佐天「無かったことにできる能力かぁ」(143)

初春「つまりどういうことなんですか?」

佐天「文字通り様々な事象がきれいさっぱり無かったことにできるんだよ」

御坂「なにそれ、すごいじゃないの、そんなのレベル5よりも上なんじゃないの?」

佐天「ところが”能力研究の応用が生み出す利益 ”がレベルの基準らしいのであたしのレベルは0のままなんですよね」

黒子「たしかに、運命を操作できるような機械なんてもの作れそうにありませんわね」

御坂「いやいや、そのうちきっとレベル5って認定されるわよ」

佐天「そうだといいんですけどねー」

黒子「無かったことにできる・・・それなら佐天さんちょっとお耳を」

佐天「はい」

黒子「こしょこしょこしょこしょ」

佐天「ふんふんふんふん」

初春「御坂さん、私嫌な予感がします」

御坂「佐天さーん、黒子が変態的なこと言い出したら聞いちゃだめだからねー?」

佐天「あ、はい」

初春「何すると思います?」

御坂「私の短パンを無かったことにする だったらまだかわいいんだけどね」

初春「もっとひどいことやりそうですもんね」

黒子「で、こしょこしょこしょ」

佐天「ふむふむ、ちょっと注文が多すぎますけどやってみましょう」

初春「終わったみたいですね」

御坂「黒子、何をお願いしたの?」

黒子「ふっ、それはこれからのお楽しみ」

佐天「えいっ」

初春「お、佐天さんが手を振りかざしました」

御坂「・・・で?」

黒子「ふふふ、確認させていただきますわお姉さま」

御坂「何?」

黒子「黒子はあ、いつもいい子ですわよねえ?」

御坂「黒子?あ、えーっと・・・うん、いい子よ?」

黒子「その、お姉さまの嫌がることなど何一つもしてませんわよねえ?」

御坂「黒子に嫌なこと・・・されてないわね」

初春「白井さんがいい子だなんて・・御坂さんはどうなってしまったんですか?」

佐天「ふっ、白井さんのお願いは 白井さんが御坂さんに対して行ってきた変態行動のすべて を無かったことにすること」

初春「つまりパンツぱくったりいけない薬を飲ませようとしたことのすべてが無かったことに・・・ すごいですねこれ」

黒子「ふふふふふふふふふふ これで、これでいいのですわ、ここから黒子はじっくりとそして確実にお姉さまと愛をふひひひひひ」ジュルリ

初春「白井さんの御坂さんへの愛を無かったことにしませんか?」

佐天「でもそれやったら白井さんじゃなくなるじゃない」

初春「ですよねー」

御坂「え?何がどうなったの?」

初春「あ、御坂さんにはわかりづらいかもしれませんけど佐天さんの能力のすごさを実感したところです」

佐天「御坂さんは無かったことにしたいことって何かありますか?」

御坂「え?私が無かったことにしたいこと・・・・」

御坂(いくらなんでもあの実験を無かったことになってのは無理よね)

佐天「初春は何かある?」

初春「私ですか?う~ん・・・」

黒子(つまり今夜は私とお姉さまにとって初夜にあたるわけですから全く警戒していないお姉さまにアレを使って・・)ジュルリ

御坂「・・・・」

御坂(やる前から悩んでてもしょうがないか、この際あるだけやってダメなら今までと変わらないってこと・・・)

御坂「佐天さん、ちょっといい?」

佐天「お、何かありますか?」

黒子「こうしてはいられませんわ!私は今夜のためにありとあらゆる準備をしませんと!」ヒュン

初春「あ、白井さんがどこか行っちゃった」

御坂「えっと、何て言ったらいいのかしら、うーん・・・」

御坂(実験そのものが無かったということになるのならまた同じようなことを考える馬鹿が現れるかもしれない・・なら・・)

御坂「えっとね、ちょっと前に実験に巻き込まれて命を落としちゃった子がいるのよ」

佐天「え?」

初春「実験でですか?」

御坂「うん、それでさ、その実験そのものを無かったことにするんじゃなくて、実験で命を落としたっていうことを無かったことにできないかなあって」

佐天「・・・・」

初春「それってどんな実験だったんですか?」

御坂「わ、私にも詳しいことはわからないんだけどねぇ=」

御坂(私のクローンが一万人殺害されたなんて言えないわね)

佐天「それだけじゃあよくわからないので御坂さん、あたしの手を握ってください」

御坂「え?うん」ギュッ

佐天「そして強く願ってください、命を落とした人たちのことを」

御坂「・・・・」

御坂(見たくも無いなんて思ったこともあったけど今は違うわ、あの実験が無かったのならあの子達は生まれてくることもなかった)

御坂(でも、でも・・・ 生まれてきたのならただ殺されるなんてことなく精一杯生きてほしかった)

御坂(だから・・・だから!! あの実験で命を落としたことを無かったことに!!)

