早く書け
京ちゃんが退部して悲しむ咲ちゃんとタコスをはよ
京太郎「部活やめたし…これからなにしよう…」
京太郎「ん?なんだこのチラシ…ミステリー小説の新人賞…賞金1000万!?」
京太郎「こ、これは参加するしかないだろ!」
京太郎がペンネーム『西村京太郎』としてデビューする少し前のお話
京太郎「分かった」
和「えっ!?」
的な展開でオナシャス!
京太郎「優希、食堂のレディースランチを俺の代わりに頼んでくれ!」コノトーリ
優希「しょうがない犬だじぇ」
~柱の裏から~
咲「……京ちゃんはもう私には頼ってくれないのかな?」グスッ
和「県予選、初日で敗退したのはワザとですよね」
京太郎「え…」
和「なぜ実力を隠すんですか? なにか企んでるんですか?」
京太郎「べつに、そういう訳じゃ」
和「もし、そういう態度を改めないというなら、退部してくれませんか」
咲さんが和呼ぶ時って原村さんだったけど変わったっけ
和が咲さん呼ぶ時って宮永さんだったけど変わったっけ
>>34
無印の合宿回を見てこい
京太郎「いや~いつも悪いな、咲」
咲「本当だよ、レディースランチ頼ませるだけなら優希ちゃんでも良いじゃん」
京太郎「あいつはな~…ちょっと、静かにメシ食えないからさ」
咲「ごはんは賑やかな方が良くない?」
京太郎「賑やか過ぎるんだよあいつは。食事ってのは……なんというか、救われてなくちゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで……」
咲「じゃあ私が相席する必要も無いよね」ガタッ
京太郎「だーっ!それだとなんだか俺がかわいそうな人みたいだろ!」
咲「もーっ!京ちゃんったらワガママだよぉ」
??「……」
和「…隣、良いですか?」
咲「あっ…大丈夫だよっ!」
京太郎「の、和っ…」
和「ごきげんよう、咲さん」
咲「あ、ごきげんよう…こんにちは?」
和「ふふっ……さて、須賀くん」
京太郎「はわわっ!?」ビクウッ
和「今日の部活が終わったら、部室に残ってください」
京太郎「えっ……」
和「話があります」
京太郎「も、もちろんOKだ!」
咲「…………」ジトッ
~あっという間に部活終わり~
久「じゃ、本日の活動はここまで。さ、戸締まりするわよー」
和「部長、戸締まりは任せてください」
まこ「和……?」
久「……(ふぅん、何か考えがあるってわけね)」
久「構わないわ、鍵はちゃんと職員室に返しとくこと」
和「わかりました」
久「じゃ解散~」スタスタ
まこ「お、おいおい……」
優希「のどちゃん……?」
咲「……」
京太郎(あー緊張する~っ!和のやつ、一体何を…もしかしたらワンチャン、ワンチャンあるかもっ!!)
和「今ここで私が悲鳴を上げれば…あなたはこの部にいられなくなると思いませんか?」ヌギヌギ
京「なっ!?」
優希「の、のどちゃん、一体どうしたんだじぇ?いきなり戸締まりなんて引き受けたりして」
和「…優希」
咲「和ちゃん……あれ、だよね。さっきの」
優希「アレ?」
京太郎「……」
咲「食堂で、京ちゃんに用事が…話があるから、部活後残ってって」
優希「な、何ィ!?」
和「……はい。そうです」
京太郎「あ、あの、和?俺に一体なんの…」
和「今は、まだ言えません」
和「優希、咲さん……すみませんが、今回の所は席を外してもらえませんか」
優希・咲「「!?」」
冤罪で捕まるぐらいならっ!
な、何するんですか(モガモガンーン゙ー
さて、この写真をバラまかれたくなかったらry
悔しいでもっ(ビクンビクン
ちんぽには勝てなかったよendか
優希「え、で、でもっ!この犬から目を離したら、のどちゃん襲われちゃうじぇ!!」
咲「ええっ!?」
京太郎「お前!俺をなんだと思ってんだよっ」
和「そんなオカルトあり得ません。大丈夫です、護身用のスタンガンは持ってますので」ニコ
咲「す、スタンガンっ!?」
優希「のどちゃん放電!相手は死ぬ!?」
京太郎「俺そんなに信用無いのー!?」
和「冗談ですよ」
三人「ほっ……」
和「私は大丈夫ですから……さ、早く」
優希「う~っ……私ののどちゃんに何かしたらお仕置きじゃ済まないじょ、犬ぅ……っ」
京太郎「し、しねーよっ!(たぶん…)」
咲「京ちゃん……和ちゃん……」
京太郎「……咲…(応援してくれるのか…俺を)」
和「大丈夫です。すぐに…済ませますから」ニコ
咲「うん…じゃあ、また明日ねっ」
京太郎「気を付けて帰れよ~」
優希「犬!飼い主様には何か無いのか!?」
京太郎「あーハイハイ。寄り道はほどほどにな~」
優希「きーっ何様のつもりだっ!もうっ!」プンスコ
京太郎「……帰った…か」
和「……」
京太郎「そそ、そんで……和?話ってのは…」
和「……はい」
和「……須賀くん…」
京太郎「はっ、はひっ!」
和「お願いが…あるんです」
京太郎「どうぞどうぞ!俺で良ければなんなりと!」
和「良かった…」ニコ
和「退部してくれませんか?」
京太郎「え…」
和「最近のあなたは、目に余る行動が多過ぎます(私の咲さんを私利私欲の為に振り回すとか)」
和「加えて、私の大切な友人の悪口、陰口等。正直、一緒に居て不快です」
京太郎「えっ、ええっ!?」
和「そんな人と…私、一緒に部活なんか出来ません!」
京太郎「そんなあ……っ!」ガガーンッ
和「……まあ、嫌だと言うのならば私が退部するまでなのですが」
京太郎「……」
京太郎「……嫌だ」
和「……そうですか」
和「それならば私が去ります」
和「もう、この地にも興味は失せてきた所ですし――」スタスタ
京太郎「待てっ!」
和「……」ピタ
優希「おーい、犬、タコス買ってこい」
久「優希……須賀くんはもう……」
優希「返事くらいしろー!まったく、困った犬だじぇ……」
咲「優希ちゃん……」
みたいな感じにタコスが壊れていきそう
京太郎「嫌だよ…死ぬほど。ここを去るのは…寂しい」
京太郎「先輩達にも優しくしてもらったし、優希だって…あいつ、口は悪いけど…ぶっちゃけ悪くは思ってない」
京太郎「…咲だって、あいつを麻雀好きに出来る道標のきっかけぐらいにはなれたと思ってる」
京太郎「そんな素敵な思い出が沢山詰まったここを、離れるのは……正直辛い」
和「でしたら、私が――」
京太郎「話を最後まで聞けっ!!」
和「っ!」ビクッ
京太郎「俺は!……俺が、……清澄高校麻雀部に入ったきっかけ」
京太郎「今だからぶっちゃけるとさ。俺、麻雀とかあんま興味無かったんだ」
京太郎「役だってそんな覚える気もなかった。覚えられる気さえしなかったな」
和「……」
京太郎「さいってーな話だがよ」
京太郎「俺、和を……原村和が目当てで、この部活に入ったんだ」
和「っ……」
京太郎「お前が、麻雀好きって聞いて。死に物狂いで勉強した。基礎の基礎から……」
