シンジ「アスカって『あんたバカぁ?』しかないの?」アスカ「!?」(155)

アスカ「ちょっとそれ、どういう意味よ!」

シンジ「いや、他にレパートリーはないのかな……って思ってさ」

アスカ「あるわよ、もちろん!」

シンジ「じゃあ、やってみせてよ」

アスカ「やってやるわよ!」

アスカ「あんた……」

アスカ「バ、バ……バ……バ……」

シンジ(できるわけないよ)

アスカ「バ……バ……バ、バ、バ……バ、バ……バ……」

アスカ「バウムクーヘン?」

シンジ「!」

続きはよ

最近エヴァSS多すぎて飽きた

続きはよ

シンジ(う、うまいっ……!)

シンジ(ぼくとアスカが出会った時のエピソードを生かしてくるなんて……)

シンジ「ゴメンよ、アスカ……」

シンジ「まさかこんなにうまく切り返されるとは思わなかったよ」

アスカ「これで分かったでしょ、バカシンジ! 格の違いってやつが!」

シンジ「ん……!?」ググ…

シンジ「か、体が……!? 勝手にバウムクーヘンの形に……!?」グググ…

アスカ「バカ、なにやってんのよ!」

シンジ「そんなこと、ぼくが聞きたいよ!」グググ…

シンジ「いだだだだ……!」グググ…

ミサト「ちょっとあんたたちぃ、なにしてんのよ」グビッ

シンジ「エーステ」

アスカ「!?」

シンジ「一つ目wwwwバウムwwwwwクーヘンwwwwwじゃあ次wwwwww」

アスカ「あんたバカにしてんでしょ!?バカシンジ!バカシンジ!バカシンジ!」

ちょっとわかんない・・・^^;

ミサト「──なるほどねぇ」グビッ

ミサト「アスカが『あんたバウムクーヘン?』っていったら」

ミサト「シンジ君が丸まっちゃったと」プハァッ

シンジ「いたた……ひどい目にあったよ」

アスカ「あんた体硬すぎ! 普段からちゃんと柔軟しなさいよ!」

ミサト「でも、意外だったわ」

ミサト「アスカに『あんたバカぁ?』以外のレパートリーがあったとはねぇ」

アスカ「なによ、ミサトまで!」

アスカ「アタシは元々これぐらいお茶の子さいさいよ!」

ミサト(このアスカの能力……使徒対策に使えるかもしれないわね)

