憧「ソード・アコ・オンラインだって」竜華・和・美穂子「は?」(232)

沢村家


智紀「む~~~~」モガモガ

竜華「なんかお菓子とかないかなー」ガサゴソ

美穂子「たけのこの里ときのこの山がありますよ」

和「両方あって良かったですね」



憧「へぇー、面白そうなゲーム作ってるじゃん」ポチポチ

和「どうもお久しぶりです」ペコリ

智紀「む~~~~~~」モガモガ

竜華「って猿ぐつわしてたら、何喋ってるかわからんな」

美穂子「取りましょうか?大きな声出したら、指の骨全部折りますよ?」

智紀「…」カタカタ

憧「龍門渕グループがさー、面白いゲーム作ってるって評判なのよ。それが、これ」コトッ

竜華「何やこれ?ヘルメットかいな?」

和ゲー(意味深)洋ゲー(意味深)

憧「ちっちっ…、これゲーム機なんだよ」

和「ナーヴギアって言うらしいですよ」

竜華「うち、こんなん初めて見た。あんまりゲームとか詳しくないから」

美穂子「私も」

憧「このナーヴギアをかぶってゲームをすると、仮想空間へ入れるらしいのよ」

智紀「…完全なるバーチャルリアリティを実現させたつもり」

憧「この女さー、このゲームの開発主任なのよね」

和・竜華・美穂子「へぇー」

憧「まぁ、今この人のパソコン見て、色々と調べてるわけだけどね」カタカタ

智紀「…一応、企業秘密なんだけど」

竜華「いつの間にかゲームも進化してたんやなー」

和「そうですね。きっと大ヒットするでしょうね。ゲームの中に入れるなんて、前代未聞のゲーム機ですから」

智紀「仮想現実が、現実に生まれ変わる。でも、ハマり過ぎはちょっと困る」

憧「ふーん、RPGなんだ…。巨大なモンスターとかが出て来るみたい」カタカタ

竜華「なるほど、モンスターと戦ったりして、最終的にはゲームクリアーを目指すんやな?」

    /::::::::::::::::::::::::::ヽ

    /::::::::::::ハ::::ハ::::::::::ム
    i:: ハ 乂 レ ノ リ:::::::}            能力者の | ̄|___
    |:。:l. ○  ○ .|l:::::i              | ̄|.[l] |  __|| ̄ ̄\
    ノ::::八xx   xx ノ::::::}            |二_  _二|| | ,.へ  ̄フ /<77
   /:::メ:_≧-⌒-≦_::::::::i           / ^  ^\L/ /ヘ/ \
  ./:::/ヽ>=Y=<, `ヽ::l           < /|_|\ >|_二、 ∨\ \

  .て_ソ:`i  .||.   iヽl__)l                           ヽ/
 /:::::::メ::::::.|  ||.   |:::ゞ::::ヽ

人の運命を司るのは、神か、偶然か。それは時の回廊を巡る永遠の謎掛け。
だが、トキの運命を変えたのは、ドラ置き場と呼ばれた、あの物体。
死の闇の中で走り抜けた戦慄が、今、トキの心に蘇る。

次回「約束」。
ヂヂリウムのシャワーの中からアコが微笑む。

智紀「う、うん。細かい部分の調整とかあるけど、10年は遊べるゲームにするつもり」

憧「ふむふむ、こんな物を開発出来た龍門渕グループはすごいね」

智紀「あ、ありがとう。でも、まだ発表前だから…」

憧「ところでさー、恋の吊り橋理論って知ってる?」

竜華「アレやろ?ジェットコースターとか一緒に乗ると、ドキドキを恋のドキドキと勘違いするってヤツ」

和「人は生理的に興奮している事で、自分が恋愛しているという事を認識するという事ですね」

憧「そうそう、実際ネットゲームでの恋愛も結構多いのよね。最近は」

竜華「うーむ。まぁ、よく聞くな」

和「そーいえば、昔ネットゲームをしてた時に仲良くなった人とか出来ましたね。私はリアルで会うのを拒否しましたが」

美穂子「ごめんなさい。そうゆうのは疎くて…。上埜さんがやってるなら、私もチャレンジしてみたいけど」

憧「ふふふ…、今回の作戦は恋の吊り橋理論 in SAOよ!」ドン

智紀「は?」

竜華「ほぅ…、なるほど」

和「咲さんがゲーム苦手でも、現実世界と変わらないこのゲームなら…」

美穂子「よくわからないけど、上埜さんとモンスター退治すればいいのかしら?」

一緒に電脳空間で遊ぶプレイならいいんだろ
リアフレという奴だ

憧「まぁまぁ、想像してみなさいよ」

竜華「ふ~む」


ぽわわ~~~~~ん


竜華『ユノハちゃん、補助魔法お願いやで』

怜『はい、アラジンさん!汝、その諷意なる封印の中で安息…』ブツブツ

竜華『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ、これでトドメや!』


バシュン!

