由比ヶ浜「もうしょうがないなぁ」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

八幡「！？」

雪ノ下「！？」

由比ヶ浜「はいユキノン、これで狭くないでしょ？」

八幡「お、おい何も横に来なくても…」

由比ヶ浜「えへへ」

雪ノ下「由比ヶ浜さん、そんなに近づいたら腐った目がうつるわ」

八幡「俺はインフルエンザかよ」

由比ヶ浜「大丈夫だよ、ね、ヒッキー」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

八幡（ちょっと近すぎだろ）

雪ノ下「…」ｲﾗｲﾗ

由比ヶ浜「お茶淹れてくるね」ｲｿｲｿ

雪ノ下「！」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

八幡「！　お、おい」

雪ノ下「何かしら、比企谷君？」

八幡「さっき炬燵から出て行けって言ったのはお前だろうが…」

雪ノ下「さあ、なんのことかしら？」

八幡（雪ノ下…良い匂いがする）ｸﾝｶｸﾝｶ

由比ヶ浜「ヒッキーは濃いめで良かっ…！？」
　　　　　「あー！」

雪ノ下「由比ヶ浜さん、そんなに大声を出したら近所迷惑よ？」

由比ヶ浜「ユキノンずるい！」

八幡「おいおい…」

由比ヶ浜「むー…」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

八幡「お、おい」

雪ノ下「由比ヶ浜さん、大分狭いのだけれど」

由比ヶ浜「この方が温かいでしょ？」

八幡「かなり狭いんですけど…」

雪ノ下「ねえ比企谷君」

八幡「なんだよ」

雪ノ下「初詣に行く予定はあるの？」

八幡「面倒だし別に…」

由比ヶ浜「えー…行こうよ初詣」

八幡「そんなに行きたいなら二人で行ってこいよ…」

八幡「そんなことより、蕎麦食わないか」

由比ヶ浜「食べたーい」

雪ノ下「良いわね」
　　　　「それで、誰が作るの？」

八幡「カップ蕎麦があるんだが、お湯を沸かさないとな」
　　　「寒いからお湯を沸かしに行きたくないな…」

八幡「じゃんけんで決めないか？」

由比ヶ浜「良いよ」

雪ノ下「恨みっこ無しね」

八幡「じゃんけーん…」

八幡（何で家主の俺が…）ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

由比ヶ浜「お蕎麦お蕎麦ー♪」

雪ノ下「…」
　　　　「やっぱり比企谷君だけじゃ心配ね」

由比ヶ浜「へ？」

雪ノ下「私、不本意だけど手伝いに行くわ」

由比ヶ浜「お湯沸かすだけじゃん！ずるい！」

雪ノ下「比企谷君、お湯は沸かせたのかしら」

八幡「まだだろ常識的に考えて」

雪ノ下「あら、あなたに常識があったなんて驚きね」

八幡「常識くらいしか持ち合わせてないのが取り柄なんだが…」

由比ヶ浜「ヒッキー寒くない？凍死してない？」

八幡「どうしたら暖房の効いてる千葉の家の中で凍死するんだよ…」

由比ヶ浜「ねえねえ卵入れようよ」

雪ノ下「私はネギ多めが良いのだけれども」

八幡「おいおいわがまま言うなよ…」
　　　「卵は冷蔵庫に入ってる」
　　　「ネギは残りがあるから切ってくれ」

雪ノ下「じゃあ比企谷君の方にたくさん入れておくわ」
　　　　「せいぜい感謝して食べて」

由比ヶ浜「私もヒッキーの方に卵2個入れてあげるー！」

八幡（嫌な予感がする…）

八幡（う…やっぱり冷めてる…）

雪ノ下「どう、美味しいかしら？」

由比ヶ浜「おいしい、ヒッキー？」

八幡「ああ、（どちらも適量だったら）最高に美味い（だろう）よ…」