怜「ホテルにこもってるのも暇やな。テレビでも見よか」 (138)

怜「せや!」

怜「大会期間中で忘れとったけど、今夏休みやんな」

怜「やったら、アレがやってるはずや」

怜「久しぶりに観てみよか。懐かしいわ」

怜「どのチャンネルでやってるやろな」

怜「『じゃりン子チエ』の再放送」

ピッ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397749171

怜「・・・えっ?」

ピッピッ、ピッ

怜「お、おかしいな」

ピピピピピ

怜「ど、どの局にチャンネル回しても・・・」

怜「じゃりン子チエがやってへん!」

怜「う、うわぁ!」ガタッ

怜「竜華ぁーっ!竜華ぁああああ!!」ダッ

ドンドン!ドンドン!!

怜「竜華ぁ!竜華ぁーっ!ここ開けてや!大変なんや!!」

ドンドンドンドン!!

ガチャ

竜華「どないしたんや怜!?そんなに慌てて!?」

怜「竜華ぁ!」ぎゅっ

竜華「わわっ!どうしたんや怜?」

竜華「なんか怖い目にでもおうたん?」なでなで

怜「怖いなんてもんじゃないねん!大変なんや!」ぐすっ

怜「あんな?東京のテレビではな?」

怜「夏休みなのに、じゃりン子チエの再放送がやってへんねーん!!!」

竜華「どっひゃあ!」ドンガラガッシャーン!

竜華「それホンマなんか!?」

怜「ホンマやねん!!」

怜「どこのチャンネルでもじゃりン子チエやってなかってん!!」

竜華「そんなアホな・・・」

竜華「夏休みにじゃりン子チエやってないなんて、そんな事あるわけないやろ」

ピッ

竜華「えっ?」

ピピピピ

竜華「う、嘘やろ!?」

ピッピッピッピ

竜華「う、うわぁ!」ガタッ

竜華「と、怜ぃーっ!怜ぃいいいいい!!!」

竜華「ホンマやったぁーーっ!!!」

竜華「ホンマにじゃりン子チエやってへんかったぁああああああ!!!」

怜「せやろ竜華ぁーー!!!」

怜「東京のっ!!テレビではぁっ!!!」

怜「じゃりン子チエの再放送やってないんやぁああああああ!!!」

怜・竜華「どっひゃあーっ!!」ドンガラガッシャーン!!

竜華「これやアカンで!!」

怜「せや!これはアカン!」

竜華「みんなに知らせなアカン!」

怜「そうや、この衝撃的事実をみんなに知らせなアカン!」

竜華「まずはセーラや!」

怜「たぶん部屋におるはずやな」

ドンドンドンドン!

怜「セーラ!大変や!」

竜華「起きてるか!?起きてるなら開けてぇな!」

ドンドンドンドン!

ガチャ

セーラ「なんや二人して・・・今昼寝しとったとこやのに・・・」ぼけー

怜「寝てる場合ちゃうで!!」

竜華「大変なんや!」

セーラ「大変て、どんくらい大変やねん」

竜華「東京が大変なんやーー!!」

セーラ「どっひゃあ!」ドンガラガッシャーン!

セーラ「そないな大変な事が起きとるんか!?」

セーラ「えらいこっちゃで!!」

竜華「そうなんや!」

怜「冷静に聞くんやでセーラ!冷静にや!!」

セーラ「何があったんや!?」

怜「あんな?東京ではな?」

竜華「じゃりン子チエの再放送がやってへんのやぁああああああ!!!」

セーラ「どっひゃあああああああ!!!」ドンガラガッシャーン!!!

怜「東京では!!じゃりン子チエの再放送がやってなくて!!!」

竜華「東京が大変な事なってんねぇえええん!!!」

セーラ「どっひゃああああああああああああ!!!」ドンガラガッシャーン!

セーラ「東京えらいこっちゃでぇえええええ!!!!」ドンガラガッシャーン!

セーラ「夏休みなのに!!!」

セーラ「じゃりン子チエの再放送やってないて!!!」

セーラ「どないなっとんねやあああああああああああ!!!!」ドンガラガッシャーン!