アスカ「このバウムクーヘン!!!」

アルミサエル「...」

数日後──

アスカ「えぇっ!? 使徒を手で受け止める!?」

アスカ「作戦といえるの!? これが!?」

ミサト「ホントにそうね……」

ミサト「だけど、たとえ使徒を受け止められなかったとしても」

ミサト「アスカのあの能力があれば、使徒撃退は理論上可能よ」

アスカ「えぇ~……」

シンジ「頼むよ、アスカ」

アスカ「もう、しょうがないわねえ!」

レイ「?」

アスカ「このバウムクーヘン!!!」

ラミエル「キャー」グググッ

アスカ「このバウムクーヘン!!!」

レリエル「ふっ…ワシには効かぬ…!」

空から使徒サハクィエルが降ってきた。

サハクィエル「…………」ヒュルルルル…



アスカ「ダメ! アタシじゃ間に合わないわ!」ドスンドスン…

シンジ「ぼくもダメだ!」ドスンドスン…

レイ「私もダメ……」ドスンドスン…



サハクィエル「…………」ヒュルルルル…



シンジ「こうなったら、アスカ! 頼むよ!」

アスカ「──ったくもう!」

アスカ「あんた……」

アスカ「バルログぅ?」

サハクィエル「!」ピクッ

サハクィエル「ヒョー!」

サハクィエル「ヒョー!」



マヤ「目標……パターン青からパターンスペインに移行!」

マヤ「使徒からスペイン人に変化しました!」

ミサト「よっしゃ!」

ミサト「よくやったわ、アスカ!」

リツコ「形と大きさはそのままに、スペイン人になるなんて……信じられないわ」



サハクィエル「ヒョー! ヒョー!」

サハクィエル「ヨロレイヒ~♪」



レイ「あの使徒はどうするの?」

シンジ「放っておけばいいんじゃないかな」

どうやらとんでもないスレに迷い込んでしまったようだ…

使徒に侵入されるネルフ。

青葉「ヤバイ、使徒がMAGIにハッキングしています!」

日向「なんてスピードだ! 人間技じゃないぞ……!」

リツコ「ダメね。私でも1秒、間に合わないわ」カチャカチャ…

ミサト「こうなったら……」

ミサト「アスカ、お願い!」

アスカ「もう……アタシがいないと全然ダメなんだから!」

アスカ「あんた……」

アスカ「ばいきんまん?」

イロウル「!」ピクッ

イロウル「バイバイキーン!」キラリン

マヤ「使徒、パターン雑菌に変化、どこかに飛んでいきました!」

ミサト「さすがだわ、アスカ……」

アスカあんぱんまん知ってんのかよwwwwww

キール「──報告によれば」

キール「第10使徒はスペイン人に、第11使徒は雑菌になったそうだが」

キール「これはどういうことだ?」

ゲンドウ「分かりません」

キール「この場での偽証は死に値するぞ」

ゲンドウ「すみません、本当に分からないのです」

キール「分からないのならば仕方あるまい」

あんたバスターマシン?

デンドンデンドン

>>28
物分りのいいオッサンだなwwww

ミサト「すごいわ、アスカ! 使徒も立て続けに二体も無力化するなんて!」

アスカ「当然よ!」

リツコ「というわけで、今日はアスカの能力をさらに高めるために特訓を行うわ」

アスカ「え?」

リツコ「シンジ君とレイも協力してくれるそうよ」

アスカ「え? え?」

シンジ「じゃあさっそく始めよう」

レイ「そうね」

アスカ「え? え? え?」

特訓開始──

ミサト「パンにつけると美味しいわよねぇ」

アスカ「あんたバタぁ?」

リツコ「床屋にあるわね」

アスカ「あんたバリカン?」

シンジ「アスカなんかどっか行っちゃえ!」

アスカ「あんたバシルーラぁ?」

レイ「世界で一番小さな国よ」

アスカ「あんたバチカン市国ぅ?」

ミサト「ついつい肉ばかり食べちゃうのよねぇ」

アスカ「あんたバーベキュぅ?」

リツコ「昔の交通手段よ」

アスカ「あんた馬車ぁ?」

シンジ「机や下駄箱の中が気になるなぁ……」

アスカ「あんたバレンタインデぇ?」

レイ「日本の国旗の色違いね」

アスカ「あんたバングラデシュぅ?」

………
……

ミサトさんの下半身からバターの臭いとな

ただのツッコミ役になってるwww

六時間後──

アスカ「ど、どうよ……」ゼェゼェ

リツコ「すごいわ……全て0.5秒未満で反応してるわ」

ミサト「さすがアスカね!」

シンジ「すごいなぁ……!」

レイ「正直なところ、バングラデシュは無理だと思ったわ」

アスカ「ふんっ! これくらい当然よ!」

アスカ「…………」

アスカ(なんか複雑な気分だわ……)

数日後、使徒レリエルが現れる。

レリエル「…………」

シンジ「うわぁっ!?」ズブズブ…

シンジ「アスカに出す問題を考えるのに夢中で、接近に気づかなかった!」ズブズブ…

アスカ「バカ、なにやってんのよ!」

レイ「碇君!」

シンジ「アスカ、助けてよ! アスカァッ!」ズブズブ…

レイ「お願い……!」

アスカ「ったくもう……アタシがいないとダメなんだから!」

アスカ「あんた──」

アスカ「バスケットボールぅ?」

レリエル「!」ピクッ

ミサト「なるほど!」

リツコ「あの球体とバスケットボールをかけたってわけね!」

レリエル「安西先生……バスケがしたいです……」

マヤ「使徒、パターン青からパターン三井に変化!」

レリエル「いいからテーピングだ!」

マヤ「パターン三井から、パターン赤木に変化! あ、先輩のことじゃありません!」

ミサト「色々なパターンに変化するようになったわけね。面白いわ~」

レリエル「どあほう」



シンジ「ありがとう、アスカ! おかげで助かったよ!」

アスカ「感謝しなさいよ、バカシンジ!」

しかし、厳しい戦いは続く。

シンジ「えぇっ!?」

シンジ「エヴァ参号機の実験中に事故が起きて、使徒がこっちに向かってる!?」

ゲンドウ「そうだ」

ゲンドウ「ただちに発進して、使徒を迎撃しろ」

シンジ「分かったよ……!」

アスカ(参号機のパイロットってたしかアイツよね……大丈夫だったのかな)

レイ(鈴原君……)

参号機「…………」ズシンズシン…

シンジ「!?」

シンジ「使徒……!? あれはエヴァじゃないか!」

アスカ「しかも、あれに乗ってるのは鈴原なのよ!」

シンジ「なんだって!?」

シンジ「そんな……トウジと戦えるわけないよ!」

参号機「…………」バッ

ドゴォッ! ベキィッ!

