モバP「有給を使え?」(113)
P「あー……もうそろそろまずいですか」
ちひろ「もうそろそろというかとっくにマズイです」
ちひろ「プロデューサーさん、今年に入ってから一回も有給使ってないじゃないですか」
P「まぁそうですけど……俺が休んだら皆が」
ちひろ「少しの間なら大丈夫ですよ。私や他の皆が頑張りますから」
ちひろ「ですからゆっくり休んで、体を休めてください」
P「でもなぁ……休んでも特にやることがないんですよね」
ちひろ「まぁまぁいいですからとっとおやすみとって下さい。プロデューサーさんが体調崩したらどうにもなりませんから」
P「……もしかして心配してくれてるんですか?」
ちひろ「会社がうるさいだけです♪」
P「ですよねー♪」
P「という訳でこれから一週間、有給貰う事になった」
P「皆が忙しい時に悪いけど、よろしく頼むな」
「「「……」」」
P「……あれ?もうちょっと皆驚くかと思ったけど……」
凛「驚かないよ。というかプロデューサーが今までお休みとってなかった方が驚き」
杏「そーそー。杏がプロデューサーだったらとっくに首括ってるよ」
智絵里「そ、その例えは……ちょっと……」
P「そうかなぁ。これぐらい働くのが普通だと思ってたんだけど」
凛「普通じゃない。働き過ぎだよ」
莉嘉「まぁ休んでる間は莉嘉達が頑張るからさっ、P君は休んでてよ!」
P「そうか……ありがとうな。皆」
P「お言葉に甘えて休ませて貰うよ」
P「じゃあ連絡はお終い。今日も一日頑張ろう」
「「「はーい」」」
まゆ「……うふ」
藍子「? まゆちゃんどうしたの?」
まゆ「いいえぇ。なんにもありませんよぉ……うふふ」
藍子(な、何か嫌な感じがする)
未央「プロデューサーお休みかぁ。……あ!」
卯月「未央ちゃん?」
未央「お休みってことはさ!プロデューサー暇ってことだよね!」
未央「オフの日に遊びに連れってってもらおっかなぁー」
美嘉「それいいねー!あたしもデート誘っちゃおっかな☆」
「いや、それはまずいんじゃ」
「かおるもせんせぇとあそぶー!」
「飲みにいくのもいいかもしれないわね」
わいわい
まゆ「……」ギリッ
藍子「……あっ」
――――――
Pの自宅 夜
P「……休みかぁ」
P「といってもホントにやることないんだよな。……どうしよう」
ブルブル
P「ん、メール……>>13から?」
見たいシチュもあったら書いて、どうぞ
きらりにょわああああああああああああああああああああああああああああああああああああ☆
『にゃっほーい☆きらりだよん!元気にPちゃん元気にきゅんきゅんしてるかなぁ?☆』
『きらり今日の仕事すっごいがんばったお!Pちゃんにもきらりんパワーできゅんきゅんしてるとこ見て貰いぐらいだったよん☆』
『それから、きらりんね!メイクしてまた――――――』
P「長いな……いつものことだけど」
P「ん?」
『今暇かにゃ?りんりんしてもいい?』
P「りんりん……?あ、電話か」
P「『仕事、今日も頑張ったな。偉いぞ。それと電話はいいぞ。今暇だし』っと……送信」
ブルブル
P「うお、はやっ」
きらり『Pチャンはろはろー☆きらりんだよー☆』
P「おお。きらり、どうした?」
きらり『きゃー!!☆』
P「うお……声のでかさにノイズが……」
P「ど、どうした?何があった?」
きらり『うーうん。えっとねぇ、でゅふふっ☆』
きらり『Pちゃんの声が耳元に聞こえてびっくりしただけー☆』
P「あー……ははは。そっか」
P「それで電話なんてどうしたんだ?」
きらり『うっふふー☆Pちゃん。そにょ前にぃー』
P「あー……あれか。はいはい」
きらり P『きらりんパワー!ふるすろっとる!☆』
きらい『おっけー☆』
P「はいはい」
きらり『ねぇねぇPちゃんPちゃん!明日からPちゃんおやすみなんだよね?☆』
P「そうだな。休み……かな」
きらり『うにゅー?Pちゃんお休みうれしくないのー?』
P「嬉しくないわけじゃないんだけどな。やることないんだよ」
きらり『それってひまひましてるってことだよね☆』
P「そうだな。予定もないし」
きらり『だったらPちゃん!明日きらりんと☆でーと☆しよっ!』
きらり『きゃー!!どきどきすうー!!!☆』ビリビリ
P「(ま、またノイズが……)で、デート?」
きらり「うんっ!☆きらりんも明日ちょうどちょーどひまひましてるから。ね☆いいでしょPちゃん!』
P「うーん……デートというか……俺と二人っきりで遊びに行くのはマズイな」
きらり『え、な、にゃんで!?Pちゃん!?』
P「昔なら出来たけど、今はきらりも大分有名になったからな」
P「もし見つかったらスキャンダルにされかれない」
きらり『だ、だったらきらりん変装すうから!きらりん変装には自信があるんだぁ!』
きらり『この前だってぇ!きらりん変装してたけどPチャン気付かなかったでしょ☆』
P(あれは解ってたけど黙ってただけなんだけどな)
P「そうだけど……」
きらり『だからね?ね?きらりんいっしょーのお願いー!』
P「うーん……」
きらり「Pちゃん……」
P「……はぁ。わかったよ」
P(静かにさせて、あまり人気のないところなら大丈夫……だろう。多分)
きらり「ほんとぉ!?Pちゃんだーいすきぃいい!!!☆」
P「ただし!」
きらり『へ?☆』
