上条当麻はとても不幸な人間だ。
路上でこけて気を失ってもそれは『不幸の事故』で終わる。
そう、彼にとってすべてが『不幸』なのだ。
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いつもの公園。
変わらぬ日常。
変わらない女子中学生。
上条「おい、御坂」
御坂「な、何よ。いきなり……」
上条「今日から、ご主人様と呼べ」
御坂「なっ!?」
変わった高校生。
上条「お前、俺に惚れているんだろ? だったら俺の女にしてやるからご主人様と呼べ」
御坂「!?/@/…//9!…?」
彼女の思考は止まる。
顔は真っ赤だ。
上条「大好きだ、御坂」
男は彼女を抱き寄せる。
御坂「はっ!?」
しかし、抱き寄せられたことにより意識は戻って離れた。
御坂「ア、アンタ、今何を言っているのかわかっているの!?」
上条「ああ……。俺は今、御坂……いや、美琴が欲しくて欲しくてたまらない。束縛したいほどに!!」
御坂「ふ、ふざけんなーーーー!!」
彼女の能力『電撃』が彼に襲う。
上条「ふっ……」
しかし、彼はそれを軽く交わして再び彼女を抱き寄せる。
御坂「!?/@/…//9!…?」
上条「何度でも言うさ。俺は御坂美琴を愛している。束縛したいほどにっ!」
強い力、想い、愛情。
それらが彼女の心をうち貫く。
御坂「で、でも……」
だが、彼女は首を縦に振らない。
上条「だったら、こうしよう」
御坂「え?」
上条「これから賭けをして、負けたほうが従うという」
御坂「なっ!?」
彼女の思考は再び止まる。
顔はまた、真っ赤だ。
上条「……ふっ」
瞬間、上条は勝利を確信した。
この日、御坂美琴は上条当麻のご主人様となった。
続きは、後日。
<(^o^)> とうまとうまー
( )
\\
..三 <(^o^)> とうまー
三 ( )
三 //
. <(^o^)> 三 ねーとうまー
( ) 三
\\ 三
\
(/o^) とうま聞いてるの!?
( /
/ く
..三<(^o^)> <(^o^)> <(^o^)> <(^o^)> <(^o^)> 三
..三 ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 三
..三 // // // // // 三
..三 <(^o^)> <(^o^)> <(^o^)> <(^o^)> <(^o^)> 三
.三 ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 三
..三 \\ \\ \\ \\ \\ 三
とうまー とうまー とうまが首まで埋めたー とうまー
..三<(^o^)> <(^o^)> <(^o^)> <(^o^)> <(^o^)> 三
..三 ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 三
..三 // // // // // 三
続きです。
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不幸と認識するのは、自分自身だ。
例え、周りから『お前、運いいだろ!?』と言われても、自分自身がそれを不幸と呼ぶなら不幸だ。
上条当麻はとても不幸な人間だ。
彼にとっては、ね。
彼女は、二人の一部始終を見てしまった。
二人が抱き合い、認め合い、主従関係になってしまうのを。
彼に好意を抱いていた彼女は、愕然とした。
いや……否定する。
『彼女達』だ。
御坂妹「これは事実なのでしょうか? とミサカは真実を求めます」
彼女は通称『妹達(シスターズ)』と呼ばれた、ある目的の為に御坂の体細胞から作成されたクローン。
同じ個体が一万人おり、『ミサカネットワーク』を通して情報を共通している。
そして、一万人すべてが彼に好意を抱いていた。
御坂妹「……了解しました。これより、事実確認のためにあの人と接触しますとミサカは報告します」
周りから見ればは『?』と浮かべているが、彼女は常日頃から頭の中で『ミサカネットワーク』を通して一万人と会話をしながら行動している。
今回の行動も二人の関係を調べるためだ。
御坂妹「お久しぶりです。とミサカは頭を下げます」
上条「……御坂妹?」
唐突の出会い。
御坂妹「今日は、訪ねたいことがあって会いにきましたとミサカは貴方の通行を遮ります」
確かに御坂妹は、上条の前に立ち通行を防いでいる。
何より普段はボーしている顔が、今日は真剣そのものだ。
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本日はここまで。
また、明日の夜にて(予定)
続きです。
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上条当麻はとても不幸な人間だ。
なんせ、一万人のクローン達に告白されたのだから。
不幸? 幸運の間違いではないのか?
