P「知らぬ間に俺が春香と付き合ってることになってた」(167)

P「どういうことなんだ」

小鳥「知りませんよ、すっかりラブラブじゃないですか」

P「知ってますか小鳥さん、ラブラブって死語なんですよ」

小鳥「はい」

P「ああ、どうしよう……プロデューサーとして俺はどうしたらいいんだ」

小鳥「うーん……これは完全にプロデューサーさんの自業自得ですから」

P「そうですよね、分かっては居るんですけども、本当のこと言うにしても春香を傷つけてしまうかもしれないし、だからと言ってこのままですと……いずれ大変なことになるような気がするんです」

小鳥「女心踏みにじる野郎は下衆ですからね~」

P「なるほど、今まさに踏まれたような感覚です」

小鳥「ここはプロデューサーさんが男として!きちんとわきまえないと!」

P「ああ~どうしよう……」

小鳥「誰かに聞いてみるとか、どうですか?」

P「誰かに?」

小鳥「対処方法を」

P「なるほど!それじゃあ>>10に聞いてみよう!」
※アイマスキャラでお願いします、DS組は口調とかが酷くなるかもです。

やっぱり昼間だし人少ないね

ひびか

P「……ということなんだよ、響どうすればいい?」

響「なんだ、プロデューサーは付き合ってるつもりじゃなかったのか、自分がっかりだぞ」

P「そう言わずに、な?」

響「そうだなぁ……他に好きな人が出来たとかどうだ!?」

P「うーん、それも考えたけど……」

響「ダメなのか?」

P「良いにしたって、誰を好きになったって言うんだ?」

響「そ、それは!!…………じ、自分、と、か?」

P「……え?」

響「じ、自分なら、あ、プロデューサーに合わせるぞ……」

P「そ、そうか……つまり、響のことが好きになってしまったからーってことか」

響「そうだぞ!」

P「うーん、でもそのあとに俺と響は付き合ってるってことになるんだから、それなりに対処しないといけないし、響と春香の関係が気まずくならないか?」

響「それは……な、なんとかするぞ!」

P「なんとかって……厳しいな」

響「でも自分以外には難しいと思うぞ」

P「そうか?」

響「う、うん」

P「まぁ……響、ありがたいけど最終手段にするよ」

響「わ、分かったぞ。また困ったことあったら聞いてくれ!」

P「ああ!ありがとな!!」



P「……なんか響顔赤くなってたな」

P「さて、次は>>23に聞いてみるかな」
※響以外のアイマスキャラで!

鬼ヶ島羅刹

冬馬「で、わざわざ呼び出してきて聞いてくる内容がそれかよ」

P「困ってるんだ、ほら765プロって女性ばっかだろ?男の意見も聞きたくてな……だから鬼ヶ島の意見を聞こうと」

冬馬「天ヶ瀬だ!!!!!」

P「そ、そうだったな、ピピン板橋」

冬馬「帰って良いか」

P「ま、待て。悪かった、天ヶ瀬」

冬馬「ふん……そうだな、直球で『俺は付き合ってるつもりなかったんだ』でいいじゃねぇか」

P「だからそれだと春香を傷つけてしまうだろ」

冬馬「天海がどう思ってオマエと付き合ってると思ってんだ、時間がたてばたつほど、ショックは大きいだろ。弄ばれてるって思われて」

P「……一理あるな」

冬馬「当たり前だ。俺ならさっさと言う。と言うか、オマエは天海の事どう思ってるんだよ?」

P「俺は……春香はアイドルとしてしか見てなくてだな」

冬馬「恋愛対象じゃないと」

P「そういうことだな」

冬馬「男の俺から見てもお前最低だな……」

P「自分でも分かってるつもりなんだけどな……」

冬馬「俺の意見はそれだけだ、じゃあな。この後仕事あるから」

P「え?ピピン板橋は今何やってんの?」

冬馬「天ヶ瀬冬馬だ!!!ば、バイトだよ……貯金しようと思ってな。またアイドルに戻るんだ」

P「そうか、頑張れよ」

冬馬「互いにな」



P「やっぱりさっさと言うべき、か……」

P「次は>>35に聞いてみよう」

春香

P「春香に……って、春香に聞いたらダメな気がするけども」

P「……春香」

春香「はい!」

P「うおぉぉぉ!?」

春香「えへへ、プロデューサーさんに呼ばれたら飛び出ますよ!」

P「さ、流石だな~」

春香「プロデューサーさんのこと大好きですから!」

P「あ、あはは……」

春香「? どうしたんですか?プロデューサーさんなんか変ですよ」

P「い、いや、そうでもないぞ?」

春香「そうですか?」

P「なぁ、春香」

春香「はい?」

P「お、俺達って付き合ってるん、だよ、な?」

春香「そうですよ?」

P(無理だ、無理だ!!こんな笑顔を崩すなんて、俺には出来ない!!)

