戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー×とある魔術の禁書目録のクロス
・キャラ改変有り
・原作同様(特にTF)、超展開有り
ゆったり更新していきます。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1390222295
ナレ『遠い遠い昔の事――宇宙の彼方にある惑星セイバートロンには不思議な生き物が住んでいた。
その生き物とは知性と感情を兼ね備えた巨大なロボット、トランスフォーマー達である。
彼等は善のサイバトロンと悪のデストロンと言う2つのグループに分かれていた。
だが残忍で暴力的な悪の軍団デストロンが惑星掌握を企み、平和を愛するサイバトロンへ一方的に攻撃を仕掛けた。
その為、セイバートロンは一面火の海と化し、豊かなエネルギー資源と高度な文明は壊滅に追い込まれたのだった。
かくしてサイバトロン戦士達は正義と平和の為に敢然と立ち上がったのである』
上条「ん……あれ、ここどこだ?」
上条(確か学校終わって、ビリビリに追いかけられて、それから……)
???「あ、気がついたんだね。良かった」
上条「へ……って、うわぁ!?」
???「あ、酷いなぁ。そんなに驚くことないじゃないか」
上条「い、いやいやいやいや……! 普通に驚くから! 上条さんの神経図太くないから!?」
ナレ『物語の主人公の1人、上条当麻が面食らったのも無理はない!』
ナレ『何故なら彼の目の前にいたのは、明らかに人ではない。
更に、今自分の居る場所も全く知らない場所だったのだ!』
???「まあまあ、そんなに怯えないで。オイラ達は君に何もしないから」
上条「んなこと言われたって……オイラ“達”? まだお前の他に仲間がいるのか?」
???「どうしたバンブル。彼が目を覚ましたのか?」
バンブル「あっ、コンボイ司令官。良いところに来てくれました!」
上条「!? デカッ……!?」
バンブル「オイラ達が悪者じゃないってこと、代わりに説明してくれませんか?」
コンボイ「む、そうか。我々の姿を見て驚くのも無理はないが……」
上条「し、司令官って言われてたよな。あんたがここの管理者なのか?」
コンボイ「ああ。初めまして、私はコンボイ。サイバトロン軍の司令官だ」
バンブル「オイラはバンブル。よろしくね」
上条「…………上条当麻だ」
コンボイ「トウマ君か。バンブルにも言われたと思うが、我々は君に危害を加えるつもりはない」
バンブル「それどころか、オイラは君を助けたんだよ」
上条「助けた……どういう事だ?」
ナレ『当麻は帰宅途中、川に転落したところを助けられたとの説明をバンブル達から受けたのだった』
上条「まさかバナナの皮を踏んで落ちるとか……上条さんの不幸もいよいよ生命を脅かしてきましたよ」
バンブル「でも無事で良かったよ。ずっとうなされてたから心配してたんだ」
上条「助けてくれてありがとうな。命の恩人に対して俺……」
コンボイ「分かってくれればそれで良い。平和的に分かり合えるのならそれが一番だ」
上条「そう言ってもらえると気が楽になるよ。けど、あんた達は一体何者なんだ?」
コンボイ「我々はロボット生命体、トランスフォーマー。君達の言葉で言うなら宇宙人だ」
上条「う、宇宙人!?」
ナレ『当麻はコンボイ達から、これまでのサイバトロン軍の戦いの経歴を聞いた』
