ID:jbBcUUQ40
総合に誤爆しちゃった
だいこう感謝です
セーラが白糸台に入学するやつの続きです
一応書きためてあるけどまあゆっくりやります
決勝戦当日、先鋒戦、開始前、控え室
セーラ「去年も一昨年も経験しとるはずやのに
決勝っちゅうんはめっちゃ緊張するな…」
菫「慣れないものだな、確かに」
照「ふぅ…じゃあ、行ってくるね」
セーラ「おう、ばっちりやってこい」
淡「照頑張って!」
尭深「お願いします!」
菫「いつも通りにな、平常心だ」
照「ん、わかってる…」
セーラ「怜は必死で向かってくると思うんや、そやから…」
照「私も必死で頑張る、それだけ」
セーラ「…ん、ありがとう、じゃあ頑張ってな」
照「あ、セーラ…大会が終わったら聞いてほしいことがあるんだけど」
セーラ「ん?なんや?」
照「…大会が終わったらね。…じゃあ、行って来ます」
セーラ「お、おう…きばってこいや!」
ガチャリ
バタン
トコトコトコ
セーラ「…聞いて欲しいこと?なんやろ??」
菫「江口?なにぼーっとしてるんだ」
セーラ「いや…なんか照が、大会が終わったら聞いて欲しいことがあるって」
菫「ん、…そうか」
セーラ「え、弘世なんか知ってるん?」
菫「さあな」
セーラ「え、それ絶対知ってるやん!」
菫「ま、とりあえずそれは忘れて応援しよう」
セーラ「う、うん…(な、なんや??)」
セーラ「(しかもなんで試合前にそんなこと…?)」
決勝戦、先鋒戦終了
アナ「白糸台高校宮永照と千里山女子園城寺怜の壮絶な叩き合い!!」
アナ「清澄高校と姫松高校は大きく出遅れました!!」
セーラ「…えらいもん見てしもたな」
菫「あぁ…なんと言っていいかわからない」
淡「照が3連荘以上出来なかったなんて信じられないよー」
尭深「でも…宮永先輩、楽しそうに見えました」
セーラ「途中完全に笑ってたよな」
菫「清澄と姫松は完全に蚊帳の外だったからな」
セーラ「この怜とは試合したくないわぁ」
菫「照しか相手できないだろこれは…」
淡「姫松のおでこちゃんも清澄のタコスちゃんも泣きそうだったねー」
セーラ「いや俺でも泣きそうになるで」
ガチャリ
バタン
照「ただいま」
セーラ「おかえり~」
菫「お疲れ様」
淡「照ーすごかったよー」
尭深「お、お疲れ様です」
セーラ「照、怜はどうやった?」
照「…すごかったよ、びっくりした」
菫「完全にお前ら二人の卓になってたな」
照「あ、うん…あ、これお菓子買ってきた」ハイ
淡「わぁ~!照いつもありがと~」
尭深「ありがとうございます」ズズッ
セーラ「正直、俺はあの卓に入りたくないなぁ」
菫「私も勘弁して欲しいな」
照「えぇ、楽しかったよ?」
照「…ほんと、楽しかった」ボソッ
場内アナウンス「次鋒戦に出場の…」
菫「さて、じゃあ行ってくるよ」
セーラ「弘世、清澄要注意や」
照「千里山と姫松は菫なら問題ないと思うけど
油断しないでね…ってするわけないか」
菫「ん、わかってるよ」
照「菫、…これが最後だね」
菫「あぁ…私に個人戦はないからな…最後の公式戦だ」
セーラ「…期待してんで」
テヲサシダス
菫「…ありがとう、江口」
アクシュ
ガチャ
バタン
次鋒戦終了後、控え室
アナ「王者白糸台高校部長の弘世菫、先鋒宮永照の作ったリードを
さらに増やして、白糸台が一人浮き!!」
アナ「白糸台高校、中堅には江口セーラが控えています!
