ブサ男「いててて…」
ギャル「いったぁ…」
ブサ男「ご、ごめんなさい！」
ギャル「あぁ、大丈夫大丈夫、そっちは？怪我してない？」
ブサ男「え、あ、はい…」
ギャル「ちょっ！血出てるよ！」
ブサ男「えっ？ああ、こんなの擦り傷ですよ」
ギャル「ちゃんと手当しなきゃダメだって！！これ使って！」ﾊﾝｶﾁ
ブサ男「あ、ありがとうございます…」
ギャル「とりあえず抑えてて」
ブサ男「は、はい…」
ギャル「あー、もうバイト行かなきゃ、ケータイ持ってる？」
ブサ男「は、はい、持ってます」
ギャル「ちょっと貸して」パッ
ブサ男「あっ」
ギャル「…これでよしっと、あたしの番号入れといたから」
ブサ男「え？」
ギャル「つーかあんた連絡先少なすぎでしょ、ちょっとウケるわ」
ブサ男「あの、なんで電話番号？」
ギャル「今朝の占いでね、運命の人とぶつかるかもって出てたの！」
ギャル「だからあんたかもって！じゃー、夜にでも電話しよ！」
ブサ男「えええ！？」
ギャル「あー、バイト遅れる…じゃーね！！」ﾀｯﾀｯﾀｯ
ブサ男「いや、ねーだろ…」
ブサ男「大体なんだよ占いって…」
ブサ男「…でゅふっ(女の子の連絡先をゲットしてしもうた…！)」
――――その夜
ブサ男「で、電話してねって言ってたよな…」
ブサ男「よぉし…」
ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ ﾄｩﾙﾙﾙﾙﾙ
ギャル「もしもーし」
ブサ男「あっ、あっ、あのっ！」
ギャル「あ、もしかして今朝の？」
ブサ男「あっ、はっ、はい！あの…」
ギャル「マジで電話してくれたんだ！ありがと！」
ブサ男「あっ、あっ、ハンカチのお礼もしなきゃと思って…その、ダメにしちゃったから！弁償！」
ギャル「いーのいーの、そんなこと…ん？」
ブサ男「ど、どうしました？」
ギャル「いや、ちょっと、ニュース見てる？」
ブサ男「急にどうしたんですか…」
ギャル「変なことやってるんだけど…」
ブサ男「へ、変なこと？」
ギャル「いや、何か…ゾンビとか…」
ブサ男「はい？」
ギャル「いや、ほんと！なにこれやばいって！」
ブサ男「えっ、ちょっ、ほんとに！？」
ｶﾁｯ
ニュース「番組の途中ですが緊急報道です。人が他の人を捕まえて次々と食べている映像が入りました」
ブサ男「な、なにいってんだこれ…」
ギャル「ねぇ、これなに？ねぇ…！！」
ブサ男「そ、そういうバラエティとかじゃ…」
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