上条「なんてこった。じゃあそのデストロンってのも、この地球の何処かにいるのかよ」
バンブル「うん。何とかオイラ達の船に乗り込んでくる前にあいつ等の宇宙船を攻撃できたんだけど……」
コンボイ「我々の船も道連れにされ、この地球に墜落してしまったのだ」
上条「けど、あんた等が目覚めたのはつい最近なんだろ? 俺が知る限り、巨大ロボット襲撃のニュースは無いぜ」
バンブル「うん。他の仲間達も偵察に出てるけど、デストロンの反応は無いんだよね。それが不気味なんだよ」
コンボイ「まだ眠っているだけなのか、それとも我々と同じく情報を集めているのか……」
コンボイ「どちらにしろ、警戒するに越したことはない。メガトロンとはそういう男だ」
♪場面転換♪
ナレ『場所は変わって、とある海底……。
そこでは巨大な基地が密かに建造されていた! そしてそこには……』
サウンドウェーブ「メガトロン様、コンドルトバズソーガ偵察カラ戻ッタ」
メガトロン「よし、では報告を聞こうかサウンドウェーブ」
ナレ『メガトロンである!』
サウンドウェーブ「コノ星ニハ、莫大ナエネルギーヲ生ミ出ス施設ガ幾ツモ存在シテイル。
ソレ等ノ施設ヲ押サエレバ、セイバートロンヘノエネルギー供給モ容易」
メガトロン「素晴らしい。その施設の全ては我がデストロン軍団が手中に収めねばな。人間如きには勿体無いわ」
ナレ『メガトロン率いるデストロンは、サイバトロンと同じく情報を集め、殆どのことを知り尽くしていた』
スカイワープ「しかしメガトロン様、セイバートロン星はまだ存在しているでしょうか」
メガトロン「しておるさ。レーザーウェーブならば例え何百万年経とうとも、そのままワシの帰還を待っておるわ」
サンダークラッカー「なら早いとこ人間達を蹴散らして、エネルギーをたんまり頂きましょうや!」
メガトロン「まあ待て。慌てるでないわ。奴等を蹴散らすなど容易いが、この星と人間を利用しない手は無い」
スカイワープ「と、言いますと?」
メガトロン「この星を支配し、我がデストロン軍団のエネルギー供給場とする。
そして人間全てを奴隷とし、半永久的な労働力とするのだ」
サンダークラッカー「流石はメガトロン様。素晴らしいお考えです!」
ナレ『と、そこに!』
スタースクリーム「メガトロン様、只今偵察より戻りました」
メガトロン「何をしておったスタースクリーム。コンドル達はとっくに帰ってきておるぞ」
スタースクリーム「それが偶然にも面白い施設を見つけましてね。きっとメガトロン様なら気に入って頂けるのではないかと」
メガトロン「馬鹿者が。なら勿体つけずにさっさと報告せんか」
スタースクリーム「なら報告させてもらいますよ」
ナレ『デストロンの航空参謀スタースクリームがコンピューターを操作し、ある場所を映し出した。そこは……!』
スカイワープ「何だここは?」
サウンドウェーブ「人間ガイッパイダ」
サンダークラッカー「これの何処が面白いんだよスタースクリーム」
スタースクリーム「まあ見てな」
ナレ『スタースクリームの言葉通り、映像を見続けるデストロン達。
その映像には、炎を出す者、電気を放出する者、ワープをする者、ありとあらゆる人間が映っていた』
メガトロン「ほう、これは面白い」
スタースクリーム「気に入って頂けたようで何よりですメガトロン様」
今日はここまでです。次回はなるべく早く更新したいです。
ここまで見てくれた方々、ありがとうございました!