このまま決まってしまうのかぁ!?」
アナ「姫松はエース愛宕洋榎が白糸台にどこまで食らいつけるのか!?」
淡「セーラ、実況の人に期待されてるっぽいよ~」
セーラ「当たり前や、俺やで?」ドヤァ
照「自信満々みたいで何よりだよ、セーラ」クスクス
尭深「中堅戦…愛宕洋榎さんですね」ズズッ
セーラ「愛宕に俺に荒川…大阪ばっかりやな」
照「でも、清澄の悪待ちは相当タチ悪いよ。油断禁物」
セーラ「うん、せやな。ありがとう、照」
ガチャ
バタン
菫「戻った」
照「菫、すっごくよかった!」
セーラ「弘世、会心の一撃っちゅー感じやったな!」
菫「悔いを残すのは嫌だったんだ、思い切り戦えたよ」
淡「でも菫、千里山の子はもう泣きそうっていうか泣いてたよー」クスクス
菫「あの子の打ち方は準決勝でわかっていたしな、狙いやすくて」
尭深「弘世先輩、すごくかっこよかったです//」
菫「ん、あぁ、タオルありがとう、渋谷」
尭深「い、いえ…//」
淡「尭深照れてる~♪」ヒューヒュー
尭深「や、やめてよ淡ちゃん!」アセッ
菫「ん???」
イズミチャー…
セーラ「よっしゃ、ほなどっか飛ばしてくるわ」
菫「大口叩いてないでさっさと行け」
セーラ「んもう冷たいなぁー」
照「菫はセーラが気になってしょうがないんだよ」クスクス
セーラ「あぁもう弘世、俺のことそんな好きなん?」ニヤニヤ
菫「た、叩かれたくなかったらさっさと着替えろ!」
セーラ「うっ…やっぱり覚えてたか」
淡「セーラ、忘れる方がちょっと難しいよー」
尭深「先輩、毎度言いますけど、急いでくださいね」
照「試合始まっちゃうよ、セーラ」
セーラ「わ、わかってるわ!くそー、
いつか学ランで試合に出るっていうささやかな野望が…」
菫「寝言は寝て言え、バカものが」
ガサガサゴソゴソ
セーラ「くぅ、これで終わりかと一瞬思ったけど」
照「セーラには個人戦があるからね」
セーラ「せやんなぁ…」
菫「ほら、着替えたなら早く行けって」
淡「乙女モードのセーラはほんと可愛いなぁ」デレデレ
尭深「淡ちゃん、顔がちょっと…」
淡「えー?」
尭深「…にやけすぎ」
照「ほんとだ、気持ち悪い」
淡「ちょっとー!気持ち悪いってなによー照ー!」
菫「あぁ、もううるさいうるさい」
セーラ「はいはい、ほな!」
ガチャリ
バタン
タッタッタッタ
対局室、中堅戦
セーラ「お、俺が最後か」
トコトコ
洋榎「遅刻やでー僕ちゃん」
セーラ「誰がじゃ、アホ。スカートはいてるやろ」
洋榎「おぉ。乙女モードって呼ばれてるんやっけ?」ニヤニヤ
セーラ「うっさい、黙れ」
洋榎「しかしここでセーラと当たるとはなぁ、ビックリやで」
セーラ「こっちのセリフや、でも、ま、どっちが強いか
決めるには最高の場所っちゅー感じやけど」
ちょい昼飯
ただいも
憩「うちのことも忘れんといて下さいねー今日もよろしくですー」
セーラ「おう、今日は負けへんでー」
憩「うちとしても負ける気はないですわー」
久「はじめまして、よろしくね、江口さん」
セーラ「あーえっと、清澄の竹井さん!よろしゅうー!」
久「ふふ、元気があり余ってるって感じかしら?」
セーラ「ま、そんなとこやなー」
久「お手柔らかにお願いね?」
セーラ「そっちもな~」
洋榎「ほら、さっさと座れやー」
セーラ「おう悪い悪い」
セーラ「(インハイの決勝は3回目やけど…今日が一番緊張してる)」
セーラ「(団体戦では高校生最後の試合やからか?)」
セーラ「(それとも、愛宕と最高の場所で試合ができるからか?)」
セーラ「(…それとも、)」
対局中
洋榎「はよツモれやー」
セーラ「うっさい、考えとんのじゃ」
洋榎「考えても一緒やって」
セーラ「あぁもううっさいねんお前」
久「(愛宕さんとは3回目の対局だけど、今日が一番うるさいわね…)」
憩「早くしてくださいねー」
セーラ「お、すまんな憩ちゃん」
憩「いえいえ~」
洋榎「はぁ、お前態度違いすぎやろ」
セーラ「はい無視無視、これで~」トン
タンッ!
