小鳥「これ、私含めて皆からのプレゼントです!」(101)

――765プロ事務所
――17:30

P「プレゼント…ですか?」

小鳥「はい!えっと…どこに…」ゴソゴソ、ゴソゴソ

小鳥「あった!皆からの、感謝の気持ちを受け取ってください!」サササッ

P「感謝の気持ち…ですか?」

小鳥「はい!私たち、プロデューサーさんにたっくさんお世話になってるので、皆でなにかをプレゼントしようと考えたんです!」

小鳥「それが、これです!」ジャカジャン!

P「…なんです?コレ」

小鳥「ふふん!」スチャッ

小鳥「は~げ~ま~し~ど~け~い~!」ペカー

P「どっかの猫型ロボットみたいに言っても可愛くないですよ?」ニヤニヤ、

小鳥「かっ、かわいくなくってもいいんですっ!私は、オトナなんですからね!」プンスカ、プンスカ、

P(かわいい)

P「で、その励まし時計ってのはなんなんです?」

小鳥「ふふん!知りたいですか?」

P「まぁ…皆からのプレゼントですし、そりゃ気になりますよ」

小鳥「ふふふ。では、いまの時間は…」チラッ、

――17:58

小鳥「ふふっ。そろそろですね。では、時計のスイッチをカチッとなっ♪」カチッ、

P「?」キョトン、

小鳥「18:00まであと、5、4、3、2、1」

小鳥「ぜろっ♪」

――カチッ、

やよい?『うっうー!プロデューサー!
夜のろくじになりましたー!プロデューサーはもう晩ゴハン食べましたかー?
今日も一日、ごくろうさまでしたー!明日もいっしょに頑張りましょー!
はいっ!たーっち!イェイッ♪』

P「おっ?おぉっ?やよいはいないのにやよいの声が!」

P「あっ!もしかして!」

小鳥「ふふっ。気が付きました?実はこれ、録音式の目覚まし時計なんです。しかも、朝と夜が判別できる優れものなんですよ?」クスクス、

P「お…おぉ…!」

小鳥「独り暮らしで寂しい生活を送っているであろうプロデューサーさん!」

P「な、なんです?寂しい生活を送っていて悪かったですね!」

小鳥「ふふっ。そんなプロデューサーさんでも、これひとつあれば、朝昼晩いつでも彼女たちの励ましボイスが聴けますよー!」ニヤニヤ、

P「あ~、確かにこれは嬉しいですねぇ」

小鳥「では、これはプロデューサーさんへのプレゼントなので、持ち帰ってくださいね?」

P「ははっ。ありがたく使わせていただきますよ!」

小鳥「ふふっ。あの娘たちも喜びます」クスクス、

―――
――


――Pの部屋
――19:30

P「ふぅ…今日は疲れたなぁ…」グテー、

P「そうだ!さっきの時計!19:00のアラームを聴いてなかったな」チラッ、

P「よし、聴いてみるか!18:59分にセットして…っと」カチカチカチ、

P「よし、あと一分!」

――チッチッチッチッ、カチッ、

貴音『あなた様、夜の19時でございます。夜の一時、如何お過ごしでしょうか。されどもわたくしは、身は離れども、心はいつだってあなた様の御側におります。
それを、ゆめゆめお忘れにならぬよう…お願い致しますね?』

P「おぉ…夜の19時は貴音かぁ。貴音って、ほんと夜が似合うよなぁ…」ホンワカ、

P「っと、いけない!めんどくさくなる前に、メシの支度をしちまおう!」

―――
――


――自宅キッチン
――19:59

P「まぁ、こんなものかな?いつものニラレバだけど…」

伊織『ちょっとアンタ!』

P「うん?伊織?」チラッ、

伊織『もう夜の20時よ!にひひっ♪きっとアンタのコトだから、この伊織ちゃんが傍にいなくて寂しいキモチになってるんでしょ?
だから、そんなアンタに私が夜の20時だってコトを教えてあげるついでに、ゲンキもあげるわっ♪
にひひっ!感謝しなさいよねっ?』

P「あ…あぁ、時計かぁ。ははっ、伊織は時計の中でも伊織だなぁ。ありがとう、元気が出てきた」

P「…」チラッ、

P「これ…うむ。なかなかクセになってくるな…」ドキドキ、

P「次は一時間後か…待ち遠しいな」ウズウズ、ウズウズ、

―――
――

――寝室
――20:58

P「うん、そろそろだな。さぁ、次は誰だ?」ウズウズ、

――チッチッチッチッ、カチッ、

雪歩『ぷっ、ぷろでゅーさー!』

P「おっ?夜の21時は雪歩か、さてさて続きは?」

雪歩『もっ、もう夜の21時ですぅ。お風呂には入りましたかぁ?
って、ふっ…ふえぇっ///私はなんでこんなことを聞いてるんでしょうかぁ!///
こっ、こんなえっちな私は、プロデューサーのお布団をあっためておきますぅ~!///』

P「ははっ、雪歩らしいな。いいあたふたっぷりだ」

P「…」ホンワカ、

P「どこを使ってあっためてくれるんだ…?」

P「…」ゴソゴソ、

P「はぁ…これ、中毒性ハンパねぇな…すぐに一時間後が気になる…」

P「…」チラッ、

P「いっそ、ぜんぶ聴いちまうか…?」

P「…」

P「ダメだ!これは励まし時計!そんなインチキは、あいつらの想いを裏切る事になる!」

P「はぁ…」ハァ...

