まる子「スタンド?」(261)

たまえ「簡単に言えば超能力の事で、ある条件を満たすと身に付くらしいよ!」

まる子「へぇ~、あたしゃスタンドって言ったらガソリンスタンドしか浮かばないよ」

たまえ「まるちゃん…全然違うよ…」

まる子「あたしも一度でいいから超能力を使ってみたいもんだねぇ」

戸川先生「みなさん、席についてください」

戸川先生「最近、この学校の生徒が通り魔の被害に遭っているのはご存知ですね?」

戸川先生「残念なことに、昨日はうちのクラスの冬田さんが被害に遭いました」

ザワザワ…コワーイ…

戸川先生「冬田さんも他の被害者と同様に、全身が氷付けの状態で発見されました」

戸川先生「今は入院していますが、まだ意識が戻っていません」

戸川先生「皆さん、登下校の際は絶対に一人で行動しないでくださいね」

キートン「放課後」

まる子「全身が氷付けなんて尋常じゃないよねぇ」

たまえ「ほんとだよねぇ…私怖い…」

まる子「それこそ、今日話してたスタンドの仕業じゃないだろうねぇ」

たまえ「スタンド能力を持っている人のことをスタンド使いって言うらしいよ」

まる子「案外身近にいたりしてねぇ…スタンド使い…」

たまえ「それじゃまるちゃん、また明日ね!通り魔に気をつけてね!」

まる子「たまちゃんもね!ばいばーい!!」

まる子「まったく物騒な世の中になったもんだねぇ…ん?」

まる子「なんだか不思議な石が落ちてるよ」

まる子「キラキラ光ってて綺麗だねぇ…イタタッ!!」

まる子「端っこが尖ってたよ…危ないねぇ」

ポイッ

まる子「いてて…んん?血はそんなに出てないね、よかったよかった」

まる子「ただいまー!」

すみれ「おかえりまる子…あら」

まる子「どうしたのお母さん?」

すみれ「なんでもないわ、さっさと手を洗ってうがいをしちゃいなさい」

まる子「? はーい!」

まる子「さっき怪我したところは別に痛まないよ、よかったよかった」

まる子「ん?うわわわわっ!!!!!」

友蔵「どっどうしたんじゃまる子!!!今の叫び声は!!!?…ほう」

まる子「おっおじいちゃん!!!あたしの手から…芽が生えてるよ!!!!」

友蔵「ほっほう…それはスタンドじゃよ、まる子」

まる子「えぇっ!?スタンド!?」

友蔵「まる子も立派になったもんじゃ…実はわしもな…ほれ」

ブゥン

まる子「おじいちゃん!!後ろに変な人が!!!」

友蔵「ほっほっほ…これはわしのスタンド、名前はアイ・ラブ・マルコじゃ」

まる子「いったいどんなスタンドなの…?」

友蔵「それは秘密じゃよ…それよりもまる子のスタンドはどんな能力なんじゃ?」

友蔵「ちょっと念じてみなさい」

まる子「そんないきなり言われたって難しいよ…」

すみれ「まる子ッ!いつまでそこにいるの!早く宿題やっちゃいなさいッ!」

まる子「うわーっ!ごめんなさいぃ!!」

ザワワワワワワッ!!!!!!!

