アニ「あー、もうマジムカツク」ｲﾗｲﾗ

ライナー「俺なんかお前にしたか？」ｱｾｱｾ




アニ「大アリだよ!!!!あんたは何回私を苛立たせればいいんだい!!?」ﾄﾞﾝｯ

ライナー「えっ……あ、す、すまん」ｼｭﾝ

アニ「私が怒っている理由が分からないんなら説明してあげる、耳かっぽじって聞きな」ｲﾗｲﾗ

ライナー「……おぅ」ｽﾞｰﾝ

アニ「まずね、ここに来た理由をあんたは分かってる?」ｷﾞﾛ

ライナー「あ、あぁ、一応理解しているつもりだ」

アニ「ならさ、私とあんたが必要以上に関わっちゃいけないのも理解できるよね!!?」

ライナー「あぁ、バレたらまずいもんな」

アニ「ならなんで私にあんなことしてくるのさッ!!!?」

ライナー「あ、あんなこと？」ｱｾｱｾ

アニ「あぁ！もぅ！自覚なしとかマジあり得ないんだけど!!!」ｲﾗｲﾗ

ライナー「おぉおお落ち着けアニ！」ｱｾｱｾ

アニ「まずね、今日の格闘術の訓練の時あんた私に何した？」

ライナー「いや、特に何も……」

アニ「あんたの記憶力はゴリラ並!!!?」ｷﾞﾛｯ

ライナー「す、すまん……俺には何も覚えがないようだ」ｱｾｱｾ



アニ「ありえない……」ﾊｧ

アニ「あんたはね、私がエレンに投げ飛ばされたときに駆け寄ってきて」

――――――――――――――――――――――――――――――

ライナー「オイ！アニ！怪我はないか!!?」

エレン「へへっ、すごいだろ！」

アニ「私が投げられるとはね……「おい！エレン！」」

ライナー「……アニは女の子なんだぞ!!!?そんなに強く投げるなよ！怪我したらどうするつもりだ!!?」ｷﾞﾛｯ

エレン「え……でもこれ訓練だし……」

ライナー「ふざけるな!!!!!」

アニ「……うるさい」ﾊﾞｼｯ

ライナー「あっ」　ｸﾙｯ　　ﾄﾞｻｯ

――――――――――――――――――――――――――――――

ライナー「あぁ……あれな、エレンの奴ひでぇよな、女の子相手に」

アニ「そういう問題じゃねぇよ!!!!」ｷﾞﾛｯ

アニ「今の回想におかしいところ、特にあんたがおかしいところがあるだろ？」

ライナー「エレンしか分からねぇ……」ﾑｯ

アニ「あんたには失望したよ……」ﾊｧ

ライナー「なんだよ……理由を話さないと俺は納得しないぞ？お前に一方的に嫌われるなんて」ｼﾞｰｯ



アニ「……うぜぇ」ﾎﾞｿ

アニ「まずね、あんた私に過保護すぎじゃないかいっ！？」ﾋﾞｼｯ

ライナー「へっ？」ﾋﾞｸｯ

アニ「過保護すぎなんだよッ！」ｷﾞﾛｯ

ライナー「……そ、そうかぁ？」ﾊﾊﾊ

アニ「そうだよ」

アニ「格闘術ってのは投げられるのが当たり前なの！」

ライナー「いや、でも手加減ってもんが……」

アニ「性別関係ない！」

ライナー「怪我したらどうすんだよ……？」

アニ「私が受け身が取れないとでも？あんたみたいに無様な姿はさらさないよ」

アニ「もう格闘術の時に私に関わらないでくんない？」ｷﾞﾛ

ライナー「……そうか、分かった」ｼｭﾝ

アニ「あとさ、いっつも私をﾁﾗﾁﾗ見てるでしょ？」

ライナー「は？はっ……///そんなことねぇよ」

アニ「照れてんじゃないよ！気持ち悪い！」ｲﾗｯ

アニ「ベルトルトもアンタと同じくﾁﾗﾁﾗこっち見るからミーナに……」

――――――――――――――――――――――――――――――

ミーナ「もしかしてアニって三人兄弟でしょ？！」

アニ「……え、あ……一人っ子だけど……？」

ミーナ「え、でも金髪の人とデカイ棒の人、よく一緒にいるじゃん！顔も何となく似てるし」

ミーナ「あんまりにも似てるし、仲もよさそうだし兄弟かと思ってたよ～」

アニ「あいつらと……似てる？馬鹿にしないで」ｼﾗ

ミーナ「え～でも結構向こうはアニのこと慕ってるみたいだよ？」

アニ「は？」

ミーナ「この前なんか金髪の方の男の人が私に『アニとよろしくな』なんて言ってきてさ～、課題も手伝ってくれたの！」

ミーナ「優しい人だよね！」ﾆｺｯ


アニ「……ほぅ」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

ミーナ「……アニ？」


――――――――――――――――――――――――――――――

ライナー「良い友達を持ったな」ﾆｺ

アニ「いやそうじゃないでしょ!!!?」ｸﾞﾜｯ!