セーラ「間違いないんかぁああああ!?」

怜「二人で何度も確認したんや!」ポロポロ

竜華「やけど、どこでもじゃりン子チエやってなかってん」ぐすっ

セーラ「なんかの間違いや!!!」

セーラ「せや、せや!!たまたまこのホテルで電波が受信出来なかっただけなんや!!」

セーラ「ちょっと待っとき二人とも!!」

ピポパ
トゥルルルル
ピッ

洋榎『もしもし?姫松の愛宕洋榎言うたら、うちのことやで!』

セーラ「おう洋榎か!俺や!」

洋榎『セーラか?どないしたんや』

セーラ「それが大変なんや!!」

洋榎『何がそんなに大変やねん?』

セーラ「東京が大変やねぇえええええん!!」

洋榎『どっひゃあ!!』ドンガラガッシャーン!

洋榎『えらいこっちゃないか!!』

セーラ「えらいこっちゃで!!」

洋榎『何があったんや!?』

セーラ「今テレビ見られるか!?」

洋榎『ああ、ホテルの部屋におるからあるで』

セーラ「今すぐテレビつけるんや!」

洋榎『何かとんでもないニュースでもやってんのかいな?』

ピッ

セーラ「ニュースとちゃうで!!」

セーラ「アニメや!!!」

洋榎『アニメ?』

洋榎『アニメなんてやってへんで?』

セーラ「どっひゃあ!」ドンガラガッシャーン!

洋榎『どないしたんやセーラぁ!!』

セーラ「やっぱりやってへんかったぁあああああ!!!」

セーラ「たまたまこっちのホテルで映らんわけやなかったんやあああああ!!!」

洋榎『なにがやねんセーラ!!』

セーラ「じゃりン子チエが!じゃりン子チエがーーっ!!」

洋榎『じゃりン子チエ?・・・はっ!?』びくっ

セーラ・洋榎「夏休みやのにじゃりン子チエの再放送やってないんやぁああああああ!!!」

セーラ・洋榎「どっひゃあああああ!!!」ドンガラガッシャーン!!

洋榎『絹ぅ!絹ぅーーっ!!』バタバタ


セーラ「怜ぃいいい!!竜華ぁあああ!!」

怜「どうやったセーラ!?」
竜華「他のホテルでは、じゃりン子チエ映ったんか!?」

セーラ「それがな!!」

セーラ「他のホテルにも確認したんやけど!!」

セーラ「やっぱり東京では!!!」

セーラ「じゃりン子チエの再放送はやってないんやぁああああああ!!!」

怜・竜華「どっひゃぁあああああ!!!」ドンガラガッシャーン!!

セーラ「東京は恐ろしい所やでぇ!!!」

竜華「ホンマやなぁ。まさかこの世に夏休みにじゃりン子チエを再放送しとらん場所があるなんて」

怜「思ってもみなかったで・・・うっ!」ガクッ

竜華「・・・怜?」

怜「ハァハァ、じゃりン子チエ・・・最期に観たかった、なぁ・・・」

竜華「怜!?」ばっ

竜華「怜!怜!!しっかりするんや怜!」

怜「あってあたりまえやと・・・思てたもんが・・・無いとなると・・・」

竜華「怜!しゃべったらアカン!怜ぃ!!」

怜「さびしいもん、やな・・・」ぱたり

竜華「うちも怜がいなくなったらさびしいで!!だから、だから逝ったらアカン!!」ゆさゆさ

怜「」

竜華「怜・・・?」

竜華「怜ぃいいいいいいいいいい!!!」

うわぁーーん

セーラ「怜ぃいいいい!!死んだらアカンでぇええええええ!!!」

セーラ「うわぁああああああああああ!!!」

中断

一方、姫松では


洋榎「東京では!!」

洋榎「夏休みやのに!!!」

洋榎「じゃりン子チエの再放送が!!!」

洋榎「やってないんやぁああああああああああああ!!!」

漫・末原・絹恵「どっひゃあーっ!!!」ドンガラガッシャーン!!!

