんですわよ」

櫻子「ふむ・・・・・え//」

向日葵(・・・なんで赤くなってるのよ!)

櫻子「へ、へぇ~//」

向日葵(な、中身が気になりますわ)


櫻子「・・・・・えへへ//」




向日葵(・・・・え?なんで嬉しそうなの?)

櫻子「ふぅ~ん//」チラチラ

向日葵「な、なんでこっちを見ますの?」


櫻子「向日葵って私の事をそういう風に見てたのか~、私知らなかったな~//」

向日葵「は、はぁ!?」


櫻子「それに、べつに屋上じゃなくても・・・ここで言えばいいじゃん。誰もいないんだし//」モジモジ

向日葵「ち、違いますわ!それは私じゃありませんわよ!?」


櫻子「えっ?」

向日葵「同じクラスの・・・その・・・匿名希望さんですわ」

櫻子「・・・・・・・・向日葵じゃないの?」

向日葵「き、決まってますわよ!何で私が櫻子にラブレターを書かないといけませんの!?」

櫻子「そうなんだ・・・」シュン

向日葵「な、何で残念そうにしてますの!?」


櫻子「し、してねーし!それよりクッキー食べたい!」

向日葵「あなたって、色気より食い気ですわね・・・はいはい、すぐに用意しますわ」

櫻子「うむ、よきにはからえ」

向日葵(え、えええええぇぇぇぇぇぇ!?)

向日葵(櫻子・・・もしかして、私の事が?)

向日葵(・・・・最初、あんなに嬉しそうだったのも・・・私の事が?)

向日葵(友達がたくさんいるのに・・・最終的には私と遊ぶのも・・・・私の事が?)

向日葵(学校帰った後、週末、休みの日も、365日毎日会いに来てくれるのも・・・私の事が?)


向日葵(ど、どうしましょう、櫻子に告白されたら//)


向日葵(って、なんで私は嬉しがってますのよ!)

向日葵(そうですわ!櫻子なんか・・・・櫻子なんて・・・櫻子・・・)



向日葵(もしかして、私って・・・・)



向日葵(そして、櫻子も私の事を・・・・・)

櫻子「何で顔真っ赤でニヤニヤしてるの?きもっ」

向日葵「え?あっ、そうですわね、か、風邪かしらー//」

櫻子「ふーん、熱あるの?」

向日葵「た、たぶんですわ」


コツン


向日葵「って、なんでおでこ同士で計るのよ!?」

櫻子「こ、これがわかりやすいの//」

向日葵「そ、それならしょうがないですわね//」

櫻子「う、うん//」

向日葵「熱・・・どうかしら//」

櫻子「うん、熱い・・・//」

向日葵「そうなの・・・櫻子も熱いですわよ//」

櫻子「もしかしたら、私も病気かも//」

向日葵「・・・それは大変ですわね//」

櫻子「う、うん//」

ガラガラガラ


綾乃「はぁー」

千歳「歳納さん、もう帰ったんかなー?」

綾乃「どこにもいなかったわね・・・ってあれ?二人は何をしてるの?」


向日葵「あっ、そのクッキーの準備を」

櫻子「私は紅茶の準備を」


綾乃「そうなの、私も貰っていいかしら?」


向日葵・櫻子「はい!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



向日葵「生徒会も終わって下校の時間・・・」

向日葵「櫻子・・・屋上に行ってしまいましたわ」

向日葵「・・・」ソワソワ

向日葵「や、やっぱり、私も行きましょう!」


タタタタタタタ



向日葵「ここの階段を登れば・・・」

向日葵「あっ・・・」

「私は大室櫻子さんの事が好きです!」

「よろしかったら、私と付き合って頂けませんか!?」




「え・・・えーと・・・」





「その、ごめんなさい!」


「私、好きな人がいるの!」

「だから、ごめんなさい・・・」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

向日葵(櫻子・・・・)


向日葵(・・・って、こっちに来ますわ、か、隠れないと)



生徒B「うぅ・・・」ポロポロ

生徒C「よしよし」



向日葵(行きましたわね・・・・)

向日葵(・・・櫻子・・・何をしてるのかしら?)