アラフォー大魔王『あじゃぱー!?』

怜『やりましたね!』

竜華『ふっ…これもユノハちゃんとうちのコンビネーションが抜群やからやで』キリッ

怜(カッコよくて頼りがいがある人や。しかし、このゲームが終わってしまうとアラジンさんとの繋がりが…)

怜『あっ…あの!良かったら、うちとリアルで会って貰えませんか!?』

竜華『ふむ…。ラスボス撃破記念やな。ええよ。うちもユノハちゃんに興味あったし』

怜『ホンマですか!?』

竜華『じゃあ、明日の千里山駅近くのマクドで』

怜『はい!楽しみにしてます』

怜『う…うそやろ…、アラジンさんが竜華やったなんて!?』

竜華『あっ、ユノハちゃんは怜やったんやー。うわー気付かんかった(棒)』

怜(これは運命や。告白するしかない!)

怜『うちとリアルでも、付き合ってくれ!』

竜華『いいでー。ゲームでは夫婦やったしな』→そうゆう設定


ぽわわ~~~~~ん


竜華「えへ、えへへ///いやー、告白される未来が見えるな」

和「確かに…。現実世界では頼りがいがある所をなかなか見せられませんが…」

憧「ゲームの中では、一緒に冒険出来る!困難だって二人で乗り越えられる!」

美穂子「仮想現実では結婚とか出来るんですね」ゴクリ

智紀「結婚しないと、貰えないアイテムとかもいっぱい作ったから…」

憧「とゆーわけなのよ。だから、このゲームの総監督をやってあげる」

智紀「えっ!?」

和「女同士の結婚や、iPS細胞での出産イベントもお願いします」

憧「任せとけー」

竜華「うちは、ドラゴン系の装備が欲しい。なんかカッコいいの」

憧「はいよー」

智紀「えっ…えっ…、あの…。そんなイベントやアイテム、予定にないから…」

憧「作らせるけど?」ニコッ

憧「でもさー、普通のRPGじゃバイオレンス感足りないのよねー」

美穂子「上埜さんが飽きてしまって、途中で辞めてしまったら終わりだわ…」

和「確かに…。咲さんがゲームにハマるかどうかは別問題ですし。プレイ時間が短いと絆が作れません」

憧「だからさ…。外部から強制的に除装・離脱させないようにしようよ」ニヤリ

智紀「は?」

竜華「いいなー。ゲームクリアーするまで、仮想現実から逃げられへんとか?」

憧「ゲームオーバーになった場合、または外部から強制的に除装・離脱させようとした場合、強電磁パルスを発生させて装着者の脳を破壊するよう設計とかどうよ?」

憧「もちろん、私達以外ね。宮永さん、竹井さん、園城寺さん、シズも含めて」

和「ほぅ、つまりSAOの中で死ねば、実際に死ぬわけですね?」

竜華「なかなか緊張感溢れるゲームやな。これなら、現実より過酷なわけや」

美穂子「上埜さんがピンチの時に、私が颯爽と現れて助ける。そして上埜さんが…」


久『美穂子は命の恩人だわ…。お礼は私の体で…///』

美穂子『そ、そんな…。私は当然の事をしたまでで…』サワサワ


美穂子「いや~ん///」ポッ

智紀「そんな非人道的な事が出来るわけない!ゲームで死んだら、実際に死ぬ?そんな事は絶対に許されない!」バン

憧「沢村さんは私達の指示通りに動けばいいわよ。私達のやる事に指図する権利はない」

竜華「せやな。これもうちの恋のためや。例え関係ない人間が何人死のうが…」

美穂子「些細な問題ですね」

智紀「狂ってる!そんな悪魔のゲーム、私が作らせるわけがない!私は、ただ現実世界で体験出来ない事を仮想現実で体験して欲しいだけであって…」バン

智紀「ゲームしてくれた人を楽しませる事や、喜ばせる事が目的」

智紀「誰かを不幸にするためのゲーム?そんな物は存在してはならない!」