京太郎「麻雀のアプリも取ってさ。いつでもどこでも、麻雀が出来るようにした」
京太郎「通学時間、休み時間、部活、寝る前。俺の空き時間は全部麻雀に費やした」
京太郎「部長や先輩の手助けもあって、いっぱしに打てるようになったのは……和」
和「……」
京太郎「全て、お前の練習相手になりたかったからなんだ」
和「……そうですか」
京太郎「結局実力はそんなに無いし、正直退屈させてばかりだとは思ってた」
京太郎「大会だって、個人戦早々に敗退しちまったし」
和「……」
京太郎「だから、何というか。その」
京太郎「……ごめん」
和「…どうして謝るんですか」
京太郎「こんな歯ごたえの無い、雑用くらいしか出来ない俺が……お前を不快にさせてた事実に、…ごめん…!」
京太郎「俺、……お前が……和が、……好きなんだ」
和「……」
京太郎「だから、だから……」ジワッ
京太郎「っお前が…居ないこの部活なんて……俺には……耐えられない」ポロポロ
和「…で」
京太郎「?」ポロ…
和「結局、何が言いたいんですか」
京太郎「……」
京太郎「……っ」(涙を拭う)
京太郎「和に嫌われた以上、俺がこの部にいる理由は大半が失われた」
京太郎「俺が。」グッ
京太郎「俺が、……この部を……去る」
和「……まったく」
京太郎「……」ジワッ
和「その一言の為に、どれだけ無駄な時間を掛けたんですか」
京太郎「……っ」ポロポロ
咲「じゃあ私も辞める」
和「…なん……だと?」
バタン
和「……」カチャカチャ
和「さて、これであなたは晴れて無関係の人間です」
京太郎「……はい」
和「これから、私の周りに…友人達にも、なるべく近寄らないでください」
京太郎「……はい」
和「では、今までお疲れ様でした。退部届くらいは出しておきますので」
京太郎「……」
和「……最低っ」ボソ
京太郎「…………」トボ…トボ…
~次の日~
咲「……!京ちゃん辞めたって、本当なんですか!?」
久「ええ。退部届もきちんと出されているわ」
まこ「最近雑用くらいしかさせてなかったけぇ、辛かったんかのぉ」
優希「おっはよー皆ぁ!そして犬!私が来てやったじょ!」ガチャッ
和「おはよう、優希」
優希「おーのどちゃん!……あれ」キョロ
咲「優希ちゃん……」
久「……」
優希「…犬が、いないじぇ」ポツリ
まこ「あ、あんなー優希。京太郎は…」
優希「あいつぅ、飼い主様に無断でばっくれるとはいい度胸だじぇ!早速呼び出し――」ピッピッ
和「優希!」
優希「のど、ちゃん…?」
和「須賀くんは“退部したんです”。今日、今さっきを以て」
優希「な…」
優希「なん…で……」ジワッ
和「!」
優希「あいつ……ほんっとにダメな犬だじぇ。首輪付けとかないと、逃げちゃう、なんて」ポロ、ポロ
咲「……優希ちゃんっ」ダキッ
優希「さき、ちゃ…っわたしの、わたしのせいかなあっ?わたしが、いつもなまいきだったからかなあっ?」ワアァ…ッ
和「……っ」ズキッ
咲「優希ちゃんは悪くないよ…京ちゃんは、そんな人じゃ」
咲「そんな簡単に誰かを嫌いになる人なんかじゃ、ない」グス
咲「私……わかるよ。一応幼なじみだから。京ちゃんの良いところ悪いところ、それなりに」ナデ
優希「さき…ちゃ…」
咲「部長。私…行ってきます。京ちゃんを探しに……!」ゴッ
久「……!」
和「咲さん!?」
久「いいわ、行ってらっしゃい」ニコ
和「部長!?」
咲「京ちゃんは、雑用ばかりだからだとか、誰かを嫌いになるとかで辞める人間じゃ、決して無い」
咲「きっと、きっと底知れない事情があるんだ。……それを話してもらうまで、私は認めない……!」
優希「……私も、…私も行くじぇ」グシッ
和「……」ギリ…
和「わ、私も行きますっ」
優希「のどちゃん…」
咲「……和ちゃん?」
和「えと、ほら、同じ学年のよしみじゃないですか。私にも、お手伝いさせてください」ニコ
咲「…うんっ」
和「では私、須賀くんにどこにいらっしゃるかメールしてみますね」ピピピ
優希「おおっ!のどちゃんならアイツも絶対返信してくるじぇ!」
咲「うん!探すのはまずそれからでも遅くは無いね」
和「……っ」ピピピピピピ…
久「ふむ…」
まこ「仲ええのう」
~清澄高校、屋上~
京太郎(…ここからなら、部室、よく見えるな…)
京太郎(って、なんだかんだで未練たらたらじゃねえか)フッ
京太郎(…夕日がきれいだな…もう、暮れも徐々に早まってくる時期か)
京太郎「さ!もう帰ろう」
京太郎(なあに、まだ一年生。やれることはまだまだあるはずだ!)~♪
京太郎「ん、メール……って和から!?嘘だろ…!?」
京太郎「えーと何々……?」
和『須賀くんへ。麻雀部のみんながあなたの退部理由を知りたがっています』
和『納得する理由を聞き出すべく今から探し出すぞと息巻いて、部活どころではありません』
和『部員が納得出来るような理由を今から考えておいてください。それと、このメールには“しばらく1人になりたい”とでも返信してください』
和『私は未だあなたを認めている訳では無いので、そこは勘違いしないように』
京太郎「……メゲるわぁ……」ハハッ
優希「まだか、返信はまだなのか犬…っ」ソワソワ
咲「私も携帯があればなぁ…お父さんに相談してみようかな」
和「それが良いですよ……っと」~♪
優希「きたぁ!」ガバッ
和「わっ、優希!?」
咲「和ちゃん!返事はなんて!?」
和「えーと、“しばらく1人にしてくれ”……だそうで」ホラ
優希「あ、あの犬…逃げるつもりだなぁっ?」
咲「京ちゃん……一体何が……?」
優希「ッ!!」ダダッ
和「優希!!?」
咲「わ、私もっ!」タッタッ
和「咲さん!!!?……っもう!」タタタ
久「青春ねえ」
まこ「青春じゃのう」
優希(京太郎……っ京太郎……ぜったいに、ぜったい逃がしてやるもんか)
優希(お前は……私が……!!)ダダッ
咲「優希ちゃーん!?……ふええ……はぐれちゃったよう……」タッタッ
和(口止めさせているとは言え、誰かに見つけられてはマズい…)
和(速やかに帰宅を促さなくては……!)タタタ
京太郎(はあ……帰ろ。やることは風呂とかでゆっくり考えりゃいいや)フアァ…
>>165「見つけた!」
優希
kskst
やはり京タコこそ至高だじぇ
優希「どこ行く気だ!犬ぅッ!」ガシッ
京太郎「優希!?お前一体どうして」
優希「どうしてもこうしても無いっ!お前こそ、どうして退部なんてマネを!」
京太郎「あー……はは、そうだったな」ポリ
京太郎(……まだ考えてなかったんだよなあ、退部理由)
京太郎「今日のところは、見逃してくんねえかな。俺とお前の友情に免じて」
優希「友…情……ッ!?」クワッ
京太郎(あ、まずった予感)
優希「よし。話は署で聞く!ほらキビキビ歩け!」
京太郎「あででで!耳、引っ張んなって!」
京太郎(の、和になんて言い訳すりゃいいんだよっ!?)
