ほむら「私は鹿目まどかを救いたい、あの子の事が大好きだから」(297)

――かなえたい未来があった

ほむら「あなたは二人を魔法少女に誘導している」

マミ「それが面白くないわけ?」

ほむら「ええ、迷惑よ、特に鹿目まどか」

マミ「ふぅん……そう、あなたも気づ――」

ほむら「私は鹿目まどかを救いたい、あの子の事が大好きだから!」

マミ「ッ!?」

ほむら「魔法少女はいつだって死と隣り合わせ、そんな所にあの子を巻き込みたくない」

マミ「本心……みたいね」

ほむら「……」

マミ「……わかるわ、私も女の子だもの、恋する瞳って言うのかしら?」

ほむら「……///」

マミ「流石に女の子同士って言うのには驚いちゃったけど」

ほむら「人を好きになるのに性別なんて関係ないわ」

マミ「そうね、それはあなたが証明してくれているもの」

ほむら「わかってくれれば、それでいい」

マミ「それで……よくないわ」

ほむら「あなたは……まだわからないのッ!」

マミ「暁美さんが鹿目さんを好きなのはわかったわ、でもそこからが大事、でしょ?」

ほむら「?」

マミ「後輩の手助けをするのが先輩の役割よ!」

ほむら「そ、その必要は」

マミ「ないかしら?」

ほむら「くっ……」

マミ「本当は思っているんじゃないかしら、鹿目さんに気持ちを伝えたいって」

ほむら「そ、それは……」

マミ「でも、きっとあなた一人じゃ無理よ」

ほむら「そんなことは……」

マミ「私でもあなたの事を勘違いしていたんだもの」

マミ「好きな人相手に素直に気持ちが伝わるとは思えないわ」

ほむら「ぐぬぬ……」

マミ「ふふ……それにしても暁美さん不器用なのね」

ほむら「それくらい……わかっているわよ」

マミ「気を悪くしたならごめんなさい、でもそういう所もあなたの魅力に成り得るんじゃないかしら?」

ほむら「どういうこと?」

マミ「つまり、ギャップ萌えってやつね」

ほむら「ぎゃっぷ……もえ?」

マミ「そういう所よ」

ほむら「よくわからないのだけれど」

マミ「わかってないからいいのよ、わかってないわね」

ほむら「???」

マミ「これからは暁美さんも一緒に行動しましょう?」

ほむら「そうしてくれると助かるわ」

マミ「もちろん鹿目さんを勧誘したりはしない、ただ彼女からなりたいと言ってきたら」

マミ「それはもう、私には止められないわ」

ほむら「その時は私が全力で止めるわ、私がいる限りまどかに契約はさせない」

マミ「そう、決意した瞳ね」

ほむら「ええ」

マミ「輝いて見えるわ」

ほむら「……」

マミ「そんな表情を鹿目さんに見せたら、振り向いてくれるかもしれないわね」

ほむら「……///」

ほむら「ふぅ……ついカッとなってまどかへの想いを吐露してしまったけど」

ほむら「巴マミもわかってくれた……」

ほむら「それに……なんだか協力、してくれるみたいだし……」

ほむら「まどか……」

ほむら「まどかに気持ちを伝える、か……」

ほむら「///」

ほむら「好き、です」

ほむら「ま、まど……か、好……むり! やっぱり無理ぃ!」

ほむら「まどかぁ///」

まどか「マミさん、急に用ってなんですか?」

ほむら「……」

さやか「へ? なんで転校生がいるのさ」

マミ「昨日ちょっと話し合いをしたのよ」

ほむら「今日から私も一緒するわ」

まどか「そっか、よかった喧嘩しなくて」

まどか「今日からはほむらちゃんも一緒だね」

ほむら「え、ええ」

さやか「なーんか釈然としないんだけど」

さやか「いったい何の話をしたんですか、マミさん?」

マミ「暁美さんはね、好きな人のために戦っているの!」

ほむら「ちょっ!」

ご都合主義とか言うなよ!!
見たことあるとか言うなよ!!
キャラの行動がイミフとか言うなよ!!
キモイとか言うなよ!!
文章力ないとか言うなよ!!
つまんねとか言うなよ!!

本人は本気なんだぞ!!!!

マミ「打ち明けられて私、共感しちゃって」

さやか「好きな人の……ため?」

マミ「私も彼女の応援をしてあげたくなって」

ほむら「そんなことどうでもいいでしょ!」

まどか「ほむらちゃん好きな人って誰? 私の知ってる人?」

ほむら「まどか……」

まどか「え?」

マミ「あら」

ほむら「え?」

ほむら「あっ、ち……ちがっ!」

まどか「あ、あはは……だよね、ウェヒヒ」

マミ「……おしい」

ほむらに半殺しにされたキュゥべえはどうなったの?
キュゥべえいないなら、そもそもマミがほむらを敵視する理由がないんだけど

さやか「好きな人のため、か……そういうのもいいんだ、いいんだよね」

マミ「美樹さん、どうかしたの?」

さやか「あ、いえマミさん」

まどか「好きな人かぁ、ロマンチックだねほむらちゃん」

ほむら「まどかが、そう思ってくれるなら……///」

さやか「でも、よかったんですか? QBの事とか」

マミ「それは……まあ結果的にQBも無事だったし、それに私は恋する女の子の味方だもの」

ほむら「そんなの初めて聞いたわ」

ほむら「ところで、魔法少女体験コースはいつまで続くのかしら?」

さやか「へ?」

マミ「そうよね、二人共知っているように魔法少女は大変よ」

さやか「マミさんまで」

ほむら「本当に命がかかっているわ、冗談や冷やかしでやるようなことじゃない」

まどか「それは、そうなんだけど」

さやか「自分の街を守るんだ、冗談でも冷やかしでもないよ、きっと」

ほむら「その必要はないわ」

ほむら「巴マミがいる、私も……いる」

マミ「だから無理に二人が魔法少女になる必要もないわ」

まどか「マミさん……」

ほむら「奇跡は自分に返って来る、願いなんて簡単に叶えるべきじゃないのよ」

さやか「どういうこと?」

QB「ひどい」

まどか「でも、それでも……側にいちゃだめですか?」

ほむら「まどか?」

まどか「ほむらちゃん、私ね自分にはなにも出来ないかもしれないけど」

まどか「戦っている二人を見守っていたいの……邪魔になるかも、しれないけど」

ほむら「まどか……」

まどか「誰も知らないところで、魔法少女は戦ってる、そんなの寂しいって思うんだ」

マミ「鹿目さん、優しい子ね……暁美さんの気持ちもわかるわ」

まどか「?」

ほむら「こ、こほん! 付いてきたいなら付いてきても構わないわ」

ほむら「私が全力であなたを守る」

まどか「ほ、ほんと?」

ほむら「約束するわ、絶対にあなたを救ってみせる、必ずあなたを守ってみせる」

まどか「ありがとう、ほむらちゃん」

ほむら「まどか……」

マミ「だったら私は美樹さんを守ろうかしら」

さやか「あ、今日はちょっと別の用事があって……それに考えたいことも出来ましたし」

ほむら「だったら早く帰りなさい、その方が賢明よ」

さやか「転校生に言われなくてもわかってるよ、それじゃあねまどか、マミさん」

まどか「あっ、さやかちゃん……」

ほむら「まどか、あなたは私の側にいてくれた方が守りやすい」

マミ「だから私のそばに居てねってことね」

ほむら「……///」

QB「ほむらが危険に巻き込むのは有りなのかい?」

まどか「さやかちゃんね、幼馴染の上条くんのお見舞いに行くんだ」

まどか「本当は今日、私も付き合うつもりだったんだけど……」

ほむら「たまには一人になりたい時もあるんでしょう、放っておきなさい」

まどか「うーん……」

マミ「さあパトロールパトロール」

ほむら「行きましょうまどか」

まどか「うん」

マミ「話ししてて少し遅れているから急ぐわよ、暁美さんは鹿目さんを引っ張ってあげて」

ほむら「え!?」

マミ「ほら、早く手を握ってあげるのよ!」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「あ、あ……うぅ……」ギュ

