幼なじみ「一生のお願いがある」(21)


男「はい」


幼なじみ「全く不本意ながらあなたにしか頼れるひとがいない」

男「なんですか」

幼なじみ「乳首を触らせてほしい」


男「……」
男「ファッ!?」


男「待って下さい」

幼なじみ「はい」

男「乳首がどうとか聞こえましたが」

幼なじみ「そう言ったからそう聞こえて正解」

男「なんで?なんで乳首?どうして乳首?」

幼なじみ「触らせてくれる温情に答えるためにも経緯を説明するね」

男「触らせることになっちゃってる!」

幼なじみ「都合のいいことに今は放課後。誰もいない図書室でふたりきりという場面設定だから猥談もなんのそのですね。小学校で距離を置いて以降顔を合わせることも少なくなった幼なじみの男さん」

男「さりげなく説明しましたね」

幼なじみ「よし。経緯を説明する。と言っても単純に疑問に思っただけなの」

男「疑問?」

幼なじみ「男のひとって、乳首、別にいらないのに何故ついているんだろって。考えてみれば不思議に思わない?乳が出ないのに何故乳首があるのか?進化の過程で何故おとこ乳首は衰退しなかったのか?ひとはどこから来てどこに行くのか?」

男「最後のは違うと思う」

幼なじみ「まあそれはいいんだけど、私、最近彼氏が出来たの」

男「えっ?お、おう。…えっ!?」


男「かかかカレシ!?」

幼なじみ「三日前に出来たてほやほや。初めてのダンジョコウサイ」

男「おおお別に、別にいいんじゃない!?別に!」

幼なじみ「うん。いいんだけど、男女の付き合いだし、いつか、然るべき行為をすると思うの」

男「おおおうすれば!?いいじゃん少子化に真っ向勝負!勝手にしてくださいよ!」

幼なじみ「落ち着いて。先に言ったおとこ乳首の存在価値にも関わる重要なところだから。きっとテストに出る」


男「出ないよ!」

幼なじみ「乳も出せない胸になんの意味がある? 答えはそう、性的快感。これしかない。快楽を得るためだけにそれは存在している。オトナのおもちゃが両胸についているような物じゃない? そういう考えに至った次第」

男「おとこだってミルクを出せる。股間から」

幼なじみ「今は乳首の話をしてるの」

男「はい」

 
幼なじみ「本当に乳首にはそれしか価値がないの?もっと他に可能性があるんじゃないの?」
幼なじみ「そう思った私は幼友達のあなたにたどり着いた。私に兄弟はいないし、お父さんの乳首を触るなんて絶対イヤ。消去法で、男さんしかいないの」

