のび太「学校に放火しよう」 (72)
ドラえもん「なんでぇ!?」
のび太「もう嫌気が差したのさ、毎日が同じことを繰り返し、同じメンバーと学び、給食を食べる、もう嫌だ」
ドラえもん「なるほど」
ドラえもん「うん、協力するよ」
のび太「ありがとう!」
ドラえもん「犯罪を犯すうえで一番大事なことは何かわかるかい?」
のび太「目的を......果たすこと?」
ドラえもん「違う。バレないことだ」
のび太「なるほど」
ドラえもん「ではどうやって火を付けるか......」
のび太「うーん」
のび太「花火、燐寸、ガソリン......」
ドラえもん「あ、パントリーに古新聞を束ねたものがあるでしょ?それに燐寸で火を付ける。慎重に、なるべく証拠を残さないように」
のび太「いつやるの?」
ドラえもん「今でしょ!......とは言わないよ。一つの完全犯罪を完成させるには、準備は入念に」
ドラえもん「まず、君は明日、学校に早くいって、防犯カメラの位置、教師や先生が来る時間、パントリーへの最短ルートを調べるんだ」
のび太「なるほど」
のび太「もし、防犯カメラがあったら?」
ドラえもん「僕が処理する」
次の日の朝
のび太「行ってきまーす」
ドラえもん「決して怪しまれないようにね」
のび太「大丈夫」
学校
のび太(よし、まだ誰も来ていない)
のび太(手短に済ませよう)
のび太(防犯カメラは玄関前に1個、1階の踊り場に1個か)
のび太(一番最初に来る先生は校長か......校長はすぐに校長室に向かうから問題無い。
他の先生も玄関横の職員室に向かうから問題無いな)
のび太(どれだけ足音を立てずに任務を遂行するかが重要だ)
のび太(防犯カメラは電源を晒し出している。処理は簡単そうだ)
のび太(よし、いける)
のび太は何事も無く、その日を過ごした。
のび太「ただいまー」
ドラえもん「どうだった」
のび太「防犯カメラは玄関前と1階の踊り場だ。どっちも電源を晒し出している。処理は容易だ。先生も問題無い。最短ルートは簡単だ」
ドラえもん「玄関前の防犯カメラの処理が重要だな」
のび太「どうしよう」
ドラえもん「君は確か、可変ズーム付きのスナイパーライフルを持ってたよね?電動ガンの」
のび太「うん」
ドラえもん「それを使ってグランドの木の陰から防犯カメラの電源を射撃するんだ。近所の人に怪しまれないように」
のび太「どうすれば怪しまれない?」
ドラえもん「住民がまだ寝ていて、太陽が出ている時間....5時くらいか」
ドラえもん「5時くらいに家を出て、玄関前の防犯カメラを処理する。そして1回家に帰って再度登校する」
のび太「踊り場は?」
ドラえもん「サプレッサー付きのハンドガンを持ってただろ。あれを使えばよい」
のび太「よし、意外と簡単そうだな」
ドラえもん「君の射撃技術に全てがかかっている。慎重に行うように」
のび太「うん」
ドラえもん「軍手は必須だからね」
のび太「でも、着火してからはどうするの?普通に学校に行くの?」
ドラえもん「学校を休んだことにすればよい」
のび太「どうやって脱出すればいい?」
ドラえもん「生徒が住んでいない方角の教室はどこだい?」
のび太「裏山だから......理科室だ」
ドラえもん「ではまた明日学校に行って理科室の鍵の状態を調べてくれ」
のび太「わかった」
次の日
のび太「行ってきまーす」
ドラえもん「呉々も慎重に」
のび太(よし、理科室は鍵が掛かっていない。脱出は容易だ)
のび太「ただいまー」
ドラえもん「理科室は」
のび太「問題無い」
ドラえもん「実行日は来週の月曜日だ。土日で入念に確認する」
のび太「わかった」
のび太「でもどういう口実で学校を休むの?」
ドラえもん「体温計をこする」
のび太「頭いい!」
ドラえもん「では確認を行う。のび太君はまず、太陽が出次第スナイパーライフルを持ってグランドに向かう。25分で帰ってこれるね?」
のび太「うん」
ドラえもん「そして再度登校する。この時、軍手は忘れずに、あと靴を鞄にしまうのも忘れずに」
のび太「うん」
ドラえもん「校内に侵入したら、踊り場のカメラの死角となっている。ゴミ箱の陰からハンドガンで電源を落とす、BB弾は必ず拾うように」
のび太「うん」
ドラえもん「そしてパントリーに侵入し、着火。直ちに理科室へ。そして透明マントとタケコプターを装着。下校。完璧だ」
最初から透明マンt(ry
ドラえもん「持ち物の確認を行う。軍手、燐寸、サプレッサー付きのハンドガン、鞄、スナイパーライフル、緊張に負けない強い心、あるね?」
のび太「うん」
ドラえもん「日曜にもう1回確認をしよう」
>>28
タケコプターだけでよかったわ
運命の月曜日
のび太「では、行ってまいります」
ドラえもん「なるべく早く」
のび太「了解」
パシュ のび太「よし、電源は落としたぞ。その証拠に点灯していたランプが消えた。1回下校」
のび太「ただいまー」
ドラえもん「ただいまの時刻5時24分、完璧だ。玄関が解錠されるのは6時15分、まだ時間がある」
のび太「持ち物は、タケコプター、サプレッサー付きのハンドガン、燐寸、軍手、靴を入れる鞄、でいいね」
ドラえもん「これも持っていけ、ガソリンを入れたペットボトルだ。古新聞の側に置いたら駄目だぞう。君が焼け死んでしまう」
のび太「そんなヘマは冒さないさ」
のび太「行ってきまーす」
ドラえもん「平常心平常心平常心平常心平常心平常心平常心」
のび太「大丈夫だって」
のび太(よし、玄関前のカメラの電源は落ちている。侵入だ)
のび太は校内に侵入した。しっかりと靴もしまった。死角となっているゴミ箱の陰に身を潜めた。
パシュのび太(完璧だ、パントリーへGO!」
のび太(よし、ちゃんと古新聞もある、着火だ)
のび太は着火した。ガソリン入りにペットボトルも置いた)
のび太(完璧だ!)
のび太は理科室に侵入した。言い忘れたが理科室の辺りに防犯カメラは無い。
のび太(然らば、学校!)
のび太は大空へと飛び立った。翼の生えたメガネザルもようであった。
のび太「ただいまー」
ドラえもん「お帰り、ママもパパもまだ寝てるよ」
のび太「YESYESYES!」
ドラえもん「はい体温計」
のび太「どうもー」
コシコシ ピピのび太「37度9分、丁度いい」
のび太「ママー、身体が熱くて熱を測ってみたらこんなに」
ママ「まあ、今日はゆっくり寝てないさい」
のび太「はーい」
ドラえもん「よかったね、のび太君」
のび太「ドラえもんのおかげだよ!」
その後のび太の許に担任から電話がかかってきたが、それは臨時休校となる、ということだけであった。完全犯罪の成立であった。
完
その頃、病院では
スネ夫ママ「スネちゃまぁぁぁぁぁ」
医者「スネ夫さんは助かりません、一酸化炭素中毒です」
スネ夫ママ「きゃあああああああ」
ジャイアン「く、学校に取り残されちまった」
ジャイアン「頭に酸素が回らねえ......のび太......ドラえもん......お先に失礼..」ドサ
批判は自分で書いてからしやがれこんなもの俺みたいな素人が書いたら矛盾が生じるに決まってるだろ!察しろよ
このSSまとめへのコメント
次は?
最後にキレててワロタ