アニ「ほぼ関係バレかけてんじゃん！てか、ミーナにあんた何してんだい!!?」

ライナー「いや、課題で困ってたから教えてやったんだが、そこでお前の話題が出てきてな、よろしくと」



アニ「それが駄目なのー!!!!」

ライナー「……す、すまん」ｼｭﾝ

ライナー「すまん……」ｽﾞｰﾝ

アニ「……っ」




アニ「……ﾊｧ、まだまだ言いたいことあるけどあんたを見てるとﾏｼﾞｲﾗｲﾗするからもうやめようかな」

ライナー「お前がそこまで俺のことが嫌いだったなんて……な……」ｳｯ

アニ「えっ」

ライナー「なんか……色々心配してた俺が馬鹿らしくなって来たぜ……」ｳｯ

アニ「え？泣いてんの？」ｱｾｱｾ

ライナー「お前が話しかけても全然いつもみたいに返してくれないと思ったら……俺嫌われてたのな」ｳｯ

アニ「いやだからそれは」

ライナー「……すまん、取り乱した」ｽﾞｽﾞｯ

アニ「なんか……こっちもキツく言ってごめん」ｱｾ

ライナー「いや、誰だって好き嫌いはある……大丈夫だ、明日からはできるだけお前に近づかんようにしよう……」ｽﾞｰﾝ

アニ「べ、別にあんたのこと嫌いとかじゃなくてその……えっと」ｱｾｱｾ

ライナー「……別にフォローしなくていいぞ？、じゃあな」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ





アニ「……相変わらずウザい奴だ」ﾎﾞｿ

ライナー「……」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ　　　ﾁﾗｯ

アニ「……」

ライナー「……」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞﾄﾎﾞ　　　ﾁﾗﾁﾗ

アニ「……」ｲﾗ

ライナー「……」ﾄﾎﾞ　ﾁﾗﾁﾗﾁﾗ

アニ「」ﾌﾟｯﾁﾝ





アニ「さっさと行きなよ!!!!扉にたどり着くまで何分かける気だい!!!?」ｲﾗｯ

ライナー「ひッ」ﾋﾞｸｯ

ライナー「……す、すまん」ｱｾ

アニ「誰もあんたなんか引き留めないよ、馬鹿じゃないの？」ｲﾗｲﾗ

ライナー「えっ、あ、あぁ、おぅ、やっぱりそうだよな、俺が馬鹿だよな」ｽﾞｰﾝ



ライナー「これがアニとの最後の会話だと思うとな……名残惜しくて」ｳｯ

アニ「いや、別にこれが今生の別れじゃないから」

ライナー「困ったことがあったらいつでも言いに来いよ？」

アニ「あんたに頼ることはもうないだろうね」ﾊｧ

ライナー「そんなこというなよ……」ｼｭﾝ

アニ「ああああ、もう！いいからいい加減出ていきなって!!!」ﾄﾞﾝｯ!