まどか「ウェヒヒ」ギュ

ほむら「……///」

まどか「わぁ! 速い、速いよほむらちゃん!」

ほむら「まどか、風が気持ちいいわね」

まどか「ウェヒヒ、ドライブに来たみたい」

マミ「鹿目さん、遊びに来たわけじゃないのよ」

まどか「ごめんなさーい」

ほむら「ふふ、謝らなくていいわ、まどかはピクニック気分でいてくれてもいいのよ」

ほむら「私の隣に入れば絶対に安全だから、ね」

まどか「う、うんありがとうほむらちゃん!」

マミ「鹿目さんも暁美さんと仲良くなりたかったのね」

まどか「ウェヒヒ、実はそうなんです……ってほむらちゃんも?」

ほむら「わ、私は……ん、私も、その、まどかと仲良く……なりたかったわ」

まどか「そうなんだ! ウェヒヒ、おんなじだ、嬉しいな!」

ほむら「……///」ギュ

ほむら「魔法少女はいつだって死と隣り合わせ、そんな所にあの子を巻き込みたくない」

QB『大変だ、マミ!』

マミ「QB、どうしたの!?」

QB『病院でグリーフシードが孵化しかかってるんだ』

マミ「なんですって! 暁美さん聞いたわね、急ぎましょう」

ほむら「ええ」

まどか「病院……病院って、さやかちゃん!」

QB『さやかは今、僕と一緒に結界の中にいる、今は無事だよ』

まどか「ど、どうしてさやかちゃんが!?」

さやか『ごめんまどか、病院にあんな化物が出たら大変な事になる、って思ったらさ体が勝手に動いてた』

さやか『あたしはまだ魔法少女じゃないし、何の力も無いんだけど、それでも』

さやか『いざって時には……』

ほむら「やめておきなさい、私達が到着するまで、その場で控えておくのよ」

QB「なんでこのまどかは僕を殺そうとしたほむらと打ち解けてるんだい?」

QB「僕をほむらから守ってくれた彼女はどこに行ってしまったんだい?」

QB「わけがわからないよ」

ほむら「ここね」

マミ「あら、本当だわよく見つけたわね」

ほむら「たまたまよ、早く入りましょう」

まどか「さやかちゃん!」

ほむら「まどか、離れないで……!」

まどか「でも、急がないと!」

マミ「あまり結界を刺激しないほうがいいわ、魔女が孵化してしまうかも」

まどか「あっ……」

ほむら「ゆっくり急ぎましょう」

QB『大変だ、グリーフシードが!』

マミ「気付かれた!?」

ほむら「もうなりふり構っていられないわね、急ぎましょう」

まどか「うん、あ、アレ見て!」

ほむら「くっ、使い魔が湧いて……!」

マミ「暁美さん、ここはあなたに任せるわ!」

ほむら「それって……!」

マミ「あなたは鹿目さんを守らないといけない、魔女と戦うのは少し大変でしょう?」

ほむら「でも、だからって……」

マミ「ふふ、先輩に任せておきなさい……速攻で片付けてくるから」

ほむら「ま、待って! クソっ邪魔よ、使い魔!」

まどか「えいえい! ほむらちゃんから離れて!」

さやか「ヤバイ!さやかちゃんレーダーがここは危険だって言ってる!」

さやか「マミさーん!早く来てくれー!」

ほむら「ゆっくり急ぎながらそちらに向かっているわ。落ち着きながらも取り乱してなさい」

さやか「シット!」

マミ「こっちね……」

マミ「早くしないと、美樹さんが……!」

マミ「きっと怯えているわ、私が助けないと」

マミ「どうか無事でいて……美樹さん!」

マミ「動くものを見たら撃つ、迷わずに」

マミ「……ここ!」ギィ

パァン

マミ「え?」

QB「酷いじゃないかマミ、さやかの頭を撃ちぬくだなんて」

さっそくまどかが足引っ張ってるwww

マミ「ど、どうして……?」

QB「慢心と焦りが複雑に入り交じり、さやかと魔女を見間違えてしまったのかい?」

マミ「そ、そんな……私……」

QB「間違うわけがないという驕りと、君の焦りという引き金がさやかを撃ちぬいたわけだ」

マミ「私、美樹さんを助けに、来たのに……あ、ああぁ……」

QB「マミ、気を抜いちゃダメだ、魔女はまだ生きているよ」

マミ「あっ……」

「危ない!」

マミ「え?」

さやか「危うく頭からいかれるところでしたね、マミさん」

マミ「美樹さん……どうして?」

さやか「私、魔法少女になったんです」

QB「彼女は癒しの祈りを契約にして魔法少女になったからね、あれくらいの傷なら造作も無いよ」

マミ「よ、よかった……私、私……」

さやか「マミさん、今は魔女を倒すことが先でしょ、魔法少女さやかちゃん行っちゃいますよ!」

マミ「あ、あ……」

さやか「てえっやあ!」

さやか「マミさんも早く!」

ほむら「こいつを倒すにはもっと手数が必要よ」

さやか「え……?」

さやか「え?マジで私死んだの……?」

さやか「ぐふっ」

ほむら「私に任せて」

さやか「ほむら!」

ほむら「……ふぅ」

ボン              グチャ

マミ「暁美さん、早かったわね……」

ほむら「勝手な行動はやめて欲しいわね、美樹さやかが魔法少女になっていなかったら、あなたは死んでいた」

マミ「……」

さやか「いいじゃんいいじゃん、みんな無事助かったんだからさ」

ほむら「助かった? 何を言っているの、あなたは契約してしまった、全然無事じゃないわ」

さやか「私は、叶えたい願いがあった、だから契約したんだよ、マミさんは関係ない」

ほむら「契約自体が問題だと言っているのよ……」

まどか「クソワロタwww」

さやか「あ、あの、まどか?」

まどか「ん?何?」

さやか「あの、みんなが来るの遅かったせいで魔法少女になっちゃったんだけど」

まどか「うん」

さやか「まどかが足引っ張ってなけりゃ、私契約しないで済んだんじゃ……」

まどか「ごめんね……」

まどか「wwwwww」

さやか「」

ほむかとか言うゴミクズと毎日カルーアスレ立ててる馬鹿は一片死ねよ飯

ほむら「あなたは契約してしまった、全然無事じゃないわ」

さやか「ほむら……」ホロリ

まどか「ほむらちゃん!行きのルンルンピクニック楽しかったね!」

ほむら「……」

さやか「おいこっち向け」

ほむら「今書いてるSSとは無関係の要素で叩かないで頂戴!」

ほむら「大切なのは過去に何を書いたかじゃないわ!」

ほむら「今目の前にあるSSでしょう!?」ホムーン

マミ「QB、さっきはどうして教えてくれなかったの?」

QB「何がだい?」

マミ「美樹さんが無事なことをよ」

QB「ごめんマミ、僕も焦っていたんだ魔女と戦っていた魔法少女が横からいきなり撃たれるなんて」

ほむら「焦る? ふん、どうだか」

マミ「本当にごめんなさい美樹さん」

さやか「いいですって、さやかちゃんはこうやって五体満足なんですから」

マミ「……ぐすっ、よかった……よかったぁ……」

さやか「マミさんが泣いた!?」

まどか「みんな無事なんだ……よかったぁ……あっ、でも!」

まどか「ほむらちゃん、腕に怪我してるの……私を守ろうとして!」

ほむら「これくらい平気よ」

マミ「あら、この傷……」

さやか「怪我の事ならこのさやかちゃんにお任せ!」

まどか「ほんとに!?」

さやか「うん、どんな傷でもお茶の子さいさいってね」

ほむら「その必要はないわ」

ほむら「この傷は私の勲章よ、治さなくてもいいわ」

まどか「ほむらちゃん……」

さやか「おい、なんで来るの遅れたか言ってみ」

ほむら「ふひゅ~♪ふひゅ~♪」

さやか「吹けてないわよ!?」

まどか「マミさんとほむらちゃんは魔法少女で」

まどか「さやかちゃんも魔法少女になって」

まどか「私……なんだか置いていかれちゃったかな……」