友蔵・すみれ「!!!!!!!」

すみれ「まる子…やっぱりアンタ…!」

友蔵「ほっほっほ…これは面白い能力じゃのう…!」

まる子「うわっ!いきなり木がいっぱい生えたよ!!」

友蔵「きっとお母さんから身を守るために無意識に生えてきたんじゃろ」

友蔵「つまりまる子の能力は草木を自在に操る物らしいのう…」

すみれ「まさかアンタがスタンド使いになってただなんて…」

まる子「えぇっ!?お母さんもスタンドを知ってるの!?」

すみれ「知ってるも何も、私もスタンド使いなのよ」ブォン

まる子「こりゃまたイカついスタンドだねぇ…」

すみれ「なんですって!?」ギロッ

まる子「ヒッ…」

ザワワワワワワッ

友蔵「あぁこりゃいかん!まる子や、あまり草木を生やすと家が壊れてしまう」

友蔵「今度は草木を消すように念じるんじゃ」

まる子「今度は消えたよ!面白いねぇ!!」

まる子「どれどれ…あたしゃリンゴが食べたいよ…リンゴの木リンゴの木…」

ザワワワッ

まる子「うっひゃー!!!本当に生えてきたよ!!どれどれ…」シャリッ

まる子「甘いッ!こりゃあいい能力が手に入ったねぇ…」

すみれ「まあ!家計が助かるわ、これから色々よろしくねまる子」

友蔵「さて…スタンドに名前を付けたいんじゃが…」

友蔵「ももこから取って『リトル・ピーチ』というのはどうじゃ?」

まる子「なんだかかわいい感じだねぇ…あたしゃそれに決めたよおじいちゃん!」

すみれ「あらあら、名前まで付けて貰ってよかったわねぇ」

友蔵「まる子や、スタンド能力はスタンド使い以外には見えん」

友蔵「絶対に悪用してはいかんぞ」

まる子「うん、わかったよ!」

キートン「その夜」

ひろし「何ぃ?まる子がスタンド使いになった?」

まる子「お母さん、お父さんにスタンドって言ったってわかんないでしょ…」

すみれ「あらあら…うちは全員スタンド使いなのよ」

まる子「えぇっ!?」

友蔵「ほっほっほ…」

おばあちゃん「まる子も立派になったもんだねぇ…」

さきこ「アンタ、スタンドを変なことに使うんじゃないよ」

ひろし「へっ、なかなか面白い能力じゃねぇか」

友蔵「さすがわが孫じゃ!!」

さきこ(私も孫なんだけど…)

スタンド名【リトル・ピーチ】 本体名 さくらももこ
破壊力 C スピード B 射程距離 B 持続力 A 精密動作性 D 成長性 A
草木を自在に操る。本体が念じた通りの植物を生やすことが出来るが、本体が知らない物は不可。

キートン「翌日」

まる子「おっはよーたまちゃん!」

たまえ「まるちゃんおはよう!」

まる子(たまちゃんはスタンド使いじゃないからスタンドの話はできないねぇ…)

たまえ「一時間目は算数だね、宿題やってきた?」

まる子「あーーーーっ!!!やってないよ…トホホ…」

休み時間

花輪「ヘイさくらくん…」

まる子「花輪くん?どうしたの?」

花輪「少し話がしたいんだが…廊下まで来てくれるかいベイビー」

まる子(花輪くんが私に話?商品券でもくれるのかね、キヒヒヒ…)

花輪「単刀直入に呼び出した理由を言うよベイビー」

花輪「君、スタンド使いだろう?」

まる子「!!!!」

まる子「ど、どうしてそれを…」

花輪「やっぱりね!スタンド使いは惹かれ合う…今日はなんだか君のことが気になってね…」

花輪「もしかしたらと思って話しかけてみたんだよ」

まる子「ってことは花輪くんも?」

花輪「もちろんだよベイビー、ほら」ブゥン

花輪「名前は『ザ・リッチ』、僕にぴったりだろう?」

スタンド名【ザ・リッチ】 本体名 花輪
破壊力 A スピード A 射程距離 B 持続力 C 精密動作性 E 成長性 C
視界に入っている金属を操ることが出来る。

花輪「クラスにもちらほらとスタンド使いがいるのさ、みんな能力は隠したがるけどね」

まる子「ふーん…能力を隠すなんてイケズだねぇ」

花輪「それじゃ!スタンド使い同士仲良くしようよベイビー」スタスタ

まる子「へぇ~!それならたまちゃんもスタンド使いなのかもしれないねぇ!」

まる子「でも通り魔の事もあるし…今はあんまりその話はしないほうがよさそうだねぇ…」

まる子「スタンド使いは惹かれ合う…か…」

みぎわ「…」

放課後

まる子「それじゃあまたね、たまちゃん!」

たまえ「ばいばいまるちゃん!」

まる子「ふぅ~…今日も一日、疲れたねぇ」スタスタ

???「さ  く  ら  さ  ん  ?」

まる子「うわっ!…なんだみぎわさんか…驚かさないでよ…」

みぎわ「アンタ…さっき花輪くんと何を楽しそうに話してたの?」

まる子「えっ!?いや…そんな大した事では…」

みぎわ「言えないって言うのね…死んで貰うわ」ブォン

まる子「!!!!!」

スタンド名【ゴリラ】 本体名 みぎわ
破壊力 A スピード C 射程距離 E 持続力 C 精密動作性 D 成長性 D
ゴリラの腕力を誇るスタンド。

ドドドドドドドドドドドドドドドド

まる子「あわわわ…!!」

みぎわ「死になさい!『ゴリラ』!」ガオンッ

まる子「…!リトル・ピーチ!!!!」ザワワワワッ

みぎわ「…!まさかスタンド使いとは…」

みぎわ「こんな木がなんだってのよ!ゴリーラ・ラッシュを喰らいなさい!」

みぎわ「ウホウホウホウホウホウホオォォッ!!!」ガガガガガガッ

バキバキバキッ!!!!

