ID:HtPa8ui10の代理なんですけど
5年前ー
これは初めてお姉ちゃんを訪ねて東京に行った時の事
咲「こ…ここが東京かぁ…すごい人がいっぱい…
迷わないように気を付けないと」ブルブル
咲「迷った…ここどこ…」ジワッ
こうか
咲「そんな・・・。私だよ、宮永咲だよ!忘れちゃったの、お姉ちゃん!」
照「・・・咲はこれくらいの小さな女の子だった」
咲「えぇーっ?それじゃあ人形だよ。今年から中学生だからね。背が伸びたんだよ」
照「・・・咲はおさげの可愛い女の子だった」
咲「ショートカットにしたんだよ。変かな・・・?」
照「いや、似合ってる。だが、そんな可愛い女の子が妹のわけない!私みたいな姉の妹がそんな美少女なわけないんだ!もう帰ってくれ!」
咲「お姉ちゃん・・・」
どっちも続けろよ
>>12
どうやるんだよwwwwww
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
照「これが春休みのことだ。私は咲を追い返したんだ」
菫「いや、でも彼女はお前の妹なんだろ?」
照「私の妹があんなに可愛いわけがない」
菫「おいおい」
淡「ふーん、じゃあそのサキって子は淡と同じ学年なんだー。ねえ、サキもテルみたいに麻雀強いの?」
照「ああ。咲が幼い頃ならともかく、咲がものごころついたときにはもう私が咲に勝った記憶がないな」
亦野「それはすごい」
照「しかし、困ったことがある」
菫「何だ?」
照「咲に会いたい・・・」
菫「会いたいって・・・。お前、春休みに妹さんを追い返してるだろ?何言ってるんだ」
照「見つめあうと素直にお喋りできないんだ」
亦野「先輩ってシャイですもんね」
照「照だけに照れる」
菫「でも、それだけ麻雀が強いんだったら大会にも出てくるだろう。だったら大会で会えるんじゃないのか?」
照「だから困ると言ってるんだ。もし今の可愛い咲に会ってしまったら、私がどうなってしまうのか・・・。それがたまらなく恐ろしいんだ・・・」
渋谷「お茶がはいりました」
照「ありがとう、たかみ」
菫「記者が、長野にいるお前と同じ苗字の人間について聞いていたが、あれはやはり妹さんのことだったんだろう?お前は否定していたがな」
照「あんな美少女が私の妹であってたまるか。だが、おそらく咲で間違いない」
亦野「ふむ・・・。でも、せっかく今年高校生になるといって春休みに制服姿を見せにきてくれたのを追い返したり」
照「うっ・・・」ズキン
亦野「記者に妹はいないなんてインタビューに答えたり・・・」
照「うぅっ・・・」ズキズキッ
亦野「それじゃさすがにかわいそうというか・・・」
渋谷「傷心のあまりやけになって男を作り、そのまま妊娠。男には捨てられ、赤ちゃんを出産するも田舎の噂、悪口のネタにされ、それを苦に自殺してもおかしくはない」
菫「いや、おかしいだろ」
淡「あはは、おっかしー」
照「咲・・・。すまん、こうしてはいられない。菫、私は咲と仲直りしてこようと思う」
菫「そうだな。電話でもするのか?」
照「いや、こういうのは直接会って話さないと駄目なんじゃないかと思うんだ」
淡「うんうん、いえてるー」
渋谷「でも、だったら何で携帯出してるんですか先輩・・・?」
照「・・・もしもし、母さん?私、長野で暮らしたい。・・・うん。・・・うん。やっぱり姉妹が別れて暮らすなんておかしいよ。私は咲と一緒がいい」
菫「えっ・・・?」
照「うん、ありがと。それじゃ、あとでまた」
亦野「えっ・・・。どういうことですか先輩?」
照「みんなすまない。家庭の事情で長野に転校することになった。スポーツ推薦とかでの転校は一年の期間を置いてじゃなければ大会に出られないけど、家庭の事情だから大会には出れる。県予選にも間に合うだろう」
淡「テルー、どういうこと?」
照「私は咲と一緒に全国制覇させる。それが、咲への罪滅ぼしになるんじゃないかと思って・・・」
渋谷「白糸台の三連覇は・・・?」
