花子「失敗作」撫子「出来損ない」櫻子「うぅ…」(313)

櫻子カワイソス

花子の友達「花子ちゃんのお姉ちゃんってかっこいいよね!クールって感じ」

花子「もう一人は失敗作だけどね」

公式漫画でこんなやりとりやってて泣いた

花子「不愉快だから5秒以上私の視界に入らないでほしーし」

櫻子「い…いくらなんでもそんな言い方ないだろ…!」

花子「はああ!!?『失敗作』が私に意見するつもり!?さっさと消えてって!」

櫻子「…こっ、このっ!」バッ

花子「…うわあああっ!失敗作に殴られるー!お姉ちゃーん!」

櫻子「!?」

撫子「…なにやってんの、櫻子」

櫻子「ち、ちが…これは…!だって花子が…!」

撫子「叩こうとしたんだね」ガシッ

櫻子「あ…ひっ…!」

撫子「…花子の脳細胞の一つ分の価値もない様なお前が…!花子を…!」

バシンッ

櫻子「いたっ!痛いぃ!」

撫子「出来そこないが…!出来損ないが…!出来損ないが…!」バシンッ! バシンッ!

櫻子「だっ!ああっ!うああああん゛!!ごめんなざいいいっ!!」

櫻子「ぐすっ…ひぐ…」

花子「…」ニヤニヤ

撫子「ふう、少しは懲りたかしら?」

花子「無駄だってお姉ちゃん、この失敗作にそんな脳みそあるわけないじゃん」ニヤニヤ

撫子「ふふ、その通りね」

櫻子「…グスッ…うう…」

花子「ほら、ちんたらしてないでさっさと出ていってほしーし」

櫻子「うぐ…え…?」

撫子「え?じゃないでしょ。私達今からここで勉強するのよ」

櫻子「…う、ううう…」ヨロ

花子「櫻子がいたら吐き気を催して勉強どころじゃないし」

櫻子「うう…!うあーん…うああーん…!」ポロポロ

撫子「…ああ、待ちな」

櫻子「うああ…うう…?」ポロポロ

撫子「ひま子の家には行っちゃダメだからね。いい加減大室家の恥ってこと自覚して行動しな」

花子「泣きながら飛び出していくとは思わなかったし」

撫子「呼びとめてもらえるとでも思ったんでしょう。低能が」

花子「…はあ、うんざりする…あれがお姉ちゃんみたいにしっかりしてたらなあ」

撫子「無いものねだりはやめな。現実問題、私達はあれの姉妹なんだから…一生ね」

花子「…勘弁してほしいし…」ダラー

撫子「ほら、勉強始めるよ。しゃきっとしな」

花子「はいだしー…」




ガチャ

櫻子「…た、ただいま…」


花子「…遅いしっ!!」ダンッ!

