森夏「へえ~富樫くんって例の投票で私を選んだんだぁ…?」(343)

『あ、いや……でも……』

森さま「嫌ならいいわよ」

『い、嫌なんてそんなことないよ!』

森さま「そう、じゃあ返事は?」

『い、イエス』

森さま「そ、じゃあ校門で待ってるからね」

『え? いいのか?』

森さま「なにが?」

『ほら……みんなの目とか……』

森さま「なによ、私と二人で帰ってるところ見られるのがそんなに嫌?」

『い、いや、俺は全然……丹生谷がいいなら……』

森さま「じゃあ決まりね」

『明日チア部の練習無いんだけど富樫くんは部活行く?』

勇太「あ~、どうしようかな」

勇太「でも部活終わりだとなんだかんだみんなで帰ることになりそうだし……」

『それはダメ』

勇太「う、うん……じゃあ部活は休むよ」

勇太「特になにやってるわけでもないし」

『オッケー、じゃあまた明日ね!』

勇太「お、おう、じゃあ……」ピッ

勇太「……」

勇太「お、落ち着け、落ち着くんだ!」

勇太「頼むぞ俺の脳内ハムスター!」ギュイイイン

勇太「これは……つまり……」

勇太「どういうことだぁああああああ!!」

あれ?
続き書いてるけどなんか話飛んでる?