照「それはお前たちで頑張ってくれ。それじゃ」
菫「照!!てるー!!!」
菫「お前、何をバカな・・・!」
渋谷「でも、だったら何で携帯出してるんですか先輩・・・?」
照「・・・もしもし、母さん?私、長野で暮らしたい。・・・うん。・・・うん。やっぱり姉妹が別れて暮らすなんておかしいよ。私は咲と一緒がいい」
菫「えっ・・・?」
照「うん、ありがと。それじゃ、あとでまた」
亦野「えっ・・・。どういうことですか先輩?」
照「みんなすまない。家庭の事情で長野に転校することになった。スポーツ推薦とかでの転校は一年の期間を置いてじゃなければ大会に出られないけど、家庭の事情だから大会には出れる。県予選にも間に合うだろう」
淡「テルー、どういうこと?」
照「私は咲と一緒に全国制覇させる。それが、咲への罪滅ぼしになるんじゃないかと思って・・・」
渋谷「白糸台の三連覇は・・・?」
照「それはお前たちで頑張ってくれ。それじゃ」
菫「照!!てるー!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
照「東京から転校してきました宮永照です。ここ、長野の出身ですので知ってる方もいるかもしれません。よろしくお願いします」ぺっこりん
女子A「キャー、あの宮永さんだって」
女子B「テレビや雑誌でも見ましたー」
教師「こらこら、お前ら静かに。宮永、それじゃあそこの空いてる席・・・竹井の隣に座ってくれ」
照「よろしく、竹井さん」
久「え、ええ、よろしく・・・」
久(これはとんでもないことになったわね・・・)
久「へえ、じゃあ長野には妹さんに謝りに来たの」
照「まあ、そうなるかな」
久「うちの部の一年に、宮永性の子がいて結構麻雀強いのよね。もしかしたら・・・」
照「な、名前は!?」
久「咲・・・。宮永咲よ」
照「間違いない、私の妹だ。よかったら部に案内してくれないか?」
久「でも、妹さんだっていうのなら知ってそうなものだけど」
照「それは・・・」
久「まあ深くは聞かないわ。それじゃ、麻雀部に行きましょうか。こっちよ。旧校舎に部室があるの」
久「ここよ」
照「ここに咲が・・・」ドキドキ
久「さ、入りましょ。みんなー、今日はすっごい人連れてきたわよー」
和「はぁ・・・、そうなんですか・・・って、貴方は全国王者の宮永照さん!?」
京太郎「ちゃちゃのんと並ぶ高校女子麻雀界の至宝、宮永照!?」
染谷「コラ!さんをつけんかい、このバカ一年が」
照「初めまして・・・」
咲「お、お姉ちゃん・・・?」
照「咲・・・」
優希「えっ?もしかして二人は姉妹なのか?」
照「まさか。こんな可愛い女の子が私の妹なわけないだろう」
咲「お姉ちゃん・・・」
和「えっ・・・?えっ・・・?」
久「こらこら、妹さんと仲直りするために長野まで来たんじゃなかったの?」
照「あ・・・、その・・・、咲・・・すまなかった」
咲「お姉ちゃん・・・。でも、なんで長野に?お父さんからは何も聞いてないし、それに、どこに住んでるの?」
染谷「それはわしんとこで下宿しとるんじゃ」
京太郎「染谷先輩のところでですか?」
染谷「そうじゃ」
照「母さんがまだ父さんとは暮らしにくいってことで私だけ長野に・・・。私もまだ咲と一緒に暮らす決心がつかなくてそれで・・・」
和「でも、宮永さんのお姉さんが麻雀部に入ってくれるなら百人力ですね」
優希「そうだな。なんてったって現役インハイチャンプだし心強いじぇ!」
咲「お姉ちゃんと一緒に麻雀・・・」
照「いや、私は咲のマネージャーになろうかと思っている」
久「えっ?それはどういうこと?」
照「ここで打ってる者なら咲の打ち筋を見て何か違和感を覚えなかったか?」
染谷「プラマイゼロか・・・」
照「ああ。私が咲の打ち筋を歪めてしまったんだ。だから、咲への贖罪も兼ねて咲の専属マネージャーを務めようと思う。咲、私がお前を全国優勝させてやるからな」
咲「え・・・でも・・・」