憧「まぁ…普通に頼んでやってくれるとは思ってないわよ」

智紀「当然!私は貴方達の暴力に屈しない!そんなゲーム作るなら、ここで殺される」

憧「じゃあ例えばの話をしましょうか。沢村さんの身の回りには、何人くらい居るかな?」

智紀「ど、どうゆう意味?」

憧「龍門渕高校の部活仲間、確か龍門渕さんのお屋敷でも働いてたわね?」

智紀「え、えぇ…」

憧「家族、親戚。有珠山高校にも知り合いが居るのかな?」

智紀「居るけど…」

憧「じゃあ、沢村さんの顔見知りを200人と仮定します。その人達をある島に閉じ込めます」

智紀「…」

憧「そしてもう一方の島には、沢村さんと何の関係もない2万人を島へ閉じ込めます」

智紀「…」



憧「一時間後、両方の島で毒ガスが充満します。時間的に、片方の島へしか助けに行けません」

智紀「そんな!?」

憧「沢村さんは、どっちの島へ行くのかな?見ず知らずの2万人が居る島?顔見知りや親愛なる人達が居る200人の島?」ニコッ

智紀「え、選べない!」

憧「選べないか…。予想通りの答えね」

竜華「しかし、こうは考えへんか?どっちも選ばなかったら、どちらの島にも毒ガスが充満して…」

和「ジ・エンド。片方すら救えないですよ」

智紀「そんな事言われても…」カタカタ

憧「大事な事はただ一つよ。命を量と捉えるか、質と捉えるか。ただそれだけ」ニコッ

竜華「うちの答えは、怜が居る島かなー」

美穂子「私もですよ。上埜さんが居る島」

智紀「無理!無理!無理!無理!友達にも死んで欲しくないし、知らない人にも死んで欲しくない!」ポロポロ

憧「はぁ~だから、駄目って言ってるじゃん。高1の私でも、選んだよ?シズの居る島」

竜華「ヒーロー気取るなら、2万人の島ちゃうか?」

智紀「私!ヒーローなんかじゃない!友達を見捨てれない!」ポロポロ

和「はぁ~めんどくさいですね。天江さんでも連れて来ますか?」

美穂子「萩原さんがやっかいですね。まぁ、私と原村さんが協力すれば…」

竜華「うちも行こかー。もう龍門渕ファミリー全員連れて来ようや」

智紀「や、辞めて下さい!何でもするから!」

憧「ん~、なんでも?」

智紀「…なんでも」ポロポロ

竜華「やっと素直になってくれたか!人間誰しも、顔見知りの命の方が大事やもんな!」ポンポン

美穂子「そうですよ。沢村さんが気に病む事はありません」

智紀「…」

和「ゲーム作った後は、どこかに身を隠して下さい。必要ならば協力させて頂きます」

智紀「本当に私の知り合いに手を出さない?」

憧「もちろん!龍門渕高校と有珠山高校には手を出さない!新子神社の神様に誓って約束するよ」

そして、アコチャー総監督の元、SAOの改造作業が始まった


三か月後

清水谷家

竜華「ふーむ、来年こそはどうにかしたいね」

美穂子「そうですね。性の6時間、上埜さんと連絡がつきませんでした…。何をしてたのか、私気になります」ゴゴゴ

和「き、きっと正拳突きですよ(震え声)」


ぴんぽーん

竜華「おっ、憧ちゃん来たわ。はいはーい」

憧「やぁやぁ、御無沙汰してました」ガラガラ

智紀「こんにちわ」

竜華「車椅子かいな?玄関は通るのキツイと思うし、庭から入ってや」

憧「はーい」

和「どうしたんですか?沢村さん、怪我したんですか?」

智紀「逃げようとしたら、両足折られた。完治は来月」

憧「ごめんね♪やり過ぎたって反省してるよ」キャピ

竜華「ふーん。で、例のゲームは完成したんかいな?」

憧「出来た出来た。ラスボス、私そっくりにしといたから、ソード・アコ・オンラインにしたよ(笑)」

