さやか「貴方が好きです」 恭介「ごめん、今は女に興味ないから」(130)

さやか「そうなんだ」

仁美「つまり、上条君、ホモだったんですねーーーーーー!!」ダッシュ

恭介「え、ちょっ、志筑さん。違っ」




翌日

中沢「上条、お前ホモなんだってな。学校中で噂になってるぞ」

恭介「僕はノーマルです。普通なんです」ブツブツ

まどか「さやかちゃん、気を落とさないで」

まどか「上条君みたいな人はマイノリティのはずだから、次はきっとさやかちゃんを好きになってくれる人が現れるよ」

さやか「あの、まどか。それ誤解なん」

まどか「な、なんなら私がさやかちゃんの嫁になってもいいし」

ほむら「まどか!?」

さやか「うん、ありがとう。気持ちだけ受け取っておくよ」

翌日

女子1「ねぇ、美樹さん。昨日から鹿目さんと付き合い始めたんだって」

さやか「え、なんのこと」

女子2「前々からあやしかったもんねー。いっつもイチャイチャしてるし、嫁だ嫁だって宣言してて」

女子2「やっとあるべき形に収まったかって感じ。私、応援するからね」

さやか「いや、だから誤解」


まどか「でね、さやかちゃんの失恋の痛みを埋めるために私がさやかちゃんの恋人に」

さやか「そこのまどか、なに言ってんの」

            -‐'´, - 、     ヽ  
          /   「          ヽ 
.           /  / /ハ  ヽ    ヽ   ヽ          ――――― - .、
         l /  // lヽ、  l ヽ   ヽ   !          `ヽ
          l l   l  ヽヽヽ ト、 l    lヽl        ,,. ―ヽ ,r      \
.        / l   l  ‐-ヽヽヽ!-ヽト、ヽ l ヽ    /          i  ヽ ヽ  ヽ ヽ
        /  ハ  l,yr=ミ:、   ヽl/行ミtト、j ハ ヽ  l      /    |   ヽ ヽ   ヽヽ
.         {   ! ハハ :{_ヒri} ´  ヒrリ.》 l /)、 }  | l/ :l / :/  , /| .!   i l ヽ   l l
       ヽ l ヽトゝ ̄´ {ニニィ`¨´ ノイ !  /  |     i  / /  l |i   i i、 ヽ  .l .|
.         ヽl l l ト、  {  .Y  / l l /   .l     i  l /, --tt-,  | l|_l__i  | .|、
.          ) l / l >r ゙こ/ r< !   l l {   / ,  r 、 i / ´   ヽ ヽ | ,リ_.Vi  ,| ,iヽ
.       -イ ノ  ノ _「`ー┬‐ ´|_ lヽ、ヽ  ヽ l/.| / } i  |,yr=ミ:、  ヽ |l/行ミ , リ .|
.         / / l イ l´_,>‐、」_,r―-.、ト ! !   l  レヾ、_ ヽ .i| :{_ヒri}    vヒrリ.》l / l,リ
        (  ,イ  ヽ「: : : : : : [:]: : : : : : :〉! !ハ l   ヽ i、  ヾ  ̄´    .i`¨´/ /l .|     さやか~w
.         `/ \ l|: : : : ; イ|:ト、: : : : / ノノ  ∨    V l ヽ     {ニニニィ'  ノ V
        /  ヽ リ`ー‐1:l l:l |:l`ー′ ヽ/   \    .レv \   {   V , イl  
      \ ̄`ヽl      l:l ̄ ̄l:l      レ'´ ̄ /  / ヽ  `ヽ ゙こ三/レ'  l,! 
       ヽ  l      L!   L!    l   / ,. イ   ヽ      Li ヽ、  