メガトロン「不可思議なパワーを持つ人間達か。奴隷にするにはうってつけの人材だわい」
スカイワープ「しかし面倒な事になりませんかい? 抵抗されると少々鬱陶しいかと」
メガトロン「特殊な能力を持っていると言っても人間は人間だ。ワシ等の敵ではないわ」
スタースクリーム「だと良いんですがねぇ」
メガトロン「だがお前達の言う事も一理ある。ここは人間達の力を利用させてもらうとするか」
サンダークラッカー「利用、ですか? 一体何をなさるので?」
メガトロン「ふっふっふ。このようなパワーを持った奴等を沢山生み出すと、一際力の強い奴が一握りは出るものだ」
ナレ『メガトロンは一体、何を企んでいるのか!』
♪場面転換♪
コンボイ「ではトウマ、我々の仲間を紹介しよう。彼は副官のマイスター」
マイスター「よろしく。君からは色々と話を聞きたいな」
上条「ああ、よろしく」
コンボイ「看護員のラチェット」
ラチェット「こんにちわ。地球の人」
「我輩はホイルジャック。技術者をやっとるよ」
「俺はアイアンハイド。主な仕事は警備員だ」
コンボイ「この他にも偵察員のリジェ、バンブルと同じ部隊のミニボット達がいる」
ラチェット「彼等のリペアはまだ完全ではないから、近い内に紹介しよう」
上条「楽しみだなぁ。でもそれより驚いたのは……」基地内を歩く
上条「ここが学園都市の真下にあるってことだよ」
コンボイ「正確に言えば、地下深くだがな。何百年と時が経って、我々の上に建てられてしまった」
上条「成る程なぁ。けど外に出る時はどうしてるんだ? うちの警備ってかなり厳しいぜ?」
ホイルジャック「なあに、心配はいらんよ。あらゆる事態を想定して、出口は沢山作ってある」
ラチェット「それに我がサイバトロンが誇るスーパーコンピューター、テレトラン1が色々とやってくれるんだ」
バンブル「そうそう。だから今までオイラ達の事はバレてないよ」
上条「はぁー、流石はロボット生命体。技術が進んでる学園都市も形無しか。上条さんも納得ですよ」
そこはあれだ。
変形!ヘンケイやユナイテッド、ジェネレーションズ版のデザインにリニューアルしたと思えばいいんじゃないか?
サウンドウェーブはミュージックレーベル、ブロードキャストはデバイスレーベルで。
>>22
そうですね。TFの面々は現代風な姿にアレンジされていると考えて頂ければ。
本日もゆっくり更新していきます。
規制掛かったらすいません。
上条「って、ああ! しまった! ビリビリから逃げた後は特売に向かう予定だったんだ。
今日はタマゴが安く手に入る筈だったのに……不幸だ」
マイスター「?? 何の事やらさっぱりなんだが、君にとっては一刻を争うみたいだね」
上条「貧乏学生の上条さんにはもうホント死活問題ですよ。うう、まだ残ってるかなぁ」
バンブル「だったらオイラがそこまで送っていってあげるよ。司令官、良いですよね?」
コンボイ「ああ、許可しよう。だがあまり目立つ行為はしないことだ」
バンブル「分かってますって! トランスフォーム!」
ナレ『彼等サイバトロンはロボットの姿から、一瞬にしてトレーラーやスポーツカーなどにトランスフォームすることが出来るのだ!』
バンブル「さあ乗ってトウマ。まだその特売って奴に間に合うかもしれないからさ」
上条「ありがとうバンブル。恩にきるぜ」
上条(クラスの連中に見られないよう背を低くしておくか。宇宙人に乗ってますだなんて説明できねえし)
♪場面転換♪
ナレ『所変わって、デストロン海底基地。メガトロンは学園都市のコンピューターからある物を盗み出していた』
サウンドウェーブ「ダウンロードハ順調。コノママ進メバ気付カレナイ」
メガトロン「ふふふ、良いぞサウンドウェーブ。残らずダウンロードしてしまうのだ」
スタースクリーム「しかしあの不可思議な人間達のリストなんか手に入れてどうしようってんです?」