春香「え、えっと……どうしてそんな質問するんですか?」

P「い、いや!悪い悪い、ごめんな」ナデナデ

春香「ふぁ……プロデューサーさんに撫でられると安心します」

P「そうか?」

春香「眠くなっちゃいますね……」

P「あははは……」

春香「えへへ」

P「お、俺らっていつ頃から付き合ってたんだっけ?」

春香「……む、プロデューサーさん記念日忘れるなんて、ダメじゃないですかー」

P「ご、ごめん!ほら、プロデュースでスケジュールとかでごっちゃになってさ」

春香「6ヶ月くらい前からですよね?確か」

P「」

春香「あの時私思い切って『付き合ってください』って言ったんですよね~……懐かしいなー」

P「」

春香「ふふ!あっさりオーケーしてくれたんですよね!」

P「あ、ああ、そうだった、かも、な」

P(多分……付き合ってくださいの意味を違う意味で捉えたんだろうな)

P(まさか6ヶ月も付き合っていることになっているなんて)

P(最近になって気づいたしな、俺も……)

春香「あ、もうこんな時間!!そろそろ行かないとですよね」

P「え?あ、ああ!!レッスンだよな!!」

春香「はい!プロデューサーさんの腕名残惜しいんですけど……お仕事も恋人ですから!行ってきますね!」

P「ああ!頑張れよ!!」

春香「はい!!」

P「……」

P「……行ったか」

P「そういえば、半年なのに俺らまだ何もしてないってことになるよな……」

P「……しょうがない、また誰かに相談するか」

P「次は、>>50に聞こう……」

雪歩

雪歩「え……そ、そうだったんですか?」

P「ああ、そうだったんだ」

雪歩「そんな……プロデューサーも春香ちゃんも凄い仲良さそうだったのに、春香ちゃんかわいそうです……」

P「そうなんだよ、でも俺も悪意があったわけじゃないんだ」

雪歩「うぅ……ぐすっ……春香ちゃん……」

P「ゆ、雪歩が泣くなよ!?」

雪歩「だって……だって……」

P「だ、だからな、春香がなるべく傷つかないでって方法を考えて欲しいんだ」

雪歩「そ、そんなの、一つしかありません」

P「おお!?どんなのだ!?」

雪歩「春香ちゃんを!好きになることですぅー!!」

P「……えっと」

雪歩「ここまで来たなら、もうきちんとお付き合いをするべきだと思うんです」

雪歩「お見合いから発展して、結婚に至るとかもありえるんですから」

雪歩「これからどんどん春香ちゃんの良い所を見つけて、どんどん好きになってください!」

P「おおおお!落ち着け雪歩!!」(こんなに熱くなってる雪歩を初めて見たな)

