P「ふふふ……どうです?この私と共にアイドルの頂を目指しませんか?」
女の子「はぁ?プロデュース力?何ソレ、新手のナンパ?」
P「へっ?あ、いや、ナンパとかじゃなくて…。俺は765プロって芸能事務所の新米プロデューサーで…あっ、こ、これが名刺!……あれ?名刺どこだ…」ガサゴソ
女の子「765プロとか聞いた事無いんですけどー。…じゃ、そういう事で」スタスタ
P「あっ、ちょっと待っ……ああ、行っちゃった」
P「……またダメだったか」
P「今のコはなかなか良さそうだったんだけどなぁ」
P「…ま、数打ちゃ当たるじゃないけど、アイドルの金の卵を見つけるまで諦めないぞー!」
P「よし、次はこの公園で探してみるかな。ふぅ、集中して………今だっ『Pアイ』発動!」カッ
ジー
P「………」
P「誰もいなかった」
P「…って、ああっ、しまった!今日のPアイ発動可能回数が今ので0だ…。やむを得ない、今日は帰ろう」トボトボ
?「プロデュース力530000……ついに見つけたわよ!にひひっ♪」
~次の日~
P「では社長、今日こそは必ずやアイドルの金の卵 - キンタマを探して来てみせます!」
社長「うむ、期待しているぞ!この私がティンときてスカウトした君がティンときた女の子ならば、必ずやトップアイドルになれる逸材だろう」
P「はい!ではキンタマ探し…行ってきます!」
社長「頑張ってきてくれたまえ」
~公園~
P「よし、今日もこの公園に来てやったぞ」
P「この公園ではキンときたからな!…サッカー少年のシュートが俺の股間に」
P「次はキンじゃなくてティンとくる出会いを頼みますよ~。はぁぁぁぁぁあ………はぁっ、Pアイ!!」カッ
ジー
P「………」
P「人っ子一人いない。今はPアイ発動すべきではなかったかな…。これで残り発動回数はあと2回……集中しないと」
?「あの、こんにちは…!」
P「はい?」
?「あの、いきなりつかぬ事をお聞きしますが……あなた、芸能関係の方だったりしますか?」
P「ああ、はい。765プロっていう芸能事務所のプロデューサーをやらせていただいています。新米でして、まだ誰もプロデュースした事がありませんけど」
?「そう、よかった。あ、自己紹介が遅れてしまったわね。私は水瀬伊織って言いいますの。よろしくお願いしますね!にひひっ♪」
P「あ、はい…私は765プロのPです。よろしくお願いします」
P「あのぅ……聞いてもよろしいでしょうか?」
伊織「私に聞きたい事…?」
P「えーっと、これって…逆ナンですか?」
伊織「は、はぁぁ?逆ナン?!」
P「俺、逆ナンとか初めてされて正直嬉しいですけど、今は仕事中なのでちょっと…へへっ♪」
伊織『や、ちょっと待ちなさい!誰も逆ナンなんかしてないわよっ!失礼なヤツね!』
伊織(って文句の一つも言ってやりたいけど今は我慢よ…!)
伊織「お、おほほほほ!逆ナンでは無いんですけどぉ…。ちょっとPさんにお願いがあって、今お時間大丈夫ですか?」
P「逆ナン以外お断りですが?」
伊織「真面目に仕事しなさいよっ!」
P「え?」
伊織「お、おほほほほ!何でもありませんわ~」
P「……まぁいいでしょう。それで、俺にお願いしたい事って何ですか?」
伊織「あ、はい。あのぅ…Pさんって、今何をされてましたか?」
P「キンタマを探してました」
伊織「なっ!?き、キン……」
P「ああ、これは失敬。正しくは金の卵…アイドルの金の卵 - 略してキンタマを探してましたよ。それがどうかしましたか?」
伊織「その略し方はどう考えても問題あるでしょうがっ!」
P「………やはり?」
伊織「自覚あるんなら最初から止めておきなさいよ!」
P「面目ない」
伊織「…ったく、ホントにこんな奴がプロデュース力530000もあるのかしらね」ボソッ
P「……今、バッチリ聞こえましたよ」
伊織「えっ、今ので聞こえちゃったの?」
P「私は今忙しいのですが仕方ない。……とりあえず近くの喫茶店でいいですかな?」
伊織「全く何一つこれっぽっちも聞こえてなかったじゃないっ!!」
P「………」
P「水瀬伊織さん、あなた何だかさっきから…」
伊織「な、何かしら?」ギクッ
P「もしかして、漫才師の方ですか?」
伊織「ボケのオンパレード…ボケの宝石箱状態のアンタに言われたくないわよっ!」
P「今の……」
伊織「何よ…?」
P「……ぶっ、ぷぷっ…ジワジワくる……ぷっ」
伊織「別に嬉しくないわよ!」
伊織「あーもうっ、こうなりゃヤケよ!アンタ、アイドルの金の卵を探してるんでしょ?」
P「キンタマね」
伊織「キンタマ言うな!」
P「おや?」ニヤニヤ
伊織「あっ、今のはちがっ…///」カァァ
P「年頃の女の子がキンタマなんて言っちゃダメだなぁ。せめてタマタマって可愛らしく言うべきかな、うん」
伊織「~~~っ、いいから!ちょっと私の話を聞きなさい。アンタに、このスーパーアイドルの金の卵水瀬伊織ちゃんをプロデュースさせてあげるわよ!」
P「………」
ジー
伊織「な、何よ…私何か変な事言った?」
P「そのサングラスと帽子を取ってみてくれないか?」