櫻子「・・・・」ポロポロ



向日葵「櫻子!?」

櫻子「ひ、向日葵!?」グシグシ

向日葵「・・・・えーと・・・」

櫻子「何で屋上なんかにいるの?」

向日葵「え?あっ、その・・・そうですわ!屋上の掃除を杉浦先輩から頼まれて・・・」

櫻子「生徒会室では向日葵と、ずっと一緒だったけど頼まれてない・・・向日葵の嘘つき」

向日葵「あ、あははは・・・・・・」



向日葵「その、何で泣いてましたの?」

櫻子「・・・・告白を断るって大変なんだね」


向日葵「え?」

櫻子「私も・・・好きなやつがいるんだけど、その人に振られると思ったら・・・」

櫻子「だから、振るって大変なんだね・・・」

向日葵「・・・櫻子は優しいのね」

櫻子「え?」

向日葵「だってそうでしょ?」

向日葵「告白してくれた人の気持ちになって、考えて振ってあげたんでしょ?」


向日葵「櫻子はとっても優しい人ですわ」

櫻子「そんなじゃない!!!」


向日葵「え?」

櫻子「私はこのラブレターが・・・好きな人からのラブレターなら、どれだけ良かったかなんて考えてるの!」

櫻子「せっかく送ってくれた人の気持ちなんか考えずに、私は!私は!」

櫻子「自分の事ばかり!自分に!私が!本当に欲しかったのは!」




櫻子「向日葵からのラブレターなの!」


向日葵「・・・・え?」

櫻子「私は向日葵が好き!好きなの!」

櫻子「だから、生徒会にだって入ったし!中学で同じクラスだった時も本当はとっても嬉しかったの!」

櫻子「さっきの子だって、小学3年生から同じクラスだったけど、どうでも良かったんだよ!」


櫻子「私は自分さえ良ければいい、酷い人間なの!」ポロポロ

櫻子「だから、優しいなんて言わないでよ!向日葵!」ポロポロ


ダキッ


櫻子「ふぇ?」

向日葵「櫻子・・・あなたは酷くなんてなくてよ」

櫻子「そ、そんな事!」

向日葵「私の方が酷いですわ・・・」

櫻子「え?」


向日葵「あのラブレター・・・最初は燃やして捨ててしまおうかと思ったんですわよ?」

櫻子「え?・・・えぇ!?」

向日葵「だって、私の愛しい人・・・私の好きな櫻子へのラブレターだったんですもの」

櫻子「・・・え?」

向日葵「私は・・・あなたが言う酷い部分も含めて・・・全部好きですわ」

向日葵「だから、自分の事で泣かないで、私はあなたの事が全部好きなの」

櫻子「っ//」

向日葵「あっ//」

櫻子「//」


向日葵「だ、ダメ!ダメですわ!!!」

櫻子「え?」


向日葵「今のは無し!無しですわ!は、恥ずかしすぎますわ//」


櫻子「向日葵!!!」

向日葵「は、はいっ!?」


櫻子「こ、これから、恋人として、よよよよよろしくお願いします//」

向日葵「こちらこそ、その、ありがとうございます//」

櫻子「ありがとう・・・って、何だよそれ・・・さっきまで格好よかったのに幻滅だな~」

向日葵「え?えぇ!?」


櫻子「ふふーん、何で顔真っ青になってるの?」


向日葵「こ、こら!からかいましたわね!」



櫻子「えへへ~、よろしくね、向日葵」ニコッ

向日葵「はいはい//」プイッ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


向日葵「・・・・・」

向日葵「AM4時・・・・」

向日葵「夢・・・・・」


向日葵「朝早くて、頭が痛い・・・」



向日葵「でも、さっきの夢は・・・・」

向日葵「嘘・・・夢じゃないみたいに鮮明に覚えてますわ・・・」


向日葵「・・・・櫻子//」

向日葵「って、私、何で櫻子の事が!?」


向日葵「ありえませんわ!ありえませんわ!ありえませんわ!ありえませんわ!!!!!」



向日葵「・・・・・」



向日葵「・・・・・・・・そう、私って櫻子の事が・・・・好きなのね」