和「……」ハァ、ハァ
京太郎「の、和……どうした、そんな息切らせて」
和「早く、帰って、くだ、さ……い」ゼェ、ゼェ
京太郎「えっ」
和「今、2人が学校中探し回ってます!」
和「…あなたの頭じゃあ、まだ言い訳は浮かんでないでしょう…」
京太郎「ま、まあ……そうだけど」
和「だから早く!見つかる前に!」
京太郎「はは、はいっ!」
和「……ふぅ……」クタ…
→明日以降へ持ち越しルート
咲「はぁ、はぁ、きょう、ちゃん……」ゼェ、ゼェ
京太郎「咲!?どうしたんだ、そんな息上げたりして」
咲「どう、して……そんな、退部なんて……っ」ゼェッ
京太郎「あ、ああ、退部、退部ね……」
京太郎(どうしよ……まだ考えてなかったんだがなあ……)
咲「ほんとのこと…答えて……くれないと」ゼェ
京太郎「くれないと…?」
咲「……なくよ…」ウルッ
京太郎「……!!」
咲「ね……京ちゃん……っ」ウルウル
京太郎「わ……わかった!わかったから!泣かないでくれ!」
咲「ふふ…、昔っから…、変わらないね、京ちゃんの弱点」ニコ
京太郎「適わねえなあ、お前には……」
→咲だけ真相を知るルート
優希「……」テクテク
京太郎「……」テクテク
優希「京太郎……」
京太郎「…なんだよ」
優希「退部した理由。…私が嫌になったとかじゃ、…無いよな」
京太郎「……お前らしくないな」
京太郎「そんなこと有り得ねえよ。…その点は安心しな」ナデ
優希「……っ///」ジワ
京太郎(…和に、どの面下げて会えば良いのやら…)フゥ
優希「確保して戻ったじぇ!」バッ
京太郎「あ……えと」
久「おかえりなさい。須賀くんも、ね?」ニコ
京太郎「……ただいま…戻りました//」
まこ「うんうん。無事で何より…って優希、残り2人は?」
優希「2人?見てないじぇ」
久「あ、あちゃ~…」
京太郎(和居ないのか……まぁ、良かったのかな)
久「とりあえず、話を聞かせてもらおうかしらね?」ニッコリ
優希「さぁさぁ楽しい尋問タイムだじぇ!」
京太郎「ひぃい……」
京太郎「えー……私、須賀京太郎は今回の大会にて自身の能力に限界を感じましてー…」
優希「異議あり!そんなことないじぇ!お前は大活躍だったじょ!荷物持ち!」
京太郎「大会の成績だっての!おかげで俺はクラスでさんざいじられてなぁ……」
まこ「……まあ男子の部は、参加者少のぅ代わりに皆世紀末じゃけんのう……」
京太郎「正直、2日は牌を握るのもままならなかったっす……」ガクブル
久「でも、特訓ならここで出来るでしょ?」
京太郎「あ、そっか!…いやいやその…あの」
京太郎「自分の限界を…感じてしまったんです。あの舞台には、俺には立てない…」
優希「京太郎…」
京太郎「みんなを応援してて、憎いくらい雑用がしっくり来るこの体に嫌気が刺して」ハハ
久「……」
京太郎「でもそんなこと、誰だって出来るじゃないすか。俺じゃなくたって」
京太郎「でも部のみんなは、みんなにしか出来ない事をしてる。俺はそれが羨ましかった」
まこ「……京太郎…」シンミリ
京太郎「俺は、俺にしか出来ない事を探したいんです」
京太郎「…それを見つけるまで、ここを空けても構いませんか」キリッ
優希「犬…お前、何か勘違いしてるじょ」
京太郎「優希?」
優希「お前の代わりなんて居ない。…私は、お前に何度も何度も助けられたじぇ」
優希「主にタコスの面で!」
京太郎「……そう言えば、そんなことも……あったな」
優希「タコスまで作れる優秀な犬はお前だけだ!誇っていいぞ!」
京太郎「あ、ああ。サンキュ」
京太郎(……どうすっかなあ……)
久「さて、これで須賀くんがこの部を去る理由が無くなった訳だけども…?」ニヤ
優希「再入部おめでとう、あ・な・た?」
京太郎「ちょ、ちょっと待ってください!?んーと、えーと」
まこ「い、今考えちょるたあ考えナシに退部しよったんか!?」
京太郎「あ、違っ!違うんです!」
京太郎(ど、どうすれば……)オロオロ
和「ぜぇ……ぜぇ……」(扉の前に張り付く)
和(あの使えない男…!よりにもよって優希に捕まるだなんて!)
和(あの男が本当の事を言ってしまえば、私はこの部には居られない…!)ガクブル
和(どうにか……しないと)ワナワナ
京太郎「の…和と」
和「」ビクッ
京太郎「和と……ケンカしてしまいまして」
優希「のどちゃんと?……はっ!まさかあの時……!!」
久「あの時?……ああ、昨日の」
まこ「だから和は戸締まりを受け持ったっちゅうわけか」
和「……っ!」ガチガチガチガチ…
和(終わり…終わりだ、何もかも。優希との友情も、咲さんとの日々も)
和(まさかこのパシリが、ここまで愛されていたなんて……想定外だった)
和「うっ……」ガクッ…
和(悔しい……こんな、こんなはず……じゃ)グス…グス
京太郎「和に呼び出された事に舞い上がって、その……セクハラをしてしまいまして」
優希・久・まこ「!?」
和「!?」
京太郎「それで、もともと険悪だった印象が絶縁状態にまで悪化してしまって……」タハハ
久「……やっぱり2人きりにするのはマズかったかあ……!」
まこ「これは擁護出来んのう……」
優希「お……お前ぇッ!!あれほどのどちゃんに手は出すなとー!!」ポカポカ
和(な……なにを、この人)
和(悪いのは私の方なのに、一方的に罪を被って……!?)