ほむら「まどか……あなたはあなたのままでいい」

ほむら「着飾る必要なんてないわ、等身大のあなたが一番の鹿目まどかなんだから」

まどか「でも、私にも何か出来るのかなって、ずっと思ってたから」

まどか「誰かを助けてあげられる力があるんだったら……私は」

ほむら「それ以上はやめておきなさい、あなたが変わることで悲しむ人もいるはずよ」

まどか「ママ……パパ……タツヤ……うん」

ほむら「それに私もよ」

まどか「ほむらちゃん……も?」

ほむら「ええ」

まどか「そう、なんだ//」

ほむら「まどかは守られるのは嫌い?」

まどか「えと……嫌い、じゃないけど私はいつも守られてばかりだから……」

ほむら「……」

まどか「いつか私も守りたいって、そう思うようにはなったかな」

ほむら「私は、いつもあなたの存在に守られている、救われているわ」

まどか「え? それってどういう……?」

さやか「二人共、結界消えちゃうよ速く!」

ほむら「ええ、行きましょうまどか」ギュ

まどか「う、うん」

ほむら「ひとりで先に行かないで頂戴!」

マミ「一刻を争う状況だったのよ?あの状況では最善の選択肢だったと思うのだけど」

さやか「見事私の頭撃ち抜きましたけどね」

マミ「ふひゅ~♪ふひゅ~♪」

さやか「先走ったマミさんを咎めるとか、ほむらは私に死ねと?」

さやか「まどかを連れてきたあんたが何でえらそうにしてんのよ」

ほむら「ふひゅ~♪ふひゅ~♪」

さやか「プッツーン」

まどか「私は、ほむらちゃんと会ったことがある?」

まどか「ううん、そんなはずない……もし会ってたらきっと憶えてる」

まどか「ほむらちゃんと私……か」

まどか「どうしてほむらちゃんは私のことを昔から知っているみたいなんだろう?」

QB「知りたいのかい?」

まどか「QB?」

QB「だったら話は簡単だ、僕と契約して魔法少女になればすぐにでも思い出せると思うよ」

まどか「ううん、いい……こういうのは自分で知らないとね」

QB「そうかい? 二つ返事だと思ったんだけど」

まどか「そんな簡単じゃないよ」

QB「わからないなあ、人間は」

ほむら「着飾る必要なんてないわ、等身大のあなたが一番の鹿目まどかなんだから」


魔法少女ってファッションだったんだね

マミ「それで、美樹さんは幼馴染の手を治すために契約したのね」

さやか「はい」

マミ「後悔、しないわね」

さやか「……はい」

ほむら「どうだか……」

さやか「む……ほむらには文句がお有りなようで」

ほむら「あなたは契約すべきではなかった、はじめからそう言ってるわ」

さやか「後悔なんてあるわけない」

マミ「まあまあ、もう契約してしまったんだから言い合いしても仕方ないわ」

ほむら「それもそうね」

さやか「……」

ほむら「まどか、お願いだからあなたは契約なんてしないでね」

まどか「うん……」

このほむらは本気でまどかの契約阻止する気あるの?
なんかまどかのノリが軽いんだけど

ほむら「美樹さやかが契約してしまった」

ほむら「今回もきっと魔女になるわ」

ほむら「そうやってまたまどかを悲しませて……」

ほむら「煩わしい……」

ほむら「あの子を見てるとダブるのよ……」

ほむら「いつまでも前に進めない私と……!」

ほむら「意気地なし」

さやか「さてと、魔法少女になって数日経つけど結構頑張ってる方じゃないあたし?」

マミ「そうね、私が初めて戦った時よりはよく動けていると思うわ」

さやか「そりゃあ、マミさんの戦い方をみてましたから」

マミ「ふふ、暁美さんはどうだったのかしら?」

ほむら「どうだったかしらね、忘れたわ」

さやか「へー、忘れちゃったんだ……ふーん」

ほむら「何か文句でもあるのかしら?」

さやか「なんでもないよ」

ほむら「……」

まどか「ほむらちゃんお疲れ様、はいタオル」

ほむら「……///」モフモフ

QB「さやかの契約と意気地なしかどうかは別な問題じゃないかな」

QB「告白する意気地がなかったから契約したわけじゃないよね」

QB「助けが来ない状況下で生き残るためだよね」

QB「さやかが契約したのって君がまどかとイチャイチャしてたせ」バチュン

ほむら「悪をまた一匹退治したわ!」

人に聞くのは三流
気づいて文句言うのが二流
一流はそっ閉じする

マミ「順調に魔女と使い魔を倒せていることだし、しばらくは街も平和ね」

ほむら「そうだといいわね」

さやか「そうに決まってるって、頑張ってるもんあたしたち」

マミ「ええ」

さやか「それじゃあ、今日はこの路地裏に行ったら終わりにしましょー」

マミ「そうね」

ほむら「この日、この時、この場所で、必ず来る」

「おいおい、この先に行っても使い魔しかいねえってのにゾロゾロとみっともない」

>>92は何流なんだろう

ほむら「佐倉杏子、来たわね」

あんこ「卵産む前の鶏シメてどうすんのさ」

マミ「佐倉さん、どうしてここに?」

あんこ「おっと、今日は別に戦いに来たってわけじゃないんだ、銃は降ろしてくれよ、マミさん」

マミ「……」

さやか「マミさん、誰?」

あんこ「あたしは佐倉杏子ってんだ、マミさんの後輩で、あんたの先輩ってとこかな」

さやか「それで、その先輩が何しにきたのよ」

あんこ「なに、たとえこの街が良い狩場でもさ、四人の魔法少女が……って一人は違うみたいだな」

あんこ「なんだ、三人も同時に魔女狩ってりゃグリーフシードが足りなくなるってーの」

マミ「何が言いたいの?」

あんこ「穢れが貯まればそれだけ魔法少女も弱くなる」

あんこ「全員消耗し切って他の奴にここをとられるくらいなら、あたしがってことさ」

QB「自分と被る……?」

QB「ほむら。君の目的はまどかに愛の告白をしてラブラブチュッチュすることなのかい?」

さやか「そんなこと、なるわけ無いでしょ!」

あんこ「さあ、どうだか」

マミ「……」

あんこ「流石のマミさんでも、お姫様を守りながら戦うのは辛かったか?」

まどか「ひっ!」コテン

あんこ「あがっ!」

ほむら「……」

まどか「……ほむら、ちゃん?」

あんこ「うぐっ……その手、はな……かひゅ……しやがれ!」ブン

ほむら「ふん……」

あんこ「クソっ、何だコイツ動きがまったく見えなかった……」

ほむら「さっさと消えなさい、まどかが怯えている」

あんこ「ふんっ、挨拶は済んだんだ、次はこうはいかねえからな!」

ほむら「この日、この時、この場所で、必ず来る」

QB「マミ生きてるから来ないよ」

ほむら「……」

ほむら「もしもし、杏子?」

杏子『誰だてめえ』

まどか「あ、あの……ほむらちゃん」

ほむら「大丈夫よまどか、もう怖いことなんてないから」

ほむら「ほら、立てる?」スッ

まどか「あ、う……うん」ギュ

ほむら「ごめんなさい、あなたを守るって言ったのにすぐに動けなくて」

まどか「いいよ、ありがとうほむらちゃん」

ほむら「まどかが無事なら、それでいいわ」

ほむら「ちょっと汚れてしまったわね」パンパン

まどか「い、いいよぉ自分で出来るから//」

ほむら「そう、残念……なんてね」

ほむら「…………///」

あんこ「マミさん」

杏子「誰だてめえ」

杏子「おい、マミ!」
マミ「知らないわ」

杏子「じゃあ、あんたの知り合い?」

さやか「いんや?」

まどか「私の知り合いでもないよ」

杏子「……」

杏子「……あの、どちら様ですか?」

あんこ「あんこだよ!」

ほむら(間違えた……)