男「ちょっと待ってください。カレシさんに頼めばいいじゃないですか」

幼なじみ「……」

男「その、そういうコトをしても、おかしくない関係なんだから。俺の乳首より、よっぽど触りやすいと思うんだけど」

幼なじみ「……そんなの頼むの恥ずかしい」

男「えー」

幼なじみ「だっていきなり乳首触らせてなんて言ったら引かれるもの。嫌われるもの。変態だって思われてしまうもの」

幼なじみ「その点あなたなら別に嫌われても構わないし、今後深く関わることもないから後腐れがなくていい」

男「見かけによらずビッチですね」

幼なじみ「あなたにエロい気持ちなんて微塵も湧かない。単に知的興味と彼の為の予行練習なの。私のお願い聞いてくれる?」

男「嫌です」


幼なじみ「……薄情者」

男「なんであなたとあなたの彼氏の為に乳首を捧げなきゃいけないんですか。お断りします」

幼なじみ「小さいころ消しゴム貸したげたのに」

男「消しゴムと乳首なんて釣り合いません」

幼なじみ「…遊戯王カード譲ってあげたのに」

男「自分でダブったカードを俺に押し付けただけじゃないですか」

幼なじみ「ぐう」

男「とにかく乳首を貸す気はありませんから!」

幼なじみ「幼なじみの一生のお願いなのに」

男「幼なじみって……。もう言えないでしょ。仲良くしてる訳でもなし。今だってこれ、高校入って初めて交わした会話ですからね」

幼なじみ「じゃあ見知らぬ同学年生の一生のお願い」

男「もっと聞けんわ!」

幼なじみ「……だめ?」

男「だって都合よすぎないか。自分で頼みがある時だけ近寄ってくるなんて」
男「(いい加減諦めろよ。どんだけ乳首触りたいんだよ)」

幼なじみ「……小さいころ、あなたの一生のお願い、聞いてあげたよ私」

男「えっ」

幼なじみ「なのにそういうこと言うんだ。ふうん。へええ」

男「(お、覚えてないぞ……!なんだ!?なんだったっけ!?)」

幼なじみ「忘れてしまった?」

男「い、いや…」

幼なじみ「そう。まあいいけど。それより乳首見せて」

男「あ、ああ……(なんだ!?なんだろう!なにお願いしたっけ?遊戯王?ベーブレード?なんだ!?)」ボタンプチプチ

幼なじみ「にやり」

男「(いや確か一生のお願いって何回も使った記憶が……ああでも幼なじみと遊んでた時は……)」ぬぎぬぎ

幼なじみ「かかったな」

男「え? ……なにっ!?い、いつの間にか脱がされている!」

幼なじみ「あなたが自主的に脱いだの。ふうん、おとこのひとのってピンクじゃないんだ」

男「(それは暗に自分のはピンクですって言ってるようなもんじゃないかああアアアうわあああ!今ちょっと想像してしまったああああ)」


幼なじみ「ああ待って隠しちゃだめ。メモ取らせて」

男「何をメモするんだよ!無理だ!恥ずかしくて耐えられない!」

幼なじみ「待って。ごめん。触らない。触らないから」

男「分かってくれましたか!」

幼なじみ「うん。たしかにあなたの言うとおり、都合よすぎだよね。いきなり触るのはダメ。ちゃんと順序を踏まないと」

男「そうそう!」

幼なじみ「だからね、見てる」

男「は?」

幼なじみ「見てるから、自分で触って。自分の乳首」

男「おっとすまない。塾の時間だ」

幼なじみ「そんなの無駄なことだから早くやめるが吉」

男「さりげなくひどい!ていうかいやです絶対いやです!あなたの前で乳首をいじるということですよね!?」

幼なじみ「そしてその様子を観察→メモ→乳首の研究が進む→私幸せ→あなたも幸せ」

男「なんで俺の幸せがあなたの幸せなんですか!」

幼なじみ「私が触るか、あなたが触るか、ふたつにひとつ。選んで」

男「せっかくだから俺は第三の選択肢『帰る』を選ぶぜ!」

幼なじみ「帰るの?」

男「ああ!本当に付き合ってられない!おまえ頭どうにかなったのか!?」

幼なじみ「……」

男「今日のことは誰にも言わない。今まで通り俺と関わらなくていいから。彼氏と末永く幸せになれコンチクショウ」

幼なじみ「帰れないよ……鍵かけてるから。ほら、これ鍵」チャリ

男「!? なに勝手に……っ怒られるだろうが!」

幼なじみ「こんなこともあろうかと思って。…頼れるのはあなたしかいないの」

男「(普通に聞いたらすげー嬉しい言葉なんだけどなあ)」

幼なじみ「選んで。乳首いじる? いじられる?」

男「(これだもんなあ……)」

幼なじみ「帰りたいでしょ?」

男「脅迫だよな」

幼なじみ「一生のお願い、だよ」


男「……見るだけじゃだめか」

幼なじみ「……」

