橘純一「もう、皆のおっぱい揉んじゃおうよ!」(313)

純一「僕ってさ、色々とやってきたわけじゃない?」

純一「イチャコラ、デレデレ、紳士的行為、シリアス、感動物」

純一「…だけどさ、そういうのってもう面倒くさくないかな?」

純一「回りくどいことばっかやってないで、もう正直なことを正直にやってしまおうって」

純一「だから皆のおっぱい揉みに行こうと思うんだ!」

純一「ね?」

純一「まずはどうするかっていう話なんだけどー……」

純一「特に決めてないし、誰から始めようとも思ってないし…」

純一「………」

純一「とりあえず、パっと決めようそうしよう!」

純一「じゃあこの子>>15にしようかな!」

純一「ね?」

絢辻さん!!


純一「わお!」

純一「僕ってば大胆不敵すぎるよネ! 自殺願望でもあったりするのかな…」

純一「しかし、溢れ出る止まらぬ濃い粘着質性の紳士欲には…」

純一「…敵わないよね?」

純一「ね?」



絢辻「………」スタスタ

純一(ターゲットロックオン……)コソ…

純一(ターゲット後方にて絢辻詞を確認……)

純一「PP(※パイプッシュ)……開始します!」da!

wktk

絢辻「………」スタスタ

純一(い、行くぞ……揉むんだ! おっぱいを!)ダダッ

純一(おおおおおおおおっ!!)ダダダダ!

絢辻「……ん?」クル…

純一「あっやつっじ! さぁあああん!」ピョッイーン!

絢辻「ッ」クル…

グルンッ!

純一(あ……あれは……)

絢辻「……───」シュバァッ!

純一(振り向くようにしながら、その場にて身体を即座に回転……そして片足を起点に…)

純一(前方の相手を振り抜くようにして蹴りを入れる………回転蹴り…!)

純一「……おおおおおおっ!?」ひゅん!

絢辻「っ…避けた…!?」

純一「………」すたっ

絢辻(タイミングは完全に合ってた…空中を飛んでいる彼の顔面を打ち砕くはずの蹴りが何故…!)

純一「………」ゆらり…

絢辻「っ……た、橘くんおはよう」ニコり

純一「うん、おはよう絢辻さん」ニコリ

絢辻(…普通に挨拶ですって? さっきまでの粘着するような瞳がもう無い…)

純一「………」ニコニコ

純一(…セーフだ、これは僕が即座に紳士としての覚醒を抑えた為に出来た行幸だろう)

純一(今回ばかりは、本気で行かせて貰う! 例え僕が馬鹿だったとしても、それが過ちに至ったとしても)

純一(全ての力を出し切り、全ての展開を予想し…)

純一(…僕は絢辻さのおっぱいを──揉む!!!!!)

絢辻「………」

純一「………」ドドドド…!

絢辻(…この空気、なんなのかしらね。静かと言うかなんていうのかしら)

絢辻(確かに何かを狙っているような雰囲気を纏っているのに、なぜかそれが表に出ていない)

絢辻(ずいぶんと彼らしくない眼をしている……ゴクリ、少し様子を伺った方が良いかしら)

純一「…絢辻さん、今日は天気が優れないね」

絢辻「…何言ってるの橘くん。今日の天気は晴れじゃない」

純一「え? あ、本当だ。確かに良い天気だった」すたすた

絢辻(近づいてきた?)

純一「あはは、ちょっと勘違いしてたよ。だって絢辻さん…」

純一「…の制服が少し、湿っているように思えたからさ」すっ

熱いな

絢辻「え? 私の制服が?」

純一「……」ぴた

純一「うん? そうだよ? ここの所が少し濡れているよう見えるんだ」チョンチョン

絢辻「…本当に?」

純一「本当だよ。絢辻さんの方からじゃ見えないし、触って確認もできないかもしれないけど」

純一「……ちょっと後ろを向いて見て? 僕がもっと近くで確認してあげるから」

絢辻「………」

純一「………」

絢辻「上着を脱げば自分で確認できるから大丈夫」

絢辻(……雨に制服が濡れている。確かに彼はそう言った)

純一「……?」ニコニコ

絢辻(あり得る可能性でもある、外は豪雨。傘一つでは防げるほどのものではなかった)ちらっ

ザァアアアアアア……

絢辻(…しかし、なぜそれを指摘したのかしら。例え本当のことだったとしても、言う必要は皆無に等しい)

純一「………」

純一(…疑われているな、完全に。それはそうだ特に考えず言った言葉だしね)

純一(雨は確かに降っている、だが、制服が例えそのせいで濡れたとしても僕が口に出す必要性は無い…)

絢辻(…彼の本来の目的は、他にある。それは私に何かしらの行為を働く為の布石として発したはず)

純一(…なぜそのようなことをしたか、それは絢辻さんの疑い深いその探究心に訴えかける為)

絢辻(その目的とは何か。そして、彼をここまでの雰囲気にさせる程の意味とは何か)

純一(だから絢辻さんは、僕の本質を見抜こうとするだろう)

絢辻(上着を脱いで確認は簡単。だけどある程度のリスクを負わなければ彼の本質は見抜けない…)

純一(…さすれば彼女は僕に対してある程度の行為を容認するはずだ)

絢辻(…どうするべきか、ここは、私は……)

純一(さあどうでる絢辻詞ッ! 食らいつく!? 食らいつかない!?)

絢辻「───……わかったわ、橘くん」

純一(ヒットッ!!!!)にやぁ…

絢辻「少し確認してもらっても……ん?」

純一「げほっ…こほっ…あ、ごめんね? ちょっと咳きが出ちゃって」

純一(危ない危ない! もうちょっとでニヤケ顔がみられる所だった!)

絢辻「………」

絢辻「………」

純一「………」ドドドド…!

絢辻(…この空気、なんなのかしらね。静かと言うかなんていうのかしら)

絢辻(確かに何かを狙っているような雰囲気を纏っているのに、なぜかそれが表に出ていない)

絢辻(ずいぶんと彼らしくない眼をしている……ゴクリ、少し様子を伺った方が良いかしら)

純一「…絢辻さん、今日は良い天気だね」

絢辻「…何言ってるの橘くん。今日の雨じゃない」

純一「え? あ、本当だ。確かに雨だった」すたすた

絢辻(近づいてきた?)