伊織「あっ、そ、そうよね……はいっ!」
P「っ!?」ティティティティティーン
伊織「…ど、どうかしら?」
P「かつてこれ程までティンときた女の子がいただろうか、いやいない!」
P「Pアイ!」カッ
伊織「?」
潜在アイドル力:530000
P「ご……530000だと…?!」
伊織「あの、それでどうかしら…?私、人を見る目には自信があって、アンタ…Pさんにはプロデューサーとしての能力がありそうだって思って、それで…」
P「………」
伊織「私もちょっとした理由でアイドルにならなきゃいけないの。それもトップアイドルにね。Pさんとなら、きっと…」
P「………」
伊織「やっぱり私じゃダメなのかしら?」
P「ダメじゃないさ」
伊織「えっ?」
P「ダメなハズないだろう水瀬伊織さん!」
伊織「あ……じゃ、じゃあ」
P「是非俺に君をプロデュースさせてくれ!いや、プロデュースさせて下さい、お願いします!」
伊織「…にひひっ、これからよろしくね、プロデューサー…!」
P「こちらこそ。これからよろしくな……伊織!」
こうして俺と伊織の53万最強タッグが結成されたのだった
~初めてのレッスン~
伊織「それで、何をすればいいのかしら?」
P「……伊織、アイドルにとって必要なのはなんだと思う?」
伊織「歌唱力、ステージでのダンスパフォーマンス、あとはルックスかしら?」
P「おいおい、ココを忘れてないか?」ソォー
伊織「やっ、ちょっと変態!」シュッ
パンッ
P「アウチッ」
伊織「叩かれて当然よ!アンタいきなり自分のプロデュースするアイドルにセクハラしようとしたわね?!ホント信じらんない!」
P「ま、待て誤解だ!少し落ち着こう。な?まずはその振り上げている手を下ろしてくれ」
伊織「……アンタの答えによっては振り下ろす事になりそうだから待機よ」
P「よ、よし。あのな、俺が言いたかったのは、アイドルに必要なのは単に歌唱力があってダンスも上手くてルックスの良さまで備わってる」
P「それだけじゃトップアイドルにはなれないって事を言いたかったんだ」
伊織「他に何が足りないってのよ」
P「それはな……ハートだよ」
伊織「ハート…」
P「そう、ハート。誰にも負けない、自分が絶対に一番になるんだーっていう強い気持ち…ハートだよ」
伊織「ええ」
P「伊織もそのハート…持ってるか?」
伊織「そんなの……あったり前じゃない!私は何でも1番じゃなきゃイヤなんだから」
P「うん、わかってた。俺だって1番じゃなきゃ嫌だ。やるなら1番目指さなきゃ、面白くないもんな!」
伊織「まっ、私のプロデューサーなんだし、1番を目指してもらわなきゃ困るんだから当然よね」
P「そこでだ。1番になるにはどうすればいいと思う?」
伊織「そんなの決まってるわ。全部1番になればいいのよ…歌もダンスも可愛さも、情熱も全部ね!」
P「正解!」
伊織「にひひっ♪」
P「そしてトップになるには勢い、勢い、そして勢いだ!」
P「勢いをキープ」
伊織「勢いをキープ…」
P「つまり持続…。今はまだ駆け出したばかりで仕事も無いが、伊織ならすぐに人気が出て仕事も沢山舞い込んでくると思う。それは確信してる」
伊織(プロデューサー、私の事をそこまで…)
P「人気が出てきたら忙しくなってくる。忙しければ当然休めない。それはもうハードだ」
P「体力と気力がなければやっていけない世界だって事、わかるな?」
伊織「ええ」
P「体力気力が勝負のこの世界…まずは徹底して体力作りと精神力を鍛えていこう!怪我や病気もしない健康な身体を作っていこう!」
伊織「はい!」
P「まずはストレッチから」
~初めての精神力鍛練~
P「伊織、これまでに大勢の前で歌ったり踊ったりした事はあるか?」
伊織「ん~、歌ったり踊ったりではないけど、バイオリンの演奏くらいならした事があるわ」
P「ほう、その時緊張したか?」
伊織「いつも観衆は500人くらいはいたけど、大して緊張しなかったわね」
P「そうか。いいぞ、大物の証だ」
伊織「にひひっ♪」
P「アイドルやってりゃ人前で色んな自分を見られる事になる。そりゃ恥ずかしい思いも沢山するかもしれない」
伊織「例えば?」
P「人気が出てくれば、PV撮影で水着になったり当然グラビアの仕事だってくる」
P「人前で水着になるんだ、当然恥ずかしいだろう。できるか?」
伊織「それがトップアイドルになる為に必要な仕事だっていうなら完璧にこなしてみせるわ」
P「よし。他にも常に人の目が付いて回る事になる。もはや注目されっぱなし」
P「人と話す時も、何かを食べる時も、人目に触れている時はいつだって、伊織の一挙手一投足に関心が集まる事になる。わかるな?」
伊織「ええ」
P「じゃあ早速だが、その練習に行くぞ」
伊織「えっ、いきなりどこに行くのよ?」
P「……伊織、お腹は空いているか?」
伊織「まぁ、もうお昼も近いし、空いていると言えば空いているかもね」
P「よし、じゃあこれに着替えて玄関に集合。あ、靴は運動靴でな」
伊織「これに着替えればいいのね。わかったわ、下で待ってて」
P「ふふふ」
セルフ保守