雪歩「……ハッ!?」

P「お茶淹れるからまっててくれ……」

雪歩「わ、私、穴掘って埋まってますね……」

P「座っててくれ!」


雪歩「ふー……落ち着きますね、プロデューサーのお茶」

P「そうか?何の知識も無いけどな」

雪歩「そういうお茶のほうが、こういう時は良かったりするんですぅ」

P「そういうものなのか」

雪歩「……さっきは熱くなっちゃったんですけど、私はやっぱりきちんとお付き合いするべきだと思います」

P「そ、そうか……」

雪歩「春香ちゃん……本当にプロデューサーのこと好きみたいですから」

P「……そうだよな、ありがとう雪歩。しっかり考えてみるよ」

雪歩「はい!しっかり考えてくださいー!」

P「……次は>>60に聞くかな」

真美

真美「兄ちゃんちょっと目つぶって」

P「え、こうか?」

バチーン

P「ぎゃっ!?」

真美「兄ちゃん最低だよ→!最低!はるるんどんだけ兄ちゃん好きか知らないの!?」

P「わ、分かってるよ……」

真美「わかってないよ!」

P「ぐぬぬ……」

真美「あのね!兄ちゃん!女心を踏みにじる奴は!」

P「そ、それはさっき小鳥さんから聞いた」

真美「そうなんだ、まぁ真美もピヨちゃんからの受け売りだけど」

P「だよな……」

真美「もーこれは死刑でしょ、死刑」

P「死刑!?そんなにか!?」

真美「あったりゃっしょ→!」

P「し、死刑は春香ときちんと向きあってからじゃダメか!?」

真美「む→……そうだよね、そうだね。そうだった、はるるんをどうにかしないと」

P「あ、ああ……」

真美「う→む、難しいですな」

P「そうだよな、だからいろんな人に聞いてるんだけど」

真美「ちょっと亜美にも聞いてみるね」

P「え、ちょ!?」

真美「携帯取り出しぽぱぴぷぺ→→→→→!!!」

亜美「亜美参上!!」

P「どこから出てきた!?」

亜美「んふふ~!」

真美「こまけぇこったぁ良いじゃないのさ」

P「そ、そうだな。今は春香のことだな」

亜美「話は聞かせてもらった!」

真美「亜美→どうしたらいいと思う→?」

亜美「そうだなぁ……やっぱり、兄ちゃん土下座するっきゃ無いっしょ→」

真美「う→ん、それではるるんの傷は癒えるのかなぁ」

亜美「あ、そうか。確かに土下座されてもスカッとするかもしれないケド、もやもやはするもんね→」

真美「そうそう。あ、そういえば亜美この前分かれた子の話聞いた?」

亜美「聞いた聞いた!なんだっけ?」

真美「忘れてんじゃ→ん!ほら、ケンくんがのやつだよ→!」

亜美「あ→!!!そうだそうだ、一方的にってやつ?」

真美「そうそう!だからデジャビュを感じてたわけですな→」

亜美「なるへそ」

P「そ、その話はどうなったんだ?」

真美「なんかね、マユちゃんって子がケンって子と付き合ってたんけど、ケンくんが一方的に拒否しちゃって→」

亜美「だから最近はマユちゃんを必死にケアしてるって訳ですよ」

真美「女心を回復させるのにゃぁ、時間がかかるのさぁ」

亜美「難しい!」

真美「厳しい!」

P「やっぱりさっさと言うべきだと思うか?」

亜美「だと思うけど、言い方が問題だよね→」

真美「そうそう、言い方が大切!てきと→にことを片付けたら、はるるんアイドルやめちゃうかも!?」

P「そ、それだけは阻止したいな!」

亜美「ん→となるとさ、アイドルって基本的に恋愛禁止!みたいな風潮があるっしょ?」

P「そうだな、だからスクープとかになるし」

真美「ましてや、10代の女子高生アイドルなわけっしょ?」

亜美「だったら、それを理由にするのは?」

P「あー……」

真美「『10年後……また付き合おう』とかってセリフを言っちゃったり~?」

亜美「『今の君は愛せない……すまない、でも!きっと君が大人になったら迎えに行く!』とかとか?」

P「恥ずかしいセリフ禁止しろ!」

真美「それぐらいの勢いで!ってこと!」

亜美「そうだよ→!」

P「そ、そうか……」

真美「ま、はるるん傷つけたら、お天道さまが許しても!」

亜美「この双海姉妹が許しやせん!」

P「もちろんだ!最善は尽くす!ありがとな、二人とも」

真美「お安いご用じゃん!」

亜美「はるるんの為じゃん!」

P「よし!ちょっと整理してみるか」

響→響と付き合っていることにして、別れる

冬馬→さっさと誤解を解く。長々と隠していると逆効果

雪歩→ちゃんとお付き合いする、春香のことを好きになる

亜美真美→言い方に気をつけて誤解を解く

P「……どれもキツそうだな。次に聞く人にはこれを踏まえた上で話そう」

P「えっと、じゃあ……>>80に聞いてみようかな」

おひめちん!