レイ「きゃああっ!」

シンジ「綾波!」

アスカ「ファースト!」

レイ「うぅ……」

参号機「…………」ズシンズシン…

シンジ(くっ……こうなったら……)

シンジ「アスカ! ぼくが参号機を食い止める!」

アスカ「えっ!?」

シンジ「だから、そのスキにアスカはいつものヤツを頼む!」

アスカ「あんたバカぁ!? 一人で食い止められると思ってんの!?」

シンジ「……信じてるよ、アスカ」

アスカ「もう……ホントにバカね」

シンジ「トウジ、ごめんよっ!」

ガシィッ! グググッ……!

シンジ「ぐううっ……!」ググッ…

参号機「…………」ググッ…

アスカ「やってやるわよ!」

アスカ「あんた──」

アスカ(もし、アタシがしくじったら──)

アスカ(シンジも鈴原も……!)ゴクッ…

アスカ「バ……バ……ババ、バババ……バ、バ……」

アスカ「バ……バ……バ……バ……バ……」

アスカ(ダメ! プレッシャーで、いいフレーズが浮かんでこない!)

キョウコ『アスカちゃん』

アスカ「ママ!?」

キョウコ『考えないで、感じるのよ』

キョウコ『感じたままに言葉を紡げば、きっとお友だちは助かるわ』

アスカ「分かったわ、ママ!」

アスカ「あんたバルディエルぅ?」

参号機「!」ピクッ

参号機「…………」

参号機「そのまんまやないかい!」ビシッ!



マヤ「参号機パイロット、使徒の支配を振り切りました!」

ゲンドウ「なるほど、フォースチルドレンの内に眠る関西人特有の突っ込み魂」

ゲンドウ「これを刺激したというわけか」

冬月「自分がなにをいっているのか分かってるのか、碇」

ゲンドウ「分からん」

トウジ「すまんかったな、ワシのせいでとんだ迷惑をかけてしもた」

シンジ「トウジ、無事でよかった……!」

トウジ「ありがとな惣流、お前がおらなワシは死んでたかもしれん」

アスカ「使徒に乗っ取られるなんて、まったく世話が焼けるんだから……!」

シンジ「じゃあ、これからアスカの特訓を始めよう」

アスカ「え?」

シンジ「この件で、アスカの能力はまだまだ成長の余地があるって分かったからね」

レイ「そうね」

レイ「どうせなら、前よりも難易度を上げた方がいいわね」

アスカ「え? え?」

トウジ「ワシも参加するでぇ! あとケンスケも連れてくるわ!」

アスカ「え? え? え?」

再び特訓開始──

シンジ「度胸試しになるよね」

アスカ「あんたバンジージャンプぅ?」

レイ「船がよく行方不明になるわね」

アスカ「あんたバミューダトライアングルぅ?」

トウジ「あ~……夢が食いたいのう」

アスカ「あんたバクぅ?」

ケンスケ「早口言葉」

アスカ「あんたバスガス爆発ぅ?」

シンジ「ハウス」

アスカ「あんたバーモントカレぇ?」

レイ「イギリス」

アスカ「あんたバッキンガム宮殿?」

トウジ「Q」

アスカ「あんたバケラッタぁ?」

ケンスケ「栗まんじゅう」

アスカ「あんたバイバイン?」



ミサト「すごいわ……」

ミサト「ハウスだけでバーモントカレーなんて、普通出てこないわよ」

リツコ「えぇ、反応が0.1秒未満になってるわ」

リツコ「先の戦いで、アスカが覚醒してしまったようね……」

そして、最強の使徒が訪れる。

ゼルエル「…………」ズンッ

シンジ「これは強そうだ……」

トウジ「新入りのワシにも分かるで……今までのヤツとは比べもんにならへんな」

レイ「でも……私たちにも彼女がいるわ」

アスカ「…………」ゴクッ

シンジ「綾波、トウジ! アスカの攻撃……もとい口撃まで、時間を稼ぐんだ!」

レイ「了解」

トウジ「おっしゃあ!」

ズガァンッ! ドゴォンッ! ズガガガガッ!