いいや、不幸だろう。
なんせ『無関係』な青年を巻き込ませたのだから。
そのおかげで『不幸の出来事』が起こるのだから。
打ち止め「ご主人様、お帰りなさいってミサカはミサカは笑顔で迎えてしてみたり!!」
一方通行「………」
言葉も出ない。正直、面を食らったと言えば良いかもしれない。
一方通行「何がどうして、こうなッた……?」
一方通行は知らない。
御坂妹達が上条当麻を『ご主人様』と呼ぶという認識を持ったために、打ち止めにも影響が出てしまったことに。
しかし、安心していいだろう。
所詮は些細な『不幸の出来事』だ。
これは、これで終わりだ。
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ここまで。
また、夜にて(予定)
続きです。
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上条当麻はとても不幸な人間だ。
ただ、彼女にそう呼んで欲しい。
それだけだと言うのに……。
これが不幸じゃなく、なんだというのだろうか?
美琴「そんな恥ずかしいこと、言えるかぁーー!!」
美琴の能力『電撃』が彼に襲う。
だが、当麻は『幻想殺し』で打ち消した。
当麻「美琴、何をそんなに怒っているんだ? 恋人同士になるなら、何も問題ないだろ?」
美琴「こ、恋人!? ふ、ふざけないで! 一体、いつからアンタの恋人になると言ったのよ私は!?」
当麻「……えっ」
穴が空いた。
好意だと思っていたのが、好意ではなかったのだ。
当麻「……」
意識が消える。
美琴「ちょ、ちょっと……」
これほど不幸なことはない。
美琴「返事しなさいよ!」
もう、死にたい。
そう、上条は……。
美琴「さっさと、戻ってきなさいって言っているのよ!!」
美琴のナイスなボディブローが決まった。
当麻「がっ!?」
尻餅をついて、腹部を抑える上条。
顔を上げれば、美琴が腕を組んで仁王立ちで見下していた。
美琴「そんなに落ち込むなら、なってあげるわよ! アンタの恋人にっ!」
美琴「………」
御坂美琴は撃沈した。
これが、彼女の現在である。
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本日はここまで。
また、明日の夜にて(予定)
続きです。
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わたくしは見てしまいました。
あの、お姉様が……。
あの、お姉様が……。
お姉様「……これからは、大事にしてよね? 当麻ご主人様♡」
あの男!!??
お姉様に何を!?
わたくし「………お姉様」
お姉様「っ!? 黒子!?」
あの類人猿がぁぁーーーーーーー!!!
少し、視点を変えてみよう。
世の中なんて簡単には変わらない。
女A「はまづらぁぁあああ!! テメェ、ドリンクバーの往復にどれだけ時間かけてんだあ!?」
響き渡る女の声に、複数のグラスを手にした『はまづら』と呼ばれた男は震えた。
女B「超はまづらァあああああ!!」
今度は別の女が叫んだ。
『はまづら』と呼ばれた男「なんだよ! ちゃんとドリンク持って来ただろ!?」
女B「いえ、ちょっと呼んでみただけですよ」
『はまづら』と呼ばれた男「ひでえ……扱いだ」
これが現実だ。
いくら頑張ろうと、いくら努力しようと簡単には変わらないものだ。
まぁ……。
女A「(はぁ……。どうしたら素直になれるかな私? 本当は、はまづらともっとイチャイチャしたいのに……)」
女B「(超最悪ですね。せっかく、五月蝿い三人がいないのに、もっとも鬱陶しい奴がいるなんて)」
内心は全然違うのだが、簡単には変わらないし、変えられない。
<pf>
新しい客が来店してきたようだ。
俺、浜面仕上は何気なくそちらに視線を向けた。
店員「いらっしゃいませ。何名様ですか?」
上条「二名」
俺「アイツは……」
上条当麻。これまで、俺や『アイテム』、一方通行達の人生を変えた男だ。
まさか、ここで会うなんて偶然だな。
上条「ほら、美琴。恥ずかしがらないで……」
美琴と呼ばれた少女「……うん」
は?
店員「………あら? 可愛い(小さい声)」
はぁぁああああああああ!!??
誰だぁーーーー! アイツの隣の女はぁぁーーー!?