智紀「ソード・アート・オンラインだったのに…」

和「憧がラスボスですか?ところで、強電磁パルスを発生させて装着者の脳を破壊する装置は?」

憧「大丈夫大丈夫。私がゲームマスターだから、勝手にオンオフ出来る」

憧「宮永さん、竹井さん、園城寺さん、シズには最初からついてないナーヴギアを送ってあるし」

竜華「ほっ、それさえ聞けば安心や。セーラや泉や船Qは…、まあええか。ゲームオーバーした方が悪いし」

憧「ベータテストも良好だったし、年が明けたら本格的に始動だよ」

竜華「なるほど」

和「ベータ版には参加させて貰いました。なかなか、面白そうなゲームですね」

憧「年明けはお年玉キャンペーンと称して、ログインするだけで一万円プレゼントしてるから、まぁいっぱい集まるでしょうね」

憧「竹井さん、宮永さんは、部費の寄付と言う形でモニター頼んであるから大丈夫」

美穂子「ほっ…」

憧「シズと園城寺さんはベータ版も参加してたから大丈夫でしょ」

竜華「せやな。なんか病院でやる事無いし、いい暇つぶしになるって言うてたな」

そして年が明ける

シズの家

憧「楽しみだねーSAO」

穏乃「うん!私、色んな山を登ってみたい!火山とか」

憧「あははー火山ね。仮想現実ならではね」

憧(シズのステータス異常を無効にしとこう)



怜の病室

怜「うち、獣人選ぶでー」

竜華「もっと可愛らしいのにしいや。魔法使いとか」

怜「嫌や。獣人がいいねん」

竜華「まぁ…、何でもいいけど(どーせ、うちが守るし)」

清澄の部室

久「みんな、準備はいいわね?」

咲・和・まこ・優希「はーい」

美穂子「はい!」

まこ「なんで風越の元キャプテンが居るんじゃ…」

優希「やってみたいんだって。ゲーム初体験らしいじぇ」



美穂子「上埜さん、これどうやって遊ぶんですかー?」ツンツン

久「えっ…、ナーヴギア被って、スイッチオンにするだけよ?」



そして恐怖の殺人ゲーム、ソード・アコ・オンラインがスタートした…。
昏睡状態に陥ったのは2万人以上と報道される。

ゲームマスターAKOから、第100層のボスを倒してゲームをクリアすることだけがこの世界から脱出する唯一の方法であること、そしてこの世界で死亡した場合は現実世界のプレイヤー自身が本当に死亡するということを伝えられた。


ざわっ…ざわっ…

久「とんでもない事になったわね…」

咲「…はい」カタカタ

怜「うち、ベータ版やってたから途中までわかるで。装備もあるし」

優希「頼りになるじぇ」

誠子「ここで会ったのも何かの縁だな。私もベータ版は参加して居た」

咲「お姉ちゃんも居るんですか?」

誠子「どこかに居ると思うよ」

久「しかし、まこと和はどこに行ったのかしら?いつか会えるのかしらねぇ…」



アコチャーの陰謀により始まりの街をバラバラにされた和と竜華。

練炭から見てるけどチームips図太くなったなあ(しんみり)

一方、清澄の部室


美穂子「う~ん」パチッ

ナーヴギア「・・・」プスプス


久「…zzZZZ」

咲「…zzZZZ」

まこ「…zzZZZ」

優希「…zzZZZ」

和「…zzZZZ」


美穂子「変ねぇ…。私だけ、現実世界に戻って来たわ」

バン!

池田「キャップ!ニュース見ましたけど…、って!?」

美穂子「…」ペロペロ

久「う~ん」


久の顔を舐めてる最中だった


美穂子「きゃっ!?か、華菜」

池田「げ、元気そうですね…。風越も何人か昏睡状態に陥りましたよ…」

キャップはチームipsの良心(白目)