メガトロン「言っただろう。一際力の強い奴が一握りは必ずいるものだと。弱者は強者に従う、それが世の常だ」
スタースクリーム「つまり、どうするんです?」
メガトロン「察しの悪い奴だ。人間共全てを奴隷とするのに、ワシ等だけでは少々手間が掛かる。
故に奴等のパワーを利用させてもらうのだ。それもあの都市でうんと強いパワーを持った奴を使ってな」
スカイワープ「ですがそんな都合よくいるものでしょうか」
サンダークラッカー「ああ。所詮はあのちっぽけな奴等の力だろう?」
サウンドウェーブ「……ダウンロード完了。モニターニ表示スル」
スタースクリーム「大勢いるな。強い奴を見つけるのには苦労しそうですぜ?」
サウンドウェーブ「彼等ノ強サハレベル0カラ5マデ振リ分ケラレテイル。レベル5ガ最大ダ」
メガトロン「ほう。ならば我がデストロン軍団の計画に役立ちそうなのはこやつ等というわけか」
第一位:一方通行(一方通行)
第二位:垣根帝督(未元物質)
第三位:御坂美琴(超電磁砲)
第四位:麦野沈利(原子崩し)
第五位:食蜂操祈(心理掌握)……
スカイワープ「何の事やらさっぱりだぜ」
サンダークラッカー「ああ、頭が痛くなってきやがった」
メガトロン「ふふふ。どれも心惹かれるが、やはりこいつだろう。サウンドウェーブ、モニターに出せ」
サウンドウェーブ「ショクホウミサキ、レベル5。能力ハ心理掌握(メンタルアウト)。
人間ノ精神ヲ思ウガママニコントロールスル事ガデキル」
メガトロン「素晴らしい。まさにワシの計画の為にあるような能力ではないか」
スタースクリーム「確かに素晴らしい能力ですが、我々に使われたらどうするんです? 仲間割れが起きますぜ?」
サウンドウェーブ「彼女ノ能力ハ人間ニ対シテノミ有効。動物ヤロボット、電子機器ニハ効果ヲ発揮シナイ」
メガトロン「聞いたなスタースクリーム。これで遠慮なくこの娘を我が基地に招待できるというものだ。サウンドウェーブ!」
サウンドウェーブ「ハイ」
メガトロン「お前は学園都市に潜入し、隙を見てこの娘を捕まえてくるのだ。
但し傷付けてはいかんぞ。ワシ等の計画にこの娘の能力は不可欠なのだ」
サウンドウェーブ「かしこまりました。メガトロン様」
×サウンドウェーブ「かしこまりました。メガトロン様」
↓
○サウンドウェーブ「カシコマリマシタ。メガトロン様」
ナレ『かくして、サウンドウェーブによる学園都市への潜入及び捕縛作戦が実行に移された!』
♪場面転換♪
上条「ふう、助かったぜバンブル。まだタマゴがギリギリ残ってて良かった……」
バンブル「良かったねトウマ」
上条(クラスの連中やビリビリにも遭遇しなかったし、ついてたな)
バンブル「はい到着。ここで良いの?」
上条「十分。特売に間に合わせてもらったばかりか寮の近くまで送ってくれて上条さんは感激ですよ。今度お礼させてくれ」
バンブル「お礼だなんて良いよ。オイラ達はそんなつもりでした訳じゃないし」
上条「けどなぁ。今日一日で世話になりっぱなしだし……」
バンブル「…………それじゃあさ、オイラ達と友達になってよ」
上条「へっ……?」
バンブル「トウマとは初めて話した人間だし、もっと色々な事を聞いてみたいんだ。
だから友達になってくれると、オイラ凄く嬉しいよ」
上条「ああ、勿論良いぜ。上条さんもロボットで宇宙人の友達は初めてだからな」
バンブル「へへっ、じゃあこれからもよろしくね!」
上条「おう! よろしく」
♪場面転換♪
禁書「お帰りなんだよ当麻」
上条「ただいまインデックス。お腹空いたか?」
禁書「もうペコペコなんだよ。お腹と背中がくっ付きそう……」
上条「そりゃ大変だ。すぐに準備するからもう少し待ってろよ」
禁書「うん……当麻?」
上条「何だインデックス」