勇太「丹生谷が俺と二人で帰りたい……?」

勇太「あの丹生谷が?」

勇太「……罠か?」

勇太「いやしかし……もし……」

勇太「うおおおおおおおおお!!」

樟葉「ちょっとお兄ちゃんうるさい!」

勇太「樟葉!!」

樟葉「な、なに?」

勇太「俺と一緒に帰りたいと思うか!?」

樟葉「え……な、なに急に……?」

勇太「学校がえりに校門で待ち合わせして二人きりで! 俺と!」

樟葉「ちょっとなに言って……」

勇太「いいから!」

樟葉「わ、私はちょっと嫌かな……」

勇太「Nooooooooooooo!!」

勇太「だよな……そうだよな……」

樟葉「で、でもまあ今のお兄ちゃんなら普通だしそう思う人もいるかも」

勇太「ほんとか!?」

樟葉「うん」

勇太「Yeeeeeeeeeeeeees!!」

樟葉「(やっぱりいないかも……)」

樟葉「でもどうして急に?」

勇太「いやぁ実はさっき誘われてさ」

樟葉「そうなの?」

勇太「ああ、だけど罠なんじゃないかと……」

樟葉「お兄ちゃん考え方が可哀想だよ……」

勇太「仕方ないだろ! そういうのには耐性ないんだよ!」

樟葉「まあ中学時代あれじゃあね……」

樟葉「それで……誘ってきた人って小鳥遊さん?」

勇太「はぁ? なんで六花なんだよ」

樟葉「なんとなくだけど……」

勇太「そもそもあいつとはいつも一緒に帰ってるし」

樟葉「それもそっか」

勇太「誘ってきたのは丹生谷だよ」

樟葉「え!? この前来てたあの可愛い人?」

勇太「あ~……うん」

樟葉「じゃあやっぱり罠かもね」

勇太「なんでだよ!!」

樟葉「だってあんな可愛い人なんだよ?」

勇太「樟葉、お前は丹生谷を可愛い可愛いと言うが……」

樟葉「でもまぁあんなに可愛い人彼女に出来たらいいね」

勇太「ぉ……か、かかか彼女!?」

樟葉「だってそうでしょ?」

勇太「バ、バカ! お前中学生のくせに何言ってんだ! 」

樟葉「何って……変なお兄ちゃん」

勇太「か、彼女……俺に……」ニヨニヨ

樟葉「にやけてるよ、そんなんじゃ彼女出来ないかもね」

勇太「うるさいな!」

樟葉「はぁ……はいはい、とにかく静かにしてよね」



勇太「(い、いかんなぜか今から緊張して来た……)」

勇太「(落ち着け俺、まだあわてる時間じゃない!)」

勇太「(期待のし過ぎはよくない)」

勇太「(あくまでクールに……)」

六花「……うた、勇太!」

勇太「おぉう!? な、なんだよ?」

六花「何をボーッとしている」

勇太「別にボーッとなんて……」

六花「している」

六花「戦いの中に身をおいている我々にとって少しの意識の緩みも……」

勇太「あーはいはい、わかったわかった」

六花「……」

勇太「(でも期待するなっていう方が……)」

六花「勇太、顔が気持ち悪い」

勇太「……うるさいな」

勇太「俺は今人生の重大なターニン……」

森さま「と~が~しくん!」

勇太「うぉあっ!?」

勇太「に、丹生谷!」

森さま「おはよ! 約束、忘れないでよね」

六花「……?」

勇太「う、うん! もちろん!」

森さま「じゃ、また後でね!」

勇太「ああ!」

六花「約束?」

勇太「ん?」

六花「丹生谷と何を約束したの」

勇太「別にお前には関係ないだろ」

六花「ある」

勇太「なんでだよ?」

六花「勇太は私と契約を……」

勇太「俺は結んでない!」

六花「でも……」

六花「……なんでもない」

勇太「……何拗ねてんだよ、ほら行くぞ」

六花「うん……」



勇太「(や、やばい……刻一刻と時間が……)」

一色「なあ勇太」

勇太「ん?」

一色「お前なんか今日ソワソワしてないか?」

勇太「!?」

一色「朝からずーっとさ」

勇太「そ、そんなことないぞ! 普通だ、普通!」

一色「そうかぁ? なんかあったんだろ?」

勇太「ないない! ほんと何にも……」

一色「その慌て方……まさか女か!?」ガシッ

勇太「なっ!?」

一色「そうなのか!? そうなんだな!?」ガクガク

勇太「お、落ち着け一色!」

一色「これが落ち着いていられるか!!」

一色「興味ないようなフリしやがってたくせに!!」

勇太「興味ないわけじゃ……」

一色「俺より先に彼女つくりやがってええええ!!!」

勇太「ち、違う! まだそうと決まったわけじゃ……」

一色「ま……だ……?」

一色「つまりもうすぐ出来るってことじゃねえか、ちくしょおおおおお!」

勇太「い、いいから落ち着けって!!」

一色「はぁ……はぁ……」

勇太「いきなり話が飛びすぎだろ」