ほむら「お茶会の空気が重いわね」

マミ「……」

さやか「さっきのあの杏子って子が言ってたことって」

ほむら「巴マミ、あなたのソウルジェムを見せてみなさい」

マミ「……これよ」

さやか「これ……」

ほむら「どうしてこんなに濁っているの?」

マミ「実は、あの日美樹さんが契約してからグリーフシードを使っていないの」

さやか「どうして、ですか?」

マミ「あの日ね、あなたの事を間違って撃ってしまってからずっと考えてるの」

マミ「あの時撃ったのが、回復の使える美樹さんじゃなくて、暁美さんだったらと」

マミ「危うく、仲間を殺してしまう所だった、そんな私が戦ってもいいのかなって」

マミ「魔法少女なんてやめちゃったほうがいいんじゃないかしらって」

QB「なんだ、そんなことを気にしていたのかい、だったら何の心配もない、君たちの肉体は――」

マミ「あ、あら? 今QBが……?」

ほむら「さあ、なんのことかしら?」

マミ「で、でも」

ほむら「巴マミ、あなたは悪くないわ」

ほむら「同じ魔法少女からのたった一撃でやられたりはしない、心配しすぎよ」

ほむら「それに、あなたは二度同じ過ちを繰り返すような人じゃないでしょ?」

マミ「暁美さん……」

ほむら「間違ったなら、正せばいい……チャンスは何度だってある」

マミ「そう、か……そうよね……!」

ほむら「まどか、カップが空になっているわ、注いであげる」

まどか「あ、ありがとう……ほむらちゃん」

さやか「マミさん、あたしの分もグリーフシード使ってください」

マミ「いいの?」

さやか「はい、無茶して使っていたから消耗も激しかったでしょ?」

さやか「さっきのあの杏子って子が言ってたことって」

まどか「え?誰?」

さやか「ほ、ほら!いたでしょ!?私達にケンカふっかけてきた奴!」

マミ「そうそう!私の後輩の!」

ほむら「あなたの中の人が大好きな!」

まどか「みんな何言ってるの!?さっき出会った子はあんこちゃんだよ!?」

まどか「あんこちゃんだよ!?」

さやか「マミさんのソウルジェムも元に戻って、家を出て、ほむら達とも別れて」

さやか「いるんでしょ?」

QB「僕を呼んだかい?」

さやか「うん」

QB「何のようかな、ってまあ検討はついているけど」

さやか「だったら話は早いね、さっきマミさんに何か言おうとしてた、それは何?」

QB「聞きたいのかい?」

さやか「まあね、多分だけどほむらが必死になって邪魔したんでしょ?」

さやか「それが気に食わない、あたしは騙されない」

さやか「ほむらだけが知ってる何かをあたしは知りたいんだ」

QB「じゃあ教えてあげるよ、君たち魔法少女の事を――」

あんこ「はぁ!? なんだよそれ! それじゃあたしたち、ゾンビにされたようなもんじゃないか!」

さやか「うわぁ!? あんたどうしてここに!」

あんこ「あん? 一番弱そうな奴から狙うのが定石だろ? って今はそんな話じゃねえ」

さやか「今の話って、本当?」

QB「ああ、もちろんさ、便利な体だろう?」

あんこ「ふざけんじゃねえ! あたしはそんな風になりたくて魔法少女になったんじゃ……ねえんだよ」

さやか「は、はは……ゾンビ、ゾンビかぁ……」

あんこ「おい……お前、大丈夫かよ……!」

さやか「杏子……この事、誰にも秘密だから……マミさんにも、一応ほむらにも」

あんこ「あ、ああ……マミさんと、ほむら……あの黒いのか」

QB「ほむらはおそらく知っていると思うけどね」

さやか「それでも、私が知っていることを知られると、まずい気がする……願いは自分に返って来る、か」

さやか「ああ、あたしさやか、美樹さやか……協定を結ぼう、名前はゾンビ協定ね」

あんこ「縁起でもねえよ……あたしは佐倉杏子だ、って挨拶はもうしたっけ……食うかい?」

さやか「オイデゲェェェェェェ!!!」

>>1ってこれと同じ作者?

あんこ「なあさやか、別にいいんじゃねえか? マミさんだって自分の弱点を知っていた方がいいだろ?」

さやか「駄目だよ、自分がこんな姿になったなんてマミさんが知ったら……」

あんこ「マミさんはそんなに弱くねえよ」

さやか「そんなことない……マミさんは弱いよ」

あんこ「馬鹿にしてんのか!」

さやか「違う、マミさんは確かに魔法少女としてすごく強いよ、でも心はそんなに強くない」

さやか「あたしが契約した時、マミさんはあたしの頭を間違えて撃ったんだ」

あんこ「マミさんが誤射? へえ、珍しいな」

さやか「たぶん、魔法少女じゃないあたしが一人で魔女と対面してたから焦っていたんだと思う」

さやか「それで、その後マミさんしばらく腰抜かしてた、魔女が目の前にいたのに」

あんこ「……」

さやか「マミさんはきっと、あたしたちが人間じゃなくなってることに堪えられない」

さやか「あたしがしっかりしないと!」

杏子「魔女は人間を喰い、魔法少女は魔女を喰う。魔女を喰ってこそ生命の頂点よ!」

杏子「え!?私の体は既に人間じゃないって!?」

QB「うん」

杏子「てめ!」

QB「!?」

さやか「!?」

ほむら「それで、これはどういうことかしら?」

あんこ「おうっ」

さやか「いやあ、それがさあの後一人で帰ってたら、杏子のやつが突っかかってきて」

あんこ「ちょいと小突いてやろうかと思ったんだけど、意気投合しちゃってさ」

マミ「あら、そうなの?」

ほむら「本当かしら?」

さやか「ほんとほんと、見りゃわかるでしょ?」

ほむら「……」

マミ「ふふ、これじゃあ暁美さんの時と逆になっちゃったわね」

ほむら「……そうね」

>>116
あんたそのSS好きやな

あんこ「あん? なんの話だ?」

さやか「ああ、ほむらもさ、急に仲間になったんだよね」

あんこ「ふーん」

マミ「暁美さんは恋をしているのよ」

ほむら「も、もう! 蒸し返さないで結構よ」

あんこ「へー、面白そうじゃん、話してみなよ」

マミ「暁美さんは、好きな人のために戦っているの」

ほむら「ちょっと!」

マミ「その人を救いたい、守りたいって気持ちで魔法少女になったのよ」

ほむら「やめてッやめて!」

あんこ「ははは!」

>>123
さやか「へへへ」

愛は真心
恋下心

あんこ「おっと、勘違いすんじゃねーぞ、仲間になったと言っても」

あんこ「あたしは使い魔を狩ったりはしねえよ、邪魔しないってだけだ」

あんこ「ま、あたしも魔女を見つけたら呼んでやるからさ」

ほむら「邪魔されないだけ無駄に魔力を使わなくて済むわね」

あんこ「む……」

さやか「ははは、キツイねーほむらは」

マミ「ふふ、みんな仲良く出来てよかったわ」

あんこ「マミさん……」

マミ「どうかしたの、佐倉さん?」

あんこ「な、なんでもねえよ!」

ほむら「まどか、浮かない顔してどうしたの?」

まどか「え? 私、そんな顔してた?」

ほむら「してたわ、大丈夫?」

まどか「そっかあ、大丈夫だよほむらちゃん、ちょっとすごいなって思っただけ」

ほむら「?」

まどか「こんなに魔法少女が集まってるんだもん、気圧されちゃって」

ほむら「まどか、あなたは自分がここにいるべきじゃないと考えているかもしれないけれど、そうじゃない」

ほむら「ここにいてくれて、私はとても嬉しいわ」

ほむら「守りたいものがここにいる、それがわかるだけでもずっと気持ちが楽よ」

まどか「ほむらちゃん……慰めてくれてありがとう」

まどか「ウェヒヒ、私ほむらちゃんにありがとうって言ってばっかりだね」

まどか「――ほむらちゃんの好きな人って誰なんだろう、誰のために頑張ってるんだろう……」

さやか「なんで協闘することになってんのよ。私達を殺すために見滝原に来たんでしょ?」

あんこ「あんこだよ!」

さやか(生まれて初めて女を本気で殴りたいと思った……)

ほむら「魔法少女はいつだって死と隣り合わせ、そんな所にあの子を巻き込みたくない」キリッ

さやか「はいはい」

さやか「白黒画面だ」

あんこ「さしずめ影の魔女ってところか」

マミ「行きましょう、ちゃんと魔女なんだから佐倉さんも手伝ってね」

あんこ「わかってるって」

ほむら「はぁ……」

まどか「……」

ほむら「まどか、足元に気をつけて……転んでしまうわよ?」

まどか「あ、うん」

ほむら「あ、あの時みたいに、手……つなぐ?」

まどか「じゃ、じゃあ……ウェヒヒ」ギュ

ほむら「……///」ギュ

さやか「あんたら何しに来てんの?」

さやか「はあ!」

あんこ「おりゃあ!」

マミ「おっ!」

ほむら「……」

まどか「がんばってー!」

ほむら「頑張るわ、まどか」

まどか「うん!」

さやか「いくら切ってもキリがないよ、こうなったら!」

さやか「おりゃああああああ!」

あんこ「おいさやか! 無茶すんじゃねえ!」

さやか「これくらい平気だって!」

さやか「くっ! まだまだ! せりゃあ! てい!」

あんこ「おい、流石にこれは……一人で突っ走ってんじゃねえよ!」

マミ「美樹さん、格好つけすぎよ」

ほむら「仲間の意味を辞書で引いてみなさい」

さやか「わかってるって! でも、早く倒せるに越したことは無いでしょ!」

マミ「危ない!」パン

さやか「ありがとうマミさん、てりゃあああ!」

さやか「止めだあああああああ!」

さやか「……ふう」

ほむら「酷い戦い方ね……」

ほむら「酷い戦い方ね……」

さやか(後ろでまどかとイチャイチャしてただけの奴に言われたくない……)