櫻子「ひ…っ、何だよ…!出て行けって言ったのは花子達じゃん…!」

花子「だからって何時間ふらついてるのさ!?まさか今日の晩御飯の当番が誰か忘れたの!?」

櫻子「…あ…」

花子「ほんとに忘れてたのか…!このクズ…!」ビキビキ

櫻子「だ、だって…だってぇ…」ポロ

櫻子「うう…花子達、ひどいこどばっか言ってぇ…」ポロポロ

櫻子「…あたまんなか、ぐちゃぐちゃになって…わけわかんなくなって…うええ…!っじかた、ない、じゃんか…うああ…!」ポロポロ

花子「こっ…!私達のせいにするの!?失敗作が…!」

撫子「櫻子」

花子「…お姉ちゃん!」

撫子「あんたがバカってのは百も承知だし、忘れてたのは構わないわ」

撫子「任せた私達も悪かった」

花子「ええー!濡れ衣だし!」

櫻子「…っぐす…」ポロポロ

撫子「ただ、罰は必要よね」

櫻子「は…?」ポロポロ

撫子「来な」グイッ

櫻子「い、いた…何!?ひ、引っ張んなって…!」ポロポロ

撫子「…」ズルズル

花子「…?お姉ちゃん?何で玄関に…」


ドンッ  

櫻子「あう゛っ!!」ズシャッ

撫子「そこで一晩反省しな」

櫻子「は、え…」

バタン カチャ

櫻子「…あ」

櫻子「…ま、待ってよ!変な冗談止めてってぇ!」ドン

櫻子「あ、開けてよぉー!うああーん!!」ドンドン


うああーん…ううう…


撫子「…」

花子「あのバカ…!」ギリ

撫子「…はあ、もう。仕方ない」

撫子「一発引っぱたいてくるわ」スッ

花子「ったく、近所迷惑もはなはだしいし…」イライラ

チュンチュン

ガチャ

撫子「…ほら、起き…ああ、もう起きてたの。めずらしいわね」

櫻子「…」

櫻子「…ずっと、起きてたもん…」ギュ

撫子「あ、そう。いい罰になったみたいでよかったわ」

撫子「ほらさっさと仕度しな。学校に遅れるわよ。恥を重ねないで」

櫻子「…あ、朝ご飯は…」

撫子「ある訳ないでしょ」

櫻子「…そんな…」グゥ~…

櫻子「昨日晩から何にも食べてないのに…もうお腹が」

撫子「…」パァンッ!

櫻子「いぎひっ!??…わ、わかったよぅ!!行くよ…行くってば…!」




千歳「…幾らなんでも、あれを食べたらいかんよ…」

千歳「綾乃ちゃん、ずっと大事に取ってたんやで?大切な人にあげるって…」



ちなつ「う、ううん…いいよ別に…」

ちなつ「気にしてないから…ぜんぜん…」



向日葵「ちょっと櫻子、さっきの吉川さんへの態度…」

向日葵「私とちょっと一緒にいただけで…あれは流石にないんじゃないですの?」

向日葵「分からず屋って…!それはこっちの台詞ですわ!」

向日葵「吉川さんに謝って!」

向日葵「…」

向日葵「櫻子が、そんなことを言う人だなんて…思ってませんでしたわ…」

向日葵「もう、いい、もういい加減、いいですの」

向日葵「前々から思ってたんですけど、櫻子、私は―――――」




ッパァン!!

撫子「全部聞いたわよ」

パァン!

撫子「あんたなんかと唯一友達で居てくれたひま子とまで仲違いとは、あんたってば予想以上にバカでクズだったんだね」

バシンッ!

撫子「…何で、何でお前何かのために」

バキッ!

撫子「一緒に頭を下げなくちゃいけないんだ」

バァンッ!

撫子「人に迷惑をかけることしかできないのか、出来損ないが」

ドカッ!

撫子「出来損ないが、出来損ないが、出来損ないが…」

パンッ!バンッ!バシィッ!…


櫻子「…」ボー

花子「トイレトイレ…って、うわ!ビックリしたし!」

櫻子「…」

花子「…うわあ、おたふくみたいで気持ち悪…なにその顔…」

櫻子「撫子ねーちゃんに…」

花子「…また何かやったの?ホントどうしようもない失敗作だし」

櫻子「…」

花子「あーもう、イラつくし」

花子「なんでお前みたいなのが生まれてきたのかな?」

櫻子「…」

花子「なんで私と櫻子なんかが姉妹なのかな?」

櫻子「…」

    /\___/ヽ

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  . |  ,,-‐‐   ‐‐-、 .:::|
  |  、_(o)_,:  _(o)_, :::| うわぁ……
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   \  /( [三] )ヽ ::/
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 _| ̄|_    //ヽ\

 |      '|/ / ノ  "´ ̄ ̄''''‐-...ノヽ
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花子「他人なら良かった」