P「今夜は徹夜だな!」

―――
――

――21:59

P「長い一時間だった…さぁ、待ちに待ったあと一分!誰が来る?」ニヤニヤ、

――チッチッチッチッ、カチッ、

美希『ハニー!夜の22時なのー!』

P「美希ktkr!」

美希『ハニー!ミキね?いつもはこの時間にお布団でごろごろ~ってしてるんだけどね?
いつもはそんなことないのにね?ミキ、最近ちょっとヘンなんだよ?
最近ね、この時間にハニーのコトを考えるとね?
あのね?お股のところがね…?』カチッ、

そのうち時計とみせかけて本人がでてきそうで恐い

P「…」

P「おい…」

P「おい!股が!股がなんなんだ!
美希のお股のところがどうなるんだってばよ!」

P「はぁ…はぁ…」

P「よし、今度どうなるか直接聞こう。アイドルの体調管理も、担当プロデューサーの仕事だからな!」

―――
――


――22:58

P「そろそろ眠くなってきた…00時前に眠くなるとか、どこのお子様だ…」

P「でも…いま眠るわけにはいかない…」

――チッチッチッチッ、カチッ、

春香『プロデューサーさん!夜の23時ですよ!23時!』

P「眠気覚ましには、春香の元気な声がイチバンだな」

春香『プロデューサーさん!今日も一日、お疲れ様でした!私たちも、プロデューサーさんと一緒に居られて、今日はとっても楽しい一日でした!
プロデューサーさんも楽しかったなら嬉しいです!

でもでも明日は、今日よりもも~っと楽しい一日になりますよね!
ねっ?プロデューサーさん!』

P「一見、使い古された王道な励ましに見える。だが、春香に限っては、またそこがいい!」

P「次まで起きていられるかなぁ…」ウトウト、ウトウト、

―――
――


――23:58

P「んっ…」ウツラウツラ、ウツラウツラ、

P「はっ!いま何時だ!」ガバッ、

P「良かった…間に合った…!」

――チッチッチッチッ、カチッ、

亜美『んっふっふ→♪』

P「おっ?亜美だけか?」

真美『亜美だけだと思ったら大間違い!モチロン真美もいっかんね→?』

亜美『兄(C)!兄(C)!れいじだよ→♪
あっという間に日付が変わっちゃったね!』

真美『真美たちはもう寝てるけど、プロデューサーの兄(C)はいろいろあんだよね→?』

亜美・真美『じゃあじゃあ兄(C)!このあともいろいろあっけど、がんばろ→!』

P「ははっ。寝るのに頑張れ、か…。でも仕事で徹夜になった時には、これはかなりキくな」

P「…」

P「…決めた。朝の06時まで頑張ろう。それ以降は、休みの時に聴くことにする!」

P「じゃないと、身体が持たねぇ…」

―――
――


――00:58

P「んぅ…」ウトウト、ウトウト

P「が…がんばんなくちゃ…」パシンッ

P「…よし。なんとか目が覚めた…」

響『プロデューサー!深夜の01時だよ!プロデューサーは、いま何してるんだー?』

P「おっ?深夜に響を持ってくるか」

ん、この人数でこのペースでいくと・・・

響『あんまり夜更かしし過ぎると、身体に毒だからなー?気を付けるんだぞー?
でもでも、もし!もしだけど!もしプロデューサーが身体を壊したら、自分がプロデューサーを看病してあげる!
えへへ…。だから…もうちょっとだけなら…夜更かししても、いいからね?』

P「ちゃんと心配してくれるところが、アイツらしいな…」

P「さぁ…あと5時間!なんとしてでも起きてるぞ!」

―――
――


――01:59

P「ぐぅ…」ウトウト、

――チッチッチッチッ、カチッ、

貴音『草木も眠る丑三つ時とて…わたくしは、あなた様のすぐ御側におります…。あなた様…ふふっ』クスクス、

P「ひッ!」ビクゥッ!

貴音『夜の帷が既に落ち、このような、怪が満ちる夜にまだ起きているあなた様は…ふふっ。わるいこです。
今宵は…御覚悟、なさいませね?なんせ、わるいこは…。

ふふっ。ですが、安心なさってくださいね?ほぅら、あなた様?あなた様のすぐ御側には…。
わたくしがおります。なので、怖がる必要は…ないのですから…くすくす』クスクス、

P「…」ゾクゾク、

P「怖すぎるだろ…これ…」

P「だけど、貴音の声ってどこか懐かしくて安心できるよな…」フゥ...