まどか「……」

さやか「ふう、なんとかなったね」

マミ「美樹さん、今の戦い方は感心しないわ、ねえ佐倉さん?」

あんこ「……あ、ああ」

さやか「ははは、大丈夫だって、問題無い無い」

ほむら「美樹さやか、あなた……」

さやか「ほら、グリーフシードもちゃんと持ってた、みんなで使おう」

マミ「まず、あなたが使いなさい、疲れたでしょう?」

さやか「ありがとうマミさん」

さやか「すぅ……ん……」

さやか「それで、話ってなにさ?」

ほむら「美樹さやか、あなたは何を自棄になっているの」

さやか「自棄って、別になんでもないけど?」

ほむら「あなたも嘘が下手ね」

さやか「嘘なんてついてないって」

ほむら「そう?」

さやか「え? あっ、私のソウルジェム! か、返せ!」

ほむら「何をそんなに焦っているの?」

さやか「ッ……!」

ほむら「ほら、返してあげるわ……話はおしまい、じゃあね」

さやか「気付かれてる……」

あんこ「ほむらに気付かれた?」

さやか「うん……」

あんこ「あんな無茶するからだよ」

さやか「反省してる、でもあたしも足手まといにはなりたくなかったからさ」

あんこ「まあいい、それで何かされたか?」

さやか「ちょっとソウルジェムを脅された」

あんこ「それって……命を握ってるって言いたかったのか?」

さやか「どうだろ、わからないけど……悪意は感じなかったかも」

あんこ「かもって……曖昧だな」

さやか「だって、わかんなかったし……他には何もされなかったし……」

あんこ「いっそ、相談でもしたらどうだ?」

さやか「うーん……」

あんこ「もうバレちまってるんだ、構わねえって」

さやか「そうだね……マミさんの事もあるし……」

あんこ「ああ」

さやか「ほむら……か」

あんこ「どうした?」

さやか「ほむらも……恋、してるんだよね……」

さやか「どんな気分なんだろ……」

あんこ「あん?」

QB「>>145の意味がわからないから解説してくれ」

QB「ほむらはさやかに何をしたのか?何を言ったのか?」

ほむら「それで、今度はあなたから話なの?」

さやか「うん」

ほむら「なにかしら?」

さやか「ソウルジェムの事……」

ほむら「……どこまで知っているの?」

さやか「これがあたし達、なんでしょう?」

ほむら「そう、そこまで知っているのね、そうよこれが私達魔法少女の魂」

ほむら「これさえ無事なら、前のあなたみたいに馬鹿な事をしても大丈夫ってことね」

さやか「ぐ……、反省してるって……それで、ほむらはそれを知っていてどうして隠しているの?」

ほむら「あなたはそれを聞いた時どう思ったの?」

さやか「……」

ほむら「それが答えよ、巴マミにとってはもっとキツイかもしれないわね」

さやか「で、でもそれはほむらだって同じじゃんか!」

ほむら「……」

さやか「ほむらがそれを聞いた時あたしと同じ気持ちだったはず!」

さやか「だって、ほむらも恋してるんでしょ!」

さやか「ゾンビになったなんて……そんなの、もう無理だ……恋愛なんて……!」

ほむら「……」

さやか「魔法少女には恋愛する資格なんて――」

ほむら「それ以上言ってみなさい、この手で今すぐ殺してあげるわ、美樹さやか」

さやか「……ッ!」

ほむら「私はあいつの企みも真実も、全部知っている……それでも恋をしている」

ほむら「相手を慮るだけでも、自分を押し付けるだけでも、恋愛じゃないわ」

ほむら「両方あって、初めて恋愛なのよ」

ほむら「あなたの上条恭介への想いはその程度なの?」

さやか「なんでマミさんがいない時に教えてくれなかったの?」

ほむら「あ、そういえばまどかと約束があったわ。それじゃ」

ほむら「ぐえっ」ガシッ

さやか「逃がさん」

さやか「あんたは怖くないの? 好きな人に拒絶されるかもしれないんだよ?」

ほむら「それでもその場に立ち止まってはいられない、それが恋するってことなんじゃないかしら?」

ほむら「あなたはまだ恵まれているわ、その相手が異性の幼馴染なんだもの」

さやか「ほむら?」

ほむら「私は、好きになった人が女の子だった……」

ほむら「普通じゃないことぐらい理解しているつもりよ、もちろん怖いわ」

ほむら「それでも諦めない、あの子の事が大好きだから」

さやか「あの子って……まどか、やっぱりまどかなんだ」

ほむら「……長話が過ぎたわ、さようなら」

さやか「……あたし、しっかりしないと……!」

さやか「ほむらだって、懸命に、頑張ってる」

さやか「あたしは後悔しないって、決めたんだから!」

あんこ「学校に魔女だあ?」

マミ「ええ、私たちの学校に魔女が結界を作っているの、手伝ってくれるわよね」

あんこ「ちっ、しょうがねえな、あんたたちの大事な学校なんだろ?」

あんこ「魔女に滅茶苦茶にされるわけにはいかないな」

さやか「ありがとう、杏子」

まどか「あんこちゃん……」

ほむら「まどか、安心して私達が学校を守ってみせる、まどかの居場所を奪わせたりはしないわ」

まどか「ほむらちゃん……うん!」

あんこ「あん? なんだこの結界は、青空が眩しい!」

あんこ「夜を生きるあたしにはちょっと厳しいな……」

さやか「何言ってんのあんた……」

あんこ「さやかだけ幸せになるのが許せなかったんじゃねーの?」

あんこ「なーんつって!」

さやか「いや、さすがにそれはないと」

ほむら「……」

さやか「おい」

ほむら「ええい、私達友達でしょ!?不幸を共有してこそ真の友!!」

さやか「ぶっ殺す!!」

ほむら「おーっほっほっほ!!不幸にな~れ~!!痛馬鹿やめ許して」

マミ「さあ、気を引き締めて行くわよ!」

マミ「おっ!」

あんこ「なんだこいつら、下半身ばっかりで気持ちわりいな、おら!」

さやか「ハァッ! 数だけは多いね、マミさん後ろ!」

マミ「ええ! 足場も安定しないし、戦いづらいわね……」パン

ほむら「纏わりついて来て鬱陶しいわ、ね!」バン

まどか「ほむらちゃん、私は大丈夫!」

ほむら「まどか、よか……くっ、盾で防いで……!」

まどか「わっ……きゃあ!」

ほむら「まどか!」

ほむら(間に合わない、使い魔のせいで時間も止められない、こうなったら!)

ほむら「クッ!」バン

あんこ「まどか置いてくればいいんじゃね?」

ほむら「ニセモノはお黙り!」

あんこ「うわーん!マミさーん!」

マミ「よしよし」

マミ「!?」

マミ「暁美さん、あなた今!」

ほむら「気にしないで、魔女に集中して」

マミ「……一気に決めさせて貰うわ!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」

あんこ「おお、久しぶりに見た!」

さやか「強いなあ、マミさん」

マミ「暁美さん……あなた腕を見せなさい」

ほむら「……」

マミ「自分の腕の前から撃ったのね」

まどか「え?」

ほむら「ええ、そうよ……まどかを助けるため、仕方なかったわ」

マミ「無茶しすぎよ」

ほむら「こんなの無茶の内に入らないわ」

マミ「いいえ、病院の時だって同じ傷跡だったわ、二回目でしょう?」

ほむら「よく見ているわね……」

まどか「ほむらちゃん、それって……」

ほむら「まどか、何も心配しなくて大丈夫よ、私は平気」

まどか「でも、私のために……自分を」

ほむら「いいの、私が助けたかったんだから」

まどか「ほむらちゃん……」

さやか「……すごいな、ほむらは」

まどか「ありがとう、ほむらちゃん……ごめん、ありがとう」ギュ

ほむら「あっ……ええ、私の方こそ、無事でいてくれてありがとうまどか」ギュ

まどか「うん……うん!」ポロポロ

さやか「あの二人、良い感じですね」

マミ「ええ、そうね……って美樹さん気付いてたの!?」

さやか「ははは、そりゃ見てればわかりますよ」

マミ「鋭いのね、美樹さん」

さやか「もしかしたら、まどかの方もほむらのこと意識してるかも」

マミ「ええ!?」

さやか「勘ですけどね」

あんこ「いったい何の話をしているんだ……」

ほむら「まどか、私のために泣いてくれてありがとう」

まどか「ううん、私のために無茶してくれてありがとうほむらちゃん」

さやか(ほむら、このまま言っちゃえ!)