純一「あはは、だからだったんだね絢辻さん…」

純一「…の制服が少し、湿っているのは」すっ

純一「けほ……ん、よし」

絢辻「大丈夫かしら、橘くん」

純一「うん、平気だよ! それじゃあ絢辻さん……」

純一「……ちょっと後ろを向いてもらっても良いかな?」

絢辻「…………」

純一「…………」

絢辻「よろしくお願い」くる

純一「うん!」


ドドドド…

絢辻「………」

純一「………」

ドドドド…

絢辻「………」

純一(───ああ、なんていい後ろ姿だろうかっ…くくく、その首元に傾れる黒い髪…)

純一(湿気によって濃く色を発する髪わぁ…首元に少しだけ張り付き、妖艶さを増しているぅ…)

絢辻「ん…」

純一(時折零れ出る吐息によって…揺れる肩ぁ…制服越しでもわかる女性としての柔らかいフォルムゥ…!)

純一(だが、だがしかし! 僕が手にするものはここには無く!)

純一(この戦いに打ち勝った物だけが握れる! もとい揉める!)

純一(この背中の裏にぃ……あるっていうんだからねぇ!)わきわき

絢辻「…橘くん、早くしてくれない?」

純一「うん、ごめんね。今から確認するよ、えーっと……」

純一「……ここかなぁっ!?」バッ!!

もにゅっ

男「部屋の番号教えて!」

女「東京都千代田区千代田1-1-1だよー」

_人人_
>天皇<
 ̄^Y^Y ̄

純一「あっは! やったぞ! 僕は絢辻さんのっ───……ッ!?」

っもにゅっもにゅ

純一(〝───胸を揉んでいない……!? これは胸では無い……!?〟)

純一(〝僕が今揉んでいるのは胸ではない……! それは誰しもがもつ柔らかくそして……!!〟)

純一(〝この僕でさえも持っている……!〟)

純一「───〝頬〟だとォォォォオ!?」

「………」ゴゴゴゴ…

絢辻「───やっと、やっと〝ぼろを出したわね橘純一……!!〟」ゴゴゴゴ

純一「うぐっ……!」

絢辻「言ってあげるわっ……! なぜこうなったかを……!」

絢辻「……私は最初から、その場にしゃがむことを決意していた……!」

絢辻「貴方を後ろにした時点で、〝私はしゃがむことを決めていた……!!〟」

楽しそうだなぁ
傍から見たらバカップルに近い

純一「ッ……!?」もにゅ…

絢辻「どうしてと、貴方は今そう思ったはずッ」

純一「……ッ」もっもにゅ

絢辻「良いでしょう言ってあげるわ……ッ!」

絢辻「それは〝貴方が咳をした時点で、貴方の目的がわかったからよ…ッ!〟」

純一(な、なんだと……ッ!? なぜが、まさかニヤケ面がばれていたのとでもいうのか…ッ!?)もにゅもにゅ

絢辻「……貴方は言ったわよね?」

絢辻「私が言った「大丈夫かしら、橘くん」という言葉に……ッ」

純一『うん、平気だよ! それじゃあ絢辻さん……』

絢辻「…と言う返事を返したッ!」

絢辻「しかしそれは貴方らしくない返事だったのよ…ッ!」

純一(なん、だと……!?)むにむに

絢辻「ふにゅっ…それはなぜか…ッ! 貴方の一番の過ちは───」

絢辻「──貴方の唾が着いた可能性のある手で、触れようとした時点でってことよ……ッ!」

純一「ッ……!?」

絢辻「貴方はこのような馬鹿であっても、小さな配慮を忘れない男…ッ!」

絢辻「しかしなぜかその思いやりを貴方は忘れていたッ…! つまり『焦っていた!!』」

絢辻「私が言った大丈夫という言葉は、手を拭かなくてもいいのかという配慮……ッ!」

絢辻「しかし貴方は、なにごともなくッ…! 行為に走ろうとした…ッ!」

絢辻「〝だから私にタッチ的な行為を働こうとしていたと気付けたのよ……ッ!!!〟」

純一「……っ…ゴクッ…」むにゅ…

絢辻「……」びしっ

純一「……くっく」むにぃ…

絢辻「…!」

純一「あっはっは! ……くっくっく」

絢辻「…橘、くん」

純一「───流石だよ、絢辻さん…まさか咳きで見抜かれるなんて、思わなかったさ」

絢辻「そろそろ説明をしても、いいのよ橘くん」

純一「んん? ああ、そこまではわかってないのかな絢辻さんは」

絢辻「…いいえ、そういうことじゃないわ」

絢辻「貴方の説明する間だけは、私は物理的反撃をしないつもりでいるのよ?」

純一「……おお、怖い怖い」ゴクッ…

胸の位置にほっぺたが来ているってことは、絢辻さん微妙に膝を曲げただけの腰にくる体勢だよな

絢辻「当たり前でしょう、ここまでのことをやったのだから」

純一「………」

絢辻「どうしたの? 早くして頂戴」

純一「………」

絢辻「…それといつまで頬を触ってるの、離して」ぱしっ

純一「………」

絢辻「橘くん」

純一「───………ねえ絢辻さん」

絢辻「なあに、素直に言ってくれる気になったのかしら?」

純一「ううん、そうじゃない。そうじゃないんだ」

絢辻「……なに、まだ何かする気?」

純一「かもしれないし、そうじゃないかもしれない」

絢辻「ハッキリ言いなさい、怒るわよ」

純一「そっか、じゃあハッキリ言うよ、ねえ絢辻さん───」

純一「───おっぱい、揉んでもいいかな?」

純一「………」

絢辻「………」

純一「……絢辻さん?」

絢辻「………」

純一「……だめ?」

絢辻「っ……」


絢辻「だ、だめよ!」


純一「……ん、どうして?」

絢辻「だ、ダメだからに…」

純一「どうして決まってるの?」

絢辻「っ……そ、それは!」

純一「んー、というか絢辻さん…」

純一「…どうしてそこまで焦っているのかな?」にやぁ…

絢辻「っ」

純一「僕が思うにさ、いつもの絢辻さんなら、僕の知っている絢辻さんなら」

純一「──僕にしか見せない、いつもの絢辻さんなら」

純一「──ここで、普段らしく僕をブン殴るよね?」

絢辻「ッ…」

純一「そう、さっきの蹴りのように。僕の顔面目掛けて力を駆使するはずだよ」

純一「……でも、なぜ出来ないのかな? 僕と言う存在に対して──」

純一「───どうして今、否定的になれないのかな?」

絢辻「……図ったわね…っ」

純一「あはは、じゃあさっきの続きだけどね。
   逆に言えば『どうして僕に対して、さっきは蹴りを繰り出すことが出来た』のかってことになるよね」

純一「…それはこの場に、この廊下に、誰の存在も居ないから」

純一「僕と絢辻さん───〝この瞬間まで〟僕ら二人しかいなかったからなんだよ?」

…すたすた

高橋「…あら、二人ともなにしてるの?」

>…あら、二人ともなにしてるの?