ヒュー
バァーン!!!
久「ツモ」
セーラ「おー!それ生で見れたー!」
久「ふふ」
洋榎「せやろー」
セーラ「いやお前関係ないやろ」
憩「はい、これで」ジャラジャラ
セーラ「そやった!親かぶりやん!」
洋榎「アホやなぁお前」
セーラ「お前よりはマシやけどな」
憩「(…何年経っても変わらへんなぁ)」ゴゴゴゴ
憩「(これはちょっと黙らせなあかんわぁ~)」ドゴォォォォ!!!!!
セーラ・洋榎「!!?」
久「ん~?」
中堅戦終了後、対局室の外
洋榎「セーラ、強くなったなぁ」シミジミ
セーラ「お前もな~」
洋榎「昔とは比べものにならん、正直驚いた
さすがに…王者白糸台や」
セーラ「いやいやこっちのセリフやで~。結局俺はマイナスやもん」
洋榎「うちはちょいプラスやったけど、最後は清澄にやられたし
こんなん勝ったか負けたかようわからんわー」
セーラ「…ほんで結局俺らっていつも荒川には勝てへんのな」
洋榎「…ん、せやな」
セーラ「あいつ、さすがやな。俺やお前にはないもん持ってるっちゅーことやろ」
洋榎「あれは化け物、魔物やで」クスクス
セーラ「それ荒川が聞いたら怒りよるで…ま、勝ちたかったけどな」
洋榎「…あ、セーラ、この大会が終わったらちょっと付き合えや」
セーラ「ん?」
洋榎「その、えっと、東京案内せぇっちゅうことや!」
セーラ「なんやそんなもんお安い御用やで、任せとけ」
洋榎「ほな、また」
セーラ「おう…またな」
セーラ「…あ、俺って東京に住んでるけど
学校と寮の往復しかしてへんし案内なんかできひんやん…」
セーラ「ん~…東京出身の弘世に手伝わせるか、よし、それでいこ!」
控え室
ガチャ
バタン
セーラ「たっだいま~」
照「おかえり」
菫「おつかれ」
尭深「お疲れ様です」
淡「セーラ、ちょー可愛かったよー!」
セーラ「いや、それ麻雀の試合の感想か?」
淡「当たり前じゃん!」
照「惜しかったね、セーラ」
セーラ「ん、でも…めちゃくちゃ面白かったで!」
菫「そのようだな、個人収支では負けているくせに
なんだか嬉しそうな顔してたぞ」
セーラ「清澄のありえへん待ちとかあのおもろいツモとか荒川の魔物っぷりとか
愛宕のトラッシュトークとかやで?そら楽しいわー」
セーラ「…悔しいのは悔しいけどな」
菫「私なら頭痛を起こしそうだ…」
セーラ「けどまあ、さいっこうにおもろかったわー!」ニコニコ
照「セーラがご機嫌ならなによりだよ」
セーラ「あ、でもみんなすまん!点棒減らしてしもた」
菫「そんなことを気にするな」
照「そうだよ、あのメンツ相手でその収支なら十分」
尭深「宮永先輩の言う通りです、チーム戦ですから」
淡「1000点あれば私がなんとかするよ!」
セーラ「ふふ、お前は頼れる後輩やでー。ありがとう」
照「じゃあ尭深、淡もああ言ってることだし、
点数なんか気にしないで思い切りやってきて」
菫「渋谷、頼んだぞ」ガシッ
尭深「は、はい!//」
セーラ「固くならんようになぁ~」ナデナデ
淡「頑張ってね、尭深!」
尭深「それでは行って来ます!」
ガチャリ
バタン
セーラ「…よし、あと半荘4回や」
照「優勝まで、あと4回だね」
菫「あぁ、そうだ」
淡「私におまかせあれ!」
副将戦終了後、控え室
アナ「白糸台高校、渋谷尭深の四暗刻炸裂!!」
アナ「なんと今大会3回目の役満です!」
セーラ「さすがやなぁ、尭深は」
淡「ま、この場合ダブルだけど大会ルールがねぇ」
照「大三元、四暗刻かーすごいねぇ」
セーラ「尭深はなん四暗刻の宣言やったんやろ?」
淡「んーなんでだろ?」
照「準決勝であがったのが大三元だったからじゃない?」
セーラ「ほーなるほど、確かにそうやな。えげつないでー」
淡「味方でよかったよねー」
菫「前半戦のマイナスや細かいミスは気になるが…」
セーラ「そんな硬いこと言うなや~役満やで?」
菫「渋谷がさらに成長するためには必要なことだぞ」