アスカ(今のアタシならやれる……!)ドクンドクン…

アスカ(最高の一撃をお見舞いしてやるわ!)ドクンドクン…

ドゴォンッ!

シンジ「うわぁっ!?」ドズゥン…

レイ「くぅ……っ!」ドザァッ…

トウジ「ぐおおっ!」ドスゥン…

アスカ「待たせたわね、みんな!」

ゼルエル「…………」ズシンッ

アスカ「あんたバーダックぅ?」

ゼルエル「!」ピクッ

Q→バケラッタが0.1秒で出てくる

これがどういうことかわかるか?

>>72
あんたババァ?ってことだな

マヤ「パターン猿、サイヤ人です!」



ゼルエル「これで全てが変わる……」

ゼルエル「この惑星地球の運命……! この俺の運命……!」

ゼルエル「使徒の運命……! そして、ネルフの運命もっ……!」

ゼルエル「これで最後だぁっ!!!」



ズドォォォォォンッ!!!



アスカ「え?」

ミサト「まずい、メインシャフトが丸見えだわ!」

アスカ「やっば、パワーアップさせちゃった……!」

アスカ「そ、そうだわ!」

アスカ「シンジ!」

シンジ「…………」ピクピク

アスカ「気絶してんのね、だらしない!」

アスカ「だったら初号機!」

初号機「…………」

アスカ「あんたバーダックの次男?」

初号機「!」ピクッ

初号機「オラ、腹減っちまったぞ!」ムクッ

マヤ「初号機、再起動!」

初号機「うめぇ~!」ガツガツ

ゼルエル「カカロットよぉ~~~~~っ!!!」



ミサト「使徒を……食ってる!?」

リツコ「S2機関を自ら取り込んでいるというの?」

マヤ「美味しそうに食べますね、お腹空いてきちゃった」グゥゥ…

ゲンドウ「ユイ……」

アスカ「危ないとこだったわ……」

アスカ「アタシとしたことが、使徒を強くしちゃうなんて……」

シンジ「能力がパワーアップしたんだから扱いには気をつけてよ、アスカ」

レイ「そうね」

トウジ「まぁ、結果オーライやろ!」

アスカ(なんとか微調整できるようにならないと……)



初号機「オッス、オラ碇ユイ!」

初号機「どうしたゲンドウ、久々だってのに元気ねぇなぁ?」

初号機「オラ腹ふくれて、力(りき)マンタンだぞ!」

ゲンドウ「そ、そうか……」

キール(今回受けた報告……)

キール(第14使徒がたった一人でフリーザに挑んだサイヤ人に変化し)

キール(エヴァ初号機が息子になってそれを捕食し、S2機関を搭載……)

キール(わけが分からん)

キール(碇め、なにを考えておる……)

キール(いや多分、あいつも分かっておらんだろうな)

キール(この修正、容易ではない……というか不可能な気もしてきたが)

キール(最後まで諦めずにシナリオを進めるしかあるまい)

レリエル「諦めたら、そこで人類補完終了だよ」

キール「!?」ビクッ

キール「まずは鳴らなかった鈴を始末してくれるわ」

加持「よぉ、遅かったじゃないか」

エージェント「…………」チャッ

ドギュゥンッ!

加持「…………」ピシュンッ

エージェント「!?」

ドギュゥンッ! ドギュゥンッ!

加持「今の俺はアスカの能力で、宇宙一のスピードを手に入れた」ピシュンッ

加持「いくら撃っても当たらないよ」ピシュンッ

エージェント「くっ……!」タタタッ

加持「逃げたか……」

加持(約束通り、葛城に言葉を伝えに行くか)