まる子「なんてパワー…押し切られる!!」

まる子「そうだっ!」

まる子「『リトル・ピーーーーチッ』!!!!」ボワンッ

みぎわ「こ…これはっ!?」

プゥゥーーン

みぎわ「まさかラフレシア…く…くっさあああああああああああああ」

みぎわ「おぼええええええええええええええっゲボオオォォォ」ビチャビチャ

まる子「やったっ!今のうちだよっ!」

キートン「うまく逃げたまる子であった」

まる子「ハァッハァッ…まったく大変な目に遭ったよ…」

まる子「まさかみぎわさんが通り魔…?いや…みぎわさんはゴリラ…氷とは関係が無さそうだねぇ」

キートン「次の日」

戸川先生「おはようございます、今日は皆さんに残念なお知らせがあります」

戸川先生「冬田さんが昨晩、病院で亡くなりました」

まる子「!」

ザワザワ…

まる子「ついに死者が…」ギリリッ

はまじ「ゆるせねぇよな、通り魔の奴」

ブー太郎「人殺しなんて信じられないブー!!!」

永沢「藤木くん、君はどう思うんだい」

藤木「えっ…ぼ、僕も人殺しは酷いと思うよ…」

永沢「フン…」

はまじ「おいっ!みんなで通り魔をぶっ倒そうぜ!!」

ブー太郎「犯人は間違いなくスタンド使いだブー!!」

まる子「!!!」

まる子「ちょっと待って!今犯人はスタンド使いだって聞こえたけど…」

はまじ「なんだよさくら、お前もスタンド使いだったのか?」

まる子「もしかしてあんたら全員?」

ブー太郎「藤木以外は全員スタンド使いだブー!」

永沢「さくらがスタンド使いだなんて意外だな…さあ、皆で犯人をとっちめに行こうじゃないか」

花輪「ヘイベイビー達!僕もその話、乗らせてくれないかな?」

野口「クックックッ…同じスタンド使いとして、お仕置きしないといけないようだねぇ…」

はまじ「花輪!野口!よーし盛り上がってきたぞ!よし!さっそく今日の放課後、校庭に集合だ!」

たまえ「…」

藤木「あの…僕…まだ行くなんて言ってないんだけど…」

永沢「そうやって卑怯にも逃げようってのかい、藤木くん」

藤木「だけど僕は超能力なんか使えないし…僕だけ危ない思いをするってのも…」

永沢「…まあ君は所詮そこまでの男だったってことさ…」

藤木「わかったよ…仲間はずれにしないでおくれよ…」

永沢「最初から黙って付いてくればいいんだよ、まったく君は逐一イライラさせてくれるね」

藤木「そ、そんな…」

キートン「こうしてまる子・たまえ・はまじ・ブー太郎・永沢・藤木・花輪・野口の8名が犯人を倒すべく立ち上がった」

ブー太郎「はまじ、犯人探しの手がかりはあるのかブー?」

はまじ「それが無いんだよな…とにかく、手がかりになりそうな物を手分けして探すんだ!」

まる子「やれやれ…雑な作戦だねぇまったく…」

たまえ「まるちゃん、一緒に探そう!」

まる子「わかったよたまちゃん!」

テクテク

まる子「いや~しかしあたしがスタンド使いだなんてびっくりしたでしょ?」

たまえ「確かに最初はびっくりしたけど…私もスタンド使いだし…」

まる子「えぇっ!?たまちゃんも!?」

たまえ「うん…今はまだどんな能力か言えないんだけど…」

まる子(やっぱりみんな、自分の能力は隠したがるんだねぇ…)

永沢「やあ藤木くん、何か手がかりになりそうな物は見つけたかい」

藤木「…」

ブォン

永沢「…これはスタンド!?しかも氷を纏っている…」

永沢「なるほど…君が通り魔だったって訳かい…」

永沢「藤木くん…スタンド使いである事を隠すなんて君は本当に卑怯だね…」

永沢「それに…最低のゲスだ!!『マーベラス・オニオン』!!!!!」

スタンド名【マーベラス・オニオン】 本体名 永沢
破壊力 C スピード B 射程距離 A 持続力 A 精密動作性 C 成長性 D
玉ねぎ汁のスタンド。自在に形を変えて襲い掛かる。

藤木「…『フローズン・ハート』」

ドドドドドドドドドドドド

永沢「!!!!」

スタンド名【フローズン・ハート】 本体名 藤木
破壊力 A スピード A 射程距離 B 持続力 C 精密動作性 C 成長性 C
氷を自在に操るスタンド。その威力は凄まじく、対象を瞬時に凍らせる。

永沢「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」

藤木「ふん…近接パワー型か…」スッ

永沢「ネギネギネギネギネギネギネギネギネギネギネギネギネギイイイィィィィ!!!!」ブシャアァァ

ガキイィィンッ!!!

永沢「」カキーン

藤木「フローズン・ハートで玉ねぎ汁ごと凍らせた…」

藤木「君のスタンドは僕のスタンドの前では無力なんだよ」

藤木「君を黙らすことが出来るなんて…本当にいい気分だよ…さようなら永沢くん」ドカッ

パリィンッ

《スタンド名:マーベラス・オニオン 本体名:永沢…死亡》

はまじ「今…永沢の声が聞こえた!」

ブー太郎「急ぐブー!」

まる子「…たまちゃん!」

たまえ「うんっ!!」

野口「…これはまずいかもしれないねぇ…!」

花輪「永沢クンが危ない…!」

はまじ「これは…」

ブー太郎「このバラバラになった氷…」

藤木「何があったっていうんだい…うわぁっ!?」

まる子「永沢…」

花輪「オーマイゴッド…」

はまじ「チクショー…!!」

野口「氷…か…」

キートン「結局、身の危険を感じてその日は解散したまる子達であった」

まる子「ただいま…」

すみれ「あらあらまる子、元気が無いわねぇ」

まる子「お母さん…それが…」

------------------------------------------------------------------

友蔵「なんと…永沢くんが…」

さきこ「例の通り魔と同じ手口ね…」

おばあちゃん「爺さん、こりゃああたしらが出る必要がありそうだねぇ」

友蔵「そうじゃのう…」

ひろし「へっ!通り魔みてぇな卑怯な野郎はこの俺様が捻りつぶしてやらぁ!」

すみれ「まる子、もうその通り魔事件に関わるのはやめなさい」

すみれ「あとは大人たちが何とかするから」

まる子「うん…」

まる子(引き下がれるもんか…冬田さんや永沢の仇はあたし達がとるよ…!!)

キートン「翌日」

はまじ「今日こそとっちめてやるぞ通り魔の野郎…」

ブー太郎「永沢の仇だブー!」

花輪「ミス野口の姿が見当たらないようだねベイビー」

まる子「きっと昨日の出来事が相当ショックだったんだよ…」

たまえ「…」

藤木「…」

はまじ「今日は町中を探してやるぜ!」

ブー太郎「昨日みたいな事があるとまずいから二人一組で探すブー!」

まる子「それじゃああたしはたまちゃんと」

はまじ「待て、女二人じゃ危ねぇ!さくらは俺と来い!」

花輪「それじゃあミスほなみは僕と来てくれたまえベイビー」

ブー太郎「じゃあ俺は藤木とブー!」

藤木「ああ…よろしくブー太郎くん…」

さくら家

すみれ「みんな、準備はいい?」

さきこ「うん!」

ひろし「おうっ!」

友蔵「任せとけ!」

おばあちゃん「…」コクリ

すみれ「それじゃあ手分けして犯人を捜すのよ…もちろん、その後ろにいる黒幕もね…」

ブー太郎「それにしても昨日は残念だったブー…」

藤木「何がだい?」

ブー太郎「何がって…藤木!お前が仲良くしてた永沢が殺されたんだブー!」

藤木「ああ…あいつの事か…」

ブー太郎「…藤木?」

藤木「どうでもいいさ…最初から全員始末するつもりだからね…」ブォン

ブー太郎「お前まさか…!!!『エースコック』!!」ブォン

スタンド名【エースコック】 本体名 ブー太郎
破壊力 A スピード C 射程距離 A 持続力 B 精密動作性 C 成長性 E
豚の形をしたスタンド。鼻から大音量で鳴き声を出し、その衝撃が対象を襲う。

ブー太郎「容赦しないブー…!!」

ブー太郎「ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!」

ビリビリビリッ!!!