P「貴音、実はこれこれこういうことがあってな」

貴音「なんと……そのようなことになっていたのですね」

P「そうなんだ。貴音だったらどうしたらいいと思う?」

貴音「非常に難しい問題ではあります。しかし、プロデューサー、雪歩の言う通り大切なのはプロデューサーの気持ちなのではないでしょうか」

P「俺の気持ち、か……」

貴音「はい、確かに些細な誤解から生まれたお付き合いというものですが、二人の仲はそれほど悪いようには思えないのです」

P「そうか?」

貴音「もちろんです。プロデューサーの中に多少なりとも、春香のことを想う気持ちがあるのならば……それに素直になってみてはどうでしょうか?」

P「素直に……俺の気持ち、か……」

貴音「響や、亜美、真美の意見では必ずしも傷がついてしまうのは明確です」

P「……そうだよな」

貴音「乙女心というものは、まこと、面妖なもの……。壊すことは簡単でも、修復するのは難しい。そういうものです」

P「ああ、それは亜美真美からも聞いた……」

貴音「それが分かっているのならば、ただ単に『アイドルだから』という理由で邪険にはせず、きちんと向きあってみるのが吉です」

P「……春香、か」

貴音「何故プロデューサーは、春香を支えてきたのでしょうか」

P「それは、俺がプロデューサーで、春香がアイドルだからだ」

貴音「――――本当にそれだけですか?」

P「ッ……」

貴音「今の胸の高なり、覚えていたほうが良いでしょう。私が話すことが出来るのはここまでです。あとはプロデューサー、自分自身で考えなければいけません」

P「……ああ、大分参考になった。ありがとう、貴音」

貴音「はい……それと」

P「……?それと?」

貴音「今夜は、月が綺麗な夜になりそうです」

P「……?」

貴音「それでは」

P「あ、ああ……」

P「……俺は、何故春香をここまで育てたのか……」

P「今まで考えたこと無かった、ただ我武者羅に春香をトップアイドルにしたくて……」

P「な、なんでしたかったんだ……俺がプロデューサーだからか?違う、そしたら何故俺はプロデューサーをやっているんだ?」

P「……これで聞くのは、最後にしよう」

P「最後、最後だ。聞く内容は……また今までのことを踏まえた上でだ」

P「そうだな、一人に聞いてもしょうがないし」

P「二人に聞いてみよう。同時にな」

P「>>95>>105に聞いてみようかな」

美希

>>100

P「美希と、律子に……」

美希「へぇ、そうなんだ」

律子「プロデューサー……もう答えは出てるじゃないですか」

P「へ?」

美希「美希もそう思うな、傷つけたくないってだけでもう選択肢は一つしかないと思う」

P「それは……」

律子「プロデューサーは、春香のことが好きなんですよ」

P「俺が、春香を好き?」

美希「美希、正直嫉妬するくらいプロデューサーと春香が仲良い事知ってるし」

律子「765プロのみんなもプロデューサーは春香のこと凄い愛してるなって伝わってきましたよ?」

P「だ、だけどな!それは恋愛感情じゃなくてだな!」

美希「なんだっていうの?好きっていう感情は一つで良いんじゃない?それが恋愛感情じゃないなら、恋愛感情にしちゃえばいいと思うな」

P「ぐっ……」

律子「美希の言う通りよ。アイドルとプロデューサーっていう立場だから厳しいっていうのも凄いわかりますよ。でも、それで春香が傷つくなら……傷つけないようにするのもプロデュースの一環じゃないんですか?」