そして、新たな戦いへ──

アスカ「加持さんをスピードだけバータにしたのはよかったけど……」

アスカ「ミサトとよりを戻しちゃって……あ~面白くない!」

アスカ「ムシャクシャするから、今回の使徒はアタシ一人で片付けてやるわ!」

ミサト「しょうがないわねぇ~」

日向「今度の使徒は、衛星軌道上から動きませんね」

アスカ「衛星軌道!? それじゃアタシの声も届かないんじゃ」

ミサト「エヴァ弐号機、発進!」

アスカ「えっ、ちょっ、待っ──」シュゴッ

アラエル「…………」ハーレルヤ ハーレルヤ

アスカ「!?」

アラエル「…………」ハレルヤ ハレルヤ

アスカ「いやぁぁぁっ!」

ミサト「どうしたの!?」

マヤ「心理グラフが乱れています! 精神汚染が始まります!」

アスカ「アタシの中に入ってこないでぇぇぇっ!」



ミサト「まずいわね……!」

リツコ「これ以上は危険すぎるわ!」

ゲンドウ(ここで弐号機を失うのは得策ではない……いい口実ができたな)

ゲンドウ「レイ、ロンギヌスの槍の準備だ」

レイ「実は……さっき投げて外しました」

ゲンドウ「え!?」



アスカ「いやあぁぁぁぁぁっ!!!」

アラエル「…………」ハレールヤー



シンジ(アスカを助けるには……アレしかない!)

シンジ「アスカ!」

アスカ「なによ!? こんな時に!?」

シンジ「手軽に中華料理を食べられるファミレス」

アスカ「あんたバーミヤン?」



マヤ「パイロットの心理グラフ、正常に戻りました!」

ミサト「なんですって!?」



アラエル「…………」ハレ?

アスカ「よくもやってくれたわね……!」

アスカ「あんたバルスぅ?」

アラエル「!」ピクッ

アラエル「目が、目がぁ~!」

アラエル「あああああ~……!」

マヤ「使徒、パターン大佐に変化!」

ミサト「よっしゃ!」

リツコ「もはや、なんでもありね」



キール「ロンギヌスの槍、なぜ許可なく使用した?」

ゲンドウ「すみません、いつの間にか使用されてまして……」

キール「そうか……」

次に現れた使徒も──

マヤ「使徒が零号機を侵蝕しています!」

ミサト「なんですって!?」

リツコ「使徒が積極的に一次的接触を試みているというの?」



シンジ「アスカ、頼んだよ!」

レイ「お、お願い……早く……!」メリメリ…

アスカ「はいはい」

アスカ「あんたバーソロミュー・くまぁ?」



アルミサエル「旅行するなら、どこに行きたい?」

マヤ「使徒、パターン青からパターン七武海に変化!」

ミサト「よっしゃ!」

さらに──

カヲル「好意に値するよ」

シンジ「好意?」

カヲル「好きってことさ」



アスカ「なにあれ、怪しいヤツね」

ミサト「念のため、いつものアレやっといて」



カヲル「ゆで卵はいいねぇ」

カヲル「リリンの生み出した食文化の極みだよ」

シンジ「カヲル君!?」

アスカ(悪いわね、ちょっとだけ板東英二になってもらったわ……)



キール「うむむ……こうなったら実力行使だ!」

ついに最終決戦が幕を開ける!

日向「ネルフに戦自が迫っているとの情報が!」

ミサト「アスカ、お願い!」

リツコ「頼んだわよ」

シンジ「頼んだよ!」

レイ「お願い」

トウジ「頼むでぇ!」

カヲル「ゆで卵はおいしいなぁ」モグモグ

加持「だれもアスカに強制はしない……が、よろしくな」

冬月「ぜひお願いする」

ゲンドウ「頼む」



アスカ「どうなってんのよ、この組織は……」

戦略自衛隊もあっけなくアスカに敗れた。

隊長「そなたのはらわたを喰らいつくしてくれるわっ!」

隊員A「竜闘気砲呪文(ドルオーラ)! ギガブレイク!」

隊員B「16文キック!」

隊員C「俺はゴルフ場にある砂です」

隊員D「Yes We Can!」

隊員E「フォッフォッフォッ」チョキチョキ



キール「戦自もやられたか……」

キール「こうなったらヤケだ!」

キール「エヴァシリーズ全機、投入せよ!」



時を同じくして、ここで悲劇が起こってしまう……!

たび重なるATB(あんたバカ)フィールドの使用により、

アスカが倒れてしまったのだ!

ミサト「アスカが動けない今、エヴァシリーズはあんたたちに任せたわよ!」

シンジ「分かりました、ミサトさん!」

レイ「了解」

トウジ「いつも惣流に頼ってばかりじゃあかんしな!」

カヲル「ゆで卵がなくなった……」

しかし──

エヴァ量産機「ギィィィィィィッ!」バッサバッサ

ドゴォッ! ベキィッ! ガスッ!