俺「麦野より可愛いぞぉぉーーーー!! あの子っ!?」
麦野「はまづらぁぁああああああああ!! テメェ、ブチ[ピーーー]ぅぅうううう!!」
世の中なんて簡単には変わらない。
ただ、人は簡単に変わることもある。
本当。………うん。
続きは、後日。
続きです。
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私の名前の名前は佐天涙子。
柵川中学に通う中学一年生だよ。
今日は親友の御坂さんがデートをするって話を聞いたのでこっそり、見に来ちゃいました。
もちろん、親友の初春と白井さんとで。
白井さん「あの男とお姉様がぁぁ〜〜〜」
まあ、白井さんはちょっと壊れちゃってるけど……。
初春「あ、佐天さん! お二人がファミレスに入りましたよ」
私「本当!? それじゃあ、私たちもこっそり入ろう!」
白井さん「お姉様がぁぁ〜〜〜〜」
私「ほらほら、白井さんも行きましょう」
白井さん「お姉様ぁぁぁああ〜〜〜〜」
あははは……。
美琴は今日も可愛いなぁ……。
俺「すいません、このカップル専用イチゴパフェを下さい」
美琴「えっ!? このパフェって……」
そうやって、慌てる美琴も可愛いなぁ……。
可愛いなぁ……可愛いなぁ……可愛いなぁ……可愛いなぁ……。
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
?「……か……せ」
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
?「……返……せ」
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い
もう一人の俺「(返せって言ってるだろ! 俺の体をっ!)」
不幸だ。
そう当たり前のように、思ったとき俺の意識は別の『俺』に乗っとられていた。
意識はある。
でも、見ているだけ。
まるで、テレビを見ているだけの状態だと表現してもいい。
そんな状態になってしまった俺は、ただもう一人の俺の行動を見ているだけだった。
もう一人の俺「今日から、ご主人様と呼べ」
御坂「なっ!?」
俺は御坂が好きらしい。
もう一人の俺「お前、俺に惚れているんだろ? だったら俺の女にしてやるからご主人様と呼べ」
御坂「!?/@/…//9!…?」
御坂の奴は顔を真っ赤にしていた。
なんで、御坂は赤いんだ?
俺は俺の思考を読むことはできた。
『美琴病』
御坂以外の女は、何も考えられないとか。
御坂ためならなんでもするとか。
かなり危険な俺だ。
誕生は、数日前に運悪く地面に頭を強く打ってしまった時に生まれた。
一時的に真っ白になった時に、御坂に会った時に好きになった。
御坂妹は代役。
美琴の依存を抑えるために、薬感覚だ。
だけど。
インデックスは………。
インデックスが………。
インデックスを………。
インデックスは………追い出された。
邪魔だから、不幸になるとか、くだらない理由で。
黄泉川の奴、メンドクセーこと言いやがッた。
黄泉川「たまには布団を干すじゃんよ。一方通行頼むじゃん」
俺「ふざけンな!! そんなモン俺に言うじャねェ!」
黄泉川「コーヒーを報酬で、どうじゃん?」
メンドクセー。
ンで、ベランダを開けるとだ。
シスター「……お腹、減った……」
俺「(゚A゚)」
シスター「お腹減った。なんか食べさせて迷子の人……」
俺「……意味わかンねェ……。なんで、ベランダで日干しになッってるんだァ?」
つかーよぉ……。いい加減、迷子の人で覚えるヤめろ。
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本日はここまで。
また、明日の夜にて(予定)
とうまにこんなことを言われた。
とうま「インデックス。もう、お前を養うお金がないからイギリスに帰れ」
わたし「えーーーーーーーー!?」
とうまが貧乏なのは知っている。
きっと、無駄遣いをしてお金をなくしたんだ。
わたし「ダメだよとうま。無駄遣いをしてお金なくしたの?」
とうま「……あ?」
あれ? なんかいつものとうまじゃない?
とうま「無駄遣いなんかしねーよ! お前のおかげで全部不幸なんだよ!」
大きな声で叫び、スヒィンクスと私を持ち上げた。
わたし「……え?」
とうま「んじゃーな。インデックス」
そして、わたしとスヒィンクスはとうまの家から追い出された。
視点は戻る。
舞台はあるファミレスへ。
御坂美琴は、内心大喜びしていた。
だって、大好きな人が自分のためだけに微笑み、自分だけを好きでいてくれる。
これほど、嬉しいことはないからだ。
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