末原「えらいこっちゃないですか主将ぉー!!」

絹恵「怖いわぁ!!お姉ちゃん!!東京ホンマ怖いわぁああああ!!!」

漫「うわあああ!!末原先輩!!ホンマにどのチャンネルでも再放送してませんよぉおおおお!!!」ピピピピ

洋榎「東京はおっそろしい所やでぇえええええ!!!」

ドンガラガッシャーン!

トゥルルルル

洋榎「ゼー、ハー・・・今度は何の電話や?」

ピッ

洋榎「姫松の愛宕洋榎言うたら、うちのことやで!」

セーラ『お前毎回それ言うんか。俺や』

洋榎「セーラか!?東京でじゃりン子チエやっとらんくて、うちら大パニックやで!」

セーラ『こっちはパニックどころの話やないねん!!』

洋榎「何があったんや?」

セーラ『それが、それが・・・東京では夏休みやのに、じゃりン子チエの再放送がやっとらんショックで・・・』ぐすっ

洋榎「ま、まさか!!」

セーラ『怜が死んでしもたんやぁああああああああああ!!!』

洋榎「どっひゃあぁーーっ!!」ドンガラガッシャーン!

洋榎「怜ちゃぁあああああん!!!」

セーラ『怜ぃいいいいいいいい!!』

洋榎「なんで!なんで死んでしもたんや怜ちゃぁあああああん!!!」

洋榎「うわぁああああああ!!!」

洋榎「じゃりン子チエさえ!東京でもじゃりン子チエの再放送さえ放送してくれていれば!!!」

洋榎「怜ちゃんは死なずにすんだかもしれへんのにぃいいい!!!」

洋榎「東京の!!」

セーラ『東京の!!!』

洋榎・セーラ「アホンダラぁああああああああああ!!!」

洋榎・セーラ「どっひゃあああああ!!!」ドンガラガッシャーン!

セーラ『そんなわけで洋榎ぇーーっ!!』

洋榎「なんやセーラぁ!!」

セーラ『お前ら、お前ら・・・』

セーラ『じゃりン子チエのDVD持ってへんかぁあああああ!?』

洋榎「どっひゃあ!」ドンガラガッシャーン!

洋榎「この!!インターハイの舞台で!!!」

洋榎「東京まで!!!遠征に来とるこの時に!!!!」

洋榎「じゃりン子チエのDVD持ってきとるもんがいるわけないやろがぁあああああああ!!!」

セーラ『どっひゃあ!!』ドンガラガッシャーン!

洋榎「アホかおのれはぁあああ!!!」

セーラ『誰がアホやとボケぇ!』

洋榎「誰がボケじゃカスぅ!!」

セーラ『カスやと!?ちょっと待っとけやぁああ!!!』

ピッ

┣¨┣¨┣¨┣¨・・・

ガチャ!!

セーラ「誰がカスじゃウンコたっrぇえええええ!!!!」バキッ

洋榎「ウンコたれやとぉおおおおお!?」ドゴォ

セーラ・洋榎「どっひゃああああああ!!」ドンガラガッシャーン!!

洋榎「なんで今さらじゃりン子チエのDVDが必要なんや!?」

セーラ「じゃりン子チエのDVDさえあればなぁ!!じゃりン子チエのDVDさえあればなぁ!!!」

セーラ「怜の葬式でじゃりン子チエを観せてやれるやないかぁああああああああ!!!!」

洋榎「うわぁあああん!!怜ちゃぁああああああん!!!」

セーラ「怜ぃいいいいいいい!!!」

うわぁーん

洋榎「お前らぁああああああ!!!」

洋榎「誰か!!!」

洋榎「誰かじゃりン子チエのDVD持ってないんかぁああああああ!?」

洋榎「出せぇええええええ!!!」

洋榎「主将命令やぁあああああああああ!!!」

洋榎「この際、この際は・・・」

洋榎「VHSでもええんやでぇえええええええ!!!!!」

絹恵「お姉ちゃーーん!!!」

洋榎「なんや絹ぅううううう!!!」

洋榎「じゃりン子チエのDVDが!!!」

洋榎「見つかったんかぁーーっ!?」

絹恵「それがなお姉ちゃん!」

絹恵「なんべんも探したんやけどな」

絹恵「じゃりン子チエのDVDは・・・」

絹恵「見つからんかったわ!」

洋榎「どっひゃあああああ!!!」ドンガラガッシャーン!