一色「じゃあ何だっていうんだよ」

勇太「それは……もうちょっと話がまとまってから……」

一色「この野郎! 俺に……」

勇太「くみん先輩のアドレス!!」

一色「!?」

勇太「聞いといてやるから!」

一色「ほ、ほんとか!?」

勇太「あ、ああ!」

一色「勇太……お前ってやつは……」

一色「うぅっ…….ありがとう……」

勇太「泣くなよ……」

一色「約束だからな!」

勇太「あ、ああ……」

勇太「(先輩すみません……)」

七瀬「は~い、じゃあ気をつけて帰ってね~」

勇太「(きた!!)」

勇太「(丹生谷は……)」チラッ

森さま「……」ニコッ

勇太「(うおおおおおお!!)」

勇太「(こうしちゃいられない! さっさと校門に……)」スッ

六花「勇太」ガシッ

勇太「……なんだ?」

六花「今日は黒ミサを行う、結社の制服をきてポイントBに……」

勇太「すまん、今日は俺用事あるから部活休むわ」

六花「え?」

勇太「じゃあな!」タッ

六花「ぁ……勇太……」

校門

森さま「あ、富樫くん!」

勇太「ご、ごめん、待たせた?」

森さま「大丈夫、帰ろっか」

勇太「ああ!」

森さま「ちゃんと部活休むって言った?」

勇太「さっき六花に言ってきたよ」

勇太「丹生谷は?」

森さま「お昼に先輩とばったり会ったから言っといたわ」

勇太「そ、そっか」

森さま「……なんか富樫くんソワソワしてない?」

勇太「し、してないしてない!」

森さま「そう……?」

六花「……」トボトボ

くみん「あれ? 六花ちゃん?」

六花「くみん……」

くみん「なんか暗いよ? どうしたの?」

六花「……なんでもない」

くみん「そう? ん~、部活行こっか」

六花「……」

くみん「そう言えば今日モリサマちゃんも休みなんだって」

くみん「チア部は無いんだけどなんか用事があるみたい」

六花「……」

くみん「六花ちゃん?」

六花「……今日の活動は中止」

くみん「え?」

六花「私は帰還する」

くみん「六花ちゃん……」

電車

勇太「……」

森さま「……」

勇太「(間がもたない……)」

勇太「そ、それにしても驚いたよ」

勇太「急に二人で帰りたいなんて言うから……」

森さま「あー……うん」

森さま「やっぱり迷惑だった? ごめんね」

勇太「い、いやそういうんじゃないけど……」

森さま「……」

勇太「な、なんか用事があるとか?」

勇太「話とか……」

凸守「パパパパーン チャッチャラー チッチャラー タラララーン タッタラー」

凸守「凸守が来たデス!!」ガラッ

シーン

凸守「おや? まだ誰も来ていないようデスね」

凸守「今日は黒ミサを行う大事な日だというのに……」

凸守「仕方ないデス!」

凸守「新しい必殺技を考えながら待つとするデス!」

森さま「えっと……」

勇太「うん」

森さま「何話そうとか昨日いっぱい考えてたんだけど……」

森さま「緊張して全部忘れちゃった!」

勇太「えっ……?」ドクン

森さま「ごめんね、気まずい思いさせちゃって」

勇太「い、いや! 別にそんなこと……」

次は~○○~○○です

森さま「あ……」

勇太「も、もう着いちゃったな! この電車なら乗り換えいらないんだよな?」

森さま「うん……」

プシュー

勇太「えと……俺ここだから……」

森さま「うん……」

勇太「じゃ、じゃあまた明日」

森さま「明日……」

扉が閉まりま~す、ご注意ください

プシュー

勇太「丹生谷……」

ガタンガタン

勇太「どうして?」

森さま「ごめんね……でも」

森さま「もうちょっとだけ」

勇太「……」

森さま「一緒にいたらダメ?」

勇太「……」ドキドキ

森さま「……」

勇太「(な、なんださっきの!?)」

勇太「(あんなこと言われたらさらに気まずいだろ!!)」

森さま「ごめんね、わがまま言って」

勇太「い、いや大丈夫!」

勇太「さ、さっきから謝ってばっかで丹生谷らしくないな」

森さま「なによそれ、どういう意味?」

勇太「あ、いや……」

森さま「富樫くんの家の前に公園あったよね」

森さま「そこいこっか」

勇太「あー、うん」

凸守「おかしいデス!」

凸守「こんな時間になっても誰も来ないなんて……」

凸守「まさか、全員管理局によって異世界に!?」

凸守「だとしたらこの部屋に管理局の者が潜んでいる可能性も……はっ!」

凸守「……」

凸守「開くは心の眼!」

凸守「クレアヴォイアンス!!」カッ

凸守「そこデス!!」ビシッ

シーン

凸守「……」