京太郎「もう顔も見たくないと言われてしまったので、これしかないかなあと」
久「最低ね」
まこ「最低やなあ」
優希「サイテーだじょ」
京太郎「ぐううっ」
目の前で泣かれても切り捨てたんだし突き抜けて欲しいですねぇ
そして傷ついた京太郎くんを癒すのは男、特に執事なんかがピッタリではないでしょうか(提案)
久「とにかく、事情はわかりました」
優希「死んだ方がマジだって程お仕置きが待ってるじぇ」ニコ
京太郎「ぐうの音も出ないです……」
まこ「まあ、言い出せん理由はわかったわ」ハハハ
和(こんな……こんな人を……こんな人に、私は……!!)
久「じゃあ、和と仲直り出来るまで、部活は免除。その代わり、何かしら打っておきなさいね」
久「和に、認められたいんでしょ?」ニコ
京太郎「は、はい!」
和「待ってください!!」バタン
3人「!?」
京太郎「なっ……の、和……」サーッ
和「………須賀くん」
京太郎「はっ、はは、はひっ!?」ガクブル
和「…………」
京太郎「…………」ガタガタ
優希「……」ゴクリ
久(え、なに?このムード)
まこ(あんたはだーっとれい)
和「私も……悪かったです」
京太郎「!!」
優希「でも、のどちゃんは被害者なんじゃ……!?」
和「一度までなら…不問とします。二度はありませんよ」キッ
京太郎「は、……はいっ!!」パアァ
上埜さんはこっちに避難してましょう
咲「はぁ…はぁ……京ちゃん、見つからなかったよう……」ヘトヘト
京太郎「お、咲」
咲「京ちゃん!?なんで部室に!?」ガーン
優希「私が捕まえましたっ」ドヤッ
和「ふふふ…お疲れ様でした、咲さん」(肩を持つ)
咲「和ちゃん…ありがとお……」フラフラ
まこ「一件落着、かのう?」
久「ま、そういう事にしときましょうか?」フフッ
優希「再入部祝いだ!タコス持って来ーい!」
和「あ、私の分も」
咲「京ちゃん、お願いね」ニコッ
京太郎「結局パシリかよっ!?」
カンッ!
京ちゃんすき
ハギ京もっとすき
>>216を見てしまったと思った
そうかそういうのもあるのか
じゃ長々と失礼
和「はぁ、はぁ、なんとか、なった……」
優希「のどちゃん!ヤツは見たか!?」
和「…はい……でも、もうすでに帰ってしまわれた所で……」
優希「くっ……今日の所は、捜査…終了だじぇっ」
和「優希…あっ、そう言えば咲さんは見ました?」
優希「見てないじぇ?咲ちゃんも犬探ししてたのか?」
和「私、咲さんを追って出たので……すぐ見失ってしまったけど」
咲「ひぃ、はぁ、あ、2人ともぉ」フラフラ
優希「咲ちゃん、残念ながら奴は逃げおおせた後みたいだじぇ」
咲「走り損!?」ガーン
優希「と言うわけで、ガイシャには逃げられちまったわけです、ボス」
久「ご苦労様。と言うか、ガイシャは被害者の事よ?」
咲「犯人って言うのもなんだかおかしい気もするけど……」ハハ
まこ「わしゃあボスってとこに突っ込みたかったけんども」
和「とにかく、当人は取り逃がしてしまったことですし、今日は練習しましょう」
久「そうね……」
優希「明日こそとっつかまえてやるじぇ!」
咲(京ちゃん……)
和(今日の所はなんとかなった。……明日以降……きっちり決着を付けて貰わないと)
~須賀亭、風呂~
京太郎「ふう……」ザパーッ
京太郎(やっぱ、考え事をすんのは風呂場に限るよなあ……)グシグシ
京太郎(……退部理由、か)
京太郎(そんなん、どう理論付ければ良いのやら)
京太郎「んっ……と」ザザァ
京太郎(本当の事は当然言えない。大袈裟な事は証明に手間取る)ゴシゴシ
京太郎(いっそのこと、事故にでも遭ってしまおうか…)ワシワシ
京太郎(…痛そうだし、ヤだな)ザパー
京太郎「んん~っ!難しいもんだ…」
京太郎(転校…はダメだな。両親にもなんて言えば良いか)チャプ
京太郎(麻雀弱いから…これはまあ、候補に入れとこう。この件でクラスメートにも茶化されてる訳し)
京太郎(ついでに、相手の強さがトラウマになってることも付け加えよう)
京太郎(心もぽっきり折られたって事にして)
京太郎(いや、これも半分本気なんだけどさ?)
京太郎(まさかあんなにあっさり敗退するとは思ってなかったし…)ブルッ
京太郎(やめよう。思い出してまたお腹痛くなってきた)
京太郎「う~…さぶ……」ブルッ
京太郎(風呂場も寒くなってきたよなあ……あの暑かった夏が懐かしいよ)チャプ
~あっと言う間に部活時間~
優希「咲ちゃん、京太郎見たか?」
咲「ううん、食堂で見なかった…京ちゃん、どこ行っちゃったのかなあ……」
京太郎「……」(ドアの間から中を確認)
京太郎(まさかあの2人が部長たちより早く来るとは……想定外だった)
京太郎(中で待ってたら、絶対問い詰められるだろうしなあ……どうしたもんか……)
和「何してるんですか……!」イラッ
京太郎「の、和、これには訳が……っ」
和「どういった訳でうちの部室を覗き見していたんです?覗き魔さん」
京太郎「ぶ、部長に退部理由をだな……」
和「…生徒会室行けば良いのでは?」(呆れ顔)
京太郎「アッ……」
京太郎「気が逸りすぎてそこまで頭回らなかった…!サンキュー和!」
和「全く…私ならまだしも他の生徒にバレたらどうするんです」ハァ
和(はて?…なんで私なら大丈夫なんでしょう?)
和(こんな男、擁護する義理立ても無いのに)
京太郎「んっ?」
和「なんでもないです。早く行ったらどうですか」
京太郎「あ、ああ」
京太郎(……気のせいか……?)
和(偶然。そう、なかなかの偶然ですね)
和(このモヤモヤも、あの男がこの部を完全に去れば終わる…きっと)
のどっちは咲さんに嫌われるほうがダメージ大きそう
~生徒会室~
京太郎「たのもー!」ガラッ
一太「ん?君はたしか……」
京太郎「あれ、副会長。部ちょ……会長はどこへ?」
一太「会長なら部活へ向かったけども」
京太郎「入れ違い……だと……!?し、失礼しましたー……//」ピシャ
一太「お、おう…」
京太郎「とんだ時間を食ってしまった……っと」~♪
京太郎「メール……また和か!」
京太郎(あの告白失敗からの方がなんだか和と触れ合えてる気が…気のせいだろうか?)
和『どうやら部長がこちらに来るまでに理由を言うのに失敗したみたいですね』
和『本当にやる気あるんですか?あなたなんかにまたメールしてしまう羽目になりましたよ』
和『とにかく、2人が帰ったらまた連絡しますので』
和『それまでどこかで時間でも潰していてください』
京太郎「そんなことは無かったぜ…!」クッ
ここは俺が乗っ取る
>>28を参考にした
……
京「また俺一人で片付けかよ……」
ガラッ
京「あれ、和ちゃんじゃないか。どうしたの?忘れもの?」
和「京太郎さん」
京「ん、なに?」
和「ちょっとお話があるんですが、いいですか?」
京「いいよ」
和「あのですね……」
京「……?」
和「あまり言いたくありませんが、あなた、私達に隠していることがありますよね?」
京「何を?」
和「しらばっくれないでください!この間、あなたの打ち筋を集計したんです。あなた、明らかにおかしいです!」
京「おかしいって、なにが?」
和「あなたの成績を見ると三位率とラス率が飛び抜けて高いんです」
京「まぁ俺は弱いからな」
和「そこまではともかくとして、あなたが卓に入ると他の三人の平均打点がおよそ二翻ほど高くなってるんです」
京「俺の運が悪い分皆に行ってるんじゃないか?」
和「それだけじゃありません。あなたは他家のリーチから平均三巡で放銃してます。そしてこれは私の観察ですが、あなたは他家がリーチしたら明らかな危険牌を切るようになります」
京「他の人の待ちなんて全然わからないよ。手が進みそうだからいらないのを切ってるだけだ」
和「勘違いして欲しくありませんが、私はあなたの成績がよくないことを咎めているわけではありません。極端に弱すぎるあなたを、何か隠し事をしていないか疑っているんです」
京「何を隠す必要があるんだ?」
和「それに、毎日打って回数をこなしているにも関わらず、牌捌きが一向に上手になりません。相対的に他の人と比べて下手というのではなく、全く進歩がないんです。普通は下手でも下手なりにこなれて来るものなのに」
京「そうかな?まぁかっこよく切ったりできるようになりたいとは思ってるよ」
和「そうやってのらりくらり躱しているのもいいですけど、私は隠し事をしている人を信用できません。もしかしたらあなたのせいで咲さんや優希に危害が及ぶかもしれませんから。そうやって隠し続けるつもりなら……」
京「……」
和「退部してくれませんか?」
京「……悪いけど、何のことだか全然わからない」
和「……そうですか……忘れないでくださいね。咲さんや優希を何かよくないことに巻き込んだりしたら」
和「私はあなたを絶対に許しません」
京「……」
今気付いたけど和は「京太郎さん」じゃなくて「須賀さん」だなたぶん
どう呼んでたか覚えてないけど
和「言いたいことはそれだけです。それでは」ガラッ
京「……これはまずいな……」
……
その日の夕方、場末の雀荘
京(和ちゃんは俺に何らかの疑いをかけてる。疑ってるけど向こうには証拠があるんだろうか)ジャラジャラ
京(あれだけ噛み付いてくるということは、あると考えていいだろう。でも何を?試合中に何か練習したところを見られた?)「リーチ」
客「中張牌ばっかり切ってリーチかよ……」
京(それは考えにくいか?見つけたならその場で指摘するだろうし。もしかしたら雀荘に入るところを見られたか?)「ロン。8000」
客「中張牌しか切ってねえのに平和かよ!すり替えでもやってんじゃねえのか?」
京「そういうことは証拠なりなんなり見つけてから言えよ」
客「チッ」ジャラジャラ
京(そりゃあんだけ下手な奴がノコノコ雀荘に入って行くのを見れば、何かしらおかしいとは思うだろうけど、入って行ったのがどんな雀荘かは中を見なきゃわからないから、あそこまで疑うのもおかしいか)「リーチ」
客「また中張牌ばっかりかよ……今度は騙されねえぞ!」タンッ!
京(それとも俺の考えすぎなのかな?怪しいところがあったから牽制してるだけ……?)「ロン。32000」
客「ああ!もうやめだやめ!持ってけ糞野郎!」バサッ!
支援
なんで末尾PのオナニーSS見せられなきゃいけないんだよ
回線で首吊って死ね
京「まいどあり」
店主「おい」
京「なに?」
店主「おかしいぞ今日は。あんな無理にひん剥くなんて」
京「そう?いつもこんな感じじゃない?」
店主「お前のサマはお前がガキだっていうのと下手なフリを見て気が大きくなった一見のカモだから通用するだけで、ちゃんとした相手には通用しないんだぞ」
京「そうかな?」
店長「それに今手積みでやってる雀荘なんて日本でここ以外ないんだから、ここで相手がいなくなったらどうするつもりなんだ?」
京「そうなったらヒラでがんばるしかないね」
店主「おい、聞けよ。麻雀に限らずギャンブルに対して一度ナメた態度取ったらその先待ってるのは身の破滅だけだぞ?」
京「……」
>>283
回線なんぞねえよ
あぼんくらい覚えろやアホ
終了
せめてお互いの呼び方は原作に合わせて欲しいな
和ちゃんとかイメージできんww
店主「一見は次も来る程度に絞るだけにしとけ。そうじゃなきゃお前の相手がいなくなる」
京「……」
店主「それで、今日のアガリは?」
京「あぁ……これだけ」
店主「今度来れるのはいつだ?」
京「明日また来るよ」
店主「おお、そうか。じゃあな」
京「さよなら」
……
咲「カン!カン!カン!ツモ!門前自模嶺上開花三槓子發ドラ、6000オール!」
京「」
和「さすがです!」
京(なんでこの人は咲じゃなくて俺を疑うんだろうか……)
>>295
正直呼び方を思い出せない
記憶だと絡みも殆どなかったような気がする
寝落ちに乗っ取りがどうとかほざきながら排便シーンを見せつけ
「嫌なら見るな!」で逆切れしてくるガー不連携 恥を知れ
和「…はあ」パチン
優希「お、どうしたのどちゃん?恋煩いか?」