禁書「何か良い事でもあった? な~んか機嫌が良い気がするんだよ」
上条「はは、そうだな。新しい友達が出来たからかな」
禁書「友達? ……ハア当麻、また新しい女の子を誘惑したんだね」
上条「誘惑なんかしたことねえし、人聞きの悪いこと言うな!? 友達は全員男だよ!」
禁書「え~、ホントなの?」
上条「こんなにも信用されてないことに上条さんは涙が出ます……」
禁書「日頃から女の子にフラグを乱立させてるから悪いんだよ」
スフィンクス「ニャ~オ♪」
♪場面転換♪
サウンドウェーブ「……潜入成功。作戦開始」
ナレ『デストロンの情報参謀サウンドウェーブは戦闘の他にも諜報任務を得意としている。
彼にとって、学園都市の厳しい監視網をすり抜けることは簡単なことなのだ』
サウンドウェーブ「ターゲット確認」
ナレ『サウンドウェーブから伸びる盗聴用のマイク!』
取り巻き1「女王、そろそろ寮に戻らなければ門限が……」
食蜂「ええ~、もう門限があるなんて面倒ねぇ」
取り巻き2「女王のお気持ちは分かりますが、もし遅れればお仕置きが執行されてしまいます」
食蜂「うう……わ、わかってるわよぉ」
御坂「危ない危ない。もう少しで門限に……って、げっ! あんた……!」
食蜂「あらぁ、奇遇ね御坂さん」
御坂「こっちは別にあんたに会いたくなかったけどね……」
食蜂「酷いわぁ。私達せっかく同級生で同じ寮に住んでるのに」
御坂「ともかく失礼するわ。こっちはあんたとのんびりお喋りする気はないの」
食蜂「んもう。門限が無ければ御坂さんとゆっくりお話したかったのにぃ」
御坂「あんたは人の話をちゃんと聞いてんのか! あたしは嫌だっつってんの!」
食蜂「そうやって頑なだから、いつまでも友達が出来ないんだゾ♪」
御坂「こ、この……言わせておけば……!!」バチバチ
食蜂「いやん♪ 図星だったかしらぁ?」
サウンドウェーブ(情報更新。レベル5ノ二人ガ知リ合イ)
♪場面転換♪
メガトロン「良い報せだ。よくやったぞサウンドウェーブ」
サウンドウェーブ『コノママ監視ヲ続ケ、タイミングヲ見計ライ、任務ヲ遂行シマス』
メガトロン「期待しておるぞ。通信終了」
サウンドウェーブ『では……』
メガトロン「ふふふ、まったく何と幸運なことか。まさか狙っていたレベル5に知り合いがいたとはな」
スタースクリーム「それも同じレベル5。この際そいつも捕縛してしまうのはどうかと」
メガトロン「ああ、お前の言う通りだともスタースクリーム。レベル5の超電磁砲、電気を発する能力者だ。
その娘も捕まえることが出来れば、我々デストロン軍団がエネルゴンキューブに困ることない」
×サウンドウェーブ『では……』
↓
○サウンドウェーブ『デハ……』
いつも間違えて申し訳ない(涙)
スタースクリーム「その確保にはこの俺にお任せ下さい。あっという間に捕まえてやりますよ」
メガトロン「手柄を独り占めされるのが気に食わんのだろう。この強欲者めが」
スタースクリーム「それはそうでしょう。俺は将来デストロン軍団を背負っていくんですからねえ」
メガトロン「口だけは達者な奴だ。まあ良かろう。サウンドウェーブが作戦を実行に移したら、
お前はスカイワープとサンダークラッカーを連れて、超電磁砲を捕縛してくるのだ」
スタースクリーム「仰せのままに。メガトロン様」
スタースクリーム(へっ、メガトロンめ見ていろ。この俺様が口だけじゃないってところを証明してやる)
♪場面転換♪
食蜂「はああ~、ついてないわ。結局寮監にこってりしぼられちゃったわ」
縦ロール(女王と御坂さんを瞬時にねじ伏せてしまうとは。相変わらず寮監の実力は並外れてるわね)
取り巻き1「女王、首のほうは大丈夫ですか?」
食蜂「ええ、まだちょっと痛むけどね……んん?」
取り巻き2「どうかしましたか? 女王」
食蜂「え、ええ。何でもないわ、大丈夫よぉ」