久「ねえ、宮永さん、ちょっといいかしら?」
照「何か?」
久「それじゃこっち来てくれる?」
照「構わない」
久「ねえ、貴方は妹さんへの贖罪って言ったわよね」
照「ああ、そうだが」
久「そうじゃないでしょ。咲さんのあの顔見たわよね?戸惑いの表情があったわ」
照「だが私は・・・」
久「咲さんの打ち筋を治すにしても、何もマネージャーとしてじゃなくてもできるんじゃないかしら。それよりも一緒に大会に出て、咲と一緒に麻雀をすることが彼女に対する一番の贖罪になるんじゃないかしら?」
照「それは・・・」
久「長い間妹さんを一人にさせて寂しい思いさせてたんでしょう?それに、姉妹で大会優勝なんてことになったら、仲良し姉妹として全国周知されるくらい有名になるでしょうし」
照「全国公認・・・」
久「そうよ。いいじゃない、誰もが認める姉妹愛って。うん、イケるイケる」
照「んん、そうかな?」
久「そうそう」
照「わかった。そこまで言うのなら控えメンバーでも正規メンバーでも、私を好きにしてくれてかまわない」
久「そう来なくっちゃ」
久「それじゃあ団体戦メンバーを決めようと思うのだけど、実力順ってことでいいかしら?」
咲「あ、私が控えでいいです部長」
久「そうはいかないわ。何事も勝つ気でいかないとね」
照「そうだぞ咲。大丈夫、お前の本当の実力なら決して誰からも遅れを取ることはない。自信を持て」
咲「お姉ちゃん・・・」
照「なっ、誰が・・・。いや、なんでもない・・・///」
和(あのインハイチャンプがお墨付きを出すくらいだし、やはり咲さんは私を三連続プラマイ0にした以上の実力を持っていると考えていいんでしょうね・・・)
染谷(インハイチャンプがあそこまで言うってことは、咲はやっぱりすごいんじゃのう)
久(あの姉妹がいれば今年の清澄は県優勝・・・。ううん、全国優勝も夢じゃないわ!諦めないで三年がんばったかいがあったわ~)
優希(レギュラー枠は部長、染谷先輩、私で争うことになりそうだな・・・。うぅ~、燃えてきたじぇ~)
久「じゃあそうね、この中じゃ一番強い照さんに品定めしてもらいましょうか」
照「構わない。一度卓を共にすればその者の大体の実力がわかるからな」
和「たった一度卓を共にするだけで・・・?そんなオカルトありえません。そもそも麻雀は運の要素が強いので・・・」
染谷「はいはい。まあ、とにかくちゃっちゃと済ませようかのう」
和「むぅ・・・」
久(さて、誰がレギュラー落ちすることになるのか・・・)
優希「じゃあ私はタコス食べてタコスぢからを補充してから打つじぇ」
照「構わない。それと咲」
咲「へ?」
照「緊張することはない。そうだな、裸足で打つといい。リラックスして打てるぞ」
咲「う、うん。ありがとお姉ちゃん」
照(なるほど、この竹井という部長は悪待ちを好むのか・・・。しかも、高確率で当たり牌を引き寄せる・・・。これは異能といっても差し支えないな)
照(咲は可愛いな・・・。ふへへ・・・)
照(この染谷という眼鏡は卓上から相手の嫌がる手を予想して打つのか・・・。経験をつめばそこそこ使えるようになるだろうな)
照(片岡・・・。東場限定で爆発的に能力を発揮する、か。だが、鳴かれたり予想外のパターンが来ると調子が出せない。まだ未熟ではあるが・・・)
照(インターミドル王者、原村和か。特に・・・)
照(ふむ、こんなものか。今の実力だとレギュラーとしてふさわしいのは・・・)
久「さすが全国王者・・・。まさかここまでとは・・・」
和「飛ばされるなんて・・・」
優希「東場最強の私が一度も上がれなかったじぇ・・・」
染谷「はぁ・・・めげるわ・・・」
咲「やっぱりお姉ちゃんはすごい!」
久「で、どうだったかしら?この中からレギュラーを決めるとするならどう選ぶ?」
照「現時点での実力を数値で表すなら、竹井さんが7、染谷さんが4、原村さんが3、咲も3、片岡さんは2.5かな。片岡さんはもしかしたら算数が苦手で点数計算が上手くできないっていうのもあるかもしれない」