向日葵「・・・確かに櫻子は人気者・・・恋人がいつできても、おかしくないですわ」




向日葵「これは神様のお告げなのかもしれませんわね」



向日葵「こうなったら!勝負しますわ!さっきの夢どおりやるなら、ラブレター!これがキーワード!」

向日葵「見てなさい!櫻子!!!」ぐぐぐぐぐぐ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



櫻子「なんだよ向日葵め・・・今日は先に学校に行くからとか・・・」

櫻子「はぁ~・・・ようやく学校に着いた」

ちなつ「櫻子ちゃんおはよう」

あかり「おはよう櫻子ちゃん」

櫻子「おはよう、今日も寒いね」


向日葵「おはよう、櫻子」

櫻子「おはよう・・・・・・・疲れてる?」

向日葵「ちょっと寝不足で・・・」

櫻子「ふーん」

先生「授業を始めまーす」


櫻子「えーと、今日は1限目が数学だから、数学の教科書を・・・・」

櫻子「あれ?机の中に何かが・・・・手紙?・・・・・・・ハートマーク・・・・」

櫻子(って、これラブレター!?)


櫻子「っ!」ハッ

向日葵「っ!」プイッ


櫻子(い、今、向日葵が見てた!?)

櫻子(勘違いされたら・・・どうしよう・・・どうしよう)

櫻子(・・・とりあえず、読んでみようかな)


櫻子(差出人の名前はない・・・でも、放課後に屋上って書いてある・・・)

櫻子(それにしてもすごい、1枚の手紙にいっぱいの文字が・・・)


櫻子(所々・・・私が好きって書いてある・・・//)

櫻子(こんなの、恥ずかしくて読めるか!)



櫻子(・・・・・・・・・・・)




櫻子(・・・・・・・・・・あれ?)





櫻子(この字って・・・・向日葵!?)

櫻子(え?この書き方も・・・あっ・・・向日葵だ!)

櫻子「・・・・」チラッ

向日葵「っ!」プイッ


櫻子(・・・・・・・・//)

櫻子(そっかー向日葵かー//)


櫻子(えへへへ//)


櫻子(わっ、い、今の私マジでキモいかも・・・//)


櫻子(で、でも・・・向日葵かー・・・そっかー//)




櫻子(えへへへ//)

櫻子「・・・//」チラチラ

向日葵「//」カァー


櫻子(向日葵・・・ラブレターを入れるために・・・だから、朝早く来たのかー)

櫻子(向日葵から告白かー)

櫻子(えへえへ//)


櫻子(そ、そうだ!告白される練習を・・・どんな返事するか考えないと!)




櫻子(そうだな~)

■シミュレーション中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

向日葵「櫻子ー好きですわー、愛してますわー」

櫻子「ふっ」キリッ

向日葵「まぁ、かっこいい//」

櫻子「向日葵って女の子が好きなの?」キリッ

向日葵「あ、あの・・・」

櫻子「キモいなぁ~」

向日葵「・・・・・・・ぇ」

櫻子「でも、そんな向日葵も好きだよ」キリッ

向日葵「え?」

櫻子「私は向日葵とならどこまでキモくなれるよ」キリリッ


向日葵「櫻子ー」

櫻子「ふふ、向日葵は可愛いなー」ナデナデ

向日葵「無茶苦茶にしてー//」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 








櫻子「えへへへ~」だぱー

向日葵「・・・・//」チラッチラッ


先生「大室さん?涎がでてますよ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


向日葵(こ、これは・・・・夢どおり?)

向日葵(櫻子がラブレターを見てニヤニヤしてますわ)


向日葵(さっき、私をチラチラ見てましたし・・・気付いてくれたのかしら?)



向日葵(嬉しそうにしてますし・・・やっぱり、相思相愛・・・・今日の放課後には・・・・)

向日葵(恋人関係に!?)