照「まぁ、私もそれは気になるけど点数なんか気にしないでって
そう言って送り出したんだから、これでいいの」
菫「しかし来年はあいつがこの部をまとめていくんだから…」
セーラ「部長さんうるさいでー」
菫「わ、私はいろいろ考えて…」
照「菫の言いたいことはわかってるよ、大丈夫」
セーラ「ん、大会が終わったら鍛え直してやったらええねん
でも今は、素直によう頑張ったって褒めてやろうや」
菫「…そう、だな」
淡「ふむふむ、なるほどー」
セーラ「お前わかってへんやろー」ポカッ
淡「うぅ、痛いー」
セーラ「痛くないですー」
淡「セーラのばかー」
ガチャリ
バタン
尭深「…戻りました」
セーラ「おう、おかえり~」
照「尭深、よく頑張ったね」
菫「ん、おつかれ」
淡「尭深お疲れ様だよ~♪」ナデナデ
尭深「あ、淡ちゃん撫でないでよ//」
セーラ「お前らええコンビやなー」
尭深「そ、そうですかね」
照「うん、そう思う」
菫「あぁ、確かにな」
淡「えへへ、おまかせあれ!ってね」
セーラ「よっしゃ、ほな、淡そろそろ出番やで」
淡「うん!優勝しちゃうよー!」
照「…淡、一番気をつけなきゃいけない相手は?」
淡「えっと、…清澄」
照「うん、油断しちゃダメだよ」
淡「わかってる、牌譜はちゃんと見たし、ばっちりだよ」
照「よし、いい子だ」ナデナデ
照「ま、まだ泣くのは早いって!」アセッ
淡「う、うん!」ズズッ
菫「大星、期待してるぞ」
尭深「淡ちゃん!ファイトだよ!」
淡「ん…3連覇、絶対しようね!」
セーラ「でも、お前はそんなに気を張らんでええんや。
自然体で、いつも通りでええからな?」
淡「…セーラ、いつもありがとう」ニコッ
セーラ「お、おう…(めっちゃ可愛いな、コイツ)」
淡「行ってくる!」
ガチャリ
バタン
おっと>>51間違えとる
上に一文足して、これで
淡「…照に褒められた、グスッ」
照「ま、まだ泣くのは早いって!」アセッ
淡「う、うん!」ズズッ
菫「大星、期待してるぞ」
尭深「淡ちゃん!ファイトだよ!」
淡「ん…3連覇、絶対しようね!」
セーラ「でも、お前はそんなに気を張らんでええんや。
自然体で、いつも通りでええからな?」
淡「…セーラ、いつもありがとう」ニコッ
セーラ「お、おう…(めっちゃ可愛いな、コイツ)」
淡「行ってくる!」
ガチャリ
バタン
セーラ「ふぅ…なんか自分が試合するより緊張するわ」
照「同じく」
菫「…同意だな」
尭深「わ、私もなぜか…」
セーラ「(清澄、宮永咲か…淡、ほんまに気をつけろよ)」
セーラ「(…竜華、お前も精一杯の力を出すんやで、悔いを残したらあかんで)」
セーラ「(俺はやっぱり、…どっちかだけを応援するなんて、でけんのな…)」
菫「(おい、江口…ちょっと話がある)」コソコソ
セーラ「(ん、わかった)」コソコソ
菫「すまん、少しトイレに行ってくる」
セーラ「俺もー」
照「早く戻ってね」
菫「あぁ」
セーラ「ほら、行くでー」
ガチャリ
バタン
少し離れた、空き控え室
セーラ「…照のことやろ?」
菫「あぁ」
セーラ「清澄の子、照に絶対関係ある、俺はずっとそう思ってるで」
菫「しかし照は本当にいつもと変わらないよな…」
セーラ「そやけど、同じ長野で同じ名字でよく似た顔やで?」
菫「でもそれだけでは…」
セーラ「んーまあなぁ。ほんまに照はいつも通りやし
特に変わった様子は一切ないからなぁ」
セーラ「で、弘世は何が言いたいんや?」
菫「もし、もしな…本当に妹か、何か親族だとして…」
セーラ「…ん?」
菫「照に何かあったら、江口が助けてやれ、と言おうと思ってな」
セーラ「何かって?」
菫「あれだけ強固に否定してる照だろ?それがバレたときに
感情が爆発してしまうんじゃないかと少し心配で」
セーラ「あぁ…まあ可能性は否定できんけど」
菫「けど?」
セーラ「それは弘世の方が得意なんちゃう?