マミ(そうよ、勇気を持って!)

ほむら「えっ」

まどか「?」

まどか「なんでほむらちゃんは怪我を治さないの?」

ほむら「ふふふ、実はこれは大事な伏線なの」

まどか「へえ~。そうなんだ」

ほむら「楽しみにしててね!」

まどか「うん」

ほむら「あの、まどか?」

まどか「なあに、ほむらちゃん?」

ほむら「あの、あのね? その……す、すす……」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「私ね、まどかが……その」

まどか「うん」

ほむら「好き……なの……///」

まどか「え?」

ほむら「まどかの事が、大好きなの!」

まどか「……」

ほむら「好き、好き大好き、まどか、大好き!」

まどか「え、えと……ええぇ……わ、私が……?」

まどか「……………………えぇぇ/////」タタタ

まどか「吊り橋効果はやめて」

ほむら「ぐぬぬ」

ほむら「あ、まどか……に、逃げられた……逃げられたわ……」

ほむら「ダメだった……ダメだったわ……うぅぅ……」

まどか「ほ、ほほほむらちゃんの好きな人って、わ、私!?」

まどか「あぁぁ/// ほむらちゃん好きな人のために戦ってるって」

まどか「それって私のことで、私のために戦ってるってことで」

まどか「それって私のことが好きってことで///」

まどか「わあああ/// 考えがまとまらないよおぉ」

まどか「あれも、あれも、あれもあれもあれも、全部私のためで……」

まどか「ほむらちゃんが私を好き、私を好きって言ってくれた///」

まどか「んんん~~///」クルッ

まどか「ほむらちゃーーーーん! 私もーーー! 大好きーーーーーーーーーーー!」

なぜかID変わった

ほむら「あ……ほんと? まどか、本当?」

まどか「私もほむらちゃんの事っ、大好きだよーーーーーーー!」

ほむら「まどかぁ!」タタタタ

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどかぁ!」ギュ

まどか「ほむらちゃん、私のこと好きって言ってくれてありがとう」

ほむら「まどかぁ」ポロポロ

まどか「ええー、なんで泣いてるの?」

ほむら「だって、だって嬉しくて……まどかが私を受け入れてくれたのが嬉しくて」

まどか「ほむらちゃん……私、びっくりしてる、私はほむらちゃんの事が好きだったんだって」

ほむら「うん、うん、まどか大好き」ギュ

まどか「気付かせてくれて、ありがとう大好きだよ」ギュ

まどか「私ね、みんなが魔法少女で、さやかちゃんも魔法少女になっちゃって」

まどか「私だけ一人蚊帳の外にいるみたいで、って確かに私だけ魔法少女じゃないんだけどね」

まどか「でもそれでもほむらちゃんは違ってた、ちゃんと私もここにいるんだって実感させてくれた」

まどか「ほむらちゃんはいつも私のこと気にかけてくれてたから、私のこと見守ってくれてるんだなって」

まどか「ほんの些細なことでも、嬉しかったよ」

まどか「ほむらちゃんが私を見てくれていたように、気付いたら私もほむらちゃんの事見てた」

まどか「たぶん、いつの間にか、ほむらちゃんの事好きになってたんだと思う」

まどか「えへへ、告白してくれなかったら、ずっと気付かなかったかも」

ほむら「まどか……うん」

まどか「ほむらちゃんは私が好き、私もほむらちゃんが好き……えへへ」ツン

ほむら「まどか、大好き」スリスリ

さやか「確かにまどかのことを守ってるけどさ。あんたが首突っ込まなけりゃ、そもそも守る必要がないっていう」

さやか「つーか気付いてなかったんかい」

まどか「私のせいじゃないよ!上の人に言ってよ!」

まどか「うおおー!ほむらちゃん大好きー!」

ほむら「私もよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

まどか「ひいっ」

マミ「見事な告白劇だったわね、ちょっと感動しちゃったわ」

まどか「あ、あはは……///」

ほむら「まどか、ふふ……」

あんこ「なんかよくわからないけど、めでたいな」

まどか「ありがとうあんこちゃん」

さやか「いやあ、やってしまいましたな、まどか君」

まどか「な、なにさやかちゃん?」

さやか「ここ、どこだか憶えてる?」

まどか「学校?」

さやか「そう、それでまどかはその学校で何を叫んだでしょう?」

まどか「あっ、ああああああああ!」

ほむら「まどか?」

おい、キャラまであんこ言い始めたぞ

「この間の聞いた?」

「うん、聞いた聞いた告白でしょ?」

「すごいよねえ、学校中に響いてたって」

「鹿目さん勇気あるなあ」

「私、ほむらちゃんが大好き、だっけ?」

「違う違う、私も、だよ」

「あ、てことは暁美さんからの告白だったんだ」

「そそ、それで鹿目さん感極まっちゃって、あんな大声で告白の返事、みたいな?」

「わぁ、すごいなあ」

まどか「うぅ……///」

ほむら「どうしたのまどか? 顔が赤……ふふ、私にもその熱をわけて?」ピト

まどか「ひゃう! も、もうほむらちゃん……えへへ」

さやか「やー、人目も憚らずイチャイチャと」

まどか「えへへー」

ほむら「あれだけ広まってしまったんですもの、誰に隠すでもなし」

まどか「出来立てほやほやのカップルはアツアツなんだよ、ねー」ギュ

ほむら「ね」ギュッ

仁美「そ、それは禁断の、恋の形ですのよー!」

ほむら「私は、まどかのためなら、どんな禁忌だって犯してみせるわ」

仁美「まぁ!」

まどか「もー、ほむらちゃんったら……でも嬉しい」

中沢「何かに目覚めそうだ……あぁ!_?」

さやか「まどかの事が、大好きなの!」

さやか「ほむらちゃーん、私もー、大好きー!」

まどか「ちょ、ちょっとぉ! やめてよさやかちゃん///」

さやか「はっはっは、どう、似てた?」

ほむら「まどかはもっともっともっと可愛いわ」

まどか「ほむらちゃんも、何言ってるの///」

ほむら「嘘なんてつけないもの、まどかは可愛い、大好きよ」

まどか「~~~~ッ///」

ほむら「ふふ、真っ赤になっちゃって」

まどか「ほむらちゃんだって可愛いもん!」

ほむら「あっ……///」

さやか「なんだこいつら」

杏子「でもあんた、ワルプルギスの夜倒したら見滝原を去るんだろ?告白とかして大丈夫なのか?」

ほむら「なんのことかしら。私はそんなことを言った覚えはないわ」

杏子「アニメで言ってたぞ」

ほむら「アニメとSSは別物!だから問題ないわ!」

杏子「そういう問題か?」

ほむら「そしてあなたも、このSSには存在しないキャラクター」パチン

杏子「あ……」スゥ(消滅)