優希「えぇ~、私が控え~?」
久「でも、咲さんの実力はそんな低いとは思えないのだけれど」
照「麻雀は勝負だ。負けなければいいではなく、勝たなければいけないんだ。そういう意味で現時点での咲はそのくらいが妥当だ」
染谷「じゃあレギュラーメンバーは優希を除いたこの五人ってことになるんか?」
照「いや、素質が開花されればだが、咲が9、竹井さんが7.5、染谷さんが7、片岡さんも7くらいにはなるんじゃないかな。大会まで時間はそうないが、おそらくそこまでには持っていけると思う」
和「私はどうなんですか?」
照「(あいつワシより強くね…?)」
京太郎「?」
照「酷な言い方になるかもしれないが、原村さんをキン肉マンで例えるならジェロニモということになる・・・」
和「ジェロニモ・・・?どういうことですか?」
染谷「嘘じゃろ・・・?和はインターミドル王者なんじゃぞ?」
照「それは、それこそ彼女自身が言ったように運が良かったとしか」
和「すみません。ジェロニモというのは・・・」
優希「和ちゃん、ジェロニモっていうのは超人に憧れるただの人間なんだじぇ」
和「私がみんなより劣っていると?」
照「そうじゃない。原村さんの捨て牌選択や、デジタルな考えはその道を極めたものだと思う。だけど」
京太郎「・・・・・・」
照「だけど、それは人間が努力で辿り付ける境地だ。でも、全国ではそれくらいじゃ通用しない。それは私と打ってみてよくわかったんじゃないかな」
和「・・・・・・・・・」
咲「の、和ちゃん・・・あの・・・」
和「気休めはいいです。部長、私は今日はこれで失礼します」ダッ
久「あっ、和っ」
優希「のどちゃん・・・」
照「彼女には少し酷な言い方だっただろうか?」
染谷「そうじゃな・・・」
咲「私追いかけてくる!」
照「待て、咲!」
咲「何、お姉ちゃん」
照「お小遣いだ。これで二人でジュースでも買うといい」
咲「・・・ありがとう。それじゃ行ってくる」
優希「和ちゃん、大丈夫かな・・・」
咲「和ちゃん、待って・・・!」
和「なんですか咲さん、同情ですか?」
咲「違うよ、そんなんじゃ・・・」
和「咲さんは強い、優希も限定的ではありますが異常な強さを発揮します。部長も悪待ちになると確率を無視した当たりを・・・。染谷先輩だって雨の日は髪が・・・」
咲「和ちゃん・・・」
和「私は・・・」
咲「とりあえず落ち着こ?私お姉ちゃんからジュース買うお金もらったんだ。一緒にジュース飲もっか」
和「・・・はい」
咲「和ちゃんは何が飲みたい?」
和「私は何でもいいです。咲さんの好きなもので」
咲「じゃあココアで」
優希「京太郎、お前はのどちゃんがレギュラー落ちしたらどう思う?」
,, _
/ ` 、
/ (_ノL_) ヽ
/ ´・ ・` l「そんなこと言ったって仕方ないじゃないか」
(l し l)
. l __ l
> 、 _ ィ
/  ̄ ヽ
/ | iヽ
|\| |/|
久「そうね・・・。でも、頑張ればきっと・・・」
照「ああ、確かにそうだ。麻雀は運の要素が強い。だから安定して力を出せる原村さんのようなタイプも必要なんだ」
染谷「今頃咲は和を上手く説得できとるんじゃろうか・・・?」
久「大丈夫よ、きっとね」
照「そうだな・・・」
咲「ああっ、どうしよう・・・」
和「どうしたんですか?」
咲「お姉ちゃん、てっきり500円くれたんだと思ってたら50円玉だよ~。これじゃジュースなんて買えない・・・」
和「・・・・・・クスッ」
咲「和ちゃん・・・?」
和「いえ、何でもありません。ただ、なんだかバカらしくなっただけです」
咲「・・・・・・?」
和「この辺に50円でアイス買える駄菓子屋さんがあるんですけど、行きます?半分に折れるやつです。優希に教えてもらったんですが」
咲「う、うん!行くよ!」
咲(よかった、和ちゃんが元気になってくれた・・・。こんなに嬉しいことはない・・・)