御坂「~~~~!!!」ギュウ

初春「ものすごく強く念じてますね・・・」

佐天「えいっ」

御坂「・・・・もういい?」

佐天「ええ、何がどうなったのかはあたしには確認できませんがあたしの能力は発動しました」

初春「発動したってどうやってわかるんですか?」

佐天「なんとなくこのへんがこう きゅっ ってなるんだよね」

初春「見てるほうからすると何がなんだかわかりませんね」

御坂「本当にうまくいったのかなぁ・・・ ん?」


御坂妹「・・・・」トコトコ


御坂「あっ! あんなところで木山先生がストリップ始めてる!!」ビシッ

佐天 初春「「えっ!!」」クルッ

御坂(今だ!!)タタッ

佐天「あれ?どこ?」

初春「木山先生なんてどこにも・・・・」

佐天「御坂さ・・ って御坂さんがいない」

初春「本当だ、どこに行ったんでしょうかね?」

路地裏

御坂妹「お姉さま、ミサカをこんなところに連れ込んで何をするおつもりですか?」

御坂「ちょっとだけ聞きたいことがあるだけよ。時間をとらせるつもりはないわ」

御坂妹「それはつまり 体は正直だな、お前の体に聞いてやるよ ということですね、ミサカは初めてを無理矢理奪われてしまう緊張感にドキがムネムネです」

御坂「あんたそれ何の影響受けてるの?」

御坂妹「ムネムネ・・・・」ペタペタ

御坂「私の前でがっかりそうにそこを撫でるな」

御坂妹「これは二万人の妹達全員一致でお姉さまにクレームをつけるべきだということでですね」

御坂「ちょっとまって!!」

御坂妹「はい」

御坂「今、二万人って言ったわよね?」

御坂妹「はい、特にミサカ00032号など特に憤っています」

御坂「00032・・ ってことは32番目の妹よね?」

御坂妹「そのとおりですが、何か彼女に言いたいことでも?」

御坂「あんたたちネットワークでつながってるのよね?本当に今二万人がつながってるのよね?」

御坂妹「最終信号も含めて20001人全員が今日も元気にお姉さまをストーキングしています」

御坂「・・・・」

御坂妹(さあお姉さま、するどいツッコミを御坂に)

御坂「・・かっ・・・たぁ・・・・」フルフル

御坂妹「お姉さま?」

御坂「生きて・・・て・・・・かった・・・」フルフル

御坂妹「あれ?これちょっとどういうこと?とミサカは違う意味でドキドキします」

御坂「生きてて・・・よかったよぉ・・・・」ポロポロ

御坂妹「やっべえお姉さまマジ泣き、ミサカ何かしたの?ってミサカはミサカはおどろいてみたりー」キャピ

御坂「ありがとう!」ダキッ

御坂妹「はい?」

御坂妹(やべえ冗談が全く通じねえ、どうすりゃいいんだミサカネットワーク、と、ミサカはネットワークに助けを求めてみます)

御坂「生きててくれてありがとおおおおお!!!」ギュゥ

御坂妹(ふむふむ、よくもミサカのお姉さまを泣かせてくれたな、今から殺しに行くから覚悟しろよ。だと?)

御坂妹(やべえ、自称親衛隊長の00659号が全速力でこっちに向かってます)

御坂「あああああんんありがとおおおおおお!!!」ポロポロ

御坂妹「お姉さま、落ち着いてください。と、ミサカはミサカの声が届いていないけど一応声をかけてみます」

数十分後

御坂「あ、いたいた」

佐天「御坂さん?もうどっか行くなら言ってくださいよ。探したんですよ?」

御坂「ごめんごめん、ちょっと知り合いにあっちゃってさ」

初春「御坂さんのことだから心配はしてませんでしたけど突然いなくなったので白井さんの仕業なんじゃないかって話してたとこなんですよ?」

御坂「へ?黒子が? 何で?」

佐天「あ、そうか、御坂さんにとっては白井さんはいい子のままか」

初春「えっとほら、私たちを驚かせようといたずらしたんじゃないかってことですよ」

御坂「そういうことか、ううん、そういうことじゃなかったから 私個人の用事よ」

佐天「で、それはもう終わったんですか?」

御坂「うん 佐天さん、ありがとね!」

佐天「え?」

初春「ってことは・・・」

御坂「あははー、佐天さんの能力すごいねってことではい」

初春「なんと・・・死者をも・・・」

佐天「われながら恐ろしい能力だぜ」

初春「ってことはこれうかつに使うと歴史を書き換えたりとか余裕でできそうですね」

佐天「って言われても基本的にあたしが体験していることじゃないとねー」

初春「他人が経験していることを無かったことにするためには御坂さんみたいに佐天さんに触れて強く願わないとってことですか?」

佐天「そういうことだね、正直御坂さんのはうまくいくとは思ってなかったんだよね」

御坂「うん、私もダメでもともとって思ってたわ」

初春「うまくいったんですよね?」

御坂「もちろん!最高の気分よ!」

佐天「いやー、よかったよかった」

 超聞かせてもらいましたよ!!

御坂「・・・知り合い?」

佐天「いえ、あたし知りませんけど」

初春「どなたですか?」

絹旗「あ、申し送れました。私絹旗最愛(きぬはたさいあい)っていいます。どうぞ気軽にさいあいちゃんと呼んでください」

御坂「さいあい?どういう漢字書くの?」

絹旗「最上の愛で最愛です」

初春「最上とは もがみ とも読めますね」

佐天「ってことは・・も」絹旗「すとおおおおおっぷ!!!」

佐天「おっと」

絹旗「人の名前をわざと間違えるとか超侮辱ですからね!!」

初春「超ごめんなさいです」

佐天「超反省してまーす」

御坂「二人とも、超ふざけないの」

絹旗「ぐぬぬ、今度は口調ですか・・」

佐天「ま、とりあえずそこのお店に入って詳しく聞かせてもらうとしますか」

初春「あ、私パフェ食べたいです」

御坂「ってことでそこのファミレスに入るけどいい?」

絹旗「それはかまいませんけど・・・」

絹旗(そこのファミレスとか、みんなそろってるんじゃないですかね?)

佐天「どうしたの?ファミレス嫌?」

絹旗「いえ、何でもありません」

絹旗(まあいっか・・)

カランカラン

店員「いらっしゃいませー」

初春「四人です」

店員「それではこちらへどうぞー」

佐天「御坂さん何にします?」

御坂「うーん、確か今ゲコ太フェアやってるはずだから・・」

絹旗(できることならみんなにみつかりませんように・・・)

店員「お決まりですか?」

佐天「あたしスペシャルクリームプリンください」

絹旗「同じのください」

初春「私はジャンボデラックスパフェを」

御坂「ゲコ太の選んだシフォンケーキセットお願いします」

店員「かしこまりましたー」

佐天「さて、それではさいあいちゃん」

絹旗「お、さいあいちゃんって言われるとちょっと恥ずかしいですね」

初春「さいあいちゃんまじさいあい」

御坂「こほん、それで、何を無かったことにしてほしいの?」

絹旗「えっと、どこから話したらいいものか・・・」

絹旗(私が能力を得たあの実験を無かったことにしたら私無能力者になっちゃいそうですし・・・うーん・・)

 あれ?きぬはた?