ほむら「そういえばまどか」

まどか「なあにほむらちゃん?」

ほむら「昨日靴下を置きっぱなしだったわよ?」

まどか「あっ、ごめん忘れてた」

ほむら「洗濯しておいたわ、放課後家まで取りにいらっしゃい」

まどか「えへへー、ごめんね洗濯までさせちゃって」

ほむら「いいのよそれくらい、それに……なんだか嬉しかったから」

まどか「……///」

ほむら「恋人の洗濯物を洗っていると、洗剤の匂いが幸せの匂いなのねって思ったわ」

まどか「ほむらちゃんはもっと幸せな匂いを知ってるくせに///」

ほむら「ふふ、まどかもイジワルが言えるようになったわね///」

まどか「お昼ごはんの時間だよ」

ほむら「お腹空いたわね、まどか」

まどか「うん、一緒に食べようね」

ほむら「美味しそうなお弁当ね」

まどか「えへへ、パパのお弁当美味しいんだよ」

ほむら「ええ、知ってる」

まどか「ほむらちゃん、はい私のお弁当持って」

ほむら「?」

まどか「ほむらちゃんのお弁当は私が」

ほむら「ええと?」

まどか「はい、あーん」

ほむら「あーん///」

まどか「美味しい?」

ほむら「ほ、頬が蕩け落ちそう」

さやか「私と恭介はどうなったの?」

ほむら「うるさいわね!今それどころじゃないのよ!」

まどか「ほむらちゃーん」

ほむら「まどかあああああああ」

さやか「……」

ほむら「まどかはどれが食べたい?」

まどか「えっとね、じゃあ甘煮がいいな」

ほむら「この豆のやつね」

まどか「あーん」

ほむら「……」パク

まどか「ほむらちゃん、まだー?」

ほむら「ん……」チュ

まどか「んん!? ん……んちゅ……ふぁ、あまぁい……」

さやか「あんたら学校でなにしてんだコラ!」

ほむら「あら、うっかり」

さやか「そういうのはせめて自分の家でやりなさいよ!」

まどか「ええー、でも家でやったら……」

ほむら「これくらいじゃ済まなくなるわ」

さやか「!?」

まどか「だーれだ?」

ほむら「まどか」

まどか「すごい、即答!」

ほむら「すごいって……私がしても、まどかは私だとわかってくれないの?」

まどか「そんなことないよ! ほむらちゃんだってわかるよ!」

ほむら「ほんとに?」

まどか「ほんと!」

ほむら「……だーれだ?」

まどか「ほむらちゃん」クルッ

まどか「っていない!?」

ほむら「こっちよ」ギュ

まどか「前も後ろもほむらちゃんだぁ」

さやか「魔法で遊ぶな」

さやか「人が振られた後だってのに、二人のスキンシップが激しすぎる……」

マミ「ちょっと目に余るわね」

まどか「そうかなー?」

ほむら「そんなことないわよね?」

さやか「そんなことあるって……」

まどか「でも、ママとパパもこんな感じだよ?」

ほむら「よね?」

さやか「夫婦間の知ってはいけないことを暴露された気がする」

マミ「羨ましいわねー」

ほむら「それに、あなたも気が紛れるでしょう?」

さやか「それは……あたしは大丈夫、魔法少女だもん戦わないといけないし……それに」

マミ「? どうしたの、美樹さん?」

さやか「心配な人もいるしね」

QB「今まで積み重ねて来た流れは何だったんだい?」

まどか「ほむらちゃん帰ろー」

ほむら「まどか、走ると危ないわよ?」

まどか「だって、ほむらちゃんといっぱいくっつきたいんだも……きゃっ!」

ほむら「まどか!」

まどか「あ……ほむらちゃん、ありがとう」ギュ

ほむら「ほら、やっぱり転んだ」

まどか「えへへ、ほむらちゃんはいっつも私を助けてくれるね」

ほむら「好きな人を助けたい、当たり前のことよ?」

まどか「えへへ、もっとギュってして欲しいな///」

ほむら「……///」ギュ

まどか「私も、ほむらちゃんと同じ気持ちだよ、大好き」ギュ

さやか「いつの間にか振られてた……」

あんこ「その割に元気そうじゃねーか」

さやか「絶望出来るなら絶望したいわよ!」

さやか「キャラ崩壊酷過ぎるでしょ!?今まで無駄に原作に沿って来たのは何だったのよ!?」

あんこ「それで、改まって話ってなんだよ」

ほむら「みんな集まったわね」

マミ「鹿目さんがまだね」

ほむら「まどかはいなくていいわ」

さやか「へえ珍しいね、いつもはもう二度と離れない! くらいの勢いなのに」

ほむら「あの子には関係ない、むしろ知って欲しくない事だもの」

あんこ「あん? 一体何の話なんだ?」

ほむら「ワルプルギスの夜」

マミ「ッ!」

さやか「え、なにそれ?」

あんこ「超弩級の大物魔女だ」

ほむら「もうすぐこの街にワルプルギスの夜が来る」

マミ「ほ、本当なの!?」

ほむら「ええ、間違いなく」

ほむら「もうすぐこの街にワルプルギスの夜が来る」

さやマミあん(なんでギリギリになってから言うんだ……)

ほむら「でも、今回は大丈夫……魔法少女が四人もいるんだもの」

さやか「今回?」

ほむら「それでも、ワルプルギスの夜は強い……気を引き締めて行きましょう」

マミ「ええ!」

あんこ「しょうがねえな、やるしかないか」

ほむら「ありがとう、みんな」

さやか「それはいいんだけど……どうしてほむらはその事を知ってるのさ?」

ほむら「それは……」

あんこ「そうだよな、ほむらは何かいっつも事情通ですって感じでさ」

マミ「どうして知っているの?」

ほむら「……私は、未来から来た……って言ったら信じるかしら」

マミ「!」

さやか「あんたは怖くないの? 好きな人に拒絶されるかもしれないんだよ?」

ほむら「それでもその場に立ち止まってはいられない、それが恋するってことなんじゃないかしら?」

ほむら「あなたはまだ恵まれているわ、その相手が異性の幼馴染なんだもの」

さやか「ほむら?」

ほむら「私は、好きになった人が女の子だった……」

ほむら「普通じゃないことぐらい理解しているつもりよ、もちろん怖いわ」

ほむら「それでも諦めない、あの子の事が大好きだから」

さやか「あの子って……まどか、やっぱりまどかなんだ」

ほむら「……長話が過ぎたわ、さようなら」

さやか「……あたし、しっかりしないと……!」

さやか「ほむらだって、懸命に、頑張ってる」

さやか「あたしは後悔しないって、決めたんだから!」




さやか「振られた」シクシク

マミ「そ、それって! そういうことなのかしら!?」

ほむら「たぶんあなたの思っていることとは違うと思うわ……」

さやか「そういえば、ほむらが何を願ったのか聞いてなかった、そういうことなの?」

マミ「鹿目さんを救う、だったわよね」

ほむら「まどかを救うために、何度も繰り返す、が正しいわ」

あんこ「繰り返す? どういうことだ?」

ほむら「それが、未来から来た、の答えよ」

さやか「それってつまり、今まで何度もまどかを救えなかったってこと?」

ほむら「そうよ……でも、今回は違う、あなた達が協力してくれる」

ほむら「今度こそまどかを救ってみせる……」

さやか「ほむら……」

マミ「暁美さん……ええ、一緒に戦いましょう、未来のために」

あんこ「ああ!」

ほむら「まどか……」

さやか「まさか……戦力確保のために私を契約せざるを得ない状況に追い込んだわけ……?」

ほむら「……」

ほむら「……証拠は?」

さやか「……」ガスッ ガスッ

ほむら「ギブッギブッ」

まどか「スーパーセルだって……怖いよほむらちゃん……」

ほむら「まどか、大丈夫私があなたを守るから」

まどか「うん……」

ほむら「安心していいのよ」ナデナデ

まどか「ん……」

ほむら「だから、あなたは家族と一緒にいてあげて」

まどか「ほむらちゃんは?」

ほむら「私には、しなければならないことがあるから」

まどか「それって、さやかちゃんやマミさん、あんこちゃんがここにいない事と関係あるの?」

ほむら「……ないわ」

まどか「……嘘つき、でも信じてるよほむらちゃん」

ほむら「…………行ってくるわ」チュ

まどか「絶対、帰ってきてね」

あんこ「挨拶はすんだのかい?」

ほむら「ええ」

さやか「それじゃあ、行くとしますか」

マミ「ワルプルギスの夜、想像以上の脅威ね……」

あんこ「本当に倒せるのか?」

ほむら「あいつは強い……でも」

ほむら「……私には頼もしい仲間がいる、そして帰りを待ってくれている最愛の人がいる!」

ほむら「負けられない、いいえ、負ける気がしないわ」

ほむら「そうでしょう、みんな!」

マミ「暁美さん……!」

さやか「そうだね、ほむら!」

あんこ「そうだ、一人じゃねえんだ……勝てる、きっと勝てるさ!」

ほむら「行くわよ、みんな!」

マミ「私はいつ魔女と魔法少女の関係を知るのかしら」

あんこ「放置しちゃいけない問題だよなー。ほむらの障害の一つだし」

さやか「私のいい加減な扱いを見れば想像つくでしょうに。レスとレスの間でいつの間にか解決してるんでしょうよ」

さやか「ケッ」

マミあん(やさぐれた……)