P「……!」

美希「もう美希たちに聞くこと無いと思うの、それになんでプロデューサーはここに居るの?」

律子「春香、今レッスン行ってますよね?」

P「それは……」

美希「美希幻滅したな、プロデューサーと春香の仲が凄い良かったから、羨ましかったのに。こんなのじゃ最悪だよ」

P「……」

律子「み、美希、言い過ぎよ!でも、否定は出来ません。今プロデューサーがするべきことはなんですか?」

P「―――ありがとうございます。もう聞くことはないです、感謝してます……」

バタンッ

美希「ふーんだ……………ハニーのバカ」

律子「まぁまぁ……おにぎりでも作ろうかしら」

美希「律子!……さん!」

律子「こーゆー時は律子でいいわよ、あ!小鳥さーん!今日プロデューサーこのまま直帰みたいでーす!」

小鳥「はーい!」

美希「それから!今日はおにぎりパーティなのー!」

貴音「なんと、それは、どんなパーティなのですか?」

雪歩「じゃあ私はお茶を淹れます!」

亜美「じゃああまとう呼んでくるね」

真美「え、なんで?」

亜美「なんか呼ばないといけない気がしてさ→!」

律子「こらこら、相手の都合も考えなさい!」

亜美「は→い!」

貴音「おにぎりパーティ……具にらあめんを入れるのはどうでしょうか」

美希「斬新なアイデアなの!」

律子「入れないわよ!」

響「……」

貴音「響」

響「な、なんだ、貴音」

貴音「」ぎゅっ

響「な、なんだ!?なんだー!?」

貴音「今はこうしていたほうが良いのですよ」

響「じ、自分、落ち込んでなんか、ないぞ」

貴音「では何故プロデューサーが出ていった後に下を向いたのでしょうか?」

響「それは……」

貴音「……今日はおにぎりパーティを楽しみましょう。恋愛というものは、まこと……面妖なものです」

響「……ぐすっ、貴音、貴音ぇ……」

貴音「」ナデナデ


美希「ほんっと、ハニーって女泣かせなの」

ボイスレッスン場

P「……春香!」

春香「ぷ、プロデューサーさん!?きょ、今日って終わったら私帰りのはずじゃ……あ、あれ?」

P「ごめん……」

春香「な、なんで謝ってるんですか?汗びっしょりですよ、た、タオルで……」

P「ごめん、すまない、悪かった……俺が悪かった……」

春香「……」

P「春香……」

春香「」ギュッ

P「春香?」

春香「……大丈夫ですよ、私はプロデューサーさんのことが大好きですから」

P「……すまん」

春香「えへへ……ゆっくり何があったか話してください」

P「実はな……」

春香「はい……」

P「俺……春香と恋愛的な意味で付き合っていると思ってなかったんだ」

春香「ッ……」

P「すまない……だからさっきみたいな質問をしたんだ」

春香「は、はい……」

P「6ヶ月前に『付き合う』って意味を履き違えていたんだよ。だから、ごめん……」

春香「……じゃあ、私も謝らないとですよね」

P「……え?」

春香「実は」

P「……?」

春香「分かっては、いたんです……」

P「ッ!?」

春香「最初は本気にしてました……でも、段々段々なんか違うなぁ、って」

P「……」

春香「だから、こうして言ってくれるのを待ってたんです。ひ、卑怯ですよね私も。ごめんなさい」

P「卑怯なんかじゃない!卑怯なのは俺だ!!春香の気持ちを踏みにじって……」

春香「……えへへ」

P「……?」

春香「踏みにじってなんかないですよ、今こうして謝ってくれたじゃないですか」

P「そ、それは……でもいろんな人に相談して分かったんだ……」

春香「そうなんですか?じゃあ、みんなにも感謝しないとダメですね!」

P「あ、ああ……春香?」

春香「はい?」

P「お、怒ってないのか?」

春香「怒るわけないじゃないですか」

P「え……」

春香「だって……私はプロデューサーさんのこと大好きなんですよ?」

P「……」

春香「でも、勘違いだったなら、プロデューサーさんが私のこと好きかどうか分かりません。それでもいいんです」

P「春香……」

春香「私が、プロデューサーさんのこと好きっていう思いがプロデューサーさんに届いていれば……」

P「……いや、違うんだ、春香」

春香「はい」

P「俺は今まで何かが引っかかっていたんだ。春香を初めてプロデュースして、オーディションに初めて受かって、テレビ出演するようになって、CDを販売するようになって、今こうして春香をアイドルにすることが出来た」