絹旗(超早速ですか!)

絹旗「やっぱり滝壺さんですか」

滝壺「やっぱりきぬはただ みんなー、きぬはたがこっちにいるよー」

佐天「知り合い?」

絹旗「仲間です」

御坂「あれ?この人どこかで・・・」

初春「おや、向こうから何人か来ますよ」

フレメア「にゃあ」

浜面「おー、いたいた、何やってんだこんなとこで」

御坂「うわー、いっぱい来たわねー」

佐天「あ、あと一人来るみたいです」

麦野「きぃ~~ぬはたぁ~~~?」

絹旗「ひいっ!!麦野がなんか怒ってます!!」

御坂「あんた!!」ガタッ

麦野「てめぇ・・・」イライラ

麦野「れぇぇぇぇるがぁぁぁぁん・・・」

御坂「久しぶりねぇオバサン」

麦野「だぁぁぁぁぁれがオバサンだってんだよこのクソガキィ!!おねしょもなおらねえクセに何調子に乗ってんだぁ!!」

御坂「はんっ 怒ると小じわが増えるわよ?あ、もう更年期障害始まってるの?」

麦野「てめぇ上等だ、表であの時のケリをつけてやるよぉ!!」

御坂「望むところよ!!相手になるわ!!」

佐天「あれ?どういうこと?」

絹旗「えっ、この人もしかして常盤台の超電磁砲ですか?」

初春「そうですよ」

絹旗「あちゃー、ここにきたのは超失敗でしたか」

滝壺「前にいろいろあったふたりだもの」

浜面「ってかなんとかして止めないとこの辺が廃虚になっちまうだろうが!!なんでそんなに冷静なんだよ!!」

フレメア「お姉さん、私たちもこっちに座る にゃあ」

店員「か、かしこまりましたぁ・・・」

店員(お願いだから外でやってぇぇ・・・・)

佐天「ちょっとここで整理しましょう。この二人がこうやって争うのはどんな事情があるんですか?」

絹旗「私はその時別の場所にいましたので詳しいことは・・・ とりあえず二人が喧嘩したってことは知ってますけど」

絹旗(殺し合いとは言えませんね)

初春「なるほど、と、いうことはその喧嘩を無かったことにすればここは丸く収まるんじゃないですか?」

浜面「無かったことに?そんなことできるのかよ?」

佐天「できるっちゃできるんだけど、その時現場には他に誰かいなかったの?」

滝壺「わたしがいたよ」

佐天「それじゃあそこのあなた、私の手を握って強く あの二人の喧嘩 を無かったと願ってください」

滝壺「???」

初春「とりあえず今は言われたとおりにお願いします」

滝壺「うん、それじゃあ」ギュッ

滝壺(あの二人は殺し合いなんてしてない、あの研究所で二人は出会ってない・・・)

佐天「えいっ」

店員「お、おもちしました・・・・」コトッ

フレメア「さっき食べてたティラミス にゃあ」

麦野「はっ」

御坂「はっ」

絹旗「お、二人が動きを止めました」

麦野「あれ?何してたんだっけ?」

御坂「えーっと、確かさいあいちゃんの話を聞いててそれで最愛ちゃんの仲間が来て・・・あれ?」

浜面「すげえ、なんだこれ」

初春「無かったことにできる能力です」

滝壺「どういうこと?」

佐天「二人が喧嘩をしたという事実を無かったことにしました。これでこの二人がいがみ合う理由も無くなったわけです」

麦野「えーっと、はじめまして」

御坂「こちらこそ、はじめまして」

浜面「何かもうめちゃくちゃだな」

フレメア「にゃあ」

佐天「と、いうわけで皆様自己紹介を終えたわけですが」

御坂「団体になっちゃったわね」

滝壺「団体・・・割引とかあるの?」

絹旗「無いと思います」

初春「そういえば麦野さんは絹旗さんに怒ってるみたいでしたけど?」

麦野「ああ、なんとなく脅かしてやろうと思っただけで別に怒っちゃいないわよ」

浜面「あれ演技だってのかよ、嫌なもの思い出したじゃねえか」

フレメア「あと一人いたら野球チームができるにゃあ」

麦野「で、絹旗はこんなところで何してたの?」

絹旗「この佐天さんの能力で色々お願いしようと思ったんですよ」

滝壺「お願い?」

浜面「まあ人間誰しも無かったことにしたいことのひとつやふたつあるもんなあ」

麦野「・・・・」チラッ

フレメア「にゃあ」

麦野「ちょっとお願いしてもいいかしら?」

絹旗(あ、早速ですか)

佐天「え?かまいませんけど」

麦野「死んだ人が生き返る なんてことはありえるのかしら?」

佐天「あたしには実感ないですけどできるみたいですね」

麦野「・・・・」

浜面(やっぱりそうだよなぁ・・・)

麦野「手、握ればいいのよね?」

佐天「はい、それで強く願ってください」

麦野(フレンダは殺していないフレンダは殺していないフレンダは殺していない)

佐天「えいっ」

佐天「もういいですよ?」

麦野「・・・・」

初春「どんなことを無かったことにしたんですか?」

麦野「くだらないことよ」

御坂「さしつかえなければ教えてほしいんだけどなー?」

麦野「人に言うことじゃないわ」

サバガキテルッテワケヨ♪

フレメア「にゃ!おねえちゃんからメール」

麦野「えっ?」

絹旗「用事終わったんですかね?」

浜面「っていってもどうせあれだろ?」

滝壺「さば」

絹旗「で、何て送ってきました?」

フレメア「もうすぐここに合流するって」

麦野(まさか・・・ありえないわ・・・)

カランカラン

フレンダ「いやー、お待たせってわけよー」

フレメア「遅いにゃあ」

フレンダ「ごめんごめん、幻の一品を追い求めてたら深追いしちゃってたわけよ」

浜面「どうせ鯖の缶詰だろ?」

フレンダ「お、浜面のくせについに超能力に目覚めたわけ?」

滝壺「ふれんだといえばさば」

絹旗「超いつもどおりです」

フレンダ「あっははーそれは言わない約束ってわけよ・・・ん?」

麦野(私以外の人間がフレンダが生きていることを当然のように・・・・)