櫻子「…」

花子「私とお姉ちゃんだけなら、きっとこんな不快な気持ちも生まれなかった筈だし」

櫻子「…」

花子「…たった一人居ないだけで、万事上手くいったのに」

花子「なんで?」

櫻子「…」

花子「…」

花子「なんて、バカの櫻子にきいてもわかんないか」

花子「さっさとどいてほしーし。つーか目障りだから…」


櫻子「…じゃあ、さ」

花子「…うん?」 

櫻子「逆なら、どうなのかな」

花子「は?」

櫻子「…」ユラ…

花子「…さくらこ?」

櫻子「私じゃなくてさ」トン… トン…

花子「な、なん…」

櫻子「花子と、お姉ちゃんが居なかったら…」

花子「う、あ…!」ガクガク

花子「ち、近寄るな…!近寄るなよぉっ!」ブンブン


櫻子「私は、ずっと向日葵と友達でいられたのかな?」


ギュ


花子「…ぁ゛ッ!?」

櫻子「…」

ギュウウウウ…

花子「…かはっ…!ひゅ……!…!」バタバタ

櫻子「…」

ギュウウウ…

花子「さ、ぐらっ…!ぐるじ…!たすげ…!!」バタ…

櫻子「…」

ギュウウ…

花子「あっ、ぃ…じに、死…たぐ、なっ……!」ポロポロ

櫻子「…っ」

ギュウ…


ポタ

櫻子「……」ポロポロ

花子「ぁ、ぁ゛……、……っぁ…」ピク


櫻子「――ううう゛っ!!」パッ

花子「!!?…っは!!はぁー!はああっ!!はー、ふー!はー…!!はぁっ…!」

櫻子「…」ポロポロ

花子「…は、はぁ…!はぁっ…!!さ、櫻子、あんた…あんたぁ!!」

ガララ

撫子「ちょっと、ばたばた騒いで何やってるの」

花子「ね、姉ちゃん!」バッ!