俺は一緒になってカッカしてまいそうやし」
菫「でも、それでもあいつを抑えられるのは江口だけだと思う」
セーラ「それはなんで?」
さるったか?
>>63
…ごめん
菫「それは…あいつが、…その、いや、とにかくお前に任せたいんだよ」
セーラ「まあ、やらへんってことはないけど」
セーラ「(なんや?このなんか引っかかったような気持ち悪い感じは)」
セーラ「(…弘世何を隠しとんのや?)」
菫「助かるよ。…じゃあ、戻るか」
セーラ「そやな、試合始まってしまう」
再び、白糸台高校控え室
ガチャリ
バタン
照「おかえり、始まるとこだよ」
セーラ「おう、…んっと淡はラス親で竜華が起家か」
照「うん」
菫「ふぅ…さて、どうなる」
尭深「淡ちゃんなら、淡ちゃんならやってくれます…!」
セーラ「3年二人に1年二人か、これはなかなかやな…」
アナ「清澄高校宮永咲の嶺上開花だぁぁ!!!」
セーラ「うっわ、また嶺上かい」
照「……」
菫「どんな確率だよ、全く」
セーラ「狙い撃ちしまくってるお前が言うかー」
アナ「大将戦前半、終了!」
セーラ「ふー、淡はえらい稼ぎよったなぁ」
尭深「清澄は少し地味でしたね」
菫「あぁ、どちらかと言えば姫松の猛チャージが気になるところだ」
照「…うち以外は横並びになったね」
セーラ「さてさて、後半どうなるかー」
照「……はぁ」
菫「どうした?そんなため息ついて」
セーラ「照?」
照「どうしてまたこういうことするかな…」
尭深「宮永先輩…?」
照「……ごめん、ちょっと出てくる」
菫「え、あぁ」
セーラ「…どこ行くん?」
照「ジュース買って来るだけ」
セーラ「ウソつくな」
照「なんで?」
セーラ「ほな、俺も行くから」
照「いい、来なくていいよ」
セーラ「まぁ、そう言うなって」グイッ
照「ちょ、セーラ!」
ガチャリ
バタン
照「…どういうつもり?」
セーラ「いや、それは俺のセリフや」
照「………」
照「セーラ、私が暴走したら止めてね」
セーラ「暴走?」
照「……」
テクテク
セーラ「お、おいちょっと待てやー!」
タッタッタッタ
すいません、ちょっと出掛けなくちゃいけなくなってしまった
もう少しなので、保守していただけるとありがたいです
では、すいません
ただいまー
対局室前
セーラ「……」
照「……」
咲「…っ!」ビクッ
淡「…?」
淡「え、な、なに?セーラ?」
セーラ「ちょい黙るか、対局室の中におったほうがええ」
淡「う、うん…じゃあ黙ってることにする」
咲「お姉ちゃん…」
セーラ「(…やっぱり妹か)」
照「……」パシンッ!
咲「な、なにするの!?いきなり、こんなのひどいよ!」
セーラ「お、おい照!」
照「…大丈夫、もう何もしないから」
セーラ「…ほんまにすんなよ」
照「…うん」
照「……ねぇ咲、いい加減にしてよ、もう」
咲「何を?」
照「何を?じゃない、ふざけないで、バカにしてるの?」
咲「し、してないよ!お姉ちゃん!」
照「…じゃあ、どうして白糸台以外の点数調整なんかしてるの?」
咲「ぐ、偶然だよ!そんなことできないよ」
セーラ「(点数調整?え、まさか、うち以外が横並びっていうのは…)」
照「いや、できる。咲はいつもやってたじゃない」
咲「…してない」
照「そうやって人をバカにしたようなことをして、してないって言い張って
点数調整なんかやられた人の気持ちなんかまるで無視してる」
咲「だからそんなことしてないって言ってるじゃん!」
照「してないって言い張るなら別にそれでもいいけど、
私は、そんな咲を認められないし、私にはそんな妹はいらない」
咲「…いらない?」
セーラ「照、ちょい言い過ぎちゃう?」
照「セーラにはわからないよ、そうやってバカにされたことがないから」
セーラ「…う」
淡「え、ちょっと待って、何のために点数調整なんかしてるの?