凸守「今のはなかなか良かったデス」メモメモ

公園

勇太「(うおおお! なんだこれは!)」

勇太「(学校帰りの制服デートみたいじゃないか!)」

勇太「(いや……これはデートと言っても……)」

森さま「富樫くんってさ」

勇太「ひゃい!!」

森さま「彼女欲しいとか思ったりする?」

勇太「え!? な、なんで!?」

森さま「いいから答えなさい」

勇太「ま、まあ俺も高校生だし人並みには……」

森さま「ふ~ん……」

勇太「そ、そういう丹生谷は?」

森さま「なんで私がそんなこと言わないといけないのよ」

勇太「えぇ……」

森さま「……」

勇太「……」

森さま「……ま、私だって普通の女子高生だからね」

勇太「じゃあ……」

森さま「でも彼氏が欲しいってのは違うかな」

勇太「?」

勇太「どういう……」

森さま「誰でもいいってわけじゃない」

森さま「彼氏にしたい人がいるだけ」

てす

勇太「……ぇ?」

勇太「そ、それって……」

森さま「寒っ」ブルッ

勇太「え、あ、ああ、日も落ちて来たから……」

森さま「ねぇ……、くっついていい?」

勇太「ああ、別に……は!?」

勇太「な、なななな……」

森さま「だって寒いじゃない」

勇太「いや、そうだけど!!」

森さま「ダメなの? 女の子が寒がってるっていうのに」

勇太「だ、ダメじゃないです……」

森さま「ふふっ」

凸守「……」

凸守「へっくち!」

凸守「うぅ……寒いデス……」

凸守「こういう時は!」

凸守「うおおおおおおお!」グルグル

凸守「はあああああああ!!」グルグル

凸守「うぉえええええ~」

シーン

凸守「……帰るデス」

勇太「(ぐあああああ!! これは!!)」

勇太「(ち、近過ぎるだろ!! 髪の匂いが…….)」

森さま「ね、富樫くん」

勇太「な、なんだ?」

森さま「好きな人いたりする?」

勇太「はい?」

森さま「だから! 好きな人!」

勇太「い、いないけど……」

森さま「そっかぁ……良かった……」

勇太「え?」

森さま「でも半分残念かも」

勇太「残念で……良かった?」

勇太「どういう……」

森さま「ふふ、内緒!」

勇太「……」

森さま「もう遅いね、帰らなきゃ」

勇太「あ、ああ……」

森さま「10秒数えて」

勇太「え?」

森さま「10秒数えるの! そしたら離れるから!」

勇太「う、うん……」

勇太「いーち、にーい……」

森さま「そんなに早く離れて欲しいの?」

勇太「あ、いや、そんなことは……」

森さま「もう……」


六花「……勇太」

勇太「十!」

森さま「はい!」パッ

森さま「じゃあ帰るね」

勇太「駅まで送ってくよ」

森さま「いいわよ、近いし」

勇太「でも……」

森さま「ダメ! せっかく十秒数えてもらったのに意味なくなっちゃうから」

勇太「……うん」

森さま「じゃあね、富樫くん!」タッタッタッ

勇太「あ、ああ! またな!」

森さま「また一緒に帰ってくれる!?」クルッ

勇太「俺で良ければ!」

森さま「ふふっ、バイバイ!」

勇太「……丹生谷」

勇太「あれはもう……やっぱりそうだよな?」

勇太「そうだよな!」

勇太「うん……うん!」

勇太「いやぁ……こ、困っちゃうな!」

勇太「まさかあの丹生谷が……」

六花「……」

勇太「お、六花、今帰りか?」

六花「……」

勇太「ずいぶん遅くまで部活やってたんだな」

六花「……」

勇太「?」

勇太「なんだよ、部活休んだぐらいで無視しなくてもいいだろ」

六花「……」

勇太「……感じ悪いやつだな」

勇太「ま、いいや!」

勇太「お前も早く帰れよ? 風邪引くぞ」

勇太「じゃあな」スタスタ

六花「……勇太」

勇太「ふんふふ~ん♪」スタスタ

六花「っ……」

六花「ネルガルブラスト!!」ボスッ

勇太「いてっ!! なにすん……」

六花「勇太のバカ!!」ダッ

勇太「あっ、おい!!」

勇太「……なんだあいつ」

富樫家

勇太「樟葉ー! 風呂空いたぞー」

樟葉「あ、うん」

勇太「ふふふふーんふっふふーふっふふー♪」

樟葉「なんかお兄ちゃん帰ってから機嫌いいね」

勇太「ん? そうか?」

樟葉「うん、丹生谷さんと何かあったんでしょ?」

勇太「なっ、お前……!」

樟葉「バレバレだよ、気持ち悪いぐらいニヤけてるし」

勇太「う、うるさいな!」

勇太「早く風呂入れよ!」

樟葉「はぁ~い」

俺「はぁ~い」

勇太「お、メール来てる……丹生谷か!」ピッ

[今日は遅くまでごめんね! 楽しかったよ!]