伊織「………」
P「おっ、伊織きたか!じゃ準備運動やるぞ~」
伊織「待ってよ。この格好なに?」
P「イッチニ…何って、見ればわかるだろ?ジャージだよ。イッチニ」グッグッ
伊織「そんな事聞いてないわよっ!なんでこんな全身ピンク…」
伊織「おまけに『水瀬伊織15歳 トップアイドル目指して爆走中~ にひひっ♪』このペイント何なのよ!?」
P「いい宣伝になるだろ!イッチニ、ほっほっ、ポイントは最後の『にひひっ♪』ってとこな!」グッグッ
伊織「これ着て走るって事?」グッグッ
P「そそ」グッグッ
伊織「もしかしてアンタも一緒に?」グッグッ
P「もち、プロデューサーだって体力気力勝負なんだ。俺だって鍛えていかないとな!それに伊織と俺は一蓮托生、伊織一人に恥ずかしい思いをさせるないだろ?」
伊織「うん。……ありがと!でも、まさかこんなお揃いのピンクジャージ姿で並んで走るなんて、普通考えないわよ」
P「普通の事やっててトップになんかなれっこないない♪」
伊織「にひひっ、確かにそうね!わかってるわよ。アンタを信じて付いていくわよ♪」
P「イッチニ、イッチニ!」
伊織「イッチニ、イッチニ!」
P「!」
老人「………」
P「こんにちは~」ニコッ
伊織「こっ、こんにちは!」
老人「ほえ?」
タッタッタ
P「アイドルもプロデューサーも印象が大事!笑顔で挨拶ニコニコスマイル!」
伊織「え、笑顔で挨拶ニコニコスマイル…!」
タッタッタ
P「新人アイドルの水瀬伊織で~す、よろしくお願いしまーす!」ニコッ
伊織「よ、よろしくお願いしま~す!にひひっ」ニコッ
子供「ママー、あれ!」
母親「あら?あれは……お兄ちゃんとお姉ちゃん、頑張ってるわね~。ちいちゃん、応援してあげて!」
子供「うんっ!お兄ちゃーん、お姉ちゃーん、がんばれ~!」
P「ありがとう!」フリフリ
伊織「あ…ありがとうっ!」フリフリ
タッタッタ
伊織「トップアイドル目指して……ば、爆走中で~す!」
P「絶賛爆走中でーす!」
伊織「………はぁ、はぁ」
P「………はぁ、ふぅ」
伊織「……にひひっ♪」b
P「……へへっ」b
P「よーし、あとは休憩も兼ねて歩いて向かうぞ。ホイ、タオル」
伊織「ありがと。何か背負ってると思ったら、タオルとか入れてたのね」
P「まぁな。他にも応急手当セットとか内緒の品々が多数」
伊織「内緒の品々って何なのよ?!はぁ、でもま、確かにこれは鍛えられるわね、色んな意味で」
P「だろ?本格的にCDデビューして仕事が増えてくるまでは、毎日はこれ続けるからな」
伊織「臨むところよ!」
P「うんっ、いい心構えだ。それでこそキンタマだな」
伊織「だからそれやめなさいっての」シュッ
P「甘いわっ」ササッ
伊織「あっ、避けるなぁ」
P「奥義・Pデコピン返し」シュッ
伊織「ひゃっ」パチン
P「的が広いと当てやすいな」
伊織「だ、だまりなさいっ!」
パンッ
声はフリーザさまでいいんだよな?
>>37
見た目いおりんで声がフリーザ様って斬新だよな
P「よし、着いたぞ」
伊織「ここは…」
P「みんな大好きハンバーガーショップだ」
伊織「私、こういう所に来たの初めて…!」
P「おっ、初体験だな!」
伊織「…その言い方はなんかやめなさい。今度は反対の頬を叩かれたいの?」
P「逆にいいかも…」
伊織「きもっ」
P「うっ、傷付くわぁ」ハァハァ
伊織「きもっ、きもっ、きもーっ!傷付く言いながらハァハァすな!」
P「我々の業界ではご褒美です」
伊織「バカ言ってんじゃないわよ。…で、どうするの?」
P「昼飯はハンバーガー食おう!」
>>38
そっちかい
ウィーン
店員「いらっしゃいませ!店内でお召し上がりでしょうか?」
P「はい」
店員「かしこまりました!ご注文をどうぞ!」
P「はい。……伊織、食べたいのあるか?」
伊織「へっ?えーと、ど、どれがいいのかしら?」
店員「こちらのオススメセットがお安くなっております!いかがでしょうか?」
伊織「あ、なら私それにしようかしら」
P「なら俺も同じくヤツを」
店員「オススメセットをお二つですね!ハンバーガーのサイズはS・M・Lどちらにされますか?」
伊織「それじゃあ私はS--」
P「どっちもLサイズでお願いします!」
伊織「はっ、ちょっと待ちなさ--」
P「飲み物は一つはウーロン茶で!伊織は?」
伊織「えっ、わ、私は……えっと」
え?
P「ほら、この中から選ぶんだよ。あ、炭酸はなるべく禁止な」
伊織「わかったわ。えっと…あ、あの…店員さん」
店員「はい、お決まりでしょうか?」
伊織「このオレンジジュースって果汁何%のですか?」
店員「はい、当店のオレンジジュースは果汁100%でございます!」
伊織「あっ、じゃあ私はオレンジジュースにしようかしら♪」
店員「かしこまりました。ご注文を確認させていただきます。オススメセットのLサイズがお二つと、飲み物がウーロン茶、オレンジジュース…以上でよろしいですか?」
伊織「あっ、私Lなんて食べ切れな--」
P「はい!」
店員「ありがとうございます。お会計が1200円です!…はい、ちょうどお預かり致します。ありがとうございました!」
