凛「Linkラジオ、まだまだ続くよ」(67)

第1回
第2回

凛「第3回Linkラジオ、始まるよ」


凛「前回はたくさんのお便りとこんにゃくをありがとう」

凛「おでんに五目に金平に…」

凛「みんなでおいしく頂きました」

凛「…それでも山のように残ってるけどさ」


凛「あんまりプロデューサーをいじめるのはやめてあげてね」

凛「じゃあ最初は独り言のコーナー、いくよ」

凛「昨日のおでんパーティ、聞いてくれる?」

凛「こんにゃくが何故か大量に届いたからさ、おでんを皆で食べたんだ」


凛「ちひろさんが用意してくれてね。いくつか鍋を使って、大人数でおでんを囲むんだよ」

凛「その鍋は私の他に、奈緒と加蓮、かな子と法子と、楓さん」

凛「寒くなってきたしね、熱々のおでんはいい物だよ」

凛「そう言ったらさ…楓さんが、そーでんな、って」


凛「普段なら耐えられたんだけど。控えめにポツリって言うの」

凛「奈緒がこんにゃく落として火傷しそうになってたよ」

凛「久しぶりにウケたのが嬉しかったみたいで、更に笑う事になっちゃった」

凛「楓さんのギャグ好きには毎回驚くなあ…」


凛「でも、熱狂的っていえば法子だよ」

凛「きつね揚げを取ったと思ったら、私の肩を叩いたの」

凛「どうしたの? って聞いたら、いきなりドーナツ乗せてさ」

凛「こうすればもっと素敵だと思わない? って」

凛「たまにはドーナツ以外を主食にご飯食べようね、法子」


凛「かな子は最近、体重を気にしてるんだ」

凛「肉はあんまり食べたくないらしくて、巾着ばっかり食べてた」

凛「それが気に入ったのか、他の鍋にも巾着を食べに行ってたね」

凛「そこに、加蓮がこんなこと言っちゃうわけ」

凛「そんなに巾着ばっか食べてると、かな子までもちもちするよ? だって」


凛「かな子の、逆転ホームラン打たれたピッチャーみたいな顔…」

凛「ふふふっ…思わずこんにゃく薦めちゃったな」

凛「皆も、誰かとお鍋囲んでみてね」

凛「きっと身体も心も温まるよ」


凛「さて。次のコーナーは…」

<ヤミニノマレヨー

凛「あ、あれ。まだ早いよ?」

<ナント、チカイノトキハボウキャクノカナタカッ!?

