ミーナ「ネウロイ撃墜確認しました。全機帰投してください」
バルクホルン「了解だミーナ、これより帰投する」
シャーリー「ルッキーニ、今日はヤケに調子良かったじゃないか!」
ルッキーニ「にひぃー!シャーリーとあたしはさいきょ~!」
シャーリー「あはは!帰ったら風呂でも入るか」
ルッキーニ「うじゅぅ……シャーリー頭の洗い方へたっ!!」
シャーリー「なんだとぉ?今日は特別メニューで洗ってやるからなー」
ルッキーニ「べーっ!!先に帰って、よしかに頼むもんねっ!!」ブゥゥン
シャーリー「あたしと競走する気か?よぉーし!待ってろー!ルッキーニィ!!」ブォォン
バルクホルン「……」
エーリカ「トゥルーデ、今日危なかしかったよ、何かあった?」
バルクホルン「いや…なんでもない」
エーリカ「ふぅーん、なら良いんだけど…前みたいに何かあ──」
バルクホルン「分かっている!!!」
エーリカ「……ッ!」
バルクホルン「……本当に何もないんだ……すまない」
エーリカ「……」
ブゥォォオオン!!!
エーリカ「…これは不味いかなー……」
──格納庫──
シャーリー「……ふぅ、今日はこのくらいにしとくか」
ルッキーニ「終わったのー?シャーリー」
シャーリー「まだ起きてたのかルッキーニ、そろそろ寝ないと消灯時間になるぞー」
ルッキーニ「うじゅじゅ、良い木見つけたんだー!今日はそこで寝るのっ!」
シャーリー「今日は冷えるぞ?あたしの部屋に来いよ」
ルッキーニ「にひぃー!子供は風の子ー!!」タタタッ
シャーリー「あっ、おい!毛布くらいは持っていけよなー!!」
ウジュー!!
シャーリー「まったく……さて、あたしも寝るかー」
バルクホルン「聞こえるか?サーニャ」
「ガガッ…はい、感度良好です……ガガッ」
バルクホルン「そうか……くれぐれも気をつけてな…」
「あの…バルクホルンさん……」
バルクホルン「ん?何かあったか?それともネウロ──」
「ガガッ…いえ、わたしではなく…」
バルクホルン「ん……あ、あぁ私なら何も問題は無い、心配は無用だ」
「そうですか…お身体に気をつけて…ガガッ」
バルクホルン「周りからも心配されているのか…不甲斐ない上官だな……ハハ」
エーリカ「…」
──食堂──
ルッキーニ「うじゅあー、シャーリーィそのポテトちょ~だいっ!!」パクッ
バルクホルン「……」カチャカチャ
シャーリー「おいおいルッキーニ、いきなり取るなよな……まぁ先の戦闘では活躍したしやるよ」
ルッキーニ「シャーリーやっさしーっ!!」
バルクホルン「……」パクパク
シャーリー「あっはっは!野菜もちゃんと食べるんだぞ?ほら口アーンしてみろ」
ルッキーニ「うじゅあぁあ!お野菜嫌い!!シャーリーのいじわるっ!!」
シャーリー「何言ってんだ、そんなんじゃ大き──」
バンッ!!!
シャーリー「ほぇっ?」
ルッキーニ「ンに"ゃっ!?」
バルクホルン「食事中くらい静かに出来んのか!!」
シャーリー「おいおい、食べてる時くらい堅い事言うなよ、それに食事は楽しくだろ?」
バルクホルン「食べてる時くらいだと?…貴様らはいつでもふざけているではないか」
シャーリー「何だよその言い方は、あたし達だって真面目にやってるさ、そりゃあたまには騒いでるかも知れないけど…そのくらいはいいだろ?」
バルクホルン「整備班からもルッキーニ少尉が作業の邪魔になるところで寝ているとの通達があった……お前の監督責任ではないのか?」
シャーリー「確かにルッキーニは色んなところで寝るけど最近はなるべく邪魔にならないところで寝るようにとあたしも目を光らせている」
バルクホルン「それだけだと思うか?訓練に遅れてきたり、肝心のネウロイ襲撃の際にすぐに集まれない」
バルクホルン「朝早く起きていると思えば基地内でバカ騒ぎしている始末だ、これが足手まとい以外の何と言う!!」
シャーリー「おい!少し言い過ぎだろ!!ルッキーニはまだ幼いんだ少しは大目に見てやってもいいだろ!」
バルクホルン「それがどうした、ここは軍隊だ、お遊びで翔んでいるんじゃない!!」
バルクホルン「そんなにおままごとがしたいなら母親の元にでも今すぐ帰れ!!でなければ“ただの足手まとい”だ!!」
シャーリー「おい…今の言葉もう一度言ってみろっ!!!」バンッ
バルクホルン「ああ!何度でも言ってやる!フランチェスカ・ルッキーニ少尉は“足手まとい”だと!!」
シャーリー「この野郎!!!」グイッ
リーネ「ど、どうしよう芳佳ちゃん……」
芳佳「リ、リーネちゃん…止めないと」
リーネ「あの中に入るなんて無理だよ……」
ペリーヌ「な、何事ですこと!?ま、まったく…落ち着いて食事も出来ないなんて……もうっ!」プリプリ
エイラ「何だー?大尉の奴、ルッキーニに胸でも揉まれたのかー?」
サーニャ「エイラ……今はダメよ……」
ミーナ「ちょっと2人共何を言ってるの!!ルッキーニさんが怖がっているからやめなさい!!」
ルッキーニ「うじゅ……」
バルクホルン「これだから勝手気ままなリベリアンに陽気で考えの浅いロマーニャ人などと同じチームになぞなりたくは無かったのだ!!」
シャーリー「ルッキーニは天才だ!お前やあたしに負けない射撃のセンスがある!それのどこが足手まといだと言うんだ!!!」
バルクホルン「軍規を乱す者など組織の一員としてはあるまじき行為だ!!戦闘面でどうこう言う話ではない!!」
シャーリー「ルッキーニだって周りの奴の事をお前が思っている以上に考えている!!何も知らない癖に知ったような口を叩くな!!」
シャーリー「大体自分が調子悪いからって人に当たってカールスラント軍人とやらは恥ずかしくないのか」
バルクホルン「な…!貴様───」
バンッ!!!!
美緒「静かにしろっ!!!!!!」
美緒「ここは食事をする場だ口論する場ではない!!それなら好きなだけ外でやってこい!!」
美緒「それで連携が深まってネウロイから祖国を一刻も早く奪還出来るのならばな!!」ガシャッ
美緒「宮藤、美味しかった、また頼む」テクテク
宮藤「え、あ、はい!お粗末様でし…た……」
バルクホルン「……ふん、失礼する」
シャーリー「……チッ!ルッキーニ行こう」
ルッキーニ「じゅ……」
・・・・・・ギィィ バタンッ
エーリカ「……」
バルクホルン「31……32……33……!」
エーリカ「トゥルーデ、さっきのは言い過ぎだよ」
バルクホルン「……」
エーリカ「ねぇってば」
バルクホルン「お前には関係無いことだ」バタン
エーリカ「……チームなんだろ」ボソ
──格納庫──
シャーリー「あぁ、まったく!!作業も手につかない」
ルッキーニ「……」
シャーリー「今度あいつに会ったら嫌味でも言ってやろうか、ハハッ!」
ルッキーニ「…」
シャーリー「……ルッキーニ、虫でも取りに行こうか」
ルッキーニ「シャーリィ…」
シャーリー「どうした?腹でも減ったか?宮藤にお菓子でも作って貰いに行くか?」
ルッキーニ「シャーリー、ごめんね……」
シャーリー「……ルッキーニが気にする必要は無いさ、ルッキーニは悪くない、誰が何と言おうと」
ルッキーニ「シャーリィ……ぅぐっ、ひぇ"ぇ"ェ"ェ"ん!!…グスッ、うっうっ」ボタボタ
シャーリー「……ほら、変な顔になっているぞ?あっはっは!!お風呂に行って洗わないとな!ハハハッ!」
ルッキーニ「グスッ…う"ん!!」
──食堂──
ミーナ「……はぁ…」
芳佳「ルッキーニちゃん大丈夫かなあ」