フレンダ「麦野、何ぼーっとしちゃってるわけ?」

麦野「え? 別に・・・」

フレンダ「結局、麦野ってばちょっと抜けてるってわけよ」

麦野「・・・フレンダのくせに」

御坂「あんた・・・」

フレンダ「げえっ!!レールガン!!」

御坂「あの時はよくも・・・」

フレンダ「ひいいいいいい!!」

フレメア「お姉ちゃん、知り合い?」

フレンダ「え?いやあその知り合いというかちょっと!ちょっとね!!」

御坂「妹・・・・」

フレンダ「そうそうそうそう!!これ私の自慢の妹!!仲良し!!とってもラブリー!!オーケー?」

御坂「・・・・」

フレメア「にゃあ?」

御坂「ま、いいわ。あの時のことは水に流してあげる。何も言わないし何も聞かないからさっさと座りなさい」

フレンダ「ありがとうごぜえますお代官様」

御坂(ま、こいつが妹達に手出したってわけでもないしね)

麦野「ちょっと外に出てくるわ」

絹旗「え?」

麦野「一人になりたいのよ」

フレンダ「なあんだ、麦野ったらちょっと変だと思ったら今日はあの」麦野「っるせえ!!」

ゴチン

フレンダ「いたた・・・ ごめん、生々しい話だたわけよ」

麦野「ふん!!」ズカズカ

浜面「何の話だ?」

滝壺「はまづらが知らなくてもいいことだよ」

フレメア「にゃあ?」

絹旗「フレメアはもう少ししたらわかるようになりますからね」

佐天「いやー、にぎやかになってきましたなー」

御坂「私たちおいてけぼりね」

初春「数の問題です。気にしないほうがよさそうですね」

浜面「えっと、結局能力の話はどうなったんだ?」

絹旗「そうでした、なんだかフレンダが懐かしく思えてすっかり忘れてました」

佐天「麦野さんが何を無かったことにしたかはわかりらないけどあたしの能力はちゃんと発動したので」

初春「結果は麦野さんにしかわからないってことですね」

フレンダ「うーん・・・ 事件のにおいがするわけよ」

フレメア「しゃけのにおいがするにゃあ」

御坂「しゃけ?」

滝壺「むぎのは気づいたらしゃけ弁当ばかり食べてるから」

御坂「塩分やばそうね」

初春「週一くらいにしたほうがいいと思います」

浜面「なあ、俺も一つやってみたいことがあるんだけどさ」

佐天「はい、何ですか?」

浜面「えーっと・・・・」

浜面(麦野の義手と義眼のことは別に言わなくてもいいよな)

浜面「とりあえず手にぎればいいんだよな?」ソー

佐天「そうですけど・・・」

滝壺「はまづらがやらしい」

絹旗「超浜面ですからね」

フレンダ「結局、浜面はすけべで女の子に見境ないってわけよ」

フレメア「セクハラだめ にゃあ」

浜面「ひっでぇ・・・」

御坂「いやー、実際その手つきがなんかやらしい感じするし・・」

初春「あ、一応言っておきますけど私風紀委員ですからね?」

浜面「初対面の女の子にまでかよ。何でおれってこういう扱いなんだ・・・」

佐天「うーん、宿命?」

浜面「そんな悲しいこと言わないでください」

初春「とりあえず手を握る以上のことしたらすぐに逮捕しますからね?」

御坂「ついでに電撃もおみまいするわ」

絹旗「窒素パンチも超おまけしちゃいます」

浜面「拷問じゃねえか・・・」

滝壺「はまづら、相手は女の子だからやさしく握ってあげてね?」

浜面「お、そうだな そっと・・・」

ギュッ

佐天「さ、強く願ってください」

浜面(麦野の手は爆発していない 麦野の目は俺がつぶしていない 麦野の手は爆発していない 麦野の目は俺がつぶしていない)

佐天「えいっ」

浜面「・・・・」

佐天「あの」

浜面「・・・・」

佐天「えっと、もういいんですけど?」

浜面(麦野の手は爆発していない 麦野の目は俺がつぶしていない 麦野の手は爆発していない 麦野の目は俺がつぶしていない)

