P「婚活パーティに行ったら音無さんがいた」(151)

小鳥「…あ」

P「…え?」

小鳥「プロデューサーさん?」

P「音無さん、どうしてここに…」

小鳥「社長の勧めで…プロデューサーさんは?」

P「俺も社長に……」



小鳥「……」

P「……」

P「……やられましたね」

小鳥「はい…」


P「ところで、いい出会いはありましたか?」

小鳥「うーん…しっくりこないと言うか」

P「そうなんですか」

P「実は俺も…」

P「出会い頭に年収を聞かれたり、芸能人の連絡先を教えろ、とか」

小鳥「ひどいですね」

P「曰く、年収は最低でも一千万は欲しいようです」

小鳥「私がお話してた男の人は、自分の年収の話しかしませんでしたね」

P「お金が全てなんでしょうね」

小鳥「たとえ貧しくても…手を取り合っていけたら幸せだと思います」

P「ええ、同感です」

小鳥「ふふっ、気が合いますね」

P「そうですね」



小鳥(プロデューサーさん……か)

P(音無さん…か)

小鳥(意識したこと、なかったな)

P(意識したこと無かったなぁ)

P「あの、場所を移してお話しませんか?」

小鳥「え?」

P「その…ここは空気があまり良くないので」

小鳥「……そうですね」


小鳥「私で良ければ、ぜひ」

P「決まりですね。 では行きましょうか」

小鳥「はい」

P「さ、どこにします?」

小鳥「プロデューサーさんに、お任せします」

P「むむ、プレッシャーですね」


キョロキョロ


P「あ、ここはどうです?」

小鳥「良さそうな雰囲気ですね…ここにしましょうか」

P「はい」

……



P「なかなか洒落てますね」

小鳥「私、場違いかなぁ…」

P「いやいや、音無さんは綺麗ですから」

小鳥「…なんだかむず痒いですね」

P「それに…たまには背伸びしても罰は当たりませんよ」

小鳥「それもそうですね」

P「では」

小鳥「はい」

P「俺と音無さんの婚活パーティ二次会に」

小鳥「乾杯」


チン


P「……美味しい」

小鳥「ほんと、美味しい」

P「なかなか酷いパーティでしたね」

小鳥「少子化の原因を目の当たりにしましたね」

P「まあ、思いがけない出会いがありましたが」

小鳥「ふふっ、本当ですね」


P「……」

P「音無さん」

小鳥「はい?」

P「お付き合いしませんか?」

小鳥「…え?」

P「…あ! そういう意味ではなく…」

P「たまに、こうして二人で…」


小鳥「はい、喜んで」

P「え?」

小鳥「たまに、こうして二人でお話するのも楽しそうですね」

P「あ、そっちか…」

小鳥「はい?」

P「いえ、何も!」

P「少し席を外しますね…!」

小鳥「はい」


スタスタ


小鳥「なんだ…告白かと思っちゃった」

小鳥「マスター、アースクエイクを…」

マスター「はい」

マスター(告白だったのになぁ…)

マスター「どうぞ」

小鳥「あ、どうも」


クイッ


小鳥「…ふぅ」



P(大人の雰囲気ムンムンで近寄り難い…)

小鳥「あ、おかえりなさい」

P「あ…はい」

P「は?」

春香「…」

P「ソルティドッグを」

マスター「はい」

P(…にしても)


小鳥「……ふぅ」

P「音無さん、なんだか妖艶だなぁ」

小鳥「え?」

P「あ!」

P「あ、あはは…もう酔ったのかなぁ」

小鳥「なんだか顔があつい…」パタパタ


マスター「どうぞ」

P「ど、どうも」

マスター「仲睦まじいようですね」

P「…!?」

小鳥「…!!?」

マスター(微笑ましいなぁ)

マスター「仲の良い夫婦なんですね」

P「ふ…」

小鳥「夫婦…」

P「そんな…俺じゃ音無さんと釣り…」

小鳥「…小鳥です」

P「はい?」

小鳥「名前で、呼んでくれますか?」

P「こ、小鳥さん…?」

小鳥「はいっ」

小鳥「もう一回」

P「小鳥さん」

小鳥「……もう一回」

P「小鳥さん」

小鳥「ん~っ、えへへ」


P「…そろそろ出ますか?」

小鳥「はいっ」

P「すいません、お会計を」

P「ここは俺が払いますよ」

小鳥「そんな、悪いです」

マスター「お代は結構ですよ」

P「え?」

マスター「今夜は私の奢りです」

マスター「但し、次からはしっかり頂きますから」

小鳥「マスター…」

P「マスター…」

マスター「また二人で来てくださいね」

……



小鳥「素敵なマスターでしたね」

P「また行きましょうね」

小鳥「はい、また連れて行って下さい」

P「任せて下さい」

小鳥「約束ですよ?」

小鳥「じゃあ、私はここで…」

P「家まで送りましょうか?」

小鳥「…いえ、気持ちだけ受け取っておきます」

P「そうですか…ではまた明日」

小鳥「はい、おやすみなさい」

P「おやすみなさい、小鳥さん」




P(断られちゃった…がっつき過ぎたか?)

小鳥(断っちゃった……私のバカ)

~次の日~


高木「どうだったかね? 婚活パーティは?」

P「パーティ自体は…イマイチ」

高木「ふむ…では君たちは」

小鳥「申し訳ないですが…」

P「こっそり抜け出して小鳥さんと二人で飲み直しました」

高木「……どうやら音無君とかなり親しくなれたようだね」

P「え?」

高木「呼称が」

P「あっ!」

高木「式のスピーチはまかせてくれたまえ」

P「し、式って…!」

小鳥「まだ早いですよ!」

高木「まだ?」

小鳥「うっ……」





春香「式…?小鳥さんとプロデューサーさんが結婚?」

春香「お祝いしないと!」

P「やっぱり社長の陰謀だったのか」

小鳥「まんまと罠に嵌められたんですね」


ガチャ

パンパンパン


P「うぉわ!?」

小鳥「きゃあ!?」

春香「ご結婚、おめでとうございます!」

P「!?」

小鳥「!?」

春香「いつから付き合ってたんですか?」

P「いや…」

春香「黙ってるなんて、水くさいですよっ!」

小鳥「春香ちゃん…?」


春香「あ、あと皆に知らせておきました!」

P「……」

小鳥「……」

春香(盛大にお祝いしてあげないとね!)

P(あかん)

小鳥(もう引き返せないパターンに入った…)

P「小鳥さん…」

小鳥「はい?」

P「いっそ結婚しちゃいますか?」

小鳥「ふふっ……そうですね」

P「では、改めて…」




P「結婚して下さい、小鳥さん」

小鳥「はいっ、喜んで!」

おわり
ぶっちゃけスレタイしか考えて無かった
もうちょい練ってから書けば良かったと反省してる

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