竜華「あの~クソビッチ!うちら、レベル1やないか!」プンプン

和「ベータ版の装備まで取り上げられてます…。しかも一番、冷遇されてる職業モンク」

竜華「やってくれたなぁ!ログアウトも出来へんし!」プンプン

和「自力で咲さんを探すしかないですね…。しかし、二万人以上居る上に、偽名で顔も違うからかなり困難ですよ」

竜華「やってやるで!怜、見つけ出せばいいんやろ?」

和「しばらく二人で頑張りましょうか…。レベルアップしないと即死しますよ」

竜華「ちくしょおぉぉぉぉぉぉぉぉ!新子憧のアホおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

初瀬「あたしで妥協してもいいんだよ(震え声)」

そしてしばらくの時が経って、ここは20階


憧・シズの家

穏乃「ただいまー」

憧「おかえりー、今日の火山探索どうだった?」

穏乃「うん、珍しい石見つけてさー。これでいいアイテム作れるかも」

憧「そっかそっか。私も鍛冶スキル上げなきゃね。わざわざ街に出るのもめんどくさいでしょ?」

穏乃「鍛冶スキルかー。憧は料理スキルとか、何かよくわからないスキルいっぱい持ってるね」

憧「戦闘は攻略組に任せとけばいいからね。私は普通の日常を楽しんでるの」

憧(シズとの疑似新婚生活をね…)

穏乃「しっかし、憧が結婚してくれって言った時はびっくりしたなー」

憧「このゲーム、結婚して無いと色々と不便なのよ。家が買えなかったり、スキルの条件に結婚があったり」

穏乃「わかってるわかってる。ゲームの世界だからでしょ?」

憧「…そうね」

憧(現実は法律の壁があるからね…)

憧「あのさ…、シズは現実に帰りたいって思う事ある?」

穏乃「そりゃ…もちろん。現実の世界の私達がどうなってるか気になるよ。実家の和菓子屋だって、私が手伝いしないとお母さんが休める日が無いし」

憧「そうだよね…戻りたいよね…」

その頃、攻略組最前線


60階


咲「ウエノさん!補助魔法で、タコスさんをアシスト」

久「はいはーい。行くわよ!」ピロピロ

優希「おっしゃー!スピード、パワー全て二倍だじぇ!」グルグル



由子「すごいのよー、あれが噂の鉄槌の騎士タコスなのよー」

哩「攻略組の機動六課と言えば、この世界で一番有名ばい。白糸台の亦野さんもあそこに居るとか聞いたような」

照「誠子が!?そう言えば咲ちゃんも…。って咲ちゃんって言ったら怒るんだっけ」

由子「私達は、回復魔法に専念してたらいいらしいのよー」ポワポワ

咲「彼方より来たれ、やどりぎの枝。銀月の槍と…」ブツブツ

怜「うちらで敵ボスの動きを止めるんや!」

誠子「わかっている!飛竜一閃!」



咲「今だ!撃ち貫け。石化の槍、ミストルティン!」

咲「みなさん!石化している今のうちに、あったけの攻撃を叩き込んで下さい」



菫「シャープシュート!」

玄「おりゃあぁぁぁぁぁぁぁ!」

まこ「キング・クリムゾン!」


ボス撃破

わかめのスタンドライダーじゃなかったっけ?

憧・シズの家

憧「あっちゃー、60階のボスまで簡単に倒しちゃったかー。迫りくる怒涛の火力で、すごい攻撃力なのにな。石化されたらお手上げだわ」

憧「宮永さん強いなー。ってか、闇の書?あんなチートアイテム、どこで手に入れたのよ…」

憧「沢村めぇ…。変なアイテム、色んな所に隠してるわね」

憧「攻略されるのも時間の問題かー。まぁ、ステータスなんか簡単にイジれるんだけどね」

憧「問題はシズが、ここを出たがってる事よね…」

憧「どうしようかなー、このまま素直に攻略させちゃおうかなぁー」

病院

美穂子「どうも、こんにちわ」ペコリ

看護婦「あら、福路さん。熱心ね。今日もお見舞い?」

美穂子「えぇ…恋人ですから」

看護婦「そうなの。妬けるわねぇー、おばちゃん離婚した所だから…。がははははー」

美穂子「そ、そうなんですか」

看護婦「邪魔者は退散するわね。点滴も代えた所だし」


キィィィ

久「zzZZZ…」

美穂子「上埜さん…」

美穂子「上埜さんの腕、こんなに細くなって…」ウルウル

久「zzZZZ…」

美穂子「もうこれ以上…、上埜さんが痩せ細って行く姿が耐えられない…」チュパチュパ→指舐めてる

久「う~ん」

美穂子「オムツも変えないと…」ヌ゙キヌ゙キ

久「う~~~~~ん」

美穂子「上埜さんのオシッコ…」ペロペロ

美穂子「やっぱり我慢できません!動いてる上埜さんの方が、何十倍もステキです!」

美穂子「新子さんに直訴します。夜、忍び込みましょう」

美穂子「上埜さんのオムツは、私が責任を持って、持って帰ります」





その日の夜

シュタ!