伊織「えっ、もう出来たの?!」
P「ほれ、自分の分は持てるだろ?いくぞ!」
P「ほら、伊織こっちだこっち!」
伊織「う、うん…」
P「なんだ?この席じゃ嫌なのか?」
伊織「嫌っていうか……あっちのカウンターみたいな席にしない?横に並んで座るタイプの」
P「却下」
伊織「え、なんでよ」
P「それはな、これも精神力鍛練の一種だからだ。ほれ、諦めてこの俺と向かい合う席に着きなさい」ポンポン
伊織「精神力鍛練の為なんでしょ?わ、わかったわよ!」ストン
P「よし、そんじゃ食べようか。いただきまーす!」
伊織「…いただきます」
P「うーん、美味しいなぁ!伊織どうだ?」
伊織「このポテトなかなか美味しいわね!」
P「だよな!俺もここのポテト大好きだ」
伊織「オレンジジュースも美味しいし♪」チュー
P「そっかそっか、それはよかった。……それじゃあそろそろハンバーガーも食べよっか?」
伊織「で、でも……食べ方がわからないの」
P「よし、俺が教えてやろう。まず包み紙を全部取って…あ、手はちゃんと洗ってたよな!」
P「こう、バーガーを両手でしっかり持って…中の具をこぼさないように……そう!そして口元まで持ってきてガーッと口を開いて一気に…!」パクッ
P「もぐもぐ…ごっくん!ああ、美味しい!さ、伊織も食べて」
伊織「う、でも…」
P「どうした?早くしないとハンバーガー冷めちゃうぞ」ジー
伊織「わ、わかってるけど……食べるわよ」
カリッ
P「なんだなんだ、そんなネズミが食べるみたいにチョロチョロ食べてたんじゃパンの部分しか食べられないだろう」
伊織「だって、そんな大きな口開いて食べるなんて、はしたなくて出来るハズないじゃない!…アンタだってジーっと見てくるし」
P「これも鍛練、鍛練!それに、ハンバーガーなんてこうやって食べるモノなんだぞ?ラーメンでズルズル音立てながら食べるのと似たようなモンだよ」
伊織「…そうなの?」
P「ほれ、俺も同時に食べてやるからさ!」
伊織「わかったわよ。食べるわよ。食べればいいんでしょ?」
P「オッケー!じゃ、せーのでいくぞ。せーの」
パクッ
伊織「もぐもぐ…もぐもぐ…ごっくん」
P「伊織の口の大きさじゃこれが限界か。で、どうだ?」
伊織「これ…美味しい…!」
P「そっか。よかったよかった!じゃ、どんどん食べて次の鍛練行くぞ」ジー
伊織「…そんなにジッと見てないでよ。食べにくいじゃない」
P「アイドルは常に注目を浴びるモノ…」ジー
伊織「あ、アンタずるいわよ一人だけさっさと食べちゃって!」
P「チョビチョビ食べる方が悪い!食べ切れない分は俺が食うから安心しろ」
伊織「えっ、私の食べかけを食べるっていうの?!」
P「何か問題でも?」
伊織「それって間接キ……///」カァァ
伊織「う~~、わかったわよ。食べるわよ。トップアイドルになるためにも食べまくってやるわよ!」ガブリガブリ
P「おっ、いい食いっぷりだな。あんまり急いで食って喉つまらせるなよー?はい、ジュース!」ニコッ
~タッグ結成から3ヶ月~
伊織「おはようございまーす!」
P「おっす伊織!」
伊織「あら、どうしたの?なんだかゴキゲンじゃない」
P「伊織、おめでとう!」
伊織「えっ、何よ急に?私、誕生日は今日じゃないわよ」
P「決まったんだよ!伊織のデビュー曲、作詞作曲をしてくれる先生方が見つかったんだ!」
伊織「ほ、ほんとう…?!」
P「ああ、モチのロンだ!しかも作詞作曲を手掛けて下さる先生方は、あのAさん、Tさんなんだ!」
伊織「Aさん、Tさんって……あ、『アノ』!?」
P「『アノ』だよ!よかったなぁ伊織!通い通しで伊織の魅力を売り込んだ甲斐があった。伊織には特別に光るモノがあるって、褒めてくださったんだ…。嬉しいよぉ」グスッ
伊織「ば、バカ!なにこれしきの事で泣いてんのよ!私達は二人でトップ目指すんでしょ?やっとスタート地点にこれただけなんだから、泣いて喜ぶにはまだ早いわよ」
P「でもっ、うれじいもんはうれじい~」グスッ
伊織「もうっ、アンタそんなんじゃこれから何回泣く事になるのかわかったもんじゃないわね」
伊織「でも……ありがとう、プロデューサー…!」
お嬢様いおりんかわいい
~伊織・デビューシングル発売日~
P「765プロ所属 期待の超新星『水瀬伊織』のデビュー曲『READY!!』本日発売です!よろしくお願いしまーす!」
伊織「よろしくお願いします!」
P「本日発売『水瀬伊織』のデビュー曲『READY!!』よろしくお願いします!」
伊織「よろしくお願いしまーす!!」
伊織「はぁ、全く売れないわね」
P「なに弱気になってるんだよ、まだ街頭販売始めて10分も経ってないって!」
伊織「でも…ホントに私のCDなんて買ってくれる人なんているのかしら?」
P「自分を信じろって!」
伊織「でも、どうしても不安で…」
P「お前のファンがもう沢山いるのは知ってるだろ?あんだけ目立つ格好で街中を走り回ったんだ。今では必ず応援の声が貰えるくらいにさ!それに…ホラ」
破ァァッ!