撫子「花子…?一体何が…」

花子「さ、さくらこが…!あ、あの!失敗作がぁ!!」ブルブル

花子「わ、わ、私の…!私の事を…!」ブルブル

撫子「花子、ちょっと落ち着いて…」

花子「…!」グシグシ

花子「あ、あいつが…!あの気違いが…!」


撫子「…?あいつ…?」

花子「…え、あれ…」キョロ

花子「…いつの間に…」

アッカリーン

アッカリーン

櫻子「…」トボトボ

あかり「…あ!おーい!櫻子ちゃーん!」

櫻子「…あかりちゃん」

あかり「こんな時間にどうしたの?」

櫻子「…あかりちゃんこそ」

あかり「私はねー、えへへ」ゴソゴソ

あかり「…じゃーん!ほら見てー、今日の晩御飯のカレーの買い出しにいってたの!」

櫻子「…」

櫻子「…あかりちゃんは、出来た子なんだね」

あかり「いやー、それほどでもないよぉ!」

櫻子「…」

あかり「…?」

あかり「今日の櫻子ちゃん、何だか元気ないね」

櫻子「…」

櫻子「…向日葵と…ちょっと…喧嘩して」

あかり「え…!?ひ、向日葵ちゃんと!?」

あかり「そ、それは良くないよぉ…早く仲直りしないと…」オロオロ

櫻子「…あかりちゃんはさあ」

あかり「え?」

櫻子「私の事、きらい?」

あかり「…?」

櫻子「居なくなってほしいと思う?」

あかり「…何か言われたの?」

櫻子「…」

あかり「あかりは、櫻子ちゃんのこと好きだよぉ」

櫻子「…え」

あかり「いつも元気いっぱいで、居るだけであかりまで楽しくなっちゃうし」

あかり「そんな櫻子ちゃんが、あかりは羨ましいよ」

櫻子「嘘だよ…羨ましくがるようなもんじゃないよ…」

あかり「ほんとだよ?嘘なんて付かないよ」スッ

櫻子「…」

あかり「櫻子ちゃんは、あかりの大切なお友達だもん!」ペカー

櫻子「あかりちゃん…」ホロッ

あかり「…櫻子ちゃんが落ち込んでたら、私も悲しいよ」

あかり「だから元気出して、ね!」ニコッ

櫻子「…」ゴシゴシ

櫻子「そうだね、私らしくもなかったよね」

あかり「うんうん」

櫻子「…向日葵と、話してみる」

あかり「その意気だよぉ!」

櫻子「…」

櫻子「友達って言ってくれて、ありがとう」

あかり「…うん!」

櫻子「全部終わらせよっかなって思ってたんだけどね」

櫻子「やっぱやめるよ。あかりちゃんのお陰だ!」

あかり「??」

櫻子「へへ、でもさっきの台詞はちょっとクサかったぞ~、あかりちゃん!」バシン

あかり「あうん!」ヨロッ

ドタッ

櫻子「え、あ…ごめん!」

あかり「あいたた…うう、いきなり突き飛ばすなんて酷いよお、もう!」プンプン

ゴォォオ…

櫻子「いやいや、ちょっと小突いただけなのにあかりちゃん足腰弱すぎ!」

櫻子「ほら、手…」


ピカッ  キキキキキ―ッ!


櫻子「…は?」


…プァーン!!

あかり「えっ?」

ドンッ!!!  

あかり「―――――――――」 ポーン


キキキキ…グシャアアアン…


櫻子「…」

カラカラカラカラ…カラン


櫻子「…」


櫻子「…は?」



あかり「」ドクドク…


櫻子「あかりちゃん?」


あかり「」ドク ドク…


櫻子「……」ヨロ

┌───┐   /ヽ\

|┌─,  .|   / ノ  "´ ̄ ̄''''‐-...ノヽ
└┘ ノ ノ      /            丶 |
   //       ,ィ             \
   n        7_//      _/^ 、 `、

   ll      /          / 、_(o)_,;j ヽ|
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   ll     {         i' i    _   `ヽ
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   ll     _ > .  彡    ;: |  !    i {
   l|       \ l 彡l     ;. l |     | !
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  |!  |!  |!   l彡|    ::.     `ー-`ニ''ブ
  o  o  o   l      :.         |

櫻子「お、おい…」ユサユサ

あかり「」ドク… ドク…


櫻子「や、やめろよ変な…嘘付かないってさっき言ったばっかだろ」

あかり「」ドクン…


櫻子「ねえ、あ、あかりちゃ…」ユサユサ

あかり「」


櫻子「うあっ…あああ」ガク

櫻子「あ、あぁあぁあぁあぁぁ」ガタガタ

櫻子「だ、誰か…誰かぁ!!」ジワッ

櫻子「誰か!助けてえー!!うあああああん!!誰かぁー!!ボロボロ


あかり「」

IDかわるかも

京子「あかりがやられたか」

結衣「ククク…奴はごらく部でも最弱…」

ちなつ「車ごときに轢かれるとはごらく部の面汚しよ」

あかり「…櫻子ちゃんが落ち込んでたら、あかりも悲しいよ」

アッカリーン

-病院-

櫻子「うぅ………あかりちゃん………」

撫子「櫻子!」

櫻子「っ……!お、お姉ちゃん………!」

撫子「あんたって、子はぁぁ………!!」パァン

櫻子「ひぎぃっ……!」

撫子「どれだけ人様に迷惑かければ気が済むの!」パァン パァン パァン

櫻子「ごめっ……、ぎっ……!ごめんなさい!ごめんなさい!」

撫子「はぁ……はぁ……、まぁ、怪我させっちゃった子は命に別状はないようだからいいけど……」

撫子「あんたはしっかり反省すんのよ!」

櫻子「はい……」

撫子「まったく、アンタまで死んだらどうすんのよ……」ボソッ

櫻子「えっ……?」

撫子「あんたはさっさと帰りな。あとはお姉ちゃんがここにいるから」

櫻子「でも……」

撫子「いいからさっさと帰りな!」

櫻子「う、うん………」

-櫻子の家-

櫻子「花子に酷いことしたし、いまさら家に入れないよ……」

櫻子「どうしよう………」

ガラッ

櫻子「……!」ビクッ

花子「何やってるし?さっさと入れば」

櫻子「い、いいの?」

花子「はぁ?自分の家に帰るのに、いちいち許可求めんなし!」

櫻子「ごめん………」

あかねともこと撫子って面識あったっけ

チーン…

撫子「…」

櫻子「…」ガクガク


ともこ「…」

あかね「……」ブツブツ

ともこ「…?」

あかね「…そんな狭い所に…ダメ…ダメよ…」

あかね「…あかりが、あかりが可哀そう…」ブツブツ

ともこ「あ、赤座さん…?」

あかね「…あかり、あかり…今だしてあげるからね…」フラッ

ともこ「…え、あ…?」ビクッ

あかね「…うう、ううう~…」フラフラ

ガツン ゴトン!

カリカリ…

あかね「…ああ…!ううっ、開かない…!なんで釘なんて…なんでこんな…あああぁ…あかり、あかり」カリカリ

ざわっ…

ともこ「ちょ…!赤座さん、しっかりして!赤座さん!」ガシッ

あかね「あうっ…離して!離してェ!あかりが!あかりがそこに…!」バタバタ

ともこ「…」

ともこ「…貴女の妹は、もう居ないのよ」

あかね「……違うっ!!そんな筈ないっ!!あかりが…あかりが…!!」バタ

ともこ「…」

あかね「あ、あ、あかりが、あかりが…」ヘナ

ともこ「あかりちゃんは…交通事故で…」

あかり「あかり…あかっ…あ、ああぁ…」ポロポロ

ともこ「…」ギュッ

あかり「うああ…ひっう、あぁーん…うわあああぁ…」ポロポロ


ぁぁぁぁぁ… ぁぁ…

撫子「…」

櫻子「…」ガタガタ

あかり「になってるぞ

油断したらこうなる



撫子「…うちの、妹が…」

撫子「…詫びの、しようもありません…」

撫子「…本当に…」

撫子「ほん、とうに…」コツン


あかね「…」

櫻子「…」ガタガタ

撫子「…」


あかね「…顔を、上げてください」

あかね「櫻子ちゃんの…お姉さん?」

撫子「…な、撫子、です」

櫻子「…」ガタガタ

あかね「そんなに改まらないで…」

あかね「櫻子ちゃんも、ね?そんなに怯えなくても、怒鳴ったりしないわ」

あかね「私ももう落ちついたから…」

櫻子「…」ガタガタ

撫子「…煮るなり焼くなり、どうとでも」

撫子「じゃれて、車道に…なんて…」

撫子「この出っ…バカは、本当に…!」

あかね「…でも、正直に話してくれました」

撫子「…」

あかね「運転手さんが知らない以上、しらを切っても誰にもわからない筈なのに」

あかね「…いいお友達に恵まれてたね、あかりは。…良かったわ」くす


撫子「…すい、ません…!」コツン

櫻子「…」ガタガタ

あかね「…」

あかね「撫子さん」

撫子「…はい」

あかね「ちょっと席、外してもらってもいいかしら」

あかね「櫻子ちゃんと少し二人でお話がしたいから」

撫子「…はい」



撫子「…」スッ

櫻子「…」ブルブル

撫子(出来損ないが)ボソ


櫻子「…」ブルッ


カチャ バタン

あかね「…」

櫻子「…」ブルブル

あかね「…櫻子ちゃん?」

櫻子「!…は、はいっ…」ブルブル

あかね「そんなに震えなくても…って言っても、やっぱり無理かしらね」

櫻子「…」ブルブル

あかね「震えてる理由、きっと…何て言うのかしら、優しさからくるものだと思うから…」

櫻子「…そんな、こと…」ブルル

あかね「…あんまり自分を責めないでね」

あかね「元気でほんとは優しくて、良い子だって。あかり言ってたわ」

櫻子「…」ブルブル

あかね「…貴女のことよ」

櫻子「…!」ギュウ

あかね「…」ギュ

櫻子「…ひ」ブルブル

あかね「あかりも、きっと櫻子ちゃんが悲しむのは見たくないと思うから…」

櫻子「あ…」


あかり『…櫻子ちゃんが落ち込んでたら、私も悲しいよ』



櫻子「あ、ああ」ポロ

櫻子「あああ、あああああ…うあっ、ああ…!!」ポロポロ

あかね「…ふふ、よしよし」ナデ


櫻子「うっぐ、ふぐうう…!」ポロポロ

あかね「…」ナデナデ


あかね「そう、そうよ。貴女が立ち直るのは…あかりのためでもあるんだから」

あかね「あかりもそれを望んでるから…」

櫻子「あ゛っ、はいい゛…!うう…!」ポロポロ

あかね「…」ナデ…

あかね「望んでる、のよ…」


櫻子「…うう…う…?」ポロ


あかね「あかりの、ためになることだって分かってる」


ガシ


櫻子「…?あ、あの…」


あかね「でもね」


…ガッ  ギュウッ


櫻子「―――――ッ!??か、はっ…!??―――!!」ビクン





あかね「なら、私の気持ちはどうしたらいいの?」

ギュウウウ

櫻子「ぃっ…ぉっ…!――――!!ッヒュ…!!」バタバタ


あかね「大好きな妹だったの」

櫻子「―――ッ!!……!!」バタバタ


あかね「あかりは私の人生の全てだった」

櫻子「……!」バタ バタ


あかね「あの子を奪われて、私はどうしたらいいの?」

あかね「何を楽しみにして何を寄る辺にして何を愛してどうやってこの先いきていったらいいの?」


櫻子「…ヒュ…」バタ… バタ


あかね「…運転手の人、病院で亡くなったってさっき連絡が有ったの」

あかね「この憎しみをどこにぶつければいい?貴女しかいないでしょう?死んでしまいそうなの、今にも内側から破裂して、殺して、私は、だから、貴女を、ぜったい」

ギュウッ…!

櫻子(…・・・・・)

まずった

キキキキ…グシャアアアン…
でどっかに突っ込んでるな

魔女っ子なでこるん参上!

ポタ

櫻子(………?)


あかね「…あなたが、あなたさえ居なかったら…!」ポロ

あかね「あ、あかりはっ…!今日だって…!私の隣で…!」ポロポロ


櫻子(……)

櫻子『花子と、お姉ちゃんが居なかったら…』


櫻子(…ああ、なんだ…)

櫻子『私は、ずっと向日葵と友達でいられたのかな?』


あかね「ずっと…笑って…っ!!うう…!」ポロポロ

あかね「わ、らって…!」ポロポロ


櫻子(…)

櫻子(この人は、私と…)

あかね「……!」ヘナッ

あかね「あ、ああ…私…私…!」プルプル

スッ…

櫻子「…――ッゲホッ!うええっ!はー!!はー、は…」

櫻子「はぁ…は…」


あかね「…うっ…ううっ…」グスグス


櫻子「…あかね、さん?」

あかね「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…!」


櫻子「…」

櫻子「やっぱり、そうだよね…」

あかね「…ひっぐ、ああっ…ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」


櫻子「…ああ…」

櫻子「ぜんぜん違う立場なのにな…なんでなのかなあ…」

櫻子「私が死んでも、あの二人はきっと泣いてなんてくれないし…」


あかね「うう…ううう~…」


櫻子「傍で…支えてくれる人も、もう」


ドタドタ ガチャ

ともこ「赤座さん!今すごい音がしたけど、何が…!」

あかね「……あ、あぁ…吉川さん…?」

あかね「ぁ、わ、私、私…」ポロポロ

ともこ「な、泣いて…っ!?」

ともこ「…貴女一体何をしたの?赤座さんに何かひどいこと…!」

あかね「ちっ違うっ、違うの…違う…!吉川さん…!」ポロポロ

ともこ「赤座さん…?」


櫻子「…ごめんなさい」タッ

ともこ「あ、ちょっと!」

忙しい時にのっとりなんかするもんでないです
すいません

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