ライナー「……」


ﾊﾞﾀﾝ



アニ「ウザすぎでしょ……マジで」ﾌｩ

次の日　夜

アニ「マジであんたウザいんだけど」

ライナー「お前……また人を突然倉庫に呼び出しておいて開口一番それはないだろう？」

アニ「昨日話したこと忘れたの？」ｷﾞﾛｯ

ライナー「……俺がお前に過保護って話だろ？」

アニ「なのになんで今日あんなことした？」ﾊｧ

ライナー「あんなこと？」


アニ「……」

アニ「無自覚か、ホントタチ悪いよあんた、マジムカツク」ﾊｧ

ライナー「す、すまん……何の話だ？」ｱｾ

――――――――――――――――――――――――――――――
格闘術訓練

アニ（……マジだるいわ、サボろうかな）　ﾌﾞﾗﾌﾞﾗ


男1「オイ見ろよ！あいつ成績上位だからって調子乗ってさぼってやがる、ムカつくぜ……」ﾋｿﾋｿ

男2「いや、違ぇって、あいつ性格悪いからハブられてんだとよ！ｗ」ﾋｿﾋｿ

男1「えｗマジかｗｗ終わってるなｗｗ」


アニ（うぜぇ……無視無視）ｲﾗｯ

男1「でも一人だけあいつと仲良くしてるやつがいるらしいぜｗ」ﾋｿﾋｿ

男2「へー、もの好きもいるんだなｗｗｗｗ」ﾋｿﾋｿ

男1「ほら、あのミーナって奴いたろ？あいつだよ」ﾋｿﾋｿ

男2「あーｗｗｗあのブスねｗｗｗまだ開拓地行ってなかったんだなｗｗｗ」ﾋｿﾋｿ

男1「お前ｗ言いすぎｗｗ確かに立体起動下手だったけどよあいつｗｗｗ」ﾋﾋﾋｯ

アニ（……無視……無視……）ｷﾞﾘｯ

男2「飛べない豚はただの豚だよなｗｗｗｗｗ」ﾍﾗﾍﾗ



アニ（）

アニ「ねぇ……ちょっと「オイ、お前ら」」





男1「あぁ？……おぉ！ライナーか、どうした？驚かせるなよ」ﾋﾞｸｯ

ライナー「いや、面白そうな話してるなと思ってな」ﾆｺ

男1「あの女マジムカつかね？」

男2「お、そういやお前もこの前あいつに吹っ飛ばされてたよな？傑作だったぜｗ」

ライナー「あいつ？あぁ、アニのことか」ﾆｺﾆｺ

男2「あのさーお前あの女に恨みねぇの？なんなら一緒に少しお仕置きしてやんね？ｗ」

ライナー「お仕置き？」ﾋﾟｸｯ

男1「格闘術の訓練サボった罰とお前に恥をかかせた罰だ、少しくらい罰を与えても悪くはねぇだろう？ｗ」

男2「お前がいると頼もしいしなｗ」





ライナー「……ほぅ」

――――――――――――――――――――――――――――――

アニ「そんであんたとその二人は一緒に倉庫の裏に消えて行った……」

ライナー「あー、そんなこともあったな」

アニ「そんで帰って来た時には二人はボロボロで、さっき自ら開拓地への異動を申請したらしいよ」

ライナー「そうなのかー残念だったな」（棒）



アニ「白々しいわ！！！！！」ﾄﾞﾝｯ!!!

ライナー「」ﾋﾞｸｯ

アニ「なんで私が馬鹿にされたのにあんたがあの二人をボコボコにしてんだい!!?」

ライナー「いや、それは……あの二人がお前に罰を与えるとか言うから、『俺に勝ってから言えよ』って言ったんだよ」

ライナー「そしたら襲いかかってきてだな、正当防衛だな、アレは」ｳﾝｳﾝ

アニ「……そういうところを私は問題だって言ってんの」ﾊｧ

ライナー「？」

アニ「あんたは私の何なんだい？」

ライナー「そ、そりゃ……なぁ？///」ﾃﾚ

アニ（何故照れる）



アニ「よく考えて？バレたら駄目なの、アウトなの、私らは必要以上の接触は避けるべきなんだよ」

ライナー「いや、だから倉庫裏に」ｱｾ

アニ「そういう意味じゃないよッ!」ｷﾞﾛｯ

アニ「大体さ、今回に限らず私の悪口言ったやつを片っ端から倉庫裏に呼んでるだろあんた」

ライナー「え、なんで知ってるんだ？」ﾎﾟｶﾝ

アニ「あんたがホモだって噂、多分そこから来てるよ」

ライナー「え、そんな噂あったのか」

アニ「あんたねぇ……」

ライナー「まぁ、別に俺は何と思われようと構わん、お前を守るためだしな」ｳﾑ

アニ「いや、おせっかいだって言ってんだろ？」

ライナー「俺がどう思われようとお前には関係ないだろう？」

アニ「……っ！」






アニ「……関係あるし」ﾎﾞｿ

ライナー「それ、もしかして心配してくれてるのか？」ﾆﾔ

アニ「そんな意味じゃないよ！」

アニ「とにかく明日から倉庫裏呼び出し禁止！」ﾋﾞｼｯ

ライナー「じゃあ今度から兵舎裏か……意外とあそこ人通り多いんだよな」

アニ「あんた馬鹿？」

ライナー「……冗談だ、分かった……止めればいいんだろう？」

アニ「……うん」

ライナー「すまんな、そこまでお前が嫌がっているとは思わなくてな」ﾊﾊ

アニ「いや、嫌がってるとかじゃなくてバレるとマズイから言ってるだけで」

ライナー「そうか……気付いてやれなくて悪かったな、話はそれだけか？」

アニ「あー……」

ライナー「？」

アニ「一応言っとくけど、別にあんたのことが嫌いで言ってるわけじゃないからね？」

ライナー「……」






ライナー「あー、駄目だ、そういうこと言われると泣きそうになる」ｸﾞｽﾞｯ

アニ「!!!?」

アニ「え、ちょ、泣かないでよ、大丈夫？」ｱｾ

ライナー「あ、……これ……マジヤバい」ｸﾞｽｯ

アニ「……めんどくさい奴だねあんた」

ライナー「すまんな」ｽﾞｽﾞｯ

アニ「なんか怒る気失せたわ、反省したなら帰っていいよ？」

ライナー「……」