勇太「……んふ」

勇太「いかんいかん、つい気持ち悪い笑いが……」

勇太「えーっと……どうしようかな」

勇太「こ、ここは調子に乗ってもいいところだよな……?」

勇太「……だな!」

勇太「よし!」ポチポチ

♪~

森さま「きた!」バッ

森さま「ん~……」

[俺も楽しかったよ! 今日の丹生谷は可愛かったし]

森さま「!?」

森さま「かっ、かわ……////」

森さま「バ、バカね! メールだからってこんなこと……」

森さま「すぐ調子に乗るんだから」

森さま「……」ポチポチ

森さま「可愛い……」

森さま「えへへ……」

森さま「きゃああああああ」バタバタ



ピピピピッ ピピピピッ

勇太「ん……んぁ……」モゾモゾ

勇太「ふぁああ……朝か……」

勇太「……珍しいな、あいつがちょっかいかけに来ないなんて」

勇太「寝坊でもしてんのかな?」

勇太「後で起こしに行ってやるか」ドテドテ

樟葉「あ、お兄ちゃんおはよー」

勇太「ん、ああ」

樟葉「眠そうだね?」

勇太「ちょっと遅くまで起きてたからな……」

ピンポーン

勇太「……」

ピンポーン

勇太「……おかしいな? まだ寝てんのか?」

勇太「おーい、六花! そろそろ出ないと遅刻するぞー!」

勇太「……」

勇太「おーい!!」ドンドン

ガチャ

勇太「りっ……」

十花「殺されたいのか? 富樫勇太」

勇太「と、十花さん!?」

十花「人の貴重な睡眠時間を削りおって……」

勇太「す、すみません!!」

十花「……で、何の用だ」

勇太「あ、いや、六花は……?」

十花「もう家を出たぞ」

勇太「え?」

十花「一緒に行く約束でもしてたのか?」

勇太「あ、いや……そういうわけじゃ……」

十花「……?」

勇太「(どうしたんだろ……)」

十花「それよりいいのか?」

勇太「え?」

十花「学校、遅刻するぞ」

勇太「あっ!! す、すみません! 失礼します!」ダッ

十花「全く……」

勇太「うおおおおお」ダッダッダッ

勇太「セーフ!!」

勇太「はぁ……間に合った……」

一色「どうした、勇太? 寝坊か?」

勇太「いや、そういうわけじゃないんだが……」

勇太「(六花は……普通に来てるな……)」

七瀬「はぁ~い、ホームルーム始めま~す」

一色「それでよ、勇太!」ボソボソ

勇太「ん?」

一色「例のアレは? 手に入れたか?」

勇太「例のアレ?」

一色「くみんさんのアドレスだよ!」

勇太「あ……」

一色「お前まさか……!」

勇太「き、昨日は部活いかなかったから先輩とも会わなかったし」

勇太「(すっかり忘れてた……)」

一色「そんな言い訳聞きたくない!」

一色「くそ……信じてたのに……」

勇太「いや、本当のことだから仕方ないだろ……」

一色「そんなこと言って昨日女の子と帰ったから浮かれて忘れてたんだろ!」

勇太「ち、違うよ」

一色「いいや違わない!お前は……」

勇太「落ち着け一色!」

一色「……一緒に帰ったのは誰だ?」

勇太「は?」

一色「一緒に帰ったのは誰だよ!」

勇太「それは話がまとまってからって……」

一色「言え! じゃないと俺はお前を許さない!!」

勇太「わ、わかったよ……」

一色「それで……?」

勇太「……丹生谷だよ」

一色「はぁ?」

勇太「なんだよ」

一色「……ふっ」

勇太「一色?」

一色「お前に先を越される心配はまだないみたいだな」

勇太「……なんでだよ」

一色「だってあの丹生谷だぞ?」

一色「ないない」

勇太「そ、そんなのわかんないだろ」

一色「わかるだろ? まあ性格は置いといたとしてだ」

一色「あのレベルの女子ってのを考えてみろよ」

勇太「まあそうだけど……」

一色「ま、夢みるなら良いかもしんないけどな」

勇太「お前、くみん先輩のアドレス教えてやらんぞ」

一色「なんでだよ!!」

勇太「……まあいいよ」

勇太「一色がそう言うのもわかるしな」

放課後

勇太「ちーっす」ガラッ

くみん「おぉ~、富樫くん、今日は来たね~」

勇太「すみません、昨日休んじゃって」

凸守「そうデス! 貴様が休んだせいで……」

くみん「いいよ~、昨日は部活やらなかったもん」

凸守「ぇ?」

勇太「え? そうなんですか?」

くみん「うん、六花ちゃんが休みって」

勇太「へぇ……」