まったくだ

絢辻「ッ……───」

絢辻「あ、高橋先生! おはようございますう!」ニコニコ

高橋「うん、おはようございます、絢辻さん」

純一(──くっくっく、してやったぞ、僕が安全策をしてないとでも思っていたのかぁ…?)にやっ…

純一(予めこの時間帯に高橋先生が来ることは予想済みぃ…そして、この存在こそがウィークポイントぉ!)

絢辻「少し北校舎に用がありまして~」ニコニコ

純一(絢辻さんは他人に対して絶対的に猫を被る! その時間帯だけは、弱くなる!)

純一(その間に僕の自由度は格段に上昇しっ……はは、まずい、笑みがっ、くっく)

絢辻(っ…この下衆…!)ぐっ…

高橋「こら、橘くん? さっきから背中を見せて……先生にちゃんと挨拶はどうしたの?」

純一「──……あはは、すみません先生!」くるっ

高橋「もうっ…君はもうちょっとしっかりしなきゃダメよ?」

純一「あはは」

高橋「笑って誤魔化さない! 仕方ない生徒ね本当に…絢辻さんも彼のこと、ちょっと目を配って上げてね?」

絢辻「え、ええ…わかりました。委員長として責任を持って彼の面倒を見ます」

純一「………」

高橋「うん、やっぱり絢辻さんは頼りになるわ~……橘くんも! 彼女みたいにしっかりしなさい!」

純一「わかりました!」

絢辻「……」ぐぐっ…

純一(───そして、この場面!)ちらり

純一(この場面こそが僕の最終的なッ…そして、僕が考え出した最大の策!)

純一(絢辻さんの我慢の限界場面!)

純一(絶対的な他人の存在、僕への堪え切れぬ憤怒)

純一(…この場面であっても尚! 彼女は決して! 弱者に堕ちたりはしないだろう!)

純一(体中を駆け巡る怒りは……例え猫を被ったとしても、行える! それはなぜ!)

絢辻「……」すっ…

絢辻「…いい加減にしな───」ボソッ…

純一(──今だっ……!)ひょい!

絢辻「さ、え、ひゃあっ…!?」つるっ

純一「……。え、あ、絢辻さん……!?」だっ

純一(高橋先生の死角での攻撃! この瞬間を待っていた!
   彼女は絶対にこの場での攻撃を加えてくると予想していた僕は! 彼女の足元だけを注意していた!)

純一(多分彼女は絶対に! 脚で小さく僕を蹴ることをするだろうと! そして僕はそれを避けるだけ!)

ぎゅうっ…

純一(安定性を失った絢辻さん…! 廊下へと転がりそうになった絢辻さんを……!)

純一(抱きしめる!) 

絢辻「んっ…!」

純一(そして最善の注意を払いながら優しく受け止める!)ふわっ…

絢辻「あ……」

純一(何が起こったのか状況を判断できていない絢辻さん! この隙ぉおおおおおお!!!)

純一(おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!)

純一(───突くんだ!!!!)



もにゅぅっ……!



絢辻「っ………!!!!?」

純一「………」

絢辻「…あ、ちょ…っ? えっ…?」

純一「…おっとと、大丈夫だった絢辻さん?」すっ…


純一(キタァアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーー!!!)

ラッキースケベを自ら作り出し、かつ教師を同席させる事で反撃も防ぐとは…
なんてハイレベルなんだ

高橋「ちょ、絢辻さん大丈夫なの…!?」

絢辻「っ……は、はい」ばっ…

純一「大丈夫ですよ、僕がしっかり受け止めましたから」

高橋「急にふらついてどうしたのかと……よく受け止めたわね、橘くん…」

純一「ええ、まあ。こういう時って僕、結構しっかりものなんですよ?」

高橋「…じゃあ普段からちゃんとしっかりしてなさい」

純一「あはは、その通りです」

絢辻「………………」

高橋「…それにしても絢辻さん、さっきから俯いてどうしたの?」

絢辻「えっ? あ、いえっ! ……なんでもない、です」

高橋「……?」

絢辻「………」

高橋「見た所……顔が赤いわね…具合でも悪いの? さっきもふら付いたようだから…」

絢辻「い、いえ! 具合は悪くないのですから……!」

純一「───先生、絢辻さんを保健室に連れて行った方がいいんじゃないでしょうか?」

高橋「……そうね、先生も今そう思ってた所よ」

絢辻「えっ…?」

高橋「出来れば君に連れてってほしい所だけど、
   橘君には皆にhrに私が遅れることを報告しに行ってくれないかしら?」

純一「あ、いえっ…僕が連れて行きますから…!」

高橋「…ダメよ、先生は君を信用してないわけじゃないけど絢辻さんは君に迷惑をかけたくないって思ってるハズよ」

高橋「ね? 絢辻さん?」

絢辻「……あ、はい…」

純一「そう、ですか──……くっく」ぼそっ

絢辻「っ……!」

高橋「ですから橘くん、先生も直ぐに戻りますから教室の方に戻って頂戴」

純一「はい! わかりました!」びしっ

純一(……ええ、わかりましたともぉ…ふはは!)

純一「では、絢辻さん……安静にね?」

絢辻「………ええ」

純一「……」くる すたすた…

純一(──やったよ、僕はやった……一番の難関を、僕は越えたんだ)

純一(もう、これからのことは……もう何も怖くなんてないよ…もう、なんでも出来ちゃうんじゃないかな…僕…)

純一「………」

純一(…まあ、でもね。僕は初めに言っておいたよね)

純一(──おっぱいを揉んでいいと、僕はそう言ったよね絢辻さん)

純一(貴女なら分かるはずだ、今の流れでも…偶然を装ったものだっとしても)

純一(貴女はこれから、僕と微妙な空気になることも無く、僕との距離を少しおこうと思うこと無く)

純一(───素直な気持ちで……僕に……制裁を加えにくるんだろうね……戻って来たらさ…!)