まどか「殴ることないじゃない」

さやか「人を勝手にレズ扱いしないでくれるかな」

まどか「いいじゃん。上条君よりも、女の子にモテるんだし」

さやか「毎年ホワイトデーが大変で……って、それは関係ないでしょ」ベシッ

まどか「あひんっ」

仁美「さやかさん、あの、教室でそういうことはちょっと」

さやか「ああ、ごめんね。まどかが変なこというから」

仁美「SMプレイは放課後にしてくださいまし」

さやか「違うからっ」ボカッ

仁美「あひんっ」

中沢「上条、お前本当にホモじゃないんだな」

上条「クドい」

中沢「男子中学生の癖に、女にも男にも興味がないだなんて異常だぜ」

上条「今はバイオリンで忙しいんだ。これまでの遅れを取り戻さないと。女子と付き合ってる暇はない」

中沢「おーおー、オナヌーで済ませようってか」

上条「オナヌーもしない」

中沢「不能か。かわいそうに」

上条「違う」

上条「入院長かったから、すっかり慣れちゃってね。やらなくても平気なんだ」

中沢「オナヌーしなくても平気……病院……ま、まさか。白衣の」

上条「違う!」

中沢「白衣の医者と夜な夜な」

上条「だから、僕はホモじゃない」

中沢「女医って発想にならないあたり、素質ありそうだけどなぁ」

上条「ねぇよ、バカ」

中沢「女子もいっぱいいる教室で、なに話してんだろうな。俺ら」

上条「ああああ、違うんです。僕は変態なんかじゃない。そんな目で見ないで」

中沢「この世で一番気持ちい事を自ら捨てるなど愚の骨頂」

恭介「セクロスよりか?」

中沢「当たり前だろ!」

恭介「え?」

中沢「ん?」

中沢「あ、そろそろチャイム鳴るな。席付けよ」

恭介「いや、待て。気になること言い残して去ろうとするな」



まどか「すごい会話してるね。男子」

さやか「ああ、中沢の馬鹿が恭介に移る」

ほむら「大丈夫。あなたで耐性ついてるから」

さやか「それもそうか」

ほむら「言い返してよ。なんだか悪いこと言ったような気になっちゃうから」

まどか「バカなところも可愛いよ」

妹「はーっ・・・はーっ・・・はーっ」

妹友「うんうん、お尻もおまんこもグチョグチョで、いやらしい格好だね」

妹友「そんなにお尻いじりがよかったの?」

妹「・・・・」

妹「は、い・・・」

妹友「ふうん、そっかあ。でもそんなにアナルひくつかせて、アナルビーズじゃ足りないのかな?」

妹友「・・・じゃんっ!」

妹「!あ・・・その、バイブ・・・」

妹「ん、う・・・・」モジモジ

妹友「んん?何かなあ、何が言いたいのかな?」

誤爆しました

本当に申し訳ない

数日後

男子1「おはよう、ホモ条」

上条「ホモ条じゃない。上条だ」

中沢「すっかり馴染んだな。そのあだ名」

上条「人の噂も75日。もう少し耐えるか」

中沢「75日もあったら、あだ名も定着するな」

上条「中沢、俺はどうしたらいいんだああああああ」

中沢「いきなり抱きつくな。胸を貸すなんて言っていない」

中沢(こいつ、スキンシップ過剰なところあるんだよな。そういうところがホモっぽいと思われる原因なんだが)