食蜂(何処かから見られてる気がしたんだけど、気のせいかしら? まあ寮内は監視が厳重だしねぇ)
サウンドウェーブ「」MP3プレイヤー
♪場面転換♪
ナレ『そして翌日! 学園都市地下のサイバトロン基地』
ラチェット「司令官、仲間のリペアはほぼ完了。もう少しで終わります」
コンボイ「そうか。それは良い報せだ」
マイスター「しかし未だにデストロンの反応がないな。不気味なぐらい静かだ」
ホイルジャック「まだ以前の我輩達のように休眠状態なのではないかね」
アイアンハイド「それなら好都合。コンボイ指令、デストロンが大人しい今がチャンスです。
奴等の寝床を探し出して、永遠の眠りにつかせてやりましょう!」
コンボイ「いや駄目だ。我々が急に姿を現せば、人間達に余計な警戒心と敵意を持たせてしまう。
せめてここにいるトウマ以外の人間と接触し、我々に敵意がないことを知ってもらいたいが……」
バンブル「トウマだったら、ここの偉い人を紹介してくれるかもしれませんよ」
コンボイ「うむ……」
マイスター「彼は我々に友好的です。バンブルとは特に親しいみたいだし、期待できるかもしれません」
コンボイ「そうだな……。次に彼が来た時に話してみる事にしよう」
バンブル「それだったらオイラにお任せです。トウマの住んでる所は知ってますから」
コンボイ「ああ、頼むぞバンブル」
アイアンハイド「そういえばリジェの戻りが遅いな。ただの偵察の筈だが……何かあったんだろうか」
ラチェット「まったく。リペアが終わったばかりで、まだ本調子ではないというのに」
ホイルジャック「なあに彼なら姿を消せるんだ。万に一つも心配は無用だろう」
アイアンハイド「だと良いんだがな」
♪場面転換♪
ナレ『所変わって、学園都市のとあるカフェテリア』
食蜂(う~ん、変。やっぱり変よ。昨日からずっと監視されてる気がするわぁ。
レベル5だし、しょうがないとちょっとは思ったけど……。悪意みたいなのも感じるし)
縦ロール「女王、どうかしましたか? 昨日から顔色が優れないようですし、紅茶も全く……」
食蜂「えっ、大丈夫よぉ。貴方が気にする事じゃないんだゾ☆」
縦ロール「はあ、なら良いのですが」
食蜂「そうそう。……ん? 貴方そんなもの持ってたかしら?」
ナレ『彼女のポケットから見える、一つのMP3プレイヤー』
縦ロール「はっ? おかしいですね。私はこんな物購入した記憶はありませんが……」
ナレ『サウンドウェーブだ』
食蜂(私も別に買わせてないしねぇ)
食蜂「な~んか見た目古臭いデザインね。もし購入してたら貴方のセンスを悪い意味で見直すところだったわぁ」
縦ロール「や、やめて下さい。まったくこんな物……」
ナレ『彼女がプレイヤーをテーブルに置いた、その時である!』
サウンドウェーブ(メガトロン様……作戦ヲ実行シマス)
サウンドウェーブ「トランスフォーム」ギガガギゴ
食蜂「キ、キャア!?」
縦ロール「な、何ッ!?」
サウンドウェーブ「レベル5、ショクホウミサキ……コレヨリ捕縛スル」
♪場面転換♪
メガトロン「どうやらサウンドウェーブが作戦を実行に移したようだな。ふふふ」
スタースクリーム「では我々も作戦を開始します。吉報をお待ち下さいメガトロン様」
メガトロン「ああ、サウンドウェーブが報告した超電磁砲の位置情報を無駄にするな」
スカイワープ「はい。へへへ、ようやくこそこそ身を潜めるのも終わりだな」
サンダークラッカー「ああ、この際だ。派手に暴れまくってデストロンの力を思い知らせてやるとするか」
スタースクリーム「馬鹿共が。暴れることに気を取られ過ぎて本来の目的を忘れるなよ」
スカイワープ「分かってる。最優先は超電磁砲の捕縛だろう」
スタースクリーム「分かってるじゃねえか。よしお前等、この俺に続け!!」トランスフォーム!