純一「……僕は、女の子を困らせたくないんだ」

純一「だって───ふっ……」

純一「紳士、だからね…」

すたすた…

純一「さァーて! 僕の命は多分、今日までだよ!」

純一「残り少ない時間! おっぱい揉める女子も厳選しなきゃいけないね! 
   だけど存分に使って遊んで揉み倒したいよね!」

純一「最大の難関、絢辻詞を超えてやった僕に不可能なんて無いよ!
   来いよ女の子! 社会的死なんて怖くない!」


純一「次は>>115でっすよ! おっぱい!」

モジャ

田中さん

よしきた薫
ちょいトイレ

薫を揉んでから、親友の田中さんを揉む
この流れがいいなと思いました

梨穂子とか紗江ちゃんって頼めば普通にもませてくれそうだよね

>>126
梨穂子「えー!?おっぱい揉みたいだなんてだめだよー」
純一「我慢できない!」モニュ



純一「太り過ぎでお腹か胸かわからなかった」

純一「……薫ぅ?」

純一「………」

純一「アイツのおっぱい揉みたい、かぁ……」

純一(なんだか不思議な気分だ、アイツはだって中学からの付き合いでさ)

純一(色気とかんなもん一切感じないような付き合い方をしてきた、つもりだしさ)

純一「…それなのに、おっぱいを揉みたいかぁ…」

純一「…………」

純一「全然構わないよなぁ! 凄く揉みたいよ! おっぱい!」

純一「にっしししし!!」

普段、友人として同級生として、普通に接している女の子だから興奮するんだ
男ならみんな分かるはずだ



純一「……」こそっ

純一「…居た」

薫「~♪」

純一(呑気にウォークマンなんて聞いてやがって……ジュルッルッル!
   僕がこのように禿鷹のような目で見ていることも気付いてないだろう…っ!)

薫「~~♪」

純一「では、開始する……PPはじめ!!」だっ!

薫「~♪~~♪」

純一「……」すたすた

純一「おーい、薫ぅー」ぼそっ

純一「聞こえるかぁー…? 聞こえてないのかなぁ~…?」ボソボソ…

薫「フンフン…♪」

純一(…よし、聞こえてない!)

純一(さて、結局は手順は簡単なんだよな)

純一(このままガッポリ、後ろから揉み倒せばいいだけ)

薫「フン…フフン…♪」

純一(あのブレザーの中にある…その適度に引き締まった、溢れ出る弾力…)

純一(一見小さいように見えて、だが、はっきりと主張している柔らかいふたつの果実…)

純一(……その類い稀ぬ黄金比を保った……おっぱいを!!)

純一(この手に! 揉み倒してくれようじゃないか!!)

純一(ね!!!!???)

純一(後ろから手を這い寄らせ、何も知らず呑気に曲を聴いてる薫の隙を突きつつ……)

純一(…彼女が僕のイヤらしい意図を持った手に何時気付くのかと、己の鼓動は高鳴っている)

純一(果たして、この手が彼女の胸部に触れた時……一体どのような反応を示すのだろうか)

純一(その緊張感と彼女への罪悪感の狭間の中で、ただひたすらに…僕は煮えたぎるような興奮を覚えていた)

純一(──ああ、見たい。はやくその顔を、彼女が僕の手に気付き、そしてどのような反応をするのだろうか)

純一(己の身体へと触れている感覚に、どのような感情を思わせるのか)

純一(僕はそれを、知りたい)

純一「───いただきます…」すっ…


純一「かっおるぅうううううううううう!! おっぱいもませてぇええええええ!!!」ばばっ


田中「あ、薫~! こんな所に居た────」


純一「………」ひょい すたん

田中「───んだ………」

これは報復として田中さんも揉まなければならない

純一「……やあ、田中さん。こんな所で、こんな校舎裏でなにをやってるの?」

田中「………」

純一「ああ、僕はね。
   ちょっとばかし野暮用があってこんな所に居るんだ、むしろその理由ってのは一言で言い表せなく」

田中「今、薫の胸……」

純一「──田中さん!」ビュッ!

田中「むごむふぅっ!?」

純一「田中さんそれは、それは違う」

田中「……むぇ?」

純一「例えそう見えたとしても、それは……結果論だよ、田中さん」

純一「僕が確かに『おっぱいもませて』と、叫んでいたとしても。
   どうみたって薫の胸を後ろから揉みしだこうとしていても!」

純一「───果たしてそれは、罪なのかな?」

田中「むぐえおっ!?」(罪だよ!?)

純一「…ううん、違うよ。だから言ってるじゃないか、結果論だとね」

純一「どうして今の行為が悪だと決め付けるのかな?
   どうして、僕がこの行為に至ったか……気にならないのかな?」

田中「…ほうほほ?」(どういうこと?)

純一「あのね、田中さんなら分かってくれると思うんだ……」

純一「……薫は強い」

純一「近辺の学校で、アイツに敵う奴は……主に拳で語る場合だよ? 絶対に居ないと思う」

田中「ふんふん」

純一「その一例として、僕みたいな虐げられる存在がいる」

田中「…ふん」

純一「男だからって、女だからって関係無い。アイツは強いから、誰も勝てないんだ」

田中「わはふよ」(わかるよ)

田中さんルート欲しいよね
別ゲーの似たキャラじゃなくて、アマガミの田中さんを攻略したい

純一「じゃあ考えよう───それなら薫に勝つためになら、一体どうしたらいいのか」

田中「……」

純一「そう、それは『女だとわからせればいい』ということなんだよ!」

田中「…はいへいふぁよ!」(最低だよ!)

純一「…田中さん、分かってないよ。確かに僕は最低なことを言ったかもしれない」

純一「だが、相手は『あの』薫だよ? 通常一般的な思考じゃ敵いっこないんだよ!」

田中「…むふ……」

純一「だけど、信用はしてほしい。僕は…決して薫を傷つけたくは無い」

純一「───僕はただ、アイツの横に立ち並びたいだけなんだ……」

田中「っ……!」

純一「ただ、ただただ……それだけなんだよ……田中さん…」

田中「…ふんいひ…ふん…」

純一(…誤魔化せたかな?)

純一(焦って色々なことを言ってしまったけど、まあ、まるっきり嘘でもないし)

純一(…気になるのは、田中さんが納得してくれてるかだけど)

田中「……」キラキラキラ

純一(あ、チョロイなぁ……他の女の子も、みんな田中さんみたいに良い子だったらなぁ~)すっ

田中「ぷは」

純一「…僕の気持ち、分かってくれたかな?」

田中「うんっ…! 応援するよわたしっ…!」

純一「う、うん…ありがとう田中さん」

田中「そ、それでねっ……その~」

純一「うん?」

田中「橘くんはっ……薫の、その………さわ、るんだよ……ね?」

純一「う、うん?」

こんなにチョロいの、他には梨穂子と紗江ちゃんと裡沙ちゃんと七咲くらいだろ

田中「そっ……そのっ…! ………見てても、いいかなぁ…?」

純一「え?」

田中「……私も、見てても……いいかな、って…うん」テレテレ

純一(何言ってるんだこの子…!)