凸守「な、なんで凸守に知らせないのデスか!?」ブンブン

勇太「おわっ!」

凸守「このっ! このっ!」ブンブン

勇太「仕方ないだろ! 俺も知らなかったんだから!」

くみん「ごめんね、もう知ってるかと思って……」

凸守「うう……ひどいデス……」

ガラッ

六花「……」

凸守「あ、マスター!」

凸守「昨日はなぜ活動を中止したのデスか!?」

六花「それは……」チラッ

勇太「ん?」

六花「……昨日は邪王心眼の力が弱まる日、その状態で活動するのは危険だった」

凸守「そうだったのデスか!」

凸守「しかしこの凸守がいれば……」

六花「凸守は私のサーバント」

六花「マスターである私の力が弱まればサーバントの力もそれに影響される」

凸守「た、確かにそうデス!」

六花「だから昨日は休みだった」

凸守「さすがマスター!」

勇太「いや、意味わからんだろ」

くみん「今日モリサマちゃんは来ないかな?」

勇太「ああ、今日はチア部らしいです」

勇太「終わって顔出せたら出すとは言ってましたけど」

くみん「モリサマちゃんもなんだかんだこの部活好きだもんね」

勇太「そうですよね」

六花「……」

くみん「すぅ……すぅ……」

六花「ここはこう、そうすれば結界は破れ
ない」

凸守「そんな方法が……」

勇太「どんな方法だよ!」

くみん「むにゃ……2時間だけ仮眠とらせて~……」

凸守「と、いうことはマスター! ここはこうデスね!?」

六花「凸守」

凸守「マスター!」

六花「全然違う」

凸守「……」

森さま「はぁ~、疲れた」ガラッ

六花「……」ピクッ

勇太「丹生谷!」

俺「むにゃ……2時間だけ仮眠とらせて~……」

いちいちネタばれ挟むの止めろ

ああもう……

ほら、起きるんよ!       ________

   ∧_∧           | __         |
   .(`・ω・)            |\⌒⌒⌒⌒⌒⌒\
    /つ( ̄`lヽ,,lヽ ⌒ヽ ユッサ \ \          \
   ノ   )  (    )  \ ))   \ \          \
  (__丿\ヽ と   i ノ:::: )      \ \|⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒|
      丿  しーJ   ,:'  ))     \ |_______|

   (( (___,,.;:--''"´``'‐'
     ユッサ

もう日曜に立て直したほうがいいかな
途切れ過ぎだよな
ほんと死ねばいいのに

>>225
本物の富樫君さんみたいにいっぱい充電すればいいじゃなイカ
しりきれトンボが一番辛い

すまん
今日もだし明日も同じ時間書けない
しかも今日帰ってから徹夜しても明日の昼までに終わらせれるかわからん
でも完結はさせるから
スレ残ってたら書ける時に書くし落ちてたら立て直すわ
ほんとすまん

このまま保守 → 途切れ途切れ数時間おきに連載
このまま落す → 数日後にまとめて完結まで掲載


数時間生殺しよりさっくり読みたいです・・・

森さま「あ、富樫くん」

勇太「来てくれたんだな! 無理しなくても良かったのに」

森さま「いいのよ、来たくて来たんだから」

勇太「うん、嬉しいよ」

くみん「あれ? なんか森さまちゃん機嫌いい?」

森さま「そんなことないわよ」

凸守「うおりゃああああ!!」ビシッ

森さま「いたっ!」

凸守「ふっふっふっ……隙だらけデスね! 偽モリサマー!」

森さま「モリサマ言うなって言ってんでしょ」

凸守「お!? やるデスか!?」

森さま「全く……」

凸守「……」

森さま「ふー、よいしょ」ストン

凸守「おりゃああああ!」ベシッ

森さま「いつっ……!」

森さま「いい加減にしないさよ」ガシッ

凸守「は、離すデス! 離すデス!」バタバタ

森さま「あんまり生意気言うと牛乳飲ますわよ!」

くみん「あはは、相変わらずなかいいね~」

勇太「丹生谷は面倒見がいいからな」

森さま「なっ……そ、そんなことないわよ……」

くみん「照れなくてもいいのに~」

森さま「照れてないわよ!」

六花「……」

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