藤木「…!凄い衝撃だね…だが…『フローズン・ハート』!!!!」シュイイイィィィン

藤木「フローズン・ハートで氷の剣を作った…これでお前を殺す」

ブー太郎「ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!」

藤木「うるせぇんだよ豚野郎がぁ!!!!」ザシュザシュッ

ブー太郎「ブゴッ…」

藤木「オラアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」ドシュッザシュッ

藤木「ハイハイハイハイハイハイハイハイハイ!!!!!!」ドスドスドスドスドスドスドスッ

ブー太郎「ゴアァアッ…はまじ…みんな…逃げr」

藤木「セイヤアアアァアァアアアァアア!!!!!」ズバシュッ

ブー太郎「…」ドシャァッ

《スタンド名:エースコック 本体名:ブー太郎…死亡》

藤木「フーッ…フーッ…少しカッとなってしまったよ…」

藤木「ブタの分際で僕に傷をつけるなんて…なぁっ!」ゴシャッ

はまじ&まる子「藤木ーっ!!!!」

藤木「!…はまじ!!さくら!!」

はまじ「うそだろ!?ブー太郎がこんな…」

藤木「後ろからいきなり襲われたんだ…僕は足を凍らされて何も出来なかった…!!」

はまじ「畜生…ブー太郎おおおおおおおおおおおおおおぉぉ!!!」

まる子「こりゃ藤木も大変だね…あたしゃお湯を持ってくるよ!!」ダダッ

藤木「すまない!助かるよさくら…」ニヤッ

はまじ「許せねえ…犯人の野郎…」

藤木「別に…許さなくてもいいよ…」

はまじ「おい藤木何言っt」

ザシュッ

はまじ「」ゴトッ

藤木「ふふ…綺麗に首が落ちたね…さあ次は誰にしようかな…」

《スタンド名:??? 本体名:はまじ…死亡》

ひろし「待ちな」

藤木「!!!」

ひろし「かーっ、卑怯の藤木が犯人だったとはなぁ!」

ひろし「こりゃあ順番的にうちの娘が危ねぇじゃねぇか」

ひろし「手ぇ出される前に潰さねぇとなぁ…誰の指示だ?通り魔さんよォ」

藤木「お前には関係ない…『フローズン・ハート』!」ドドドドドドドドド

ひろし「けっ、なら力ずくで聞き出してやらぁ!『ノンダクレ・アワー』!!」ブォン

藤木「…!」

スタンド名【ノンダクレ・アワー】 本体名 さくらひろし
破壊力 A スピード A 射程距離 D 持続力 C 精密動作性 A 成長性 E
人型のスタンド。酔拳のようなトリッキーな動きをする。殴った相手を酔っ払いにする。

藤木「凍ってしまえ!!」パキパキパキ

ひろし「フンフンフン~♪とくらぁ!」ヒョイヒョイ

ひろし「オラアァ!!!」ドゴドゴォ

藤木「グボアァ…」

ひろし「今なら許してやる…さぁ黒幕を吐け!」

藤木「…!!うい…うっぷ…『フローズン・ハート』!アブソリュートゼロ(絶対零度)!!!」

ガキイィィィン

ひろし(くっ…これ程とは…こいつはまずいぜ…!)

ひろし「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」

ひろし「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアァァ!!」ドガガガガガガガッ

藤木「こ…こいつ!凍る前に破壊するだとおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!??」

ひろし「ウオラアアアアアアアア!!!!!」ドゴゴゴゴゴッ

藤木「ブゴアァッ…ここまで…か…ゲロゲロゲロ」ドサァ

ひろし「ハァ…ハァ…今のはヤバかったなぁ…畜生…こんな子供に殺しをさせるなんて…」

ひろし「許せねえなぁ…黒幕の野郎は…」

ひろし「恨むんじゃねぇぞ藤木ぃ…」

《スタンド名:フローズン・ハート 本体名:藤木…死亡》

まる子「ハァ…ハァ…お湯を持ってきたよ…えぇっ!?お父さん!?藤木!?」

ひろし「おうまる子じゃねぇか…ちょっと肩貸してくれよ…」

さきこ「ここは一人目の被害者が出た場所ね…」

???「あっ…さくらのお姉さんじゃないか…」

さきこ「あんたはまる子のクラスの…!!」

???「ふふっ…覚えててくれたんですね…」

???「あなたにはずっと前から憧れてましたよ…」

???「さっさとぶっ倒してヤッちまうとするかなああああああああ!!!!」ブォン

さきこ「成程…敵ってわけね…!!」ブォン

-----------------------------------------------

すみれ「子供が集まりそうな場所といえば…このみまつ屋…」

???「ズバリ!さくらさんのお母さん!ボスの命により始末させていただきます!」ブォン

すみれ「あら…あんたも手先ってわけ?娘を守るためなら容赦はしないわよ」ブォン

━━━花輪・たまえ組━━━

みぎわ「花輪くん…ほなみさんと手を繋いで歩いているなんてどういう事…」

花輪「な…なんのことだいセニョリータ…」

みぎわ「私以外の女と手を繋いで歩いているだなんて…許せないわあああああああ!!!」ブォン

みぎわ「『ゴリラ』!!!!ウホオオオオオオオオオォォォォオォオォォ!!!!」

花輪「…!!!ほなみくんはさがっておいでベイビー!!!『ザ・リッチ』!!!」

花輪「あの自動販売機で奴を潰す!」

みぎわ「ウホウホウホウホウホオォォォ!!!」シュシュシュシュシュッ

花輪「死ねやオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァアア!!!!」ガオンッ

ズシャーーーーン

みぎわ「」

《スタンド名:ゴリラ 本体名:みぎわ…死亡》

花輪「はぁ…はぁっ…大丈夫だったかいほなみk」ドシュウゥッ!!

花輪「ウ…グ…」ドサァ

たまえ「…ごめんね花輪くん、私も敵なの☆」

《スタンド名:ザ・リッチ 本体名:花輪…死亡》

野口「クックック…みーちゃった…やっぱりねぇ…」ザッ

たまえ「…なーんだ…やっぱりそこにいたんだ…野口さん」

たまえ「ま、アンタも倒すから別にいいけど☆」ブォン

さきこ「ハァッ…ハァッ…」ドクドク

山根「ハハッwwwwwwwさくら家の長女も大した事無いなぁwwwww」

さきこ「アンタのスタンド、ほんと厄介ね…」

山根「さぁどんどん僕を殴ってくれよ…あぁ…胃腸が痛い…力が漲るよwwwwww」ズキズキ

スタンド名【ランナーズ・ハイ】 本体名 山根
破壊力 ∞ スピード ∞ 射程距離 C 持続力 A 精密動作性 C 成長性 A
本体が苦しめば苦しむほど、パワーとスピードが上がっていく脅威のスタンド。

さきこ「くっ…ヒデキ…力を貸して…」

さきこ「…ブツブツ…」

山根「ん????wwwwwなんだって?wwwww」

さきこ「ス…シイ…」

山根「きこえねえよおおおおおwwwwああ胃腸がああああああwwwwwwww」ズキズキ

さきこ「すwwばwwwらwしwwwwいwwwwwwwww」ドゴォ

山根「グェッ」

さきこ「ワーwwwwwイwエwwwムwwwシwエッwwwwwwwwwww」バギィ

山根「グハッ」

さきこ「ワーwwwwwイwエwwwムwwwシwエッwwwwwwwwwww」ドガドガドガ

山根「ウゴアァァァッ」

さきこ「憂鬱wwなwどww(ヘイww)吹きw飛ばしwwwてwwww(ヘイww)」バキバキバキバキ

山根「ギャアアアアアアアッ!!!」

さきこ「君wwwもww元w気www出せよwwwwwwwwwwwwww」ドゴドゴドゴドゴドゴ

山根「」

《スタンド名:ランナーズ・ハイ 本体名:山根…死亡》

さきこ「強敵だったわ…」

スタンド名【Y.M.C.A】 本体名 さくらさきこ
破壊力 A スピード A 射程距離 A 持続力 A 精密動作性 E 成長性 A
ピンチになるとヒデキが乗り移るスタンド。

すみれ「クッ…」ビリビリ

丸尾「ズバリwwwwwwわたくしの勝ちは確定的に明らかでしょうwwwwww」

丸尾「逃げられませんよwwwwさくらさんのお母様wwwwww」ビュンッ

ズビシィィッ!!!

すみれ「グアァァッ!!!」

丸尾「わたくしのスタンド、『ジャストミート』は決して貴方の急所を外さないでしょうwwwwww」

スタンド名【ジャストミート】 本体名 丸尾スエ男(学級委員)
破壊力 C スピード A 射程距離 A 持続力 C 精密動作性 A 成長性 C
攻撃が必ず相手の急所に当たるスタンド。

すみれ(なんとか…奴に隙を作らないと…!)

すみれ「…そうだわ!!」

すみれ「…あんた、学級委員なんでしょ?」

丸尾「んん??wwズバリwww正解wwwwわたくしは学級委員でしょうwwwww」

すみれ「次期の学級委員は?」

丸尾「ズバリwwwwwわたくしに決まっているでしょうwwwww」

すみれ「本当にそうかしら?」

丸尾「アァ?」

すみれ「こんなに悪いことしてる奴が、学級委員になれるのかって聞いてるのよ!」

丸尾「なっ…失礼な!わたくしは悪いことなど…」

すみれ「お母様、悲しむわね…」

丸尾「か…母様は今、関係ないでしょう!!!」ガクガク

すみれ「…」ニヤリ

すみれ「きっと誰も投票してくれないわよ」

丸尾「そ…そんなはずないでしょう!!!!!!!!」ガクガクガクガク

すみれ「それにあんた、結構クラスで煙たがられてるらしいわねぇ」

丸尾「」

すみれ「隙アリッ!『グレート・コンボイ』!!!」ドゴゴゴゴゴゴゴォッ

丸尾「ぎええええええええええええええええええええええ」ドギャーーーーン

すみれ「亀の甲より年の功…ってね…勉強になったかしら優等生君?」

丸尾「ぐふ…ズバリ…丸尾スエ男…無念…でしょう…」ドシャアッ

《スタンド名:ジャストミート 本体名:丸尾スエ男(学級委員)…死亡》

スタンド名【グレート・コンボイ】 本体名 さくらすみれ
破壊力 A スピード C 射程距離 E 持続力 E 精密動作性 E 成長性 E
パワーだけなら最上級。ただし、その他のステータスは低めなので、攻撃を当てるには一工夫必要。

友蔵「婆さん…こやつら…」

おばあちゃん「ああ…なかなかやるようじゃのう…」

大野&杉山「俺らの友情パワーは誰にも崩せない!!」

スタンド名【ストライカー】 本体名 大野
破壊力 B スピード A 射程距離 A 持続力 C 精密動作性 A 成長性 C
スパイクの形をしたスタンド。驚異的なスピードと命中率を誇る。

スタンド名【ボール・イズ・マイ・フレンド】 本体名 杉山
破壊力 E スピード E 射程距離 E 持続力 A 精密動作性 E 成長性 E
ボールになることが出来る、一体型のスタンド。但し、単体では何も出来ない。

大野「いくぜ杉山っ!『ストライカー』!!!」ゲシィッ

杉山「よしきた大野っ!ブホァァアッwwww」ギュウゥゥゥゥン

おばあちゃん「こりゃあ軌道が読めないねぇ…」

ドゴォッ

おばあちゃん「グアアァッ!」

友蔵「婆さん!!!おのれ小童ども…許さん!!!」ブォン

友蔵「『アイ・ラブ・マルコ』!!!!」

大野&杉山「!!!」

友蔵「アァーwwマルコwwwwカワイイノウwwwwダイスキジャヨwwww」

大野&杉山「な…」

友蔵「よしっ!二人ともドン引きじゃ!いけ婆さん!」

おばあちゃん「まったくしょうがない爺さんじゃよ…『ザ・ワールド』!!!!!」ドギュウウウウウン

大野&杉山&友蔵「…」

おばあちゃん「時は止まった…」

すみれ「全員…無事だったようね…」

さきこ「なんとか…ね…」

ひろし「へっ!あんな子供を道具に使いやがって…」

ひろし「ボスの野郎をとっちめてやらなきゃ今日飲む酒もまずいってもんだ!」

友蔵「わしらは楽勝じゃったよ!」

おばあちゃん(ジジイ…)

まる子「でも友達はみんなやられちゃったよ…」ハッ

まる子「たまちゃん!たまちゃんは!?」

たまえ「ここだよまるちゃん」

まる子「たまちゃん!」

まる子「!!!!!!!!」

野口「」

たまえ「ふふ…野口さんも邪魔だったから…」

たまえ「やっちゃった☆」ギュンッ

おばあちゃん「危ないまる子っ!『ザ・ワールd』」ズブシュッ

???「邪魔をするんじゃない」

たまえ「…!」ピタッ

おばあちゃん「う…ぐは…」ドサァッ

友蔵「婆さああああああああああああああん!!!!」

友蔵「貴様…もしやボスか!!!!」

たまえ「ハッ…ボス…仰せの通りに邪魔なスタンド使い共を仕留めました」

???「ご苦労であった」

さきこ「この声どこかで…」ハッ

すみれ「まさかあんたは…」

キートン「やっと気付いたか」

すみれ「キートン山田…最も恐ろしいスタンド使い…」ブルブル

ひろし「へっ!テメーがボスかよ!悪いが事情を聞く気はねぇ!『ノンダクレ・アワー!!』」ブォン

キートン「無駄である」

キートン「…『コンダクター』」

スタンド名【コンダクター】 本体名 キートン山田
破壊力 A スピード A 射程距離 B 持続力 A 精密動作性 C 成長性 E
半径10mに特殊な膜を作り出す。その膜に包まれている者はスタンド能力を使用できない。