スカイワープ「癪だが、仕方ねえやな」トランスフォーム!
♪場面転換♪
上条「さ~て、今日インデックスは小萌先生の所へ遊びに行ってるし……どう過ごすか。久しぶりに一人休日だしな」
???「やあ、君が上条当麻君だね」
上条「ヘッ? 誰だって……誰もいない」
???「ああ、すまない。今姿を見せるから」
上条「うわっ!? 何でF1カーが急に!?」
リジェ「驚かせてしまったようだね。コンボイ司令官や他の仲間達から君のことは聞いてるよ」
上条「コンボイって、じゃああんたもトランスフォーマーなのか?」
リジェ「ご名答。俺はリジェ。サイバトロンさ」
ナレ『サイバトロンの諜報員であり、透明になる能力を持ったA級のスナイパー、それがリジェなのだ』
上条「コンボイ達の仲間か。F1カーが突然姿を見せるからビックリしたぜ」
リジェ「流石にこの姿は目立つからね。透明になりながらここの偵察をしているところさ」
上条「確かに。学園都市にF1カーは、な。けどここ等を偵察しても何も無いと思うぜ。
カフェとか店なら色々あるけど、デストロンとかの情報は皆無だろうし」
リジェ「さあ、それはどうかな。奴等ときたら、我々がこうして偵察してる中でも入り込んでいる可能性が……」
ナレ『その時である!』
上条「うえっ!? 何かビービー鳴ってるけど、大丈夫なのか?」
リジェ「な、なんてこった。これはデストロンの反応を示す信号だ!」
上条「ッ!? マ、マジかよっ!?」
リジェ「奴等がとうとう動き始めたか……。急いでコンボイ司令官に報せなくては」
♪場面転換♪
コンボイ「たった今、リジェから通信があった。デストロンの反応が学園都市であったとのことだ」
アイアンハイド「何ですって! 奴等はもう目覚めてたんですか!」
ホイルジャック「リジェはまだ本調子じゃない。はやく行って助けてやらにゃあ」
ラチェット「司令官。これで人間の敵意だとか、悠長なことは言ってられなくなりましたな」
コンボイ「ああ、残念だがその通りだ。サイバトロン戦士、トランスフォーム!!」
バンブル「トウマも一緒みたいだし、早く行かなきゃ!」ギガガギゴ
コンボイ「よし、出発!」
♪場面転換♪
リジェ「反応が近いな。奴等はもうすぐそこだ」
上条「けどデストロンの奴等、ここに一体何をしに来たんだ?」
リジェ「まだ分からないけど、あまり良い考えではないだろうな。
それよりトウマ、一緒に来て良かったのかい? かなり危険だぞ」
上条「分かってる。けどもし学園都市の誰かが狙われてるんなら放ってはおけねえよ」
リジェ「そうか……。君はとても勇敢なんだな」
上条「ただのお節介焼きかもしれないけどな。上条さんの場合」
リジェ「ん……! あれは!」
ナレ『リジェが目にしたもの、それは!!』
キャー! タスケテー! ナンナンダヨアレハ!
ナレ『逃げ惑う人々、そして!』
ジャガー「キシャー!」
食蜂「ヒッ!?」
縦ロール「こ、こないで!? あっちへ行きなさい!」
ナレ『ジャガーである!』
上条「機械の動物!?」
リジェ「あれはジャガーだ! ということは……」
サウンドウェーブ「……リジェ、カ」
上条「あれがデストロン……」
リジェ「やっぱりお前かサウンドウェーブ! トウマ、隠れているんだ!」トランスフォーム!
サウンドウェーブ「我々ノ邪魔ヲスルナ」
リジェ「生憎と、お前等デストロンの邪魔をするのが俺たちの仕事でね!」バシューン!
ジャガー「ギャウ!?」
食蜂「あっ……」
リジェ「君達、早くここから逃げるんだ! トウマ、彼女達のこと頼む!」
上条「分かった! 二人とも、こっちだ!」
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