佐天「もしもーし?」

御坂「えいっ」ピリッ

浜面「うわっ!」

絹旗「おまけの窒素パンチ!」ポカッ

浜面「いてっ!」

フレンダ「もういいって言ってるわけよ。さっさと離さないところを見るとやっぱり浜面はこの子を狙ってたわけね」

滝壺「はまづら・・?」

浜面「違う違う違う!! 集中してただけだって!! だからそんなに怒らないでくれよ滝壺!!」

フレメア「それで何を無かったことにしたの?」

浜面「え?いや麦野の目と腕をだな」

滝壺「目?」

絹旗「腕?」

フレンダ「麦野どこか悪くしてたっけ?」

浜面「え?あいつの腕と目はその・・・」 麦野「ただいまー」

浜面「あ、麦野ちょうどいいところにきてくれたぜ」

麦野「何よ?」

浜面「確かめさせてもらうぜ!!まずはその目をなあ!!」ガシッ

佐天「おおっと!いきなり麦野さんの顔を寄せたぁ!!」

初春「これはまさか強引に・・・」

御坂「えっ!ちょっとマジ!?」

麦野「わっ!!馬鹿なにするのよ!!」

浜面「えーっとたしかこの辺に・・・」ナデナデ

フレンダ「麦野の顔を自分の顔に寄せてなでなでしてるわけよ・・・」

絹旗「これはどうみても・・」

浜面「あれ?おかしいな、あれれ?」

麦野「ちょ、ちょっとこら浜面・・・顔が・・・・近い・・」

浜面「ってことはこれはやっぱり・・・」

フレメア「浜面、麦野とちゅーするにゃあ?」

浜面「へ? ちゅー?」

ガシィッ

浜面「へっ?」

滝壺「はぁぁぁぁぁまづらぁぁぁぁぁぁ?」ミシミシ

浜面「っぎゃあああああ!!!!いてえええええええ!!!!」

麦野「はーっ はーっ は、浜面のくせにびっくりさせんじゃないわよっ!!」ドキドキ

数分後

浜面「お騒がせして申し訳ありませんでしたですはい」ボロッ

麦野「罰としてドリンクバー係りな」

浜面「いつもとかわらねーじゃねーか」

麦野「と、いうわけであんたたちも飲みたいものがあったらこいつに言っちゃいなさい」

佐天「じゃああたしコーラ」

初春「オレンジジュースで」

御坂「あたし紅茶ね」

浜面「ちくしょう、結局こういう扱いかよ・・・」

滝壺「はまづら、文句あるの?」

浜面「ございません」

フレンダ「尻にしかれてるわけよ」

絹旗「超浜面ですからね」

フレメア「にゃあ」

浜面(無かったことになってるから俺以外の人間はきれいさっぱりその記憶もってことか?)スタスタ

佐天「浜面が何をしたかったのかはよくわかりませんがとりあえず無かったことにはなったはずです」

絹旗「そうなんですか?」

佐天「ええ、成功したときはここらへんがこう きゅっ ってなりますから」

滝壺「見てるほうにはわかりづらいね?」

フレンダ「いちゃもんっぽいわけよ」

麦野「いや、この能力は本物よ。あんたもやってみればわかるわ」

御坂「そうね、やってみないと実感わかないもの」

フレメア「お姉ちゃん、何かある?」

フレンダ「私は別に、滝壺は?」

滝壺「私も得にはないかな」

初春「そもそもさいあいちゃんのお願いを聞くためにここに来たんでしたね」

絹旗「そうですよ!超忘れないでください!」

滝壺「きぬはたは何を無かったことにするの?」

絹旗「え?うーんと・・・」

絹旗(あの実験で犠牲になって子たちの命、それだけで十分でしょうかね)

絹旗(どの道黒夜が暴走したわけですし実験で命を落とさなければきっと逃げ延びて今も生きているはずですから)

絹旗「決まりました、お願いします」

佐天「では、この手を」

絹旗「はい」ギュッ

フレンダ「きっと見逃したB級映画のことなわけよ」

滝壺「あ、あの時の・・・」

麦野「本当に泣いてたもんね、わんわん泣いてて見苦しかったわ」

フレメア「わんわん にゃあ」

御坂「へー、それはそれで見てみたいわね」

初春「きっとかわいいんでしょうね」

絹旗「な、何言ってるんですか!?二人も信じないでくださいよ!私はそんなことでは超泣かないんですからね!?」

麦野「へー、この間プリンをフレメアに食べられて涙ぐんでたの誰だっけ?」

絹旗「そ、そんなことありませんってば!」

フレメア「おいしかった にゃあ」

フレンダ「もうしちゃだめよ?」

フレメア「うん」

滝壺「ふれめあはいい子」ナデナデ

絹旗「勝手に食べたら悪い子に決まってるでしょうがあ!」ウガー

初春「おこってるさいあいちゃんもかわいいですね」

滝壺「おこると髪の毛のここがこうなるんだよ」

御坂「なるほど、参考になるわね」

絹旗「みんなして私で遊ばないでくださいよー!!」

佐天「いいのう、和むのう」

御坂「いつも大体こんな感じ?」

フレメア「大体、こんな感じにゃあ」

初春「で、さいあいちゃんが無かったことにしたわけですが」

絹旗「超つかれました」

麦野「あんたががんばってるわけじゃないじゃない」

滝壺「がんばったのはさてん」

佐天「いやー、がんばりましたよー」

絹旗「みんなして私を振り回すからですよ」

フレメア「そうだっけ?」

フレンダ「そんなことないわけよ」

御坂「でさ、結果はどう?」

絹旗「え?特に実感できることは無いんですけど」

ボンバーランス♪

絹旗「おっと、メールが」ピッ

絹旗「ん?」

絹旗「・・・・・」

フレメア「にゃあ?」

絹旗「・・・・佐天さん、超ありがとうございました」ペコ

御坂「うまくいったってこと?」

絹旗「ええ」チラッ

絹旗(あの時逃げ出したメンバーで同窓会開くことになったから明日セブンスミスト集合、来なかったらボンバーランス叩き込むからよろしく by黒夜)

絹旗(みんなの写真まで送ってくるなんて・・黒夜のくせに超生意気です)

絹旗「ふふっ」ニコ

麦野「なーににやついてんのよ気持ち悪い」

絹旗「なっ!!にやついてませんよ!!」

滝壺「むぎの、きぬはたは気持ち悪くない。きぬはたはかわいい」

絹旗「何ですかそのフォロー!!」

フレンダ「結局、絹旗はお子ちゃまってわけよ」

絹旗「私と胸のサイズかわらないくせにー!!」

フレンダ「オーケー、ちょっと表へ出ようか」

浜面(ちくしょう、この雰囲気の中で入っていきづらいじゃねえか)

初春「これで終わりですかね?」

麦野「だと思うわ」

佐天「いやー、よくわからないけどあたしの能力ってみんなのためになってるんですねー」

御坂「それはもう」

麦野「助かったわ」

絹旗「超感謝です」

フレンダ「なんかよくわからないけどめでたしってわけよ」

フレメア「にゃあ」


カランカラン

上条「不幸だ・・・・」

禁書「とうまの馬鹿!」


滝壺「なにやらただ事ではなさそうな二人が入ってきた」

御坂「あれ?あいつ・・・」

麦野「知り合い?」

御坂「ちょ、ちょっとした・・その・・・」ゴニョゴニョ

絹旗「おや、この反応はもしや」

フレンダ「恋の香りがするわけよ」

御坂「ち、ちちちちちちがうちっがうちがう!!」フルフル

フレメア「恋の香り?」クンクン

滝壺「かいでもわからないよ」

フレメア「にゃあ?」

佐天「せっかくだから本人に直接聞くとしましょうか すみませーん、そこのおにいさーん」

上条「え?俺?」

佐天「そうですそうです、ちょっとこっちに来てもらってもいいですか?」

上条「は、はあ」

禁書「む、また女の子と・・」

上条「あれ、御坂じゃねーか」

御坂「あ、あはは・・・」ヒラヒラ

麦野「顔赤くしちゃってまあ」

絹旗「超わかりやすいですね」

禁書「・・・なんでたんぱつがいるの?」

御坂「げっ、シスター」

フレンダ「これは三角関係ってやつね」

フレメア「にゃあ?」

滝壺「大人になればわかるよ」

上条「えーっと、これは一体・・・」

浜面「大将、奇遇じゃねえか」

上条「おう、浜面」

浜面(これでやっと俺もこの輪の中に戻ることができるぜ)