QB「僕はどうなったんだい?」

かなえたい未来があった――

ほむら「戦力は分散させるべきではないわ」

ほむら「先手必勝、一気に畳み掛けましょう!」

ワルプルギスの夜を避難所に近づかせはしない

マミ「おっ!」

あんこ「さやか! あたしを奴の所まで飛ばしてくれ!」

さやか「あいよ!」

さやかが杏子の靴底を叩き、杏子は槍を展開させていく

あんこ「おりゃああああ!」

さやか「あたしも、喰らえ! スプラッシュスティンガー!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」

ほむら「っ! っ! っ!」バンバンバン

ほむら「向こうに爆弾を仕掛けてあるわ、誘導お願い」

さやかに指示を送ると、すかさず反応が返る

さやか「任せて! おりゃおりゃおりゃああああ!」

あんこ「ふっ! はぁっ!」

杏子もさやかとのコンビネーションでワルプルギスの夜を攻める

マミ「みんなっ、なかなかいいチームワークね!」パン

後方からのマミの援護も頼もしい限りだ

ほむら「よし! 起動するわ、離れて!」

さやか「わか……うわぁ!」

ワルプルギスの夜の攻撃にさやかが蹌踉めき、その場に取り残されてしまう

ほむら「さやか!?」

暗い闇夜の見滝原に赤い光が灯る

さやか「私たちが先陣を切るからマミさんとほむらは援護を」

あんこ「……え?」

マミ「ミサイルが雨あられと佐倉さんと美樹さんに!」

さやあん「うぎゃあー!!」ドガーン ボガーン

ほむら「邪魔よあんたら!」ボシュシュシュ

あんこ「よっと……危ないところだったな」

杏子が間一髪の所でさやかを抱きかかえ、脱出していた

さやか「……杏子、ありがとう」

あんこ「べ、別に礼なんていらねえよ、その、ゾンビ協定もあるし、さ」

照れて頬を掻きながら言う杏子に、屈託ない表情でさやかは

さやか「……ありがとう」

信頼している、そんな声だった

マミ「あの爆発なら、ワルプルギスの夜も……」

ほむら「まだ安心できないわ」

いつもならここで反撃が飛んでくる、身構えて待ち受けるが

マミ「効いてるみたい、やったわ暁美さん!」

一人じゃない、実感が湧く

ほむら「よし……確実に、ワルプルギスの夜にダメージが通っている、このままなら」

暗い闇夜の見滝原に赤い光が灯る


あんこ「暗くない闇夜なんてあるのか?」

ほむら「あるわよ!」

ほむら「び、白夜とか?」

あんこ「……」

ほむら「……」

さやか「……」

マミ「……」

まどか「……」

ほむら「はっ!?」クルッ

さやか「危ない!」

あんこ「ビルだ! 二人共逃げろ!」

幾重にも連なったビル群が雨のように降り注ぐ

マミ「ええ!?」

ほむら「くっ!」

ほむら「後少し……あと少しなのに!」

ほむら「あいつの猛攻が……! 時間をとめ……」

ほむら「え?」

ほむら「こんな所で、時間……切れ?」

ほむら「避けきれない……!」

……大丈夫、三人がいる、私がいなくても、あの三人なら

たとえ、倒せなくても、進行を阻止することくらいなら出来る

ほむら「これで、やっと、まどかを、救――」グシャ

あんこ「なんだ!? さっきまでと弾幕の量が違う!」

さやか「構うもんか! それでも前に進まなきゃ!」

あんこ「そうだな! あたしたちは魔法少女なんだ!」

さやか「振り返ってなんかいられない!」

マミ「よかった、二人共無事ね」

あんこ「マミさん!」

さやか「ほむらは?」

マミ「さっきの攻撃ではぐれてしまったの、でも攻撃の手は休めないで」

マミ「私達で出来る事をしましょう、ワルプルギスの夜は待ってはくれないわ!」

さやか「はい、マミさん!」

あんこ「うおおおおおおおおおおおおお!」

ほむらが死んだら契約しちゃうんじゃないの

ほむら「あ……」

ほむら「私……生きて……?」

ほむら「でも、私は確かに……」

ほむら「眩しい……」

眩しくて、目が開けられない

ほむら「どこか、懐かしい匂い……」

目を閉じた分、嗅覚が敏感になり心地良い匂いに気付くことが出来た

ほむら「近づいてくる、この匂いは……」

まどか「よかった、ほむらちゃんが生きてる……よかった、よかったよぉ」ギュウ

ほむら「まどか?」

まどかの顔を一目見たくて、必死に瞼を開けると

魔法少女の衣装を身に纏ったまどかの姿に、私は絶望するのだった

まどか「ワロタ」

かなえたい未来があった、たとえ、自分を騙してでも

ほむら「まどか、その姿……」

まどか「ほむらちゃんの嘘つき」

まどかの頬を伝う涙が私の唇を濡らす

ほむら「ッ……」

まどか「絶対帰ってきてって、言ったのに……」

ほむら「まどか……私を生き返らせるために……」

まどか「約束破ってごめん、でも後悔なんてしてないよ、ほむらちゃんがいなくなる方がずっと辛いから」

ごめんなさい、ごめんなさいまどか……私があなたの大切な人になってしまったばかりに

あなたに契約させてしまった

ほむら「まどか……まどかぁ……」

まどか「ほむらちゃん泣かないで、全部、全部終わらせるから」

まどか「私だって好きな人を助けたい、だから休んでて、今度は私がほむらちゃんを守るね!」

遠くへ離れていくまどかの後ろ姿、焦燥感で体中が砂のように重い

まどか、あなたのためならどんな禁忌だって犯してみせる

自分の気持ちも殺してみせる

この生命を捧げても、あなたの願いを反故にしても

私は鹿目まどかを救いたい、あの子の事が大好きだから

あの子と私が結ばれれば、私のためにあの子は自分の身すら捧げてしまう

だから私は恋を諦める、あの子の事が大好きだから

これが私の、最初で最後の失恋

ほむら「まどか、愛していたわ……これからもずっと」

乾いてしまった唇がもう一度濡れた

ほむら「まどか……私を生き返らせるために……」

まどか「約束破ってごめん、でも後悔なんてしてないよ、ほむらちゃんがいなくなる方がずっと辛いから」



ほむら「めっちゃいい話やでえ~!」ホロリ

まどか「なんで私の時は生き返らせなかった?」

ほむら「あらいけない!次のまどかが呼んでるわ!それじゃ」

ほむら「ぐえっ」ガシッ

まどか「まてい」

幾多のキュゥマミSSを見たがいまだにこのネタを使ったキュゥマミSSはない
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
パターン1
マミ「あなた誰なの?違う! 私のキュウべえはあの子だけよ!」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
パターン2
QB「うううっ……マミ、どうして、死んじゃったんだよ、マミを蘇らせて欲しい」
まどか「私の願い事はマミさんの蘇生。叶えてよQB!」
パターン3
マミ「あなた誰なの?」 QB「前の個体は処分した」
QB「『前の僕』、は精神疾患を『患い』かけていたからね。『僕達』にとっては、『煩わしい』存在でもあったしね」
マミ「違う! 私のキュウべえはあの子だけよ!」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

解説以外の後書きなんてするつもりはない

あんこ「……」

さやか「……」

マミ「……」

まどか「……」

ほむら「……」

ほむら「へ、へへ……」

ほむら「駄目っすかね……?この落ちじゃ……」

まどか「……」

ほむら「あっ、ごめんなさいっ」

SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
エーベルージュ
センチメンタルグラフティ2
Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
初恋ばれんたいん スペシャル
ファーランド サーガ1、2
MinDeaD BlooD 4
【シヴァンシミター】WOG【クリムゾンクルセイド】
『銀色』 現代を背景で輪廻転生した久世×石切
アイドルマスターブレイク高木裕太郎

これで今度こそ完結です。
遅筆で皆様をイライラさせ、さらに強引な展開、見るにたえない幼稚な文にここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました。
それではまた会えたら会いましょう、最後は出番のなかったあの娘がしめさせていただきます。



杏子「イェイ!」






ほむら「へへへ……」

ほむら「あ、痛っ痛っ、やめっ、許してっ」

このもしもしの読解力の無さは異常

ここがわからねえぞ死ねってとこがあれば何でも答えるけどこのまま落ちても別にいい

まどか「突っ込ませるのと突っ込まれるのは違うよ」

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