そんなことしてたら清澄は優勝できないんじゃ…」
照「どうせ、私に勝って欲しいとか、3連覇を邪魔したくないとか
そういうくだらない理由でしょ?バカバカしい」
咲「そんなこと思ってない、ね、お姉ちゃん私は何も…」
セーラ「(照はよっぽど溜め込んでたんやな…)」
照「私は咲がインハイに出てくるって知って嬉しかった
あぁ、やっと勝つ麻雀を打ってるんだな、と思ってた」
照「でも、2回戦ではプラマイゼロ、準決勝では一緒に
決勝に上がるチームを調整してた…結局咲は勝つ麻雀なんか興味ないんだ」
咲「…わ、私は、私は!」
照「咲にはがっかりしたし、呆れた」
咲「お姉ちゃん…」
照「インハイをなんだと思ってるの?みんな死ぬ気で頑張って
ここを目指してきてるんだよ、咲はそういう気持ちを全部否定してる」
照「咲なんか知らない、こんな妹は要らないし、いない。
そういう風にして咲には関わらないようにしてたつもりだけど、」
照「この状況はどうしても我慢できなかったよ、私は咲が本当に許せない」
照「…こういうことをこの後も続けるつもりなら棄権して」
咲「しない…棄権なんか…しない!するわけないよ!」
照「じゃあ、本気で打ちなさい…チームのために、自分のために」
咲「……」
照「私が言うことはもう何もないから…セーラ、行くよ」
セーラ「お、おう!あ、淡!頑張ってな」ガッツポーズ
淡「うん!頑張るよー!」フリフリ
照「淡、このバカをねじ伏せてよ。淡ならできる」
淡「ふふん♪おまかせあれだよ~!」
白糸台、控え室
ガチャリ
バタン
菫「ジュースはどうした、ジュースは」
照「あ…ごめん忘れてた」
菫「何をしに行ったかわからないだろ」
セーラ「ま、…いろいろあったんよ」
照「………」
菫「…そうか、わかった」
セーラ「すまんな」
菫「いいよ、ありがとう」
尭深「(…ジュースのみたかったなぁ…なんて)」
セーラ「(しかし点数調整がほんまに行われてるとしたら
前半戦の清澄の目立たなさにも納得がいく)」
セーラ「(そんなことを平然とやってのけるやなんて…
さすがに、照の妹やな…)」
大将戦、後半開始
セーラ「で、照はこの子は本気を出すと思ってるん?」
照「さあ…」
セーラ「(うぅ、黙ってしまいよった…)」
菫「(何があった?)」コソコソ
セーラ「(また後でな…でも多分、清澄が爆上げしてきよるで)」コソコソ
菫「(どうして?)」コソコソ
セーラ「ま、見とけ」
菫「え、あぁ…うん」
アナ「清澄高校宮永咲、脅威の6連荘!!あの宮永照を髣髴とさせる
連続和了で他家を完全に圧倒しています!」
アナ「白糸台高校ついに首位陥落!!」
セーラ「ほう、これはこれは」
照「…ん」
菫「なんだよ?」
セーラ「照の発破、効いたんちゃう?」
照「…咲はこれくらい当然にできるのにやらない
勝つと怒られるからという理由で、いつもやらない」
照「私はそれが許せなかったし、
そんなことでいちいち点数調整されたらたまったものじゃない」
菫「…やっぱり妹なんじゃないか」
照「ごめん…」
セーラ「まぁまぁ、照もいろいろしんどかったんやろ?」
照「…うん」
菫「ならもう何も言うまいて」
照「助かるよ、菫」
尭深「淡ちゃん大丈夫ですかね…」
セーラ「味方が信じてやらんと誰か信じてやるねん」
尭深「そ、そうですよね!」
照「咲は強い、でも、淡だって強い。大丈夫だよ」
菫「あぁ、そう信じよう」
大将戦終了、控え室
アナ「白糸台高校大星淡、オーラスで清澄高校宮永咲に役満直撃!!」
アナ「白糸台が清澄を僅差で上回り、史上初の3連覇達成!!!」
セーラ「あ、淡がやりよった!!」