子供「いおりおねーえちゃん!」
伊織「え…?あ、ちいちゃん!…と、ちいちゃんのお母さん」
母親「うふふ」ペコリ
子供「いおりおねえちゃん、きょう『しーでぃでびゅー』なんでしょ?おねえちゃんのしーでぃくーださいな!はやくおねえちゃんのおうたききたいのー!」
伊織「えっ…あ」ポロッ
P「はい、お買い上げありがとうございますー!ちいちゃん、ちいちゃんが伊織の初めてのお客さんだよ!応援してくれてどうもありがとう!」
子供「うん!ちいちゃん、いおりおねえちゃんのふぁんだもん!おねえちゃんのおうえんいーっつもしてるよ!」
伊織「ありがとう…ちいちゃん、ありがとう…」グスッ
母親「伊織ちゃんのプロデューサーさん、伊織ちゃんのデビューCD10枚くださいな」
P「じゅ、じゅうまいですか?!」
母親「ええ。うふふ、実は今日は用事があって直接は来れないけど早く伊織ちゃんの歌が聞きたいから~って代理で何人もお願いされてるんです」
P「あ、ありがとうございます!ありがとうございます!」
~765プロ~
P「ちいちゃん親子を仕切に人がだんだんと集まってきてくれて、用意していた100枚、見事完売しました!」
社長「おお、それは素晴らしい!水瀬くん、おめでとう!」
伊織「社長、ありがとうございます」
P「伊織の奴、『応援してるよ』『頑張ってね』ってお声を掛けて頂く度に号泣しっぱなしで、最後の方は何て言って言葉を返してるのか理解不能なくらいでぐしゃぐしゃでしたよ」
伊織「う、うるさいわねっ!嬉しくて自然と涙が出てきちゃうんだから仕方ないじゃない!」
社長「はっはっは、結構な事じゃないか!それにしても、こうやって身近にファンを感じる事が出来てよかったねえ水瀬くん」
伊織「はい!応援してくれるファンのみんなの為にも、これからもっともっと頑張りたいと思います!」
社長「うむ、いい顔だ。もう水瀬くんも立派なアイドルだな」
P「そうですね。僕も本当に嬉しいです。伊織、これからも頑張っていこうな!」
伊織「当然よ!アンタもプロデューサーとしての鍛練、怠るんじゃないわよ。サボったりなんかしてたらあっという間に置いてっちゃうんだからね!」
P「伊織、この短い期間で本当に立派になって……やっぱりさっきビデオに撮っておくべきでしたね社長」
伊織「なっ!?アンタそれいい加減に忘れなさーい!」シュッ
P「いてっ」パチン
P「でも、その命令は聞けないかも。だって、もう俺の記憶にバッチリと…保護付きで保存されちゃったからな」ニコッ
~デビューシングルリリース後初のオリコン発表~
伊織「えっぐ……ひっく…」グスッ
P「いーおーり、ほら、泣くな泣くな」ポンポン
伊織「ら、らって……ぐすっ…あんなにみんなに応援してもらったのに…っ……ランキング100位にも入ってないなんて…」グスッ
P「まだまだこれからなんだからだーいじょうぶだって!765プロなんて超弱小!無名も無名だぞ?そんなトコからいきなりトップ100に入る事の方が奇跡だって!」
社長「………う、うむ。その通りだ水瀬くん。まだリリースして1週間も経ってないんだ、落ち込むのは時期尚早というものだよ」
伊織「でも…」
P「俺達はいつも全力でやって来ただろ?それに530000が二人も揃ってるんだぞ?まだまだこれからだって。な、俺を信じろ!」
伊織「………」ゴシゴシ
伊織「そうよ。私は…私達はトップになるんだから、こんなトコで腐ってたまるもんですか…!」
伊織「プロデューサー、こうしちゃいられないわ。さっさと営業と挨拶周りに行くわよ!」ガタッ
P「っしゃあーいくぜーー!…社長、行ってきますね!」
社長「うむ、頑張ってくれたまえ」
P「………さ、さっきのはあくまでも冗談ですから。ほ、本気にしないでくださいね?」
社長「………営業に挨拶周り、がんばりたまえよ」ニッコリ
うむ
~デビューシングルリリースから3週間後~
伊織『みんな~、今日は私の握手会に来てくれてありがとう!』
伊織『伊織はデビューしたてのホヤホヤ新米アイドルだけど、これからもーっと成長して、ファンのみんなに喜んで貰えるよう頑張りたいと思います!』
伊織『だから、これからも伊織の応援ヨロシクね!にひひっ♪』
伊織『では聞いてください!私のデビューシングルREADY!!』
ARE YOU READY!! I'M LADY!!始めよう
やれば出来るきっと 絶対私NO.1
P「リリースして3週間でまさかの50位ランクイン!やはり伊織には波が待ってましたね!」
社長「うむ。人気が出てくるのは確信していたが、まさかこんなにも早く結果が出るとは大したモノだ」
P「伊織…彼女なら本当にトップアイドルになれますよ!」
社長「……もちろん、彼女をトップアイドルにするのは君の仕事だからね。期待しているよ」
P「はい!」
P「伊織おつかれ!」
伊織「プロデューサー、お疲れ様!」
スタッフ「水瀬さんお疲れ様でした。あ、どうぞお茶です」
伊織「お疲れ様です!ちょうど喉が渇いてたのでとっても有り難いです。ありがとうございます♪」
スタッフ「い、いえ……では失礼します(やべっ、めちゃカワエエ)」パタン
伊織「………」チュー
P「伊織」
伊織「? なあに?」
P「それっ、いっただきーい」
伊織「あっ、それ私の!せっかく貰ったのに何してんのよもう!?」
P「俺だって喉渇いてたんだ。飲ませろよ」チュー
伊織「あっ…///」
P「かーっ、お茶はやっぱうまいな!お返しにホレ」ポイッ
伊織「な、なに…?あっ、これ………あ、ありがとうプロデューサー」チュー
P「果汁100%…覚えて貰えたら嬉しいよな」チュー
P「いやぁ、伊織の勢いもほんとハンパないですね!」
社長「うむ。ポンポンポンと、とんとん拍子でここまできてしまったな。まさかデビューシングルでテレビ出演とは、まさに破竹の勢いとはこの事だよ」
P「裏では決して見せない素直さと、デビューしてから決して崩さない真摯で頑張る姿に、ファンの方々も応援したくなっちゃうんでしょうね。笑顔振り撒いてる伊織は可愛いし」
伊織「ちょっと?普段の伊織ちゃんは可愛くないって言いたい訳?!それに私いつも真面目に頑張ってきたつもりよ?」
P「裏では素直じゃないだろ?」
伊織「どこがよ!?」