和「馬鹿な事は私に買ってから言ってくださいね優希?」
優希「じょーっ!痛いところをっ!」
咲「じゃあ私は聞いて良いのかな?」ニコッ
和「そ、そんな…///」テレッ
久「一年生の皆、やっぱ仲良いわね」
久「士気向上にも繋がるし、仲良き事は良きかな良きかな!」ウンウン
まこ「うむ……いや」
まこ「一人、足りんがのう…」
京太郎「てきとーに時間潰せって言われてもなあ……」テクテク
京太郎「携帯で麻雀やってようかと思ったけど、電池少ない……」
京太郎「切れたら連絡取れんし、どうしたもんかなぁ」
京太郎(どうしたもんかな。こんな時は)
京太郎(考えもしなかった。麻雀したい時は、皆が相手になってくれたし)
京太郎(まさか麻雀“したくても出来ない”日がくるとは…)
京太郎「電池を気にせずネト麻出来れば…!って、待てよ?」
京太郎(うちの学校のパソコン室!)タッタッ
??「気付きましたね」フフッ
>>300
NG設定も知らねえようなアホが恥なんて言葉よく知ってますね^^
~部活終了時刻~
咲「はぁ、今日も京ちゃんの音沙汰掴めなかったね」
和「……」カチカチ
優希「あいつ…今度顔見せたらアイマスクに手錠までプレゼントしてやるじょ!」
まこ「何のプレイじゃ!?」
和「部長、少し良いですか」パタ
久「んっ…どうかした?」
和「ちょっと部活後、…残ってもらっても大丈夫ですか?」
久「構わないけど…」
和(もうすぐ…決着が付く…ようやく)
和(私の理想郷が…)
京太郎「ID、パスワード…よし!ログイン」カチャカチャ
京太郎「取りあえず、半荘部屋に入って…アレ?」
京太郎「この人…特打ちの時に長いこと打ってくれた強い人!」
ハギヨシ『ハギヨシです。宜しくお願いしますね』
ハギヨシ「さぁ、時間の許す限り。レッスンにお付き合い致しましょう」ニコッ
京太郎「あんな長い間一緒に打っていたから、なんだか奇妙な連帯感すら感じる…」
京太郎「こちらこそ宜しくお願いします!師匠っ!」
カチッ
~♪
京太郎「っと!来たか、和からのメール」
京太郎「……」
京太郎「一言だけ、か。まあ、和らしいっちゃらしいか」
京太郎「……お相手、ありがとうございました。ハギヨシ師匠」カチッ
ハギヨシ「ふふ……あの時お相手した時より、数段腕を上げたみたいですね」
ハギヨシ「成長なされたのは彼女らだけでは無い……と」
京太郎「さて……行くか。決着を付けに…!」
京太郎(これで終わりだ…和)
コンコンッ
京太郎「失礼します」
まこ「どーこほっつき歩いとったんじゃわれぇ!」ガーッ
京太郎「ひ、ひえぇ」
和「……」
まこ「なんてな。……探したぞ、京太郎」
京太郎「え、……はぁ。すみません」
久「須賀くんが居ない間。すっごい騒がしかったのよ?咲と優希」
京太郎「それはそれは……(うーん目に浮かぶようだ…)」
久「あとまこ」
まこ「っ!?」グリンッ
京太郎「えっ、先輩も……?」
まこ「後で覚えとれよ…?」
久「なんの事かしらねえ」フフン
すんません、作中の京ちゃん宜しく充電ピンチなんでしばらくショップで充電しとります
12時近くまで失敬っ
京太郎「……部長」
久「はいはい」
京太郎「聞いてもらって欲しいことが……あります」
まこ「納得のいく、退部理由…か」
和「……」
京太郎「その前に、……一局、打ってもらっても良いですか」
和「!?」
久「ふぅん…見ない間にいい顔するようになったじゃない」
久「断る理由は、無いわね?麻雀部の部長としては」ニコ
和「……っ」
京太郎「宜しくお願いします…!」
和「…よろしくお願いします」
まこ「よろしゅう」
久「手加減は。期待しないでね?」キュッ
京太郎(部長が髪を結んだ…いきなり本気なんだ…!)
京太郎(間違っても気は抜けない、一瞬さえ)グッ
まこ「ほー、やる気じゃの」スチャ
久「まこだって、メガネ取ってる」
まこ「久々に小僧を揉んでやろーと思ってな?」コキコキ
京太郎(俺、骨も残らないかも…)ハハ
和「……」
和(こんな勝負、一体何の意味があると言うのか……)カチャ
京太郎「」カチャ
まこ(ほんに、ええ顔しちょる…なんか振り切ってきたか)カチャ
京太郎「リーチ」チャッ
久(早い…!)
和(例え勝ったとしても、この男は部から去るのは確定事項)タン
和(何が狙いなのか……)
京太郎「…やっと、だ」パタ
和「へ?」
和「えっ……そ、そんな」
京太郎「ロン。3900」
和「…っ」ポカーン
京太郎「っしゃあ!やっと和から直取り出来たっ!」
久「和、今日は雑念が多いわね?エトペンも抱き忘れてるし」
まこ「ま、この男は同期じゃけえ手加減したい気持ちもわかるが」ケラケラ
和「ち、違いますっ!たまたまです、偶然です!」チャラ
和(須賀、京太郎……許さないっ!)
京太郎「……」
京太郎(やっと俺を見てくれたな。和……!)
~しばらく京太郎くんの 嬲られる様子をご覧ください~
京太郎「通らば…」
久「通らないな」ニッ
和「ツモ」
京太郎「ゲェ!親っかぶり!」
まこ「悪いのう……ツモ!」ニコッ
京太郎「お、俺のリー棒……」
京太郎「ポン!」カカッ
京太郎「勝負!」タン
久「残念♪」バラッ
京太郎「」
京太郎「あ、ありがとう…ございました……」プスプス
まこ「……ま、前よかマシになったんじゃないか?」
久「和なんか直取りされちゃってたしね~?」クスクス
和「な、なかなかの偶然でしたね///」
京太郎「…和」
和「なんですか…」
京太郎「俺。強かったか?」
和「……?」
京太郎「お前の練習相手、務まるかな」
和「……そんなの」
和「……まあまあ……ってとこです」フン
京太郎「それじゃあ部長、退部理由の件なんですけども」
久「はいはい」
和「……」
京太郎「俺は…」
和「待ってください」
京太郎「……和?」
まこ「どうしたぁ、和?」
和「……須賀くんは……」
和「…須賀くんは、退部しません」
3人「えっ?」
和「正確には、退部する理由なんて…無いんです」
久「??」
和「全て私が悪かったんです」
和「私が、…退部しろと、須賀くんに迫ったんです」
京太郎「和……お前……」
まこ「…なんてこったい……」
久「道理できれいな字だと思ったのよねえ~、退部届」アハハ
和「本当に…ごめんなさい」
久「~~……」ポリポリ
久「良かったら、訳を話してもらえる?」
久「和がそこまでするなんて、よっぽどの事があったんでしょう…?」
和「……」コクリ
和「私は、この人……須賀くんを侮っていました」
和「いえ……見くびってさえいたでしょう」
京太郎「和……」
京太郎(どう違うんだろう……?)