照「優勝だぁ!!」
菫「あぁ、優勝…優勝だよ!!」
尭深「3連覇…すごい」
セーラ「よっしゃ、対局室行こ!」
照「あぁ、淡をくしゃくしゃに撫でてやりたい気分だよ!」
菫「ほら、渋谷、行くぞ!」グイッ
尭深「は、はい!//」
対局室
セーラ「淡~!」
淡「セーラぁ、わ、わたし、や、やったよぉ!!」ギュッ
セーラ「あーもうよしよし、ええ子や、ようやった!」ナデナデ
照「淡、ほんとによくやったね!ありがとう、ありがとう」ナデナデ
菫「ふふ、お前なら大丈夫だと信じていたよ」ナデナデ
尭深「淡ちゃん、すごかったよ、嬉しいね」ナデナデ
淡「え、えへへ…もうみんな私のこと好き過ぎー//」デレデレ
咲「……お姉ちゃん」
照「咲…」グイッ
ダキッ
ギュッ
咲「お、おねえちゃ、え、えっと?//」
照「頑張ったね、咲。咲の本気、すごかった」
咲「…お姉ちゃんに褒めてもらいたくて」
照「ん、よく頑張ったね」ギュウッ
咲「でも、負けちゃった…」
照「本気で打って負けたら悔しいでしょ?」
咲「うん…」
照「その悔しさがきっと咲を大きくしてくれる」
咲「…お姉ちゃん、ありがとう」
照「ほら、チームメイトが待ってるみたいだから行ってあげて」
咲「う、うん…お姉ちゃん、個人戦で戦おうね」
照「もちろん」
咲「じゃ…またね!」
タッタッタッタ
ノドカチャーン!!ウワァァァーン!!!マケチャッタヨー!!
照「…ふぅ」
セーラ「妹って可愛ええなぁ」
菫「ふむ、羨ましいものだ」
照「そんなこと…ないよ」ニヤッ
セーラ「何をにやついてんねんっ」
照「…セーラ、菫、ありがとね」
菫「私は何もしてないよ」
セーラ「俺もや」
照「ううん…二人がいてくれてよかった」ニコッ
竜華「ふーごっつい魔物に囲まれてきつかったわー」
セーラ「竜華、お疲れ」
竜華「ありがとーセーラ。おめでとう」
怜「セーラおめでとう」
セーラ「ありがと」
竜華「大星さんやっけ?準決勝のときとは別人やであれ」
セーラ「はは、ちょっとな今、覚醒しとんねん」
怜「悔しいんは悔しいんやけど、ちょっと清々しいわ」
竜華「あ、怜もなん?私もやねん」
怜「千里山としては、完敗っちゅう感じやしな」
竜華「…優勝したかったなぁ」
怜「…ん、そうやな。ずるいでーセーラばっかり3回も」
セーラ「ふふん、実力やで」ドヤァ
竜華「うわーめっちゃむかつくわー」ケラケラ
怜「ほんまやなー」プニッ
セーラ「と、怜ー頬っぺた摘むなー!い、痛いやろー」
竜華「怜、もっとセーラのほっぺ引っ張ったり!」
セーラ「りゅーかー!!」
照「あはは、セーラがいじられてる」クスクス
菫「ふはは、お似合いだよ江口」ニヤニヤ
セーラ「た、助けろやー!」
竜華「怜、まだあかんで」
怜「わかってるわー」ギューッ
セーラ「あ、あほ!めっちゃ痛いやんけ!」アワワ
セーラ「(インハイ団体戦は俺ら白糸台の3連覇で幕を閉じた)」
セーラ「(今までのインハイで一番きつくて、一番辛かった)」
セーラ「(でも一番楽しくて、一番面白かった)」
セーラ「(最高の仲間との優勝は、嬉しくて、嬉しくて、
その日の夜はこっそり泣いた)」
とりあえずカン!
とりあえず、団体戦を区切りにしておしまいです
第二部?三部かな、的な感じで続きというか照の発言の回収しつつ
ちょい話の毛色を変えていきます
またこれは時間かかりそうだけど書き上がったら投下します
最後になりましたが長時間の保守ありがとうございました、助かりました
ではまた
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません