サンタ「メリークリスマース☆」黒サンタ「……」 (10)


サンタ「ついにクリスマス……」

サンタ「私はこの日を待っていたァ!」

黒サンタ「…何を?」

サンタ「この日をだよクロちゃん!! 毎日毎日ひまな時間をトナカイのツノ磨きに費やして……」

サンタ「……そんな毎日は終わり、今夜は私達が主役だよ…見ていろ人間ども、その目に赤き閃光を見せてやる」

黒サンタ「……」


黒サンタ(ロックマン?)



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サンタ「見て! このピカピカのトナカイをッッ!!」


トナカイ「…」\ビッカァァアアアアア/


黒サンタ「……」

黒サンタ「ライト消して」

小人「あーい」パチッ


トナカイ「…」マックロ


サンタ「あっ」

黒サンタ「…艶を限界まで出すためにトナカイを真っ黒にしたね?」

サンタ「てへへっ」

トナカイ(おれ、本当はただの牡鹿なんだけど)


サンタ「プレゼントは持った? クロにゃーん」

黒サンタ「……」

黒サンタ「私の袋、生臭い」

サンタ「いや、当たり前だよ!? なんで毎年嫌そうな顔するの!?」

黒サンタ「内臓とかもうやだ」

サンタ「でもクロちゃん…!」


黒サンタ「私はサンタの下着を配ることにする」


サンタ「でもクロちゃ……ぇ、クロちゃん? なに言ってるの?」


童貞「うわぁああああ!!!」

< ドタドタドタ

妹「どうしたのお兄ちゃん!?」

童貞「何か…枕元に置いといた靴下に下着入ってる…」

妹「……」

妹「お兄ちゃん、一緒に自首しよう?」

童貞「違う! 盗んでない!盗んでない!!」

妹「大丈夫だよお兄ちゃん、この下着少し黄ばんでるもの」

童貞「脱ぎたて!?」



サンタ「……」ガクッ

黒サンタ「どう? 夢を配るの」

サンタ「…あれ、今朝の脱いだやつだ」

黒サンタ「うん」

サンタ「きさんゴラァ……なにしょっとかワレェ…!!」

黒サンタ「……」


黒サンタ「落ち着いて、サンタはロシア生まれでしょ?」


サンタ「メタな突っ込みしちゃだめ!! そういうクロちゃんは日本人でしょ!?」

黒サンタ「……免許取るの大変だった」


サンタ「お邪魔しまーす」ガラッ


オッサン「ハァハァハァ………ヱ?」

< 「アンアンッヤッタネェンタエチャァン」


サンタ「」

黒サンタ「シッ」ヒュッ


< ズブゥゥッ!!
オッサン「ちょ、なに? アッーーーー!!?」ドサッ



黒サンタ「……持ってきて良かったゴーヤ」

サンタ「口封じにいきなりゴーヤ挿入なんて…」ヒィィ

黒サンタ「……」


黒サンタ(色々と……ひどい気がする)


「クリスマスケーキいかがですかー!」


サンタ「うにゃ! クロちゃん、ケーキ売ってるよ?」

黒サンタ「…ケーキ屋の方が美味しいよ」

サンタ「でもでも、買ってあげるのもサンタのお仕事だと思うの」

サンタ「あ、でもあの肉まん美味しそう」

黒サンタ「……」


黒サンタ(あのケーキ売りの店員にケーキを渡す予定なんだけど……何だか気まずいな)

黒サンタ(サンタも目的忘れてるし)

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