まこ「まあ、わかるのう」
和「須賀くん……あまりにも麻雀が弱すぎて」
京太郎「ファッ!?」
和「この部には不要かな、と思ってしまいまして……」ウル…
久「あー……ごめん、こりゃフォロー出来ないわ」
京太郎「酷ぇ!?…………!?」
和「……」ニヤ
京太郎(こ、こいつ……っ!)
和(転んでもタダでは起きません)
和(須賀京太郎…私に傷を付けた償い、その体で払ってもらいます)
和(あなたは罰として、3年間麻雀部に所属し)
和(…もう、あの2人を不安がらせない事を誓ってもらいます)ニコ
京太郎「」ゾゾッ
久「まあ……力は追い追い付けてもらうとして…」チラ
まこ「!……しょうのないやっちゃ」ハァ
まこ「京太郎、和。この後大丈夫か」
和「は、はあ……」
京太郎「大丈夫っすけど?」
まこ「復帰記念じゃ。うちの店にきんさい…おごっちゃるけえ」
和「!!」
京太郎「やっりぃ!」
~次の日、部活時間~
咲「おはようございます…」
京太郎「おう咲、おはよ」
咲「京ちゃん!?」
京太郎「あ、……ただいま」ハハ
優希「犬……きっさまぁ!飼い主に心配かけさせてぇっ!!」ガシッ
京太郎「ぐえっ!入ってる!入ってるから!」パシパシッ
まこ「まったくしょうのない……」
京太郎「……」チラッ
和「……!」フイッ
久「ほらほら、じゃれてないで練習するわよ~?」
優希「は~い!」
京太郎「ぐええ」
カンっ!
和「退部してくれませんか?」
京太郎「えっ……そ、そんな……」
和「私と部活を作りましょう」
京太郎「え?」
和「名付けて。 『隣人部』」
京太郎「イイネェ」
充電とネタが限界なんで咲ちゃんルートは誰かに任せるじぇ……
じゃー5時ちょい前まで充電すっとよ
本格的には6時からになると思われ
クソチビは死ね(直球)
咲「さ、京ちゃん……話してよ。退部の理由」
京太郎「それはな…んと、度重なる雑用でさ、心が折れたっつーか…」
咲「嘘」ズイッ
京太郎「えっ!?」
咲「京ちゃん、本当昔から変わらないよ。嘘付くとき、一瞬だけ目を逸らすよね」
京太郎「それは…その…っ」
咲「お願い。本当の事話して。じゃなきゃ私、納得しないから」
京太郎「でも…和が……」
咲「! 和ちゃんがどうしたって?」ズズイッ
京太郎「あっ……もー、どうにでもなれ……」
京太郎「和に……迫られたんだ。退部しろ、って」
咲「和ちゃんが!?……嘘……じゃないね。クセ、出てない」
咲「そんなあ……どうして……」
京太郎「な、なんてかさ。お前を良いように使ったり、優希の悪口言ったり」
京太郎「そう言うのが、気に食わなかったんだと」
咲「そんな……そんなの、身勝手だよ!」
咲「本人達は悪く思っても無いこと、勝手に悪いって決めつけて!」
京太郎「ん?お前俺がランチ目当てで食堂誘うの、悪く思ってなかったのか」
咲「うっ…そ、その話は今関係ないからっ!///」テレレ
京太郎「?」
咲「ともかく、今の話を聞く限りだと悪いのはどう考えても和ちゃんだよ」
咲「そんな馬鹿げた理由で、大切な仲間を退部させていい訳ない!」
京太郎「大切…そんな大切かあ?」
咲「大切だよ!」
京太郎「主にどんな扱いで?」
咲「えっとー」
京太郎「あ、雑用以外でな」
咲「うーんと……」
咲「……」アセアセ
京太郎「もういいっ……!わかったっ……!休めっ……!」
咲「お、男の人だから重い荷物も持てる!」
京太郎「やっぱり雑用じゃないか!」ガーン
咲「とにかく京ちゃんは大切なのっ!勝手にどっか行っちゃダメだからね!!」ゴッ
京太郎「あ、は、はいっ!?」ビクッ
咲「それに……きっと優希ちゃんだってそう思ってるよ」
京太郎「優希?どうして?」
咲「へ?……気付いて、無かったの……?」
京太郎「何に?」
咲(はぁ……病的なまでに鈍感だね、京ちゃん)
咲「……ほら、タコスを見つけたり作ったり、タコスの補充に関しては一流だから」
京太郎「そ、そっかあ…ってそれも雑用の内に入りますよね!?」
咲「バレたー?」エヘヘ
咲「……でもさ、いくらなんでも和ちゃんがそう言ったからって」
咲「京ちゃん、そんな事で辞めたりしないよね…和ちゃん、京ちゃんのお気に入り……だし」
咲「わざわざ和ちゃんから離れるような真似……」
京太郎「あー……それについて、なんですけどもぉ」
咲「?」
京太郎「俺が退部断ったら、和が退部するって言い出して…」タハハ
咲「は?」
京太郎「だから、その……和が居なくなったら、お前も優希も、悲しむだろ」
京太郎「清澄のエースでもあるし、……和が抜けるより、俺の方が被害は少ないだろ」
咲「」ゴゴゴゴゴゴ
咲(自分を投げ売りしがちな優しい京ちゃんにそんな二択を迫ったら、自分以外の選択肢を選べる訳、ない)
咲(京ちゃんの優しさを逆手に取って、そんな卑怯な交渉……っ)ズズズズズズ
京太郎「で、俺が離れる前にって思ってさー……思い切って告白したんだけど」
咲「!?」
京太郎「どうでも良いからさっさと退部するって言えって……言われ…て…」グスッ…
咲「」
京太郎「極めつけに最低って言われて…はは…その通りだよな…」
京太郎「俺みたいな俺に告白されたって気持ち悪いだk」
咲「」ブツン
>>464
×俺みたいな俺に
○俺みたいな奴に
咲「あはははははははははははははははははっ!!」ズォッ
京太郎「ひやぁぁああああああ!?咲!?咲ィ!?」ガタガタ
咲「あーあーあーあーあーあー。これじゃあもう一緒に楽しめないねぇ?和 ち ゃ ん」ククク
京太郎「さ……咲ー?…咲さーん?」
咲「原村……和ぁ……」ゴゴゴゴゴゴ
優希「咲ちゃんの声が聞こえっ……ひゃぁあ!?」ビクゥッ
咲「優 希 ち ゃ ん」
優希「ははははは、はいっ!?」ガクガク
咲「和ちゃん見つけたらさあ。私の元に来てって、伝えといて」ニコォ…
優希「わわわわ、わかったじぇ。わかったから、命だけは……」ガタガタ
京太郎「どうして…こうなった……」
きっとここからのどっちの救済も……
>>473
咲「救済(物理)」
~否、優希が通りかかる直前に、和も近辺に居たのだ~
和(こ……殺される……咲さんに……っ)ガタガタ
和(逃げなきゃ……咲さんに、優希に見つかる前に……っ!)タタタタッ
和(どこへ?どこへ逃げたら…取り敢えず、部室のロッカーとかで匿ってもらってから…隙を見て…っ)
咲「ひひひ……はははぁ……」ケタケタ
京太郎「怒りに我を忘れてる……いかん、静まれ咲ーっ!」ダキィ
咲「邪魔だよ」ベリッ
京太郎(あ、あれ、一般的な成人男性並のガタイだよね俺)
京太郎(片手で、引き剥がされたんだけど)ガクガク
まぁ、多少はね?
