真姫「ハムスターって可愛い♪」花陽「ちゅう…」 (18)

かよちんの誕生日が明けてから思いついたネタ。
短編まきぱなスピリチュアル。

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花陽(どういう経緯でこうなったのか説明出来ないけど…)

花陽(私、ハムスターになっちゃった!)

花陽(しかもここは家の近所の道で、このままここにいたら危ないよ)

花陽(ちなみに今日は学校も練習もお休みなので、とりあえずは大丈夫かと…)

真姫「」ジー

花陽(あ、真姫ちゃん…)

真姫「」ジー

花陽(どうしよう、真姫ちゃんが私を観てる…)

真姫「」ジー

花陽(こんな姿じゃなくて、普段の私を見てほしいなぁ…なんて言ってる場合じゃ)

真姫「」キョロキョロ

真姫「あなた、飼われてるの?」

花陽(え?)

真姫「それとも、捨てられちゃったの?」

花陽(良くみたら私、段ボールの中に入ってたんだ)

花陽(えーっと、ここはなんて言うべきか…)

花陽「チュウ…」

真姫「可愛いー!」キュン

花陽(あぁ、なんか嫌な予感が…)

真姫「べ、別にいいわよね、こんなところにいるんだし」ヒョイ

花陽(わっ、連れていかれる)

真姫「この子、私が飼うわ!」タタタ

花陽(ダレカタスケテー!!)

~西木野家~

真姫「えへへ、可愛い~」ニヘラー

花陽(真姫ちゃんってこんな顔するんだ、人前じゃあ絶対にしないんだろうなぁ)

真姫「ほうら、真姫ちゃんでちゅよ~」ナデナデ

花陽(猫なで声…)

花陽(真姫ちゃんてけっこう撫でるのが上手だね、ちょっと気持ちいいかも…)

グー

花陽(あ…)

真姫「ん?お腹空いてるのね、ちょっと待ってて」

花陽「チュウ…///」

真姫「ハムスターなんて飼ったことないから分かんないけど、お米とかあげればいいのかしら?」

花陽(いや、普通はひまわりの種でしょ!)

花陽(でも今回は大正解だよ~、ご飯~)

真姫「ちゃんと温かいのを持ってきたわ、はい」コトッ

花陽(いただきま ぁす!)

花陽「」モグモグ

真姫「美味しそうに食べるわね」

花陽(だって美味しいんだもん!)

真姫「ご飯ならまだあるから、いっぱい食べてね」ニコッ

花陽(はぅ…)ズキューン

花陽(真姫ちゃん、その笑顔は反則だよー///)

花陽(もう、ご飯の味が分かんなくなってきちゃった)

真姫「そうだ、名前をつけてあげないと」

花陽(なんでこのタイミングで?)

真姫「ご飯を美味しそうに食べるから『花陽』!」

花陽「!?」ブッ

真姫「…はさすがにちょっとマズイかしらね、誤魔化し効かなさそうだし」

真姫「だからかよちん、これからあなたは『かよちん』よ!」

花陽(なんでそうなったちゃったのぉ!?)

花陽(あと誤魔化しって何?)

真姫「かよちん可愛いわー」ナデナデ

花陽(はぁ…)

真姫「もうちょっと遊びたいわ」ヒョイ

花陽(あ、ちょ、ちょっと)

真姫「んー、ふかふかのもふもふで気持ちいいー」スリスリ

花陽(ひゃー!や、やめて、くすぐったい///)

真姫「かよちん、大好きよ」チュッ

花陽(ふぇ!?)カァァ

花陽(い、今、真姫ちゃん、き、キスしたよね///)

花陽(初めてだったのに、奪われちゃった…)ドキドキ

花陽(別に真姫ちゃんなら、いいかなぁなんて…)

真姫「ねぇかよちん、聞いてくれる?」

花陽(何かな?)ヒザノウエ

真姫「『かよちん』っていう名前はね、同じクラスの花陽っていう子の名前なのよ」

真姫「なんかあなたにそっくりなのよねー」

花陽(っていうか本人です)

真姫「私ね、その子のことがずっと好きだったの」

花陽(…えぇっ!!?)

真姫「小さくてかわいくて、なんだか守ってあげたくなる子でね」

真姫「あ、胸は私よりも大きかったわ」

花陽(ぶ)

真姫「私の弾くピアノと歌が好きって言ってくれた、初めての子なの」

花陽(え、そうなの?あんなに素敵なのに)

真姫「家に学生証を届けに来てくれてから、頭の中はずっと花陽のことばっかり」

真姫「こんな子と付き合えたらいいなって思ってた」

真姫「にこちゃんに気づかれて、相談したこともあったわ」

花陽(そんなことまで…)

真姫「でもね、私たちは女の子同士だし」

真姫「花陽にそんな気はないだろうから、無理かなって」

花陽(…え?)

真姫「私の初恋は終わっちゃったわ」

真姫「でも、あの子のお陰で音楽は続けられたから良かったんだけど」スクッ

花陽(真姫ちゃん…)

真姫「ごめんなさい、こんなつまらない話を聞かせちゃって」

花陽「チュウ…」

\パァァ/

真姫「え、何!?かよちんが光って」

真姫「人の形になった!?」

ボンッ

花陽「…」

真姫「は、花陽!?なんでここに!?」

真姫「ま、まさか…」カァァ

花陽「真姫ちゃん!」ギュー

真姫「ウ゛ェッ!?」

花陽「私、嬉しかった、真姫ちゃんの気持ちが聞けて」

花陽「私ね、真姫ちゃんは背が高くてかっこよくて美人で、真姫ちゃんみたいな人と付き合えたらいいなって思ってた」

真姫「花陽…」

花陽「私も真姫ちゃんのことが好きです、私と付き合って下さい…!」

真姫「ありがとう」ギュッ

花陽「えへへ」

真姫「またあなたに助けられたわね」

花陽「?」

真姫「花陽のお陰で音楽は続けられたし、初恋も終わらなかった」

真姫「もしかしたら私は、花陽がいなくちゃ生きていけないかもしれないわ」

花陽「そ、そんなことはないと思うけど…」

真姫「そこは否定しなさいよ!せっかく付き合えたのに」ブツブツ

花陽「あはは、ごめんごめん」

花陽「真姫ちゃんは甘えん坊さんだね、よしよし」ナデナデ

真姫「」ムスー

花陽「ねぇ真姫ちゃん」

真姫「何?」

花陽「その…もう一回、キスしてほしいな…」

真姫「ウ゛ェェッ!?なんで急に!?」カァァ

花陽「さっきはハムスターの姿だったから」

花陽「それにこんどはちゃんと…こ、恋人として…///」

真姫「ーーっ///」

真姫「分かったわ」

チュッ

花陽「…ありがとう…///」ドキドキ

真姫「…///」ドキドキ

真姫「言ってくれれば…いつでもしてあげるわよ…///」

花陽「真姫ちゃんは優しいね」ニコッ

真姫「う…///」マッカッカ

真姫「べ、別にそんなんじゃないわよ!」プイッ

花陽「えへへ」

花陽(なんかよく分かんないけど)

花陽(ハムスターになって良かった)

花陽「ちゅう」



END

以上になります。
読んで下さったみなさん、ありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月27日 (木) 13:46:26   ID: CbM1qnE9

いいまきぱな短編でしたわ

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