田中「……だめっ…?」ちらっ

純一「だ、ダメって……いや、いやいや田中さん…?」

田中「その、人に見られちゃいけないってのは…」

純一「え、うん?」

田中「なんだか、イヤらしく感じるんだけど……違うかなそういうのって…」

純一「………」

純一(キチンとした強かさも持ってるよ田中さん! 見くびってた!)

田中「人に見られてたら、できないことなの…? だって、橘くんは薫と並びたいんでしょ…?」

田中「だったら私に見られてても、平気…だよね?」

田中さんは「淑女」だったか…

純一「……っ…」ごくり…

純一(もしかして僕は、取り返しもつかないことをやってしまったんじゃないか?)

田中「…??」

純一(この子はもしや、僕の意図を全部理解してるんじゃないかッ?
   全てわかっていて、それでなお知らないふりをして、この場に残ったんじゃ…?)

田中(あ、あれー…? なんだかすごく見られてるような気がする…私、変なこと言ったかな?)

田中(だ、だって! 薫の……その、責められてる所なんて! そうそう見れないし…!)

田中「えへへ」

純一「っ…!?」びくぅ!

純一(わ、笑った!? この場面で、この空気で笑った…!?
   ───確定、だ。田中さんは全てを理解したうえで残っている)

純一(僕が出過ぎたまねをしない様、かつ、その裏付けを取る為に猫を被ってると!)

純一(…よかった、まずは絢辻さんを攻略しておいて。普段の僕なら絶対に気付けなかった…)

純一(ありがとうみんな! 名も知らぬ戦士たち! 僕はこの壁を看破出来たよ!)

田中(まだかなまだかな…)ドキドキ…

純一(ああ、でもなんてことだ! ぼ、僕は…女の子に見られながら…他の女の子のおっぱいを揉めるのか…?)ちら

薫「~~♪」

純一(そんな紳士たるものが、野蛮に満ちた行為に陥ってもいいというのだろうか……)

純一(しかも見られる相手は、不確定要素の未知なる存在…)

田中「……」じっ

純一(壁が多すぎる…僕と言う存在が小さく感じるほどに、僕は何も出来や……出来や……)


純一(───んなもの関係ないね!!! 揉んじゃうよ僕は!!! ははっ!!)

純一(分からぬ敵がどうしたっていうんだ! 他人から見られていたとして結局何の問題がある!)

純一(橘純一! その難関さえも…っ!)

純一(──スリルとしての興奮に、置き換えてくれよう!!)

純一「…田中さん、いいよ」

田中「っ……」

純一「いいじゃないか、その度胸…僕は買った」

田中「橘くん…いいの?」

田中(やっぱり、薫と橘くんのイチャイチャ見るのは…ちょっと気が引けてたんだけど…)

純一「ああ、いいさ。かかってきな、僕は負けないからね」きりっ

田中「あ、うん…?」

田中(ま、負けない…? ──つまりは薫に対して、一切の手を抜かないってこと…?)

田中「んぐっ……頑張ってね、橘くん!」

純一「…わかってる」すっ…

純一(…頑張ってね、か。良い煽り文句だ流石だよ田中さん)

純一(いいだろう、やってやろうじゃないかっ……敵が何人増えようとも! 僕はおっぱいを揉むだけだ!)だっ!!

田中「行ったっ…!」

純一(うぉおおおおおおおおおおおお!! この手におっぱいおおおおおおおおおお!!!)

ダダダダダダ!!!

ズルッ!!

純一&田中「あっ……」

ずさぁあああー……

純一「……」

田中「………はっ!?」

田中「た、橘くんっ…!? だ、大丈夫…!」たたっ!

純一「いてて…あ、待って田中さん! ちょ、そこぬかるんでて滑りやすっ…!?」

田中「えっ───」

つるー!

田中「え、あっ…きゃぁあ!?」ズルッ!

純一「た、田中さん危ない……!」ばっ

ビッ!

薫「──痛っ! なに、急にイヤホンが外れて…うわぁあっ!?」ぐいっ

純一「えっ!? あ、すまんかおっ…!?」

田中「ふああっ!?」

どっしゃーーーーーーん!!

純一「──いたたッ……なんだっていうんだ……急に…」


もにゅっ

もにゅにゅっ


純一「……たお………れて………」


薫「んっ……!」

田中「ふ、んっ…!」

純一「………」

純一(静まれビート、鼓動は小さく、そしてクールに純一)

ぽよっ…

薫「ん…っ…」

純一(不確かなことは偶然と割り切り、現状にある全てを把握しろ純一)

むにっ…

田中「…ふぁっ…」

純一(──僕はそう、地面に仰向けに倒れた女子生徒の上に覆いかぶさり)

純一(そしてその二人の重力にあらがった二つのふくらみ───否ッ!)

純一(二人分の膨らみをッ……! 両手に、掴んでいるッ!)

純一(──ブレイク《僥倖》!!!)

純一(最速、最短、初速にて思考を回転させろ)

純一(僕の意識回路はこの程度じゃないはず、打ち勝て、現実の綻びを今この手に捕まえろ!!)

純一(───信じろ、僕は紳士なのだから……)

すぅうううう…

純一(この場合で行える状況はただ一つ最大限にこのブレイクをどう堪能するかということ果たしてそれは可能なのかというものは
   もはや考える必要無いそれはもはやこの手の中に必然と意味をもつ僕の意志だけが原動となるからだつまりは僕の意志だけで
   全てを現実のもにすることができるということやれる僕ならやれる自信を持て何を行えるかを血管をブチ切るまで頑張るんだ
   まずはにぎっているこの手を自然にかつ堂々と動かすことが大切だ感じる為には記憶へと残すためには存分に揉み倒すしかあ
   りえないだがそれでは二人に不自然さを思わせる要因ともなる為僕は繊細かつ慎重に胸と彼女らへの意識をかんば見ながら手
   を動かす必要があるだろうではどうすればいい僕の現状は彼女ら二人の上にのしかかり胸を触っている状況まだ揉んではいな
   いまだごまかせるだがそれでも僕は先へと進みたいではどうする考えろ考えろ僕なら出来る二人の意識はまだこの状況にたい
   して冷静な判断はされてない今しかないんだ今しか僕の出来るチャンスは今だけなんだ考えろ考えろつまりは今のこの瞬間に
   も無理やりにでも揉めばそれでいいということになるかもしれないがしかしそれは紳士として情けなさすぎる僕はそんなこ男
   には決してなり下がらないだからこそ全てを出し切ってこの場をダシ抜ければいいそうだ僕は紳士だ紳士ならできることはた
   くさんある僕は紳士だ紳士としてやるべきことはなんだ紳士はこの現状で何が出来るこの現状では彼女たちの怪我の心配をす
   ることが先決だ頭を打ってないか血は出てないか体の隅々まで気を配るそんな紳士なるほどそれだ僕にはそれができるそうだ
   これしかない僕に出来ることは彼女たちの心配かつその身体を調べつく権利があるじゃないかやっぱり僕は紳士だった!!!)