上条「中沢?」

中沢「よく見るとお前、可愛い顔してるな」

上条「え? なに、なんだ急に」

中沢「今日、ウチ遊びに来いよ」

上条「いや、バイオリンの練習があるから。それに、なんか今日のお前鼻息荒いから近寄りたくないよ」

中沢「分かった。俺がお前んち行く」

上条「丁重にお断りします」

まどか「はぁ、最近さやかちゃんが胸揉んでこないし、抱きついてこない」

ほむら「あの、こう?」モミモミ

まどか「ほむらちゃん、セクハラで訴えるよ」

ほむら「ご、ごめんなさい」

まどか「ねぇ、さやかちゃん。なんで? なんで、揉まないの!?」

さやか「最近のあんたマジっぽいから、怖くて触れないんだよ!」

まどか「はあ、なんでさやかちゃん男じゃないの?」

まどか「こんなの絶対おかしいよ」

さやか「失礼なこと言われてるなー」

まどか「私の初恋返して!」

さやか「知るか!」

まどか「じゃあ、責任とってちょっとオランダ旅行に行こう!」

さやか「何をする気だ!」

ほむら「まどか、私が一緒に行くから」

まどか「邪魔だから来ないで」

ほむら「……はい」

まどか「さやかちゃん、大丈夫。私のお年玉貯金で旅費くらい……って、あれ?」

仁美「逃げましたわ。攻めるのは得意なのに、攻められるのは苦手みたいですわね」

まどか「乙女だねぇ」

仁美「可愛いですわぁ」

まどか「そういえば仁美ちゃん、ノーマルだったんだね」

仁美「すごく失礼なこと言われていますわね」

まどか「上条君のこと、どうして好きになったの?」

仁美「さやかさんのお友達になってしまったせい、ですわ」

仁美「さやかさん、隠してるつもりで態度に出てるじゃないですか」

まどか「意外な一面だよね。がさつなのに、変なところ乙女で不器用なんだよね」

仁美「そのくせ全然告白しないで、気になってるのは幼馴染だからですよーって、小学生かってのですわ」

仁美「そんなことしてるうちに他の女に取られますわよ。上条君、美形ですし」

仁美「もしも取られたら、さやかさんどうなってしまうのでしょう」

仁美「強がって平気なフリして、部屋で泣いちゃうのかしら」

仁美「まどかさんや私に泣きつくのでしょうか」

仁美「取られてから自分の気持ちに気づいて涙を流すのか」

仁美「そうやって上条君のことを考えているうちに胸がドキドキしてきて」

仁美「初めての感覚。ああ、恋するってこういうことなんですねって気付いたのです」

ほむら「いや、その理屈はおかぐふぇあっ」

まどか「ほむらちゃん、ちょっと静かにしてて。仁美ちゃん、それは恋だよ」

仁美「でもですね、この間振られたじゃないですか」

まどか「上条君、酷いよね」

仁美「フラれた瞬間、なんか色々冷めちゃって」

仁美「思わずホモ扱いして逃げちゃいました」

まどか「あー、あるある」

ほむら(あるの?)

