「私は…お兄様達の奴隷です」【鬼畜系】 (32)

私は母を知らない。写真も見たことがない。
母は私を産んだ時に亡くなったらしい。
だから…残された家族のお兄様やお父様は苦しみ、私を憎んでいると思う。

だから私はお兄様達の奴隷となった。

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最初に家族構成から。
私は高校一年生で名前は梨花(りか)。
学校には、ある事情があってあまり行けていない。

私の二つ歳上の兄は高校三年生。名前は麗緒(れお)。冷静沈着な性格、成績優秀で学年一の秀才。
次は、十九歳で大学生の兄。名前は輝(ひかる)。スポーツ万能で明るい性格。
一番上の兄は二十歳。医療関係の仕事をしている。名前は聖二(せいじ)。眉目秀麗で整った顔立ち。

そして、父は四十歳。何事にも冷静に対応出来て、一番私が頼りにしている存在。
父だけは私の味方だからだ。
兄たちのように言いなりにしない。
私にとっては最愛の人。

私は朝になるとご飯の準備を始めた。

「おはよう…梨花」

梨花「…っ!」

体がその低い声にビクッと反応した。

「あれぇ…?無視?」

梨花「お…はよう…ございます…お兄様…」

微かに声が震える。
すると、輝はニコッと笑い…。

輝「輝お兄ちゃんで良いって言ってるだろ?梨花?」

そんな言葉を発する。
そんな言葉は嘘だ。
お父様の前だけ…表向きの言葉…。
でも、私は逆らえない。

「ごめんなさい…間違えちゃった。輝お兄ちゃん…」
私は笑顔でこう返した。

輝「間違えた罰は与えないとね…」

梨花に近寄る輝。
いやだ…怖いっ!

「おはよう、梨花…輝」

私の心は明るくなった。

梨花「お父様!」
咄嗟に父に駆け寄る。

父「はは、梨花と輝は仲良しだな」

なんて呑気な事を言う父は少し嫌だけど、私は父の側に居れば安心出来た。


兄たちに奴隷にされる事は無いから…。

その後は次々と起きてきては朝食を食べ、出ていく兄と父を見送る。

そして、最後の1人は…。

輝「さて、今日も学校は休んでね」

梨花「い…や…っ!私…今日は学校に…っ。テストが…」

輝「ダメダメ。父さんが居て罰を与えられなかったからね」

兄たちはローテーションで私に命令を下してから家を出る。今日は輝お兄様…。怖いくらいの笑顔を浮かべる兄は私にとっては恐怖でしかなかった。

輝「まぁ、父さんの権力を使えば学校なんて敵じゃないし…いつだって梨花の居心地良い環境を作れたり、悪い環境を作れるんだよ…。父さんは金持ちだからね」

そう言って輝は椅子に梨花を座らせた。

梨花「な…何を…?」

いつもは椅子に座れなんて命令はなかった。
この大きな屋敷の部屋全部を掃除とか、カメラに向かって全裸写真を写すとか…そんな内容しかなかったけど…。
今日は明らかにおかしい。