上条「へえ、そういうことがあったのか」

初春「ええ、まあなんやかんやで仲良くなって今に至ってるところですね」

禁書「ありえない、運命を変えるなんてただの人間がやっちゃいけないことなんだよ」

麦野「そうかもしれないわね」

絹旗「でも私たちは佐天さんの能力で救われたわけですし」

御坂「それを否定なんてさせないわ」

禁書「むー・・・」

上条「あ、そうだ。それじゃあお前も佐天にお願いして記憶を取り戻せばいいじゃねーか」

禁書「え?」

滝壺「記憶?」

上条「ああ、こいつちょっと事情があってここ一年ちょっとしか記憶がねえんだよ」

麦野「ってことは小さいころどこで何してたかってのも全部?」

上条「そ、全部だ」

佐天「なるほど、そういうことなら話が早いね」

禁書「私の記憶が・・」

絹旗「戻りますよ。確実に」

禁書「私のこれまでの記憶が・・・」

上条「そうだ、だから取り戻そうぜ、お前の記憶を」

御坂「ちょっと、それならあんたの記憶も取り戻せばいいじゃない」ヒソヒソ

上条「いや、俺にはこの右手があるから無理だ、佐天さんの能力を打ち消しちまう」ヒソヒソ

御坂「あ、そうか」

禁書「とうま、たんぱつと何話してるのかな?」ギロッ

上条「おっと、何でもねえよ。ちゃっちゃとやってもらっちゃえ」

禁書「うん・・・」

禁書「それじゃあお願いするんだよ」ギュッ

佐天「目を閉じて強く念じてください、無かったことにしたいことを」

禁書(私は記憶を消されていない 私は記憶を消されていない 私は記憶を消されていない 私は記憶を消されていない)

佐天「えいっ」

禁書「・・・・・」

上条「インデックス、どうだ?」

禁書「・・・・・あ・あ・・・・かおり・・ステイル・・・」

上条「おお、二人がどうした?」

禁書「思い出したんだよ!!完全に思い出したんだよ!!」

上条「本当か!?」

禁書「うん!二人と一緒にたくさん遊んだことも他のみんなのことも全部思い出したんだよ!!」

上条「そうか!!よかったなインデックス!!」

禁書「はぁ・・・・なんか思い出したけど思い出したことで複雑な気持ちになったんだよ・・・」

禁書(ステイルのこととか・・・・)

上条「ん?まあ記憶の中には消し去りたいものってのも当然あるだろうからそういうもんじゃねえのか?」

麦野「ま、うちらにはよくわからないけどよかったじゃない」

絹旗「大団円ってやつですかね?」

フレンダ「たぶん」

佐天「上条さんは何か無いですか?」

上条「俺?せっかくだけど遠慮しとくよ どうせ俺にはできないことだから」

初春「おや、何か事情があるんですか?」

御坂「それがさー、こいつの右手って超能力とかそいう不思議な力を全部打ち消しちゃうのよね」

滝壺「え?」

フレメア「にゃあ?」

絹旗「何ですかそのむちゃくちゃな能力は」

上条「能力って言っていいのかな? 超能力じゃないみたいだから扱いはレベル0だけどなあ」

麦野「ちょと右手出して」

上条「あ、はい」

ぎゅっ

上条「へ?」

麦野「じっとしててね、うーん・・・」プルン

上条「ぬぁっ!!」

麦野「じっとしててって言ってるんだけど?」

上条「は、はいっ!!」

上条(俺の右手を抱えるように持ってるから胸が腕に・・・)

麦野「あれ?ほんとだ、私の原子崩しがちっとも出ないわ」グイグイ

上条(ぬあああああ!!!やわかいのが俺の腕に当たってるうううう!!!)

浜面(ちくしょう、代わってほしいぜ・・・)

絹旗「麦野、右手に原子崩しだそうとしてるんですか?」

麦野「まさか、天井に向けて少しばかりやろうと思ってるだけよ」

滝壺「でも全くでない」

フレメア「にゃあ」

御坂「私の電撃もこんな感じになっちゃうのよね」

麦野「ふう、恐れ入ったわ、この右手は本物よ」パッ

上条「はぁ~~、ご理解いただけで助かりましたですはい」

フレンダ「おや?顔が赤いわけよ」

初春「どうやら麦野さんにときめいてしまったみたいですね」

禁書「とうま?」 御坂「あんた?」

上条「いや、違う違う違う!!これはそういうことじゃなくてだな!!」

麦野「私って罪な女」

佐天「もしかして狙ってました?」

麦野「なーんのことかにゃーん?」

フレンダ「あれ?ふと思ったけどさ、その右手で佐天にさわったらどうなるわけ?」

初春「と、いいますと?」

フレンダ「無かったことにしたっていうのが元に戻るとか」

御坂 麦野 絹旗 浜面「「「「!!!!!」」」」

御坂「そんなのだめよ!」

麦野「そのとおりよ!!」http://blog-imgs-43.fc2.com/a/c/e/ace318/2007img247.jpg

絹旗「上条は佐天さんに近づかないでください!!」

浜面「っていうか右手しまえよな!!」

上条「何この扱い」

禁書「大丈夫。すでに書き換わってしまった運命に対してはとうまの右手じゃどうにもできないんだよ」

佐天「ってことは無かったことにしてきたこれまでのことは打ち消せないってこと?」

禁書「うん、君たち超能力者の中には火を扱う能力者がいると思うけど、能力で建物に放火したとして」

禁書「燃え広がった炎はもはや能力とは別の力なんだよ」

御坂「つまり佐天さんに能力を使わせないことはできるけどやっちゃったことはどうしょうもないってことか」

>>96

あれ?何がどうなってこんなリンク貼っちまったんだ?