和「そんな・・・!?」
咲「どおうしたの和ちゃん?」
和「消費税が5パーセントから8パーセントに上がったせいで、50円ではアイスが買えなくなっていました・・・」
咲「い、いいよ和ちゃん。何もアイスじゃなくたって・・・」
和「何もかも無能な政治家が悪いんです・・・。己の利益の為に国民の血税を湯水のように使う政治家が・・・」
咲「そ、そだね。あ、じゃあこれを買って食べようよ」
和「これは・・・?」
咲「ブラックヨンダーだよ。知らないの?あの金テキリストの内村航平も大好物としてるんだよ」
和「はぁ・・・。それじゃあ一個買って半分こしましょうか」
咲「うん」
和「何ですかこれ・・・硬い・・・」
咲「半分に割るのは難しいね。じゃあ、私が先に半分食べるから、和ちゃんには残ったのをあげるね」
和「ええ」
咲「ガリィッ!!・・・ゴリリ、ボリッ・・・。あ、和ちゃん、はい、半分」
和「ありがとうございます」
和(咲さんと間接キッス・・・///)
咲「もし和ちゃんがレギュラーなれなかったらなんだけど・・・。そしたら私が和ちゃんを全国に連れてってあげるから。だから・・・」
和「えっ・・・」
和(甲子園にマネージャーを連れて行くみたいな・・・。これって・・・///)
咲「・・・約束する。指切りしよっか」
和「ひゃいっ///」
和(後半hはもううわのそらでした・・・。うふふ、そうですか・・・、咲さんは私の事を・・・///)
咲9巻まで読んだけど結構まともだと思ったな
普段天鳳で打ってる時とそんなに変わらん
衣と咲は確かに変だが久とかは納得できる事も多かった
翌日
久「和も元気になってやる気を取り戻してくれたみたいでよかったわ」
照「そうだな」
久「これからのことなんだけど、私達が強くなるためにはどうしたらいいと思う?」
照「そうだな。とりあえず、咲と和は一度完膚なきまでに叩き潰されるべきだろう。それこそプロレベルの強い相手と」
久「!?」
照「・・・?どうかしたのか?」
久「いえ、まさか同じことを考えていたなんて思わなくて・・・」
照「さすが部長だな。では、咲たちの相手をする人物の手配は任せられるか?」
久「ええ。心当たりはついてるわ」
照「それじゃあ咲たちが敗北を糧にしてる間、私は片岡を鍛えよう。彼女は素質がある」
久「任せるわ」
放課後
優希「咲ちゃんのお姉さんが私に特訓をつけてくれるのか?」
照「そうだ。大会まで時間があまりないが、それなりにはレベルアップできるはずだ」
京太郎「あの、俺の実力も測ってくれませんか?俺も強くなりたいんです!」
照「君は男子部員の・・・」
京太郎「須賀です!須賀京太郎!男子部員は俺一人しかいないから個人戦にしか出られないけど、俺も咲たちに負けてられないっていうか・・・」
優希「京太郎・・・」
照「わかった。今日はこの三人しかいないから三麻をするつもりだった。ちょうどいい」
京太郎「ありがとうございます」
照(だが、彼から感じる存在の希薄さはなんなんだ・・・?まるで・・・。いや、打てばわかることか)
優希「それじゃあ早く打とうじぇ~」
優希「今日はお小遣い節約してタコスはないけど頑張るじぇ~」
京太郎「だったら俺にも勝ち目はあるはず・・・!よし、ロンだ!」
照(ふむ・・・。これは・・・)
照(その存在の薄さ・・・。やはり人間ではない・・・。彼はおそらくはトーチと呼ばれる人間の代替品だろう。おそらく、元となった須賀京太郎本人は既に・・・)
京太郎「へへ、まさか俺が一番に和了っちまうとはな~」
優希「ふっ、京太郎は何も知らないんだな。インハイチャンプの宮永照は、最初は他家に和了させることで有名なんだじぇ」
京太郎「そんな~。じゃあ和了らせてもらえてただけかよ~」
優希「ぎゃはは、バカ犬だじぇ~」
京太郎「照さん、俺はどうでしたか?」
照(彼はおそらくは今年いっぱい保つかどうか・・・。だが、それを話すのは酷だな・・・)