リーネ「バルクホルンさんやシャーリーさんも…」
エイラ「大尉達は大丈夫だろ、いつもの事だな」
サーニャ「けど…凄く怒ってた……」
エイラ「今回は事情が違うな、なんとかしないとな」
ペリーヌ「お二方の事ですわ、明日には仲良くやってるでしょう、ここは放って置いた方が良いのでは?」
芳佳「えぇー?そんな~ペリーヌさん酷ーい」
ペリーヌ「きぃぃ!!あなたは下手に動かないで下さいまして!?」
ペリーヌ「そ、それより少佐はどちらへ行かれまして?」ソワソワ
リーネ「今先ほどミーナ中佐と何処かへ行かれたようですけど……」
エイラ「サーニャそろそろ準備して行くぞ」
サーニャ「うん……」
芳佳「サーニャちゃん今日は冷えるから温かくして行ってね」
エイラ「おい、宮藤それは私が言うことだろー、それに私には何もないのカヨ……」
芳佳「えへへ~代わりに肝油と生姜を用意しましたよ!これであった───」
エイラ「サ、サーニャ!もう時間が無いんだな!すぐに出よう」
サーニャ「エイラ……芳佳ちゃんに失礼よ……」
エイラ「えぇ!?何言ってるんだよサーニャァ……サーニャだって苦手だろ?あの、腐った魚みたいな……ゥエェ」
サーニャ「でも…芳佳ちゃんがせっかく……」
エイラ「んぁ~も~!!今日ダケダカンナー!!!」
ダカンナーダカンナーダカンナー
シャーリー「中佐、買い出しのついでに少しお願いがあるんですけど……」
ミーナ「あら、シャーリーさんから外出の申請だなんて珍しいじゃない」
シャーリー「あー…はい、そろそろ時期なので」
ミーナ「あら、ほんとね。501に来てからは時間が流れるのが早く感じるわ」
シャーリー「それで、外出許可は?」
ミーナ「ええ、勿論良いわ、最近ロクな休暇も無かったので許可しましょう」
シャーリー「そりゃあ良かった、それで買い出しに宮藤の奴を連れて行きたいんですけど…」
ミーナ「分かりました、では宮藤さんにも伝えておきます」
シャーリー「ありがとうございます、では───」
バタンッ
ミーナ「どうせならトゥルーデとの仲違いを解消してからにしたかったけど……」
ブロロロロッ!!
ルッキーニ「えぇー!?シャーリー行っちゃうの!?あたしも行く~!!」
シャーリー「おいおいルッキーニ、あんまり人員は割けないんだよ、お菓子買ってくるからさ」
ルッキーニ「うじゅじゅ、約束だよ?」
シャーリー「ああ、大人しく隊長の言う事聞いとくんだぞ?」
ルッキーニ「んひぃー!分かってるよーだ!」
芳佳「ルッキーニちゃん、シャーリーさん少し借りるね」
ルッキーニ「芳佳になら貸してあげりゅー!」
シャーリー「おいおい、人を物みたいに言うなよな、アハハッ!」
ミーナ「では、シャーリーさんお願いしますね」
シャーリー「はい、それじゃあ日没までには帰ってきますんで」
ブロロロッ!!
バルクホルン「ふんっ、ネウロイの出現が確認されたというのに2人も出払って良いのか」
ミーナ「あら、中型のネウロイですし、501の管轄外なので問題ないわ、ただ警戒はしといて頂戴ね」
芳佳「シャーリーさん特に食材などは切れてませんでしたけど、何を買いに行くんです?」
シャーリー「んー?あぁ、明後日は特別な日なんだよ」
芳佳「特別な日?なんですかそれ」
シャーリー「アハハッ!すぐに分かるさ」
芳佳「えぇ~、シャーリーさんの意地悪~」
シャーリー「宮藤には手伝って貰わないとな、リーネも連れて来たかったけどあたしの時は来ないんだよなあ」
芳佳「確かにリーネちゃんシャーリーさんの時は何で来ないんだ───ハッ!!」
シャーリー「よーし、捕まってろよー宮藤!!」
ブォォオン!!キュルル!!ッッダン!
芳佳「シャーリーさん!!き、危険です!!うわあああ!!」
Beeeeeeep!!Beeeeeep!!
バルクホルン「なっ、ネウロイ?!…ネウロイは別の部隊が応戦するはずでは!?」
美緒「進路を変えてきたようだ…ミーナ出撃の許可を」
ミーナ「では、バルクホルン大尉、ハルトマン中尉が先行してちょうだい」
バルクホルン「了解だ」
エーリカ「……了解」
ミーナ「それと、リーネさんとルッキーニさんも出撃の用意を……坂本少佐の指示に従うように」
リーネ「は、はい!了解!」
ルッキーニ「じゅるあー、りょーかいっ!」
坂本「はっはっは!宮藤とシャーリーじゃなくてすまないな」
ペリーヌ「あ、あの…中佐?私はどうすれば……」
ミーナ「ペリーヌさんは私と待機です、エイラさんとサーニャさんにも警戒するように伝えて来てくれるかしら?」
ペリーヌ「了解しましたわ」テテテッ
ブロロロッ!!