直リンクごめんなさいです

上条「うーん、便利なのかそうじゃないのかよくわかんなくなっちまったぜ」

禁書「異能の力だけじゃなくて幸運とか神様の加護まで打ち消しちゃってるから当麻といるとロクなことが無いんだよ」

御坂「そういえば自販機に二千円札飲み込まれてあせってたこともあったわね」

麦野「二千円!?」

絹旗「まだあったんですか!?」

滝壺「もうどんなのかすら覚えてない」

フレンダ「時代を感じるわけよ」

フレメア「にゃあ?」

初春「前にそういうのがあったんですよ」

浜面「俺には不幸そうに見えねえけどなあ」

禁書「さっきもここのファミレスのお食事券を落として丸い機械にもってかれちゃったんだよ」

上条「ちくしょう・・・あれがあれば腹いっぱい食べられたのに・・・」

麦野「ご愁傷様ね」

上条「ってーことで俺は悲しくも不幸体質なわけなんですよ」

滝壺「だいじょうぶ、わたしはそれでもくじけずにがんばるかみじょうを応援している」

絹旗「私のプリン半分あげましょうか?」

上条「うぅ、なんてやさしい人たちなんだ」

フレメア「がんばって にゃあ」

フレンダ「うんうん、ここは私も鯖缶いっこ寄付するわけよ」

御坂「っていつの間に缶詰なんて食べてたのよ!?」

麦野「気にしなくていいわ、いつものことだもの」

佐天「しょうがない、ここはあたしの出番だね」

初春「佐天さん?」

佐天「上条さんの右手そのものをなんとかしたら色々困るだろうけどせめて不幸体質を無かったことにするくらいはできるはず」

禁書「その発想はなかったんだよ!」

上条「ってことはうまくいけば俺は人並みの生活が送れるってことか」

御坂「いや、あんた一体どんな生活してんのよ」

佐天「ってわけで上条さん、私の手を握って不幸体質なんて無かったって念じてください」

上条「おう、やってみるぜ」ギュッ

佐天「じゃ、目を閉じて念じてください」

上条(不幸体質なんて無かった 不幸体質なんて無かった 不幸体質なんて無かった 不幸体質なんて無かった)

麦野「がんばれー」

絹旗「あ、それ か・み・じょう か・み・じょう」

フレンダ「何そのよくわからないノリ」

滝壺「でもちょっと面白い」

フレメア「眉間に皺がよってる にゃあ」

初春「切なる願いってやつですね」

禁書「ご飯が食べられないこともまれによくあるんだよ」

御坂「そういえば卵落として涙目になってたこともあったわね」

浜面(こんなに女の子に応援されてて不幸とか何を言ってるのかよくわからないぜ)

上条「・・・・・・」

上条(不幸体質なんて無かった 不幸体質なんて無かった 不幸体質なんて無かった 不幸体質なんて無かった)

佐天「えいっ」

轟!!!!!!!!