純一「───ふぅ、ここまで0.5秒っと…」

精神を加速させろ

      ∩_∩
     / \ /\
    | (゚)=(゚)|

    | ●_● |
    _/     \
   /|〃―――-ヾ|
   / /~)_二__/
  / / /   / )

  |  /   //
  \/  /⌒\
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  /   // /
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`/ /
(_/

純一(つまりは僕紳士だから! 転んだ彼女たちを心配するふりをしつつ揉めるよね? って話だよっ!)

純一(ね?)

純一(では、はじめるよ!)


純一「おーい、二人とも?」


もみもみ…


薫「あっ…ん、んっ」

田中「ふっ……ん…!」

純一「起きてあがってくれぇー…というか大丈夫かー…?」


もみっ! もみ…もみ!


薫「ひぁっ!…え、なに……? いたた…」

田中「んひっ!……ん、ん…? あれ、わたし…」

純一(まだ、最後のゼロコンマ一秒まで味わいつくす…ッ!)

純一「二人ともこけちゃったんだよ……ほら、服も汚れてるし、あ、ちょっと破けてるかも…?」


つんつんっ…! むにゅっ!


薫「ひっ、くんっ! ……ッ…えっ? あっ!?」

田中「くぅんっ…! ふぁっ…!」


純一(此処までだッ!!)ぱっ!


薫「あ、あれっ……? 今、アンタっ……??」

純一「うん? どうした、薫? ほら制服汚れちゃってるぞ」ぱっぱっぱ

薫「え、あ、う、うんっ……ありがと」かぁあああ…

田中「えへへ……」

純一「た、田中さん…? えっと大丈夫?」

田中「…ふぁっ!? ふぇっ!? あ、うん! 平気平気だよ!!」ばっ

純一「あはは、もう田中さんったらー」


純一(───完全大勝利!! ふわっほおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!)にぎにぎっ!

純一(この手に! この両手に! あまりにも盛大な幸せの感触を!)

純一(しかも二人分であり! 僕はなんと幸せを記憶に残すことが出来たのだろう! ハッピー! 僕ハッピー!)

純一(………───)

純一「──……さあ、二人とも。怪我は無いよね、立ち上がれる?」すっ


薫「………」ぷいっ

田中「………」テレテレ…


純一「ん、二人ともどうしたのかな?」


薫「っ……な、なんでもない…わよ」かぁあ…

田中「う、うんっ……その、ね…」てれ…


純一「どうしたっていうのさ、そうやって座り込んでたら…汚いよ?」


薫「…いわれなくても、わかってるわよ……っ! ばーか!」

田中「あはは~…!」

単純に恥ずかしいんだろ
田中さんはかわいいなあ!!!

純一「………」

純一(今の二人は実に複雑の気分だろう。わかるよ、僕にはわかる)

純一(転んだという状況、それは通常あり得ない状況であり、自意識も普段以下なり下がる)

純一(──僕はその空白の意識の中で、君たちをおっぱいを揉みしだいた。つんつんもした)


薫「っ……なんなの、本当に…! もう…!」ぱっぱっ…

田中「っ……っ……」てれてれ


純一(微妙な判断の中、二人は揉まれた事実を薄い意識の中で理解はしているはず。
   だけど、それはあまりにも俊敏で、かつ繊細に行われた行為だった為……)

純一(君たちは、僕の行為を悪だと決め付けることは出来ないんだよ!!)にやぁ…

純一「ほら、もうすぐ授業も始まるし……あとはとりあえず体操服に着替えるとかしたらいいよ」

薫「っ……」ばっ

純一「ん、なんだよ急に…お腹でも居たいのか?」

薫「な、なんでもないっ…ただ、ちょっとだけ勘違いしたから…なんでもないのっ!」

純一「え、ええっー……なんで怒るんだよ薫…」

薫「むぐぐっ……あ、アンタっ…本当にそのっ…!」

薫「…な、なにかしてない、わよね…?」かぁああっ

純一「してないしてない、僕はただ転んで怪我をしてないか確認してただけだよ」

薫「む~……ほんとーに、本当にっ!?」

純一「疑い深いなぁ……なんだよ、もしかして僕が───」

純一「───お前の胸でも揉んでたとでもいうのかよ?」

薫「っ……!!」

純一「………」

薫「そっ……そんなワケ、ないっ……わよ別に……ゴニョゴニョ…」

純一(───勝ったァ! 敢えての疑ってる部分への暴露ォ! 確定! 僕の無罪確定ィ!)

純一「…」ニタニタ…

薫「っ……っ……」

純一(ふはははっ…! なんということだ! 僕はあの! 棚町薫させも出し抜いたァ!
   暴力を振るわれること無く! かつ僕としての紳士を忘れることなく出来た現実ゥ!)

純一(くくっ……ははっ…なんだこれ、果たしてこれが現実なのか!? 夢幻ではないのかっ!?)

純一(───かんっぺき、すぎるだろ僕……!!)

薫「……だいじょうぶ、かしら…」ボソボソ…

純一(見よ! あの恥ずかしそうな薫の姿を! 普段から決して見れぬ赤面した表情!
   恥じらうよう、僕の死角でちょっとブラの位置を治してるその可愛らしさぁ!)

薫「………っ~~~…!」きゅっ…

純一(そして僕が重点的に触っていた右のほうを! ちょっと気にして庇ってるその愛くるしい姿を!)

純一(実に柔らかかったぞ薫ゥウウウウウウウ!!)

田中「あ、あの……橘くん…」

純一「うん、なにかな?」くるっ

伏兵たんぽぽ

田中「え~っとね、そのね……やったねっ」ぐっ!

