ハルヒ「!?」
古泉「そうなんですか」
キョン「ああ、ようやく世間一般の常識ってもんを理解したらしい」
ハルヒ「ちょっと!何勝手な事言ってんのよ!」
キョン「誉めてるんじゃないか」
ハルヒ「あたしはね!歳とって丸くなったりしないの!いつもとがってるの!」
キョン「そうか?」
ハルヒ「結婚だって、あんたが一生独り身で可哀想だから仕方なくしてあげただけだし」
ハルヒ「結婚したって、団長の方が偉いんだからね!あんたは一生あたしの雑用係なの!」
キョン「まあ、口ではアレだが、毎朝早起きして弁当作ってくれるんだ」
ハルヒ「ちょっ」
キョン「仕事でどんなに遅くなっても、帰ってくるまでは寝ずに待ってるしな」
古泉「いいお嫁さんですね」
ハルヒ「わあああああああ!!」
キョン「なあハルヒ」
ハルヒ「……」
キョン「そんなに怒るなよ」
ハルヒ「……」
キョン「旧友との久々の再会なんだ、近況報告くらいしてやらないと」
ハルヒ「……」
キョン「拗ねるなって、今度また会った時にフォローしといてやるよ」
ハルヒ「……腑に落ちないのよ!」
キョン「はあ」
ハルヒ「あのね!学生時代から、あたしの方がずっと立場が上なのよ!それなのに最近、あんたなんか偉そうなの!」
キョン「わかったわかった、すまんな」
なでなで
ハルヒ「……フン」
キョン「ケーキ買って帰るか」
ハルヒ「そんなことで機嫌なおさないんだから!あたしチーズケーキとモンブラン!」
~別の日~
みくる「え、ええ?いいんですかぁ、こんな高そうなお店」
ハルヒ「気にしないの、みくるちゃん。あたしのオゴリよ!」
みくる「そ、そんな、悪いです」
ハルヒ「いいのよ、どうせキョンのお金なんだから」
みくる「で、でも」
ハルヒ「ここのパスタ、美味しいわよ~」
みくる「……悪女ですねえ」
ハルヒ「んふふ、キョンは私の奴隷だもの」
~昨晩~
キョン「明日、朝比奈さんと会うんだって?」
ハルヒ「ん」
キョン「ほら、これでなんか美味しい物食べてこいよ。せっかく久しぶりに会うんだし」
ハルヒ「で、でも」
キョン「いいからいいから、楽しんで来いよ」ナデナデ
ハルヒ「……あ、ありがと」
みくる「奴隷って……それはキョンくんが可哀想な気が……」
ハルヒ「そもそも夫婦なんてのも世間体なのよ」
ハルヒ「あたしは別にどうでもよかったんだけど、キョンがあまりに結婚してくれってせがむから」
みくる「も、もしかして、あんまり仲良くないんですか」
ハルヒ「仲良いも何も、ご主人様と雑用係よ。主従関係だもの」
みくる「は、はあ」
ハルヒ「ビシバシ働かせて、楽させてもらわないと」
みくる「そ、そんな家庭で、キョンくん浮気とかしないんですかね……」
ハルヒ「まあ、向こうがどうしてもっていうから結婚したのに、浮気なんかされたらただじゃ置かないけど」
ハルヒ「その辺はぬかりないわ。あたしもバカじゃないし」
みくる「はあ」
ハルヒ「ちゃんとお風呂で変な形跡が無いか毎日確認してるしね」
みくる「えっ」
みくる「一緒にお風呂入ってるんですか」
ハルヒ「……ちょっと待った、今のなし」
ハルヒ「あっ、みくるちゃん、私もう帰らなきゃ」
みくる「えっ、涼宮さんもう帰っちゃうんですか?」
ハルヒ「うん・・・キョンの奴がもう帰ってくるって・・・
あのバカほんと空気読まないんだから」
今朝
キョン「行ってくるわ、仕事」
ハルヒ (もうそんな時間?)「ちょ、ちょと待って!」
キョン「なんだよ?」
ハルヒ「そ、その・・・は、早く帰ってきなさいよね!
あ、あんまり遅いと寂しいから・・・」
夜
ハルヒ(キョン・・・遅いな・・・まだ帰ってこないのかしら・・・)
携帯 ミッミッミラクル ミ~ノルn
ハルヒ ガタっ (キョンからじゃ・・・ない・・・)
某所
長門「・・・帰らなくていいの?」
キョン「・・・ああ、今日はハルヒのやつ朝比奈さんと
食事に行くとか言ってたからな」
長門「・・・そう。」(・・・○○ハルヒはもう帰宅している。)
長門「・・・」
キョン「・・・くっ、長門・・・ここでいいか?」
長門 コクリ
キョン「よし・・・行くぞ・・・」
ドプュ
長門「・・・顔にかかった」
キョン「すまん・・・しかしやっと出来たな・・・長門、サンキュ」
長門「SOS団設立記念日のケーキ」
良かった
ホントに良かった
キョン「ただいm」
ハルヒ「遅い!遅い!遅い!あんたなんで帰ってくるのこんなに遅いのよ!!」
キョン「あ・・・えっと・・・それはだn」
ハルヒ「言い訳はいい!」
キョン(理不尽・・・)
ハルヒ「団長の私が早く帰ってきてって言ったのよ!
キョンのくせに何でいうことが聞けないのよ!!」
みくる「一緒にお風呂に入ってるなんてびっくり」
ハルヒ「ち、違うわよ!」
みくる「夫婦で仲良くお風呂かあ……いいなあ」
ハルヒ「だから違うって言ってるでしょ!」
みくる「でもさっき一緒に入ってるって言ってましたよね?」
ハルヒ「だからそれは、バカキョンが一緒に入りたいって言うから仕方なく……」
みくる「えっキョンくんがそんなこと言うんですか?」
ハルヒ「そうよ!そうじゃなきゃ誰があんな雑用係と……」
みくる「やっぱり入ってるんじゃないですか」
ハルヒ「あっ」
みくる「うふ。機会があったらまたお食事に誘ってくださいね。キョンくんとお幸せに」
ハルヒ「今のは撤回……ってちょっと!逃げるなぁー!」
ハルヒ「……行っちゃった」
ハルヒ「なんなのよ、もう……」
ハルヒ「……バカ」
キョン「い、いや実はだな・・・これを作ってて・・・」けーーーきっ!!!
ハルヒ「・・・なによこれ?・・・S・・O・S団設立記念日・・・?」
キョン「ほら、お前が・・・いや、俺たちがSOS団を作って今日が10年目だろ?」
ハルヒ「・・うん」
キョン「あの時は色々大変だと思っていたが、それでも何だかんだ楽しかったし、
それに・・・ハルヒ。お前と仲良くなることもできた・・・(結果こうやって
結婚も出来たしな)」
キョン「俺はこの日を俺達の原点だと思っててだな・・・その、長門に教えてもらってだが
これを作ってたんだ・・・」
すいませんでした
>>1はよ
>>1じゃないけど保守代わりに
ハルヒ「『キョン、お仕事お疲れさま。今日のお弁当はハンバーグだよ、午後からも頑張っ…』……」カキカキ
ハルヒ「……」
ハルヒ「………っっ」カァァァ
ハルヒ「あーーっ!やっぱりダメッ!ダメダメダメだわ!!」グシャグシャポイ
ハルヒ「『今日はアンタの好きなハンバーグ入れてあげたわよ!残したら死刑!』っと…」カキカキ
ハルヒ「いつも通り、これでいっか…」
キョン「(アイツ、毎朝同じような事言ってるなぁ…)」コッソリ
お弁当に毎日律儀に小さい手紙付けてくれる団長でした
保守おしまい
――――
ハルヒ「アンタのせいですっごい恥かいたわ!どうしてくれんの!」
キョン「俺のせいか、それは」
ハルヒ「当たり前でしょ馬鹿!これからみくるちゃんと会う時どんな顔していいか分かんなくなったじゃない!」
キョン「良妻ハルヒの姿をそのまま見せてやればいいんじゃないか?」
ハルヒ「はぁ!?それじゃあたしがまるでアンタに尽くしてるみたいになるでしょ!」
キョン「そうか、すまんな。俺は風呂にでも行って頭を冷やしてくるよ」
ハルヒ「まだ話は終わってないでしょ!あたしもお風呂、一緒に入る!」
キョン「…………」
ハルヒ「…………なによその顔、ぶっ飛ばすわよ」
――――
長門宅
ハルヒ「あーもう!ほんっとにムシャクシャするわ!」
長門「なぜ?」
ハルヒ「最近あの馬鹿キョンが主導権を握ろうとしてるのよ!」
長門「…………」
ハルヒ「だってあの馬鹿キョンよ?雑用だったアイツが団長であるこのあたしの上に立って言いはずがないでしょ?」
長門「……上に立つ?」
ハルヒ「例えば……あたしが何か服を買おうとしたら」
キョン『そんな高い服を買わんでもお前はこのワンピースで十分映えるぞ、むしろこっちのが似合う』
ハルヒ「……とかなんとか言って口出ししてくるのよ!頭に来るなんてレベルじゃないわ!」
長門「それで、どっちを買ったの?」
ハルヒ「買ったわよ、ワンピース!仕方ないから!」
長門「…………そう」
ハルヒ「どう思う有希!このキョンのあたしへの態度!」
長門「彼の態度は少なくとも、妻のことをよく考えている良い夫のそれだと思われる」
ハルヒ「本気で言ってるの?このままリードされっぱなしなんてあたしのプライドが……」
長門「あなたの個人的な感情や誇りは置いておくとして」
ハルヒ「え?」
長門「一般的な見地からの考察でも、私個人の考察でも、微笑ましいと形容される夫婦だと思われる」
ハルヒ「…………」
ハルヒ「ほ、微笑ましい……?」
長門「そう」
ハルヒ「あたしと、キョンが?」
長門「そう」
ハルヒ「…………」
長門「…………」
ハルヒ「か、帰る!邪魔したわね、有希!」
長門「そう。また来て、そして……お幸せに」
ハルヒ「死にたい」
キョン「最高の褒め言葉じゃないか、長門も嬉しいことを言ってくれるな」
ハルヒ「顔から火が出るかと思ったわよ!なんでこんな恥ずかしい思いしなきゃいけないわけ!?」
ハルヒ「もう!最近涼しくなってきてるのに羞恥心で体が熱くなって仕方ないわ!」
キョン「熱いか、そうか。せっかく買ってきたのに残念だ」
ハルヒ「……え?」
キョン「最近、風が冷たいからカーディガンでもどうかと思ったんだが」
ハルヒ「あ、可愛い」
キョン「まあお前が熱いって言うなら必要ないな、これは俺が着るとしよう」
ハルヒ「…………」
ハルヒ「に、似合わないわよあんたにそんなの!」
キョン「そうだな……じゃあ勿体ないが捨てるしかないか……」
ハルヒ「…………」
キョン「…………」
ハルヒ「……あー!!もう!分かった!言うから!ありがとう!買ってきてくれて嬉しいわよ!」
ハルヒ「それもわざわざあたし好みのを選んでくれて!どうもありがとう!」
キョン「嬉しいか、それなら良かった。これはハルヒに似合うと思うぞ」
ハルヒ「言っとくけどねキョン!これであたしに勝ったと思わないことね!」
キョン「お前は何と戦っているんだ」
>>157
1じゃないよ、落ちるの勿体ないとか軽い気持ちで書いたら眠くなってきて後悔してるよ
――――
鶴屋宅
ハルヒ「……ってことがあって」
鶴屋「で、そのカーディガンとやがら今ハルにゃんが着ているそれなんだね?」
ハルヒ「いや、着ないのももったいないかなって……」
鶴屋「ふっふーん?でも、よーく似合ってるよ!さっすがキョンくん、ハルにゃんのことをよく分かってるじゃないかっ!」
ハルヒ「手玉に取られてるみたいすっごい嫌だけど……あっ、何か腹立ってきたわ!」
鶴屋「まあまあ、妻のことをよく知るのは良い夫の証さっ!昔の偉ーい人がそんなことを言ってる気がする!知らないけどねっ!」
ハルヒ「鶴屋さん、結婚とかは?鶴屋さんならきっと色々な話があるんじゃない?」
鶴屋「うーん、なくはないんだけどねぇ……なんていうか、こう……ビビッ!っと来る人がいないのさっ」
鶴屋「キョン君みたいな旦那さんを持てたハルにゃんが羨ましいっさ!」
ハルヒ「持ち上げすぎよ鶴屋さん、所詮キョンはキョンなんだから」
鶴屋「おやおやぁ?いいのかいそんなこと言って、気を抜いてるとキョン君に誰かが寄ってくるかもしれないよ?」
ハルヒ「ないない、あのキョンに限ってそんなこと……」
鶴屋「じゃあ、お姉さん!キョン君のお妾さんに立候補しちゃおうかなっ?」
ハルヒ「…………」
鶴屋「……プッ、あっはははははっ!冗談だよハルにゃん!」