P「口では感謝の気持ちがいいにくいからって、手紙にして密かに俺のポケットに--」
伊織「わーわー///」
社長「………」
伊織「あ、あの……もちろん社長にも感謝してますよ!」
社長「………」
伊織「…あっ!私、早く帰って学校の宿題やらなくちゃいけないんだった!そ、それじゃ失礼しまーす!」
P(さっき俺達の目の前で終わったーとか言ってただろ……)
P「僕、社長がテレビ局や地方にまで挨拶周りにいってくれてる事知ってますよ!…普段、伊織も社長には感謝しまくりですよ?今回はたまたまですよたまたま」
社長「キンタマだけに?青春だねえ」ホロリ
~初めてのテレビ出演~
司会「デビューから僅か1ヶ月でオリコンランキング10位に輝きました期待の超新星『水瀬伊織』ちゃんの登場です!」
ワーワー
伊織「はーい、テレビの前のみんな、見てるー?いつも応援ありがとう!」
司会「さぁさぁ水瀬さんこちらへどうぞ!いやぁ、デビューシングルでいきなりのオリコンランクTOP10入りおめでとうございます!」
伊織「ありがとうございます!」
司会「この番組がテレビ初出演との事ですが、どうですか?やはり緊張してしまう?」
伊織「私なんかがこうやって歌番組に出演させていただけるなんてホントに光栄に思います」
伊織「確かに緊張はしてますけど、私の担当プロデューサーが社長にお叱りを受けてる時の緊張感に比べたら、そうでもないかも知れません」
アハハハハ
P「しゃ、社長?」
社長「……いやぁすまん、厳格な社長で通したいんだ」
司会「なるほど、緊張も解れて準備は万端のようですね!では、ステージで歌の準備をお願いします!」
伊織「はぁーい!みんな、伊織のデビュー曲READY!!聞いて下さいね♪」チュッ
???「ちっ……」ギリ
P「これは大盛況でしたね!番組ツイッターでも伊織出演時の反響がすごいすごい!」
社長「うむ。初めてのテレビ出演は大成功100点満点のデキ…いや、120点あげてもいい」
P「ですね!…それにしても伊織遅いなぁ。何やってるんだ?」
~テレビ局女子トイレ~
ドン
伊織「痛っ、あ、アンタ達なんなのよ!?」
売れっ子アイドルA「うわ、これがあんたの素って訳?猫かぶりも大概にした方がいいわよ」
売れっ子B「あんたさぁ、たかがデビュー1ヶ月かそこらの新米のくせに、何調子乗ってんの?カメラの前ではしゃぎすぎ!」
伊織「べ、別に調子になんか乗ってないわよ!これが私の…ウチの事務所の方針なのっ!あ、アンタ達こそ、こんな事してタダじゃ--」
バン
伊織「ひゃあっ」ビクッ
売れっ子C「ひよっ子の癖にピーピーピーピーうるせえんだよ!」
伊織「や、やめてよ…別にあなた達に迷惑なんて掛けてないでしょ?私なんかじゃ、まだあなた達には敵わないんだから」
売れっ子D「『まだ』?アンタなんかが1人で頑張った所でウチらに一生かかっても追い付ける訳ねえだろ!」
売れっ子E「ポッと出のくせにほーんと生意気だよね、伊織ちゃん」
ペロ
売れっ子「………一発いっとく?」
伊織「っ……!?」ビクッ
売れっ子「いいねー!」
売れっ子「それよりさ、もう二度とチョヅかないようにさ……『アレ』アイツらに頼んじゃおっか?」
売れっ子「うっわ、それエグいねー。この子見た感じ、まだ初モノじゃん!」
伊織「えっ……えっ…な、何?」
売れっ子「えー何って?……きんもちいい~ことよ♪」
売れっ子「輪姦わされんの嫌?」
伊織「まわされる?な、なに?なんの事よ…?」ガタガタ
売れっ子「うっわ、みてこの子、震えてるよ~!かっわウィー!」
売れっ子「……悔しいけど伊織ちゃんすっごく可愛い。私が食べちゃいたいナ」ペロ
伊織「あ……や、やだ……ヤダ…」ガタガタ
売れっ子「もう、アンタマジ入ってるっしょ?ダメダメ、男の怖さ教えてやんないと」
伊織「ぷ、ぷろりゅ……たす…け……」ガタガタ
ペロペロ
イオリー ドコダイオリー
伊織「あっ…プロデュ--」
パチン
伊織「ぃっ!?」
売れっ子「黙ってろよ!」
伊織「うぅ…」ポロポロ
イオリー イオリー イオリィー
売れっ子「はっ、テレビ局で大声上げながら人探しとかアホかよ…」
伊織「っ!」キッ
売れっ子「……何?その反抗的な目?自分のプロデューサーがバカにされて怒っちゃった?」
売れっ子「もういいわ。あんたのプロデューサーごと消してやるよ。この業界から」
伊織「……ふざけんじゃないわよ」
売れっ子「は?」
伊織「ふざけんじゃないわよって言ってんの!私とプロデューサーがアンタ達ごときに消されるですって?笑わせるんじゃないわよ!」
売れっ子「だから黙れよ」シュッ
勧善懲悪とか胸が厚くなるな
いおりんの胸は薄いままだが
伊織「っ!」ササッ
売れっ子「あ、このっ…」
伊織「あーゆれでぃーあいむれいでぃー!」
売れっ子「なっ、こいつ馬鹿でかい声出しやがって」シュッ
バチン
伊織「っ…っ…!はっじめようーーー!」
売れっ子「何コイツ、頭おかしくなった?」
売れっ子「っていうかここにいたらヤバくない!絶対人くるよ!」
伊織「やればできるーーー!!」
売れっ子「早く出て!」
伊織「きっとーーー!」
売れっ子「くそがっ!」
シーーン
伊織「ぜっっったーーーい!わたしなんばわーーん!」
P「伊織ーーっ!」
>>109
もっと薄い人がいるんですよ!謝ってください!
伊織「はぁ…はぁ……ぷろりゅさ……うぅぅぅぁああああ」ポロポロ
P「伊織…もう大丈夫だぞ伊織…!ごめん!ごめんな!気付くの遅くなってごめんな!」
伊織「くっ……ひっく……ばかぁ…こわかっ……た…ひっく……ん…だか…らっ!」ポスンポスン
P「大丈夫…俺が付いてるから…」ナデナデ
伊織「うっ……ひっく…うん…!」グスッ
P「落ち着いたか?」
伊織「………」コクン
P「…何があった?」
伊織「別に…」
P「何も無い訳ないだろうっ!俺の伊織を泣かせやがって!ぜってえ許さねえぞ!あいつら…!」プルプル
伊織「ほ、本当に大した事ないから…!」
P「……いや、伊織は怖がっていた。俺は伊織を怖がらせ、泣かした奴らを絶対に許さない」
伊織「……お願いよ、無茶な事はしないでプロデューサー」
P「伊織…?」
ごめん流石に疲れたから少し休みます。そして保守してくれてありがとう!