男「どんだけ見てもいいから、触るのは勘弁してくれ。いやして下さい」

幼なじみ「…仕方ない。わかったよ。見るだけにする。今日は」

男「(今日はって)」

幼なじみ「じゃあ、見せて」

男「……」バッ
男「はい見せたー!」隠しっ

幼なじみ「……全然見えなかったんだけど」

男「いや見えただろ?そうだと言ってくれ」

幼なじみ「どんだけ見てもいいって言ったじゃない。もっと。もっとちゃんと見せて。あなたのソレ」

男「いやでも今日は大胸筋の調子が悪くて……」

幼なじみ「……早くしないと触るよ」

男「く……!わかったよ……!!見たきゃ見ろよホラ……!」

幼なじみ「……ほお」

男「(なんという屈辱……母ちゃん、俺汚れちゃったよ……)」

幼なじみ「…お腹にお肉がついてる」

男「どこ見てるんだよ!乳首を見ろよ!!俺の!乳首を!」

幼なじみ「……。乳首乳首連呼する人って……なんかいやだね」

男「あんたが言いますか!?」

幼なじみ「茶色いのね」

男「……っ」

幼なじみ「毛が生えてる。ふうん……」

男「あんまり近寄るなっ変態っ」

幼なじみ「……ふぅっ」

男「」ゾクッ
男「い、息を、吹きかけるな……!!!」

幼なじみ「…気持ち良かった?やっぱり感じるためだけにあるのかな」

男「知るか!なあ、もういいだろ!」

幼なじみ「まだまだ」


男「!?ちょっと何触って…!!」

幼なじみ「何って…おへそを少々」

男「今日は触らないってさっき!」

幼なじみ「『乳首』は触ってないよ」

男「ぐう正論!」

幼なじみ「ほじほじ」

男「ほじっちゃダメえ!」

幼なじみ「元気だね」

男「このやろう…!!」
男「(やばい、ムラムラしてきた!こいつ、好き勝手やっても俺が抵抗しないって思ってるのか?所詮童貞だってナメてんのか?)」

幼なじみ「わき腹…」

男「ひゃん!」
男「(ふざけるな!こんなの、誘ってるのと一緒だ!犯されたって文句言えないはずだ!今すぐこいつを押し倒して、制服を破って、触って、それで)」

男「(嫌がるこいつに無理やりねじ込んで、鳴かせて、よがらせて、めちゃくちゃにして、)」

幼なじみ「男さん?」


男「はあっ…はあっ…」

幼なじみ「息吹きかけて、ちょっとお腹触っただけなのに。…ズボン、膨らんでる」

男「あんたのせいだろ……!」

幼なじみ「そんなに何かしたつもりはないんだけど」

男「問答無用!!」

幼なじみ「仕方ないな……抜こう」

男「」ドピュッ

幼なじみ「一回済ませたらしばらくはタたないって聞いたよ。トイレに」

男「あ、もういいです」

幼なじみ「……」

男「……」

幼なじみ「……なんて言うか、その。どうして今のタイミングで出ちゃったのかとっても不思議」

男「所詮俺はしがない童貞。淫語と妄想だけで満足出来るのさ…」

幼なじみ「(これが噂の賢者タイムか…メモメモ)」


男「もうほっといてくれよ…」

幼なじみ「人面犬?あれは物議をかもしたね」

男「俺は…俺は…童貞だ」

幼なじみ「草刈だみたいなニュアンスはやめて欲しい。……ねえ、顔を上げて」

男「なんですか……」

幼なじみ「もういいよ、帰ろう」

男「さんざん俺の純情を弄んでおいて…もう用済みか……」

幼なじみ「ちがう。研究を続ける気は満々だけど。今日はおしまい」

男「そうか…満足したか…」

幼なじみ「してないけど。もう遅いし。続きは明日にしよう」

男「は?……いやいや……いやいやいや!!続き!?続くの!?」

幼なじみ「まだ触ってないもの。乳首を触るまでが遠足」

男「無理!もたない!」

幼なじみ「乳首を見せてくれたんだから、触らせてくれるのも時間の問題だと期待しています」

男「やめてくれー!」


男の乳首は茶色い。ほとんど女のものと変わらない。多少毛がある。息を吹きかけると身体が反応した。おへそも性感帯らしい。射精直後の賢者タイムは実在する。精が抜けると魂までも抜けた顔になる。変なことを口走る。

幼なじみ「こんなものですかね」

男「おいなんで隣を歩くんですか。離れて歩いて下さい」

幼なじみ「校門まではいやでも一緒しないと」

男「だからって隣じゃなくていいでしょ!先に行ってください。一緒にいたくない」

幼なじみ「そう? あ、男さん、帰りにコンビニで下着を買った方がいいと思う。ちょっとクサイ」

男「分かったから!」

幼なじみ「うん。じゃあここでサヨナラ。明日の放課後、図書室で待ってるね」

男「行きませんよ!!」

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