男「成人式か」(28)

男「俺だけ違う高校に進学したからほとんどの奴とは約5年振りなんだよな」

男「みんなどんな風になってんだろうなー」

母「頑張って彼女作ってきな」

男「うるせえ!」

成人式会場


男(うわ、予想してたけどすげー格好している奴らが多いな。逆に俺がおかしいのかと一瞬思ったぜ)

男「それにしても知り合いに会わないな…」

友「あれ?男じゃん!覚えてる!?」

男「…」

男(真っ赤な髪の毛を逆立たせて白い袴を着ているこいつは誰だ…?)

男「すみません人違いです。さようなら」

友「おいおい待った待った。忘れちった?友だよ、友」

男「お前かよ!ビビったわ!」

友「やっぱり?いやー今朝妹が俺のことを見て『知らない人がいるー!』って泣いて逃げ出したくらいだからな」ハハハハ

男「お、おう…」

友「それにしてもよ、女は化粧してて誰が誰だか全くわからんな」

男「まあそんなもんじゃね?俺も姉ちゃんの成人式の時に必要以上に化粧してて原型留めてなかったし」

友「そういえばお前お姉さんいたんだっけか」

男「あまりにも凄かったから『お化け屋敷でお化けの役でもやんの?』って言ったらぶん殴られた」

友「うわー男君さいてー」

男「友君も妹ちゃん泣かしてさいてー」

女「あれ、男君?…と、どちら様?」

男「!!お、女さん!」

友「みんなして酷いな。友だよ」

女「友君!?なんて言うか…変わったね」

友「成人式のために気合入れました!」

女「そうなんだ。それに対して男君はあまり変わってないね」

男「え、ああ、そうだね。友みたいに馬鹿なことをやる気が起きないからね」

友「んだとこの野郎!」

女「あははは。あ、私もう行くね。向こうで友達が待ってるんだ」

友「りょーかーい。俺らもそろそろ行く?」

男「…そうだな」

男(女さん綺麗になってたな)

男(あれが俺の好きな…)

友「帰りてー」

男「ちょっと黙っててもらえます?」

友「いきなり何!?あ、こら待て!先に行くなよ!」

男(せっかくの気分が台無しだ)

成人式終了後


友「めんどくさかったから偉そうな人の話を偉そうな態度で聞いてやったわ」

男「俺も俺も」

友「ところで同窓会って何時だっけ?」

男「18時に○○っていう居酒屋だ。」

友「おお、すまんの」

男「さっさと酒飲みてえ」

友「酒好きなのか?」

男「結構飲む方だと思う」

友「ほうほう」

自宅


男「ただいま」

姉「おうお帰り。どうだ?彼女できたか?」ニヤニヤ

男「家の女共は…」

姉「同窓会行くんでしょ。頑張ってきな」ニヤニヤ

男「殴っていい?」

居酒屋


男「ちょっと早いかな?まあいいや」

男「うぃーっす」ガラッ

女子1「お、男君じゃん。元気だった?」

男「元気じゃなかったら来ないって」

女子1「相変わらずだね」

男「よく言われる」

女子2「ねえねえ、今ここにいるメンバーだけで一旦写真撮らない?」

女子3「お、いいね~」

ワイワイキャッキャッ

男(これ俺も写るのかな?…あれ?そういえば…)キョロキョロ

男(男で来てるの俺だけ!?)

男「あのー、これって俺も写らないとダメ?」

女子1「ダメダメ。ほら、こっちに来て」

女「せっかくなんだからさ、ね?」

男「あー……うん、はい」

男(まあ女子に囲まれているんだ。恥ずかしいけど早く来てよかったと思うか)

男(それにしても化粧しているせいかみんな綺麗だな)

店員「写真私が撮りましょうか?」

女子1「いいんですか?じゃあお願いします」

店員「はい撮りますよ。…すみません、もうちょっと中心に寄ってもらえます?」

男(やめて!俺端っこだけどこれ以上無理ッス!)