何分だ?オラッ
>>116
トイレ&飯&風呂で120分くらい…自分でも極力保守ります。
支援保守の有り難みが本当によくわかります。
できれば保守協力をよろしくお願いします
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
せっかく支援してくれたのに落ちたらごめんなさい
飯作ります
ちなみにみそらーめん
10分以内と思ってたら5分以内か。こりゃ厳しい
>>117
合間に読みたいから過去の作品あったら教えて
>>122
P「765プロ内で勢力が二分しているですって…!?」
まともに完結してるのはこれくらいです申し訳ない
ほ
>>125
ありがとう
読んでくる
>>129
ぶっちゃけかなり不評だし読まない方がいいと思います
ほ
h
風呂今から
>>125から目覚しい成長をしていると思いますだからはよ
伊織「私、もう大丈夫だから…。ね?」
P「ああ、わかった」
伊織「READY!!のアカペラを練習してスッキリ!……でもやっぱり悔しいわ」
P「何がだ?(アカペラの練習だって?どう考えてもアレは必死になって助けを呼ぶ声だった。…伊織、辛かったのは自分なのに、俺に心配かけまいと)」
伊織「この程度の事で、怖くて泣いちゃう自分が情けなくて悔しいの」
P「やっぱり何かされ--」
伊織「何もされてない!」
P「………」
伊織「アイツら…今に見てなさいよ。私達をバカにした事、私達を敵に回した事……絶対に後悔させてやるんだから…!」
P「伊織、お前は一人じゃないんだからな。本当に辛いときは俺に頼ってくれていいんだ。俺はお前のプロデューサーだ」
伊織「うん。そう、私にはアンタが付いてるんだものね。…にひひっ♪ありがとう、プロデューサー…!」
P(…いつか思い知らせてやれ、伊織!トップアイドルになる伊織の実力、あいつらに見せ付けてやれ!)
社長(おや、今駆けて行った子達は……ふむ。…ウチの可愛い大事な大事なキンタマちゃんを虐めてくれたお礼は何倍にもして返してくれよう)
社長(……我が社の53万コンビが直々にな)ククク
~テレビ出演から半月後~
P「いやぁ~忙しい忙しい!テレビ出演を皮切りに、どんどん仕事が舞い込んでくるな。でも忙しいのは有り難い事この上なし!伊織、今日もよく頑張ったな。お疲れ様!」
伊織「ふぅ、お疲れ様プロデューサー!」
ガチャ
社長「二人とも、連日の奔走、大変ご苦労な事だね。だが、今はとても大事な時期…気を抜かずに邁進してくれたまえ!…さて、突然だが二人にビッグニュースがある。聞いてくれるかね?」
伊織「はい!」
P「ビッグニュースですって?社長、是非聞かせてください」
社長「では発表しよう。……実はなんと、水瀬くんに次のCDリリースへの話がもう何件も飛び込んできているのだよ。しかも楽曲提供者は大物揃い」
P「おおっ、凄いぞ伊織!やったな!」
伊織「にひひっ♪私達の努力と才能の賜物よ!ま、当然よね」
社長「コホン…そこで我社の命運を賭けた一大プロジェクトを敢行しようと思う。題して『CD3枚同時に出しちゃうもんね』大作戦だ」
P・伊織「『CD3枚同時に出しちゃうもんね』大作戦?!」
社長「いかにも。ズバリ作戦名そのままなのだが、どうかね?」
P「伊織、3曲同時だなんて、苦労は3倍程度じゃ済まないぞ…!」
伊織「ええ、でもせっかくのこんなチャンス逃してなるもんですか!勢い、勢い、そして勢い…でしょ?」
P「そう言うと思ってた!…社長、是非よろしくお願いします!765プロの社運をこのプロジェクトに賭けましょう!」
社長「うむ、やはり二人の意志はそちらの方で固まっているようだな。765プロ創設以来初のビッグプロジェクト…なんとしても成功させよう!」
P・伊織「はい!」
社長「ああ、それとおまけみたいになってしまったが、水瀬くんにドラマ出演の依頼までやってきている」
伊織「私がドラマに…?」
P「やったな伊織!これでまた活躍の幅が広がるぞ!おめでとう!」
~年末音楽特番~
司会「さぁ次に登場するのは……なななんとシングル3枚同時リリース&その全てでトップ10入りを果たした、今一番アツい、そしてあのCMでも話題のアイドルの登場です!」
ウォォー イオリーン オレダーケッコンシテクレー
伊織「はーい、みんな、こんばんは~!果汁100%アイドル水瀬伊織ちゃんでーす☆」
ワーワー
伊織「みんな~、今日も飲んでるー?」
100パーセントー!