洋榎「いや待てぇええ!!!」

洋榎「DVDでなくともかまへん!!!」

洋榎「VHSでなくともいい!!!」

洋榎「漫画の方でかまわぁあああああん!!!」

洋榎「探すんやあああああああ!!!」

洋榎「東京中を探し回って・・・」

洋榎「じゃりン子チエをそろえるんやぁああああああ!!!」

セーラ「俺も行くで洋榎ぇええええ!!」

セーラ「怜のためにも、怜のためにも・・・」

セーラ「じゃりン子チエをかき集めるんやぁああああああ!!!!」

洋榎「行くでセーラぁあああ!!!」
セーラ「行くで洋榎ぇえええ!!!」

洋榎・セーラ「どっひゃあああああああああっ!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨

絹恵「お姉ちゃぁあああああん!!!」

末原「うちらも主将に協力するで漫ちゃあああああん!!!」

漫「わかりました末原先輩ぃいいいいい!!!」

末原「部員には全員じゃりン子チエ持ってないか確認したんやな!?」

漫「はい、部員には。でもっ!」

末原「でもなんや漫ちゃぁあああああん!!!」

漫「一人だけ!!!」

漫「確認してない人がいるんですぅううううう!!!」

末原「誰や漫ちゃぁあああああん!!!」

末原「誰を確認してないんやぁああああああ!!!」

漫「代行ですぅーーっ!!!!!!」

末原「どっひゃあああ!!!」ドンガラガッシャーン!

末原「嫌やぁあああああああ!!!」

末原「私はあの人にじゃりン子チエ持ってないかって!!」

末原「聞きに行くん嫌やぁああああああああ!!!」

末原「でもぉ!!」

末原「人の命がかかっとることやから・・・」

末原「聞きに行かなアカンわぁあああああああ!!!!」

末原「うわああああああああ!!!!」ドンガラガッシャーン!

漫「末原せんぱぁーーい!!!」

ドンドン!ガチャ!

末原「失礼します!!」

赤坂「あっれ~?どないしたん末原ちゃ~ん?」

末原「代行ぉおおおおお!!!」

末原「代行は!!この大会に!!!」

末原「じゃりン子チエ持ってきてませんかああああああああああああ!!!!」

赤坂「え~?」

赤坂「末原ちゃん、突然頭おかしなったん?」にっこり

末原「うわあああああああ!!!」ドンガラガッシャーン!

末原「だから嫌やったんやぁあああああああ!!!」ばたばた

末原「この人に聞きにくるの嫌やったんやぁああああああ!!!!///」じたばた

赤坂「ん~。じゃりン子チエは持ってへんな~」

末原「そうですか・・・失礼しました・・・」げっそり

赤坂「『どらン猫小鉄』なら持ってきとるんやけどな~」ひょい

末原「それやぁあああああああああああああ!!!」ドンガラガッシャーン!

末原「スピンオフのやつやぁあああああああ!!!」

末原「じゃりン子チエのスピンオフの・・・」

末原「どらン猫小鉄やああああああああああ!!!」

末原「代行ぉおおおおおおおおおお!!!!」

赤坂「ん~?」

末原「それ貸してもらえませんかぁああああああああああ!!!!」

赤坂「ダーメ♪」にっこり

末原「どっひゃあああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!

赤坂「ふふっ」にこにこ

末原『主将ぉおおおおおおお!!』

洋榎「どないした恭子ぉおおおおおお!!!」

末原『じゃりン子チエは見つかりませんでしたけど!!!』

末原『どらン猫小鉄は確保しましたぁあああああああああ!!!!』

洋榎「どっひゃあ!!」ドンガラガッシャーン!

洋榎「でかしたで恭子ぉおおおおお!!!」

末原『大変でしたあああああああ!!!』

末原『ホンマに大変でしたああああああああああ!!!!』

洋榎「おおきにな恭子ぉおおお!!!」

ピッ

洋榎「セーラぁあああああ!!!!」

セーラ「なんや洋榎!!」

洋榎「うちの恭子が!恭子が!」

洋榎「どらン猫小鉄を手に入れたでえええええええええ!!!!!」

セーラ「どっひゃあああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!