純一「………………」

純一「………………なにがかな」

田中「えっ? だ、だからその~……あれでしょ?」こそっ

田中(薫の……胸、触ったんでしょ…?)ポソポソ

純一「ウン、ソウダヨ」

田中「あ、やっぱり……っ? うんうんっ! だと思った~」

田中「あんな風に照れてるのって~……やっぱりそうじゃないのかな~って、さ」

田中「やるね、橘くんっ」パチコン☆

純一「ウン、ソウダネ」

田中「……あ、でも…その、ね」

田中「わ、わたしも………とか、一緒に……やったり、とかしちゃったのかな…?」ちらり

純一(あわわわっ……怖い!)

純一(疑われている! 彼女は僕のことを、完全に最初から疑っていたはずだ!)

純一(…まさか、僕の加速させた思考内容すらッ…ばれてしまってるとでもッ!?)

田中(も、もしかしてって思うけど……私が邪魔しちゃったから、間違って……)

田中(…触っちゃったの、かな……ううっ…申し訳ないよ~っ…薫の触りたいと言ってたのに…)

田中(私の貧相なもの触らせちゃうなんて~っ……橘くん、ごめんなさい…)

純一(クソッ! 僕はこの子を黙らせないと……完全犯罪、もとい完全勝利が崩れ去ってしまう!)

純一(どうすればッ…どうすればいいッ…!)チラッ

薫「………?」

純一「───……。あ、そうだ」

純一「なあ、薫」

薫「な、なによ…?」

純一「……お前って、ちょっと太っ───ゴボォ!」

薫「…喧嘩売ってるの、アンタ」

純一「…売ってない、よ…ぐふっ…」

田中「か、薫…っ!」

薫「ねえ、純一」

純一「…お、おう。どうした薫…っ」

薫「……なんでもない」

純一「そ、そうか……?」

純一(──クク、どうやら僕の『空白のお遊び』はまだバレてないようだ…それでいい)

純一「…ふぅ、ごめんな。急に変なこと言ったのは自覚してるんだ」

薫「…ふんっ」ぷい

純一「だけどさ、さっき一緒に転んだ時…ちょっと思ったけど」

純一「───なんかこう、凄く柔らかかった気がするんだよ、薫」

薫「……え…?」びくっ

薫「それ…ど、どういうコトよ…っ?」

純一「こう……なんていうの、かな。ぽわんぽわんしてたっていうか、いや! 太ってるとかじゃないよ?」

純一「そう言った意味じゃなくて、柔らかくて、それでもしっかりとしててさ」

薫「う、うん……そ、それで?」

純一「えっと、今まで感じた事もない暖かさもあって……僕は凄く、それが好きになりそうで…」

薫「…そ、そう? へ、へぇ~…ふーん……」ちらっ

純一「……」じっ

薫「っ! な、なによ…?」

純一「──やっぱり、薫って女の子なんだなって、思ったんだ僕は」

薫「へっ!? あ、そう~…? あたりまえ、じゃないっ」

薫「あ、アタシはガサツで男っぽいかもしれないけど、れっきとした女だからっ!」

薫「……ばかいわないでよ、ばかじゅんいちっ」ふんっ!

純一「あはは、そうだよな。お前はちゃんと女の子だし、そんなことも分かって無かったのかな~僕は」

純一(───よし来た、照れたッ! 薫は褒められることに弱い! いや本当は当然とか思うタイプだけど!)

薫「…」テレテレ

純一(最初に太ったとけなして置いて、そこからの褒めちぎり! 
   そのギャップに普段通り受け流すことが出来ない薫は照れるばかり!)

純一(……そして、この光景を見て田中さんは思うだろう)ちら

田中「……」

純一(僕はなぜ、薫の胸を揉んでいいかを。思うだろう、そして勘違いするはずだ!)

純一(僕と薫が、ちょっといい感じではないかとッ!)

純一(そうすれば僕の行ったことは過ちではなく! 正当! 無実無根! 大人の関係ィ!)

田中「……」

純一(さァーて見せろ、田中さん! 貴女ならやってくれるはずだッ!)

田中「……」すっ…

田中「…」ぐっ!

純一(キタァアアアアー! グーサイン! ちょろい!)

純一(さて、もうひと押しだ……田中さんの弁解へといざ行かん!)

純一「…田中さん、さっきはごめんね」

田中「え?」

純一「……僕の都合に、偶然にでも巻きこんじゃってさ」

田中「あっ……ううん! いいよ! 大丈夫だから…!」

純一「…本当に? でも、僕は田中さんに…」

田中「い、いいんだよっ…私があそこで転んだことが悪いし…だからね?」

田中「…橘くん、しっかりと薫のこと……頼むよ?」ぐっ!

純一「……うん!」

純一(くははは、はーっはっはっは!!)

純一(片腹痛しッ! このような小娘に…少しでも恐怖を覚えていた、数分前の僕……)

田中「……」

純一(見ろよ…この子、僕のことを信用しきってる瞳だ。僕におっぱい揉まれてるのにねぇー!!)

純一(あはははははははははははっははははははははは!!!)



純一「それじゃあ、二人とも。授業に遅れないようにね」

薫「…アンタもよ純一、というか一番危なかったしいのアンタじゃないのよ」コン!

純一「あいてっ☆」

薫「…っもう、行くわよ恵子。体操服に着替えないと」すたすた

田中「う、うん! それじゃあまた後でね…橘くんっ」すたすた…

純一「………」フリフリ

純一「……くはっ」

純一「…ダメだ、堪えろ、まだ笑うな…」

純一「…ううん、ダメだよ僕は…我慢できない…!」

純一「……くひひっ…僕は、素晴らしい人間だ…!」


純一「くはっ! ふはっ! はっはっは!」


キィイ……


純一「ハハハハハハッ!」

純一「くくくっ……」


ィイイ……ギィイ……


純一(次はっ!? 次はだれにしようかっ! この手に握る二つの胸は誰の女の子だ!?)


「──くん…」ギギギッ……ィィイ…


純一(名もなき戦士たちッ! いやはや……まだまだ続くぞ今宵の暴君はァ!)


「──ちくん……」ギガガガ……キイイイ…


純一(次は誰だ!? 答えろ!! 僕に目的を教えろッ! 見せろ見せろその欲望をッ!)

純一(さすれば見せてやるぞ!! 僕がその子の恥ずかしがる姿をっ!! その表情をォ!!)

純一「僕は天才ッ! 誰でもいい女の子を言えっ!!」



ギギギッギギイギギッギイギ!