P「静かにして、本当に目立たない格好で行くこと。それならオッケーだ」
P「きらりんパワー!ふるすろっとる☆も禁止な」
きらり『おっけー☆きらりんPちゃんの為にがまんすうー!』
P(きらりの為なんだけどな……まぁいいか)
P「それと、あんまり人気の多いところには行けないぞ。それでもいいなら」
きらり『ひ、人気のないところぉ!?それって……やーん!☆Pちゃんのえっちぃ!!』
P「へ?」
きらり『Pちゃんだいたーんだよぉ!で、でもきらりはPちゃんなら……にょわーー!!!☆』びりびり
P「き、きらり?」
きらり『Pちゃん!!』
P「は、はい?」
きらり『優しくしてね☆……きゃーーー!!!!!!』
ぶつ
P「あ、切れた」
P「まだ行くとこも決めてないのに……まぁいいか。後で行くとこ適当に見つくろってメールしておこう」
P「……それにしてもきらりと二人っきりか」
P「……」
P「大丈夫かな」
P「いや、大丈夫と信じよう。きらりも静かにしてくれるって言ってくれたし。うん」
P「……」
P「やっぱり不安だ。色々な意味で……」
―――――
翌日 待ち合わせ場所
きらり「……」
P「ちょっと早いかと思ったけど……もう来てくれてたんだな」
P「それにちゃんと目立たない格好してくれてる」
P「というかいつもきらきらした格好してるから解らなかったけど、落ち着いた感じの服も似合うんだな」
P「……でも、それにしたとしても……」
きらり「……」キョロキョロ
P「それでも目立つな……きらりは」
P「うっし。行くか」
P「きらり」
きらり「あっ!Pちゃーん!!!」
ダダダダ
P「はっ」
P「ま、マズイ。これはいつもの『きらりんくまさんほーるど☆(ベアハッグ)』だ」
きらり「Pちゃああああああああああああああああん!!☆」
P「に、逃げろぉ……」
ピタッ!
P「……ん?」
きらり「えへへ☆おはよ、Pちゃん☆」
P「……お、おはよう」
P「きらり……いつもの、しないのか?」
きらり「うー?しないよぉ☆」
きらり「だって昨日Pちゃんとしずかにしずかにってやくそくしたもんね☆」
P「そ、そうか。……えらいぞ。きらり」
きらり「えっへへぇ☆でしょー!」
きらり「ね、ね、PちゃんPちゃん」
P「うん?」
きらり「どぉどぉ?きらりんのあだると☆すたいる」くるり
P「うん。よく似合ってる」
P「きらりはスタイルが良いからな。服の良さが際立ってる」
きらり「えふふふっ☆Pちゃん、ありがと☆」
P「じゃあ行くか」
きらり「おっけー☆」
きらり「ね、ね。Pちゃん。どこいくんだっけ?」
P「ちょっと遠いけど、車で自然公園に行こうと思ってる」
P「今は冬だからちょっと見所ないかもしれないけど、そこで勘弁してくれな」
きらり「ぜんぜんおっけー☆きらりんはPちゃんといっしょならどこでもはぴはぴだよ☆」
P「あはは。そう言ってもらえると嬉しいよ」
P「さ、助手席乗って」
きらり「はーい☆……あ」
P「ん、どうした?」
きらり「P、Pちゃん☆今日はよっ、よろしくね☆」
P「え?あ、ああ……」
P「よろしくな」
きらり「うんっ!☆」
きらり「Pちゃんってこんなおくるま持ってたんだねぇ。かっこいい☆」
P「友達から貰った奴だけどな。いつも社用車だから普段は車庫で眠ってるし」
P「あ、そうだ。きらり、狭くないか?」
きらり「せませまなんかしないよぉ!Pちゃん!きらりんは女の子なんだよぉ!」
P「あ、ごめん」
きらり「もー!ぷんぷんしちゃう!」
P「ごめんって、な?」
きらり「つーん」
P「き、きらり?」
きらり「……うーそ☆Pちゃんきらりんに騙されたなぁ☆」
きらり「Pちゃんもまだまだまだまだだなぁ☆えっへへ☆」
公園
P「着いたな。きらり大丈夫か?」
きらり「うー……きもちわりゅい……↓」
P「きらり車弱かったんだな。ごめんな、酔い止め用意しておけばよかった」
きらり「い、いーよぉ☆きらり、きらりんぱわーでもう大丈夫……ぅ」
P「無理するなって」
きらり「ご、ごめんねぇPちゃん……せっかくのデートなのにぃ……」
P「いいよ。それより深呼吸して一回落ち着こう」
きらり「う、うん……すー……はーぁあー……」
P「よしよし。……きらり、ちょっと待っててくれ」
きらり「P、Pちゃん?……いっちゃった」
きらり「うぅ……折角のPちゃんとのデートなのにぃ……」
きらり「きらりんのばか……」
>>103の一つ前
P「あはは……ごめんな」
きらり「いーよっ☆Pちゃんだから許しちゃう☆」
きらり「さ、PちゃんPちゃん☆しゅっぱつおしんこしよっ☆」
P「ありがと。それじゃあ行くぞ」
きらり「うんっ☆しゅっばーつ☆」
P「きらり」
きらり「あ、Pちゃん……↓」
P「ほら、これ飲みな」
きらり「……あ、ありゃーしゃー、Pちゃん……」
きらり「……こく」
きらり「……こ、これって、しょ、しょーがの飲み物?」
P「そうだ。生姜は乗り物酔いにも効果があるんだ」
P「それに今は寒いから丁度いいかなって思ったんだけど……生姜苦手だったか?」
きらり「ん、んーん。そんなことない……ありゃーしゃー。Pちゃん☆」
P「うん、どういたしまして」
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