凛「あはは。ううん、大丈夫だよ、そこに座って?」


凛「紹介するよ。今日のゲストは個性豊かなアイドル、神崎蘭子」

蘭子「ふぁーはっは! 今宵は世話になるぞ、冷徹なる騎士よ! (今日は宜しくお願いします、凛さん!) 」

凛「うん、こちらこそよろしくね蘭子」


凛「蘭子は私の後輩になるアイドルでね。とても特徴的な口調で話すんだ」

蘭子「我が言霊を解するのは至難…紐解くのは選ばれし者のみ (ちょっと分かり難いですよね…分かってくれるのプロデューサーさんぐらいだし) 」

凛「まあね。でも私だって最近は、結構分かるようになったんだよ」


蘭子「真か!?欣喜たる真実! (ホントですか!? 嬉しいなー!) 」

凛「もちろん。蘭子にはお世話になってるし、恩返ししなくちゃね」

蘭子「戯れよ…それは真理である (そんなこと…当然のことしてるまでです) 」

凛「ううん。蘭子はいろんな人のお手伝い、してくれるから。助かってるの」

蘭子「ふ…我の使命は果たされるべき理なるぞ (えへへ…照れますよー) 」

凛「しっかりしてるからね。千枝や光が、遊び相手になってくれるって言ってたよ」

蘭子「我が秘められたる力は、彼女等に活力を与えうるわ! (あの子達なら、私も一杯遊べますから!) 」


凛「うんうん、着実に蘭子は良いお姉さんしてる」

蘭子「しかし…偶像の歯車は時として噛み合わぬときもある… (でも…アイドルとしてはまだまだ失敗ばかりで…) 」


凛「そういえば、蘭子は絵が得意らしいけど?」

蘭子「な、如何にしてその信託を得た!? (な、なんで知ってるんですか!?) 」

凛「プロデューサーが楽しそうに言ってたよ」

蘭子「うぐぐ…何たる不覚! 下僕の首輪を付け忘れるとは… (うう…しまった…プロデューサ―に釘刺し忘れたぁ…) 」


凛「ほら、そんなに落ち込まないでさ。お絵かき対決しよう」

蘭子「形象を現に? (お絵かき対決ですか?) 」

凛「そう。プロデューサーの似顔絵を描いて、このシュークリームがどちらの物かはっきりさせよう」

蘭子「成る程…故に片割れの天使か… (そっか…だからシュークリーム一つだけなんだ) 」

凛「はい、スケッチブックと筆記用具ね」


凛「よし。じゃあ、その間にこの曲を聴いてもらうよ」

凛「華蕾夢ミル狂詩曲~魂の導~」

凛「どんな曲かは、聴けばきっと分かると思う」

凛「彼女の本当の姿が垣間見える瞬間。見逃さないで」

蘭子「いざ、始まらん! 享楽の夢物語よ! (よーし、お絵かき対決、いきますよー!) 」

凛「では、スタートで!」


凛「できた? 蘭子」

蘭子「…既に時は満ちた (で、できました…) 」

凛「うん。なら、せーので見せよう」

蘭子「騎士の号令が、魂の高揚を呼び起こす…! (き、緊張するー…) 」

凛「…せーのっ」

蘭子「星の瞬きっ! (はいっ!) 」


凛「おお…」

蘭子「ふわ…」

凛・蘭子「か、恰好良い…」

凛「ホントに上手いんだね、蘭子は」

蘭子「これは神の授けし匠! 騎士の才子には叶わぬ! (とんでもないですよ! 凛さんのすごくかっこ良いです!) 」


蘭子「騎士よ、我が頼みを聞け! (凛さん、お願いです!) 」

凛「な、何かな?」

蘭子「その絵画を…譲り渡してほしい! (その絵…是非ください!) 」

凛「ええ!? もちろん良いけど…こんなので良いの?」

蘭子「天が裂け、地が震える! (ありがとうございます! 嬉しいなー!) 」


凛「なら、蘭子の絵は私が貰って良いかな?」

蘭子「必然のさだめ…汝の望みのままに (もちろんですよ!) 」

凛「ふふ。ありがと、蘭子」

蘭子「相利共生の戯れ! (お互い様ですから!) 」

凛「そうだね…そうかもね」

蘭子「極楽の園へいざなわん! (この絵、家宝にしますー!) 」


凛「ほんと…蘭子は素直で可愛いよね。シュークリーム頬張る姿は特に」

凛「絵もこんなに上手いなんて予想してなかったな」

凛「ただ…この絵」

凛「なんで白馬に乗った王子様みたいな姿なんだろう…」

凛「うーん…謎かも」


凛「さて、今日も一杯お便りが届いてるよ。でもこんにゃくはいらないよ?」

凛「まずはペンネーム、わかるわさんから」

凛「Pが年上好きって本当?」

凛「そこを掘り下げられても…」

凛「子供が多い事務所だから、誰かに甘えたくなる時も多いと思うよ」


凛「次はペンネーム、罪の数だけ兎跳びさんから」

凛「Pはもげろ」

凛「またプロデューサー…」

凛「そしてもげろって何が…?」


凛「…次ね。ペンネーム、穴掘って埋まってますぅさんから」

凛「凛ちゃんの好きな花はなんですか?」

凛「やっとまともな質問が来たね…」

凛「そうだね…実家が花屋だから、いろんな花が好きだけど…」

凛「アマリリスやコスモスなんか好きだよ」


凛「アマリリスは真っ赤な唇みたいな花でね」

凛「コスモスは落ち着いた雰囲気が好きだな」

凛「綺麗な花や、面白い形の花まで、たくさんあるからね」

凛「いつか、もっと綺麗な花を咲かせてみたいな」


凛「次はペンネーム、ドームですよドーム!さんから」

凛「ぶっちゃけPのことどう想ってんの?」

凛「……」

凛「…えー…と、さ」

凛「…あー、うん」


凛「もちろん、大切なパートナーだよ?」

凛「いつも気に掛けてくれるし、仕事見つけてくれるし」

凛「でも、ラブじゃないよ。アイドルとプロデューサーなんだから」

凛「そんなアイドルが居たら見てみたいよ」

凛(……なんでスタッフ一同こっちを見てくるんだろう)


凛「はいはい、次だよ。ペンネーム、うっうー! さんから」

凛「どうしたら凛さんみたいに大人っぽくなれるんですか?」

凛「うーん…大人っぽく、か」

凛「私、そんなに大人っぽくないよ」

凛「…中身だって子供のまま」


凛「あえて言うとしたらね、きっと前を向き続ける事だと思う」

凛「子供だと、いろんなことから逃げたって良いんだけど」

凛「次第に、逃げちゃいけない問題だって見えてくる」

凛「そこから、逃げちゃいけない。諦めちゃいけないんだ」

凛「それが、大人になる秘訣…かな。偉そうに言っちゃったけどね」


凛「だから、うっうーさんも頑張れば、大人みたいに褒められたりするときがくるよ」

凛「それまで諦めないようにね」

凛「たまには一休みしてみよう」

凛「私も休み休み頑張っていくからさ。うっうーさんも、一緒に頑張ろう」


凛「…さて、時間が迫ってきたね」

凛「お便りはいつでも募集中。××までお願いします」

凛「それじゃあ、今日はここまで」

凛「今日も明日も、あなたに良い一日がやってきますように」

凛「また、ね」

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