ハルヒ「えっ、あ……じょ、冗談よねっ!うん、分かってたわよ!」
鶴屋「まっ、そういうことっさ!ハルにゃんもキョン君に何かしてあげなよ?」
ハルヒ「…………うん。ありがと、鶴屋さん」
鶴屋「いいっていいって。あと、最近はホントに寒くなってきたから風邪とかには御用心だねっ!」
ハルヒ「それは大丈夫、キョンのベッドあったかいから」
鶴屋「…………一緒に寝てるのかい?」
ハルヒ「」
――――
ハルヒ「あたしもう死ぬ」
キョン「この前の『死にたい』から一段階レベルアップしたな」
ハルヒ「あの後、何言っても鶴屋さん……にやにやしながら……」
鶴屋『うんうんっ、分かったわかった!すっごい分かったから!いやー秋なのにお熱いねぇ!』
ハルヒ「……あたしもう死ぬ」
キョン「というか、8割方は自分で地雷を踏み抜きに行ったお前のせいだと思うが」
ハルヒ「仕方ないでしょ!鶴屋さんがキョンの妾になるとか言うからテンパってたのよ!!」
キョン「普通、そこでテンパらずに冗談だと気づくだろうに」
ハルヒ「あーん!もういい!寝る!寝て忘れる!」
キョン「俺も寝るか、今日は何かと疲れたしな」
ハルヒ「…………」
キョン「で、やっぱりこうなるんだな」
ハルヒ「うっさい馬鹿、アンタが近くにいないと落ち着かないのよ」
キョン「そうかい、俺がいてお前が落ち着いて寝られるなら嬉しい限りだ」
ハルヒ「…………」
ハルヒ「…………ねえ」
キョン「ん?」
ハルヒ「あたし、ちゃんとできてる?」
キョン「何を?」
ハルヒ「……アンタの妻」
キョン「さあ、どうだろうな」
ハルヒ「なっ……は、はっきり言いなさいよ!」
キョン「とりあえずアレだ、俺が仕事を頑張れるのも……お前の馬鹿話を聞いて笑ってられるのも」
キョン「そんで、夜はこうやって一緒に寝られるのも……全部、ハルヒがいるからだよな」
ハルヒ「……もっと直接的に言いなさいよ、男でしょ」
キョン「悪いな、SOS団の雑用にはこれが精いっぱいだ」
ハルヒ「情けないわね、じゃあ団長であるあたしが見本を見せてあげるわ」
キョン「見本?」
ハルヒ「好きよ、キョン」
ごめん、切りがいいからもう終わっていい?
明日早いからもう寝なきゃ
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\( ^o^)/ うわああああああああああああああ!!!!!!!!!!
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( ω⊃~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○
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やべぇなんだこのハルヒ可愛い
何か書きたくなる可愛さだわ
>>193
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| (●), 、(●)、 | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, | < 何か書きたくなる可愛さだわ
| ト‐=‐ァ' .::::| \_____
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/`ー‐--‐‐―´´\
俺
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/ / ヽ ::: \
| (●), 、(●)、 |
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, | うわぁ・・・
| ,;‐=‐ヽ .:::::|
\ `ニニ´ .:::/
/`ー‐--‐‐―´´\
まだ残ってたのか
お疲れ
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