幹事「えーそれでは、乾杯としましょう。かんぱーい!」

「「「かんぱーい!!」」」


男「」ゴッゴッゴッ

男「プハー」ガチャン

男「すいません。日本酒熱燗でください。」

女子1「は、早いね…というかそんなの飲むの!?」

男「まあ美味いからね」

友「俺には理解できねえ」

女「ねえ男君。それ私も貰っていい?」

男「え、いいけど大丈夫?これけっこうくるよ」

女「実は日本酒飲んだことないけど、試しに飲んでみたくなって」

男「まあ無理なら俺が飲めばいいし。すいませんお猪口一つ下さい」


男「ささ、どうぞ」トクトク

女「ありがとう。じゃあ早速…うぇ、不味い」

男(顔をしかめている女さんもいいな)

先生「まさか男がこんなに飲むとはな」

男「親父と一緒に飲んでたらいつの間にかこんなになりまして」

先生「よーし、俺と飲み比べするか?」

男「潰してあげますよ」


数十分後


男「俺が悪かったです…」

先生「はっはっは!まだまだだな!」

友「男…お前はよくやったよ」サスサス

男「ちょ、背中さするな…うっぷ!」

一次会終了後


友「二次会カラオケだってよ。男は行く?」

男「いや、ちょっと飲みすぎたからな…悪いけどやめておく」

友「つまんないこと言ってないで行こうぜ」

男「よし、吐く時はお前の口に吐いてやるよ」

友「すみませんでした」


男(さーて、帰るかな…)

女「あれ?男君帰るの?」

男「女さん…ちょっと調子こいて飲みすぎたからね」

女「あれは凄かったよ。でも頑張ったね」

男「その頑張った結果がこれなんですけどね」

男「女さんも二次会行かないの?」

女「あれだけの人数の前で歌うのはちょっと嫌だったから…」

男「そっか。俺も酒飲んでなくても無理だな」

女「やっぱり?」


男(もうすぐ女さんともお別れか…)

男(あれ?今気づいたが残っているのは俺と女さんの二人だけ)

男(これは…最後のチャンスか?)

女「じゃあそろそろ帰るね」

男(!!)

男(ここで言わないと、もう二度とチャンスは巡ってこないだろう)

男(覚悟を決めろ!俺!)


男「あ、あの!」

女「は、はい!?」

男「…」

女「男君?」

男「実は…ずっと前から女さんのこと気になってました!」

男「俺と付き合ってください!」

女「え…あ…」

男「…」

女「その…ありがとうね。でも…ごめんなさい!」

男「…こっちこそ突然ごめん。…じゃあ俺は帰るよ」

女「うん…」

帰り道

男「振られたか…そっかそっか」

男「振られちった…はははは…」

男「はーはっはっはっは!はーはっはっはっは!!」

男「…ちくしょう」

自宅


男「ただいま…」

姉「おう男、早かったな。彼女できたか?」ニヤニヤ

男「振られたよ」

姉「あ…」

男「…」

姉「げ、元気出せって!ほら、プリン食べるか?」

男「…食べる」

男「友…は無理だ。高校友に電話してみっか」

プルルルプルルル

高校友『よーう男じゃん!どうした?』

男「振られた」

高校友『は?』

男「好きな子に告白して振られた」

高校友『お、おう…まああれだ、きっと他にいい人がいるって』

男「そうかな…」

高校友『よし!休みの日に俺の家に来い!俺が慰めてやる!』

男「…ありがと」

休日


男「おっす」

高校友「来たな。まあ上がれ」

男「お邪魔します」

高校友「どうだ?立ち直ったか?」

男「まあなんとかね。…さすがにまだモヤモヤするけど」

高校友「大丈夫大丈夫。今日それを取っ払ってやるから」

男「すまん…中学の奴らに会うのがなんか気まずくて」

高校友「さあ部屋に入った入った」ガチャリ

男「おう…あれ?何で鍵を閉めた?」

高校友「さあ俺と気持ちいいことを」


高校友「 や ら な い か 」


男「え、ちょっと待って…」


アーーーーーーーーッ


その後女さんのことは気にならなくなった。

だって俺はホモだからな。


ハッピーエンド

>>1の実体験を元に作った
大まかな流れは大体同じ

あと俺はホモじゃない

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