貴音『くすくす…』

P「ひぃっ!」ビクゥッ!

P「終わったと思っての不意打ちとかないわ…つぅかこれ、励ましになってなくね?」ドキドキ、

―――
――


――02:58

P「よし…タウリン2000mg配合されたアレも飲んだし、まだ戦える…さぁ次は誰だ?」

――チッチッチッチッ、カチッ、

真『プロデューサー?もう深夜の03時ですよ?まだ起きてるんですか?』

P「おっ?予想外。ここでまこりんが来たか」

カチッ
貴音『草木も眠る丑三つ時とて…わたくしは、あなた様のすぐ御側におります…。あなた様…ふふっ』クスクス、

貴音「ひぃっ」ビクゥ

真『あんまり夜更かししていると~?へへっ♪
ボクこと魔女っ娘まこりんが、わるいこのプロデューサーにおねむの魔法を掛けちゃいますからね~?いっきますよ~?

てぃんくるきらきらまこまこまこりん♪
きらきらまこりん、ぴこぴこまこりん♪

そぉれっ♪きゃるるぅぅぅんっ♪』

P「…」グスッ...

P「強く生きろ…頑張れ、真!未来は明るいぞ!」

―――
――


――03:58

P「あと二時間!そろそろ変なテンションになってきたぞ」

――チッチッチッチッ、カチッ、

あずさ『ふふっ。プロデューサーさん♪
真夜中?早朝?の04時ですよ~?』

P「あずささんktkr!」

あずさ『ここからは…うふふ。プロデューサーさんと私の…オ・ト・ナ♪の時間ですよ~?
ふふっ。さぁ、プロデューサーさん?顔を近付けてください。
ほら、もう少しだけ近付けてください。
んっ…プロデューサーさんの吐息が…ふふっ。ちょっぴりくすぐったいですっ♪
じゃあ…いきますよ?
んっ…えいっ♪』

P「何を…何をされたんだ?ちゅーか?ちゅーなのか?」

P「それにしても、あずささんは女神だなぁ…」
P「オトナの時間…か」ゴソゴソ、

―――
――


――04:58

P「よし、これを聴けばあと一時間!さぁさぁ、次は誰だ?誰が励ましてくれるんだ?」

律子『ふふっ。プロデューサー。朝の05時ですよ?プロデューサーなら、トーゼンッ!!起きてますよね?』

P「おぉ…律子かぁ!」

律子『さぁプロデューサー?今すぐシャキッと起きて、顔を洗ってきてください!
プロデューサーはシャキッとしていた方がその…かっ…かっこ…いい…んですから!
って、何を言わせるんですかー!ほらほら、早く顔を洗ってきてくださいね?
…あっ、その…プロデューサー?
今日も一日…よ、よろしくお願いしますねっ///』

P「これは目が覚める。怒りながらも、笑顔のりっちゃんが…かわいいなぁ…励まされるなぁ…」

P「さぁ…PM18時から朝の06時まで聞いてきたけど、残り一時間!」

P「ある意味、一日のハジマリが誰かによってその日のテンションが変わるからな!」

P「誰だか楽しみだ!」

―――
――


――05:58

P「感慨深い…かれこれ12時間ぶっ続けで聴いてきたからな!さぁ、今日の一日のハジマリはだ~れだっ?」

――チッチッチッチッ、カチッ、

P「…」ドキドキ、

小鳥『おはようございますっ♪プロデューサーさんっ♪朝の06時ですよ~?』

P「ヤッフー!!小鳥さんじゃあないかぁ!」ゴソゴソ、ゴソゴソ、

小鳥『あさ~、あさですよ~?プロデューサーさん起こして765プロ事務所行きますよ~♪』

P「お、おぉう…」

小鳥『って、そんなことより!ほらほら、プロデューサーさん!しゃんと、起きてくださいね?
…あっ、もしかして~?ふふっ。おはようのちゅーをしてくれないと起きないよ~って駄々っ子になっちゃってるとかっ?♪
ふふっ。でもざ~んねんっ♪
これは録音なのでした~♪ホントにしたかったら…ふふっ。事務所で、ね?』

P「はしゃいじゃう小鳥さんはやっぱりかわいいなぁ」

P「ちゅーしたかったなぁ…」

P「まぁ事務所に行けば、いつでもちゅー出来るしな!さてと、もうそろそろ朝メシの支度でもするかぁ」カチッ、

P「さて、時計のスイッチも切ったし、これで勝手にボイスが流れることはない!」

P「明日は土曜日!残りのボイスを聴くことを励みに、今日も一日ガンバりますか!」

アイドル励まし時計
夜18:00~朝06:00編
おわり

はい。ここまでありがとうございました
朝07時~夕方17時編はまた今度、という事で

72がいないだか?

時計が千板デザインなんだろ

>>93ちひゃーは普段、夜眠るのが早くて、夜に対する励ましとかが言えないから『夜』は辞退した、って脳内設定

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