バルクホルン「……ふぅ、行くぞハルトマン」
エーリカ「無茶はするなよー」
バルクホルン「心得ている!!」ガチャ
ブロロロッ!!!
リーネ「ルッキーニちゃん、よろしくね」
ルッキーニ「うん!後ろは任せたよー!」
美緒「はっはっは!仲が良くて何よりだ!さあ!私達も行くぞ!!」ガチャ
バロロロッ!!
エイラ「おいおい、夜間哨戒から戻ったばっかなのによーサーニャ大丈夫か?」
サーニャ「大丈夫よ…エイラ」
エイラ「あれ?ツンツン眼鏡は置いて行かれたのか?」ヒヒッ
ペリーヌ「んもぅ!!あなたと言う人はどうしてこうも○¥☆×%¥$」
エイラ「うるさいな~こっちは寝起きだぞ?サーニャが困ってるダロー」
サーニャ「駄目よ…エイラ人をからかっちゃ
──空──
ネウロイ「グォォオオオン!!!」
ビシュン!ビシュン!
ズガガガガッ!!
バルクホルン「くっ…!」
エーリカ「トゥルーデ!焦ってるよ!落ち着いて」
バルクホルン「分かってる!!」
エーリカ「分かってない!!このままだと前みたいに堕ちちゃうよ…」
バルクホルン「……ッ!」
ネウロイ「グォォオオオオオオッ!!!」
美緒「ネウロイが…肥大化している…?」
リーネ「そんな……、コアに狙いを……!」ドガンッ
ルッキーニ「んに"ゃあー!このネウロイきらいっ!!コソコソしてるっ!」
バルクホルン「ハルトマン!左から回りこむぞ!」ガスッボフッ
バルクホルン「なっ!?ストライカーが…こんな時に……!」
エーリカ「トゥルーデ!!避けてっ!!」
ネウロイ「グォォオオオオオンッ!!!」
ガスンッ!!
バルクホルン「……グッ!!」
エーリカ「トゥルーデェ!!」
バルクホルン「心配は無用だ!ストライカーにカスっただけだ…」
エーリカ「ッ!……応援を!」
──ロマーニャ基地──
ガガッ!
「こちら坂本、バルクホルンが被弾した、至急応援を要請するガガッ」
ミーナ「トゥルーデが!?そんな……」
ペリーヌ「中佐、出ましょうか?」
ミーナ「エイラさん、サーニャさん此処は頼んだわ!!」
エイラ「了解だ…サーニャ管制室に行くぞ」
ブロロロロロッ!!ガチャ
シャーリー「中佐、ただいま戻りました!」
ミーナ「シャーリーさんに宮藤さん! ……今から出撃出来ますか?」
芳佳「は、はい!」
ミーナ「バルクホルン大尉が被弾しているわ、至急お願いします」
芳佳「そんな…バルクホルンさんが……!」
シャーリー「あの堅物人間……イェーガー機出るッ!」ガチャ
ブロロロッ!!
芳佳「あぁ!シャーリーさん速いですっ!!」ガキッ
ブゥォォオオン!!
シャーリー(あの馬鹿っ!!何やってんだ……)
──空──
エーリカ「リーネ!援護頼むよ!」
リーネ「は、はいっ!」ズガンッ
バルクホルン「ハルトマン、私は大丈夫だ…」
エーリカ「いいから、もう少しで応援が来るからそれまで……!」ズガガッ
ネウロイ「グォォオオオン!!!」
エーリカ「あっ───」
シャーリー「どぅおりゃああああ!!!」
バババババッ!!!
ルッキーニ「シャーリーだっ!!」
芳佳「シャーリーさぁーん…ハァ……ハァ……速いですよ…」
リーネ「芳佳ちゃん!!」
芳佳「リーネちゃん!!無事だった!?」
リーネ「うんっ!それよりバルクホルンさんが…」
芳佳「…!」
シャーリー「ルッキーニ!行くぞォ!!」
ルッキーニ「うんっ!」
キィィイイイン!!ドゴォン!!
ネウロイ「グォォオオオオオオッ!!!」
エーリカ「宮藤、トゥルーデ頼むよ」
芳佳「は、はいっ!」
エーリカ「このぉ!!」
バババババッ!!ガギンッ!!
リーネ「コアが…!落ち着いて…………今ッ!!」ダンッ
バギンッ!!