セーラ「あの猫が出てくる方のやつかぁああああ!?」

洋榎「せやでぇええええええ!!!!」

洋榎「猫の小鉄が活躍する方やぁあああああああああ!!!!」

セーラ「やったやないか洋榎ぇええええええ!!!!」

セーラ「これで、これで・・・」

セーラ「怜も天国に行けるでぇええっっ!!!」

セーラ・洋榎「どっひゃあああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!

洋榎「やったで怜ちゃあああああああああん!!!!」

洋榎「うち、やったったでぇえええええっ!!!」

この翌日、愛宕洋榎の歓喜の清老頭が直撃。ちゃちゃのんが爆裂粉砕され、姫松は2回戦へと進む事となる

中断

セーラ「よっしゃ!そんなら急いでその本持って、怜ん所戻ろか!」

洋榎「せやな!一回うちらんとこのホテルに出戻りや!」


泉「・・・あれ?先輩、こんな場所でなにしてるんですか?」


セーラ「ん?」

セーラ「泉か!この大変な時に何しとったんや!!」

泉「な、何かあったんですか!?」

セーラ「なんもかんもあるかい!!めちゃくちゃや!!」

セーラ「ええか泉?東京ではな、東京ではな!!」

セーラ「夏休みやのにぃ!!!」

セーラ「じゃりン子チエの再放送がぁあ!!」

セーラ「やってへんのやぁああああああああああ!!!!」

泉「どっひゃあああ!!!」ドンガラガッシャーン!

泉「ホンマなんですか先輩ぃいいい!!!」

セーラ「ホンマやぁあああああああ!!!!」

泉「えらいこっちゃないですかぁーーっ!!!」

セーラ「えらいこっちゃでぇええええええ!!!」

セーラ「そんで、そんで・・・」ぐすっ

セーラ「怜が死んでもうたんやぁああああああ!!!」

泉「どっひゃああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!!!

泉「園城寺先輩ぃいいいいいい!!!」

泉「また死んでもうたんですかぁああああああああああああ!!!!」ドンガラガッシャーン!!!

セーラ「そんなわけで、俺らは今じゃりン子チエのDVD探しとったんやけど」

洋榎「誰も持ってなかったんや」

セーラ「そんでも、どうにか『どらン猫小鉄』だけは見つけたところで・・・」

泉「あ、じゃりン子チエのDVDなら、私持ってますよ」

セーラ「・・・は?」

セーラ「は?」

泉「ん?」

洋榎「えっ?」

泉「え、ん?」

セーラ「泉」

泉「はい」

セーラ「なんて?」

泉「じゃりン子チエのDVDなら、私持ってますよ」

セーラ・洋榎「どっひゃあああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!!

セーラ「先に言えやぁあああああああああ!!!!」ドンガラガッシャーン!

洋榎「ちゃうわボケぇえええええ!!!!」

洋榎「うちらに聞く前に自分の後輩に確認せんかいボケコラぁああああああ!!!!」

セーラ「誰がボケじゃアホコラぁあああああ!!!」

洋榎「誰がアホやカスコラぁあああああ!!!!」

セーラ「カス言うたかウンコたれゴルぁあああああああ!!!」バキッ

洋榎「ウンコたれやとおおおおおおおお!!!!」ドカッ

セーラ・洋榎「どっひゃあああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!!

セーラ「泉ぃいいいいい!!!」

泉「は、はいっ!!」

セーラ「じゃりン子チエのDVDはどこにあるんやぁああああああああ!!!!!」

泉「が、学校の寮のあります!!」

セーラ「なんでDVD持っとるんやぁああああああああ!!!!」

泉「実家からの仕送りですぅううううううう!!!!」

セーラ「どっひゃあ!!」ドンガラガッシャーン!

泉「今月の!!!実家からの!!!仕送りのダンボールの中に・・・」

泉「唯一入ってたのがじゃりン子チエのDVDボックスでしたああああああああああああ!!!!」

セーラ「どっひゃあああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!!!