向日葵(キャーーーー//)




ちなつ「今日は二人ともケンカしないし何かあったのかな?」ボソボソ

あかり「仲が良い事はいい事だよぉー」ボソボソ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



櫻子「よし!放課後!屋上に行って来るね!」

ちなつ「うん、私たちも部活だからバイバイ」

あかり「バイバイ~」



櫻子(やっぱり、さっきのシミュレーションが良いみたい)

櫻子(一回落として、持ち上げる・・・)

櫻子(これで嬉しさも倍増!向日葵も絶対に喜んでくれる!)

櫻子(そして、最高の恋人関係に・・・・)


櫻子(えへ//えへへ//)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




向日葵「来ましたわね、櫻子・・・」

櫻子「やっぱり、向日葵だったんだ」


向日葵「気付いてましたの?」

櫻子「うん、向日葵の字だったし・・・」


向日葵「そう・・・・」

櫻子「うん」

向日葵「一度しか言わないからしっかり聞いてくれるかしら?」


櫻子「うん」




向日葵「私は大室櫻子さんの事が好きです!」




向日葵「よろしかったら、私と付き合って頂けませんか!?」



櫻子(き、来た!)

櫻子(う、嬉しい・・・・シミュレーションよりもずっと//)

 







櫻子(そ、そうだ!セリフ!セリフ!)


櫻子「え・・・えーと・・・」

櫻子「お、女の子同士で何を言ってるの!?」

櫻子「正直、キモいよ!」



向日葵「・・・・・え」

櫻子(え、えーと、この後は・・・・)


櫻子(あ、あれ?・・・頭が真っ白で・・・)



向日葵「あ・・・うっ・・・うっぅ・・・」ポロポロ


櫻子「向日葵!?」

向日葵「来ないで!!来ないで!」


櫻子「向日葵!ち、違うの!これは!」

向日葵「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」

向日葵「本当にごめんなさい、そうですわよね、キモいですわよね」


向日葵「実は、私もちょっとだけ、そう思ってましたの・・・私ってキモいかなーって」ポロポロ


櫻子「き、聞いて!向日葵!」


向日葵「ごめんなさい、告白なんてしてしまって・・・さようなら、櫻子」ダダダダダ


櫻子「ひ、ひまわ・・・り?」ヘナヘナ

 




櫻子「あれ?なんで向日葵・・・あんなに泣いてるの?」

櫻子「あれ?放課後が終わったら・・・私たち恋人同士に・・・最高の恋人に」ポロポロ


櫻子「うっ・・・・ひっく」ポロポロ


櫻子「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん」ポロポロ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




櫻子(あれから2日・・・)

櫻子(あれ以降、向日葵とまともに会話できてない・・・)


櫻子「はぁ~」


ちなつ「元気ないね櫻子ちゃん」

櫻子「・・・・うん、色々あってね」

ちなつ「もしかして、向日葵ちゃんと何かあったの?」

櫻子「うっ・・・・実はそうなの」

ちなつ「やっぱり・・・最近、二人がケンカしないな~って思ってたんだ」

櫻子「ちなつちゃんは鋭いね」

ちなつ「う~ん・・・・ねぇ?相談に乗ろうか?」

櫻子「ううん、大丈夫・・・自分で何とかしてみる」

ちなつ「わかった、ただし大変な時はいつでも相談してね。友達だもん」

あかり「あかりもいるよぉ~」

櫻子「ありがとう」


櫻子(そうだよ、みんなに心配させちゃだめだ・・・)

櫻子(向日葵め、私の手を煩わせるなんて、なんて奴だ!)




櫻子(・・・ううん、悪いのは私だよね)

櫻子(神様・・・もう恋人とか贅沢は言いませんから)

櫻子(せめて・・・昔の関係に戻してください)