春香「……はい」

P「俺はプロデューサー、春香はアイドル。俺はプロデューサーとして、アイドルをトップアイドルにしようとした」

春香「そうですね、プロデューサーさんが居なかったら今私はここに居ませんから」

P「何故ここまで必死になれたか考えたんだ……なんで『春香』をトップアイドルにしたかったのか」

春香「……」

P「これはヒミツなんだけどな……俺入社した時にアイドル名簿を貰ったんだ。写真付きで」

春香「そうだったんですか」

P「社長にどの子をプロデュースしたいかって言われた、そして俺は春香を選んだんだ」

春香「……ッ」

P「……なんで選んだのか、分からなかった。多分直感だと思うんだけども、でも今なら……それが分かる」

P「俺は、天海春香のプロデューサーは……」


P「天海春香が好きだから、ここまで必死にこれて、今こうしてアイドルに育てることができたんだ」

春香「……ッ……」ジワッ

P「は、春香?な、泣いてるのか?」

春香「だ、だって……プロデューサー、さん……好きって……」

P「ああ、すまない……本当ごめん、遅くなった。言うのが遅すぎた、気づくのも遅すぎた。バカだな俺は」

春香「えへへ……そんなプロデューサーさんが私は好きなんですよ?」

P「……ああ、本当にバカだな俺は」

春香「じゃあー、許してあげるんで」

P「?」

春香「キス、してください……」

P「ッ!?」

春香「ダメですか……?私……付き合ってると思ってもう6ヶ月なのにキスもしてないんですよ?」

P「それは……すまなかった、いくら分かってなかったとはいえ、苦しかったよな」

春香「でも、今キスしてくれれば。全部消えちゃいますよ!ふふ……」

P「じゃ、じゃあ……」

春香「……」

P「」

春香「ッ」

P「こ、これで、いいか?」

春香「」ギュッ

P「の、のわ!?春香!?」

春香「えへ!キスはプロデューサーさんからしてくれたので、ぎゅっは私がします!」

P「あ、あはは……」ナデナデ

春香「ふぁ……やっぱりプロデューサーさんに撫でてもらえると凄い安心します」

P「そ、そうか」

春香「今はいっぱいいっぱい、安心します……」

P「……そうか」

春香「あ、もうこんな時間!!そ、そろそろ出ないと!鍵も返さないといけないし!」

P「あ、ああ!?そ、そうだな!」

春香「あーーーーー!!!!こ、更衣室鍵しまってる……着替えはあるけど」

P「え……」

春香「じゃ、ジャージで帰るのは嫌だし……」

P「こ、ここで着替えたらダメなのか?」

春香「でも、いつ管理人さんが来るか分かりませんし」

P「そ、そうだよな……じゃあ監視してるよ」

春香「……でもここドア二つありますし」

P「じゃ、じゃあトイレで着替えるとか」

春香「それは絶対嫌です!!」

P「ど、どうするんだ!?」






春香「……プロデューサーさんの影で着替えます」

P「いやいやいや!?そ、それはだな!?」

春香「私プロデューサーさんになら見られても良いですし……」

P「あ、あのなぁ!?」

春香「み、見たくないんですか!?」

P「そ、そうじゃなくて!!」

春香「……」

P「……見たいです、はい」

春香「えへへ」

P「ど、どうしてこうなった……」

春香「でもあんまりジロジロ見られるのはダメですよ?」

P「難しいな、それ」

春香「明るい所ですから……それに汗もかいてるし」

P「うーん……やっぱり見はって」

春香「だーめーでーすー、私の下着姿他の人に見られても良いんですか!?」

P「断固拒否」

春香「えへ、じゃあそうしてくださいね」

P「ぐぬぬ……」

春香「……」

P「……」

春香「着替え下において……じゃ、じゃあ脱ぎ、ますね」

P「お、おお……」

春香「プロデューサーさん鼻の下伸びてますね」

P「伸ばすなっていうほうが無理な話だ」

シュルッ

P(すげー綺麗な肌だなぁ……)

春香「す、凄い恥ずかしいですね……」

P「俺も恥ずかしいぞ」

春香「えへへ……」

シュル……

P(パンツ、ピンク……ブラもか……)

春香「……」

P「……」

春香「プロデューサーさん?」

P「え?」

春香「好きです!」

P「ぐっ……さては、春香、お前……」

春香「あ、バレちゃいましたか?」

P「……バレバレだ!誘惑してるな!?」

春香「」のヮの

P「ぐおおお!!その手にのるかぁ!!!」

春香「きゃー」

P「まったく……」

春香「……ま、プロデューサーさんなら耐えられちゃうんですよね」

P「まぁな」

春香「そんなプロデューサーさんが好きなんですもん、私……紳士な所が」

P「……そうか、嬉しいぞ」

春香「えへへ、はい!着替え終わりました!」

P「そろそろ行くかー!今日は、あーこんな時間じゃ直帰だな。送るよ」

春香「はーい」




P「おー……」

春香「え?どうしたんですか?」

P「本当に月が綺麗だなんてな」

春香「あ、本当だ……で、なんで感心してたんですか?」

P「今日貴音に相談している時に、月が綺麗になりますよって言われてな」

春香「予知ってことですか!?凄いですね」

P「ほんっと、面妖な、だな」

春香「ふふ!……あ、月が綺麗ですね、かぁ」

P「え?」

春香「どういう意味だか知ってますか?」

P「そのままの意味じゃないのか?」

春香「知らないんですかー!?ふふ……夏目漱石が『I love you』を和訳したものなんですよ!」

P「お、おお!?そうなのか?!」

春香「だから……つまり!」

P&春香「今日もこれからも、月が綺麗ですってことだな(ってことです!)」
終わり

読んでくれた方ありがとうございます
本当は春香をふるつもりだったんですけど、やっぱり無理でした。おかしいな
春香さんはPと仲良しなので、失恋しちゃったひびきんと飯でも食うかな

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