かよちんの誕生日が明けてから思いついたネタ。
短編まきぱなスピリチュアル。
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花陽(どういう経緯でこうなったのか説明出来ないけど…)
花陽(私、ハムスターになっちゃった!)
花陽(しかもここは家の近所の道で、このままここにいたら危ないよ)
花陽(ちなみに今日は学校も練習もお休みなので、とりあえずは大丈夫かと…)
真姫「」ジー
花陽(あ、真姫ちゃん…)
真姫「」ジー
花陽(どうしよう、真姫ちゃんが私を観てる…)
真姫「」ジー
花陽(こんな姿じゃなくて、普段の私を見てほしいなぁ…なんて言ってる場合じゃ)
真姫「」キョロキョロ
真姫「あなた、飼われてるの?」
花陽(え?)
真姫「それとも、捨てられちゃったの?」
花陽(良くみたら私、段ボールの中に入ってたんだ)
花陽(えーっと、ここはなんて言うべきか…)
花陽「チュウ…」
真姫「可愛いー!」キュン
花陽(あぁ、なんか嫌な予感が…)
真姫「べ、別にいいわよね、こんなところにいるんだし」ヒョイ
花陽(わっ、連れていかれる)
真姫「この子、私が飼うわ!」タタタ
花陽(ダレカタスケテー!!)
~西木野家~
真姫「えへへ、可愛い~」ニヘラー
花陽(真姫ちゃんってこんな顔するんだ、人前じゃあ絶対にしないんだろうなぁ)
真姫「ほうら、真姫ちゃんでちゅよ~」ナデナデ
花陽(猫なで声…)
花陽(真姫ちゃんてけっこう撫でるのが上手だね、ちょっと気持ちいいかも…)
グー
花陽(あ…)
真姫「ん?お腹空いてるのね、ちょっと待ってて」
花陽「チュウ…///」
真姫「ハムスターなんて飼ったことないから分かんないけど、お米とかあげればいいのかしら?」
花陽(いや、普通はひまわりの種でしょ!)
花陽(でも今回は大正解だよ~、ご飯~)
真姫「ちゃんと温かいのを持ってきたわ、はい」コトッ
花陽(いただきま ぁす!)
花陽「」モグモグ
真姫「美味しそうに食べるわね」
花陽(だって美味しいんだもん!)
真姫「ご飯ならまだあるから、いっぱい食べてね」ニコッ
花陽(はぅ…)ズキューン
花陽(真姫ちゃん、その笑顔は反則だよー///)
花陽(もう、ご飯の味が分かんなくなってきちゃった)
真姫「そうだ、名前をつけてあげないと」
花陽(なんでこのタイミングで?)
真姫「ご飯を美味しそうに食べるから『花陽』!」
花陽「!?」ブッ
真姫「…はさすがにちょっとマズイかしらね、誤魔化し効かなさそうだし」
真姫「だからかよちん、これからあなたは『かよちん』よ!」
花陽(なんでそうなったちゃったのぉ!?)
花陽(あと誤魔化しって何?)
真姫「かよちん可愛いわー」ナデナデ
花陽(はぁ…)
真姫「もうちょっと遊びたいわ」ヒョイ
花陽(あ、ちょ、ちょっと)
真姫「んー、ふかふかのもふもふで気持ちいいー」スリスリ
花陽(ひゃー!や、やめて、くすぐったい///)
真姫「かよちん、大好きよ」チュッ
花陽(ふぇ!?)カァァ
花陽(い、今、真姫ちゃん、き、キスしたよね///)
花陽(初めてだったのに、奪われちゃった…)ドキドキ
花陽(別に真姫ちゃんなら、いいかなぁなんて…)
真姫「ねぇかよちん、聞いてくれる?」
花陽(何かな?)ヒザノウエ
真姫「『かよちん』っていう名前はね、同じクラスの花陽っていう子の名前なのよ」
真姫「なんかあなたにそっくりなのよねー」
花陽(っていうか本人です)
真姫「私ね、その子のことがずっと好きだったの」
花陽(…えぇっ!!?)
真姫「小さくてかわいくて、なんだか守ってあげたくなる子でね」
真姫「あ、胸は私よりも大きかったわ」
花陽(ぶ)
真姫「私の弾くピアノと歌が好きって言ってくれた、初めての子なの」
花陽(え、そうなの?あんなに素敵なのに)
真姫「家に学生証を届けに来てくれてから、頭の中はずっと花陽のことばっかり」
真姫「こんな子と付き合えたらいいなって思ってた」
真姫「にこちゃんに気づかれて、相談したこともあったわ」
花陽(そんなことまで…)
真姫「でもね、私たちは女の子同士だし」
真姫「花陽にそんな気はないだろうから、無理かなって」
花陽(…え?)
真姫「私の初恋は終わっちゃったわ」
真姫「でも、あの子のお陰で音楽は続けられたから良かったんだけど」スクッ
花陽(真姫ちゃん…)
真姫「ごめんなさい、こんなつまらない話を聞かせちゃって」
花陽「チュウ…」
\パァァ/
真姫「え、何!?かよちんが光って」
真姫「人の形になった!?」
ボンッ
花陽「…」
真姫「は、花陽!?なんでここに!?」
真姫「ま、まさか…」カァァ
花陽「真姫ちゃん!」ギュー
真姫「ウ゛ェッ!?」
花陽「私、嬉しかった、真姫ちゃんの気持ちが聞けて」
花陽「私ね、真姫ちゃんは背が高くてかっこよくて美人で、真姫ちゃんみたいな人と付き合えたらいいなって思ってた」
真姫「花陽…」
花陽「私も真姫ちゃんのことが好きです、私と付き合って下さい…!」
真姫「ありがとう」ギュッ
花陽「えへへ」
真姫「またあなたに助けられたわね」
花陽「?」
真姫「花陽のお陰で音楽は続けられたし、初恋も終わらなかった」
真姫「もしかしたら私は、花陽がいなくちゃ生きていけないかもしれないわ」
花陽「そ、そんなことはないと思うけど…」
真姫「そこは否定しなさいよ!せっかく付き合えたのに」ブツブツ
花陽「あはは、ごめんごめん」
花陽「真姫ちゃんは甘えん坊さんだね、よしよし」ナデナデ
真姫「」ムスー
花陽「ねぇ真姫ちゃん」
真姫「何?」
花陽「その…もう一回、キスしてほしいな…」
真姫「ウ゛ェェッ!?なんで急に!?」カァァ
花陽「さっきはハムスターの姿だったから」
花陽「それにこんどはちゃんと…こ、恋人として…///」
真姫「ーーっ///」
真姫「分かったわ」
チュッ
花陽「…ありがとう…///」ドキドキ
真姫「…///」ドキドキ
真姫「言ってくれれば…いつでもしてあげるわよ…///」
花陽「真姫ちゃんは優しいね」ニコッ
真姫「う…///」マッカッカ
真姫「べ、別にそんなんじゃないわよ!」プイッ
花陽「えへへ」
花陽(なんかよく分かんないけど)
花陽(ハムスターになって良かった)
花陽「ちゅう」
END
以上になります。
読んで下さったみなさん、ありがとうございました。
このSSまとめへのコメント
いいまきぱな短編でしたわ