セーラ「泉ぃいいいい!!!!」

泉「なんですか先輩ぃいいいいい!!!」

セーラ「お前の実家、どうなっとるんやぁああああああああ!!!」

泉「どっひゃぁあああ!!!」ドンガラガッシャーン!

セーラ「だがでかしたで泉ぃいいいいいい!!!」

泉「ありがとうございます先輩ぃいいいいいい!!!!」

セーラ「そんなら!!!」

セーラ「そのDVDボックス!!!!」

セーラ「取ってきてくれぇええええええええええ!!!!」

泉「えっ!!!!」

泉「取ってくるって・・・」

泉「今からですかぁああああああああああああ!!!?」

セーラ「せやぁあああああああああ!!!!!」

セーラ「今すぐにやぁああああああああああああああああ!!!!」

泉「どっひゃあああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!

セーラ「新幹線!!!いや・・・」

セーラ「飛行機使えぇええええええええええ!!!!」

セーラ「飛べやぁああ泉ぃいいいいいいいいい!!!!」

セーラ「空輸やぁああああああああ!!!!」

セーラ「じゃりン子チエのDVDボックス!!!」

セーラ「ジャンボジェットで空輸してくるんやぁああああああああああ!!!!!」

泉「わかりましたああああああああああああ!!!!」

泉「二条泉、先輩の命令に従い!!!!!」

泉「迅速にじゃりン子チエのDVDボックスを取って参りますぅううううううう!!!」

セーラ「飛べぇえええええ泉ぃいいいいいいいいい!!!!」

泉「飛びますぅうううううううううううう!!!!」

泉「どっひゃああああああああああああああああああ!!!!!」


ドンガラガッシャァアアアアアアアアン!!!!


ガチャ!
バタン!

洋榎「恭子ぉおおおおおおお!!!」

恭子「主将ぉおおおおおおおお!!!!」

洋榎「例のブツはぁあああ!!!」

洋榎「例のブツはどこにあるんやぁあああああああああ!!!!」

末原「これですぅううううううう!!!!」

末原「これが!!!」

末原「『じゃりン子チエ』のスピンオフの!!!」

末原「『どらン猫小鉄』ですぅうううううう!!!!」

洋榎「どっひゃあああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!

洋榎「恭子!恭子!!これ!!!お前!!!!」

洋榎「ちゃうでぇえええええ!!!!」

洋榎「『どらン猫小鉄』やのうてコレ!!!」

洋榎「『サイボーグクロちゃん』やないかぁああああああああ!!!!」

末原「どっひゃあああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!

洋榎「猫違いやぁああああああああああああ!!!!」ドンガラガッシャーン!

末原「うわああああああああああ!!!!」

末原「またやぁあああああああ!!!!」

末原「また代行に一杯食わされたぁあああああああああああ!!!!」

末原「掴まされたぁああああああああああ!!!!!」

末原「またパチモン掴まされたぁああああああああああ!!!!!」

洋榎・末原「どっひゃあああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!!

末原「漫ちゃぁあああああん!!!!」

漫「せんぱぁあああい!!!」

末原「またや!!また私!!!」

末原「代行に騙されてもうたわあああああああ!!!!」ドンガラガッシャーン!

漫「せんぱあああああああああい!!!!」

洋榎「絹ぅううううううううう!!!!」

絹恵「お姉ちゃああああああああん!!!!」

洋榎「またやぁあああああああ!!!!」

洋榎「また恭子が代行にからかわれたわあああああああああああ!!!」

絹恵「どっひゃあぁあああ!!!」ドンガラガッシャーン!

末原「代行ぉおおおおおおおお!!!!」

赤坂「末原ちゃんまた~?どないしたん~?」

末原「これ!!これぇ!!!」

末原「どらン猫小鉄やのうて!!!」

末原「サイボーグクロちゃんやないですかあああああああ!!!!」

赤坂「あら~」

末原「どうなってるんですかあああああああああ!!!」

赤坂「間違ったったみたいやな~」にっこり

末原「どっひゃあああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!