美穂子「…」キョロキョロ


タッタッタ

阿知賀女子生徒の病室

美穂子「ここね」

目も舐めないと乾燥しちゃうからね(にっこり)

穏乃「zzZZZ…」

玄「zzZZZ…」

憧「zzZZZ…」

美穂子「新子さんのコンセントだけ抜きましょう」ブチッ


美穂子「せーの」

美穂子「破ッッッッ!」


ドゴーーーーーーン!!

憧にお腹に、正拳突きをかます美穂子


憧「ぐえぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!!??!?!」

憧「なーーーーーにすんのよ!死ぬかと思ったじゃない!?」

美穂子「昔から機械は叩いたら何とかなりましたから」

憧「私は機械じゃない!はぁ~、何なのよ。シズとの新こ…はっ!?」

憧(危ない危ない、新婚生活なんて言ったら間違いなく殺される)

美穂子「しんこ…なんですか?」

憧「信仰よ、信仰。し、シズが神様に祈っててさぁー」

美穂子「ふ~ん。それより緊急事態です。私、寂しいんです」

憧「は?」

美穂子「上埜さんが喋らなくて寂しい。上埜さんが動かなくて悲しい。上埜さんが…」

憧「あーはいはい。わかったわかった。もう耐えられないんでしょ?」

美穂子「はい」ウルウル

憧「あの人、現実世界に戻ったら、またフラフラと違う女の人の所へ行くと思うけどなー」

美穂子「地の果てまでも追っかけますよ」ニコッ

憧「こわー。って、私もちょっと不安だったんだ…。シズの様子はっと…」


憧「なにこれ…」ガタガタ


そこにはかなり痩せ細った穏乃の姿が

穏乃「zzZZZ…」

つまり穏乃ちゃんの下には穏乃ちゃんの聖水が…ちょっと楽しみ増え(強制終了

美穂子「阿知賀女子で一番小柄らしいですからね。このままだと日常生活も困難になるとか」

憧「そんな…、こんな姿のシズなんて…、私見てられない」ポロポロ

美穂子「早くみなさんを現実世界へ返した方がいいですよ?もうお年寄りなど衰弱死してますし」

憧「…そうね。ここが夢の終わりか」

憧「わかった。今すぐ、ラスボスを仕向ける」

美穂子「はい、待ってますね」

憧「それじゃあ…また。そーいえば、竜華と和は?」

美穂子「入院してから見に行って無いですね。どこの病室に入院してるかも知りませんよ、私は」

65階

咲「ここに今回のボスか…」

怜「咲ち…はやてちゃんは、万が一の時のために転移魔法用意しといてな」

咲「わかってます」ゴクリ

淡「じゃあ、開けるよー」


ギィィィィィィ

AKO「やぁ、突然だけとラスボスだよー。弱点は水魔法。動きは素早いけど、連携して上手く倒そうね。ステータス異常もありだからね。毒とか超有効」

久「えっ…、ラスボス?ここ65階だけど」

AKO「うん、もち。ラスボスでーす。さっ、生き残ってる人みんなでかかって来な」クイクイ

死者出てるのにこのラスボスの軽さは教育が必要やな(にっこり)

咲「えぇっと…、とりあえずいつも通り、前衛と後衛に分かれて戦いましょう」

久「わ、わかったわ。補助魔法」ピカー

誠子「うおぉぉぉぉぉぉぉ、紫電一閃」


バシュゥゥゥゥ!