生徒A「それでね」

向日葵「そうなんですのね」クスクス

櫻子「向日葵?ちょっといいかな?」

生徒A「あっ、大室さん」

向日葵「いいですわよ、大室さん」

櫻子「え?」






櫻子「え?」

向日葵「大室さん?どうかしましたの?」

櫻子「な、なんでもない、私の勘違い・・・えへへ」

向日葵「そうなんですの」

櫻子「じゃ、私トイレ行きたいから」バビューン

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








櫻子「・・・・」ポロポロ

櫻子「なんだよ、大室さんって・・・なんだよ!」


櫻子「うぅぅ・・・・・」ポロポロ


櫻子「別に・・・・悲しくなんかないもん」

櫻子「向日葵なんか・・・・」

櫻子「向日葵なんか」

櫻子「向日葵なんか!」

櫻子「向日葵なんか!!!」



櫻子「嫌い!」





櫻子「じゃないもん・・・」




櫻子「うっ・・・・うぅ・・・・」ポロポロ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





櫻子「・・・もう少ししたら授業が始まっちゃう・・・どうしよう・・・」

櫻子「どうして、私って生きてるのかな・・・」


櫻子「もう、どうでもいいかも・・・・死にたい」


綾乃「あら?大室さんどうしたの?今にも死にそうな顔して」


櫻子「杉浦先輩・・・なんで1年生のトイレに?」

綾乃「そうね・・・・」

綾乃「黙っててくれって言われたんだけど、古谷さんから大室さんを探してくれってメールが来たの」

櫻子「ひまわ・・・りが?」


綾乃「まったくケンカでもしたの?こんなんじゃ次期生徒会副会長になんてなれないわよ!」

櫻子「ひま・・・わり」ポロポロ


綾乃「ど、どうしたの!?」


櫻子「うわぁぁぁぁん」ポロポロ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






綾乃「そう・・・詳しくは話せないけど・・・大室さんが原因で古谷さんと酷いケンカをしちゃったのね」

櫻子「・・・はい」


綾乃「それで、どうしたらいいのかわからないって話しね」

櫻子「はい・・・」

綾乃「はぁ~、まったくこんな事で悩むなんて・・・」

櫻子「なっ!」

櫻子「何を言うんですか!私がどれだけ悩んでると思ってるんですか!」

櫻子「杉浦先輩がそんな薄情な人間なんて知りませんでした!」

綾乃「謝りなさい」

櫻子「私は真剣に悩んでいて!」


櫻子「・・・・え?」


綾乃「簡単よ、ただ一言、『ごめんなさい』でいいのよ」

櫻子「・・・・・あっ」

綾乃「まったく、自分が悪いって思ったら謝るのなんて常識よ!」

綾乃「これじゃあ、本当に次期生徒会副会長にはなれないわよ!」


櫻子「あああああああ!そうですね!すごい!そうです!謝ればいいんですね!」

綾乃「うんうん、いつもの元気が出てきたみたいね」


櫻子「私行って来ます!向日葵のところへ!」

綾乃「大室さん!ファイトファイトファイファイビーチよ!」

櫻子「はい!ありがとうございます!」


ダダダダダダダダダダダ


櫻子(待ってろよ!向日葵!!)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





ダダダダダダダダダダダ

櫻子「つ、着いたぁぁぁぁ!!!」ハァハァ

生徒A「こんなに寒いのに大室さんは元気だね~♪」

生徒B「元気な大室さんも素敵だよ//」

生徒C「どうかしたの?」

櫻子「・・・・」ハァハァ

櫻子「ひ、ひまぁぁり」ハァハァ

向日葵「何でしょうか?」ニコッ

櫻子(!?)

櫻子(何で・・・なんで・・・そんな笑顔なの?)

櫻子(それって余所行きの・・・向日葵が他人に向けてる笑顔じゃん)

櫻子(・・・・・)ジワッ

櫻子(だ、ダメ!泣くな私!)

櫻子(私は謝る!謝るって決めたの!だから!)

櫻子「向日葵っ!私!話が・・・」ゴホッゴホッガホッ

生徒B「もう!走ってきた直後に無理に大声だすから」

生徒C「大丈夫?」

生徒A「ジュース飲む?」

向日葵「ふふふ♪大室さんったら可笑しいですわー♪」クスクス



櫻子(だから・・・そんな顔をしないでよ!向日葵!)

櫻子(いつものお前なら『まったく櫻子ったらしょうがないですわね』って言ってただろ!)