京太郎「あ、あの……咲さん?」
咲「どうしたの京ちゃん」ミシッ…ミシッ…(足音)
京太郎「どちらへ、お向かわれに?」(揉み手)
咲「そうだねえ……まずは部室かな」
咲「網は大きい方が掛かりやすいでしょ……?」クスクスクスクス
京太郎(こ……怖えええええええ!!)
京太郎(大会の奴ら、こんなのと戦ってたってのか!)※もっとマイルドなやつです
京太郎(化け物って評されてた訳が、今んなって、分かったぜ……っ!)
咲「鬼ごっこって楽しいね!あはははははははははははははは」ケタケタ
~清澄高校麻雀部、部室~
和「助けて、助けてください!」バタァ
まこ「どうしたぁ、そんな慌てよって」
久「一刻を争う状況みたいね……説明をお願いしたい所だけれども」
和「咲さんに殺されます!!」
まこ「はぁ?」
久「ははーん…浮気でもバレた?」ニヤ
まこ「それはあんたじゃろ」
久「人聞き悪い事言わないでよ、もう」
キャッキャッ
和「この非常事態に何してるんですかっ!!」ガーッ
和「良いですか、咲さんが来ても私はここに来なかったって言ってくださいよ!?」
和「頼みましたからね!?」バタン
久「頼まれたわねぇ」
まこ「頼まれよったなぁ」
まこ「ところでロッカーにスカート挟まっちょるなぁ」
久「挟まってるわねぇ」クスクス
久「面白いから黙っときましょ」
まこ「ああ、和はここにゃ来んかったしな」
クスクス
クスクス
咲「戻りましたぁ」ゴゴゴゴゴゴ
京太郎「ましたぁ……」ビクビク
久「わあ。これまたどえらい事になってるわねえ」
まこ「禍々しいオーラが目に見えとるな……」
咲「和ちゃん、知りませんか?」ズズズズズズ
久「さあ?知らないわねえ」
まこ「おー。まったくさっぱりじゃあ」
久「」(ロッカーの方に目配せ)
京太郎(す、スカートがはみ出てる)
咲「ありがとうございます」ニッコリ
久「おやおや、何のことかしら」ニッ
のどっちある意味幸せやろ、咲ちゃんに激情をぶつけてもらえるんやから・・・
咲「のーどっかちゃん♪」
和「」ビクゥッ
咲「どーんなーにじょーぉずっにかっくれってもーぉ♪」ギュル
タァァアアアンッ!
咲「あーおいスカートみえてっるよー」(超低音ボイス)
京太郎(ろ、ロッカーを片手でぶち破った……っ!?)ガタガタ
和「あ…ああ……あ」ショワァァ…
咲「和ちゃん……」(ロッカーをこじ開ける)
咲「見 ぃ つ け た」
和「」ガクッ
和(ああ……理想郷が見える)
アハハ……ウフフ……
和(咲さんと…私)
和(優希と……先輩方)
アハハ……
和(ただ、男子なんてふしだらな存在は要らなかった)
和(そう思ってしまったのは、そんなに悪い事だったんでしょうか……)
アハハ……
咲「あはは。和ちゃん?いつまでお寝んねしてるのかなあ」
和「ひッ――――!!」ビクゥッ
和(現実―――これが――――現実――――ッ)
咲「さて、和ちゃん」
和「はっ、はひっ、はひ……っ」ガタガタ
咲「何が言いたいかは、大体わかってもらえると思うんだあ」(顔を近付ける)
和「はひ……はひっ……こ、殺さないで……どうか……」ビクビク
咲「うん、大丈夫」
咲「私、和ちゃんと反りが合わないみたいだからさあ」
和「……?」ビクビク
咲「麻雀部、辞めるね」
京太郎「な!?」
和「――――えっ」
まぁ京ちゃんがもともと連れてきたしこうなるのもしゃーない
和「そ、そんな!貴女が居ない理想郷だなんて、そんなの嘘っぱちです!」ウルッ
咲「私もね、京ちゃんが居ないこの部は嘘っぱちなんだあ」
和「ご、ごめんなさい……ごめんなさい……っ」フカブカ
咲「……和ちゃん…」
咲「謝 る 相 手 が 違 う よ ね ?」ゴッ
和「ひィ……っく……どうか……っどうかお許しくださいっ……!」(鼻水垂れ流して号泣)
京太郎「お、おう」
咲「京ちゃん、気は済んだ?何なら1、2本はイッとく?」
京太郎「い、いやいいよ!十分十分!」(何を!?何を1、2本イくの!?)
咲「優しい京ちゃんに免じて、今回は許してあげるね♪」ニッコリ
和「…あっ、ありが……っ」
咲「2度目は無いから」
和「……っ、……っ」ヒック、ヒックッ
咲「――あァ、そうだ。忘れてたよ」ハハッ
咲「和ちゃん」
和「はひぃっ!」ビクッ
咲「――――最ッ―――低。」
和「あ…………っ」
和「………っ」ジワワワワッ
和「ふえぇ……うえぇぇ……」
京太郎「……和……」
部長とまこの心労がヤバイヤバイ
京太郎(その後は……なんだかんだ、普通の日常に戻った)
京太郎(俺も部活復帰出来たし。和とも上手くやれてる……と思う)
京太郎(ただ、なんだか最近、やけに世話を焼かれる気がする)
和「須賀くん、肩はこってないですか?」
優希「お、京太郎!タコスやるじぇ!私の食べかけだがな!」
久「あら、旦那様のお出でね?」クスクス
まこ「嫁さんまだ来とらんぞ~?」クックッ
京太郎「お、おう…」
咲「京ーちゃんっ♪」ダキィ
京太郎「ふわ!?び、びっくりしたあ……」
咲「あの時抱き締めてくれて、ありがと」ボソッ
京太郎「ん、なんか言ったか?」
咲「ふふ、――秘密っ!」
カンッ!
咲さんルート完結に当たって咲さんからありがたいお言葉がいただけました
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