AKO「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!やーらーれーたー」パタン

優希「へっ…、もう終わりかじぇ?」

怜「最弱ボスやないか!」

淡「まぁ…、ゲームクリアー出来たしいいんじゃないの?」

久「そ、そうね…。これで帰れるのかしら?」

こうしてSAO事件はあっけなく幕を閉じた。

首謀者とされる沢村智紀は行方不明。
龍門渕グループは多額の賠償金で、ほぼ全ての会社が売りに出された。



そして、皆が現実世界へ帰還してからしばらく経って

玄「うんしょっと」ガサゴソ

穏乃「玄さんは今日、退院ですか?」

玄「うん。やっと退院出来るよ!」

穏乃「私も早く退院したいなぁ…」

玄「穏乃ちゃんももうすぐだよ。歩けるようにはなったかな?」

末原・桃子・淡・池田「女同士でも同級生と付き合うのは駄目だなこりゃ」

穏乃「まだ松葉杖を使ってしか歩けませんが」ハハハ

玄「山はしばらくお預けだね」

穏乃「残念ながら…。ところで、阿知賀を転校って本当ですか?」

玄「うん。穏乃ちゃんもそうだと思うよ。私達の時間は止まってたけど、他の人達は動いてたからね」

穏乃「宥さんも卒業して、灼さんは卒業間近ですもんね…」

玄「そうだね…。まぁ、暗い事ばっかり考えてもしょうがないよ。新しい学校では、インハイで戦った人達とクラスメイトになるわけだし」

穏乃「はい…。新しい友達が増えますね」

やっぱり穏乃×玄が正義だったか。

コンコン

穏乃「はーい」

憧「おーす。見舞いに来てやったぞー」

玄「あっ、憧ちゃんだー。新しい学校はどう?」

憧「うん、友達出来たよ。麻雀部も一応あるんだけどさ。SAO事件の被害者がみんな集まって、とんでもない魔窟になってた」

穏乃「元姫松に元千里山も居るんだよね」

玄「すごい!」

憧「ありゃー、レギュラー取るのも至難の技だわ…」

穏乃「私は阿知賀女子で、もう一回、一年生やり直そうかなー」

憧「はぁ~~~~~~!?マジ!?それなら、私も転校するよ?」

穏乃「冗談冗談」

玄「そーいえば二人って、ゲームの中じゃ結婚してたんだよね?」

憧「そ、そうね///」

穏乃「まぁ…、夫婦やってたよね」

憧「その事なんだけど…、新しい学校に寮があるのよ。奈良からだと通うのが不便だから…」

穏乃「うん、お母さんも寮に入りなさいって」

憧「わ、私の部屋、二人部屋だけど空けてるから///」

玄「むふふー、それって…、つまり…」

お?そろそろ制裁の時間か?

玄「おっと…、お姉さんはお邪魔ですね~。久々のリアルおもち、おもちっとー」タッタッタ


憧「珍しく空気読んだわね」

穏乃「なにが?」

憧「まぁ…いいや。退院したら、一緒に暮らしましょう。ゲームの中みたいに」ニコッ

穏乃「う、うん。憧とは一年間も暮らしてたからね。他の人と相部屋じゃなくて良かったよ」

憧「シズ///」キュン



?「桜、散る事~見ないように生きようとした~、花開く夢さえ知らないままで…、鮮やかな日を~」

初瀬「憧…大丈夫だよ、体と心が折れても私がちゃんと介護するから…」

竜華「やぁやぁ、君達。いい雰囲気の所、済まんな」

和「穏乃。痩せましたね」

穏乃「和!清水谷さん!お見舞いに来てくれたんですか!?」

美穂子「今回、私は許してたんですけどね…。まぁ…、アレを見ちゃうとね」

竜華「見たでー見たでー。ナーヴギアに残ってたデータ」



和「倫理コード解除って何ですか?(憤怒)」ピキピキ

憧「…あんた達に聞かれてなかったから」

竜華「性交回数207回。ずいぶん、お盛んな事で…」

和「許せません。私達が、文字通り死ぬような思いをしてた時に、貴方達は…」

穏乃「なななななな、なんでその事知ってるんですか!?」

憧「くっ…迂闊だった…。目覚めた日にナーブギアのデータを全て消しとくべきだった…」

竜華「これには、仏の美穂子も大激怒よ」

美穂子「うふふ、上埜さんとシた事ないの」ゴゴゴ



憧「シズ!逃げるわよ!」

穏乃「な、なんで!?」

一年同棲してて、たったの207回て
りゅーか、一ケタ読み違えてませんか?