佐天「 」

佐天「う」パチッ

佐天「ん・・・・あれ・・・・?」ムクッ

御坂「あ、良かった佐天さん、気がついたのね」

佐天「ここどこですか? っていうか何であたしパジャマでベッドの上に?」

麦野「よくわからないけどあんたが上条君に能力を使った瞬間に爆発みたいなのが起こってね」

佐天「はい?なんですかそれ」

絹旗「信じられないかもしれませんが超事実です」

佐天「へー、それでみんな怪我とかなかったんですか?」

フレンダ「奇跡的にかすり傷一つないわけよ」

フレメア「でもびっくりした にゃあ」

浜面「いやあの、俺結構怪我してるんですけど」

滝壺「はまづらは男の子だもん、このくらいだいじょうぶだよ」

浜面「包帯グルグルでですか」

初春「それが男というものです」

ガラッ

上条「お、気がついたんだな」

麦野「そっちのほうはどう?」

上条「一応検査してもらいましたけどどこも異常は無いみたいです」

禁書「右手もたぶん変わりないと思うんだよ」

上条「ってことは俺は不幸体質のままってことか?」

禁書「その可能性が高いんだよ」

上条「はぁ・・・・」

御坂「そっか、残念ね」

絹旗「ですが能力を打ち消す便利な右手にはかわりないんですから考え方次第じゃないですか?」

フレンダ「うんうん、結局、欲張りすぎってわけよ」

フレメア「よくばりじいさんひどい目にあうにゃあ」

滝壺「かちかち山だね」

浜面「いや、はなさかじいさんだろ」

佐天「はぁ・・・うまくいかなかったかぁ・・・」

上条「あ、佐天さんがそんなに落ち込まなくたっていいんだぞ?」

佐天「いえ、これはあたしの能力が通用しなかったってことですからもっともっとがんばらないとですね!」

御坂「佐天さんが燃えてるわね」

初春「目標ができたみたいですし、いいことです」

麦野「ってことはあの子は上条君のためにがんばりつづけるわけかぁ・・」ニヤニヤ

御坂 禁書「「えっ?」」

絹旗「そのまま超付き合うことになっちゃったりして」

フレンダ「デートとか重ねたりするわけよ」

フレメア「付き合うっていうことは・・・」

滝壺「およめさんになるんだよ」

浜面「おいおい唐突だな」

佐天「上条さんはあたしが絶対に守る!!」

上条「あれ?話変わってないか?」

禁書「とうま?」

御坂「あんた?」

上条「え?」

御坂「ちょぉっと話が」ニコ

禁書「あるんだよぉ~?」ニコ

上条「あれ?何かものすごぉーく怖いんですけど?」

御坂「だぁ~いじょうぶよぉ~、なんにもしないから」

禁書「お話だけなんだよぉ~?」

上条「やばい、これは絶対にやばい、俺が今まで経験したことのないような恐ろしいプレッシャーをこいつらから感じる!!」

御坂 禁書「「ふふふふふふふ」」

上条「ここは逃げるに限るぜっ!!」タタッ

上条「っておわっ!!」グラッ

ぽにょんっ

麦野「へっ?」

佐天「なんと・・・」

初春「麦野さんの胸にダイビングしちゃいましたね」

浜面「大将!!てめえゆるさねえぜ!!」ガタッ

滝壺「なんではまづらが怒ってるの?」ガシッ

浜面「え?ああははははいや何ででしょうねぇ・・・」

絹旗「超馬鹿面です」

フレメア「にゃあ」

フレンダ「結局、浜面ってわけよ」

上条「や、やわらけぇ・・・・」

麦野「やぁん、上条君のえっち~」

御坂 禁書「「いらっ!!!」」

上条「あ、あああああすみません麦野さあああああん!!」

麦野「私がいいの?」チラッ

上条(上目遣いだと・・・)ドキッ

麦野「どうしよう、困っちゃうわぁ」ハァ

上条「い、いやあのこれはそのあの麦野さんすみませんというか麦野さんがだめとかよくわらないですけどなんとうか」

ガシッ

上条「あ」

御坂「こっちに」

禁書「来るんだよ」

ズルズルズルズル

上条「いやだああああああやめろ離せ!!俺が何したっていうんだよおおおおお!!!」

ガラッ ピシャッ

 ぎゃああああああああああああああああああ!!!!!

麦野「あらあら、行っちゃった」

初春「ご愁傷様です」

佐天「上条さん生きて帰ってこれるかなあ」

フレンダ「望みは薄いわけよ」

絹旗「麦野、わざと煽りましたね?」

麦野「煽るってなあに?よーくわからないにゃーん」

フレンダ「白々しいわね、いつもの麦野だったら顔面にダイブされたら右ストレートじゃすまないわけよ」

麦野「私ってそんなに強い女じゃないわ、勘違いはやめてもらえる?」ウルッ

浜面「うわぁ・・・・」

滝壺「さすがの私もこれは引く・・・」

フレメア「演技力すごい にゃあ」

佐天「はー、何かいろんなことがあったけどさ、この能力使えるようになって本当によかったよ」

初春「ええ、新しい友達もたくさんできましたしね」

佐天「ほーんと、こんな楽しい人たちと出会えてあたし幸せだよ」

 があああああ!!! やめろやめろやめろ砂鉄の剣はマジでやめろおお!!!!

 切り落とすって何だよ!! それじゃあ元も子もいやだうぎゃあああああ!!!!

 不幸だあああああああああああああ!!!!

初春「いい一日でしたねー」

佐天「うんっ!!」

>>126

×フレンダ「白々しいわね、いつもの麦野だったら顔面にダイブされたら右ストレートじゃすまないわけよ」

○フレンダ「白々しいわね、いつもの麦野だったら胸にダイブされたら右ストレートじゃすまないわけよ」

後日

上条「はぁ・・・・」 佐天「あ、上条さん」

上条「よ、佐天さん あれから変わりないか?」

佐天「はい、みんなと話してむやみに人に話さないことと乱発しないようにはしてますけどね」

上条「そっか、色んな人がおしかけちまうし、悪用するやつだっているかもしれねーからな」

佐天「そうなんですよね、うっかり話して悪の組織に拉致されるとかになったら嫌ですもん」

上条「悪の組織かー・・・」

上条(イギリス清教だけじゃなくいろんな組織がつけねらうかもしれねえな)

佐天「上条さんのほうはどうですか?」

上条「俺か?うーん、なんていうかさ・・・」

佐天「お、その顔は何かあったって顔ですね?」

上条「ちょっとだけ・・・不幸が軽くなったかもしれねーんだ」

佐天「本当ですか?」

上条「ああ、ジャムを塗ったパンを落としてもジャムを塗った面が床に落ちる確率が大分減ったし」

上条「キャッシュカード飲み込まれてもATMが壊れなくなったし、犬の尻尾踏んでも犬が鎖につながれてたりするからな」

佐天「えっと、あたしにはよくわからないのですが」

上条「ま、以前よりはマシになったってことさ」

佐天「それにしてもあの爆発みたいなのは何だったんですかね?」

上条「インデックスのやつが言うには俺の右手の幻想殺しが隠されてる力の一部を解放して佐天さんの能力に反発したんじゃないかって話だけど」

佐天「どのみちよくわかりませんね」

上条「そうだな」

佐天「でも良かったです。あたしのやったことが完全に無駄にならなくて」

上条「ああ、俺佐天さんに心から感謝してるぜ」

佐天「ふっふっふ、喜ぶのは不幸を完全になかったことにしてからです」

上条「え?マジでやる気なの?」

佐天「もちろんです」

上条「でもそのときは周りに人がいなくて建物もないところでやろうな?」

佐天「そうですね、ついでに離れたところに救急隊員を待機させておきましょう」

上条「で、俺たちもヘルメットとか着用するんだよな?」

佐天「はい、エアバッグみたいなのもほしいところです」

上条「吹き飛ばされたら着地地点にクッションとかほしいもんな」

佐天「ええ、痛いの嫌ですから」

上条「あっはっはっはっは、それだけできたら今度は誰にも心配されなくていいかもな」

佐天「ですよね~~ あはははは」

上条「まあそこまではできないだろうけどさ、一応期待してていんだよな?」

佐天「もちろん! あたしは上条さんの不幸を絶対に無かったことにしてみせますから!!」

おわり

さるくらったのでこの辺で終わりにします

個人的には浜面がいなければ麦野はあんな形で登場することも無かったし、もっと別な形で第四位ってのを使えたんじゃないかなと思います

上条さんの中の人VSみんな 的なのにしようかと一瞬思いましたがバトルは苦手なので書ける人がどこかで書いてくれないかなあと期待してみます

以下、禁書でなかったことにしたいことについて話し合うスレ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom