ミサト「ブンダー発進っ!」 (28)
ミサト「来たわねインフィニティっ!エヴァ出撃!」
シンジ「………」
シンジ「………ミサトさん」
ミサト「なにシンジくん?悪いけど今あなたに構っている暇はないわ」
シンジ「そうじゃありません………」
ミサト「だめよシンジ君、あなたはもうエヴァには乗れないの……」
シンジ「そうじゃありません!」
ミサト「何が言いたいの?」
シンジ「もうやめましょうよこんなこと」
ミサト「何を言ってるのシンジくん!?私達はもう後には引けないのよっ!」
シンジ「後には引けない?………前にも進んでないのに何言ってるんですか?」
シンジ「僕………いやみんな疲れてるんですよ」
シンジ「あなたの艦長ごっこに」
ミサト「えっ」
ミサト「シンジくん……あなた何を言ってるの?」
シンジ「それはこっちのセリフです」
シンジ「ヴィレってなんですか?ニアサードってなんですか?」
ミサト「シンジ君!今はふざけてる場合じゃないのよっ!いい加減にしなさいっ!」
シンジ「いい加減にするのはそっちでしょお!ブンダーってなんですか!?」
シンジ「そんな船どこにもない……どこにもないんですよ!」
シンジ「あるのはミサトさんの頭のなかにだけ………全部そうなんです」
ミサト「シンジくん……14年も経って混乱するのはわかるわ」
ミサト「でもこれは現実、あなたは受け入れなければならないのよ」
シンジ「現実を受け入れなきゃならないのはミサトさんのほうじゃないかっ!」
シンジ「14年後ってなんですかっ!?14年も経ってるのにだれも歳をとってないのはおかしいでしょっ!」
ミサト「それはエヴァの呪縛のせいで………」
シンジ「そんなのミサトさんの妄想なんですよっ!」
リツコ「やめなさいシンジくんっ!」
シンジ「リツコさん………」
リツコ「今のミサトにそんなこと言ったって無駄よ」
リツコ「彼女の精神汚染はとても深刻………言ったところで理解できるはずがないのよ」
シンジ「そんな………じゃあリツコさんはミサトさんがずっとこのままでもいいんですかっ?」
リツコ「そうは言ってない………けれど今は仕方がないのよ」
リツコ「私も最初はミサトを現実に引き戻そうとした………」
リツコ「だけど無理やり髪の毛を切られた時点でそれは不可能と悟ったわ」
シンジ「…………」
ミサト「リツコ………お取り込み中に悪いけど彼を独房へ連れてってくれるかしら?」
ミサト「今のシンジ君は戦闘の邪魔になる」
リツコ「ええわかったわ」
シンジ「リツコさんっ!?」
リツコ「シンジ君……今はミサトに従うのよ」
シンジ「そんな………こんなのおかしいよ、おかしいですよミサトさんっ!」
リツコ「ほら!いくわよシンジくんっ!」
シンジ「ううっ………」
ガチャン
リツコ「いい、あんまり今のミサトを刺激するようなことはいっちゃダメよ」
シンジ「でも……それじゃあミサトさんは治らないですよ」
リツコ「今は経過を見ていくしかないわ」
シンジ「それで……いつかは元に戻るんですか?」
リツコ「わからない………下手したら一生あのままかもしれないわ」
シンジ「そんなっ!?嘘でしょっ!嘘だと言ってよリツコさんっ!」
リツコ「…………」
シンジ「………」
シンジ「うわああああああああああああああああああああああああ!」タッタッタ
数ヶ月前
マコト「パターン青!使徒です!」
ミサト「おいでなさったわね使徒っ!」
ゲンドウ「総員第一種戦闘配置っ!」
冬月「これが……最後の使徒か」
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マコト「パターン青消滅!使徒殲滅完了しました!」
リツコ「思ったよりあっさり片付いたわねミサト?」
ミサト「…………」
リツコ「ミサト………?」
ミサト「ウフフフフ………」
冬月「葛城三佐、どうしたんだね?」
ミサト「アハハハハハハハハ!」
冬月「葛城三佐っ!」
ミサト「フフフフ……………いやあああああああああああああああああああっ!」
リツコ「ミサトっ!?」
ミサト「」バタンッ
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