輝「はい、じゃあ手錠しまーす」

梨花「!?や…っ!」

抵抗した時にはもう遅かった。
既に椅子の後ろでは手を縛られ、足は無防備に開いて柱に縛り付けてあった。

梨花「な…んですか?これは…っ」

輝「見ての通り、拘束だけど?」

梨花「こんなの嫌…っ」

輝「反抗するのか?」

出来る訳がない。
私は全裸写真を撮られている。
だから抵抗すればネット上に貼り出される。
そんな事になればお父様に迷惑が掛かってしまう。
それだけは避けたい。

輝「そうそう、大人しくすれば良いんだよ…っと…もう時間が無いな…」

そう呟く輝は梨花の服をハサミで切り裂いた。
そして、下着まで綺麗に切ると今度はバイブを取り出し、梨花の股に入れた。

梨花「ああぁっ!?痛い…!」

いきなりの激痛に私は表情を歪める。

輝「まだ濡れていないから痛いのは当然だよな。まぁ、でも…スイッチ入れたら気持ちよくなるから」

輝はスイッチを押した。

梨花「あ゛あ゛っ!?」

痛みのあまり涙が溢れてきた。

輝はカメラを梨花の全身が映るように設置すればその場を去った。

梨花「痛い…痛いぃっ!ああああ!た…すけ…っ!」

私はただただ泣き叫ぶ事しかできなかった。

ーーー

それから何時間が経ったのだろう…?
バイブの音と私の声だけが響いていた部屋にガチャンと鈍い音がした。

梨花「あ…っん…!だ…れ?」

麗緒「…ただいま」

梨花「!麗緒…兄さ…あ!」

麗緒「輝の入れたバイブに感じているようだな。流石変態。後で動画をサイトにアップしよう」

私を嘲笑うように見ては冷たい声で言い放った。

梨花「嫌…麗緒…兄さんっ…それだけはっ…やめ…!」

私は必死で抵抗するけど、お兄様は全然聞いてくれない。

麗緒「全く…何を言っているのか聞き取れないな。もっとはっきり喋ろ」

梨花「あ…っあ…!そんな事言っ…たっ…て…ひあ!?無理…ああぁっ///」

麗緒お兄様は私に向かって歩み寄る。
麗緒「イキたくてもイけないんだろう?バイブの振動が一番弱くなっている。俺が手伝ってやろう」

私がその意味を考えた時はもう遅かった。

梨花「あ!?ひぁあああ!」

訳も分からないまま体がビクビクと震える。
何も考えられない…。頭が真っ白になる。

梨花「はぁ…はぁ…」

お兄様はバイブを弱くしたり強くしたりしながらそれを何時間も繰り返した。そして…「飽きた」その一言を言って立ち去った。

梨花「ま…って…お兄様ぁ…」

お兄様は一瞬立ち止まり、振り返った。
麗緒「はぁー…何だ?用があるなら早く言ってくれ」

深いため息にズキッと胸が痛む。
梨花「お願い…私のこれ…取って…」

麗緒「はぁ?」

呆れた声は私の体を震えさせる。

麗緒「君は奴隷だ。命令する方では無くされる方だ。それをわかっているのか?奴隷は奴隷らしく泣き叫んでいれば良いんだよ。…わかったな?」

冷静な態度で衝撃的な言葉を言われた私はただ頷くしかなかった。
あの冷たく有無を言わせない口調は私に恐怖感しか与えなかった。

麗緒「そろそろ父さんが帰って来るな。君のそんな姿を見た父の表情が楽しみだ…」

時計を見ながら意地悪く笑った。

梨花「酷い!私が奴隷になればお父様には何もバラさないし、言わないって約束じゃない!」

私は、ついお兄様に反抗してしまった。

麗緒お兄様は怖いくらいの満面な笑みを浮かべた。
それは…まるで私が怒りのスイッチを押したかのように見えた…いや、そうだった。


麗緒「躾の開始だ」

梨花「ぐっ!?ゲホッ…ゴホッ…あがっ!」

突如私のお腹に蹴りを何発も入れる兄。
手も足も動かない状態なのでされるがまま。

梨花「やめ…っぐぁ!いぎっ!?あ゛あ゛あ゛あ゛っ!」

止めてと言うのを察知した兄はすかさずお腹や横腹を殴る。
だんだん息が苦しくなる。

私は苦しくて…痛くて…声も出ないくらいなのに兄はやめようとしない。

梨花「がはっ!や…め…ぐっ!?」

私の視界はお兄様の冷静な顔が一瞬だけ写ると、フェードアウトした。
…けど、それだけでは終わらなかった。
不意に何か違和感が走ると体が浮いた。

梨花「い゛っ!?あ゛ああ!」

胸を勢い良く、力強く揉まれた…というよりは、潰された感覚に近い衝撃が身体中に走る。

麗緒「簡単に気絶なんかさせない」

恐ろしく残酷な言葉。
そんな事より、気絶寸前まで殴られ、蹴られては身体に無理矢理衝撃を与えて気絶させないようにする兄の表情の方が何倍も恐ろしく怖かった。
そんな中、不意に誰かが帰って来た。

「たっだいま~。梨花、元気にしてる?」

「ただいま」

お兄様達だった。

輝「あー!麗緒…ダメだろ?梨花を苛めたら!」

私はなんとか救われた。

聖二「麗緒…お前も鬼畜だな」

麗緒「兄さん程では無いよ」

輝お兄様…ありがとう…。
声には出せないけど、私はお礼を言った。

ガチャンッ

「!?」

私達は固まった。

父「ただいまー。いやぁ…今日は仕事が早く片付いたから、いつもより2時間も早い6時に帰れたよ」

こちらへ向かって来る足音が聞こえる。
真っ先にお父様がここに来てもおかしくは無い。
だって、リビングだから。やがて、父は扉を開けた。

父「皆揃って…!?何だ…この状況は…?」

父の困惑した顔…。
私は、バレてしまった事に少し安心してしまった。

やっと終わる…。これで地獄のような日々が終わりを告げる…。




そう思っていたのに…。

父「梨花…はしたない格好を止めなさい」

え?
私は背筋が凍り付くような震えを感じた。

「今、なんて?…お父様?」
私は震えた声で尋ねる。


父「はしたない格好を止めなさいと言ったんだ。だいたい…縛られて感じて気持ちよさそうにしているお前を助ける訳が無いだろう?」



涙が零れた。
それは…お父様の言葉に絶望した証だった。

梨花「お父様?…嘘…でしょう?私…ずっと信じていたのに…!」

聖二「信じる?父さんの何を?」

!?
そういえば…私はお父様だけは味方だと思い込んでいただけだった。
お父様は何も知らなくて…だから大好き…。
ただ…それだけ?




じゃあ…私は今まで何をしてきたの?
急に分からなくなってきた。

そんな私を見て…お父様は近付く。

父「まずはその手錠と足枷から外そうか」

そう言って私を縛り付けているものを全て取り除いた。

父「次は…その汚らわしいものだな」

私の股にあるバイブを引き抜いた。
「んっ///」と思わず声が出てしまった。


私と父の様子を不機嫌そうに見ている三人の兄たちは黙っていながらも少し冷たく、怖かった。

そして、無事に服を着た私は何故か四人の男性がとても怖く思えた。


何か企んでいる…そんな感じだった。
そんな中、一番最初に口を開いたのは…。

「俺らを警戒しているんだな、梨花」


聖二お兄様だった。

警戒するも何も…私を奴隷として扱い、酷い仕打ちをしてきたのは兄たちだった。
それを今さら警戒しないでいれる訳がない。

「私は…お兄様達なんか大嫌い!」

…咄嗟に心の声が出てしまった感じだった。
だけど…兄さん達は驚いた様子は無く…。



「ふ…はははははは!」

不意に響き渡る笑い声。
その声は………。

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