P「果汁100%アイドルの名は伊達じゃありませんね」
社長「いやはや、まさかあの地方の果汁100%ジュースのCMからこんなにまで話題になるとは…世の中何が当たるか全くわからないものだね」
司会「いやぁ凄い人気ですね!デビュー1年目で既にトップアイドルの仲間入りをしたといってもいい程の活躍ですからね」
伊織「トップアイドルだなんてそんなっ…。でも、ありがとうございます!それもこれも全て応援してくれるファンのみんなのおかげ…みんな本当にありがとうー!」
ワーワー イオリーン アイシテルゾー
司会「さぁ、話題の果汁100%アイドルがお送りするのは、いずれも週間チャートトップ10にランクインのこの3曲!メドレーでお楽しみください!」
伊織「みんな~、果汁100%アイドル改め、キュート100%アイドル水瀬伊織ちゃんから、これからも目を離さないでね♪」チュッ
売れっ子ズ「………」イライラ
P「いやぁ、今日の番組ツイッターも大爆発でしたね!伊織の話題で持ち切り!うはー気分いいなぁ!」
社長「うむ。我が子同然の水瀬くんの活躍は、年甲斐もなくいつも私を興奮の渦へと巻き込んでくれる。私の2人のキンタマちゃんが、私にまるで若さを取り戻してくれているみたいだ。こりゃ、タマらんねぇ」
P「社長……タマタマ…いえ、まだまだ現役だったんですね…!?」
社長「キミぃ、2人のキンタマとはキミと水瀬くん2人を指すのだよ?タマ~に冗談言ったかと思えばすぐこれだ」ヤレヤレ
P「またまたこれは失礼しました!そろそろ種無しもネタ無し…なんちゃって」
社長「………キミぃ、種無しとはまさか私の事じゃ--」
P「あっ、社長!伊織ですよ、伊織が帰ってきました!おーい伊織ー!」
伊織「プロデューサーどうだった?私、輝いてた?」
P「お疲れ~!もちろん輝いてたぞ。主におでこが!」
伊織「なんですって!?きぃぃー!アンタ、ちょっと待ちなさーい!」
P「ん、伊織も一緒にトイレ行くか?たまには連れションもいいかもな!」
伊織「なっ…/// ば、バッカじゃないのホントに…!もう」
?「これはこれは765プロの皆さん、初めまして」
P「あの、大変失礼で申し訳ないのですが……どちら様でしょうか?」
売れっ子P「おや、これは失礼しました。私、売れっ子達のプロデュースを担当しております売れっ子Pと申します。以後御見知り置きを」
P(売れっ子……あいつらのプロデューサー?何の用だ?)
伊織(………)
P「これはこれはご丁寧にどうも。私、水瀬伊織のプロデューサーのPと申します。よろしくお願い致します」
売れっ子P「よろしくどうぞ。大変お若くて羨ましい限りです。先ほども担当の子とのスキンシップ、密かに拝見致しておりました。いやぁ、実に元気があって素晴らしい」
P「……恐縮です。お見苦しい所をお見せしてしまい失礼しました」
ズイッ
伊織「初めまして!キュート100%アイドルの水瀬伊織です!ナンバーワンアイドルの売れっ子さん達のプロデューサーさんにお会いできてとても光栄です☆」
売れっ子P「いえいえ、貴女のご活躍は我々も戦々恐々としている次第ですよ。勢いとは大変恐ろしい」
伊織「ありがとうございまーす!売れっ子さん達をひとまずの目標に、頑張りまーす!」
売れっ子P「………」ピクッ
P「おい伊織…」
売れっ子P「いえいえ構いませんよ。むしろ尊敬に値する物言いです」
P「恐縮です」
売れっ子P「…そこで一つ提案があるのですがよろしいかな?私達と…売れっ子達と水瀬さんでフェス対決をして互いを高めあうなんていうのはいかがかな?」
P・伊織「…………臨むところです!」
売れっ子P「まさか、こちらの要望を二つ返事で受け入れていただけるとは。まったく、今日は驚く事ばかりだ」
P「こちらこそ、現トップアイドルの売れっ子さん達とのフェスだなんて願ってもない事です。伊織の成長過程においてこれ程嬉しい経験はありませんから。伊織の自信にも繋がるでしょうし」
売れっ子P「…ほう、どうやら我々……現役トップアイドルの胸を借りるつもりなど毛頭ないといったご様子のようだが」
伊織「はい、やるからには当然勝つつもりでやらせてもらいますから!」ニコッ
売れっ子「素晴らしいですわね!」
売れっ子P「おお、お前達か」
売れっ子「私達--現トップに対して物怖じしないその姿勢、恐ろしくて真似できませんわ」
P「そりゃそうでしょうね……何たって売れっ子さん達と伊織とじゃ器が違い過ぎる。伊織の言動が理解出来ないのも当然です」
売れっ子「あら、こちらのプロデューサーさんは達観してらっしゃるのね。まだお若いのに素晴らしいですわね♪」
伊織「ぷっ…あははっ!」
売れっ子「……あら、何が可笑しいのかしら?おかしな子ね」
売れっ子P「……お前達は少し黙っておれ!」
売れっ子「?」
P「こちらはいつでも準備出来てますから…フェスの会場日程等は全てそちらに一任致します」
売れっ子P「承った。……後日御社の方へ連絡します。では失礼」
P「……伊織、準備は出来てるな?」
伊織「ええ、当然よ!」
P「よし、それでこそ伊織だ!対決の日まで、無理せずいつも通り頑張ろう」
伊織「にひひっ♪やっぱりアンタって、すっごく頼もしいわ…!」
社長「水瀬くん、頑張ってくれたまえよ」
売れっ子「何アイツ、私達に勝つつもりでいる訳?ちょームカツク!」
売れっ子「でもあっちのプロデューサーさん若くてかっこよかったなぁ。あーあ、羨ましい」
売れっ子P「……お前達、あの小娘を数ヶ月前のと一緒にするなよ。油断は絶対にするな」
売れっ子「そんなの当然」
売れっ子「二度と生意気言わないようにボコボコにしてやるわよ」
売れっ子P「ああ、それでいい…。あの若造共が、舐めた態度取りおって……!」
売れっ子P「いいか、あちらが例え弱小プロダクションだろうが1人でフェスに挑んで来ようが関係ない。目障りな奴らには早々に退場してもらうんだ。……全力で奴らを潰せっ!」
P「朝目覚めたら高校生に~
って奴も途中投げ出して乗っ取られてたっけなこの>>1
このままじゃ二の舞だぞ
また半年書き溜めてP「765プロ内で勢力が二分しているですって…!?」 みたいな投下しないと
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