竜華「おっと…」ガシッ

和「そんな事はさせません」ガシッ


憧「ぐっ…、離せ!離しなさいよ!」ジタバタ

竜華が右腕を、和が左腕をがっちり極めている


美穂子「やれやれ、この力は使いたくないのだけど…」

穏乃「な、何ですか!?」

美穂子「高鴨さんの新子憧に関する記憶を全て、消去します」カイガン

憧「や、やめてえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!私達の10年間!私達の大切な記憶!」バタバタ

ともきーのダイイングメッセージか、ご愁傷様。

>>185

同棲するまでにゲーム開始から半年、そして初めての夜を迎えるまでにさらに三か月って感じかな

穏乃「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」ビリビリ

穏乃「あ、頭から…大切な記憶が…、抜けて行く…」サラサラ

憧「しずうぅぅぅぅぅぅぅぅ!」ポロポロ





プチュン

穏乃「あれ…、ここは…」

和「穏乃、私がわかりますか?」

憧「…」ポロポロ

穏乃「何言ってるんだよ、和に決まってるじゃん」

竜華「じゃあ、うちは?」

憧「うっ…」シクシク

穏乃「大将戦で対戦した千里山の清水谷さん」

美穂子「私は覚えてるかしら?」

穏乃「練習試合をして貰った風越の福路さんですよね」


憧「うぐっ…うっ…」ポロポロ

穏乃「君、どうしたの?どこか痛いの?ここは病院だから、すぐ治療して貰うといいよ」

憧「治療できない痛みなのよ…。私の名前わかる?」

穏乃「ごめん…、どこかで会いましたっけ?知らない制服着てるし、わからないです。ごめんなさい」

○瀬「なかなかの仕事っぷりだったわね、報酬ははずむわ」

竜華「さてと」

憧「何よ…。まだ何かあるの?」ポロポロ

和「今回はちょっと憧がひど過ぎました。まだ許せません」

竜華「美穂子」

美穂子「はい、新子さんから高鴨穏乃さんの記憶を奪います」カイガン

憧「は?冗談は辞めてよ…、シズとの大切な記憶を…」カタカタ



竜華「もう一度他人からやり直しや」

憧「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ!忘れない!絶対に忘れない!忘れてやるもんか!」





憧「シズうぅぅぅぅぅぅぅ!?!??!??!!?」


プチュン

竜華「さーて、帰ろ帰ろっと」

和「今回はやり過ぎましたね」

美穂子「えぇ、そうですね」

竜華「性交だけならまだしも…。怜が、宮永さんと竹井さんとものすごく仲良くなってしもた」

和「戦友だって言ってましたよ」ハァ

美穂子「一年間も上埜さんと園城寺さんは、同じ部屋に泊まってたみたいですね…」

和「えぇ、三年生同士気が合ったんでしょう。データ見る限り、優希、咲さん、亦野さん。そして、部長、園城寺さんの部屋に分かれて暮らしてたみたいです」

美穂子「許せない」ギリッ

竜華「うちかて、竹井さんをぶち殺したいわ。倫理コードの事、他プレイヤーに知らされてなくて良かった」

初瀬「憧にとって今までのルートは駄目だったのよ、はやくわた…晩成ルートに進むべきよ。

そして一カ月後

初瀬「憧、今日から同居人が来るんだって?」

憧「えぇ~マジ?やだなー、一人部屋気に入ってたのに」

初瀬「うひひ、イジめて追い出す?手伝おうか?」

憧「んー、ウザそうなヤツならお願いね。つーか、私のパンチ(物理)で何とかするし」

初瀬「それもそっか」


ガチャ

穏乃「す、すいません。今日から転校して来た高鴨穏乃です。新子憧さんの部屋はこちらでしょうか?」

初瀬「ジャージwww女子高生がジャージだよwww」

憧「キュン///」

憧「やば…、タイプかも///」

初瀬「は?」



終わる

わた…初瀬は幸せになるよね…乙

ともきーは?

>>214

沢村智紀と言う人は消えました。どこかの外国で、別人として生きてます。

エイスリン「もしかして貴方は日本人ですか?」

?「い、いえ。日系アメリカ人です」

エイスリン「うーむ、どこかで見たような…」

?「よく日本人のある方と勘違いされます。すいません、ここらで一番安いホテルなんか知りませんか?」

憧「ベータテストも良好だったし、年が明けたら本格的に始動だよ」

竜華「なるほど」

和「ベータ版には参加させて貰いました。なかなか、面白そうなゲームですね」

憧「年明けはお年玉キャンペーンと称して、ログインするだけで一万円プレゼントしてるから、まぁいっぱい集まるでしょうね」

憧「竹井さん、宮永さんは、部費の寄付と言う形でモニター頼んであるから大丈夫」

美穂子「ほっ…」

憧「シズと園城寺さんはベータ版も参加してたから大丈夫でしょ」

竜華「せやな。なんか病院でやる事無いし、いい暇つぶしになるって言うてたな」

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