仁美「そんな自分の行動が恥ずかしくて、自分を正当化するために事実をねじ曲げようとして」

仁美「なんだか色々こじれちゃいましたわねぇ」

まどか「やっちゃったものは仕方ないよ」

ほむら「ようやく分かった。あなた達、上条恭介で遊んでたのね」

まどか「ちがうよぉ」

仁美「過失の積み重ねですわ」

仁美「ところで、今日はお稽古事ありませんの。今日は放課後ご一緒できますわ」

まどか「てぃひひ、久しぶりだね。じゃあ、さやかちゃん捕まえて」

まどか「ほむらちゃんも来るよね」

ほむら「ええ、構わないわ」

中沢「ん、メールか………」

中沢「ふぅ」

恭介「なんだよ」

中沢「仕方ねーから、ホモ扱いされない方法伝授してやる」

恭介「いきなりなんだよ」

中沢「放課後、ナンパしに行くぞ」

恭介「なんでだよ」

中沢「いいから任せろって」

恭介「心配だ……1時間だけ付き合う」

中沢「みじけぇなぁ。その代わり、俺の言うとおりに動けよ」

恭介「はいはい。はぁ、厄日だ」

さやか「仁美が放課後まで付き合うって珍しいね」

仁美「これでも放課後遊べる日を作るよう努力していますのよ」

まどか「お嬢様も大変だねぇ」

仁美「今日はお天気もいいし、公園でのんびりしませんか」

仁美「飲み物くらいでしたら奢りますわよ」

さやか「おお、太っ腹」

まどか「やったね、さやかちゃん……うん、露骨に距離取られると少し傷つくかな」

さやか「抱きつきにこられるとついね」

ほむら「まど、まどか。良かったら私に抱きついて」

まどか「ごめん、柔らかくないとちょっと。抱きついても楽しくないかも」

さやか「ふぁ~。公園のベンチでお天道様に当たってのんびりするのもいいですなぁ」

仁美「はい、午後ティー」

さやか「あんがと」

まどか「ほむらちゃんミルクとレモンどっちがいい?」

ほむら「どっちでもいいわ。良かったら、半分づつ」

まどか「間接キス狙いかな。そういうの良くないと思うな」

ほむら「いや、その、そんなんじゃ」


「ねぇ、そこの子達。今、ヒマ?」

ほむら「あら、この声って」

さやか「なにやってんの。なかざ……なにしてんの、恭介」



恭介「ナンパの付き添いだそうです」

中沢「君、かわうぃーねー。ねぇ、僕と付き合わない?」

まどか「ごめん、私レズなんだ」

ほむら「まどか、わたし」

まどか「わたし、女の子とはちょっと」

ほむら「ちょっと。わたし、まだ何も言ってないんだけど!」

仁美「まどかさん、モテモテですわね」

さやか「バイオリンの練習が忙しいからって人を振っておいて、こんなことしてるんだ?」

恭介「いや、本当はさ。帰って」

さやか「言い訳なんて聞きたくない」

恭介「そんなつもりじゃ」

さやか「………ねぇ、私ってそんなに魅力ないのかな?」

恭介「そうじゃなくて、さやかは家族みたいなものっていうか急に言われても困るっていうか」

さやか「このホモ野郎」

恭介「冤罪だ。さやかは分かってるはずだろ」

恭介「ナンパだって中沢がナンパしまくればホモ疑惑晴れるからって無理やり」

さやか「本当かなぁ」

恭介「本当だって」

さやか「証拠は?」

恭介「どうやって証明しろって言うんだよ。中沢に証言させるか?」

さやか「わかった。信じる」

恭介「ほっ」

さやか「じゃあさ」

さやか「私と付き合ってるフリしよう」

恭介「はぁ?」

さやか「異性の恋人がいれば、同性愛疑惑もそのうち廃れるでしょ」

さやか「ちょうど私もまどかのせいでレズ扱いされてるしね。お互いに利用し合おう」

恭介「え? え?」

さやか「心配しなくても、フリだよフリ。本当に付き合うわけじゃないよ」

恭介「そんな顔赤くして言われても」

さやか「赤くないっ」

恭介「赤いよ」

さやか「夕日のせいだ」

恭介「これ以上は不毛な言い合いになりそうだからこれくらいにしておこう」

さやか「本当に赤くない。フリだけなんだから」

さやか「恭介のことなんか全然好きじゃないんだからね」

恭介「この間告白されたような?」

さやか「アンタがボンクラすぎて千年の恋も冷めたわ。もうなんとも思ってない」

まどか「さっそく痴話喧嘩だよ」

仁美「ああ、上条君をさやかさんにとられてしまいましたわ」

まどか「本当はなんとも思ってないくせに。二人の関係も、これで元に戻るかな」

仁美「どうでしょう。後は本人たちの問題ですわ」

仁美「ご苦労でしたわ。下僕28号」

中沢「お役にたてて光栄にございまする」



ほむら「蚊帳の外寂しい」

翌日

まどか「おはよう、さやかちゃん。上条君」

上条「おはよう鹿目さん」

まどか「さっそく一緒に投稿してるんだね」

さやか「あくまでも、ホモレズ疑惑の解消が目的だからね」

上条「いつまで続ければよいのやら」

さやか「さぁ? でもやるからにはとことんやるからね」

上条「はぁ、面倒くさい」

さやか「演技とは言え、さやかちゃんの恋人になれるんだよ。喜ばんかい」

上条「気分的には妹と恋人ごっこしてる気分」

さやか「お、お兄ちゃん」

上条「悪乗りするな」

仁美「あらあら、朝からお熱いですわね」

ほむら「朝からバカップル見るなんてね」

まどか「あーあー、妬けちゃうなぁ。さやかちゃん、本妻は上条君でいいから私を妾にしてよ」

さやか「だからー、これは演技なんだって。ホモレズ疑惑を消すための」

恭介「でも、この間」

さやか「あーもー、お兄ちゃんうるさい。黙れだまれー!」





さやか「お兄ちゃんのことなんて、全然好きじゃないんだからねっ!!」

おわり

なんか変な方向に行ってしまったぜ
さや恭オチになんとかおさまって良かった

半年後


恭介「ねぇ、さやか」

さやか「なに?」

恭介「僕たち付き合っていないんだよね」

さやか「そうだよ、演技だよ」

恭介「お互いの両親にまで付き合ってるなんて嘘つくのはやりすぎじゃないかな」

さやか「やるからにはとことんやらないと」

恭介「君と僕の両親ノリノリなんだけど。嘘でしたってどんどん言いにくい雰囲気に」

さやか「なるようになるよ」

恭介「ほむぅ……」

まどか「最近マミさんに抱きつくのがマイブーム」

マミ「もう、仕方ないわね。妹が出来たみたいで悪い気はしないけど」

まどか「お姉さまって呼びましょうか?」

マミ「え、えぇ、構わないわ」

まどか「おねぇさまぁ、今夜は帰りたくなぁい」

マミ「……と、泊まって行ってもいいのよ」

まどか「マミさん、上向いて首筋叩いてどうしたんですか?」

杏子「最近、ほむらがやけに優しい」

ほむら「昔からこうよ」

杏子「そうか?」

ほむら「そうよ」

杏子「ふぅん」

ほむら「きょ、今日も泊まっていくのよね?」

杏子「迷惑なら帰るぞ」

ほむら「誰も迷惑だなんて言ってないじゃない。そもそも若い女の子が一人で」

杏子「説教は止めてくれ。耳が腐る」

杏子「しかし、布団買ってきた方がいいかな。いつまでも(二人で)一緒の布団ってわけにはいかないだろ」

ほむら「必要ないわ」

杏子「それくらいの金なら持ってるぞ」

ほむら「必要ないわ」

杏子「そうか?」

ほむら「勿体無いじゃない。無駄遣いしちゃダメよ」

杏子「まー、ほむらが同じ布団のままでいいって言うならいいけどな」

ほむら「ふんっ」



杏子「最近まどかはマミに付きっきりだもんな。さみしいのか?」

ほむら「そんなことないわ」

杏子「そうかい。ま、いいさ。一緒にいてやるよ」

杏子「二人の方が寂しくないもんな」

おわり

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