ネウロイ「グォォオオ……オン…」パリン
芳佳「リーネちゃんすごぉい……」ホワワ
リーネ「やった…!!芳佳ちゃんやったよ!!」プルンッ
芳佳「ぉおぅ……凄い…」
バルクホルン「宮藤…その……すまない」
芳佳「いえ、私何かよりシャーリーさんを…」
バルクホルン「シャーリー?」
芳佳「はい、ミーナ中佐からバルクホルンさんが怪我したってきいて真っ先に…」
バルクホルン「そうか……またあいつに貸しを……」
芳佳「だから、その……」
バルクホルン「あぁ、分かっている……大人気なかった」
芳佳「…!はいっ!!それとバルクホルンさんに手伝って欲しいことが!」
エーリカ「…」
バルクホルン「ハルトマン……すまなかった」
エーリカ「トゥルーデのバカッ!!宮藤だって居なかったし堕ちたらもう助からなかったかも知れないんだよ!」
バルクホルン「反省している……本当にすまなかった…」
エーリカ「もぅっ!……お菓子買って貰うからねっ!」
「ネウロイ撃墜確認しました、全機基地に帰投してください」
エーリカ「帰ったら一緒に行くよトゥルーデ」
バルクホルン「最後まで迷惑をかけるな」
エーリカ「そんなこと気にすんなよ、チームなんだろー?」
バルクホルン「……あぁ、そうだな!」
エーリカ「宮藤におぶられて舞い上がったら駄目だぞー?ニシシッ」
バルクホルン「なっ!!わ、私はそんなこと断じて……!おい、ハルトマン!!」
エーリカ「今のトゥルーデじゃ捕まえられないよーだっ!」
ブゥォォオオン!!
──格納庫──
ミーナ「トゥルーデ!!大丈夫なの!?」
バルクホルン「ミーナ…大丈夫だ怪我はしていない」
ミーナ「──っもぅ!あなたって人は…!」
バルクホルン「ここ最近迷惑ばかりかけてすまない……それより」ズイ
シャーリー「ん?」
バルクホルン「ありがとう…そしてすまなかった、シャーリー」
シャーリー「ハハッ、どうってことないさ!……それよりあたしも悪かったな……」
バルクホルン「それにルッキーニ少尉……申し訳ない、足を引っ張っていたのは私の方だった」
ルッキーニ「うじゅ、バルクホルンが無事だったからそれでおあいこっ!にひぃー!」
バルクホルン「……?…どういうことだ」
シャーリー「アッハッハ!ルッキーニは許してくれるってさ」
バルクホルン「そうか……少し最近調子が悪くて気が荒だっていたみたいだ…」
「シャーリーさんにバルクホルンさん!ちょっと来てくださーい!」
──食堂──
ルッキーニ「よしかぁー!ご飯まだー?」
エーリカ「宮藤~もう死んじゃうよぉ~ぐぇえ~」
ペリーヌ「まったく少しは我慢というものを知って……グゥゥ……ハッ!!」
美緒「はっはっは!!そんなにお腹が減っていたかペリーヌ!!」
ペリーヌ「い、いぇっ!こ、これはその…あの!……」
エイラ「サーニャ、またツンツン眼鏡が意地張ってるぞニヒヒ」
ペリーヌ「い、意地など張っては!……いませんわ……」
サーニャ「駄目よ…エイラ困らせちゃ……」
ミーナ「あらあら、ところでトゥルーデは…?」
「よーし準備いいか?宮藤、リーネ、それに…ブフッ……バルクホルン…」
「はい!頑張りましたから自信大アリです!」
「は、はい!喜んでくれるといいなあ」
「おい!リベリアン何故笑う!!」
「いいから待ってろよ……アッハッハ!!」
「ぐぬぬ……」
「バルクホルンさん頑張ってください!!」
「よ、よし…行くぞ……!」
宮藤「準備出来ましたー!!」
ルッキーニ「おーそーいー!!」
宮藤「ごめんねルッキーニちゃん」
エーリカ「はやくはやくぅー!!」
シャーリー「せぇーのっ!!!」
パンッ!パパンッ!!!