シンジ「母さん、ちゃんと戦ってよ!」

初号機「オラ、腹減っちまって……」グゥゥ…

レイ「押されてる……!」

トウジ「惣流に任せきりにしてたツケが、ここで来たって感じやな……」

カヲル「ゆで卵が食べたい……」

すると──

サハクィエル「ヒョー! ヒョー!」ザシュッ

イロウル「俺様のばいきんメカで、エヴァ量産機をやっつけるのだ!」ズシンッ

アラエル「見せてあげよう、ラピュタの雷を!」ピカッ

アルミサエル「熊の衝撃(ウルススショック)」ドゴォンッ



ミサト「かつての強敵たちが助太刀に!?」

リツコ「これで戦況は互角だわ!」

冬月「勝ったな」

ゲンドウ「ああ」

キール「もはやエヴァシリーズもこれまでか……」

キール「しかし、なぜだ!?」

キール「なぜことごとく、我々のシナリオが崩れていくのだ!?」

キール「敗因はいったいなんなのだ!?」

レリエル「敗因はこの私! ゼーレの老人たちは最高のプレイをした!」

キール「!?」ビクッ



シンジ(あとはアスカが来れば……!)

レイ(全てを終わらせられるわね)

トウジ(早く起きろや、惣流!)

カヲル(ゆで卵……!)

キョウコ『アスカちゃん……』

キョウコ『アスカちゃん……寝てる場合じゃないわよ』

アスカ「ママ……」

キョウコ『みんながあなたを呼んでいるわ』

キョウコ『今こそ、ATBフィールドを全開にさせるのよ!』

アスカ「分かったわ、ママ!」

アスカ「ATBフィールド、全開!!!」



ズオオォォォォォォ……!



巨大アスカ「…………」ゴゴゴゴゴ…



シンジ「ア、アスカ……!?」

突如現れた、巨大なアスカ。

彼女はいったい人類になにをもたらそうというのか!?

巨大アスカ「あんたらバカぁ?」



シンジ「!」 レイ「!」 トウジ「!」 カヲル「!」 

ミサト「!」 リツコ「!」 加持「!」

マヤ「!」 日向「!」 青葉「!」

ゲンドウ「!」 冬月「!」 初号機「!」

ケンスケ「!」 ヒカリ「!」

キール「!」

キール(そうだ)

キール(人類はみなバカなのだ)

キール(知恵をつけた人類は、バカにされないようバカにされないよう生きてきた)

キール(バカなことをして目立とうとする人種もたしかに存在するが)

キール(あれとて、あくまで売名や自己主張のためにやっているのであって)

キール(本当の意味でバカにされることなど望んではいない)

キール(だが、今の言葉で全人類が気づいた)

キール(自分たちはバカなのだと!)

キール(バカでいいのだ、バカだからこそいいのだ)

キール(バカだから色々と問題を起こすが、それもまた人類!)

キール(これが……これこそが──)



     真  の  人  類  補  完  !  !  !

………
……


アスカ「ここは……?」

シンジ「おはよう、アスカ。ここは病室だよ」

アスカ「シンジ……」

シンジ「アスカ、本当にありがとう」

シンジ「あのアスカの言葉で、全人類は手を取り合って生きていくことになったんだ」

アスカ「ふうん」

アスカ「ま、アタシにかかればあれぐらい楽勝よ!」

アスカ(全然覚えてないけど……)

シンジ「おかゆ作ったんだ、よかったら食べてよ」

アスカ「うん」モグ…

アスカ「熱っ!」

アスカ「あんたバカぁ?」

アスカ「病み上がりの人間に、こんな熱いおかゆ食べさせてどうすんのよ!」

シンジ「そう、たしかにぼくは……いやぼくたちはバカなのかもしれない」

シンジ「だけどそれを認めて、少しでも今の自分よりマシになろうという気持ちが」

シンジ「大切だと思うんだ」

アスカ「…………」

アスカ「なによ、人が眠ってる間に一皮むけたような顔になっちゃってさ」

シンジ「お詫びに肩でも揉むよ、アスカ」モミモミ

アスカ「……気持ちいい」



                                      終劇

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