韓国国防省「銃弾不足してない」 (20)
治安情勢が悪化している南スーダンで、国連平和維持活動(PKO)で展開中の韓国軍に銃弾1万発を日本が提供したことに関し、韓国国防省報道官は24日、「予備量を確保するため臨時で借りたものだ。(銃弾は)不足していない」と語った。
日本側の説明では、施設を警備する韓国軍に銃弾が不足し、提供がなければ避難民の生命に危険が及ぶ可能性が高いと国連が判断し、日本に提供を要請。日本は「緊急の必要性・人道性が極めて高い」とする官房長官談話を出している。
韓国国防省の説明はこの状況と矛盾するもので、銃弾提供の必要性について議論となる可能性がある。
韓国では日本の自衛隊の活動領域拡大に批判的な声が強く、韓国軍が必要な銃弾を準備せず自衛隊から提供を受けたことで、政府批判が起きる可能性もある。報道官の発言はこうした批判をかわす目的もありそうだ。
報道官は、韓国軍部隊の派遣地域が「軍事的に安定している」と説明。同部隊も任務遂行に必要な銃弾は持っているとしながら、銃弾を使用しなければならない状況が「長時間続くことに備えて借りた」と述べた。
またPKOでは、参加国間で物品の融通は頻繁にあり、韓国軍が以前は燃料を借用したこともあると述べた。燃料の借用先は明らかにしていない。(共同)
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