『ルッキーニ誕生日おめでとう!!!!!』
ルッキーニ「んに"ゃあ!!?」
ミーナ「ルッキーニさんお誕生日おめでとうフフッ」
美緒「めでたいな!ルッキーニはっはっは!!」
芳佳「ルッキーニちゃんのバースデイパーティーだよ!」
リーネ「ルッキーニちゃんおめでとう」
ペリーヌ「おめでとうございます……ですわ!」
シャーリー「ルッキーニおめでとう!あたしがチキン焼いたんだぞー!」
エーリカ「ニシシッ!おめでとう」
エイラ「誕生日になってもちっちゃいままなんダナ」
サーニャ「駄目よ…エイラ……ルッキーニちゃんおめでとう」
ミーナ「あら?トゥルーデはどうしたのかしら」
芳佳「あ、バルクホルンさんお願いします!」
ズッズッズ……
ルッキーニ「うじゅあー!!!おっきいケーキィ!!」
バルクホルン「あーあーゴホン……フランチェスカ・ルッキーニ少尉、誕生日おめでとう」
シャーリー「だぁーはっはっは!!“お姉ちゃん”はケーキ担ぐ姿が似合ってるアッハッハ!!」
バルクホルン「貴様が渡せと言ったのだろう!!」
エーリカ「トゥルーデェ、動いちゃケーキが倒れるよー」ニヤニヤ
バルクホルン「ぐぬぬぬ……覚えていろリベリアン!!」
ルッキーニ「バルクホルンありがとっ!皆もありがとねっ!!」
シャーリー「さぁルッキーニ、好きなだけ食べて良いぞ!」
ルッキーニ「にひぃー!よっしかとリーネのおっかし~!!」
ペリーヌ「誕生日と言うだけでよくここまで騒げますわ」
エイラ「口にクリーム付いてんぞ、ほら取ってやるよ」フキフキ
ペリーヌ「──ッな!?あなたはどうしてそう勝手に…~~~!!」
美緒「はっはっは!!ペリーヌもまだまだ子供だな!」
ペリーヌ「し、少佐ァこれはその……くっ!あなたのせいですわよエイラさん!!キィィ!!」
バルクホルン「おい!リベリアンこの肉もう少し焼いた方がいいのでは?」
シャーリー「なんだよー食べれたらいいだろー」
バルクホルン「それにこのケーキのこの部分、青いクリームなんてどうやって作ったんだ、明らかに食べ物の色ではない!」
シャーリー「美味しいから食べてみろよーリベリオンではこれが普通なんだよ」
シャーリー「ていうかポテト取りすぎだぞ!」
バルクホルン「ふんっ電撃戦だと前にも言っただろう」フフン
シャーリー「なんだとぉ!?そういや前も1人で暴走してたじゃねえか!!」
バルクホルン「ングッ!?……ゴホッゴホッ!その話を出されると…弱いな」
シャーリー「あたしがいないとあのまま海の藻屑だったなあー」
バルクホルン「ぐぬぬ」
芳佳「け、喧嘩は駄目ですよ~」
ミーナ「2人共……喧嘩ばかりしてると…」ゴゴゴ
シャーリー「ひっ!」
バルクホルン「す、すまないミーナ…」
ミーナ「分かればいいのよ、ウフフ」
ルッキーニ「うじゅ?ここだけ穴空いてりゅー!」
シャーリー「本当だ、誰かつまみ食いしたなー」
リーネ「あ、あのー作る際少しだけ味見を……」
エイラ「味見ならわざわざこんな食べ方しなくてもいいだろー」
リーネ「あ、あれ?こんなに…」
美緒「はっはっは!リーネも成長する時期か!」
エーリカ「さーってと、トイレトイ──」
ミーナ「ハルトマン中尉……心当たりは?」
エーリカ「い、い、いやー?リーネが気付かない内に食べたんじゃないかな?」
ミーナ「ハルトマン中尉、後で部屋に来なさい」
エーリカ「そ、そんなあー」
バルクホルン「ハルトマン意地汚いぞ!大体隠れる必要も無かったはずだ」
エイラ(中尉とつまみ食いする時あそこまで食べてはいないはず……あの時格納庫に居なかった人物がいるはず)
エイラ(そしてここまで待たされてお腹が減っていなかった……ハッ!!)
芳佳「サーニャちゃんお腹いっぱい?」
サーニャ「うん……少しだけ」
芳佳「あはは、作りすぎちゃったかな」
シャーリー「ルッキーニ、明日は一緒に街に行こうか」
ルッキーニ「うん!シャーリィ大好きっ!!」
おわり
書き溜めてた最初の部分2レス分くらい消えて描写不足だったわ
マルセイユが来た後の話として代わりに作戦に参加した事に負い目を感じてーって事で
日付変わったけどルッキーニ誕生日おめでとう!!
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