櫻子「向日葵!一回しか言わないからよく聞けよ!」


生徒B「え?いきなりどうしたの?」



櫻子「向日葵!ごめんなさい!!!!」





向日葵「え?何が?」





櫻子「私も向日葵の事が大好きなのーーーーーー!」





向日葵「え?」

キャーーコクハクヨー
キマシタワー
エーマジデー
スゴイーオメデトー


向日葵「っ//」ボンッ

生徒D「あれ?二人ってまだ付き合ってなかったんだ?」

生徒C「てっきりもう付き合ってると思ってたよ」

生徒A「そ、そんな・・・古谷さん・・・」

生徒B「私の大室さんが・・・」

向日葵「じょ、冗談はよして!あなたは私を振ったでしょ!」

向日葵「そ、その・・・キモいって言ったじゃない!」



櫻子「その後には、続きのセリフがあったの!!」

向日葵「セリフ!?なんですの!それは!!」



櫻子「向日葵と一緒なら私・・・どこまでもキモくなれる!」

櫻子「私はそれくらい向日葵が好きなんだよ!」


向日葵「・・・・え?」

向日葵「で、でも、あなたは・・・私を振って・・・・」

櫻子「向日葵に告白してもらって嬉しくて嬉しくて、頭真っ白になって!」

櫻子「それで考えてた告白の返事が途中でわからなくなったの!」


向日葵「なっ・・・・さ、最低!最低ですわ!」

向日葵「私があの後、どんな気持ちだったか!わかりますの!?」


向日葵「あなたを・・・大室さんって呼んだ私の気持ちが!」

向日葵「好きなあなたと・・・接することができなくなった私の気持ちが!!」

櫻子「わかるか!・・・わからないの!・・・だから!!!!」


櫻子「だから!!!!!!」



櫻子「ひまわぁりぃ!!!!ごめぇんなぁさい!!!!」ポロポロ


向日葵「・・・・・」


櫻子「ごめんなさい、ごめんなさい、私が悪かったの、だから・・・嫌いにならないで・・・」ポロポロ

向日葵「・・・・・」


ダキッ


櫻子「ひぃまわり?」

向日葵「はぁ~・・・バカね」

櫻子「バカぁ・・・私バカだよぉ」ポロポロ


向日葵「私が櫻子の事を嫌いになるはずないでしょ?」

向日葵「だって、私は・・・未来永劫・・・櫻子の事だけが好きなんですもの」

櫻子「・・・・許してくれるの?」グスグス

向日葵「しょうがないですわね」



櫻子「・・・・恋人になってくれるの?」

向日葵「し、しょうがないですわね//」



櫻子「・・・・本当に?」

向日葵「ほら、涙を拭いて・・・今度は夢じゃありませんから・・・ね?」


櫻子「・・・・」パァァァァ


櫻子「えへへ~//」スリスリ

向日葵「まったく//」

あかり「おめでとうーーーーー」

ちなつ「おめでとう!二人ともーーー!」

生徒A「おめでとう」グスッ

生徒B「・・・おめでとう」

生徒C「ほんとにおめでとう」

生徒D「よかったね二人とも」



櫻子「あ・・・あぁぁぁ//」

向日葵「あ、あなた!なんでクラスの真ん中でこんな事を!?」

櫻子「あ・・・あぁうあぅあぅう//」シュー

向日葵「って、聞いてますの!?」




櫻子「お」


向日葵「え?」




櫻子「おっぱい禁止ーーーーーーーーーーー//」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







綾乃「まったく人騒がせな・・・」

ちなつ「本当ですよ、どれだけ心配したか」

千歳「うふふ、やっぱりあの二人は仲が良い方がええなー」

あかり「ですねー♪」

「ほ、ほら手を繋いで帰りますわよ//」

「え、なななな!何を言ってるの!?」


「も、もう//」

ギュウウ


「こ、恋人繋ぎ//」

「ほ、ほら、私たち恋人同士ですし・・・仕方なくなんですからね//」

「そ、そうだ!恋人同士なら仕方ねーし//」




「えへへ~//」

「ふふふ~//」



「これからもよろしくね!向日葵!」

「もうずっと離しませんわよ!櫻子!」









       終わり

これにて終わりになります。
支援&こんな時間まで読んでくれてありがとうございました
また、機会があればよろしくお願いします

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