赤坂「・・・ふふっ♪」ぞくぞくっ

洋榎「でも大丈夫やあああああ!!!」

洋榎「千里山の!!!一年生の子が!!!」

洋榎「じゃりン子チエのDVDボックス持っとったんやぁあああああああ!!!!」

末原「や・・・」

「やったぁあああああああああ!!!!」ドンガラガッシャーン!

真瀬「てめぇらうっせえのよー」


トゥルルルル
ピッ

セーラ「俺や!!」

泉「先輩!私です!泉です!!」

セーラ「どないや泉!!飛行機乗れたか泉!!!」

セーラ「飛べるんか泉ぃいいいいいい!!!」

泉「それが!それが!!!」

泉「天候が荒れて!!!!」

泉「飛行機が全部飛びませんーーっ!!!!!」

セーラ「どっひゃあ!」ドンガラガッシャーン!

泉「新幹線も止まりましたぁああああああああ!!!」

セーラ「どっひゃあああ!!」ドンガラガッシャーン!!

セーラ「なんでやぁああああああ!!!」

セーラ「さっきまで晴れとったのに!!!」

セーラ「ピーカンやったのに!!!」

セーラ「なんでそない急に荒れるんやぁあああああああああ!!!!」

泉「それが!!!」

泉「誰かが!!!!」

泉「役満和了ったみたいなんですうううううううううう!!!!!」

セーラ「どっひゃあああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!!!!

セーラ「なんでやああああああああ!!!!」

セーラ「なんで誰かが役満和了ると!!!!」

セーラ「必ず!!!!!」

セーラ「天気が荒れるんやぁああああああ!!!」ドンガラガッシャーン!

泉「わかりませんんんんんんーーーーっ!!!!」

セーラ「こうなったら泉ぃいいいいいい!!!」

泉「はい先輩ぃいいいいいいい!!!」

セーラ「走れぇええええええ!!!!!!!」

セーラ「飛べへんのやったなら!!!」

セーラ「大阪まで!!!!」

セーラ「走るんや泉ぃいいいいいいいいいい!!!」

泉「はいぃいいいいいいい!!!」

泉「走りますぅうううううううううう!!!!」

泉「どっひゃあああああああああっ!!!」

ドンガラガッシャーン!

セーラ「うわぁあああああああ!!!!」

セーラ「八方ふさがりやああああああああああ!!!!」

セーラ「どうやっても!!!」

セーラ「今日中に!!!」

セーラ「じゃりン子チエを観る事はできへんのかあああああああ!!!!」

セーラ「どっひゃあああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!

洋榎「諦めるのはまだ早いでセーラあああああああ!!!」

セーラ「どういうこっちゃ洋榎ええええええええ!!!!」

洋榎「うちらには!!!」

洋榎「まだ!!!!」

洋榎「最終手段があるやろぉおおおおおおおおおおおお!!!!」

セーラ「せやぁああああああああ!!!」

セーラ「こんな時には!!!」

洋榎「アイツしかおらん!!!!」

洋榎「行くでセーラぁあああああ!!!!」

セーラ「ついて来いや洋榎えええええええ!!!!」

セーラ・洋榎「どっひゃあああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!!

ドンドンドンドン!

セーラ「浩子ぉ!!!おるかぁああああ!!!」

ドンドンドンドン!

洋榎「一大事なんや浩子おおおおお!!!」

ガチャ

浩子「なんですのん騒々しい」

セーラ「驚かずに聞けよ浩子ぉおお!!」

浩子「はぁ」

セーラ「かくかくしかじかの!!」

洋榎「まるまるうまうまで!!!」

セーラ「東京では!!夏休みやのに!!!」

洋榎「じゃりン子チエの再放送がやってないんやぁああああああ!!!」

セーラ・洋榎「どっひゃあ!!」ドンガラガッシャーン!

洋榎「そんでぇええええええ!!!」

セーラ「そのショックでぇええええええ!!!」

洋榎「怜ちゃんがああああああああ!!!」

セーラ「死んでもうたんやぁああああああ!!!」

セーラ・洋榎「どっひゃあああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!!!