ひろし「!!!!!…何だとっ!?」

まる子「お父さん!どうしたの!?」

ひろし「スタンドが…出せねえっ!!」

さきこ「そんなはずないっ!ヒデキ!たすけて!!………いやあああっ!ヒデキがこない!!!」

友蔵「くっ!わしもスタンドが出せんわい…!」

ひろし「爺さんのスタンドなんざ用はねえよ!」

まる子「『リトル・ピーチ』!!!!」

ザワワワワワワッ

ひろし「…!へっ!やるじゃねえかまる子!」

友蔵「なるほど!まる子はこの膜の中に入っていない!」

友蔵「本体が膜の中に入っていなければスタンド能力も自在に使えるということか!」

まる子「そして喰らえっ!『リトル・ピーチ』!!!!やしの実の嵐だよっ!!!」ヒュヒュヒュンッ

キートン「こんなものは楽にはじき返せるのである」

キートン「アルアルアルアルアルアルアルアルアルアルアルアルアル」ドカドカドカドカドカドカ

まる子「…上に気をとられたね?」

キートン「…これはまずい」

まる子「『リトル・ピーチ』!トゲトゲドリアンの嵐を喰らいなっ!」

キートン「対応し切れない」

ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!!

キートン「ゲフ」

まる子「そんな…!まだ倒れない…」ガクッ

キートン「まる子の精神力が切れたようである」

キートン「危ないところだったがもはや敵はいない」

たまえ「みんな!この膜から出て!」

キートン「その手があった」

さきこ「やった!簡単に出られる!今度はこっちからお返しよ!ヒデキ!いくわよ!」ブゥン

さきこ「ワーwwwwwイwエwwwムwwwシwエッwwwwwwwwwww」ドガドガドガドガ

キートン「なかなかの痛みである」

すみれ「ウオリャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」ドガガガガガガガガ

キートン「まるで容赦がない」

ひろし「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアァァ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴ

キートン「そこまでやるか」

まる子「ウッシャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」ガガガガガガガガガガッ

キートン「手も足も出ず残念である」

友蔵「アァーwwマルコwwwwカワイイノウwwwwダイスキジャヨwwww」

キートン「友蔵よどこへ向かっているのか」

たまえ「『タミー・イン・ワンダーランド』…」ドドドドドドドドドドド

キートン「もう許して欲しい」

たまえ「私は間違っていた…もう少しで大切な親友さえ失うところだった…」

たまえ「キートン山田!私はあんたなんかの仲間にはならないわ!」

たまえ「おりゃあ!!!」ドガァッ

キートン「断末魔である」

ドガァァァアアアアァァアアァン…

《スタンド名:コンダクター 本体名:キートン山田…死亡》

スタンド名【タミー・イン・ワンダーランド】 本体名 ほなみたまえ
破壊力 A スピード A 射程距離 A 持続力 A 精密動作性 A 成長性 E
殴られた相手は死ぬ。

―それから数ヶ月、わたしは日常を取り戻し始めていた。
犠牲になった人は、みんなキートンに殺されたように仕立てたので問題なかった。
おばあちゃんは思ったより傷が浅く、命を取り留めた。


あのときたまちゃんは、最後の最後にわたしとの友情を取ってくれた。
あんなことがあったけど、今でもかけがえのない親友だよ。

たまえ「おはようまるちゃん!」

まる子「たまちゃんおはよう!」

プルルルルル

たまえ「あっ電話だ!まるちゃんごめん!先に学校行っててくれる?」

まる子「携帯電話?最近の子はハイテクだねぇ」

たまえ「お父さんに無理やり持たされてるんだ!ごめんね、先に行ってて?」

まる子「わかったよ!遅れないようにね~」タタタッ




たまえ「―はい、ボス。今度こそ必ず、さくらももこを仕留めて見せますよ」


第1部・完

支援してくださった方々、ありがとうございました。
SSは初めてでしたが、なんとかオチまで持っていくことができました。
二部はまた暫くしてから立てたいと思います。

ではおやすみなさい!!

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