純一「次の女の子はァ>────」



ギギギギギギギィギィギッギギギ



純一「────……え?」


ガァアアアアアアアアンッ!!


純一「ひっ」

「──あら、あらあら、どうして避けるの?」

純一「えっ……あっ…えっ…?」

「受け立たなきゃ、そうでしょう、ね? 橘くん? わかってたんでしょう?」

純一「ひぁっ…なに、それっ……?」

「うん? これ? ……んふふ、何に見えるかな?」



絢辻「そうだよねー……言った上げると、スコップかな? これって?」

純一「ど、どうして廊下でっ……!」

絢辻「簡単じゃない」

純一「えっ……?」

絢辻「初めて終わり、これ一本で出来るから……かなっ?」ヒュン!


ブォオ! ガァンン!


純一「ひぃいいいいいいいっ…!?!」

絢辻「……どうして、避けるの?」ちらっ

純一「だ、だだって……! それは流石にしんじゃッ…!」

絢辻「………」

純一「ん、くっ……あれだよね!? そうでしょ!? 今朝のことで怒ってるんだよねっ!?」

絢辻「………」

純一「だ、だけどねっ!? そ、そこまで怒るのは流石に…というかこ、ころそう…みたいなことに発展するのは…!!」

「あはははは、だよねー」

純一「っ……!?」

「貴方が理解している……貴方の知ってる時間帯の絢辻さんは、確かにそうだと思うよ? 橘くん?」

純一「えっ…な、えっ……?」

絢辻「私一人でやると、言ったわよね」

「ううん、でも仕方ないよ。流石に『未来』の貴方はもうちょっと大人しくしてもらわないと───」

裡沙「───またまた、色々と変になっちゃうからね?」

純一「き、君は……?」

裡沙「……ハジメマシテ、橘くん」

裡沙「この時間帯の橘くん?」

純一「この、時間帯…?」

絢辻「本人に伝えても、仕方ないって言ってなかったかしら」ガラァ…

純一「ひうっ…!?」

裡沙「そうだよ? でも、いいんじゃないかな……この時間帯の橘くんって色々と、酷いから」

裡沙「もう、いらないしね」

純一「いらないって……っ?」

裡沙「時間を戻して、確かな記憶を残さず…その娘と最善な『会話』が出来る」

絢辻「…その人物は何の努力もなく、ただひたすらにその『会話』の自信さだけが募っていく」

裡沙「凄いよね、この『話』がどうしてその女の娘にはヒットすると自信がつくのかな?」

絢辻「……それは貴方が、記憶を蓄積することによって生まれた…タブーの問題」

ギギギイギギギ…

純一「なに、いってるの二人共っ……!?」

絢辻「…いいのよ知らなくて、どうせまた忘れるんでしょう?」

裡沙「くすくす」

純一「わす、れるって…っ?」

絢辻「これから先で、今日一日によって行われる貴方の行為……」

絢辻「……どれだけの女の子が傷つくのか、『今の私』は知っている」

裡沙「…だから、ね。橘くん…」

裡沙「───一回、バットエンドになろうか? ね?」

純一「バッ…ト…?」

裡沙「そうだよ、そうなんだよ橘君!」

裡沙「…今の自信に溢れた貴方も! 大好きで大好きで堪らないよっ!」

裡沙「どうしてそんなことをしたのかな? そんなにも女の子の胸を触りたかったのかな?」

裡沙「ちっちゃくて、可愛らしい男の子としての欲望は……うんうん、とっても可愛いって思うんだよ!!」

裡沙「──だけど、今から進む『未来の貴方』は………」

裡沙「死んでいい」

純一「っ……ひぃいいっ…!?」

絢辻「…お喋りはここまで、終わらせるわよさっさと」ブォ!

純一「や、やめっ…!」

絢辻「───大丈夫、平気よ橘君」

純一「えっ……?」

絢辻「だって、未来の貴方も……」

絢辻「……そう言いながら、死んだから」

ガン!

絢辻「───はぁー……疲れた」がらんがらん…

裡沙「お疲れ様でした」

絢辻「………」

裡沙「…今、どんな気持ちかな?」

絢辻「…なにがよ」

裡沙「また、そうやって橘くんを───……」

裡沙「…殺さなかったことだよ?」

純一「────……ひぃっ……」ガクガクガクブルブルブル…

絢辻「…だって、そうしなきゃダメなんでしょう」

裡沙「……」

絢辻「彼が、時間を戻すためには不幸と思わないといけない」

裡沙「…うん、そうだよ」

裡沙「でも、死んだって同じ事だから。殺してもいいんだよ結局は」

絢辻「……」

裡沙「それって、優しさなのかな絢辻さん」

絢辻「…さあね、知らないわよ」

裡沙「くすくす、いいんだよ。結局は『あたしに付いてきただけでも、それは優しさだから』」

絢辻「…余計なことを言わずに、早く次」

裡沙「せっかちだね、もうすぐだよ?」

パキッ……パキパキパキッ!

裡沙「───ほら、面白いでしょう? 何度見たって飽きないよ…」

裡沙「…世界が壊れていくの、何度見たって……何度見たって…」

裡沙「…残酷で、悲しくなってくるよね」

絢辻「……」

裡沙「あはは、なにそれ。絢辻さん……後悔してるの?」

絢辻「…別に」

絢辻「後悔なんて、今の……私が言えることじゃない」

裡沙「くすくす」

絢辻「……さあ早く、次の『橘くん』のところへ連れていきなさいよ」

裡沙「焦らない、焦らない」

裡沙「彼は逃げないよ? それに、過ちを犯すことの可能性のある橘くんも……」

裡沙「……まだまだ、いっぱいいるんだからね」

絢辻「………」

裡沙「さーて、行きましょ絢辻さん!」

裡沙「今回はとっても楽しそうな『橘くんの世界』だったけど……」

裡沙「…なぜだか凄く、楽しくさせられていたような橘くんだったけど」

裡沙「もっともっと、酷いことはこれから起こるから!」

絢辻「…終わらせに行きましょ」

ギギギ…

裡沙「──さあ、次の扉だよ?」

裡沙「どこに繋がるのか…あたしにも全くわからないけれど」

裡沙「……過ちを犯す『橘くん』に、絶対に」

裡沙「あたしたちは、辿り着くから」














             『───みぃーつけた…』

         ,, -- 、      ,, -- 、
       κ ● シ      く ● ゝ    ※このスレッドは裡沙ちゃんに監視されています
         ゙''==''´       ゙''==''´

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