浩子「また園城寺先輩死んでもうたんですか?」

洋榎「せやあああああああああ!!!!」

セーラ「なんとかしてくれ浩子ぉおおおおおおおお!!!!」

浩子(また無茶苦茶言いよるわこの人ら・・・)

浩子「そんなん今すぐに観たいんでしたら、動画サイトでネット配信しとるの観ればええんちゃいます?」

セーラ「そ、」

洋榎「そ・・・」

セーラ・洋榎「そんな手があるんかぁあああああああ!!?」

セーラ・洋榎「天才や浩子ぉおおおおおお!!!!」

セーラ・洋榎「どっひゃあああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!

セーラ「竜華ぁあああああああああ!!!!」

セーラ「じゃりン子チエが!じゃりン子チエが!!」

セーラ「今すぐ観れるらしいでぇえええええ!!!」

竜華「ホンマなんかセーラぁああああああ!!!!」

セーラ「浩子があああああああ!!!」

セーラ「浩子が手配してくれとるんやぁあああああああ!!!」

竜華「フナQぅうううううううううう!!!」

竜華「さすがやでフナQぅううううううううう!!!」

浩子「恐れ入りますわー」

竜華「怜ぃいいいいいいいい!!!!」

竜華「聞こえるか怜ぃいいいいいいいいいい!!!!」

竜華「うち!!うち!!」

竜華「天国の怜にも!!!聞こえるくらい叫ぶでぇえええええ!!!」

竜華「東京でも!!!東京でも!!!!!!」

竜華「じゃりン子チエが観れるみたいやでぇええええええ!!!!」

竜華「どっひゃあああああああああっ!!!」ドンガラガッシャーン!

むくり

怜「聞こえたで竜華ーーっ!!」

竜華「怜ぃーーっ!!」

怜「竜華ぁ!」ぎゅっ
竜華「怜ぃ!」ぎゅっ


セーラ「奇跡やぁあああああああああ!!!!!」

セーラ「奇跡が起きたんやあああああああああ!!!」

洋榎「感動やぁあああああああああああ!!!」

ガラッ(窓)

セーラ「夕焼け空やぁああああああああああ!!!!」

洋榎「晴れたでぇえええええええええええ!!!!」

セーラ「なんて美しい夕日なんや!」

洋榎「うち、こんな綺麗な夕焼け初めて見るわ!!」

竜華「きっとうちらが起こした奇跡の夕日なんやね」

怜「ホンマ、綺麗やな」

絹恵「おーい、お姉ちゃーん!」
末原「主将ー!」
漫「大丈夫でしたかー!」


洋榎「絹!恭子!漫ちゃん!」

洋榎「こっち来て見てみい!綺麗な夕日やでー!」ぶんぶん

セーラ「ははっ!こない綺麗な夕焼け、窓辺で座って見てるんわもったいないわ!」

洋榎「そんならどないするんや?」

セーラ「みんなで・・・」

セーラ「みんなで、夕日に向かって走ろうやないか!!」にっ

セーラ「ほーら!俺が一番やーっ!!」ダッ

洋榎「あ、待てやセーラ!」タッ

絹恵「あははっ!待ってぇなお姉ちゃん!」タッタッタ

末原「うちらも走るで漫ちゃん!」

漫「はい先輩!」ダッ

竜華「うちらも行こか、怜?」

怜「うん。竜華といっしょなら、私どこまでだって走れるで!」

セーラ「はははは!」
洋榎「はっはっは!」
絹恵「あははは!」
末原「ははっ!」
漫「あはは!あははっ!」
竜華「あはははは!」
怜「ははっ!」


夕日の中を走る少女たち
勝ち上がれば互いを潰し会わねばならぬ立場ではあるが
今この瞬間だけは
この夕闇の中でだけは
互いに笑いあうことができる
互いの友情を確かめあえる
間もなく陽は沈み
夜が明ければ闘いが待っているのだから
それでも、今この瞬間だけは・・・

浩子「そんで、園城寺先輩。じゃりン子チエの配信、有料ですけど観ますか?」

怜「あ、そんならいらんわ」

「「どっひゃあ!!」」
ドンガラガッシャーン!


泉は青森付近で道に迷っていたところを保護されましたとさ

めでたしめでたし

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