照「努力すればそれなりに強くなっていくと思う。劇的にってわけじゃないけど」
京太郎「ふむふむ。じゃあ、頑張ればまだ見込みはあるってことだな。うおぉぉ!燃えてきたぜー!」
優希「負けないじょー!」
照「よし、今日はここまでだ」
京太郎「へへ、照さんのアドバイスのおかげで俺、なんだかちょっと強くなれた気がするぜ」
優希「単純な奴だじぇ。私はクタクタだじぇ~」
照「そうだな。今日は二人とも頑張ったからな。特別に帰りに何かおごってやろう」
優希「えっ!?じゃあタコスがいいじぇ~♪」
照「ふふ、わかった」
京太郎「あ、あの・・・俺もいいんですか?」
照「ああ。おかわりもいいぞ」
京太郎「わぁ、ありがとうございます」
優希「よかったな、京太郎」
京太郎「ああ、そうだな」
照「それじゃあ片岡、お勧めの店に案内してくれ」
優希「任せて欲しいじぇ」
優希「わーい、タコス♪タコス♪」
照「美味いな・・・。タコスか・・・。須賀君、どうした?遠慮するな。今までの分も食べるといい」
京太郎「えっ・・・?もしかして俺が優希にタコス搾取されていたことを知ってるんですか?」
照「・・・なんとなく、な」
京太郎「そ、それじゃあ・・・。うめ・・・うめ・・・」
優希「!?」
照「マズイ!みんな伏せろ!」
京太郎「ムシャムシャ・・・。え・・・?」
ガッシャーン!
磯野「すみません、こっちにボール飛んできませんでしたか?」
照「野球少年、君のボールは・・・」
店のガラスを破壊して飛来したボールは須賀の頭に当たり、須賀は床に倒れていた
磯野「た、大変だ・・・。中島の奴、だから街中での野球はダメだって・・・」
しかし、どういうことだろう
床に倒れた須賀京太郎の体は薄い燐光となって消えていった
照(存在の力がなくなったか・・・。彼はこれで誰の記憶からも・・・そして世界からも消えることとなる・・・。もちろん私の記憶からも・・・)
店員「こら!君、ダメじゃないか!」
磯野「すみませーん」
店員「お客様、お怪我はありませんか?」
優希「大丈夫だじぇ。でも、何か忘れてるような・・・?」
照「そうだな・・・」
一方その頃
咲(何このカツ丼さん・・・)
和(この間咲さんのお姉さんと打ったからでしょうか・・・?それとも咲さんと指切りで約束して心境が変わったからでしょうか・・・?)
咲・和((すごく弱い!!))
藤田「あっれ~、おかしいな~。何でこんな強いんだよ・・・。聞いてないぞこんなの・・・」
染谷(こりゃ久よ、あんたの目論見通りとはいかんかったようじゃのう。いや、逆に目論見通りなんか?なんせプロ相手に完封しとるんじゃからのう・・・)
久「!?」
久「今、誰かの気が消えた・・・気がする!」
竹井父「よくわからないこと言ってないで、食事が終わったなら食器を片付けなさい」
久「はーい」
いくつもの思惑が巡る中、着実に時は過ぎていく
久「さてみんな、今日はお待ちかねの合宿よ」
染谷「設立三年目の実績もない麻雀部なんかによくそんな金があったのう」
久「頑張っちゃった♪っていうか、頑張った我々へのご褒美って奴かしら?」
照「まさに聴牌即リーだな」
優希「わーい!わーい!合宿だじぇー!」
和「はしゃぐのはいいですが私はクタクタです。何でこんなデスクトップのパソコンなんかを合宿に持ってくるのか・・・」
咲「まあまあ、きっと何かに使うんだよ和ちゃん」
和「咲さんがそういうならいいですけど・・・」
染谷「しかし、貸しきり状態のバスのせいか、なんだか少し広く感じるのう・・・。物寂しいというかなんというか・・・」
久「もう、まこは考え過ぎなのよ。ほら、増えるワカメでも食べて元気出しなさいよ。好きでしょ?」
染谷「まったく、久が能天気過ぎなんじゃ」
睡眠浅くて眠気がきついので二度寝します
だから落としても大丈夫です
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