L「みなさんが私の悪口を言ってるみたいなんです」

夜神父「……」

松田「……」

相沢「……」

女子A「ていうか千反田さんって女子の友達いるの？いつもお弁当のときどっかいっちゃうじゃん」

女子B「あー、なんか伊原ってこと食べてるって誰か見たらしいよ」

女子C「伊原って漫研の？　ぼっち同士マジお似合いじゃん」

える「……」

女子C「……なに見てんの？」

える「い、いえ、なんでもありません」

える「あの……」

女子A「なに？」

える「伊原さんはとってもいい人です」

女子B「はあ？」

える「だからその……」

女子C「あたしらが誰をどう言おうがあたしらの自由じゃん？　文句あるの？」

える「えっと……でも悪口を言うのは悪いことだと思います」

女子B「ちょっと何？　いきなりマジうざいんだけど」

える「私は……」

先生「おーい！　次、体育だろ！　遅れないように移動しろ」

女子B「もういいや。はやくいこ」

女子A「マジ死ねよブス」

える「……」

女子C「ねえねえ、ちょっと考えたんだけどさ」

女子A「なになに？」

女子C ﾋｿﾋｿ

女子A「いいねえ！　最高じゃん！　やろうやろう！」

女子B「なになに？」

女子C「だから千反田の……」

先生「今日の体育は……」

女子A「先生ー、私なんか気分悪いので保険室行ってきていいですかー？」

先生「お、おう」

女子B女子C「じゃあ私達もついてくー＾＾」

える「……」

女子更衣室

女子「はあー、持久走とかマジしんどかった」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

える「……」ﾇｷﾞﾇｷﾞ

える「！」

える「……私のスカートとブラウスがありません」

える「Aさん！　私のスカートを返して下さい！」

女子A「えー？　なんのことお？」

える「とぼけないで下さい。Aさんが保険室に行くふりをして隠したんですよね」

女子B「証拠は？」

える「だってAさんが……」

女子B「だから証拠はあんのかって言ってんの！　私がやったっていう確実な証拠！」

える「えっと……」

女子C「証拠もないのにAがやったって言ってんの？　マジ有り得ない」

女子A「そうだ……」

女子A「千反田さん、ごめんねー。隠したの私なんだー、はいこれ、スカート」

える「あ、ありがとうございます」

女子A「私、千反田さんにマジひどいことしちゃったあ。埋め合わせしたいから放課後ちょっと付き合ってくれない？」

える「いいですよ。そんな……」

女子A「お願い！」

える「……分かりました」

放課後

女子A「千反田さーん、こっちこっち」

える「BさんとCさんも一緒なんですか？」

女子B「なによ？　悪い？」

える「い、いえ」

ｼｬｺｼｬｺ

える「随分遠くまで行くんですね」

女子A「ごめんねー。ちょっと隠れ家的でオシャレなカフェがあるんだー」

える「本当ですか？　私、気になります！」

女子A「もうちょっとだからね＾＾」





女子C「着いたよ。ほらここ」

える「えっ、でもこれって倉庫……」

女子A「この中にあるのよ＾＾ほら隠れ家的っていったでしょ」

女子B「ほら、入れよ」ﾄﾞﾝｯ

える「……？」

える「何もありません……」

ﾊﾞﾀﾝｯ

女子A「ちょっと抑えて＾＾」

女子BC「りょーかーい＾＾」

える「や、やめて下さい！」

女子A「うるせんだよビッチ」

える「わ、私はそんな……」

女子A「じゃあさー＾＾千反田さんの言ってること確かめさせて＾＾」