シンジ「お、おめでとう。父さん」
ゲンドウ「うむ」
シンジ「それでその、相手の人は?リツコさん?」
ゲンドウ「いや。残念がらまだ籍は入れられないのだが……」
アスカ「ハーイ、シンジ」
シンジ「アスカぁ!?」
レイ「こんにちは、碇君」
ゲンドウ「この二人を私の妻として迎えることにした」
シンジ「あ、綾波まで。いや、冗談でしょ?父さん」
ゲンドウ「無論本気だ。早速今日からは、家族で暮らすことにしよう」
シンジ「……」
ゲンドウ「荷物をまとめてこい、シンジ」
シンジ「……う、うん……」
シンジ「で、ここが新居なの?」
ゲンドウ「ああ。二人は先に着いている」
ガチャ
シンジ「お邪魔します……」
ゲンドウ「ただいま、だシンジ。お前の家でもあるのだからな」
シンジ「た、ただいま」
アスカ「あ! ゲンドウさん!」パタパタ
レイ「おかえりなさいあなた……んっ」
ゲンドウ「レイ……」
ちゅ~~
シンジ「!?」
アスカ「ゲンドウさぁん、私にもただいまのちゅうして」
ゲンドウ「ふっ」
ちゅ~~
シンジ(うわぁ……)
シンジ「ふう……ひと通り形にはなったかな」
ゲンドウ「シンジ。荷物の片付けは済んだか?」
シンジ「なんとか、住める程度にはね」
ゲンドウ「そうか。では、そろそろ夕食の支度をしてくれ」
シンジ「あ……やっぱり僕が作るんだ」
ゲンドウ「お前にしか無理だからな。家族は助け合わねばならん」
シンジ「そ、そうだよね……」
シンジ「……」トントントン
シンジ(母さんが二人になっても、僕がご飯作るんだな……)
レイ「碇君……いえ、シンジ。手伝ったほうがいい?」
シンジ「綾な……母さん。できれば」
アスカ「ダメよレイ、甘やかしちゃ。私は前から同居してたから分かるけど、シンジは甘やかすとすぐつけ上がるんだから」
レイ「でも」
アスカ「厳しくしてあげるのも母の努めよ」
レイ「……そうね。それじゃシンジ、頑張って」
シンジ「あ、うん……どうも」
アスカ「あ。ゲンドウさぁん、何見てるのぉ?」
ゲンドウ「クイズ番組だ。中々難しい」
アスカ「隣で一緒に見ていい?」
レイ「私も」
ゲンドウ「ふ。好きにしろ」
キャッキャッ
シンジ「……もう少し塩足したほうがいいかな……」
このSSまとめへのコメント
うわぁ…報われない…